(Translated by https://www.hiragana.jp/)
太陽 (映画) - Wikipedia コンテンツにスキップ

太陽たいよう (映画えいが)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
曖昧さ回避 日本にっぽん映画えいがの「太陽たいよう (2016年ねんの映画えいが)」とは異ことなります。
太陽たいよう
Солнце
監督かんとく アレクサンドル・ソクーロフ
脚本きゃくほん ユーリ・アラボフ
製作せいさく イゴール・カレノフ
アンドレイ・シグレ
マルコ・ミュラー
出演しゅつえん者しゃ イッセいっせー尾形おがた
ロバート・ドーソン
佐野さの史郎しろう
桃井ももいかおり
音楽おんがく アンドレイ・シグレ
撮影さつえい アレクサンドル・ソクーロフ
編集へんしゅう セルゲイ・イワノフ
配給はいきゅう スローラーナー
公開こうかい ロシアの旗 2005年ねん
日本の旗 2006年ねん8月がつ5日にち
上映じょうえい時間じかん ロシアの旗 115分ふん
日本の旗 110分ふん
製作せいさく国こく ロシアの旗 ロシア
イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
スイスの旗 スイス
言語げんご 日本語にほんご
英語えいご
テンプレートを表示ひょうじ

『太陽たいよう』（たいよう、ロシア語ご原題げんだい: Солнце, 英えい題だい: The Sun）はアレクサンドル・ソクーロフ監督かんとくのロシア・イタリア・フランス・スイス合作がっさく映画えいが。イッセいっせー尾形おがた主演しゅえん。2005年ねんにロシアで公開こうかい。日本にっぽん公開こうかいは2006年ねん。

概要がいよう

[編集へんしゅう]

終戦しゅうせん直前ちょくぜん・直後ちょくごの数日すうじつ間あいだにおける昭和しょうわ天皇てんのうの苦悩くのうを、一人ひとりの人間にんげんとしての昭和しょうわ天皇てんのうのプライベートがコミカルさ、シリアスさ、そしてペーソスを交まじえて描写びょうしゃされた本ほん作さくは、ヒトラーを描えがいた『モレク神しん』、レーニンを描えがいた『牡おす牛うし座ざ レーニンの肖像しょうぞう』に続つづく、アレクサンドル・ソクーロフ監督かんとくの20世紀せいきの指導しどう者しゃを描えがく4部ぶ作さくの3作さく目めにあたる[1]。

ロシアの映画えいがだがセリフは全編ぜんぺん日本語にほんごと英語えいごである。映画えいが評論ひょうろん家かの樋口ひぐち泰やすし人じんは、真偽しんぎは不明ふめいながら、この作品さくひんは俳優はいゆうたちに左右さゆう逆ぎゃくで演技えんぎをさせて、鏡かがみに映うつしたその鏡かがみの映像えいぞうをカメラが撮影さつえいしたと聞きいたと語かたっている[要よう出典しゅってん]。

2005年ねんベルリン国際こくさい映画えいが祭さい上映じょうえい作品さくひん。同年どうねん第だい13回かいサンクトペテルブルク国際こくさい映画えいが祭さいにおいてグランプリを獲得かくとくした。

あらすじ

[編集へんしゅう]

1945年ねんの日本にっぽん。第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんの終戦しゅうせん直前ちょくぜん。宮城みやぎ地下ちかに設もうけられた防空壕ぼうくうごう（御ご文庫ぶんこ）で、疎開そかいした皇后こうごうや継ままし宮みやはじめ親王しんのうたちと離はなれ、天皇てんのうは孤独こどくに過すごしていた。ラジオからは日増ひましに激化げきかする沖縄おきなわ戦せんの様子ようすが流ながれ、重苦おもくるしさが増ます。御前ごぜん会議かいぎでは閣僚かくりょうたちの終戦しゅうせんと戦争せんそう続行ぞっこうの意見いけんの間あいだで苦悩くのうし、研究所けんきゅうじょでは生物せいぶつ学がくの研究けんきゅうをしながらも国民こくみんが受うけた屈辱くつじょくを反芻はんすうする。眠ねむりに着つけば東京とうきょう大だい空襲くうしゅうの悪夢あくむがよみがえる。そして遂ついに戦争せんそうは敗戦はいせんとなり、連合れんごう国こく占領せんりょう軍ぐん総そう司令しれい官かんマッカーサーと会談かいだんし、終戦しゅうせんにあたっての決意けついを告つげる。そして疎開そかいしていた皇后こうごうが戻もどり、喜よろこび合あうもつかの間ま、「人間にんげん宣言せんげん」の録音ろくおんを担当たんとうした若者わかものが自殺じさつしたことを侍従じじゅう長ちょうから聞きかされ、天皇てんのうは驚おどろき悲かなしむのだった。

配役はいやく

[編集へんしゅう]

スタッフ

[編集へんしゅう]
  • 監督かんとく／撮影さつえい監督かんとく： アレクサンドル・ソクーロフ
  • 脚本きゃくほん： ユーリ・アラボフ
  • 美術びじゅつ監督かんとく： エレナ・ズーコワ
  • デザイナー： ユーリ・クペール
  • 衣装いしょうデザイナー： リディア・クルコワ
  • 音楽おんがく： アンドレイ・シグレ
  • サウンド・デザイナー： セルゲイ・モシュコフ
  • 編集へんしゅう： セルゲイ・イワノフ
  • プロデューサー： イゴール・カレノフ、アンドレイ・シグレ、マルコ・ミュラー
  • 共同きょうどうプロデューサー： アレクサンドル・ロドニアンスキー、アンドレイ・ツェルツァロフ、アントワーヌ・ド・クレモン＝トネール
  • 提供ていきょう： 南瓜かぼちゃ屋や
  • 配給はいきゅう： スローラーナー
  • ロシア・イタリア・フランス・スイス合作がっさく
  • 35mm/カラー110分ふん

作品さくひんの評価ひょうか

[編集へんしゅう]

皇室こうしつの描写びょうしゃがタブー視し（菊きくタブー）されている日本にっぽんでの公開こうかいは難むずかしいとされていたが、2006年ねん8月がつ、スローラーナーの配給はいきゅうにより東京とうきょう・銀座ぎんざシネパトスと名古屋なごや・シネマスコーレの2館かんで封切ふうぎられた。立たち見みが出でるほどの活況かっきょうだったという[2]。その後ごは、大阪おおさか・福岡ふくおか・札幌さっぽろをはじめ全国ぜんこく各地かくちで拡大かくだい公開こうかいされ、2007年ねん3月がつにはDVDも発売はつばいされた。

受賞じゅしょう歴れき

[編集へんしゅう]
  • 2005年ねん 第だい13回かいサンクトペテルブルク国際こくさい映画えいが祭さい グランプリ

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ 当初とうしょは「3部ぶ作さくの最終さいしゅう作さく」とされていたが、その後ご4作さく目めにあたる『ファウスト（仮題かだい）』の製作せいさくが公表こうひょうされた。
  2. ^ 『朝日新聞あさひしんぶん』 2008年ねん3月19日にち付づけ朝刊ちょうかん・社会しゃかい面めん 新編しんぺん「あたらしい憲法けんぽうのはなし」第だい5部ぶ (4)

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=太陽たいよう_(映画えいが)&oldid=101525806」から取得しゅとく