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症状しょうじょうと徴候ちょうこう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
結核けっかくの症状しょうじょう

徴候ちょうこうと症状しょうじょう（ちょうこうとしょうじょう、Signs and symptoms）とは、症状しょうじょう（疾病しっぺい、傷害しょうがい、状態じょうたいなど）を抱かかえていることを示しめすサインが観測かんそく・検出けんしゅつされている状態じょうたい。このサインは、たとえば通常つうじょうよりも高たかい/低ひくい体温たいおん、血圧けつあつの上昇じょうしょう/低下ていか、医学いがく的てきスキャンで異常いじょうを検出けんしゅつしている状態じょうたいなどである。症状しょうじょう（Sympthom）とは、患者かんじゃ本人ほんにんが発熱はつねつ、頭痛ずつう、そのほか体からだの痛いたみなど、異常いじょうを知覚ちかくしている状態じょうたいのことである[1][2]。

医学いがく的てき徴候ちょうこう（medical sign）とは、身体しんたい検査けんさによって疾患しっかん、傷害しょうがい、異常いじょうな生理学せいりがく的てき状態じょうたいが検出けんしゅつされている客観きゃっかん的てき状態じょうたいである[3]。これらの徴候ちょうこうは目視もくし確認かくにん可能かのう、もしくは検出けんしゅつ可能かのうであり、発疹はっしんや打撲だぼく傷きずなどがあげられる。医学いがく的てき徴候ちょうこうは正確せいかくな診断しんだんへの到達とうたつに役立やくだつ。

徴候ちょうこうと症状しょうじょうは、互たがいに排他はいた的てきなものではない。たとえば体温計たいおんけいによる測定そくていで高たかい温度おんどが示しめされたのであれば、主観しゅかん的てきな発熱はつねつを徴候ちょうこうとして記録きろくすることができる[4]。

症候しょうこう学がく（しょうこうがく, Semeiology）とは医学いがくの一いち分野ぶんやで、患者かんじゃの示しめす様々さまざまな訴うったえや診察しんさつ所見しょけん（あわせて症候しょうこう）を定義ていぎ・分類ぶんるいして意味いみづけを与あたえる方法ほうほう論ろんである。診察しんさつ結果けっかは症候しょうこう学がく的てきな枠組わくぐみによってカルテに記載きさいされ、診断しんだんの手てがかりとなる。症状しょうじょうが軽かるい場合ばあいを軽症けいしょう、重じゅう篤あつしな場合ばあいを重症じゅうしょうと称しょうする。また、これら身体しんたい所見しょけんを得えるための全身ぜんしん的てきな診察しんさつの手法しゅほうも症候しょうこう学がくの範疇はんちゅうである。それは単たんに診察しんさつの手技しゅぎだけでなく、わかっている情報じょうほうから診断しんだんを絞しぼり込こむために必要ひつような診察しんさつ事項じこうを選択せんたくする過程かていまでを含ふくむものである。

主おもな症候しょうこう

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全身ぜんしん

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皮膚ひふ・粘膜ねんまく

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頭あたま頚部けいぶ

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頭痛ずつう....慢性まんせい頭痛ずつうとしては片かた頭痛ずつう, 緊張きんちょう型がた頭痛ずつう, 群発ぐんぱつ頭痛ずつう, 混合こんごう型がた頭痛ずつうがある。症候しょうこうとしてはくも膜まく下か出血しゅっけつ、脳腫瘍のうしゅよう、脳出血のうしゅっけつなどでみられる。 失神しっしん - めまい - 痴呆ちほう 頸静脈じょうみゃく怒張どちょう=Juglar vein distention ... 心臓しんぞうへの還流かんりゅう障害しょうがい(心不全しんふぜんや上大かみおお静脈じょうみゃく症候群しょうこうぐんなど)の際さいに認みとめられることがある。 耳みみ鳴な - 難聴なんちょう - 耳みみ痛つう - 耳みみだれ - 耳みみ閉感

胸部きょうぶ

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腹部ふくぶ

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四肢しし

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登攀とうはん性せい起立きりつ（とはんせいきりつ）（ガワーズ徴候ちょうこう、Gowers' sign）
山やまを登のぼるように立たつこと。
様子ようす
膝ひざを伸のばして、両手りょうてを使つかって床ゆかや自分じぶんの足あしを押おしながら、自分じぶんの体からだを登のぼる様ように立たつ。
原因げんいん
下肢かし帯おび筋すじの低下ていか
鑑別かんべつ
筋きんジストロフィー - 多発たはつ筋炎きんえん - 皮膚ひふ筋炎きんえん
間欠かんけつ性せい跛行はこう
休やすみ休やすみでないと歩あるけないが、休やすめばすぐ回復かいふくし、歩あるき出だすとまた症状しょうじょうが出でて歩あるけなくなる事こと。
鑑別かんべつ
血管けっかん性せい : 閉塞へいそく性せい動脈どうみゃく硬化こうか症しょう、等ひとし
腰椎ようつい性せい : 脊柱せきちゅう管かん狭窄きょうさく症しょう 等ひとし
浮腫ふしゅ (edema)
静脈じょうみゃく瘤こぶ (varix)
チアノーゼ (cyanosis)
関節かんせつ炎えん
単たん関節かんせつ炎えん : ベーチェット病びょう
多発たはつ関節かんせつ炎えん : 関節かんせつリウマチ - 全身ぜんしん性せいエリテマトーデス
ばち指ゆび
ゴットロン徴候ちょうこう
手て掌てのひら紅べに班はん
ばね指ゆび

生殖せいしょく器き

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精神せいしん

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血液けつえき

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脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ “Beyond Intuition: Quantifying and Understanding the Signs and Symptoms of Fever”. clinicaltrials.gov (5 October 2017). 9 January 2021閲覧えつらん。
  2. ^ “Symptoms and self-help guides by body part | NHS inform” (英語えいご). www.nhsinform.scot. 9 January 2021閲覧えつらん。
  3. ^ “Definition: 'Sign'”. Stedman's Medical Dictionary. Lippincott Williams & Wilkins via Medilexicon International Ltd.'s website, medilexicon.org. 4 June 2013時じ点てんのオリジナルよりアーカイブ。12 December 2013閲覧えつらん。
  4. ^ Marie T. O'Toole, ed., Mosby's Medical Dictionary, 9th ed. (St. Louis, MO: Elsevier/Mosby, 2013), Kindle loc. 154641. ISBN 9780323085410

関連かんれん項目こうもく

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病状びょうじょうを説明せつめいする基本きほん的てきな医学いがく用語ようご
    症状しょうじょうと徴候ちょうこう
症候群しょうこうぐん		 診断しんだん
鑑別かんべつ診断しんだん（英語えいご版ばん）
予よ後ご		 急性きゅうせい
慢性まんせい
治癒ちゆと寛解かんかい		 病気びょうき・疾患しっかん
病気びょうきの別名べつめいの一覧いちらん
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