IBM Db2 (あいびーえむ でぃーびーつー)は、1983年 ねん よりIBM が開発 かいはつ ・販売 はんばい するデータベース管理 かんり システム の1つであり、および当 とう 製品 せいひん を中心 ちゅうしん としたデータ管理 かんり ソフトウェア群 ぐん のブランド名 めい 。
旧称 きゅうしょう はIBM DB2 、IBM Database 2 など。DB2は関係 かんけい データベース だが、2001年 ねん 以降 いこう はオブジェクトデータベース 機能 きのう やXMLデータベース 機能 きのう なども持 も つ。DB2ファミリーは、IBMのソフトウェアブランドの1つであるIBM Information Management Software を構成 こうせい する。データベース言語 げんご であるSQL を初 はじ めて採用 さいよう した関係 かんけい データベース管理 かんり システムと言 い われている。
稼働 かどう プラットフォームにより以下 いか 製品 せいひん がある。
Db2はIBMの関係 かんけい データベース用 よう のミドルウェア である。1981年 ねん にメインフレーム のDOS/VSE およびVM/CMS 用 よう のSQL/DS が登場 とうじょう し、1983年 ねん のMVS 用 よう がDB2 と名付 なづ けられ、1990年代 ねんだい にUNIX 版 はん やWindows 版 はん などが追加 ついか され、更 さら にオブジェクト管理 かんり データベースを兼 か ねたORDBMS となった。IBMは関係 かんけい データベースの概念 がいねん を世界 せかい で初 はじ めて提唱 ていしょう したが、製品 せいひん の出荷 しゅっか はオラクル が先 さき となった。特徴 とくちょう としては、大 だい 規模 きぼ なデータベースを支 ささ える信頼 しんらい 性 せい とスケーラビリティ、コストベースの照会 しょうかい 最適 さいてき 化 か 、メインフレーム用 よう からパーソナルコンピュータ 用 よう までのマルチプラットフォーム 対応 たいおう などが挙 あ げられる。
なお、IBMのデータベース関連 かんれん のソフトウェアブランド名 めい も従来 じゅうらい は「DB2」で、多数 たすう の製品 せいひん 群 ぐん でDB2ファミリーを形成 けいせい した。しかし2001年 ねん のIBMによるInformix 買収 ばいしゅう 後 ご は、ソフトウェアブランド名 めい は徐々 じょじょ に「Information Management Software」に変更 へんこう され、DB2ファミリーやInformixファミリー はその中 なか の製品 せいひん 群 ぐん となった。
DB2 (Database2) との名称 めいしょう は、1983年 ねん にメインフレーム用 よう のRDBMSとして発表 はっぴょう された際 さい に、従来 じゅうらい の階層 かいそう 型 がた データモデル のデータベース管理 かんり システム (DBMS; IMS 、DL/I など)との対比 たいひ で与 あた えられた。バージョン7、8ではDB2ユニバーサルデータベース (DB2 UDB) と称 しょう したが、バージョン9ではUDBの名称 めいしょう は消 き えた。
2017年 ねん 6月 がつ 、「Db2」にリブランドした[ 1] 。
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(2017年 ねん 7月 がつ )
プラットフォーム のアーキテクチャ に応 おう じて、以下 いか の製品 せいひん 構成 こうせい に大別 たいべつ される(実際 じっさい の製品 せいひん 名 めい では、これらにバージョンやエディションを組 く み合 あ わせる)。
DB2 for z/OS
z/OS 用 よう 。DB2ファミリーの元祖 がんそ 。クラスタリング はDISK共有 きょうゆう モデル。
DB2 Server for VSE and VM
VSE , VM 用 よう 。従来 じゅうらい の「SQL/DS for VSE and VM」を改名 かいめい したもの。
DB2 for i
IBM i 用 よう 。内部 ないぶ 的 てき にはH/W(AS/400 、iSeries、System i 、Power Systems i Edition)標準 ひょうじゅん の、H/WのRDBMS機能 きのう を使用 しよう している。単独 たんどく 製品 せいひん ではなく、IBM i の標準 ひょうじゅん 機能 きのう として提供 ていきょう されている。
DB2 for Linux, UNIX and Windows (DB2 for LUW)
Linux , AIX , HP-UX , Solaris , Windows 用 よう 。従来 じゅうらい の「DB2 for Multiplatform 」。ソフトウェアでRDBMS機能 きのう を実現 じつげん している。オプションのクラスタリング はシェアードナッシングモデルだった。ただし2009年 ねん 10月 がつ にAIXの特定 とくてい のモデルのみDB2 pureScaleを用意 ようい しておりこちらはメインフレーム版 ばん のDB2およびOracleRACと同 おな じDISK共有 きょうゆう モデルを採用 さいよう している。
Db2は長 なが い歴史 れきし をもつソフトウェアである。一部 いちぶ の人々 ひとびと は、Db2がデータベース言語 げんご SQL を初 はじ めて採用 さいよう した関係 かんけい データベース管理 かんり システム (RDBMS) の製品 せいひん だと考 かんが えている。
1980年 ねん にIBMはSystem/38 (現在 げんざい の System i )というコンピュータシステムをリリースした。System/38 では、そのシステムの中核 ちゅうかく 部分 ぶぶん に、RDBMSの機能 きのう を統合 とうごう していた。1981年 ねん にIBM はSQL/DS というRDBMS製品 せいひん をリリースし、1983年 ねん にはDB2 (Database2) をリリースした。SQL/DSとDB2は、IBMのメインフレーム で動 うご くRDBMSであった。IBMがRDBMを製品 せいひん 化 か する以前 いぜん には、IBMで 1970年代 ねんだい に研究 けんきゅう 目的 もくてき で開発 かいはつ されたRDBMSであるSystem R があった。SQL/DSとDB2は、IBMに勤 つと めていたエドガー・F・コッド 博士 はかせ が 1969年 ねん に論文 ろんぶん で発表 はっぴょう した関係 かんけい データベース の理論 りろん (関係 かんけい モデル ) と、System Rが基礎 きそ となっている。
System Rは、IBMのサンノゼ研究所 けんきゅうじょ で 1970年代 ねんだい に行 おこな われた、関係 かんけい モデル をソフトウェアとして実装 じっそう するプロジェクトであった。System R で、コッドは関係 かんけい データベースを扱 あつか う言語 げんご を必要 ひつよう とした。コッドはこのためにデータベース言語 げんご を設計 せっけい し、Alphaという名前 なまえ をつけた。IBMはこのとき、コッドが考案 こうあん した関係 かんけい データベースの理論 りろん に秘 ひ められた可能 かのう 性 せい を、軽視 けいし していた。そのためIBMは、関係 かんけい データベースを実装 じっそう するためのプログラマ のチームをコッドに預 あづ けたが、このプログラマたちはもともとコッドの管理 かんり 下 か にいた人々 ひとびと ではなかった。このプログラマたちは、関係 かんけい モデルのいくつかの重要 じゅうよう な構成 こうせい 要素 ようそ を曲解 きょっかい してしまった。こうした混乱 こんらん はあったものの、System Rプロジェクトは成功 せいこう し、RDBMSが実用 じつよう 化 か できることが示 しめ された。
System Rの成果 せいか の一 ひと つが、データベース言語 げんご SEQUELである(コッドのAlphaとは別 べつ の言語 げんご )。SEQUELは、"Structured English QUEry Language" を略 りゃく した呼称 こしょう である。しかしSEQUELという名称 めいしょう は、当時 とうじ すでに別 べつ の会社 かいしゃ が登録 とうろく 商標 しょうひょう としていた。そのためIBMは、"Structured Query Language" の短 みじか い呼称 こしょう として、頭文字 かしらもじ をとってSQL という名称 めいしょう に変 か え、現在 げんざい に至 いた っている。
データベース の歴史 れきし においては、Informix が自社 じしゃ の関係 かんけい データベース管理 かんり システムInformix のエンジンをオブジェクト関係 かんけい データベース管理 かんり システム のエンジン に改良 かいりょう したときのことが特筆 とくひつ される (Informix Universal Server ) 。Informixは、Informixのデータベースエンジンの改良 かいりょう を、Illustra を買収 ばいしゅう して Illustraのユニバーサルサーバの技術 ぎじゅつ を導入 どうにゅう することによって、行 おこな った。Informixの動 うご きをみて、オラクル とIBMも追随 ついずい した。両社 りょうしゃ は、それぞれのデータベースエンジンを改良 かいりょう し、オブジェクト指向 しこう 関係 かんけい データベース管理 かんり システムの機能 きのう を、拡張 かくちょう 機能 きのう として実装 じっそう した。このとき、IBMはDB2を「DB2ユニバーサルデータベース」(DB2 UDB) という名称 めいしょう にしている。2001年 ねん に、IBMはInformixを買収 ばいしゅう した。その後 ご 、IBMはInformixの技術 ぎじゅつ をDB2の製品 せいひん 群 ぐん に導入 どうにゅう している。現在 げんざい DB2 は、技術 ぎじゅつ 的 てき にはオブジェクト関係 かんけい データベース管理 かんり システム (ORDBMS) として位置 いち づけられる。
長 なが い間 あいだ 、DB2はIBMの汎用 はんよう コンピュータ (System/370 やSystem/390 、AS/400 など)のプラットフォームの上 うえ でしか動 うご かなかった。先述 せんじゅつ したように、IBMのコンピュータSystem/38 (後 ご のAS/400 、現在 げんざい のSystem i )では、そのシステムの中核 ちゅうかく 部分 ぶぶん に、RDBMSの機能 きのう を統合 とうごう していた。このRDBMSの機能 きのう には当初 とうしょ は名前 なまえ がつけられていなかったが、1994年 ねん にDB2/400と名付 なづ けられた。DB2/400はDB2ソフトウェア群 ぐん の一 ひと つと位置 いち づけられている。DB2/400は、現在 げんざい ではDB2 for IBM i という名称 めいしょう で呼 よ ばれることが多 おお い。
1990年代 ねんだい にIBMはDB2を他 た のプラットフォームに移植 いしょく し、DB2はUNIX 、Windows サーバ 、Linux (Linux on IBM System z も含 ふく む)、各社 かくしゃ の携帯 けいたい 情報 じょうほう 端末 たんまつ (PDA) でも動 うご くようになった。DB2の実装 じっそう の細部 さいぶ は、一部 いちぶ 、IBM DL/I とIBM IMS という階層 かいそう 型 がた データベース が基 もと になっている。IBMが近年 きんねん 開発 かいはつ した汎用 はんよう コンピュータSystem z のOSである、z/VSEやz/VMで動作 どうさ するDB2のバージョンも、利用 りよう することができるようになっている。少 すこ し前 まえ のDB2のバージョンは、OS/2 向 む けにも提供 ていきょう されていた。
主 おも なバージョンのリリース年月 としつき (GA, General Available) は以下 いか である [ 2] [ 3] 。以下 いか の他 ほか に、DB2 Server for VSE and VMと、DB2 for i(IBM iの機能 きのう として提供 ていきょう )が存在 そんざい する。
メインフレーム版 ばん
1983年 ねん DB2 (MVS版 ばん )リリース
1986年 ねん DB2 R2 (MVS版 ばん )リリース
1997年 ねん 6月 がつ DB2 for OS/390 V5.1 リリース
1998年 ねん 6月 がつ DB2 for OS/390 V6.1 リリース
2001年 ねん 3月 がつ DB2 for OS/390 and z/OS V7.1 リリース
2004年 ねん 3月 がつ DB2 for z/OS V8.1 リリース
2008年 ねん 2月 がつ DB2 for z/OS V9.1 リリース
2010年 ねん 10月 がつ DB2 for z/OS V10 リリース
2013年 ねん 10月 がつ DB2 for z/OS V11 リリース[ 4]
2016年 ねん 10月 がつ DB2 for z/OS V12 リリース[ 5]
2022年 ねん 5月 がつ Db2 for z/OS V13 リリース[ 6]
マルチプラットフォーム版 ばん
1993年 ねん DB2 (AIX版 ばん ) リリース
1994年 ねん DB2 (Solaris、HP-UX版 ばん ) リリース
1995年 ねん DB2 (Windows版 ばん ) リリース
1999年 ねん DB2 (Linux版 ばん ) リリース
2001年 ねん 6月 がつ DB2 Universal Database V7.2 リリース
2002年 ねん 12月 DB2 Universal Database V8.1 リリース
2004年 ねん 10月 がつ DB2 Universal Database V8.2 リリース
2006年 ねん 9月 がつ DB2 V9.1(開発 かいはつ コード名 めい :Viper)リリース
2007年 ねん 12月 DB2 V9.5(開発 かいはつ コード名 めい :Viper2)リリース
2009年 ねん 6月 がつ DB2 V9.7(開発 かいはつ コード名 めい :Cobra)リリース
2012年 ねん 4月 がつ DB2 V10.1 リリース
2013年 ねん 4月 がつ DB2 V10.5 リリース[ 7]
2016年 ねん 6月 がつ DB2 V11.1 リリース
2019年 ねん 6月 がつ DB2 V11.5 リリース[ 8]
DB2ユニバーサルデータベース (Db2 UDB) は、いくつかのライセンス 形態 けいたい (エディション)で提供 ていきょう されている。汎用 はんよう コンピュータにおける、データベース 機能 きのう のない「エディション」では、ユーザは、自分 じぶん たちが必要 ひつよう としないデータベース機能 きのう のために、金銭 きんせん を支払 しはら う必要 ひつよう がない。他 た のエディションとして、ワークグループ、ワークグループアンリミテッド、エンタープライズサーバの、各 かく エディションが提供 ていきょう されている。ハイエンド のエディションは、「DB2 UDB データウェアハウスエンタープライズエディション」(DWE) である。このエディション (DWE) は、オンライントランザクション処理 しょり (OLTP) とビジネスインテリジェンス (BI) の複 ふく 合 あわ したワークロードを、対象 たいしょう としたものであり、ビジネスインテリジェンスの機能 きのう を実装 じっそう している。
DWEでは、いくつかのビジネスインテリジェンスの機能 きのう (データウェアハウス 、ETL 、データマイニング 、OLAP 拡張 かくちょう 、インライン分析 ぶんせき )が提供 ていきょう される。
z/OS 向 む けのDB2 (DB2 for System z) は、z/OSプラットフォームに固有 こゆう のライセンス形態 けいたい で、利用 りよう することができる。z/OSは、IBM のメインフレーム System/390 の後継 こうけい 機種 きしゅ であるSystem z のOSである。DB2 UDBのバージョン8 以降 いこう 、IBMはz/OS上 じょう でDB2を利用 りよう できるようにしている。DB2 for System zは、z/OS以外 いがい のプラットフォームのDB2との関係 かんけい が、より密接 みっせつ になっている(それまでは、例 たと えばデータベース言語 げんご SQL の文法 ぶんぽう が異 こと なるなど、大 おお きな違 ちが いがいくつかあった)。DB2 for System zは、いくつかの高度 こうど な機能 きのう を備 そな えている。その中 なか でも特筆 とくひつ すべき機能 きのう は、マルチレベルセキュリティ (MLS)、非常 ひじょう に大 おお きな容量 ようりょう のテーブル、ハードウェア の機能 きのう を利用 りよう したデータ圧縮 あっしゅく である。このような高度 こうど な機能 きのう は、z/OSが提供 ていきょう する優 すぐ れた環境 かんきょう と、ユーザからの要望 ようぼう によって、実現 じつげん された。DB2 for System z は、その第 だい 一 いち 級 きゅう のオンライントランザクション処理 しょり (OLTP) 性能 せいのう と処理 しょり 能力 のうりょく によって、人々 ひとびと に認知 にんち されていた。しかし現在 げんざい DB2 for System zは、マテリアライズ照会 しょうかい 表 ひょう (MQT) の導入 どうにゅう など、ビジネスインテリジェンス の機能 きのう も備 そな えつつある。オラクル のCEOのラリー・エリソン は、2003年 ねん 10月 がつ に、並列 へいれつ シスプレックス を用 もち いたDB2 UDB for z/OS(現在 げんざい の DB2 for System z)に言及 げんきゅう して、Oracle Database と競 きそ い合 あ う唯一 ゆいいつ のデータベースであり尊敬 そんけい と称賛 しょうさん に値 あたい する、と論評 ろんぴょう したことが、広 ひろ く報道 ほうどう された。
DB2はオラクルのOracle Database 、SAP のSAP HANA と激 はげ しいトップシェア争 あらそ いをしている。DB2の主要 しゅよう な市場 いちば はメインフレーム 、オフィスコンピュータ の領域 りょういき であったが、1990年代 ねんだい 以降 いこう は、UNIX 、パーソナルコンピュータ (PC) 向 む けのDB2もシェアを伸 の ばしている。2004年 ねん 5月 がつ 3日 にち 、IBM のデータベース開発 かいはつ と販売 はんばい を統括 とうかつ するジャネット・パーナ (Janet Perna) は、IBMの主要 しゅよう な競争 きょうそう 相手 あいて は、高度 こうど なトランザクション 処理 しょり においてはOracle Databaseであり、意思 いし 決定 けってい 支援 しえん システム (データウェアハウス など) においてはNCR のTeradata であると、見解 けんかい を述 の べている。また、2010年 ねん にSAPよりインメモリーデータベース SAP HANA がリリースされてからは従来 じゅうらい 基幹 きかん 系 けい システムや情報 じょうほう 系 けい システムにDB2やOracle Databaseを採用 さいよう していた企業 きぎょう がSAP HANAに移行 いこう する事例 じれい も相次 あいつ いで出 で てきており、2016年 ねん 現在 げんざい 、大 だい 企業 きぎょう 向 む けのデータベース管理 かんり システム市場 いちば はDB2、Oracle Database、SAP HANAの3大 だい 製品 せいひん が占 し める構図 こうず になっている。
中小 ちゅうしょう 規模 きぼ のデータベースにおいても、DB2は有力 ゆうりょく な存在 そんざい であるが、多 おお くの競争 きょうそう 相手 あいて が存在 そんざい している。Oracleは大 だい 規模 きぼ データベースと同様 どうよう に、中小 ちゅうしょう 規模 きぼ のデータベースにおいても、DB2と激 はげ しく争 あらそ っている。Oracle Databaseの他 ほか 、商用 しょうよう ではマイクロソフト の Microsoft SQL Server やSAP Sybase Adaptive Server Enterprise 、オープンソース ではPostgreSQL やMySQL などが有力 ゆうりょく な存在 そんざい である。
z/OS 向 む けのDB2 (DB2 for System z) は、z/OSプラットフォーム において非常 ひじょう に強 つよ く、正面 しょうめん から競合 きょうごう する相手 あいて はほとんど存在 そんざい しないといってよいであろう。z/OSプラットフォームにおいては、Oracleがz/OSの顧客 こきゃく にLinux on IBM System z 向 む けのOracleを採用 さいよう するようはたらきかけている。ただしOracleを採用 さいよう するケースでも顧客 こきゃく がDB2を捨 す てるわけではないようである。またCA が、同社 どうしゃ のDatacomという関係 かんけい データベースのz/OS向 む けのバージョンで、DB2に挑戦 ちょうせん している。Datacomを採用 さいよう するケースでもDatacomの顧客 こきゃく は多 おお くの場合 ばあい DB2を手放 てばな すわけではない。
メインフレームでは、DB2 for System z以外 いがい には、日本 にっぽん のメインフレーマー各社 かくしゃ が自社 じしゃ 開発 かいはつ したRDBMSが提供 ていきょう されている。
IBMおよびDB2は、トランザクション処理 しょり 性能 せいのう 評議 ひょうぎ 会 かい (TPC) のウェブサイトで公表 こうひょう されているTPC-C (OLTP ) とTPC-H (データウェアハウス ) のベンチマーク において、業界 ぎょうかい の首位 しゅい もしくは首位 しゅい に近 ちか い性能 せいのう を示 しめ す常連 じょうれん である。
コストベースオプティマイザー
クエリー最適 さいてき 化 か については、当初 とうしょ よりコストベースのオプティマイザーが実装 じっそう されており、様々 さまざま な実行 じっこう 計画 けいかく から最適 さいてき なプランをDB2が自動的 じどうてき に選択 せんたく する。
読 よ み取 と り一貫 いっかん 性 せい
読 よ み取 と り一貫 いっかん 性 せい はロックにより実現 じつげん される。ロックは必要 ひつよう に応 おう じて自動的 じどうてき に行 おこな われるが、アプリケーションやデータベース構成 こうせい パラメーターの設計 せっけい が不適切 ふてきせつ な場合 ばあい には、ロック・エスカレーションにより想定 そうてい 以上 いじょう のロックが取得 しゅとく されたり、場合 ばあい によってはデッドロックが発生 はっせい するケースもある。ただし、その他 た の方式 ほうしき としてよくみられるMVCCに比較 ひかく すると、更新 こうしん 前 まえ のデータを退避 たいひ する必要 ひつよう が無 な いため、ストレージコストが少 すく ないというメリットも存在 そんざい する。
移植 いしょく 性 せい
元々 もともと SQLがIBMから始 はじ まっているということもあって、SQL-92といった国際 こくさい 標準 ひょうじゅん へ準拠 じゅんきょ 度 ど は高 たか めである。また、v9.7よりOracle Databaseとの互換 ごかん 性 せい 強化 きょうか のため、PL/SQLがサポートされた。
DB2は、Oracle Database と同 おな じく、データベース を管理 かんり するためのユーザインタフェース (UI) として、コマンドラインユーザインタフェース (CUI) とグラフィカルユーザインタフェース (GUI) の両方 りょうほう を提供 ていきょう している。DB2のコマンドラインインタフェースを使 つか う場合 ばあい は、DB2に関 かん してのある程度 ていど の知識 ちしき が必要 ひつよう であるが、管理 かんり 作業 さぎょう のスクリプト 化 か や自動 じどう 化 か が簡単 かんたん にできる。DB2のGUIは、豊富 ほうふ なウィザード を使 つか うことができ、まだDB2に習熟 しゅうじゅく していない人 ひと にとって使 つか いやすい。DB2のGUIは、マルチプラットフォーム のJava のアプリケーションソフトウェア である。
DB2では、非常 ひじょう に多 おお くのプログラミング言語 げんご やプラットフォームに対応 たいおう したアプリケーションプログラミングインタフェース (API) を、利用 りよう することができる。主要 しゅよう なものでは、Java 、.NET Framework のCLI (CLR )、Ruby 、Python 、Perl 、PHP 、C++ 、C 、REXX 、PL/I 、RPG 、COBOL 、FORTRAN などがある。DB2ではまた、Eclipse とVisual Studio の統合 とうごう 開発 かいはつ 環境 かんきょう (IDE) に対 たい しても、DB2を利用 りよう したソフトウェア開発 かいはつ を支援 しえん する機能 きのう を、統合 とうごう 的 てき に使 つか えるようにしている。
ジャネット・パーナ (Janet Perna) は、IBM ソフトウェアグループのインフォメーション・マネジメント事業 じぎょう 部 ぶ で、部長 ぶちょう (General Manager) を務 つと めていた。パーナは2005年 ねん 7月 がつ にIBMを退職 たいしょく した。パーナの後 のち は、アンブシュ・ゴヤール (Ambuj Goyal) がその地位 ちい を引 ひ き継 つ いだ。
^ “IBM、DB2を「Db2」にリブランド。開発 かいはつ 者 しゃ 向 む け「Db2 Developer Community Edition」も無償 むしょう 公開 こうかい 。MacOS版 ばん も用意 ようい ”. Publickey (2017年 ねん 6月 がつ 26日 にち ). 2016年 ねん 7月 がつ 25日 にち 閲覧 えつらん 。
^ コンピュータの歴史 れきし - 日本 にっぽん IBM
^ IBM Software Support Lifecycle
^ “IBM DB2 11 for z/OS: データと分析 ぶんせき 用 よう のデータベース ”. www.ibm.com (2013年 ねん 10月 がつ 1日 にち ). 2022年 ねん 7月 がつ 15日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “IBM DB2 12 for z/OS は、業界 ぎょうかい をリードする IBM のメインフレーム・データ・サーバーがお客様 きゃくさま のビジネスに提供 ていきょう する価値 かち を拡張 かくちょう します ”. www.ibm.com (2016年 ねん 10月 がつ 4日 にち ). 2022年 ねん 7月 がつ 15日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “IBM Db2 13 for z/OS 最先端 さいせんたん の AI イノベーションと機能 きのう 拡張 かくちょう をもたらし、ハイブリッドクラウドとデジタルの世界 せかい におけるエンタープライズ・コンピューティングの基盤 きばん として強化 きょうか されます ”. www.ibm.com (2022年 ねん 4月 がつ 5日 にち ). 2022年 ねん 7月 がつ 15日 にち 閲覧 えつらん 。
^ IBM DB2 10.5 for Linux, UNIX and Windows、IBM InfoSphere BigInsights V2.1、および IBM InfoSphere Streams V3.1
^ IBM Db2 V11.5 は、データ管理 かんり を自動 じどう 化 か し、データの移動 いどう ・変換 へんかん 作業 さぎょう を軽減 けいげん し、AI 向 む けデータ・ワークロードをサポートするための機能 きのう 拡張 かくちょう を提供 ていきょう します