莫目

莫目（まくも）は高麗こうらい楽らく、百済くだら楽らくで用もちいられた楽器がっきである。『莫牟』とも表記ひょうきされる。

縦たて笛ふえの一種いっしゅというが、廃絶はいぜつしており、実物じつぶつも現存げんそんしていない。

概要がいよう

『類聚るいじゅう三さん代だい格かく』によると、809年ねん3月21日にちの太政官だじょうかん符ふに雅楽ががく寮りょう、雑ざつ楽師がくしが定さだめられたが、そのなかに高麗こうらい楽師がくし、百済くだら楽師がくしのなかにそれぞれ莫目師しが見みえる。

848年ねん嘉よしみ祥さち元年がんねん9月22日にちの太政官だじょうかん符ふに、雅楽ががく寮りょう、雑色ざっしょく生せいを減げん定じょうするべきことが見みえるなかに、高麗こうらい楽らく生せいのなかに莫目生せい、百済くだら楽らく生せいのなかに莫目生せいが見みえる。

『倭名わみょう類るい聚鈔』では、管かん籥のなかにあり、歌うた儛品目めでは、管かん籥の類るいかという。

参考さんこう文献ぶんけん

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