世継よつぎたち

“世継よつぎたち　The Children”
『ゲーム・オブ・スローンズ』のエピソード
話はなし数すう	シーズン4 第だい10話わ
監督かんとく	アレックス・グレイヴス
脚本きゃくほん	デイヴィッド・ベニオフ D・B・ワイス
音楽おんがく	ラミン・ジャヴァディ
作品さくひん番号ばんごう	410
初はつ放送ほうそう日び	2014年ねん6月がつ15日にち (2014-06-15)
時間じかん	65 minutes
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『世継よつぎたち』はHBO(日本にっぽんではスター・チャンネルが放送ほうそう)のファンタジー・ドラマ・シリーズである『ゲーム・オブ・スローンズ』の第だい4章しょう『戦乱せんらんの嵐あらし-後ご篇へん-』の最終さいしゅう第だい10話わである。プロデューサーでもあるデイヴィッド・ベニオフ と D・B・ワイスによって、原作げんさく『剣けん嵐あらしの大地だいち』に基もとづいて脚本きゃくほんが書かかれ、アレックス・グレイヴスが監督かんとくした。

ティリオンは処刑しょけい前夜ぜんやにジェイミーに脱獄だつごくさせられ、父ちちタイウィンとシェイを殺ころした後のちでヴァリスと共ともにエッソスに旅立たびだつ。圧倒的あっとうてき多数たすうの〈野人やじん〉に立たち向むかう〈冥めい夜よるの守人もりと〉の前まえに、スタニスの大軍たいぐんが現あらわれて〈野人やじん〉を蹂躙じゅうりんする。デナーリスは残のこる二に頭とうのドラゴンを閉とじ込こめる。ブランの一いち行ぎょうは〈三みっつ目めの鴉からす〉の元もとに着つくが、ジョジェンが死しぬ。ブライエニーはアリアを見みかけてハウンドと戦たたかいになり、アリアは負傷ふしょうしたハウンドを見捨みすててブレーヴォス行いきの船ふねに乗のる。

あらすじ

狭せまい海うみの向むこう側がわ

デナーリス(エミリア・クラーク)は、他たに生いきる術じゅつを知しらないために、再ふたたび奴隷どれいとして売うられたいと望のぞむ市民しみんに謁見えっけんする。デナーリスは渋々しぶしぶ望のぞみをき入きいれ、一いち年ねん以内いないの契約けいやくをかつての親方おやかたと結むすぶことを許ゆるす。次つぎに謁見えっけんした市民しみんは娘むすめの焼やけ焦こげた骨ほねを見みせ、デナーリスのドラゴンであるドロゴンに殺ころされたと訴うったえる。ドロゴンは戻もどらず、デナーリスは苦渋くじゅうの末すえに、残のこりの二に頭とうのドラゴンを鎖くさりに繋つなぎ、地下ちか墓所はかしょに閉とじ込こめる。

〈壁かべ〉の向むこう側がわ

ジョン・スノウ(キット・ハリントン)は〈壁かべ〉の北きたに行いき、〈壁かべの向むこうの王おう〉マンス・レイダー(キアラン・ハインズ)と会あって停戦ていせんを話はなしあい、隙すきがあれば殺ころそうとする。そこに角笛つのぶえが吹ふかれ、スタニス・バラシオン(スティーヴン・ディレイン)の騎兵きへいの大軍たいぐんが突然とつぜん現あらわれて〈野人やじん〉のキャンプを襲おそう。〈野人やじん〉はスタニスの軍ぐんに蹴け散ちらされ、マンスはスタニスとダヴォス・シーワース(リアム・カニンガム)に降伏ごうぶくする。スタニスはマンスを処刑しょけいしようとするが、ジョンはスタニスを支持しじしたエダード・スタークの息子むすこであると名乗なのり、マンスを助命じょめいし拘留こうりゅうするよう説得せっとくする。死しんだ仲間なかま達たちの葬式そうしきをあげた後のち、ジョンはトアマンドの求もとめに応おうじて、イグリット(ローズ・レスリー)の遺体いたいを〈壁かべ〉の北きたに運はこんで火葬かそうにする。

〈壁かべ〉のはるか北きたでは、ブラン(アイザック・ヘンプステッド＝ライト)の一いち行ぎょうが旅たびの目的もくてき地ちに近ちかづく。ジョジェン・リード(トーマス・サングスター)の夢ゆめに出でてきた大おおきなウィアウッドの〈心しんの木き〉に近ちかづいた時とき、骸骨がいこつの集団しゅうだんに襲おそわれる。ジョジェンは死しぬが、ブラン、ホーダー、ミーラ・リード(エリー・ケンドリック)は〈森もりの子こら〉の一人ひとりリーフに救すくわれる。一いち行ぎょうは〈心しんの木き〉の下したの洞窟どうくつの中なかに案内あんないされ、根ねの間あいだに座すわる老人ろうじん〈三みっつ目めの鴉からす〉に会あう。ブランは二度にどと歩あるけないが空そらを飛とべるようになると言いわれる。

キングズランディング

オベリン・マーテルの槍やりの毒どくに冒おかされ、"マウンテン"グレガー・クレゲインは瀕死ひんしの床ゆかにある。グランド・メイスター・パイセルは死しを確信かくしんするが、クァイバーンは命いのちを救すくえると言いう。サーセイはパイセルを病室びょうしつから追おい出だし、マウンテンをクァイバーンに任まかせる。マウンテンが治癒ちゆしても、元通もとどおりにはならないかもしれないと、クァイバーンは警告けいこくする。

サーセイは父ちちタイウィン(チャールズ・ダンス)に会あい、ロラス・タイレルとの結婚けっこんを強制きょうせいされるなら、ジェイミー(ニコライ・コスター＝ワルドー)との近親きんしん相姦そうかんを認みとめ、子供こどもたちがその所産しょさんであることを公表こうひょうするという。

地下ちか牢ろうでティリオン(ピーター・ディンクレイジ)が処刑しょけいを待まっているところに、ジェイミーが救出きゅうしゅつに来くる。二人ふたりは地下ちかのトンネルを歩あるいて逃にげ、別わかれの言葉ことばを交かわす。だがティリオンは秘密ひみつの通路つうろを通とおって〈王おうの手て〉の塔とうに忍しのび込こみ、父ちちのベッドに眠ねむるシェイ(シベル・ケキリ)を見みつけて絞しめ殺ころす。厠かわやで父ちちタイウィンと対決たいけつし、石弓いしゆみで殺ころす。ヴァリス(コンリース・ヒル)の助たすけでエッソスに向むかう船ふねに乗のせられキングズランディングを脱出だっしゅつする。ヴァリスは鐘かねの音おとを聞きき、ティリオンと共ともに船ふねに乗のることにする。

〈谷間たにま〉

ブライエニー(グェンドリン・クリスティー)と従者じゅうしゃのポドリック・ペインは高こう巣す城じょうに向むかう途中とちゅうで馬うまをなくす。二人ふたりはアリンの谷間たにまを歩あるき、剣けんの練習れんしゅうをする少女しょうじょに出でくわす。"ハウンド"サンダー・クレゲイン(ロリー・マッキャン)が現あらわれた時とき、ポドリックはその正体しょうたいをブライエニーに告つげ、ブライエニーは少女しょうじょがアリア・スターク(メイジー・ウィリアムズ)であると察知さっちする。ブライエニーは母ははキャトリンに捧ささげた誓ちかい(『ハレンの巨きょ城じょう』)のことを話はなすが、ハウンドはブライエニーが持もつラニスターの剣けんを指さし、信しんじようとしない。二人ふたりは剣けんを抜ぬいて戦たたかい始はじめ、乱闘らんとうの末すえ、ブライエニーはハウンドを崖がけから突つき落おとし、アリアを探さがす。アリアは身みを隠かくし、崖がけの下したで瀕死ひんしの重傷じゅうしょうを負おったハウンドを見みつける。ハウンドは殺ころしてくれと願ねがうが、アリアは財布さいふだけを取とって見捨みすてる。港みなとに着つき、ジャクェン・フ=ガーからもらったコインと合言葉あいことば(『勝者しょうしゃ』)を使つかってブレーヴォスに向むかう船ふねに乗のる。

製作せいさく

脚本きゃくほん

原作げんさく第だい三さん部ぶ『剣けん嵐あらしの大地だいちの第だい72、73、74、76、77章しょう、第だい五ご部ぶ『竜りゅうとの舞踏ぶとう』の第だい2、11、13章しょうに基もとづいて、デイヴィッド・ベニオフ と D・B・ワイスが脚本きゃくほんを書かいた。サンダー・クレゲインとアリア・スタークが、ブライエニーとポドリック・ペインに遭遇そうぐうし、サンダーとブライエニーが戦たたかうシーンが創作そうさくされた。また、原作げんさく第だい五ご部ぶの最後さいごでも生存せいぞんしているにもかかわらず、ジョジェン・リードが死しに、原作げんさくでブラン・スタークの一いち行ぎょうを導みちびく〈冷つめたい手て〉は登場とうじょうしない。また、原作げんさく第だい三さん部ぶの最後さいごに登場とうじょうした〈石いしの心しん〉もまた登場とうじょうしない。

評判ひょうばん

視聴しちょう者しゃ数すう

709万まん人にんに視聴しちょうされ、これはシーズン3の最終さいしゅう回かいから32%の上昇じょうしょうとなった。同夜どうやの再さい放送ほうそうではさらに151万まん人にんに視聴しちょうされた。。

賞しょう

本ほんエピソードによって、デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスは2014年ねんプライムタイム・エミー賞しょう脚本きゃくほん賞しょうドラマ部門ぶもんにノミネートされたが受賞じゅしょうは逃のがした。

本ほんエピソードはプライムタイム・エミー賞しょうのメークアップ賞しょう シリーズ/ミニシリーズ/テレビ映画えいが/スペシャル番組ばんぐみ部門ぶもん（人工じんこう装具そうぐ) および視覚しかく効果こうか賞しょうシリーズ部門ぶもんを受賞じゅしょうした。

外部がいぶリンク

• スター・チャンネル 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
• ワーナー・ブラザース DVD&Blu-ray 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ
• Official U.S. website HBO
• "The Children" at HBO.com
• "The Children" - インターネット・ムービー・データベース （英語えいご）