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智英ともひで

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くれ ともふさ
ご ちえい

智英ともひで
生誕せいたん 新崎あらさき さとし
(しんざき さとし)

(1946-09-19) 1946ねん9月19にち(77さい
日本の旗 日本にっぽん愛知あいちけん西枇杷島にしびわしままちげん清須きよす[1]
国籍こくせき 日本の旗 日本にっぽん
民族みんぞく 日本人にっぽんじん
教育きょういく 法学ほうがく早稲田大学わせだだいがく1971ねん
出身しゅっしんこう 早稲田大学わせだだいがく法学部ほうがくぶ卒業そつぎょう
職業しょくぎょう 評論ひょうろん
漫画まんが評論ひょうろん
著作ちょさく
活動かつどう期間きかん 1981ねん -
流派りゅうは 儒教じゅきょう
封建ほうけん主義しゅぎ
影響えいきょうけたもの 西部せいぶなど
影響えいきょうあたえたもの 浅羽あさば通明みちあき大月おおつきたかしひろし宮崎みやざき哲弥てつや宇野うのつねひろしなど
肩書かたが 京都精華大学きょうとせいかだいがくマンガ学部がくぶ客員きゃくいん教授きょうじゅ
日本にっぽんマンガ学会がっかい会長かいちょう
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智英ともひで(くれ ともふさ、1946ねん9月19にち[ちゅう 1] - )は、日本にっぽん評論ひょうろん[2]漫画まんが評論ひょうろん[3]京都精華大学きょうとせいかだいがくマンガ学部がくぶ客員きゃくいん教授きょうじゅ日本にっぽんマンガ学会がっかい2代目だいめ会長かいちょうげん理事りじ筆名ひつめいみは「ご ちえい」とも[ちゅう 2]

本名ほんみょう新崎あらさき さとし(しんざき さとし)。ペンネームは『みず滸伝』の「よう[ちゅう 3]由来ゆらいする[4][ちゅう 4]愛知あいちけん西枇杷島にしびわしままちげん清須きよす出身しゅっしん[1]

経歴けいれき

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若年じゃくねん

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愛知あいちけん西春日井にしかすがいぐん西枇杷島にしびわしままちげん清須きよすまれ。東海とうかい高等こうとう学校がっこう卒業そつぎょう

1965ねん早稲田大学わせだだいがく法学部ほうがくぶ入学にゅうがく

学生がくせい運動うんどうでは無党派むとうは活動かつどうとして全共闘ぜんきょうとう運動うんどう参加さんか早稲田大学わせだだいがく2年生ねんせいとき学費がくひ値上ねあげなどをめぐるストライキを防衛ぼうえいしようと、ストやぶりを計画けいかくする運動うんどう学生がくせい乱闘らんとうして逮捕たいほ起訴きそ。2ねんはんにわたる公判こうはんのち1969ねん、4年生ねんせいわりのころ執行しっこう猶予ゆうよつきの有罪ゆうざい判決はんけつけたが、大学だいがくからはなん処分しょぶんけなかった。その理由りゆうについてつぎのように推測すいそくしている[5]

  1. 事件じけん当時とうじ未成年みせいねんだったこと(少年しょうねんほう規定きていにより、事件じけん当時とうじ未成年みせいねんであれば有罪ゆうざい判決はんけつ確定かくてい前科ぜんかがつかない)
  2. 自分じぶん法学部ほうがくぶ学生がくせいであり、教授きょうじゅかいから無罪むざい推定すいてい原則げんそく尊重そんちょうしてもらえたこと[ちゅう 5]

当時とうじとも早稲田わせだ闘争とうそうたたかった宮崎みやざきまなぶによると、はある総会そうかい執行しっこう運動うんどう方針ほうしん猛然もうぜん反対はんたいし、「学生がくせい大衆たいしゅうなかから『おまんこがしたい』という要求ようきゅう澎湃ほうはいとしてがったとしたら、執行しっこう諸君しょくん大学だいがく当局とうきょくにかけあって、我々われわれにおまんこ実現じつげんってくれるというのか。ばかげた原則げんそくてきなことをいうんじゃないよ」と演説えんぜつしたことがあるという[6]

大学だいがく時代じだいはサークル「文学ぶんがく研究けんきゅうかい」にも所属しょぞく。「社会しゃかい科学かがく研究けんきゅうかい所属しょぞく部室ぶしつおな部屋へやだった中野なかのみどり回顧かいこほん『あのころ、早稲田わせだで』(文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう[7]にも奇妙きみょう友人ゆうじんとして登場とうじょうする。

1971ねん早稲田大学わせだだいがく卒業そつぎょう

文筆ぶんぴつぎょう

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友人ゆうじんはじめたコンピュータ会社かいしゃなどの勤務きんむて、文筆ぶんぴつぎょうはいる。評論ひょうろんとしてメジャーする以前いぜんの「清貧せいひん時代じだい」、1970ねんから10ねんほど、水木みずきしげる資料しりょう整理せいりのアルバイトをしたり、一時いちじ夜勤やきん守衛しゅえいつと[ちゅう 6]、1988ねん発売はつばいの『バカにつけるくすり[ちゅう 7]がベストセラーになり、以降いこう経済けいざいてき余裕よゆうができた。

1981ねんはつたんちょとなる『封建ほうけん主義しゅぎ、その論理ろんり情熱じょうねつ』を情報じょうほうセンター出版しゅっぱんきょくから刊行かんこう[ちゅう 8]。これは当時とうじ一般いっぱんしんじられていた民主みんしゅ主義しゅぎ人権じんけんろん矛盾むじゅん追究ついきゅうし、脱却だっきゃくするみちとして封建ほうけん主義しゅぎおもに、孔子こうしとなえた儒教じゅきょう)を提唱ていしょうする内容ないようだった。

上記じょうき思想しそうから、長年ながねんにわたっておもに「進歩しんぽ主義しゅぎてき」な左翼さよく勢力せいりょく批判ひはん[ちゅう 9]おこなってきた。だが、近年きんねん左翼さよく思想しそう退潮たいちょうから、右翼うよくがわの『産経新聞さんけいしんぶん』の批判ひはんてき研究けんきゅうなどをはじめ、同紙どうしがしばしばトンデモけいオカルト記事きじ掲載けいさいするなど、批判ひはんしている[ちゅう 10]

また、くれ全共闘ぜんきょうとう世代せだいしん左翼さよくあいだで、カリスマてき存在そんざいであった吉本よしもと隆明たかあきについても初期しょきから批判ひはんてきで、吉本よしもと重要じゅうよう思想しそうてき基盤きばんである「大衆たいしゅうはらぞう」の抽象ちゅうしょうせい批判ひはん。また、吉本よしもと花田はなた清輝きよてる左翼さよく陣営じんえいない論争ろんそう無敵むてきだったのは、かれが「神学しんがくしゃのふりをした神学しんがくしゃ」(マルクス主義まるくすしゅぎしんじない左翼さよく)であったからだとしている。ただし、吉本よしもとの「転向てんこうろん」については評価ひょうかしている。

漫画まんがにも造詣ぞうけいふかく、漫画まんが評論ひょうろん同人どうじん漫画まんが主義しゅぎ[ちゅう 11]編集へんしゅう石子いしこじゅんづくり山根やまね貞男さだお梶井かじいじゅん権藤ごんどうすすむがいたころ[10][11]同誌どうしつげ義春よしはる白土しらつち三平さんぺいジョージ秋山あきやまについての評論ひょうろん発表はっぴょうとくにつげ義春よしはるの『ぬま[12]衝撃しょうげきける。発表はっぴょうされた『ガロ』1966ねん2がつごう紛失ふんしつしたさいには、たまたまっていた友人ゆうじんおがたおして500えんゆずってもらう[ちゅう 12][ちゅう 13]

論語ろんご聖書せいしょ愛読あいどくし、これらから近代きんだい批判ひはん思想しそうっている。1988ねん都内とない論語ろんご講義こうぎする公開こうかい講座こうざ「以費じゅく」を、親炙しんしゃする評論ひょうろん浅羽あさば通明みちあき手配てはい開始かいしつき2かいだい2、4金曜日きんようび講義こうぎがおこなわれ(ただし、8がつ大学生だいがくせい夏休なつやすみを考慮こうりょ休講きゅうこう)、23かい前後ぜんこう論語ろんご通読つうどくする内容ないよう2005ねん9月9にちよりはじまっただい14最終さいしゅう講義こうぎとなり、2006ねん12月22にち終了しゅうりょうした。2003ねん刊行かんこうした『現代げんだいじん論語ろんご』(文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう)において、その講義こうぎ内容ないよう一端いったんむことができる。また、2008ねんから2年間ねんかん現在げんざい居住きょじゅうちか名古屋なごやで「つきイチ論語ろんごじゅく」(主催しゅさい:なごや博学はくがく本舗ほんぽ)をおこなった。

西池袋にしいけぶくろながんだが、1999ねんはる父親ちちおや介護かいごのため、愛知あいちけん転居てんきょした[ちゅう 14]。その父親ちちおやは、2006ねん1がつくなったが、同所どうしょ居住きょじゅうつづけ、2007ねん10がつ4にちより『朝日新聞あさひしんぶん夕刊ゆうかん』(木曜日もくようび)に『ナゴヤ きょ』を連載れんさい

生活せいかつした自治体じちたい2000ねん東海とうかい豪雨ごうう教訓きょうくんに、毎日まいにち夕刻ゆうこく防災ぼうさい無線むせんのテスト放送ほうそう実施じっしした。これにたいし「毎日まいにちテストする必要ひつようはなく、しずかな生活せいかつ侵害しんがいされた」として中止ちゅうしもとめる訴訟そしょうこしたが、2005ねん最高裁さいこうさい敗訴はいそ確定かくていした。2017ねん名古屋なごや転出てんしゅつ

漫画まんがデビュー

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1973ねんに『ガロ誌上しじょうで『劇画げきがれつせんでん』の連載れんさい開始かいし[15]。1986ねんには漫画まんが研究けんきゅう集大成しゅうたいせいとして情報じょうほうセンター出版しゅっぱんきょくから『現代げんだいマンガの全体ぜんたいぞう』を刊行かんこうした。[いつ?]現在げんざいは、出版しゅっぱん情報じょうほうダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)に『マンガきょうにつけるくすり』を連載れんさいちゅう

評論ひょうろん

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漫画まんが

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漫画まんが評論ひょうろんとしておも1960年代ねんだいから1980年代ねんだい少年しょうねん青年せいねん漫画まんがげてきたが、漫画まんが多様たようしてきた1990年代ねんだい以降いこう作品さくひんかんしては、興味きょうみうしな積極せっきょくてきげていないと『ダカーポ誌上しじょうかたった。とく人気にんき作品さくひんである『クレヨンしんちゃん』にかんしてはまったく理解りかい不能ふのうとして評価ひょうかしておらず、「なんであんな作品さくひん人気にんきがあるのかさっぱりわからない」「あの作品さくひん人気にんきがあることにイライラさせられている」と発言はつげんしている。少女しょうじょマンガは苦手にがてのようで、あまりげない。

そういった状況じょうきょうもあり、夏目なつめぼうかいとのアンソロジー『夏目なつめ&復活ふっかつ!大人おとなまんが』では、「わすれられた分野ぶんや」である「大人おとなまんが」からすぐれた作品さくひんあつめて、さい評価ひょうかをうながした。

また、みつはしちかこちいさなこいのものがたり』など、過去かこ凡庸ぼんよう作品さくひんであっても「長期間ちょうきかん大衆たいしゅう支持しじされたモノ」は、その職人しょくにんせいみとめて評価ひょうかすることもおおくなっている。

「すべからく」の誤用ごよう

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「すべからく」は元来がんらい漢文かんぶんくだした言葉ことばで「すべからく〜すべし」という使用しよう仕方しかたをすべきだが、学生がくせい運動うんどう演説えんぜつなどで「帝国ていこく主義しゅぎ勢力せいりょくは〜、すべからく〜(打倒だとうすべき)」などと、長々ながながとした文章ぶんしょう使つかわれるケースがおおかったせいか[ちゅう 15]、「『すべて』とおな意味いみ言葉ことば」として使つかわれるようになった。そのことにがついたは、「すべからくの誤用ごよう」をする著述ちょじゅつたちを、「たんなるあやまりではなく、自分じぶん文章ぶんしょう高尚こうしょうなものにせようとした『いやしいかんがえ』による誤用ごようだ」と批判ひはんしていた。

言葉ことば

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差別さべつり、言葉ことば活動かつどう当初とうしょから批判ひはんしている。

ささえ」を差別さべつとする風潮ふうちょう批判ひはんしている[16][17]。「ささえ」は「世界せかい共通きょうつう言葉ことば」であるのに日本にっぽんでだけ使用しよう禁止きんしされているのは、1946ねん6がつ外務省がいむしょう局長きょくちょう通達つうたつ根拠こんきょとする「国家こっか弾圧だんあつ」であるとべている[17]。また、「中国ちゅうごく」という名称めいしょう強制きょうせいはなえびす秩序ちつじょ中華ちゅうか思想しそうあらわれであるとする[17]

えびすえびすとして差別さべつされている日本人にっぽんじんが、嬉々ききとしてこれをれ、この差別さべつ批判ひはんするひとたちを差別さべつしゃであると誹謗ひぼうする。いがんだ“正義まさよし”が言論げんろんかい支配しはいしている。――『週刊しゅうかんポスト』2017ねん1がつ16にちごう[17]

また、土人どじんについても、差別さべつではないとする[17]

シェークスピアの『ベニスの商人しょうにん』などの文学ぶんがくてき有名ゆうめい作品さくひん差別さべつてきである。これらをどうするのか」というろんをしばしば展開てんかいし、歴史れきしてき記述きじゅつなどで、現在げんざいの「いいかえ」を過去かこにさかのぼって適用てきようし、過去かこ歴史れきしてき記述きじゅつや、過去かこ作品さくひんまで「いいかえ」にえる風潮ふうちょうを、「歴史れきし改竄かいざん」とはげしく批判ひはんしている。

日本にっぽんによる侵略しんりゃくについて

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だい世界せかい大戦たいせんどき日本にっぽん大陸たいりく侵略しんりゃくたいする批判ひはんれつつも、朝鮮ちょうせん出兵しゅっぺいにまでさかのぼ糾弾きゅうだんについて、もとときもとぐん朝鮮ちょうせんへい日本にっぽん侵略しんりゃくされていることを無視むしするダブル・スタンダード批判ひはんしている。

侵略しんりゃく歴史れきしさかのぼるのなら、なぜよんひゃくねんさかのぼっただけでやめるのか。さらにさんひゃくねんさかのぼればささえ朝鮮ちょうせん連合れんごうぐんわた日本にっぽん侵略しんりゃくがあるではないか。(中略ちゅうりゃく)これを遠因えんいんとして日本にっぽん列島れっとうないいち王朝おうちょう鎌倉かまくら幕府ばくふ)はほろんでいる。その侵略しんりゃく責任せきにん奇妙きみょうなことにだれわない。[18]

戦争せんそう植民しょくみん支配しはいは、発生はっせいしてから100ねんまではあやまるようにする」といった議論ぎろんをすべきだと主張しゅちょうしている[よう出典しゅってん]

復讐ふくしゅうけん

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死刑しけい制度せいどは、人民じんみん本来ほんらいっていた自然しぜんけんであるところの「復讐ふくしゅうけん」を国家こっかうばっているとし、かたき制度せいど復活ふっかつとなえている[ちゅう 16]

2006ねん11月26にちづけの『産経新聞さんけいしんぶん紙上しじょういじめ問題もんだいについて、

被害ひがいしゃみずかえらぶなんてバカなことがあるか。ぬべきは加害かがいしゃほうだ。いじめられている諸君しょくん自殺じさつするぐらいなら復讐ふくしゅうせよ。死刑しけいにはならないぞ、少年しょうねんほうきみたちをまもってくれるから

発言はつげん[ちゅう 17]物議ぶつぎかもした。

差別さべつ

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以前いぜん、「差別さべつのないあかるい都政とせいを」というぼう東京とうきょう都知事とちじ候補こうほのキャッチ・フレーズにはらて、自分じぶんなら「差別さべつもあるあかるい都政とせいを」をとなえて立候補りっこうほする、と宣言せんげんしたこともある。

おそらく日本にっぽんちゅうわたし一人ひとりが、団塊だんかい世代せだいのはしりであり、全共闘ぜんきょうとう体験たいけんもあるわたし一人ひとりが、差別さべつただしいとっている。差別さべつただしい、差別さべつたたかうのがただしいのとおなじぐらいただしい、と。人類じんるい目指めざすべきは「差別さべつもあるあかるい社会しゃかい」である。差別さべつさえない暗黒あんこく社会しゃかいにしてはならない、と。

政治せいじ思想しそう

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共産きょうさん主義しゅぎ民主みんしゅ主義しゅぎ人権じんけん思想しそう同根どうこんのものである」としており、その論理ろんりとしては、「フランス革命かくめい、そしてそれに先立さきだ啓蒙けいもう思想しそうはしはつ」する、「具体ぐたいてきな『解放かいほう』のかさねがやがて全面ぜんめんてきな『人間にんげんせい解放かいほう』となって歴史れきし彼方かなた実現じつげんする」というかんがえ、「つまり『人間にんげんせい解放かいほう神話しんわ』」が、「ひがしまわりでロシヤはいって共産きょうさん主義しゅぎとなり、西にしまわりでアメリカはいって人権じんけんろんとなったわけです」としている[19]

エピソード

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  • 『ガロ』という雑誌ざっしは、2017ねん時点じてんでは国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん美術びじゅつけい大学だいがく図書館としょかんなどでそろえているが、たいていはつげ義春よしはる作品さくひん掲載けいさいした2ごうだけがかけごう[よう検証けんしょう]であり、京都きょうと国際こくさいマンガミュージアムぜんごうそろえた。これはガロ全巻ぜんかんを「わたし寄贈きぞうしたため」であると雑誌ざっしアックスだい119ごうしるしている[ちゅう 18]自身じしん掲載けいさいごう紛失ふんしつしてしまい、やむなく書店しょてんにバックナンバー[20]注文ちゅうもんしたところ、在庫ざいこがなかった[ちゅう 19]
  • 人物じんぶつぞう

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    本人ほんにんべんによると、学生がくせい運動うんどうでは「軍人ぐんじんくらいうと大佐たいさぐらいだった」とのこと。大学だいがくどう学年がくねんだった宮崎みやざきまなぶは、当時とうじ長髪ちょうはつ美男びなんだったとべている[6]。しかし、やはり同級生どうきゅうせい部室ぶしつ共用きょうようした[ちゅう 20]コラムニストの中野なかのみどりは、は「長髪ちょうはつだったのはたしかだが、『流行りゅうこうの』というかんじではなかった」、「美男びなんというにはふとりすぎていた」としるした[7]

    自身じしん早稲田大学わせだだいがくそつだが、「東大とうだいえらい」「東大とうだいせいだけが学校がっこう馬鹿ばか出来できる」が持論じろん自身じしん学歴がくれきを「三流さんりゅう私大しだい」とすることがある。

    いちみ、じゅうり、ひゃくかたるべき」というのが持論じろん知人ちじん友人ゆうじんに、「おまえはこんなコトをらないだろう」と、あたらしくった知識ちしきをひけらかすのが大好だいすきで、誌上しじょう座談ざだんかい「シンボーズ・オフィスへようこそ」[ちゅう 21]によくあらわれている。ホストのかがみあきらみなみしんぼうせき三喜夫みきおむかえたゲストとして、智英ともひで出席しゅっせき最多さいたである。

    中島なかじまらもが『朝日新聞あさひしんぶん』で連載れんさいしていた「あかるいなや相談そうだんしつ」にリクルート事件じけんからめた質問しつもん投稿とうこうしたことがある[ちゅう 23]

    • つね上機嫌じょうきげんで、こえ非常ひじょう甲高かんだかい。糖尿とうにょうびょうをわずらっている。野球やきゅううらないがきらい。腕時計うでどけい収集しゅうしゅう趣味しゅみ歌手かしゅ中島なかじまみゆき熱狂ねっきょうてきなファンで、「中島なかじまみゆきは(天理教てんりきょう教祖きょうそ中山なかやまみきである」と公言こうげんしている。
    • メガネをかけたおんなきで、「美少女びしょうじょもメガネなければタダのおんな(ひと)」とべている。
    • 独身どくしん主義しゅぎをつらぬいており、わか時代じだいに「知識ちしきじんとしてきるには、おんな家庭かてい邪魔じゃま」と決意けついしたという。また、「売春ばいしゅん個人こじんてき趣味しゅみからきらい」とっている。
    • ハゲであり、ハゲにかんする座談ざだんかいにもすうかい参加さんかしている。

    文字もじづかいについて

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    • 新聞しんぶんなどに、誤植ごしょく言葉ことば誤用ごようがあると、手紙てがみいてそれを指摘してきするのが、若年じゃくねんからの趣味しゅみである[疑問ぎもんてん]
    • 画数かくすうおお無理むりみの漢字かんじ使つかった個人こじんめいを、は「暴走ぼうそう万葉仮名まんようがな」と独自どくじ[ちゅう 24]、そのけられた女子じょし学生がくせいおお大学だいがく偏差へんさひくい(傾向けいこうにある)と発言はつげんした。
    • 車田くるまだ正美まさみ漫画まんが作品さくひんなかの「ドサンピン」という言葉ことばげて、サンピンとは最下さいかきゅう武士ぶし給金きゅうきん3りょう1にんはん扶持ふちあらわすもので、江戸えど時代じだい庶民しょみん武士ぶしびせる最大さいだい侮辱ぶじょくであり、現代げんだいじん使つかうのはおかしいと指摘してきしている[ちゅう 25]

    交友こうゆうろく

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    • 漫画まんが小林こばやしよしのり漫画まんがゴーマニズム宣言せんげん』のブレーンてき立場たちばにあり、また作中さくちゅうにたびたび登場とうじょうし、そのユーモラスな人柄ひとがらとも知名度ちめいどがった。
    • 別冊べっさつ宝島たからじま』の論者ろんしゃで、初期しょきから現在げんざいまで一貫いっかんして寄稿きこうしてきためずらしい存在そんざいおな版元はんもとの『宝島たからじま30』でもメインの寄稿きこうしゃで、常連じょうれん論客ろんかくとして瀬戸川せとがわ猛資たけし主筆しゅひつ雑誌ざっし『BOOKMAN』[ちゅう 26]、1980年代ねんだいの『漫画まんがアクション』の名物めいぶつ匿名とくめいコラム〈アクション・ジャーナル〉にも寄稿きこう。ほかにかめ和田わだたけし関川せきかわ夏央なつお山口やまぐちぶんけんなどがふですすめた。
    • どう世代せだいの、亀和田かめわだ関川せきかわ山口やまぐちらと親交しんこうふかく、すべて独身どくしん。30だいころから「老人ろうじんになったら、自分じぶんたちで運営うんえいする老人ろうじんホームをつくろう」となかばジョーク、なかば本気ほんき提案ていあんしてきた。ちなみにこの提案ていあんたいし、関川せきかわ著書ちょしょなかで「くて(映画えいがの)『旅路たびじフランス語ふらんすごばん』、わるくすればあさま山荘さんそう事件じけん再来さいらいになるよ」とかえしている。
    • 『ガロ』編集へんしゅう出入でいりしていた関係かんけいから、松田まつだ哲夫てつおみなみしんぼう糸井いといしげるさとひとしともしたしい関係かんけいだった。また、どう世代せだい評論ひょうろんとして、渡部わたなべ直己なおきともしたしかった。
    • 異色いしょくのガロけい漫画まんが花輪はなわ和一かずいちが、モデルガンを改造かいぞうして銃刀じゅうとうほう違反いはんつみわれたさいくれ漫画まんが評論ひょうろんたちが「弁護べんごがわ証人しょうにん」として法廷ほうていち、「花輪はなわがいかに重要じゅうよう漫画まんがなのか」をアピールした。だがその弁護べんごぎゃく裁判官さいばんかんに、「それほど著名ちょめい漫画まんがであれば、社会しゃかいてき影響えいきょうつよい」というかたちつたわり、異例いれいの「執行しっこう猶予ゆうよなしの実刑じっけい判決はんけつとなる皮肉ひにく結果けっかとなった。

    おも著作ちょさく

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    寄稿きこう

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    発表はっぴょうねんじゅん

    • 智英ともひで封建ほうけん主義しゅぎ、その論理ろんり情熱じょうねつ : さらば、さらば民主みんしゅ主義しゅぎよ!」、情報じょうほうセンター出版しゅっぱんきょく、1981ねん12月、全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:82009660 
      • 智英ともひで封建ほうけん主義しゅぎしゃかくかたりき」、ふみてる出版しゅっぱん、1991ねんCRID 1130282271372741376ISBN 4915731154 
    • 家島いえじま明彦あきひこすがむらげん中澤なかざわじゅんふじたかし智英ともひで「マンガと心理しんりがくのコラボレーション」『日本にっぽん心理しんり学会がっかい大会たいかい発表はっぴょうろん文集ぶんしゅうだい70かんWS010-WS010、公益社こうえきしゃだん法人ほうじん日本にっぽん心理しんり学会がっかい、2006ねん11月3にちCRID 1390001288041849472doi:10.4992/pacjpa.70.0_ws010ISSN 2433-7609 
    • 新潮社しんちょうしゃ へん「『ポピュリズム』すなわち民主みんしゅ主義しゅぎについて」『週刊しゅうかん新潮しんちょうだい61かんだい28ごう新潮社しんちょうしゃ、2016-07-21)136-138ぺーじ
    • 「『こちかめ両津りょうつかんきちえたケイサツカン」『正論せいろんだい541ごう産経新聞さんけいしんぶんしゃ、2016-12)70-75ぺーじ
    • 孔子こうし誕生たんじょう 紀元前きげんぜん552ねん人間にんげん孔子こうしとは何者なにものだったのか」『文藝春秋ぶんげいしゅんじゅうspecial』だい11かんだい2ごう文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2017)26-33ぺーじ
    • 統治とうちという矛盾むじゅんなかに」『myb = みやび』だい4ごう川崎かわさき:みやび出版しゅっぱん、2017-10)21-27ぺーじ
    • 稗史はいし小説しょうせつ知識ちしきじん」『クライテリオン = Criterion : 表現ひょうげんしゃだい2ごう啓文ひろふみしゃ書房しょぼう、2018-09)78-80ぺーじ
    • 小学館しょうがくかん へんなんともおかしい「歴史れきしてき仮名遣かなづかい」:"愛国あいこく保守ほしゅ知識ちしきじん"が日本語にほんごこわすというブラックジョーク」『週刊しゅうかんポスト』だい50かんだい31ごう小学館しょうがくかん、2018-09-07)44-46ぺーじ
    • いをらざるごとく」『myb = みやび』だい6ごう(2018-10)33-38ぺーじ、Web Site。
    • 「イデオロギーをえて:イズムをめぐる無知むち大宅おおたく壮一そういちの『思想しそう』」『Journalism』だい343ごう朝日新聞社あさひしんぶんしゃジャーナリスト学校がっこう、2018-12)62-64ぺーじ、Web Site。
    • 文芸春秋ぶんげいしゅんじゅう へんおわりの棲家は私設しせつ老人ろうじんホーム。蔵書ぞうしょもたくさんてたし、文人ぶんじん趣味しゅみとは無縁むえんだよ。」(しん いえ履歴りれきしょ(647)智英ともひで評論ひょうろん))『週刊文春しゅうかんぶんしゅんだい61かんだい32ごう文芸春秋ぶんげいしゅんじゅう、2019-08-29)102-105ぺーじ
    • 民主みんしゅ主義しゅぎ人権じんけん思想しそう裏側うらがわ」『myb = みやび』だい7ごう(みやび出版しゅっぱん、2019-10)178-180ぺーじ
    • 「われわれはいま、『儒教じゅきょう』を警戒けいかいすべきなのか」『宗教しゅうきょう問題もんだいだい35ごう京都きょうと白馬はくばしゃ、2021)14-22ぺーじ

    たんちょ

    [編集へんしゅう]
    • 封建ほうけん主義しゅぎ その論理ろんり情熱じょうねつ さらば、さらば民主みんしゅ主義しゅぎよ!』(情報じょうほうセンター出版しゅっぱんきょく、1981)
      • 改題かいだい封建ほうけん主義しゅぎしゃかくかたりき』(ふみてる出版しゅっぱん、1991。双葉社ふたばしゃ双葉ふたば文庫ぶんこ〉に改版かいはん、1996)
    • 『インテリ大戦たいせんそう』(JICC出版しゅっぱんきょく、1982。〈JICC出版しゅっぱんきょく宝島たからじまブックス〉に改版かいはん、1984。改訂かいてい改題かいだいよういずみしゃ、1995)
    • 読書どくしょしん技術ぎじゅつ 時代じだいわれば方法ほうほうわる』(情報じょうほうセンター出版しゅっぱんきょく、1982。〈朝日あさひ文庫ぶんこ〉に改訂かいてい改版かいはん、1982)
    • 『マンガになるには』(ぺりかんしゃ新版しんぱん・なるにはBOOKS7〉、1983)
    • 大衆たいしゅう食堂しょくどう人々ひとびと 現代げんだい超俗ちょうぞくきよしばなし』(情報じょうほうセンター出版しゅっぱんきょく、1984。〈双葉ふたば文庫ぶんこ〉に改訂かいてい改版かいはん、1996)
    • 現代げんだいマンガの全体ぜんたいぞう 待望たいぼうしていたもの、えたもの』(情報じょうほうセンター出版しゅっぱんきょく、1986。増補ぞうほばんてる出版しゅっぱん、1990。〈双葉ふたば文庫ぶんこ〉に改版かいはん、1997)
    • 『バカにつけるくすり』(双葉社ふたばしゃ、1988。〈双葉ふたば文庫ぶんこ〉に改版かいはん、1996)
    • 『サルの正義せいぎ』(双葉社ふたばしゃ、1993。〈双葉ふたば文庫ぶんこ〉に改版かいはん、1996)
    • 収穫しゅうかく時代じだいのライブラリー』(メディアファクトリー、1993。〈双葉ふたば文庫ぶんこ〉に改版かいはん、1997)
    • 言葉ことばにつけるくすり』(双葉社ふたばしゃ、1994。〈双葉ふたば文庫ぶんこ〉に改版かいはん、1998)
    • 賢者けんじゃ誘惑ゆうわく』(双葉社ふたばしゃ、1995。〈双葉ふたば文庫ぶんこ〉に改版かいはん、1998)
    • 『マンガきょうにつけるくすり』(リクルート、1998)
      • 『マンガきょうにつけるくすり21』(メディアファクトリー、2002)
      • 『マンガきょうにつけるくすり 下学かがく上達じょうたつへん』(メディアファクトリー、2007)
      • 『マンガきょうにつけるくすり 二天にてん一流いちりゅうへん』(メディアファクトリー、2010)
    • 危険きけん思想家しそうか』(メディアワークス、1998。〈双葉ふたば文庫ぶんこ〉に改版かいはん、2000)
    • 『ロゴスのはロゴス』(メディアファクトリー、1999。〈双葉ふたば文庫ぶんこ〉に改版かいはん、2001)
    • 『ホントのはなし だれかたらなかった現代げんだい社会しゃかいがくぜんじゅうはちこう〉』(小学館しょうがくかん、2001。〈小学館しょうがくかん文庫ぶんこ〉に改版かいはん、2003)
    • 犬儒けんじゅだもの』(双葉社ふたばしゃ、2003。〈双葉ふたば文庫ぶんこ〉に改版かいはん、2006)
    • 現代げんだいじん論語ろんご』(文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2003。〈文春ぶんしゅん文庫ぶんこ〉に改版かいはん、2006。〈ちくま文庫ぶんこ〉に改版かいはん、2015)
    • 言葉ことば常備薬じょうびやく』(双葉社ふたばしゃ、2004。〈双葉ふたば文庫ぶんこ〉に改版かいはん、2007)
    • 健全けんぜんなる精神せいしん』(双葉社ふたばしゃ、2007。〈双葉ふたば文庫ぶんこ〉に改版かいはん、2012)
    • 言葉ことばせんぐすり』(双葉社ふたばしゃ、2010)
    • 『つぎはぎ仏教ぶっきょう入門にゅうもん』(筑摩書房ちくましょぼう、2011。〈ちくま文庫ぶんこ〉に改版かいはん、2016)
    • 真実しんじつの「名古屋なごやろん」:トンデモ名古屋なごやろんつ』(編集へんしゅう樹林じゅりんしゃ発行はっこう人間にんげんしゃ、2012。〈ベスト新書しんしょ〉2改版かいはん改題かいだい、ベストセラーズ、2017)
      • 初出しょしゅつは『週刊しゅうかんポスト』だい49かんだい47ごう[25]
    • 智英ともひで吉本よしもと隆明たかあきという「共同きょうどう幻想げんそう」』筑摩書房ちくましょぼう、2012ねん12月、88-90ぺーじISBN 978-4-480-84300-5 (〈ちくま文庫ぶんこ〉に改版かいはん、2016)
    • 日本にっぽん衆愚しゅうぐ社会しゃかい』(小学しょうがくかん小学館しょうがくかん新書しんしょ〉、 2018)
    • 『バカにつばをかけろ』(小学しょうがくかん小学館しょうがくかん新書しんしょ〉、2021)

    編著へんちょ

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    • 『マンガ論争ろんそう!』(JICC出版しゅっぱんきょく別冊べっさつ宝島たからじま〉、1979)
    • 保守ほしゅ反動はんどう思想家しそうかまなほん 柳田やなぎだ国男くにおから山崎やまざき正和まさかずまで』(JICC出版しゅっぱんきょく別冊べっさつ宝島たからじま〉、1985)
    • へんことかいへのたび 水木みずきしげる作品さくひんしゅう』『諷刺ふうしたのしみ 水木みずきしげる作品さくひんしゅう』(中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ、1990)
      • 水木みずきしげる作品さくひんしゅうことかいへのたび』1 - 3かん改版かいはん改題かいだい(〈中公ちゅうこう文庫ぶんこ〉、1996ねん
      • 水木みずきしげる妖怪ようかい傑作けっさくせん」1 - 4かん改版かいはん改題かいだい(〈中公ちゅうこう文庫ぶんこ〉、2008)『1 テレビくん』『2 ヘンラヘラヘラ』『3 怪物かいぶつマチコミ』『4 コケカキイキイ』
    • 『オカルト徹底てってい批判ひはん』(朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん、1994)
    • 『ゴーマニズムとはなにか! ― 小林こばやしよしのりろん序説じょせつ』(出版しゅっぱんしんしゃ、1995)

    共編きょうへんちょ

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    出演しゅつえん番組ばんぐみ

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    その活動かつどう

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    参考さんこう文献ぶんけん

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    本文ほんぶん典拠てんきょおも執筆しっぴつしゃ編者へんしゃじゅん

    • わたしもリクルートから恩恵おんけい」20めん、『朝日新聞あさひしんぶん』1988ねん10がつ30にち朝刊ちょうかん
      • このほか、中島なかじま単行本たんこうぼん掲載けいさい[26]
    • 『インテリ大戦たいせんそう』JICC出版しゅっぱんきょく、1982ねん3がつ全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:82019268 
    • 谷本たにもと奈穂なお人気にんきマンガの魅力みりょく構造こうぞう」『マス・コミュニケーション研究けんきゅうだい51かん日本にっぽんマス・コミュニケーション学会がっかい、1997ねん、168-181,261、CRID 1390282681077576192doi:10.24460/mscom.51.0_168ISSN 1341-1306 
    • 中島なかじまらも「リクルートの恩恵おんけい不安ふあん毎日まいにち」『中島なかじまらものさらにあかるいなや相談そうだんしつ朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、1990ねん9がつ、139-140ぺーじISBN 4-02-255623-4 
    • 中野なかのみどり『あのころ、早稲田わせだで』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2017ねん4がつ全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:22892039 
    • 可児かに洋介ようすけ「『ガロ』時代じだいのつげ義春よしはる:『漫画まんが主義しゅぎ』を中心ちゅうしんとしたどう時代じだい言説げんせつ分析ぶんせき」『マンガ研究けんきゅうだい17かん日本にっぽんマンガ学会がっかい、2011ねん3がつ、8-33ぺーじCRID 152057235843247 
    • 漫画まんが主義しゅぎだい1ごう-だい12ごう漫画まんが主義しゅぎ発行はっこうしょ北条ほうじょう書房しょぼう、1967-03–1974-04、全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:00022641国会図書館こっかいとしょかんかけごうは4-9ごう。” だい12ごう以後いご休刊きゅうかん出版しゅっぱんしゃ変更へんこうあり)
      • だい2ごうども漫画まんが特集とくしゅう」(1967ねん6がつ)。
      • 出版しゅっぱんしゃ漫画まんが主義しゅぎ発行はっこうしょ(1967-1970ねんだい1ごう-だい8ごう
      • きたふゆ書房しょぼう(1972ねん-1974ねん、9ごう-12ごう
    • 漫画まんがアクション編集へんしゅう へんろんよりコラム』双葉社ふたばしゃ、1989ねん12月。ISBN 4-575-28078-X べつだい『The best of Action Journal 1979-1989』)
    • 宮崎みやざきがく突破とっぱしゃ 戦後せんごかげけたねん南風みなみかぜしゃ、1997ねん2がつISBN 4-931062-13-X (のち〈幻冬舎げんとうしゃ文庫ぶんこ〉に改版かいはん改題かいだい

    脚注きゃくちゅう

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    ちゅう

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    1. ^ 1946ねんまれはたしかだが、個人こじんデータを勝手かってうらないに使つかわれるのをきらい、著作ちょさく人物じんぶつ紹介しょうかいらんなどでは複数ふくすう誕生たんじょう公表こうひょう、9月19にちのほか、10月21にち、10月19にちとする資料しりょうがある。また自著じちょなんみずからが乙女おとめまれであるとかたった。血液けつえきがた公表こうひょうしていない。
    2. ^ 1982ねんにJICC出版しゅっぱんきょくげん宝島社たからじましゃ)からした『インテリ大戦たいせんそう[2]表紙ひょうしうら著者ちょしゃ紹介しょうかいでは、ペンネームのみを「ごちえい」とし、「くれともふさ」というみもみとめている。
    3. ^ ちなみに、くれよう(あざな)は「学究がっきゅう」である[よう出典しゅってん]
    4. ^ とき夢野ゆめの久作きゅうさくの「ドグラ・マグラ」の登場とうじょう人物じんぶつから筆名ひつめいったともいっている[疑問ぎもんてん]
    5. ^ 学部がくぶ学生がくせい停学ていがく退学たいがくなどの処分しょぶんけていた。
    6. ^ 『バカにつけるくすり』がれるまで、「ほん基本きほんてき図書館としょかんり、読書どくしょメモをつける」、「漫画まんが雑誌ざっしえきひろう」などしていた。ある程度ていどメジャーした、1980年代ねんだい後半こうはんでもまだつづけた。
    7. ^ 双葉ふたば文庫ぶんこ〉に改版かいはん、1996ねんISBN 457571075XCRID 1130282271302251648
    8. ^ 改題かいだい増補ぞうほばんは『封建ほうけん主義しゅぎしゃかくかたりき』(ふみてる出版しゅっぱん、1991)[8]、『封建ほうけん主義しゅぎ、その論理ろんり情熱じょうねつ』(情報じょうほうセンター出版しゅっぱんきょく、1981)を増補ぞうほ改題かいだい巻末かんまつ文献ぶんけん案内あんないあり(181-189ぺーじ)。
    9. ^ 朝日新聞あさひしんぶん』や、しん左翼さよくがさらに思想しそうてき袋小路ふくろこうじはいった『ちん左翼さよく』(命名めいめい)など。
    10. ^ 俗流ぞくりゅうオカルト思想しそうには一貫いっかんして批判ひはんてきである。
    11. ^ 漫画まんが主義しゅぎ』の発行はっこうしょは1967ねん書誌しょし情報じょうほうによると 漫画まんが主義しゅぎ発行はっこうしょ東京とうきょう[9])。
    12. ^ 1966ねん時点じてん前後ぜんこう金銭きんせん価値かちでは、2022ねん時点じてんの3000えんくらいに相当そうとう
    13. ^ 現在げんざい、『ガロ』は古書こしょ市場いちば数多かずおお出回でまわっているが、つげ義春よしはるが「ぬま」を発表はっぴょうした1966ねん2がつごう入手にゅうしゅ困難こんなんという[13]
    14. ^ 犬馬けんばやしなうがく」に、郷里きょうりかえって介護かいごつとめた日々ひびくわしくべた[14]
    15. ^ なお、澁澤しぶさわ龍彦たつひこ著書ちょしょ太陽たいようおうつきおう』で「すべからくの誤用ごよう」についてふれており、それを流行りゅうこうさせた元凶げんきょうから十郎じゅうろうではないかと推測すいそくしている。
    16. ^ ちなみにそれに関連かんれんして、漫画まんがの『北斗ほくとこぶし』の面白おもしろさは、人民じんみんっていた復讐ふくしゅうけん登場とうじょう人物じんぶつ自由じゆう行使こうししているてんにあると指摘してきしている。
    17. ^ このコラムは『健全けんぜんなる精神せいしん』(双葉社ふたばしゃ、2007)に収録しゅうろくされている。
    18. ^ 特集とくしゅう・つげ義春よしはる 生誕せいたん80周年しゅうねん記念きねん しゅく・トリビュート!」[20]
    19. ^ ずっとのちに、あお林堂はやしどう社員しゃいんだったみなみしんぼうから当時とうじ事情じじょう機会きかいがあり、あお林堂はやしどうりていた倉庫そうこ集中しゅうちゅう豪雨ごうう浸水しんすいし、そのごう廃棄はいきになったという。
    20. ^ 中野なかの社会しゃかい科学かがく研究けんきゅうかい所属しょぞくし、のサークル「文学ぶんがく研究けんきゅうかい」はおな部室ぶしつ共有きょうゆうした。
    21. ^ バラエティ』に連載れんさい角川書店かどかわしょてん)、文庫ぶんこ改版かいはん[21][22]ののち、『完全かんぜんばん』に増補ぞうほ改版かいはん[23]
    22. ^ 朝日新聞あさひしんぶん[24]、この投稿とうこう同書どうしょ裏表紙うらびょうしにもげてある。
    23. ^ 相談そうだん内容ないようは、リクルートしゃ就職しゅうしょくにコラムをいていたが原稿げんこうりょう自分じぶんのランクにしては高額こうがくであったうえ忘年会ぼうねんかいにも招待しょうたいされたので〈証人しょうにん喚問かんもん〉をけないかびくびくしているという[ちゅう 22]
    24. ^ ネットスラングではキラキラネームたる。
    25. ^ ただし「漫画まんが作者さくしゃわるいのではなく、作者さくしゃ参考さんこうにしたであろう言葉ことばづかい」にたいして批判ひはんしている。なおこういった「サンピン」の使用しようれいは、車田くるまだ以前いぜんにも本宮もとみやひろこころざし中島なかじまいさおはく漫画まんが作品さくひんちゅう度々たびたびられる
    26. ^ 雑誌ざっし『BOOKMAN』は80年代ねんだい刊行かんこう

    出典しゅってん

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    1. ^ a b 評論ひょうろん」『愛知あいちんだ作家さっか 愛知あいちけんゆかりの現代げんだい作家さっかあつめました』(pdf)愛知あいちけん図書館としょかん〈「あいちのんだ作家さっかてん関連かんれん資料しりょう〉、2010ねん11月https://websv.aichi-pref-library.jp/list/event/aichisakka4.pdf。"「名前なまえ(よみ)/生年せいねん出身しゅっしんおも受賞じゅしょう /ジャンル /備考びこう
      * 智英ともひで(くれ ともふさ)/1946/西枇杷島にしびわしままち評論ひょうろん/(おも受賞じゅしょう)/(ジャンル)/(備考びこう)"。
       
    2. ^ a b 1982, 表紙ひょうしそで.
    3. ^ 谷本たにもと 2014, p. 180.
    4. ^ 漫画まんがアクション編集へんしゅう 1989, p. 142.
    5. ^ 2012, pp. 88–90.
    6. ^ a b 宮崎みやざき 1996, p. [ようページ番号ばんごう].
    7. ^ a b 中野なかの 2017, p. [ようページ番号ばんごう].
    8. ^ 1991.
    9. ^ 東京とうきょう : 漫画まんが主義しゅぎ発行はっこうしょ漫画まんが主義しゅぎ”. 東京とうきょう国立こくりつ近代きんだい美術館びじゅつかんリポジトリ. OPAC書誌しょし情報じょうほう. 東京とうきょう国立こくりつ近代きんだい美術館びじゅつかん. 2024ねん4がつ17にち閲覧えつらん漫画まんが主義しゅぎ編集へんしゅう委員いいんかい
    10. ^ 漫画まんが主義しゅぎ」、漫画まんが主義しゅぎ発行はっこうしょCRID 1130000793623383552 
    11. ^ 可児かに 2011, pp. 8–33.
    12. ^ もり雅雄まさお「つげ義春よしはるという現象げんしょう : 「ぬま」と時間じかん構造こうぞう」『城西国際大学じょうさいこくさいだいがく紀要きようだい11かんだい2ごう城西国際大学じょうさいこくさいだいがく、2003ねん3がつ、43-52ぺーじCRID 1520853835027444096ISSN 0919-4967 
    13. ^ つげ義春よしはるぬま(ぬま)』1966ねん2がつごう (通巻つうかん18ごう)、あお林堂はやしどう古書こしょてん)、1966ねん2がつ1にちASIN B09TRQNBPJ。"現在げんざい在庫ざいこれです。この商品しょうひんさい入荷にゅうか予定よていっておりません。"。 B5ばん表紙ひょうし裏表紙うらびょうしふくむ172ページ。刊行かんこう定価ていか本体ほんたい価格かかく):150えん
    14. ^ 犬儒けんじゅだもの』所収しょしゅう
    15. ^ 智英ともひで(Tomofusa Kure) (1975ねん11月). “智英ともひで劇画げきがれつせんでん” (フランス語ふらんすご). Alternative Japan. Garo. pp. 74-75. 2024ねん4がつ17にち閲覧えつらん
    16. ^ 智英ともひでささえを『ささえ』とんでなに差別さべつなのか」『SAPIO』1999ねん 
    17. ^ a b c d e 智英ともひでなぜ日本にっぽんで「ささえ」がはばかられるも海外かいがいで「China」がOKか」『週刊しゅうかんポスト』2017ねん1がつ1・6にちごう、2017ねん 
    18. ^ 危険きけん思想家しそうか主婦しゅふ友社ともしゃ、1998ねん、57ぺーじ 
    19. ^ 『ホントのはなし
    20. ^ a b 『アックス』vol.119(特集とくしゅうつげ義春よしはる生誕せいたん80周年しゅうねんあおりん工藝こうげいしゃ、2017ねん10がつ31にち発行はっこう
    21. ^ みなみしんぼう『シンボーズ・オフィスへようこそ!』 part 1、角川書店かどかわしょてん角川かどかわ文庫ぶんこみどり-610-2〉、1985ねんISBN 4041610028NCID BN02588496全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:86001531 
    22. ^ みなみしんぼう『シンボーズ・オフィスへようこそ!』 part 2、角川書店かどかわしょてん角川かどかわ文庫ぶんこみどり-610-3〉、1986ねん5がつISBN 4-04-161003-6全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:86033132 
    23. ^ みなみしんぼうかがみあきらせき三喜夫みきお『シンボーズ・オフィスへようこそ!』(完全かんぜんばん)フリースタイル、2003ねんISBN 4939138127NCID BA72115828 
    24. ^ 朝日新聞あさひしんぶん』 1988, 20めん.
    25. ^ 小学館しょうがくかん へん真実しんじつ名古屋なごやろん:タモリも『週刊しゅうかんポスト』もどくされた『名古屋なごやぎらい』の正体しょうたい」『週刊しゅうかんポスト』だい49かんだい47ごう、56-58ぺーじCRID 1520010380911434752
    26. ^ 中島なかじま 1990, pp. 139–140.

    外部がいぶリンク

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