若わかの富士ふじ昭一しょういち

若わかの富士ふじ 昭一しょういち
基礎きそ情報じょうほう
四股しこ名めい	齋藤さいとう 昭一しょういち → 若わかの富士ふじ 昭一しょういち
本名ほんみょう	齋藤さいとう 昭一しょういち
生年月日せいねんがっぴ	(1956-03-29) 1956年ねん3月29日にち（68歳さい）
出身しゅっしん	東京とうきょう都と大田おおた区く
身長しんちょう	190cm
体重たいじゅう	150kg
BMI	41.55
所属しょぞく部屋へや	九重ここのえ部屋へや（一時いちじ、井筒いづつ部屋へや）
得意とくい技わざ	左ひだり四よっつ、小手こて投なげ、上手じょうず投なげ
成績せいせき
現在げんざいの番付ばんづけ	引退いんたい
最高さいこう位い	東ひがし前頭まえがしら2枚まい目め
生涯しょうがい戦歴せんれき	359勝しょう327敗はい27休きゅう（79場所ばしょ）
幕内まくうち戦歴せんれき	62勝しょう76敗はい12休きゅう（10場所ばしょ）
データ
初はつ土俵どひょう	1971年ねん9月場所ばしょ
入幕にゅうまく	1981年ねん9月場所ばしょ
引退いんたい	1984年ねん11月場所ばしょ
備考びこう
金星かなぼし（北きたの湖うみ1個いっこ）
2019年ねん8月がつ2日にち現在げんざい ■テンプレート  ■プロジェクト 相撲すもう

若わかの富士ふじ 昭一しょういち（わかのふじ しょういち、1956年ねん3月29日にち - ）は、東京とうきょう都と大田おおた区く出身しゅっしんで、九重ここのえ部屋へや（一時いちじ、井筒いづつ部屋へや）に所属しょぞくした大相撲おおずもう力士りきし。現在げんざいは実業じつぎょう家か。本名ほんみょうは齋藤さいとう 昭一しょういち（さいとう しょういち）。得意とくい手しゅは左ひだり四よっつ、小手こて投なげ、上手じょうず投なげ。最高さいこう位いは東ひがし前頭まえがしら2枚まい目め（1982年ねん9月場所ばしょ）。現役げんえき時代じだいの体格たいかくは190cm、150kg。

来歴らいれき・人物じんぶつ

中学生ちゅうがくせいの頃ころは、剣道けんどうやテニスで活躍かつやく。高輪たかなわ高校こうこうに進学しんがくしてからは、柔道じゅうどうを経験けいけんした。

九重ここのえ親方おやかた（元もと横綱よこづな・千代ちよの山やま）の知人ちじんが近所きんじょにおり、その人ひとに勧すすめられて相撲すもうの道みちへ進すすむ事こととなった。

その後ご、九重ここのえ部屋へやの横綱よこづな・北きたの富士ふじや親方おやかた自身じしんのスカウトもあって、高校こうこうを半年はんとし足たらずで中退ちゅうたいし同どう部屋へやに入門にゅうもん。1971年ねん9月場所ばしょにて、15歳さいで初はつ土俵どひょうを踏ふんだ。なお、初はつ土俵どひょうの同期どうきには、後ごの関脇せきわけ・鳳凰ほうおうらがいる。初はつ土俵どひょうを踏ふんでから2年ねん半はん程ほどは、序じょ二に段だんの壁かべを破やぶれず低迷ていめいしていた。

序じょ二に段だん時代じだいの1974年ねん、井筒いづつ親方おやかた（元もと・北きたの富士ふじ）が井筒いづつ部屋へやを創設そうせつすると、それについて移籍いせきした。その後ご、1977年ねん11月場所ばしょ前まえに九きゅう重じゅう親方おやかたが亡なくなり、井筒いづつ親方おやかたがその後ごを継ついだ事ことで井筒いづつ部屋へやと九重ここのえ部屋へやが合併がっぺい。再度さいど、九重ここのえ部屋へやに戻もどる事こととなった。

以後いご、暫しばらくは幕下まくした上じょう中位ちゅういでもたついていたが、1981年ねん3月がつ場所ばしょにて新しん十じゅう両りょうに昇進しょうしん。左ひだり四よつ相撲ずもうを得意とくいとし、右みぎの上手じょうずを取とっての投なげの他ほか、相手あいての左ひだりを引ひっ張ぱり込こんで思おもいっ切きり打うつ小手こて投なげが得意とくいだった。この場所ばしょは5勝しょう10敗はいと大おおきく負まけ越こして1場所ばしょで幕下まくしたに陥落かんらくしたが、11月場所ばしょで関取せきとりに返かえり咲ざくと今度こんどは2場所ばしょ連続れんぞくして勝かち越こし、1982年ねん3月がつ場所ばしょで新しん入幕にゅうまくを果はたした。同どう場所ばしょで9勝しょう6敗はいと勝かち越こすと、前頭まえがしら3枚まい目めに上あがった翌よく5月がつ場所ばしょでは4日にち目めに北きたの湖うみから金星かなぼしを獲得かくとくしている。

以降いこうは主おもに幕内まくうち中位ちゅういで活躍かつやくしていたが、1984年ねん11月場所ばしょの開催かいさい直前ちょくぜんに、肝臓かんぞう病びょうが悪化あっかした事ことを理由りゆうに28歳さいで廃業はいぎょうした。なお同年どうねん10月がつ、鈴木すずき宗男むねお（九重ここのえ部屋へや元もと後援こうえん会長かいちょう）の媒酌ばいしゃくによって、浅田あさだ満みつる（ハンナン元もと会長かいちょう、部落ぶらく解放かいほう同盟どうめい大阪府連おおさかふれん向野むくの支部しぶ元もと副ふく支部しぶ長ちょう）の長女ちょうじょと結婚けっこんしている。

現在げんざいは、「株式会社かぶしきがいしゃ 冨士ふじ」（本社ほんしゃ：大阪おおさか府ふ羽曳野はびきの市し。1985年ねん設立せつりつ、資本しほん金きん3000万まん円えん、事業じぎょう内容ないようは「ステーキハウス ビッグジョー」「ちゃんこ鍋なべ 味あじ喰くえ笑わらい」の経営けいえい）の代表だいひょう取締役とりしまりやくを務つとめている。

なお、味あじ喰くえ笑わらい敷地しきち内ないには、八角はっかく部屋へやの大阪おおさか場所ばしょ宿舎しゅくしゃがある。

主おもな戦績せんせき

• 通算つうさん成績せいせき：359勝しょう327敗はい27休きゅう 勝率しょうりつ.523
• 幕内まくうち成績せいせき：62勝しょう76敗はい12休きゅう 勝率しょうりつ.449
• 現役げんえき在位ざいい：79場所ばしょ
• 幕内まくうち在位ざいい：10場所ばしょ
• 金星かなぼし：1個いっこ（北きたの湖うみ1個いっこ）

場所ばしょ別べつ成績せいせき

若わかの富士ふじ 昭一しょういち

	一いち月がつ場所ばしょ 初場所はつばしょ（東京とうきょう）	三さん月がつ場所ばしょ 春場所はるばしょ（大阪おおさか）	五月ごがつ場所ばしょ 夏場所なつばしょ（東京とうきょう）	七なな月がつ場所ばしょ 名古屋なごや場所ばしょ（愛知あいち）	九月場所くがつばしょ 秋場所あきばしょ（東京とうきょう）	十一月じゅういちがつ場所ばしょ 九州きゅうしゅう場所ばしょ（福岡ふくおか）
1971年ねん （昭和しょうわ46年ねん）	x	x	x	x	（前ぜん相撲すもう）	東ひがし序ノ口じょのくち11枚まい目め 4–3
1972年ねん （昭和しょうわ47年ねん）	西にし序じょ二に段だん92枚まい目め 2–5	東ひがし序じょ二に段だん98枚まい目め 2–5	東ひがし序じょ二に段だん99枚まい目め 3–4	東ひがし序じょ二に段だん91枚まい目め 3–4	西にし序じょ二に段だん95枚まい目め 5–2	西にし序じょ二に段だん53枚まい目め 3–4
1973年ねん （昭和しょうわ48年ねん）	東ひがし序じょ二に段だん67枚まい目め 3–4	西にし序じょ二に段だん75枚まい目め 5–2	西にし序じょ二に段だん44枚まい目め 4–3	東ひがし序じょ二に段だん21枚まい目め 2–5	西にし序じょ二に段だん50枚まい目め 6–1	西にし序じょ二に段だん5枚まい目め 4–3
1974年ねん （昭和しょうわ49年ねん）	西にし三さん段だん目め70枚まい目め 1–6	東ひがし序じょ二に段だん16枚まい目め 2–5	西にし序じょ二に段だん45枚まい目め 5–2	東ひがし序じょ二に段だん13枚まい目め 6–1	西にし三さん段だん目め41枚まい目め 2–5	西にし三さん段だん目め59枚まい目め 4–3
1975年ねん （昭和しょうわ50年ねん）	西にし三さん段だん目め47枚まい目め 3–4	東ひがし三さん段だん目め57枚まい目め 6–1	西にし三さん段だん目め16枚まい目め 3–4	東ひがし三さん段だん目め27枚まい目め 5–2	東ひがし三さん段だん目め3枚まい目め 5–2	西にし幕下まくした40枚まい目め 4–3
1976年ねん （昭和しょうわ51年ねん）	東ひがし幕下まくした34枚まい目め 3–4	西にし幕下まくした40枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした31枚まい目め 2–5	東ひがし幕下まくした51枚まい目め 4–3	西にし幕下まくした38枚まい目め 5–2	西にし幕下まくした20枚まい目め 2–5
1977年ねん （昭和しょうわ52年ねん）	東ひがし幕下まくした43枚まい目め 3–4	東ひがし幕下まくした54枚まい目め 5–2	西にし幕下まくした30枚まい目め 3–4	東ひがし幕下まくした39枚まい目め 5–2	東ひがし幕下まくした22枚まい目め 5–2	東ひがし幕下まくした10枚まい目め 2–5
1978年ねん （昭和しょうわ53年ねん）	東ひがし幕下まくした28枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした21枚まい目め 3–4	東ひがし幕下まくした27枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした19枚まい目め 5–2	東ひがし幕下まくした11枚まい目め 4–3	西にし幕下まくした7枚まい目め 4–3
1979年ねん （昭和しょうわ54年ねん）	西にし幕下まくした3枚まい目め 3–4	西にし幕下まくした8枚まい目め 6–1	西にし幕下まくした筆頭ひっとう 3–4	西にし幕下まくした5枚まい目め 2–5	西にし幕下まくした16枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした13枚まい目め 5–2
1980年ねん （昭和しょうわ55年ねん）	西にし幕下まくした5枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした4枚まい目め 3–4	東ひがし幕下まくした9枚まい目め 5–2	西にし幕下まくした3枚まい目め 4–3	西にし幕下まくした筆頭ひっとう 3–4	西にし幕下まくした5枚まい目め 5–2
1981年ねん （昭和しょうわ56年ねん）	西にし幕下まくした2枚まい目め 5–2	東ひがし十じゅう両りょう13枚まい目め 5–10	西にし幕下まくした6枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした4枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした2枚まい目め 6–1	東ひがし十じゅう両りょう11枚まい目め 9–6
1982年ねん （昭和しょうわ57年ねん）	西にし十じゅう両りょう3枚まい目め 10–5	西前にしまえ頭あたま9枚まい目め 9–6	東ひがし前頭まえがしら3枚まい目め 6–9 ★	西前にしまえ頭あたま5枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら2枚まい目め 4–11	西前にしまえ頭あたま7枚まい目め 6–9
1983年ねん （昭和しょうわ58年ねん）	東ひがし前頭まえがしら10枚まい目め 2–1–12	東ひがし十じゅう両りょう7枚まい目め 6–9	西にし十じゅう両りょう9枚まい目め 11–4	東ひがし十じゅう両りょう2枚まい目め 8–7	東ひがし十じゅう両りょう筆頭ひっとう 5–10	西にし十じゅう両りょう7枚まい目め 9–6
1984年ねん （昭和しょうわ59年ねん）	西にし十じゅう両りょう2枚まい目め 9–6	西前にしまえ頭あたま12枚まい目め 10–5	西前にしまえ頭あたま3枚まい目め 4–11	東ひがし前頭まえがしら13枚まい目め 8–7	西前にしまえ頭あたま9枚まい目め 5–10	西にし十じゅう両りょう筆頭ひっとう 引退いんたい 0–0–15
各かく欄らんの数字すうじは、「勝かち-負まけ-休場きゅうじょう」を示しめす。    優勝ゆうしょう 引退いんたい 休場きゅうじょう 十じゅう両りょう 幕下まくした 三さん賞しょう：敢=敢闘かんとう賞しょう、殊こと=殊勲賞しゅくんしょう、技わざ=技能ぎのう賞しょう     その他た：★=金星かなぼし 番付ばんづけ階級かいきゅう：幕内まくうち - 十じゅう両りょう - 幕下まくした - 三さん段だん目め - 序じょ二に段だん - 序ノ口じょのくち 幕内まくうち序列じょれつ：横綱よこづな - 大関おおぜき - 関脇せきわけ - 小結こむすび - 前頭まえがしら（「#数字すうじ」は各位かくい内ないの序列じょれつ）

幕内まくうち対戦たいせん成績せいせき

力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう
青葉あおば城じょう	3	1	朝あさ潮しお(朝あさ汐しお)	0	3	旭あさひ富士ふじ	1	0	天てんノ山やま	3	1
板井いたい	3	0	大潮おおしお	1	0	巨きょ砲ほう	0	2	大だい錦にしき	4	4
大豊たいほう	2	1	魁輝かいき	5	4	北きたの湖うみ	1	1	麒麟児きりんじ	4	3
蔵ぞう間あいだ	2	2	黒瀬川くろせがわ	2	0	高こう望のぞむ山さん	1	1	琴きん風ふう	0	2
小錦こにしき	0	1	斉ひとし須	1	1	蔵玉くらだま錦にしき	2	1	逆鉾さかほこ	1	0
佐田さたの海うみ	0	3	嗣子しし鵬おおとり	1	0	陣岳じんだけ	0	3	神かみ幸みゆき	1	0
太ふとし寿山ことぶきやま	1	4(1)	大だい徹てっ	1	2	隆りゅうの里さと	0	4	隆三りゅうぞう杉すぎ	1	1
高見山たかみやま	1	1	多賀たが竜りゅう	3	4	出羽でわの花はな	0	3	闘たたかえ竜りゅう	3	1
栃とち司つかさ	1	1	栃とち剣けん	1	2	栃とち光ひかり	4	2	飛騨ひだ乃花	2	1
富士ふじ櫻さくら	0	3	鳳凰ほうおう	2	2	北きた天佑てんゆう	0	2	舛田ますだ山さん	1	3
三杉みすぎ磯いそ(東洋とうよう)	2	1	若わか嶋津しまづ	0	4	若乃花わかのはな(若わか三さん杉すぎ)	0	1	鷲羽山わしゅうざん	1	0

※カッコ内ないは勝かち数すう、負数ふすうの中なかに占しめる不戦勝ふせんしょう、不戦敗ふせんぱいの数かず。

改名かいめい歴れき

• 齋藤さいとう 昭一しょういち（さいとう しょういち、1971年ねん9月がつ場所ばしょ）※前ぜん相撲すもうのみ
• 若わかの冨士ふじ 昭一しょういち（わかのふじ しょういち、1971年ねん11月場所ばしょ-1974年ねん11月場所ばしょ・1975年ねん7月がつ場所ばしょ）
• 若わかの富士ふじ 昭一しょういち（同上どうじょう、1975年ねん1月がつ場所ばしょ-同年どうねん5月がつ場所ばしょ・1975年ねん9月がつ場所ばしょ-1984年ねん11月場所ばしょ）

参考さんこう文献ぶんけん

• 『戦後せんご新しん入幕にゅうまく力士りきし物語ものがたり 第だい4巻かん』（著者ちょしゃ：佐竹さたけ義よし惇あつし、発行はっこう元もと：ベべースボすぼール・マガジン社るまがじんしゃ、1993年ねん）p544-p549

関連かんれん項目こうもく

• 大相撲おおずもう力士りきし一覧いちらん

外部がいぶリンク

• 若わかの富士ふじ 昭一しょういち…『相撲すもう人じん名鑑めいかん』
• 若わかの富士ふじ 昭一しょういち - 相撲すもうレファレンス
• Bigjoe
• bigjoe社長しゃちょうのブログ