頚動脈けいどうみゃく洞ほら反射はんしゃ

頚動脈けいどうみゃく洞ほら反射はんしゃ（けいどうみゃくどうはんしゃ）とは、頚動脈けいどうみゃく洞ほらを刺激しげきすることによって起おこる舌した咽のど神経しんけい-迷走めいそう神経しんけい反射はんしゃである。

喉仏のどぼとけの左右さゆうにある頚動脈けいどうみゃく洞ほらを圧迫あっぱくすると、圧あつ受容じゅよう体たいが圧あつ上昇じょうしょうを感知かんちし、舌した咽のど神経しんけいが延髄えんずい孤こ束たば核かくに伝つたえ、孤こ束たば核かくから迷走めいそう神経しんけい背せ側がわ核かくに伝つたえ、迷走めいそう神経しんけいが過剰かじょうな反射はんしゃを起おこし、心臓しんぞうの洞ほら房ぼう結節けっせつや房ぼう室しつ結節けっせつに伝つたえ抑制よくせいされ、徐じょ脈みゃくとなり、血圧けつあつが低下ていかし、脳幹のうかんへ行いく血液けつえきが少すくなくなり脳幹のうかんでの酸素さんそ量りょう減少げんしょうで失神しっしん状態じょうたいに陥おちいることもある。これを、頚動脈けいどうみゃく洞ほら性せい失神しっしんという。ツェルマーク・ヘーリング反射はんしゃ、ツェルマク・ヘーリング反射はんしゃともいう。1879年ねんから後のちにヨハン・ネポムク・ツェルマクが考かんがえだし、1866年ねん初期しょきにはエリアス・シオンとカール・ルートヴィヒが受容じゅよう器き反射はんしゃの働はたらきを報告ほうこくし、エヴァルト・ヘリングは、頚動脈けいどうみゃく反射はんしゃとして1923年ねんに解明かいめいした。

参考さんこうサイト

• 頚動脈けいどうみゃく洞ほら症候群しょうこうぐん（archive版ばん）
• 頸動脈みゃく洞ほら反射はんしゃ（archive版ばん）