ロールス・ロイスコンドル

コンドル（Condor ）はイギリスのロールス・ロイスが開発かいはつ、生産せいさんした航空機こうくうき用ようレシプロエンジンである。

コンドルI[編集へんしゅう]

第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせん末期まっきに長距離ちょうきょり戦略せんりゃく爆撃ばくげき機きが重要じゅうような役割やくわりを果はたすことを知しったイギリス政府せいふは、ベルリン爆ばく撃げきを目的もくてきに、1917年ねんにロールス・ロイスに対たいし長距離ちょうきょり爆撃ばくげき機き用ようエンジンの開発かいはつを指示しじした^[1]。

内径ないけいφふぁい5½ in=139.7 mm×行程こうてい7½ in=190.5 mmで排気はいき量りょう2,137 in³(35,000 cc)^[1]。出力しゅつりょくは600 hp^[1]。

大型おおがた化かしたエンジンを始動しどうするためセルスターターを装備そうび、従来じゅうらいの2バルブだったSOHCをこのモデルから複雑ふくざつなロッカーアームを備そなえるラジアル4バルブとするなど新あらたな機構きこうが採用さいようされた^[1]。ただしラジアル4バルブは複雑ふくざつな割わりに性能せいのう向上こうじょうが大おおきくなく、過か給きゅう器きが実用じつよう化かされたためこの後のち採用さいようされなくなった^[1]。