『精神 せいしん 疾患 しっかん の診断 しんだん ・統計 とうけい マニュアル 』(せいしんしっかんのしんだん とうけいマニュアル、英語 えいご : Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders , DSM )は、精神 せいしん 障害 しょうがい の分類 ぶんるい (英語 えいご 版 ばん ) の目的 もくてき でアメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい から出版 しゅっぱん された書籍 しょせき である。
DSMの原型 げんけい となったのは、ハリー・スタック・サリヴァン による「徴兵 ちょうへい 選抜 せんばつ 局 きょく 医事 いじ 通信 つうしん 1号 ごう 」である。これは第 だい 二 に 次 じ 大戦 たいせん 中 ちゅう に徴兵 ちょうへい 選抜 せんばつ を効率 こうりつ 的 てき にするために作成 さくせい されたものだった[ 1] 。DSMの第 だい 3版 はん より、明確 めいかく な診断 しんだん 基準 きじゅん を設 もう けることで、精神 せいしん 科 か 医 い 間 あいだ で精神 せいしん 障害 しょうがい の診断 しんだん が異 こと なるという診断 しんだん の信頼 しんらい 性 せい の問題 もんだい に対応 たいおう するようになる[ 3] 。2023年 ねん 6月 がつ には『DSM-5-TR 精神 せいしん 疾患 しっかん の診断 しんだん ・統計 とうけい マニュアル』が出版 しゅっぱん された。
DSMは、世界 せかい 保健 ほけん 機関 きかん による疾病 しっぺい 及 およ び関連 かんれん 保健 ほけん 問題 もんだい の国際 こくさい 統計 とうけい 分類 ぶんるい (ICD)とともに、国際 こくさい 的 てき に広 ひろ く用 もち いられている[ 4] 。いずれも記述 きじゅつ 精神 せいしん 医学 いがく であり[ 5] 、「特定 とくてい の状態 じょうたい が特定 とくてい の期間 きかん に存在 そんざい する」という具体 ぐたい 的 てき な診断 しんだん 基準 きじゅん を設 もう けた操作 そうさ 的 てき 診断 しんだん 基準 きじゅん に属 ぞく する。疾病 しっぺい の解明 かいめい に加 くわ え、各々 おのおの の医師 いし などの間 あいだ における結果 けっか の比較 ひかく を可能 かのう とし、また、疫学 えきがく 的 てき 調査 ちょうさ に有用 ゆうよう である。「したがって、極言 きょくげん すれば、診断 しんだん 基準 きじゅん は元々 もともと 、個々 ここ の患者 かんじゃ での診断 しんだん を正確 せいかく に行 おこな うために作 つく られたものではない」と言 い うことも出来 でき る[ 3] 。
明示 めいじ 的 てき な診断 しんだん 基準 きじゅん がないため、以前 いぜん の診断 しんだん 基準 きじゅん では、アメリカと欧州 おうしゅう 、また日本 にっぽん での東西 とうざい によって診断 しんだん の不一致 ふいっち が見 み られた[ 3] 。このような診断 しんだん の信頼 しんらい 性 せい の問題 もんだい により、明示 めいじ 的 てき な診断 しんだん 基準 きじゅん を含 ふく む操作 そうさ 的 てき 診断 しんだん 基準 きじゅん が1980年 ねん のDSM-IIIから採用 さいよう され、操作 そうさ 主義 しゅぎ の精神 せいしん 医学 いがく への導入 どうにゅう であり画期的 かっきてき ではあった。一方 いっぽう で、恣意 しい 的 てき に適用 てきよう されてはならないといった弱点 じゃくてん はいまだ存在 そんざい する。依然 いぜん として、どの基準 きじゅん が最 もっと も妥当 だとう 性 せい があるかという問題 もんだい の解決 かいけつ 法 ほう を持 も たず、他 た の診断 しんだん 基準 きじゅん 体系 たいけい との間 あいだ で診断 しんだん の不一致 ふいっち が存在 そんざい するため、原理 げんり 的 てき に信頼 しんらい 性 せい の問題 もんだい から逃 のが れられないという指摘 してき が存在 そんざい する。
多 おお くの精神 せいしん 福祉 ふくし の専門 せんもん 家 か は、患者 かんじゃ を評定 ひょうじょう した後 のち 、確定 かくてい と患者 かんじゃ の診断 しんだん を伝 つた える手助 てだす けにこのマニュアルを用 もち いる。
アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく の病院 びょういん やクリニック・医療 いりょう 保険 ほけん 会社 かいしゃ は、患者 かんじゃ を治療 ちりょう するためにDSMの診断 しんだん を要求 ようきゅう する。DSMは臨床 りんしょう 的 てき に広 ひろ く用 もち いられ、また患者 かんじゃ のカテゴリーとして研究 けんきゅう 目的 もくてき で診断 しんだん 基準 きじゅん が用 もち いられる。特定 とくてい の障害 しょうがい における研究 けんきゅう は、障害 しょうがい のためのDSMの基準 きじゅん の一覧 いちらん に一致 いっち する症状 しょうじょう を有 ゆう する患者 かんじゃ を募集 ぼしゅう する。66か国 こく での精神 せいしん 科 か 医 い の国際 こくさい 的 てき 調査 ちょうさ が、ICD-10 とDSM-IVの使用 しよう を比較 ひかく し、前者 ぜんしゃ が臨床 りんしょう 診断 しんだん に、後者 こうしゃ は研究 けんきゅう での評価 ひょうか により、頻繁 ひんぱん に用 もち いられていた[ 6] 。
DSMは単 たん なる診断 しんだん 基準 きじゅん であり、さらに客観 きゃっかん 的 てき な指標 しひょう として得点 とくてん 化 か する場合 ばあい には評価 ひょうか 尺度 しゃくど が用 もち いられることがある。うつ病 びょう におけるハミルトンうつ病 びょう 評価 ひょうか 尺度 しゃくど のような、特定 とくてい の診断 しんだん に対応 たいおう したものが存在 そんざい する。
DSMはICD-10 における「精神 せいしん および行動 こうどう の障害 しょうがい 」にほぼ相当 そうとう する。DSMの「Mental Disorder(精神 せいしん 障害 しょうがい )」は非常 ひじょう に幅広 はばひろ い概念 がいねん である。DSM-IVでは374種類 しゅるい の障害 しょうがい が含 ふく まれる[ 注 ちゅう 1] 。したがって、DSMに記載 きさい されたあらゆる精神 せいしん 障害 しょうがい の有 ゆう 病 びょう 率 りつ を合計 ごうけい すると、著 いちじる しく高 たか い数値 すうち となってしまう。また、精神 せいしん 障害 しょうがい の有 ゆう 病 びょう 率 りつ を調査 ちょうさ する場合 ばあい 、特定 とくてい の障害 しょうがい に絞 しぼ り込 こ んで調査 ちょうさ することが一般 いっぱん 的 てき である[ 注 ちゅう 2] 。
2005年 ねん 、WHO の世界 せかい 精神 せいしん 保健 ほけん 調査 ちょうさ は、DSM-IVの4つの診断 しんだん カテゴリに含 ふく まれる19種類 しゅるい の(軽 けい 症例 しょうれい を含 ふく めた)障害 しょうがい について、米国 べいこく 人 じん の生涯 しょうがい 有 ゆう 病 びょう 率 りつ [ 注 ちゅう 3] を46.4%[ 注 ちゅう 4] 、12か月 げつ 有 ゆう 病 びょう 率 りつ [ 注 ちゅう 5] を26.2%[ 注 ちゅう 6] と報告 ほうこく している[ 9] [ 7] [ 8] 。
第 だい 一 いち 次 じ 大戦 たいせん で大量 たいりょう の戦争 せんそう 神経症 しんけいしょう が発生 はっせい した反省 はんせい から、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん では徴兵 ちょうへい 選抜 せんばつ の段階 だんかい から精神 せいしん 医学 いがく 的 てき 介入 かいにゅう が求 もと められた。米国 べいこく 陸軍 りくぐん の依頼 いらい を受 う けてハリー・スタック・サリヴァン は1940年 ねん に一般 いっぱん 医 い 向 む けの精神 せいしん 医学 いがく 的 てき スクリーニング法 ほう を開発 かいはつ し、これを徴兵 ちょうへい 選抜 せんばつ 局 きょく に提示 ていじ する[ 10] 。サリヴァンはこれを41年 ねん に改訂 かいてい し、43年 ねん にはメディカル203と名付 なづ けられてに陸軍 りくぐん 技術 ぎじゅつ 告示 こくじ として正式 せいしき に刊行 かんこう された[ 11] 。これが戦後 せんご のアメリカで精神 せいしん 医学 いがく 的 てき な分類 ぶんるい の基礎 きそ となる[ 12] 。DSM-Iの序文 じょぶん にはアメリカ海軍 かいぐん が独自 どくじ のいくつかの小 ちい さな改定 かいてい を行 おこな ったと記 しる されている。
1949年 ねん に、世界 せかい 保健 ほけん 機関 きかん は疾病 しっぺい 及 およ び関連 かんれん 保健 ほけん 問題 もんだい の国際 こくさい 統計 とうけい 分類 ぶんるい (ICD、International Statistical Classification of Diseases )の第 だい 6版 はん を公表 こうひょう し、この時 とき はじめて精神 せいしん 障害 しょうがい の節 ふし が設 もう けられた。DSM-Iの序文 じょぶん には軍 ぐん の用語 ようご 集 しゅう に似 に た慣習 かんしゅう で分類 ぶんるい されていると記 しる されている。多 おお くの文章 ぶんしょう はメディカル203と同一 どういつ であった[ 11] 。このマニュアルは130ページで106の精神 せいしん 障害 しょうがい が一覧 いちらん にされた[ 13] 。そこには「人格 じんかく 障害 しょうがい 」(personality disturbance)のいくつかの分類 ぶんるい が含 ふく まれ、「神経症 しんけいしょう 」(神経質 しんけいしつ 、自我 じが 異質 いしつ 的 てき (英語 えいご 版 ばん ) )とは区別 くべつ された[ 14] 。同性愛 どうせいあい 者 しゃ は1974年 ねん 5月 がつ まで、DSMに残 のこ った[ 15] 。
1960年代 ねんだい 、精神 せいしん 疾患 しっかん 自体 じたい の概念 がいねん に多 おお くの課題 かだい が存在 そんざい した。これらの課題 かだい はトーマス・サズ (英語 えいご 版 ばん ) のような精神 せいしん 科 か 医 い からもたらされ、彼 かれ の主張 しゅちょう は精神 せいしん 障害 しょうがい は、道徳 どうとく 的 てき な衝突 しょうとつ を偽装 ぎそう するために用 もち いられている神話 しんわ であるということである。
アーヴィング・ゴッフマン のような社会 しゃかい 学者 がくしゃ からは、精神 せいしん 障害 しょうがい は、単 たん に非 ひ 体制 たいせい 者 しゃ を社会 しゃかい 的 てき に決 き め付 づ け制御 せいぎょ する方法 ほうほう の例 れい であるとされた。行動 こうどう 主義 しゅぎ 心理 しんり 学者 がくしゃ は、識別 しきべつ できない現象 げんしょう であるという精神 せいしん 医学 いがく の原理 げんり 的 てき な信頼 しんらい 性 せい に挑 いど んだ。また同性愛 どうせいあい 権利 けんり 活動 かつどう 家 か からは、同性愛 どうせいあい を精神 せいしん 障害 しょうがい として記載 きさい するAPAを批判 ひはん した。ローゼンハン実験 じっけん が『サイエンス 』にて公開 こうかい され多 おお くの注目 ちゅうもく を集 あつ め、精神 せいしん 医学 いがく の診断 しんだん の有効 ゆうこう 性 せい における攻撃 こうげき だとみなされた[ 16] 。
とはいえ、APAはICD(第 だい 8版 はん 、1968年 ねん )の精神 せいしん 障害 しょうがい の章 しょう の次 つぎ の重要 じゅうよう な改定 かいてい と密接 みっせつ に関連 かんれん しており、そのことはDSMの改定 かいてい 版 ばん の推進 すいしん を決定 けってい した。1968年 ねん に公開 こうかい され、182の障害 しょうがい が挙 あ げられ、134ページの長 なが さであった。DSM-Iとかなり似 に ていた。「反応 はんのう 」(reaction)の用語 ようご は破棄 はき され、「神経症 しんけいしょう 」(neurosis)の用語 ようご は維持 いじ された。
DSM-IもDSM-IIも、主 しゅ として精神 せいしん 力学 りきがく 的 てき 精神 せいしん 医学 いがく が反映 はんえい されていたが[ 17] 、クレペリン の分類 ぶんるい の手法 しゅほう から、生物 せいぶつ 学 がく 的 てき な視点 してん と概念 がいねん を含 ふく んでいた。特定 とくてい の障害 しょうがい に対 たい する症状 しょうじょう は、詳細 しょうさい には規定 きてい されなかった。多 おお くは、神経症 しんけいしょう と精神病 せいしんびょう との区別 くべつ に基 もと づく、葛藤 かっとう による広 ひろ い反映 はんえい や生活 せいかつ の問題 もんだい への不 ふ 適応 てきおう な反応 はんのう とみなされた(概略 がいりゃく として、不安 ふあん /うつは、大 おお きく現実 げんじつ に触 ふ れており、幻覚 げんかく /妄想 もうそう は現実 げんじつ から切断 せつだん され生 しょう じている)。
社会 しゃかい 学 がく と生物 せいぶつ 学 がく 的 てき な知識 ちしき が組 く み込 こ まれ、正常 せいじょう と異常 いじょう の間 あいだ の境界 きょうかい は、明確 めいかく には強調 きょうちょう されなかった[ 18] 。人格 じんかく 障害 しょうがい が「感情 かんじょう 的 てき 苦痛 くつう を伴 ともな わなかった」という見解 けんかい は破棄 はき された[ 14] 。
影響 えいきょう 力 りょく のある1974年 ねん の論文 ろんぶん は、ロバート・スピッツァー とジョセフ・L・フレイス (英語 えいご 版 ばん ) によるもので、彼 かれ らはDSM第 だい 2版 はん (DSM-II)が信頼 しんらい 性 せい の低 ひく い手段 しゅだん であることを実証 じっしょう した[ 19] 。
ロナルド・バイエルが記述 きじゅつ しているように、精神 せいしん 科 か 医 い と同性愛 どうせいあい 権利 けんり 活動 かつどう 家 か については、APAに対 たい する同性愛 どうせいあい 権利 けんり 活動 かつどう 家 か の明確 めいかく な抗議 こうぎ が、サンフランシスコで大会 たいかい が開 ひら かれた、1970年 ねん に始 はじ まった。活動 かつどう 家 か は、スピーカー を遮断 しゃだん したり、同性愛 どうせいあい を精神 せいしん 障害 しょうがい とみなす精神 せいしん 科 か 医 い を罵 ののし ることで、大会 たいかい を邪魔 じゃま した[ 20] 。
この活動 かつどう は、1960年代 ねんだい からの精神 せいしん 医学 いがく 的 てき な診断 しんだん の正当 せいとう 性 せい に挑 いど んだ、広 ひろ い反 はん 精神 せいしん 医学 いがく 運動 うんどう の文脈 ぶんみゃく で生 しょう じた。反 はん 精神 せいしん 医学 いがく 活動 かつどう 家 か は、同 おな じAPAの大会 たいかい に抗議 こうぎ し、標語 ひょうご や知的 ちてき 基盤 きばん を共有 きょうゆう した[ 21] [ 22] 。
1974年 ねん 、DSMの新 あたら しい改定 かいてい 版 ばん を作成 さくせい するという決定 けってい がなされ、ロバート・スピッツァー が特別 とくべつ 委員 いいん 会 かい の委員 いいん 長 ちょう に選出 せんしゅつ された。きっかけは、DSMの用語 ようご 集 しゅう を世界 せかい 保健 ほけん 機関 きかん が出版 しゅっぱん する疾病 しっぺい 及 およ び関連 かんれん 保健 ほけん 問題 もんだい の国際 こくさい 統計 とうけい 分類 ぶんるい (ICD、International Statistical Classification of Diseases )と一致 いっち させるというものであった。この改定 かいてい 版 ばん は、スピッツァーと彼 かれ の選出 せんしゅつ した委員 いいん 会 かい のメンバーの影響 えいきょう 力 りょく と管理 かんり の下 もと で、はるかに広 ひろ い委任 いにん となった[ 23] 。
ひとつの目標 もくひょう は、有名 ゆうめい なローゼンハン実験 じっけん を含 ふく む多 おお くの批判 ひはん を受 う けて精神 せいしん 医学 いがく の診断 しんだん の均一 きんいつ 性 せい と信頼 しんらい 性 せい を改善 かいぜん するというものであった。精神 せいしん 医学 いがく 的 てき な診断 しんだん が欧州 おうしゅう とアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく で著 いちじる しく異 こと なっていたことを示 しめ した研究 けんきゅう の後 のち に、アメリカと他 た の国 くに とで標準 ひょうじゅん 的 てき な診断 しんだん の実施 じっし の必要 ひつよう 性 せい も存在 そんざい した[ 24] 。
この基準 きじゅん では、主 おも にセントルイス・ワシントン大学 だいがく とニューヨーク州 しゅう 精神 せいしん 医学 いがく 研究所 けんきゅうじょ (英語 えいご 版 ばん ) における研究 けんきゅう 志向 しこう 的 てき な精神 せいしん 医学 いがく のグループによって開発 かいはつ されていた研究 けんきゅう 診断 しんだん 基準 きじゅん (RDC)とフェイナー基準 きじゅん (英語 えいご 版 ばん ) から、多 おお くの精神 せいしん 障害 しょうがい が採用 さいよう された。
他 た の診断 しんだん と、障害 しょうがい の新 あたら しい分類 ぶんるい の可能 かのう 性 せい は、スピッツァーを委員 いいん 長 なが して委員 いいん 会 かい の一致 いっち によって認 みと められた。重要 じゅうよう な目的 もくてき は、病因 びょういん 学 がく 的 てき な仮説 かせつ よりも、口語 こうご の英語 えいご による記述 きじゅつ 的 てき な言葉 ことば 遣 づか いに基 もと づく分類 ぶんるい であるが、その分類 ぶんるい 手法 しゅほう は特定 とくてい の基礎 きそ 病理 びょうり を反映 はんえい した分類 ぶんるい では、それぞれの固有 こゆう の症状 しょうじょう の様式 ようしき を想定 そうてい している。精神 せいしん 力学 りきがく や生理学 せいりがく の見解 けんかい は破棄 はき され、規制 きせい や立法 りっぽう のモデルをとった。新 あたら しい「多 た 軸 じく 評定 ひょうじょう 」は、単 たん なる診断 しんだん よりも統計 とうけい 的 てき な集団 しゅうだん 調査 ちょうさ により適 てき するようにと意図 いと された[ 17] 。人格 じんかく 障害 しょうがい は、精神 せいしん 遅滞 ちたい と共 とも にII軸 じく に位置 いち づけられた[ 14] 。
最終 さいしゅう 的 てき に1980年 ねん に出版 しゅっぱん されたDSM-IIIは、494ページと265の診断 しんだん カテゴリーを挙 あ げた。国際 こくさい 的 てき に広 ひろ く急速 きゅうそく に用 もち いられ、精神 せいしん 医学 いがく における革命 かくめい あるいは変革 へんかく と呼 よ ばれた[ 17] [ 18] 。一方 いっぽう で、ロバート・スピッツァーは、後 のち にアダム・カーティス (英語 えいご 版 ばん ) とのインタビューで、自 みずか らの仕事 しごと を批判 ひはん し、深刻 しんこく な精神 せいしん 的 てき な問題 もんだい のないであろう人口 じんこう の20~30%の医療 いりょう 化 か につながったことに言及 げんきゅう した[ 25] 。
DSM-IIIができると、アメリカでもイギリスでも、(抗 こう うつ薬 やく プロザック の)イーライリリー が資金 しきん 援助 えんじょ を行 おこな い、アメリカではうつ病 びょう を啓発 けいはつ するために小 しょう 冊子 さっし 800万 まん 部 ぶ とポスター20万 まん 枚 まい が配布 はいふ された[ 26] 。
1987年 ねん 、DSM-III-RがDSM-IIIの改定 かいてい 版 ばん として出版 しゅっぱん され、これはスピッツァーが監督 かんとく したものである。カテゴリーは改名 かいめい また再編 さいへん され、基準 きじゅん には大 おお きな変更 へんこう があった。6つのカテゴリーが削除 さくじょ され他 ほか のものが追加 ついか された。議論 ぎろん となった診断 しんだん は、月経 げっけい 前 ぜん 不快 ふかい 気分 きぶん 障害 しょうがい (pre-menstrual dysphoric disorder)と自虐 じぎゃく 的 てき 人格 じんかく 障害 しょうがい のようなものであり、検討 けんとう され破棄 はき された[ 17] [ 27] 。DSM-III-Rは総計 そうけい して292[ 28] の診断 しんだん を含 ふく み、567ページの長 なが さであった[ 29] 。
1994年 ねん 、DSM-IVが出版 しゅっぱん され、886ページ中 ちゅう に374[ 28] の障害 しょうがい が挙 あ げられた。編集 へんしゅう 委員 いいん 会 かい の委員 いいん 長 ちょう はアレン・フランセス であった。4人 にん の心理 しんり 学者 がくしゃ を含 ふく めた27人 にん での運営 うんえい 委員 いいん 会 かい が導入 どうにゅう された。この運営 うんえい 委員 いいん 会 かい は、5 - 16人 にん からなる13の作業 さぎょう グループを形成 けいせい した。各々 おのおの の作業 さぎょう グループには、約 やく 20人 にん の助言 じょげん 者 しゃ が居 い た[要 よう 説明 せつめい ] 。この作業 さぎょう グループは、3段階 だんかい の工程 こうてい を実施 じっし した:最初 さいしょ に、各々 おのおの のグループは、広範 こうはん な文献 ぶんけん レビューを行 おこな う;次 じ に、研究 けんきゅう 者 しゃ からデータを要求 ようきゅう し、保守 ほしゅ 的 てき に受 う けると共 とも に基準 きじゅん が変更 へんこう を要 よう するかの決定 けってい を分析 ぶんせき する;最後 さいご に、臨床 りんしょう 診療 しんりょう の診断 しんだん に関連 かんれん する他 た 施設 しせつ 実地 じっち 試験 しけん を行 おこな った[ 30] [ 31] 。
2000年 ねん には、DSM-IVの「テキスト改訂 かいてい 版 ばん 」(text revision)が出版 しゅっぱん され、DSM-IV-TRとして知 し られている。診断 しんだん カテゴリーと診断 しんだん のための大 だい 部分 ぶぶん の基準 きじゅん に変更 へんこう はなかった[ 32] 。各々 おのおの の診断 しんだん における追加 ついか の情報 じょうほう の一節 いっせつ と、ICDとの整合 せいごう 性 せい を保 たも つための診断 しんだん コードが更新 こうしん された。5軸 じく からなる体系 たいけい をまとめた。第 だい 1軸 じく は臨床 りんしょう 的 てき 障害 しょうがい を取 と り入 い れる。第 だい 2軸 じく はパーソナリティ障害 しょうがい と精神 せいしん 遅滞 ちたい を取 と り扱 あつか う。残 のこ りの軸 じく は、医療 いりょう 的 てき な評価 ひょうか のための診断 しんだん 基準 きじゅん の機能 きのう 的 てき な必要 ひつよう 性 せい に応 おう じ、医学 いがく 的 てき 、心理 しんり 社会 しゃかい 的 てき 、環境 かんきょう 的 てき 、また幼少 ようしょう 期 き の要因 よういん を取 と り扱 あつか う。DSM-IV-TRは374[ 28] の診断 しんだん を含 ふく み、943ページの長 なが さであった。
DSM-IIIでは主要 しゅよう な診断 しんだん 名 めい の有 ゆう 病 びょう 率 りつ が著 いちじる しく高 たか く報告 ほうこく されるようになり、過剰 かじょう 診断 しんだん を促 うなが していると批判 ひはん されたため、DSM-IVでは7割 わり 以上 いじょう の診断 しんだん 基準 きじゅん に「著 いちじる しい苦痛 くつう または社会 しゃかい 的 てき 、職業 しょくぎょう 的 てき 、その他 た の領域 りょういき での機能 きのう の障害 しょうがい を引 ひ き起 お こしている」という項目 こうもく を追加 ついか した。しかし、その後 ご も主要 しゅよう な製薬 せいやく 会社 かいしゃ は強力 きょうりょく なマーケティングを展開 てんかい し、アメリカでは精神 せいしん 障害 しょうがい の罹患 りかん 率 りつ が毎年 まいとし 上昇 じょうしょう し続 つづ け、注意 ちゅうい 欠陥 けっかん 多 た 動 どう 性 せい 障害 しょうがい が3倍 ばい 、自閉症 じへいしょう が20倍 ばい 、子供 こども の双極 そうきょく 性 せい 障害 しょうがい が40倍 ばい 、双極 そうきょく 性 せい 障害 しょうがい は2倍 ばい となり[ 34] 。伴 ともな って処方箋 しょほうせん 医薬品 いやくひん による死亡 しぼう が違法 いほう 薬物 やくぶつ によるものを超 こ えることとなった[ 34] [ 35] 。デイヴィッド・ヒーリー は、製薬 せいやく 会社 かいしゃ が主導 しゅどう する双極 そうきょく 性 せい 障害 しょうがい の流行 りゅうこう を告発 こくはつ する『マニア:双極 そうきょく 性 せい 障害 しょうがい の小史 しょうし 』を書 か いた[ 36] 。2010年 ねん には国連 こくれん 子 こ どもの権利 けんり 委員 いいん 会 かい (英語 えいご 版 ばん ) が、ADHDが薬物 やくぶつ 治療 ちりょう されるべき障害 しょうがい とされていることを懸念 けねん し、診断 しんだん 数 すう の監 かん 視 し や調査 ちょうさ 研究 けんきゅう が製薬 せいやく 会社 かいしゃ と独立 どくりつ して行 おこな われるようにと提言 ていげん している[ 37] 。経済 けいざい 協力 きょうりょく 開発 かいはつ 機構 きこう (OECD)は、抗 こう うつ薬 やく の使用 しよう の上昇 じょうしょう が適切 てきせつ であるか懸念 けねん が持 も ち上 あ がっているとして、過剰 かじょう 処方 しょほう が指摘 してき されている[ 38] [ 39] 。
次 つぎ のDSM-5において定義 ていぎ が変更 へんこう されることが判明 はんめい した結果 けっか 、APAに対 たい して根拠 こんきょ に基 もと づく医療 いりょう の方法 ほうほう を用 もち いて再 さい 調査 ちょうさ を行 おこな うべきという50の精神 せいしん 福祉 ふくし 団体 だんたい による請願 せいがん が出 だ された[ 40] 。一方 いっぽう で、APAはそれに関 かん して声明 せいめい を出 だ していない[ 34] 。
DSMの第 だい 5版 はん 、DSM-Vは2012年 ねん 12月1日 にち に、アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい (APA)の理事 りじ 委員 いいん 会 かい にて承認 しょうにん され[ 41] 、2013年 ねん 5月 がつ 18日 にち に公開 こうかい された[ 42] 。922ページとなった。
DSM-5は広範 こうはん に診断 しんだん が修正 しゅうせい され、一部 いちぶ では定義 ていぎ を広 ひろ げ、他 た の場合 ばあい には定義 ていぎ を狭 せば めた[ 43] 。DSM-5は、20年 ねん ぶりとなるマニュアルの主要 しゅよう な改定 かいてい で[ 44] 、ローマ数字 すうじ 方式 ほうしき は、改定 かいてい 番号 ばんごう を明確 めいかく にするために中止 ちゅうし されている。第 だい 5版 はん における大 おお きな変更 へんこう は、統合 とうごう 失調 しっちょう 症 しょう の亜 あ 型 がた の削除 さくじょ 案 あん である[ 45] [ 46] 。改定 かいてい 作業 さぎょう 中 ちゅう に、APAのウェブサイトは、見直 みなお しと議論 ぎろん のためにDSM-5のいくつかの一節 いっせつ を定期 ていき 的 てき に掲載 けいさい していた[ 47] 。
邦訳 ほうやく されたDSM-5では、個々 ここ の診断 しんだん 名 めい の「障害 しょうがい 」という部分 ぶぶん を「症 しょう 」にするという議論 ぎろん があったが、過剰 かじょう 診断 しんだん を招 まね く可能 かのう 性 せい があるためそれぞれの診断 しんだん 名 めい が併記 へいき されることとなった。
DSM-5の改訂 かいてい 版 ばん となる「DSM-5-TR」が2022年 ねん 3月 がつ に発行 はっこう され、診断 しんだん 基準 きじゅん の更新 こうしん やICD-10の対応 たいおう などが行 おこな われた[ 49] 。日本語 にほんご 訳 やく は2023年 ねん 9月 がつ に発行 はっこう され、「disorders」の訳 わけ が「障害 しょうがい 」から「症 しょう 」に変更 へんこう された[ 50] [ 51] 。このDSM-5-TR日本語 にほんご 訳 やく は、2023年 ねん 9月 がつ 時点 じてん で未 み 出版 しゅっぱん のICD-11 日本語 にほんご 版 ばん の訳語 やくご を部分 ぶぶん 的 てき な例外 れいがい を除 のぞ き踏襲 とうしゅう している[ 51] 。
一般 いっぱん 的 てき には「Mental Illness(心 しん の病 やまい )」と呼 よ ばれるが、専門 せんもん 的 てき には「Mental Disorder(精神 せいしん 障害 しょうがい )」が使 つか われる。DSMでは、「Mental Disease(精神 せいしん 疾患 しっかん )」ではなく、「Mental Disorder(精神 せいしん 障害 しょうがい )」という用語 ようご を採用 さいよう している。日本語 にほんご 版 ばん ではDSM-IV以降 いこう 、「Mental Disorder(精神 せいしん 障害 しょうがい )」が「精神 せいしん 疾患 しっかん 」に訳 やく し変 か えられた[ 52] 。精神 せいしん 医学 いがく 用語 ようご の「疾患 しっかん 」は本 ほん 項 こう の「disorder(障害 しょうがい )」という概念 がいねん であり、医学 いがく 用語 ようご の「disease(疾患 しっかん ) 」とは異 こと なる概念 がいねん である。前者 ぜんしゃ は行動 こうどう 科学 かがく 上 うえ の異常 いじょう を意味 いみ し、後者 こうしゃ は病理 びょうり 学 がく 上 うえ の異常 いじょう を意味 いみ している[ 53] 。また、「disorder(障害 しょうがい )」は「disease(疾患 しっかん )」より軽 かる い失調 しっちょう 状態 じょうたい を意味 いみ している[ 54] 。精神 せいしん 障害 しょうがい とは苦悩 くのう や異常 いじょう を伴 ともな う心理 しんり 的 てき 症候群 しょうこうぐん または行動 こうどう 様式 ようしき である。
「正常 せいじょう 」「精神 せいしん 障害 しょうがい 」の境界 きょうかい 線 せん が曖昧 あいまい であることは、「精神 せいしん 障害 しょうがい 」が存在 そんざい しないことを必 かなら ずしも意味 いみ しない。また、20世紀 せいき 末 まつ における生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 精神 せいしん 医学 いがく の立場 たちば は、「すべての精神 せいしん 活動 かつどう は、脳 のう の活動 かつどう に由来 ゆらい する。精神 せいしん 疾患 しっかん を特徴 とくちょう づける行動 こうどう 障害 しょうがい は、その原因 げんいん が環境 かんきょう 起源 きげん であっても、脳 のう 機能 きのう の障害 しょうがい である[ 注 ちゅう 7] 」とするものであった[ 57] [ 56] 。実際 じっさい 、近年 きんねん においては、遺伝子 いでんし 解析 かいせき 、認知 にんち 機能 きのう 、脳 のう 画像 がぞう 、精神 せいしん 生理学 せいりがく 、精神 せいしん 薬理 やくり 学 がく 、動物 どうぶつ モデル、血液 けつえき 生化学 せいかがく 検査 けんさ などを組 く み合 あ わせた統合 とうごう 的 てき なアプローチが行 おこな われ、それらから得 え られた生物 せいぶつ 学 がく 的 てき な所見 しょけん の診断 しんだん への応用 おうよう 研究 けんきゅう により、病因 びょういん ・病態 びょうたい 研究 けんきゅう から、新薬 しんやく の開発 かいはつ と臨床 りんしょう 試験 しけん も行 おこな われていると、富山大学 とやまだいがく 医学部 いがくぶ (2012年 ねん 当時 とうじ ) の倉知 くらち 正佳 まさよし は述 の べている[ 57] 。
2013年 ねん 、DSM-IVのアレン・フランセス 編纂 へんさん 委員 いいん 長 ちょう は、精神 せいしん 障害 しょうがい は本物 ほんもの の病気 びょうき でも架空 かくう の神話 しんわ でもなく、両者 りょうしゃ の中 なか 間 あいだ だと説明 せつめい している[ 58] 。
DSM-III、DSM-III-Rの精神 せいしん 障害 しょうがい の定義 ていぎ は、DSM-IVと基本 きほん 的 てき に同 おな じである[ 61] [ 62] 。
DSM-IVの「精神 せいしん 障害 しょうがい の定義 ていぎ 」は「どのような定義 ていぎ によっても『精神 せいしん 障害 しょうがい 』の概念 がいねん に正確 せいかく な境界 きょうかい 線 せん を引 ひ くことができないことを認 みと めなければならない[ 注 ちゅう 8] 」と注意 ちゅうい している[ 61] [ 62] 。各種 かくしゅ 精神 せいしん 障害 しょうがい は、臨床 りんしょう 的 てき に有意 ゆうい な行動 こうどう 、心理 しんり 的 てき 症候群 しょうこうぐん 、様式 ようしき として概念 がいねん 化 か されているが[ 63] [ 61] [ 62] 、死別 しべつ 反応 はんのう などの予測 よそく 可能 かのう で文化 ぶんか 的 てき に容認 ようにん された反 はん 応 おう であってはならない[ 63] [ 61] [ 62] 。政治 せいじ 的 てき 、宗教 しゅうきょう 的 てき 、性的 せいてき などの逸脱 いつだつ した行動 こうどう や社会 しゃかい 的 てき な葛藤 かっとう も個人 こじん 的 てき な機能 きのう 不全 ふぜん がなければ精神 せいしん 障害 しょうがい ではない[ 63] [ 61] [ 62] 。各 かく 診断 しんだん カテゴリが一 ひと つの実体 じったい を表 あら わしているという仮定 かてい はなく[ 64] [ 61] [ 62] 、ある精神 せいしん 障害 しょうがい と他 た の精神 せいしん 障害 しょうがい 、精神 せいしん 障害 しょうがい と正常 せいじょう は連続 れんぞく 的 てき に繋 つな がっている[ 61] [ 62] 。また、同一 どういつ の精神 せいしん 障害 しょうがい を有 ゆう する各人 かくじん が全 すべ ての重要 じゅうよう な点 てん で似 に ているという仮定 かてい もない[ 61] [ 62] 。統合 とうごう 失調 しっちょう 症 しょう 患者 かんじゃ (schizophrenics)が存在 そんざい するのではなく[ 64] [ 61] [ 62] 、統合 とうごう 失調 しっちょう 症 しょう (schizophrenic disorder)の診断 しんだん 基準 きじゅん を満 み たす症状 しょうじょう を有 ゆう する人々 ひとびと がいるだけである[ 64] [ 61] [ 62] 。
DSM-IVでは「統合 とうごう 失調 しっちょう 症 しょう 患者 かんじゃ (a schizophrenic)」という人間 にんげん を分類 ぶんるい する表現 ひょうげん は誤解 ごかい を招 まね くため[ 61] [ 62] 、「統合 とうごう 失調 しっちょう 症 しょう を有 ゆう する人 ひと (an individual with Schizophrenia)」というぎこちないがより正確 せいかく な表現 ひょうげん を採用 さいよう するとしている[ 61] [ 62] 。
DSM-IVはカテゴリー分類 ぶんるい 体系 たいけい である。そのカテゴリーは原型 げんけい であり、その原型 げんけい に近似 きんじ した関係 かんけい にある患者 かんじゃ が、その障害 しょうがい を有 ゆう すると考 かんが えられる。DSM-IVは「精神 せいしん 障害 しょうがい のそれぞれのカテゴリーは、絶対 ぜったい 的 てき な境界 きょうかい を持 も つまったく別 べつ の実態 じったい であるという前提 ぜんてい はない」と記 しる している。しかし、孤立 こりつ した、軽度 けいど かつ非 ひ 基準 きじゅん 的 てき な(障害 しょうがい に挙 あ げられていない)症状 しょうじょう は重要 じゅうよう とされていない[ 65] 。修飾 しゅうしょく 子 こ が時 とき に用 もち いられ、それは、ある障害 しょうがい の軽度 けいど 、中等 ちゅうとう 度 ど 、重度 じゅうど の状態 じょうたい といったものである。その障害 しょうがい のほぼ半数 はんすう は、症状 しょうじょう が「社会 しゃかい 的 てき 、職業 しょくぎょう 的 てき 、あるいは他 た の機能 きのう 的 てき な領域 りょういき において、臨床 りんしょう 的 てき に有意 ゆうい に苦痛 くつう あるいは障害 しょうがい 」となっているのに十分 じゅうぶん でなければならない。
とはいえ、チック症 しょう から苦痛 くつう 基準 きじゅん と、いくつかの性的 せいてき 倒錯 とうさく を自我 じが 同調 どうちょう 的 てき (英語 えいご 版 ばん ) に自然 しぜん であるので削除 さくじょ した。それぞれの障害 しょうがい のカテゴリーには、ICD-10手続 てつづき コード化 か 方式 ほうしき (英語 えいご 版 ばん ) を受 う け継 つ ぐ数値 すうち コードがある。
DSM-IVは、それぞれの精神 せいしん 医学 いがく 的 てき な診断 しんだん を障害 しょうがい の異 こと なる側面 そくめん あるいは身体 しんたい 障害 しょうがい に関 かん した5次元 じげん (軸 じく )に構造 こうぞう 化 か している。
第 だい I軸 じく
パーソナリティ障害 しょうがい や精神 せいしん 遅滞 ちたい を除 のぞ いたすべての心理 しんり 的 てき な診断 しんだん 。
第 だい II軸 じく
パーソナリティ障害 しょうがい と精神 せいしん 遅滞 ちたい 。
第 だい III軸 じく
一般 いっぱん 的 てき な医学 いがく 的 てき 状態 じょうたい ;急性 きゅうせい の医学 いがく 的 てき 状態 じょうたい と身体 しんたい 障害 しょうがい 。
第 だい IV軸 じく
その障害 しょうがい の一因 いちいん となっている心理 しんり 社会 しゃかい 的 てき および環境 かんきょう 的 てき な要因 よういん 。
第 だい V軸 じく
機能 きのう の全体 ぜんたい 的 てき 評定 ひょうじょう 尺度 しゃくど あるいは、18歳 さい 未満 みまん の子供 こども と青少年 せいしょうねん のための小児 しょうに 用 よう 総合 そうごう 評価 ひょうか 尺度 しゃくど (英語 えいご 版 ばん ) 。
第 だい I軸 じく 障害 しょうがい は以下 いか を含 ふく む、うつ病 びょう 、不安 ふあん 障害 しょうがい 、躁 そう うつ病 びょう 、ADHD 、自閉症 じへいしょう 、自閉症 じへいしょう スペクトラム障害 しょうがい 、神経 しんけい 性 せい 無 む 食欲 しょくよく 症 しょう 、神経 しんけい 性 せい 大食 たいしょく 症 しょう 、統合 とうごう 失調 しっちょう 症 しょう 。
第 だい II軸 じく 障害 しょうがい はパーソナリティ障害 しょうがい を含 ふく む:妄想 もうそう 性 せい パーソナリティ障害 しょうがい 、スキゾイドパーソナリティ障害 しょうがい 、統合 とうごう 失調 しっちょう 型 がた パーソナリティ障害 しょうがい 、境界 きょうかい 性 せい パーソナリティ障害 しょうがい 、反 はん 社会 しゃかい 性 せい パーソナリティ障害 しょうがい 、自己 じこ 愛 あい 性 せい パーソナリティ障害 しょうがい 、演技 えんぎ 性 せい パーソナリティ障害 しょうがい 、回避 かいひ 性 せい パーソナリティ障害 しょうがい 、依存 いぞん 性 せい パーソナリティ障害 しょうがい 、強迫 きょうはく 性 せい パーソナリティ障害 しょうがい ;さらに精神 せいしん 遅滞 ちたい 。
第 だい III軸 じく 障害 しょうがい は以下 いか を含 ふく む、
ほかの障害 しょうがい に類似 るいじ した現存 げんそん する病気 びょうき あるいは発現 はつげん している症状 しょうじょう を悪化 あっか させうる、脳 のう 損傷 そんしょう や他 た の医学 いがく /身体 しんたい 的 てき な障害 しょうがい 。
DSM-IV-TR は、連邦 れんぽう 政府 せいふ の法的 ほうてき な命令 めいれい の実現 じつげん のために作成 さくせい されたものであるので、臨床 りんしょう 研修 けんしゅう を欠 か いた人 ひと による使用 しよう はその内容 ないよう の不適切 ふてきせつ な活用 かつよう につながる、と言明 げんめい する。診断 しんだん 基準 きじゅん の適切 てきせつ な使用 しよう には豊富 ほうふ な臨床 りんしょう 研修 けんしゅう を必要 ひつよう とし、またその内容 ないよう は「料理 りょうり 本 ほん を使 つか うように簡単 かんたん に適用 てきよう することはできない」[ 66] 。APAは、診断 しんだん 名 めい は、専門 せんもん 家 か の間 あいだ での「使 つか いやすい略語 りゃくご 」として主 おも に用 もち いることに言及 げんきゅう している。
十分 じゅうぶん に訓練 くんれん されていない場合 ばあい 、精神 せいしん 障害 しょうがい の有無 うむ を評価 ひょうか するためにDSM-5を使用 しよう することは推奨 すいしょう できない。またDSM-5が司法 しほう 的 てき な目的 もくてき に用 もち いられる場合 ばあい には、情報 じょうほう が誤解 ごかい されたり、誤用 ごよう される危険 きけん 性 せい がある。
アメリカ では、DSM-IIIが登場 とうじょう した1980年 ねん ごろから、精神 せいしん 科 か を志望 しぼう する精神 せいしん 科 か 医 い が減少 げんしょう している。この事象 じしょう は、DSMのマニュアル化 か された診断 しんだん がかえって精神 せいしん 医学 いがく の面白 おもしろ みをなくしてしまったからだとする意見 いけん もある[ 68] 。
1998年 ねん 、アメリカ国立 こくりつ 精神 せいしん 衛生 えいせい 研究所 けんきゅうじょ (英語 えいご 版 ばん ) の統合 とうごう 失調 しっちょう 症 しょう 研究 けんきゅう センターで所長 しょちょう を務 つと めたこともあるローレン・モシャー 博士 はかせ は「DSM-IVは、精神 せいしん 医学 いがく が概 がい して医学 いがく によって認 みと められるように模造 もぞう して作 つく ったものである。内部 ないぶ の者 もの はそれが科学 かがく 的 てき というよりも政治 せいじ 的 てき な書物 しょもつ であると知 し っています。…DSM-IVはその最大 さいだい の欠陥 けっかん にもかかわらず権威 けんい ある書物 しょもつ となり、カネを生 う み出 だ すベストセラーになった[ 注 ちゅう 9] 」と述 の べている[ 69] [ 70] 。
2009年 ねん 、『医学書院 いがくしょいん 医学 いがく 大 だい 辞典 じてん 第 だい 2版 はん 』は「DSM」の項目 こうもく 内 ない で、日本 にっぽん においてもDSM-IIIから賛否 さんぴ 両論 りょうろん だが、操作 そうさ 的 てき 診断 しんだん 基準 きじゅん の一 ひと つとして広 ひろ く併用 へいよう され始 はじ めていると説明 せつめい している[ 71] 。
2009年 ねん 、帝京大学 ていきょうだいがく の内海 うつみ 健 けん 准 じゅん 教授 きょうじゅ は「言 い ってみるならば、DSMとはきわめて高度 こうど な議論 ぎろん の末 すえ に、とてつもなく粗末 そまつ な妥協 だきょう の産物 さんぶつ が産 う み落 お とされた、そうした代物 しろもの である」と述 の べている[ 72] 。
2011年 ねん には、イギリス心理 しんり 学会 がっかい がAPAに対 たい して、DSM-5は賞賛 しょうさん よりも懸念 けねん があるとし、大 だい 部分 ぶぶん が症状 しょうじょう を伴 ともな う社会 しゃかい 規範 きはん に基 もと づいており、すべて主観 しゅかん 的 てき な判断 はんだん に頼 たよ っているとし、数値 すうち がなく、多 おお くの研究 けんきゅう 者 しゃ が診断 しんだん の信頼 しんらい 性 せい 、妥当 だとう 性 せい 、予後 よご 値 ち 、併存 へいそん 疾患 しっかん の問題 もんだい に悩 なや まされていることを伝 つた えた[ 73] 。
これに続 つづ き、アメリカ心理 しんり 学会 がっかい の32部門 ぶもん ・人間 にんげん 性 せい 心理 しんり 学会 がっかい は、DSM-5修正 しゅうせい のための同盟 どうめい を組織 そしき し[ 74] 、1週間 しゅうかん で2,000人 にん 以上 いじょう の心理 しんり 学者 がくしゃ 、心理 しんり 士 し 、精神 せいしん 衛生 えいせい の専門 せんもん 家 か の署名 しょめい が集 あつ まった。
2012年 ねん の指摘 してき では、記述 きじゅつ 的 てき 精神 せいしん 医学 いがく の妥当 だとう 性 せい を向上 こうじょう させることが不可欠 ふかけつ であるとし、DSM-5のような方法 ほうほう では重症 じゅうしょう 度 ど を判断 はんだん できないため、生物 せいぶつ 学 がく の多 おお くの分野 ぶんや で広 ひろ く使用 しよう されるような数学 すうがく 的 てき モデルを使用 しよう するよう提案 ていあん を行 おこな っている[ 5] 。
2013年 ねん 、大野 おおの 裕 ひろし (DSM-IV日本語 にほんご 訳者 やくしゃ である)は、DSM-5で軽度 けいど の障害 しょうがい を含 ふく めたため、人間 にんげん が自然 しぜん に持 も っている「こころの力 ちから 」を見落 みお とす危険 きけん 性 せい が高 たか くなっていると主張 しゅちょう する[ 75] 。
2014年 ねん の日本 にっぽん 精神 せいしん 科 か 診断 しんだん 学会 がっかい における挨拶 あいさつ において、会長 かいちょう である上野 うえの 修一 しゅういち は、現在 げんざい の(DSMなどの)操作 そうさ 的 てき 診断 しんだん 基準 きじゅん について、誰 だれ でも分 わ かりやすく診断 しんだん できる点 てん で高 たか く評価 ひょうか される一方 いっぽう 、生物 せいぶつ 学 がく 的 てき な基盤 きばん に基 もと づかないこと、治療 ちりょう に直結 ちょっけつ しないこと、拡大 かくだい 解釈 かいしゃく されていることを弱点 じゃくてん として挙 あ げている。とくに、診断 しんだん と治療 ちりょう が遊離 ゆうり している点 てん に関 かん しては、現在 げんざい の診断 しんだん 基準 きじゅん が経年 けいねん 疲労 ひろう している印象 いんしょう があると述 の べている[ 76] 。
DSM-IIIRと同 おな じ時期 じき に出 で た抗 こう うつ薬 やく のフルオキセチン (プロザック)は、うつ病 びょう の定義 ていぎ のあいまいさから売 う り上 あ げが急増 きゅうぞう し、DSMが製薬 せいやく 会社 かいしゃ のマーケティングに使 つか われてしまう危険 きけん 性 せい が認識 にんしき された。アレン・フランセスは、慎重 しんちょう に作成 さくせい したDSM-IVによってADHDの診断 しんだん が15%増加 ぞうか すると見込 みこ んだが、実際 じっさい には3倍 ばい に増加 ぞうか し、小児 しょうに の双極 そうきょく 性 せい 障害 しょうがい は40倍 ばい に、自閉症 じへいしょう は20倍 ばい に、成人 せいじん の双極 そうきょく 性 せい 障害 しょうがい は2倍 ばい となった。このような診断 しんだん のインフレはとどまるところを知 し らず、DSM-5の登場 とうじょう によりさらになる過剰 かじょう 診断 しんだん と不適切 ふてきせつ な診察 しんさつ が増加 ぞうか されると推察 すいさつ される。なぜなら、DSM-IIIの最高 さいこう 責任 せきにん 者 しゃ であったロバート・スピッツァー が指摘 してき するようにDSM-5では、議論 ぎろん の透明 とうめい 性 せい をなくしたため安全 あんぜん で質 しつ の高 たか いものに仕上 しあ げることができなくなり、アレン・フランセスの指摘 してき するように、このDSM-5は正常 せいじょう な人 ひと にまで誤 あやま って診断 しんだん を下 くだ すという診断 しんだん のインフレを促 うなが し、適切 てきせつ でない薬 くすり の使用 しよう を助長 じょちょう する危険 きけん 性 せい をはらんだまま出版 しゅっぱん に至 いた ったのである。
2013年 ねん 、アメリカ国立 こくりつ 精神 せいしん 衛生 えいせい 研究所 けんきゅうじょ (NIMH)の所長 しょちょう であるトーマス・インセル によれば、DSM-5は現在 げんざい において最良 さいりょう のものではあるが科学 かがく 的 てき 妥当 だとう 性 せい を欠 か いており、精神 せいしん 医学 いがく 的 てき な診断 しんだん を作 つく り替 か えるための研究 けんきゅう 領域 りょういき 基準 きじゅん (RDoC、Research Domain Criteria )の作成 さくせい を進 すす めている[ 81] [ 82] 。
臨床 りんしょう 的 てき な合意 ごうい に基 もと づいた現在 げんざい の診断 しんだん は症状 しょうじょう に頼 たよ っており、定義 ていぎ は神経 しんけい 生物 せいぶつ 学 がく を反映 はんえい しておらず[ 83] 、診断 しんだん カテゴリーは神経 しんけい 科学 かがく や遺伝 いでん 学 がく の調査 ちょうさ 結果 けっか と一致 いっち しておらず、こうした問題 もんだい は生物 せいぶつ 学 がく 的 てき な指標 しひょう (バイオマーカー 、Biomarker )に基 もと づかない初期 しょき の診断 しんだん システムにおいて発生 はっせい する既知 きち の問題 もんだい である[ 84] 。RDoCは、神経 しんけい 科学 かがく や遺伝 いでん 学 がく に基 もと づくだけでなく、治療 ちりょう 成績 せいせき の向上 こうじょう なども視野 しや に入 い れている[ 84] 。
DSMは、症状 しょうじょう の合意 ごうい に基 もと づいて診断 しんだん するため、例 たと えば内科 ないか などの病気 びょうき とは異 こと なり、客観 きゃっかん 的 てき な計測 けいそく 基準 きじゅん を持 も たず、診断 しんだん の信頼 しんらい 性 せい と妥当 だとう 性 せい が不足 ふそく している[ 82] 。DSMは、現状 げんじょう では、生物 せいぶつ 学 がく 的 てき な基盤 きばん に基 もと づいておらず[ 76] 、生物 せいぶつ 学 がく 的 てき な指標 しひょう を持 も たない[ 84] 。また、神経 しんけい 生物 せいぶつ 学 がく を反映 はんえい しておらず[ 83] 、カテゴリは神経 しんけい 科学 かがく や遺伝 いでん 学 がく の調査 ちょうさ と一致 いっち していない[ 84] 。
2013年 ねん に、DSM第 だい 4版 はん の作成 さくせい 委員 いいん 長 ちょう であるアレン・フランセス は2冊 さつ の著作 ちょさく を出版 しゅっぱん した。『正常 せいじょう を救 すく え:精神 せいしん 科 か の診断 しんだん の暴走 ぼうそう 、DSM-5、大手 おおて 製薬 せいやく 会社 かいしゃ 、そして当 あ たり前 まえ の生活 せいかつ の医療 いりょう 化 か に反対 はんたい するある内部 ないぶ 関係 かんけい 者 しゃ の抵抗 ていこう 』と『精神 せいしん 科 か 診断 しんだん のエッセンス』である。『正常 せいじょう を救 すく え』では、精神 せいしん 障害 しょうがい を客観 きゃっかん 的 てき に診断 しんだん できる検査 けんさ は存在 そんざい しないため懸念 けねん があり、実際 じっさい に製薬 せいやく 会社 かいしゃ に大 おお きく利用 りよう され、診断 しんだん の大幅 おおはば な増加 ぞうか と過剰 かじょう 診断 しんだん 、薬 くすり の過剰 かじょう 摂取 せっしゅ 事故 じこ につながっていることを指摘 してき している[ 注 ちゅう 10] 。『精神 せいしん 科 か 診断 しんだん のエッセンス』は基本 きほん 的 てき には過剰 かじょう 診断 しんだん にならないようにするための諸 しょ 注意 ちゅうい であるが、DSMをバイブルのようにして奴隷 どれい のように従 したが うものというよりは指針 ししん でしかなく、異 こと なった文化 ぶんか では異 こと なった分類 ぶんるい さえも必要 ひつよう となる可能 かのう 性 せい もあり、患者 かんじゃ の役 やく に立 た つよう柔軟 じゅうなん に役立 やくだ てるようとの日本 にっぽん 向 む けの序文 じょぶん があり、堅牢 けんろう な科学 かがく 的 てき 根拠 こんきょ に基 もと づいておらず、安全 あんぜん 性 せい と科学 かがく 的 てき 妥当 だとう 性 せい が十分 じゅうぶん ではないとし、過剰 かじょう 診断 しんだん 、流行 りゅうこう の診断 しんだん 、および診断 しんだん の不正 ふせい 利用 りよう に注意 ちゅうい することを求 もと めている。このフランセスの2冊 さつ の日本語 にほんご 訳者 やくしゃ には、DSM-IV日本語 にほんご 訳者 やくしゃ である大野 おおの 裕 ひろし も名 な を連 つら ねる。斎藤 さいとう 学 まなぶ のような精神 せいしん 科 か 医 い も「診断 しんだん のインフレ」と題 だい する論文 ろんぶん を公開 こうかい しており、この言葉 ことば を広 ひろ めたフランセスに言及 げんきゅう し、また双極 そうきょく 性 せい 障害 しょうがい といった診断 しんだん の流行 りゅうこう 、薬価 やっか の高 たか い薬 くすり をより有 ゆう 病 びょう 率 りつ の高 たか い障害 しょうがい へと拡大 かくだい し、人気 にんき 講師 こうし による講習 こうしゅう 会 かい を通 とお して、精神 せいしん 科 か に売 う り込 こ んでいく様 さま を描写 びょうしゃ している[ 90] 。
フランセスによれば、精神 せいしん 医学 いがく 的 てき な診断 しんだん は、客観 きゃっかん 的 てき な生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 検査 けんさ でなく、誤 あやま りがちな主観 しゅかん 的 てき な判断 はんだん に頼 たよ っているためである[ 34] 。新 あたら しいDSM-5は十分 じゅうぶん な科学 かがく 的 てき 根拠 こんきょ を欠 か いており、新 あたら しい精神 せいしん 科 か の薬 くすり よりも危険 きけん 性 せい が高 たか い可能 かのう 性 せい がある[ 91] 。製薬 せいやく 会社 かいしゃ は、DSMの緩 ゆる い診断 しんだん 基準 きじゅん を使 つか ってマーケティングしてきたし、診断 しんだん が拡大 かくだい されれば製薬 せいやく 会社 かいしゃ の販売 はんばい 促進 そくしん につながり、有害 ゆうがい な副作用 ふくさよう を持 も つ薬 くすり の不要 ふよう な使用 しよう が増加 ぞうか してしまう[ 91] 。障害 しょうがい の早期 そうき 発見 はっけん は素晴 すば らしいが、障害 しょうがい を診断 しんだん できるとされてしまえば、現在 げんざい の非特異 ひとくい 的 てき な診断 しんだん 手段 しゅだん と潜在 せんざい 的 てき に危険 きけん な治療 ちりょう 法 ほう の組 く み合 あ わせでは間違 まちが いであり、その前 まえ に非常 ひじょう に特異 とくい 的 てき な、ほぼ確実 かくじつ な生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 検査 けんさ と、リスク/ベネフィット比 ひ が確実 かくじつ に良 よ くなる必要 ひつよう があるとしている[ 92] 。まだ診断 しんだん の安全 あんぜん 性 せい と有効 ゆうこう 性 せい を監視 かんし するための効果 こうか 的 てき なシステムは存在 そんざい していない[ 91] 。
DSM-5の作成 さくせい に関 かか わったパネルメンバーの約 やく 7割 わり に、製薬 せいやく 業界 ぎょうかい との関係 かんけい があった[ 93] 。
1970年代 ねんだい 、100年 ねん 経 た っても病因 びょういん が不明 ふめい なため、精神病 せいしんびょう は医学 いがく 的 てき な疾患 しっかん と異 こと なると見 み なされ、精神病 せいしんびょう の存在 そんざい 自体 じたい が議論 ぎろん されていた[ 94] 。
1998年 ねん 、ミシガン大学 だいがく のエリオット・ヴァレンスタイン 名誉 めいよ 教授 きょうじゅ は、精神 せいしん 障害 しょうがい の生化学 せいかがく 的 てき 、解剖 かいぼう 学 がく 的 てき 、機能 きのう 的 てき な指標 しひょう が発見 はっけん されているという主張 しゅちょう について、過去 かこ から現在 げんざい の研究 けんきゅう 例 れい を交 まじ え、実際 じっさい には証明 しょうめい されていないと説明 せつめい している。また、精神 せいしん 障害 しょうがい の主 おも な原因 げんいん について、心理 しんり 社会 しゃかい 的 てき 要因 よういん と生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 要因 よういん が精神 せいしん 保健 ほけん の専門 せんもん 職 しょく の意見 いけん を二分 にぶん しており、一方 いっぽう が優勢 ゆうせい になると他方 たほう が盛 も り返 かえ し、交互 こうご に優勢 ゆうせい になることが繰 く り返 かえ されてきたと述 の べている[ 95] 。
2000年 ねん 、ニューヨーク州立 しゅうりつ 大学 だいがく のトーマス・サズ (英語 えいご 版 ばん ) 名誉 めいよ 教授 きょうじゅ は、疾患 しっかん (disease)の病理 びょうり 学 がく 的 てき 定義 ていぎ を身体 しんたい の病変 びょうへん (物質 ぶっしつ 的 てき 異常 いじょう )と説明 せつめい し、脳 のう は身体 しんたい 器官 きかん なので疾患 しっかん になり得 え るが、精神 せいしん は身体 しんたい 器官 きかん ではないため、比喩 ひゆ 的 てき な意味 いみ を除 のぞ いて疾患 しっかん にはなり得 え ないと述 の べている。精神 せいしん 的 てき 病気 びょうき は行動 こうどう 科学 かがく 上 うえ の存在 そんざい であって病理 びょうり 学 がく 上 じょう の存在 そんざい ではなく、精神 せいしん 的 てき 病気 びょうき の有無 うむ を証明 しょうめい できる客観 きゃっかん 的 てき 検査 けんさ もないと指摘 してき している。また、客観 きゃっかん 的 てき 検査 けんさ によって証明 しょうめい された場合 ばあい は精神 せいしん 的 てき 病気 びょうき から身体 しんたい 疾患 しっかん に再 さい 分類 ぶんるい されると指摘 してき し、実例 じつれい として、「神経 しんけい 梅毒 ばいどく 」「脳 のう 損傷 そんしょう 」「中毒 ちゅうどく 症 しょう 」「感染 かんせん 症 しょう 」「てんかん 」を挙 あ げている[ 53] 。
2002年 ねん 、アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい はDSM-Vに向 む けて『DSM-V研究 けんきゅう 行動 こうどう 計画 けいかく 』を出版 しゅっぱん した。同書 どうしょ は、DSM-III以降 いこう の「精神 せいしん 障害 しょうがい の定義 ていぎ 」について、精神 せいしん 障害 しょうがい と正常 せいじょう を画定 かくてい できず、実用 じつよう 的 てき ではないと評 ひょう している。また、精神 せいしん 障害 しょうがい の検査 けんさ 指標 しひょう の候補 こうほ 提案 ていあん は多数 たすう あるが、発見 はっけん された指標 しひょう は一 ひと つもないと説明 せつめい している。[ 96]
2005年 ねん 、日本 にっぽん においては、精神 せいしん 障害 しょうがい の診断 しんだん に光 ひかり トポグラフィー で神経 しんけい 科学 かがく 的 てき な客観 きゃっかん 的 てき 根拠 こんきょ を持 も たせようとする研究 けんきゅう がある[ 97] 。ただし、現在 げんざい の神経 しんけい 科学 かがく などでは、脳 のう 内 ない の物理 ぶつり 現象 げんしょう がどのように精神 せいしん 障害 しょうがい として具現 ぐげん 化 か するのか因果 いんが 関係 かんけい が未 いま だはっきりしない点 てん も残 のこ っている。
2010年 ねん 、京都府立医科大学 きょうとふりついかだいがく 大学院 だいがくいん の中前 ちゅうぜん 貴 とうと (医学 いがく 博士 はかせ [ 98] )は、精神 せいしん 障害 しょうがい の病因 びょういん について、生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 、心理 しんり 学 がく 的 てき 、社会 しゃかい 学 がく 的 てき 要素 ようそ に対 たい し理論 りろん 中立 ちゅうりつ 的 てき な立場 たちば を取 と る「生物 せいぶつ 心理 しんり 社会 しゃかい モデル(英語 えいご 版 ばん ) 」が現在 げんざい の精神 せいしん 医学 いがく における中心 ちゅうしん 的 てき モデルであり、1970年代 ねんだい に体系 たいけい 的 てき に発展 はってん し、DSM-IIIに導入 どうにゅう されたと述 の べている[ 99] 。DSMでは多 た 軸 じく 評定 ひょうじょう によって生物 せいぶつ 心理 しんり 社会 しゃかい 的 てき アプローチを提供 ていきょう している。
2010年 ねん 、DSM-IVのアレン・フランセス 編集 へんしゅう 委員 いいん 長 ちょう は、WIRED 英語 えいご 版 ばん で、「精神 せいしん 障害 しょうがい の定義 ていぎ は存在 そんざい しません。でたらめです。つまり、定義 ていぎ などできないということです[ 注 ちゅう 11] 」などと発言 はつげん している[ 103] 。
2011年 ねん 、『ネイチャー 』誌 し の論説 ろんせつ は、精神 せいしん 障害 しょうがい の客観 きゃっかん 的 てき 指標 しひょう (生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 指標 しひょう )に関 かん する主張 しゅちょう は多数 たすう あるが、脳波 のうは 、fMRI 、光 ひかり トポグラフィ などのいずれも追試 ついし による再現 さいげん 性 せい が低 ひく いと指摘 してき している[ 104] 。
2012年 ねん 、DSM-IVのアレン・フランセス 編纂 へんさん 委員 いいん 長 ちょう は「残念 ざんねん なことに、精神 せいしん 医学 いがく における生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 検査 けんさ というのは未 いま だにありません。…現在 げんざい のところ、症状 しょうじょう 記述 きじゅつ に頼 たよ るしかありません」と述 の べている。また、DSMの改訂 かいてい 後 ご に定義 ていぎ が拡大 かくだい 解釈 かいしゃく されたことについて、「米国 べいこく では数 すう 多 おお くの勢力 せいりょく が(DSMの)変更 へんこう 点 てん を丹念 たんねん に研究 けんきゅう しながら、どのようにしたら自分 じぶん たちが考 かんが えている特定 とくてい の目的 もくてき に合 あ わせて曲解 きょっかい できるかと待 ま ちかまえているのです」と述 の べている[ 107] 。
2013年 ねん 、DSM-5のデヴィッド・クッファー 編纂 へんさん 委員 いいん 長 ちょう は、精神 せいしん 障害 しょうがい の生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 、遺伝 いでん 学 がく 的 てき な指標 しひょう の同定 どうてい には程遠 ほどとお いと述 の べている[ 108] [ 109] 。
2013年 ねん 、国立 こくりつ 精神 せいしん ・神経 しんけい 医療 いりょう 研究 けんきゅう センター の樋口 ひぐち 輝彦 てるひこ 理事 りじ 長 ちょう ・総長 そうちょう は、精神 せいしん 障害 しょうがい の原因 げんいん について、「ほとんどわかっていないのが現実 げんじつ です」と述 の べている[ 110] 。
2014年 ねん 、日本 にっぽん 精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい の岩田 いわた 仲 なか 生 なま 理事 りじ は、精神 せいしん 障害 しょうがい の生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 研究 けんきゅう について、「精神 せいしん 医学 いがく 研究 けんきゅう にみるべきものはない,そもそもレベルが低 ひく い,報告 ほうこく される内容 ないよう も真理 しんり とかけ離 はな れており再現 さいげん 性 せい も乏 とぼ しい,研究 けんきゅう 費 ひ を投入 とうにゅう するだけ無駄 むだ ではないか〔ママ 〕」といった指摘 してき は概 おおむ ね事実 じじつ だが、進歩 しんぽ には研究 けんきゅう が欠 か かせないと述 の べている[ 111] 。
1994年 ねん 、カリフォルニア大学 だいがく のスチュアート・カーク(Stuart Kirk)教授 きょうじゅ とカリフォルニア州立 しゅうりつ 大学 だいがく のハーブ・カチンス(Herb Kutchins)教授 きょうじゅ は、DSM-IVに関 かん して、精神 せいしん 障害 しょうがい の診断 しんだん には客観 きゃっかん 的 てき 検査 けんさ (生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 検査 けんさ )がないため、アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい の裁量 さいりょう で新 あら たな障害 しょうがい を大量 たいりょう に作 つく り出 だ すことが可能 かのう であり、また、誰 だれ もが精神 せいしん 障害 しょうがい になり得 え ると指摘 してき している。「このマニュアルにもとづいて、ミシガン大学 だいがく が今年 ことし 、調査 ちょうさ を実施 じっし した。米国 べいこく 人 じん の半数 はんすう が精神 せいしん 障害 しょうがい を有 ゆう するという結果 けっか が出 で たが、これは何 なん ら驚 おどろ くべきことではない[ 注 ちゅう 12] 」と述 の べている[ 64] [ 112] 。
1950年 ねん 、精神 せいしん 衛生 えいせい 法 ほう において「精神 せいしん 障害 しょうがい 」の概念 がいねん が提起 ていき され、「精神 せいしん 障害 しょうがい 」の語 かたり は行政 ぎょうせい や医療 いりょう 関係 かんけい 者 しゃ の間 あいだ で法律 ほうりつ 用語 ようご として定着 ていちゃく した[ 113] 。
1988年 ねん 、DSM-III-R日本語 にほんご 版 ばん は「Mental Disorder」を「精神 せいしん 障害 しょうがい 」と訳 やく している[ 114] 。
1993年 ねん 、精神 せいしん 保健 ほけん 法 ほう (旧 きゅう 精神 せいしん 衛生 えいせい 法 ほう )における「精神 せいしん 障害 しょうがい 者 しゃ 」の定義 ていぎ が「精神病 せいしんびょう 者 もの (中毒 ちゅうどく 性 せい 精神病 せいしんびょう 者 しゃ を含 ふく む。)、精神 せいしん 薄弱 はくじゃく 者 もの 及 およ び精神病 せいしんびょう 質 しつ 者 もの 」から「精神分裂病 せいしんぶんれつびょう 、中毒 ちゅうどく 性 せい 精神病 せいしんびょう 、精神 せいしん 薄弱 はくじゃく 、精神病 せいしんびょう 質 しっ その他 ほか の精神 せいしん 疾患 しっかん を有 ゆう する者 もの 」に変更 へんこう され、「精神 せいしん 疾患 しっかん 」の語 かたり も使用 しよう されるようになった[ 115] 。
1995年 ねん 、DSM-IV日本語 にほんご 版 ばん (1996年 ねん 出版 しゅっぱん )の翻訳 ほんやく 者 しゃ の一人 ひとり である大野 おおの 裕 ひろし は、ICD-10 関連 かんれん 書籍 しょせき の書評 しょひょう で「気 き になった点 てん を挙 あ げてみたい。まず第 だい 1は、mental disorder の訳語 やくご である。この用語 ようご に的確 てきかく な訳語 やくご を見 み つけるのはなかなか難 むずか しい。本書 ほんしょ では、精神 せいしん 障害 しょうがい という用語 ようご が当 あ てられているが、評者 ひょうしゃ はむしろ精神 せいしん 疾患 しっかん の方 ほう がよいのではないかと考 かんが えている。mental disorder を精神 せいしん 障害 しょうがい と呼 よ んでしまうと、精神 せいしん 障害 しょうがい の概念 がいねん が拡散 かくさん してしまう危険 きけん 性 せい があるからである」と述 の べている[ 116] 。
1996年 ねん 、DSM-IV日本語 にほんご 版 ばん は「Mental Disorder(精神 せいしん 障害 しょうがい )」を「精神 せいしん 疾患 しっかん 」に訳 やく し変 か えた[ 52] 。
2003年 ねん 、文部 もんぶ 科学 かがく 省 しょう は医学 いがく 用語 ようご の標準 ひょうじゅん 化 か に向 む けて『学術 がくじゅつ 用語 ようご 集 しゅう 医学 いがく 編 へん 』を日本 にっぽん 医 い 学会 がっかい との共編 きょうへん で出版 しゅっぱん した[ 注 ちゅう 13] 。同書 どうしょ は「Mental Disorder」「Mental Disease」「Psychosis」を順 じゅん に「精神 せいしん 障害 しょうがい 」「精神 せいしん 疾患 しっかん 」「精神病 せいしんびょう 」と訳 やく している。また、「Mental Illness」という用語 ようご はない[ 119] [ 118] 。
2007年 ねん 、日本 にっぽん 医 い 学会 がっかい は医学 いがく 用語 ようご の標準 ひょうじゅん 化 か に向 む けて『日本 にっぽん 医 い 学会 がっかい 医学 いがく 用語 ようご 辞典 じてん 英和 えいわ 第 だい 3版 はん 』を出版 しゅっぱん した[ 注 ちゅう 14] 。同書 どうしょ は「Mental Disorder」「Diagnostic And Statistical Manual of Mental Disorder」を「精神 せいしん 障害 しょうがい 」「精神 せいしん 障害 しょうがい の診断 しんだん と統計 とうけい の手引 てび き」と訳 やく している。また、「Mental Disease」「Mental Illness」を共 とも に「精神 せいしん 疾患 しっかん 」と訳 やく している。日本 にっぽん 医 い 学会 がっかい 分科 ぶんか 会 かい の日本 にっぽん 精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい も作成 さくせい に参加 さんか している。
2008年 ねん 、日本 にっぽん 精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい は精神 せいしん 科 か 学術 がくじゅつ 用語 ようご を収載 しゅうさい した『精神 せいしん 神経 しんけい 学 がく 用語 ようご 集 しゅう 改訂 かいてい 6版 はん 』を出版 しゅっぱん した。同書 どうしょ は「Mental Disorder」「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders」を「精神 せいしん 障害 しょうがい 」「精神 せいしん 障害 しょうがい の診断 しんだん と統計 とうけい の手引 てび き」と訳 やく している。また、「Mental Disease」「Mental Illness」「精神 せいしん 疾患 しっかん 」という学術 がくじゅつ 用語 ようご はない。日本 にっぽん 神経 しんけい 学会 がっかい の『神経 しんけい 学 がく 用語 ようご 集 しゅう 改訂 かいてい 第 だい 3版 はん 』も同 おな じである。
2013年 ねん 、元 もと 関西学院大学 かんせいがくいんだいがく 教授 きょうじゅ で精神 せいしん 科 か 医 い の野田 のだ 正彰 まさあき は、DSM-IV日本語 にほんご 版 ばん で「Mental Disorder(精神 せいしん 障害 しょうがい )」が「精神 せいしん 疾患 しっかん 」に訳 やく し変 か えられた結果 けっか 、疾患 しっかん (disease) と混同 こんどう され、診断 しんだん が確立 かくりつ したかのような誤解 ごかい が蔓延 まんえん していったと指摘 してき している。また、意図 いと 的 てき な誤訳 ごやく と評 ひょう している[ 124] 。他 た 書 しょ でも同様 どうよう の説明 せつめい をしている[ 125] 。
2013年 ねん 、東京 とうきょう 都立 とりつ 松沢 まつざわ 病院 びょういん の針 はり 間 あいだ 博彦 ひろひこ は日本 にっぽん 精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい 学会 がっかい 誌 し で、「障害 しょうがい 」のスティグマ化 か は「disorder」「disability」を共 とも に「障害 しょうがい 」と訳 やく したことが一因 いちいん とも考 かんが えられると述 の べている。DSM-IV日本語 にほんご 版 ばん はスティグマ化 か した「障害 しょうがい 」を避 さ けて「Mental Disorder(精神 せいしん 障害 しょうがい )」を「精神 せいしん 疾患 しっかん 」に訳 やく し変 か えたのかもしれないが、「疾患 しっかん (disease) 」であるかのような誤解 ごかい を与 あた えかねないと指摘 してき している。「disorder」「disability」「disease」の混同 こんどう を防 ふせ ぐため、訳語 やくご の変更 へんこう を提案 ていあん している[ 126] 。
2014年 ねん 、DSM-5日本語 にほんご 版 ばん は「訳者 やくしゃ の序 ついで 」で、最大 さいだい の課題 かだい は用語 ようご 統一 とういつ だが、DSM-IVの翻訳 ほんやく 作業 さぎょう と違 ちが って日本 にっぽん 精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい の支援 しえん を得 え られたと説明 せつめい している。日本 にっぽん 精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい が編集 へんしゅう した「DSM-5 病名 びょうめい ・用語 ようご 翻訳 ほんやく ガイドライン(初版 しょはん )[ 注 ちゅう 15] 」や『精神 せいしん 神経 しんけい 学 がく 用語 ようご 集 しゅう 改訂 かいてい 6版 はん [ 注 ちゅう 16] 』に準拠 じゅんきょ しており、その他 た の新 しん 用語 ようご は監訳 かんやく 者 しゃ の責任 せきにん で訳 やく している。ただし、書名 しょめい の『精神 せいしん 疾患 しっかん の診断 しんだん ・統計 とうけい マニュアル』『精神 せいしん 障害 しょうがい の診断 しんだん と統計 とうけい の手引 てび き[ 129] 』のように、準拠 じゅんきょ していない用語 ようご もある。
Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders の訳 わけ として、「精神 せいしん 障害 しょうがい の診断 しんだん と統計 とうけい の手引 てび き[ 129] 」「精神 せいしん 障害 しょうがい のための診断 しんだん と統計 とうけい のマニュアル[ 133] 」「精神 せいしん 疾患 しっかん の診断 しんだん と分類 ぶんるい の手引 てび き[ 134] 」などがある。日本語 にほんご 訳書 やくしょ は「精神 せいしん 障害 しょうがい /疾患 しっかん の診断 しんだん ・統計 とうけい マニュアル」と訳 やく している。単 たん にDSMと呼 よ ぶときは、これを指 さ す。DSMには他 た の障害 しょうがい との鑑別 かんべつ のための注釈 ちゅうしゃく が含 ふく まれる。
「精神 せいしん 障害 しょうがい /疾患 しっかん の分類 ぶんるい と診断 しんだん の手引 てびき 」と訳 やく されているものは、DSMの早見 はやみ 表 ひょう であるQuick Reference to the Diagnostic Criteria from DSM の訳 わけ である。つまり「DSMの診断 しんだん 基準 きじゅん の早見 はやみ 参照 さんしょう 」である。DSM-III-Rでは、「早見 はやみ 参考 さんこう 書 しょ 」のいわゆる「ミニD」として言及 げんきゅう されている[ 135] 。『DSM-IV精神 せいしん 疾患 しっかん の分類 ぶんるい と診断 しんだん の手引 てびき 』の原著 げんちょ 者 しゃ の序 じょ において、日本語 にほんご 訳者 やくしゃ による序 じょ においても、いわゆる「ミニD」と説明 せつめい され、分類 ぶんるい と診断 しんだん 基準 きじゅん だけを収録 しゅうろく したものである。
#参考 さんこう 文献 ぶんけん を参照 さんしょう のこと。
^ 例 たと えば、日本 にっぽん の障害 しょうがい 年金 ねんきん の認定 にんてい 要領 ようりょう (「国民 こくみん 年金 ねんきん ・厚生 こうせい 年金 ねんきん 保険 ほけん 障害 しょうがい 認定 にんてい 基準 きじゅん 」 平成 へいせい 25年 ねん 6月 がつ 1日 にち 改正 かいせい p. 43)にあるような狭義 きょうぎ の<精神 せいしん 障害 しょうがい >(「統合 とうごう 失調 しっちょう 症 しょう 、統合 とうごう 失調 しっちょう 症 しょう 型 がた 障害 しょうがい 及 およ び妄想 もうそう 性 せい 障害 しょうがい 」、「気分 きぶん (感情 かんじょう )障害 しょうがい 」、「症状 しょうじょう 性 せい を含 ふく む器質 きしつ 性 せい 精神 せいしん 障害 しょうがい 」、「てんかん」、「知的 ちてき 障害 しょうがい 」、「発達 はったつ 障害 しょうがい 」)などとは大 おお きく異 こと なる点 てん に注意 ちゅうい しなければならない。
^ WHOの世界 せかい 精神 せいしん 保健 ほけん 調査 ちょうさ (WMH) など。
^ 調査 ちょうさ 時点 じてん までの生涯 しょうがい に診断 しんだん 基準 きじゅん を満 み たす症状 しょうじょう がある人 ひと の割合 わりあい 。
^ 「不安 ふあん 障害 しょうがい (8種類 しゅるい )」が28.8%、「気分 きぶん 障害 しょうがい (3種類 しゅるい )」が20.8%、「衝動 しょうどう 制御 せいぎょ の障害 しょうがい (4種類 しゅるい )」が24.8%、「物質 ぶっしつ 関連 かんれん 障害 しょうがい (4種類 しゅるい )」が14.6%である。また、「いずれかの精神 せいしん 障害 しょうがい 」が46.4%である。[ 7]
^ 過去 かこ 12か月 げつ 間 あいだ に診断 しんだん 基準 きじゅん を満 み たす症状 しょうじょう がある人 ひと の割合 わりあい 。
^ 「不安 ふあん 障害 しょうがい (8種類 しゅるい )」が18.1%、「気分 きぶん 障害 しょうがい (3種類 しゅるい )」が9.5%、「衝動 しょうどう 制御 せいぎょ の障害 しょうがい (4種類 しゅるい )」が8.9%、「物質 ぶっしつ 関連 かんれん 障害 しょうがい (4種類 しゅるい )」が3.8%である。また、「いずれかの精神 せいしん 障害 しょうがい 」が26.2%である。[ 8]
^ 原文 げんぶん :“All mental processes, ... derive from operations of the brain. ... behavioral disorders that characterize psychiatric illness are disturbances of brain function, even in those cases where the causes of the disturbances are clearly environmental in origin.” [ 56]
^ 原文 げんぶん :“it must be admitted that no definition adequately specifies precise boundaries for the concept of ‘mental disorder.’” [ 61] [ 62]
^ 原文 げんぶん :“DSM IV is the fabrication upon which psychiatry seeks acceptance by medicine in general. Insiders know it is more a political than scientific document... DSM IV has become a bible and a money making best seller — its major failings notwithstanding.” [ 69]
^ DSM第 だい 4版 はん の作成 さくせい 委員 いいん 長 ちょう であるアレン・フランセスは、『正常 せいじょう を救 すく え』の該当 がいとう ページにおいて、以下 いか のようなことを例示 れいじ し指摘 してき している。「診断 しんだん のインフレ」というのは章 しょう のタイトルでもあり、彼 かれ によって繰 く り返 かえ し用 もち いられている表現 ひょうげん である。彼 かれ は「精神 せいしん 疾患 しっかん の爆発 ばくはつ 的 てき 流行 りゅうこう 」や「有 ゆう 病 びょう 率 りつ が急上昇 きゅうじょうしょう する」という表現 ひょうげん を用 もち いている。彼 かれ はDSM第 だい 4版 はん を慎重 しんちょう に作成 さくせい することでADHDが15%増加 ぞうか すると見込 みこ んだが、製薬 せいやく 会社 かいしゃ が高価 こうか な新薬 しんやく を出 だ して3倍 ばい に増加 ぞうか したため、DSMに「過剰 かじょう 診断 しんだん 」(原文 げんぶん の用語 ようご )の警告 けいこく を載 の せるべきであったとしている。双極 そうきょく 性 せい II型 がた 障害 しょうがい の定義 ていぎ には欠点 けってん があったため、製薬 せいやく 会社 かいしゃ のマーケティングにより、双極 そうきょく 性 せい 障害 しょうがい は総 そう じて、小児 しょうに 双極 そうきょく 性 せい 障害 しょうがい は40倍 ばい 、成人 せいじん の双極 そうきょく 性 せい 障害 しょうがい は2倍 ばい となり、DSMにこの障害 しょうがい を含 ふく めてよかったのだろうかとしている。軽々 かるがる しい診断 しんだん が過 か 量 りょう 服薬 ふくやく を起 お こしているとか、診断 しんだん のインフレが多 おお くの薬 くすり の処方 しょほう につながっており、それに伴 ともな って起 お こる過 か 量 りょう 服薬 ふくやく による死亡 しぼう が防 ふせ ごうとされていないという趣旨 しゅし のことを述 の べている。
^ 原文 げんぶん :“there is no definition of a mental disorder. It's bullshit. I mean, you just can't define it.” [ 103]
^ 原文 げんぶん :“Is it any wonder that a survey this year by the University of Michigan, based on the manual, found that half of all Americans suffered from psychiatric disorders.” [ 64]
^ 一般 いっぱん 社会 しゃかい の人々 ひとびと を対象 たいしょう とした用語 ようご 集 しゅう であり、法令 ほうれい 、学会 がっかい 、新聞 しんぶん などで使用 しよう される医学 いがく 用語 ようご を収載 しゅうさい している[ 118] 。
^ 医学 いがく ・医療 いりょう 関係 かんけい 者 しゃ による教育 きょういく 、研究 けんきゅう 、診療 しんりょう 、医療 いりょう 行政 ぎょうせい などにおける利用 りよう を想定 そうてい しているが、一般 いっぱん 利用 りよう に向 む けて一般 いっぱん 社会 しゃかい (雑誌 ざっし 、新聞 しんぶん 、ラジオ、テレビ、インターネットなど)で使用 しよう される医学 いがく 用語 ようご にもできる限 かぎ り対応 たいおう している。
^ 日本 にっぽん 精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい 精神 せいしん 科 か 病名 びょうめい 検討 けんとう 連絡 れんらく 会 かい 「DSM‒5 病名 びょうめい ・用語 ようご 翻訳 ほんやく ガイドライン(初版 しょはん ) 」『精神 せいしん 神経 しんけい 学 がく 雑誌 ざっし 』第 だい 116巻 かん 第 だい 6号 ごう 、日本 にっぽん 精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい 、2014年 ねん 、429‒457。
^ 日本 にっぽん 精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい ・精神 せいしん 科 か 用語 ようご 検討 けんとう 委員 いいん 会 かい 編 へん 『精神 せいしん 神経 しんけい 学 がく 用語 ようご 集 しゅう 』 (改訂 かいてい 6版 はん ) 新興 しんこう 医学 いがく 出版 しゅっぱん 社 しゃ 、2008年 ねん 6月 がつ 15日 にち 。ISBN 978-4880026817 。
^ ハリー・スタック・サリヴァン『個性 こせい という幻想 げんそう 』講談社 こうだんしゃ 学術 がくじゅつ 文庫 ぶんこ 、180頁 ぺーじ 。
^ a b c ここまで。塩入 しおいり 俊樹 としき (17 Jan. 2013). “操作 そうさ 的 てき 診断 しんだん 基準 きじゅん (精神 せいしん 疾患 しっかん の) ” (Japanese). 脳 のう 科学 かがく 辞典 じてん . 脳 のう 科学 かがく 辞典 じてん 編集 へんしゅう 委員 いいん 会 かい . 2014年 ねん 4月 がつ 20日 はつか 閲覧 えつらん 。 “極言 きょくげん すれば、診断 しんだん 基準 きじゅん は元々 もともと 、個々 ここ の患者 かんじゃ での診断 しんだん を正確 せいかく に行 おこな うために作 つく られたものではないとも言 い える。” 受理 じゅり プロセス においても、診断 しんだん を正確 せいかく に行 おこな うものではないという一文 いちぶん を重要 じゅうよう であるとしている。
^ 尾崎 おざき 紀夫 のりお 「精神 せいしん 疾患 しっかん の診断 しんだん に関 かん する現状 げんじょう と課題 かだい 」『今日 きょう の診断 しんだん 指針 ししん 第 だい 6版 はん 』医学書院 いがくしょいん 、2010年 ねん 3月 がつ 。ISBN 978-4-260-00795-5 。
^ a b Goodyer, I. M. (November 2012). “Mathematical models as an aid for improving the validity of descriptive psychiatry” . The British Journal of Psychiatry 201 (5): 335–336. doi :10.1192/bjp.bp.112.109538 . PMID 23118030 . http://bjp.rcpsych.org/content/201/5/335.long .
^ Mezzich, Juan E. (2002). “International Surveys on the Use of ICD-10 and Related Diagnostic Systems” (guest editorial, abstract). Psychopathology 35 (2–3): 72–75. doi :10.1159/000065122 . PMID 12145487 . http://content.karger.com/ProdukteDB/produkte.asp?Aktion=ShowAbstract&ArtikelNr=65122&Ausgabe=228600&ProduktNr=224276 2008年 ねん 9月 がつ 2日 にち 閲覧 えつらん 。 .
^ a b Ronald C. Kessler; Patricia Berglund; Olga Demler; Robert Jin; Kathleen R. Merikangas; Ellen E. Walters (June 2005). “Lifetime prevalence and age-of-onset distributions of DSM-IV disorders in the National Comorbidity Survey Replication”. Archives of General Psychiatry 62 (6): 593-602. doi :10.1001/archpsyc.62.6.593 . PMID 15939837 .
^ a b Ronald C. Kessler; Wai Tat Chiu; Olga Demler; Ellen E. Walters (June 2005). “Prevalence, severity, and comorbidity of 12-month DSM-IV disorders in the National Comorbidity Survey Replication”. Archives of General Psychiatry 62 (6): 617-627. doi :10.1001/archpsyc.62.6.617 . PMID 15939839 .
^ Harvard Medical School (2005), “2005 WMH Publications” , The World Mental Health Survey Initiative (Harvard Medical School), http://www.hcp.med.harvard.edu/wmh/publications.php#2005 2014年 ねん 2月 がつ 6日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Bérubé, Allan. (2010). Coming out under fire : the history of gay men and women in World War II . D'Emilio, John., Freedman, Estelle B., 1947- (20th anniversary ed ed.). Chapel Hill: University of North Carolina Press. ISBN 978-0-8078-9964-9 . OCLC 698092040 . https://www.worldcat.org/oclc/698092040
^ a b Houts A.C. (2000). “Fifty years of psychiatric nomenclature:Reflections on the 1943 War Department Technical Bulletin, Medical 203” . Journal of Clinical Psychology 56 (7): 935–967. doi :10.1002/1097-4679(200007)56:7<935::AID-JCLP11>3.0.CO;2-8 . PMID 10902952 . http://www3.interscience.wiley.com/journal/72506618/abstract .
^ “Developmental apraxia of speech in children with defective articulation” . J Speech Hear Res (3): 399–416. (1974). PMID 4421901 . https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4421901/ .
^ Grob, GN. (1991) Origins of DSM-I:a study in appearance and reality Am J Psychiatry. April;148(4):421–31.
^ a b c John M. Oldham (2005). “Personality Disorders” . FOCUS 3 : 372–382.. http://focus.psychiatryonline.org/article.aspx?Volume=3&page=372&journalID=21 .
^ Medicating Children:ADHD and Pediatric Mental Health - Rick Mayes, Catherine Bagwell, Jennifer L. Erkulwater - Google Books . Books.google.com. (2009-01-01). ISBN 9780674031630 . https://books.google.co.jp/books?id=drBejRLWkHkC&pg=PA76&lpg=PA76&dq=Seventh+printing+of+the+DSM-II&redir_esc=y&hl=ja#v=onepage&q=Seventh%20printing%20of%20the%20DSM-II&f=false 2013年 ねん 12月3日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Stuart A, Kirk & Herb Kutchins (1994年 ねん ). “The Myth of the Reliability of DSM ”. Journal of Mind and Behavior, 15(1&2) . 2014年 ねん 4月 がつ 22日 にち 閲覧 えつらん 。
^ a b c d Mayes, R. & Horwitz, AV. (2005). “DSM-III and the revolution in the classification of mental illness”. J Hist Behav Sci 41 (3): 249–67. doi :10.1002/jhbs.20103 . PMID 15981242 .
^ a b Wilson, M. (1993 March;). “DSM-III and the transformation of American psychiatry:a history” . Am J Psychiatry 150 (3): 399–410. PMID 8434655 . http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?itool=abstractplus&db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=abstractplus&list_uids=8434655 .
^ Spitzer, Robert L.; Fleiss, Joseph L. (1974). “A re-analysis of the reliability of psychiatric diagnosis”. British Journal of Psychiatry 125 : 341–347. doi :10.1192/bjp.125.4.341 . PMID 4425771 .
^ Ronald Bayer Homosexuality and American Psychiatry:The Politics of Diagnosis (1981).
^ McCommon, B. (December 2006). “Antipsychiatry and the Gay Rights Movement” . Psychiatric Services 57 (12): 1809–1809. doi :10.1176/appi.ps.57.12.1809 . PMID 17158503 . http://psychservices.psychiatryonline.org/cgi/content/full/57/12/1809 .
^ Rissmiller, D. J.; Rissmiller, J. (2006). Psychiatric Services 57 (12): 1809–1810. doi :10.1176/appi.ps.57.12.1809-a . http://www.ps.psychiatryonline.org/cgi/content/full/57/12/1809-a .
^ Speigel, A. (2005) The Dictionary of Disorder:How one man revolutionized of 2005-01-03.
^ Cooper JE, Kendell RE, Gurland BJ, Sartorius N, Farkas T (April 1969). “Cross-national study of diagnosis of the mental disorders:some results from the first comparative investigation” . The American Journal of Psychiatry 10 Suppl : 21–9. PMID 5774702 . http://ajp.psychiatryonline.org/cgi/reprint/125/10S/30 .
^ Brent Bambury (Jan 27, 2012). “Are we over-diagnosing autism? The psychiatric debate” . CBC News . http://www.cbc.ca/news/health/are-we-over-diagnosing-autism-the-psychiatric-debate-1.1157427 2014年 ねん 4月 がつ 23日 にち 閲覧 えつらん 。
^ デイヴィッド・ヒーリー 著 ちょ 、田島 たじま 治 おさむ 監訳 かんやく 、谷垣 たにがき 暁美 あけみ 訳 やく 『抗 こう うつ薬 やく の功罪 こうざい 』みすず書房 しょぼう 、2005年 ねん 8月 がつ 、20頁 ぺーじ 。ISBN 4-622-07149-5 。
^ Spiegel, Alix. (18 January 2002.) “81 Words” . In Ira Glass (producer), This American Life . Chicago:Chicago Public Radio.
^ a b c Lloyd L. Lyter; Sharon C. Lyter (2013), DSM 5:A Primer , Pennsylvania: National Association of Social Workers , http://www.nasw-pa.org/resource/resmgr/dsm_5-_a_primer.ppt .
^ “Classification of child and adolescent psychopathology” (pdf). Journal of Child Psychology and Psychiatry, and Allied Disciplines 37 (1): 3–12. (January 1996). PMID 8655656 . http://psych.colorado.edu/~willcutt/pdfs/cantwell_1996.pdf .
^ Allen Frances, Avram H. Mack, Ruth Ross, and Michael B. First (2000) The DSM-IV Classification and Psychopharmacology .
^ “A participant's observations:preparing DSM-IV” (pdf). Canadian Journal of Psychiatry. Revue Canadienne De Psychiatrie 41 (6): 325–9. (August 1996). PMID 8862851 . https://ww1.cpa-apc.org/Publications/Archives/PDF/1996/Aug/schaffer.pdf .
^ APA Summary of Practice-Relevant Changes to the DSM-IV-TR .
^ a b c d Frances, Allen (June 2013). “The past, present and future of psychiatric diagnosis” . World Psychiatry 12 (2): 111–112. doi :10.1002/wps.20027 . PMC 3683254 . PMID 23737411 . http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/wps.20027/full .
^ Jones, Christopher M.; Mack, Karin A.; Paulozzi, Leonard J. (February 2013). “Pharmaceutical Overdose Deaths, United States, 2010” . JAMA 309 (7): 657. doi :10.1001/jama.2013.272 . PMID 23423407 . http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1653518 .
^ デイヴィッド・ヒーリー 著 しる 、江口 えぐち 重幸 しげゆき 監訳 かんやく 、坂本 さかもと 響子 きょうこ 訳 やく 『双極 そうきょく 性 せい 障害 しょうがい の時代 じだい ―マニーからバイポーラーへ』みすず書房 しょぼう 、2012年 ねん 11月。ISBN 978-4-622-07720-6 。 、MANIA:A Short History of Bipolar Disorder , 2008
^ 国連 こくれん 子 こ どもの権利 けんり 員 いん 会 かい [in 英語 えいご ] (20 June 2010). Consideration of reports submitted by States parties under article 44 of the Convention - Concluding observations:Japan CRC/C/JPN/CO/3 (pdf) (Report). The United Nations Convention on the Rights of the Child (UNCRC). 2013年 ねん 6月 がつ 7日 にち 閲覧 えつらん 。 日本語 にほんご 訳 やく :国連 こくれん 子 こ どもの権利 けんり 員 いん 会 かい :総括 そうかつ 所見 しょけん :日本 にっぽん 第 だい 3回 かい
^ Sarah Boseley, Mona Chalabi, Mark Rice-Oxley (Wednesday 20 November 2013). “Antidepressant use on the rise in rich countries, OECD finds:Rate not matched by increase in global diagnoses, prompting concern among psychiatrists about over-use of medication” . The Guardian . http://www.theguardian.com/society/2013/nov/20/antidepressant-use-rise-world-oecd 2014年 ねん 4月 がつ 15日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Christopher Lane (November 22, 2013). “The OECD Warns on Antidepressant Overprescribing” . Psychology Today . http://www.psychologytoday.com/blog/side-effects/201311/the-oecd-warns-antidepressant-overprescribing 2014年 ねん 4月 がつ 15日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “Coalition for DSM-5 Reform ”. Coalition for DSM-5 Reform. 2014年 ねん 4月 がつ 25日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “DSM-5 Gets APA’s Official Stamp of Approval ”. Medscape.com. 2012年 ねん 12月5日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Peter Kinderman (20 May 2013). “Explainer:what is the DSM? ”. The Conversation Australia . The Conversation Media Group. 21 May 2013 閲覧 えつらん 。
^ Sharon Jayson (12 May 2013). “Books blast new version of psychiatry’s bible, the DSM” . USA Today . http://www.usatoday.com/story/news/nation/2013/05/12/dsm-psychiatry-mental-disorders/2150819/ 21 May 2013 閲覧 えつらん 。
^ Catherine Pearson (20 May 2013). “DSM-5 Changes:What Parents Need To Know About The First Major Revision In Nearly 20 Years” . The Huffington Post . https://www.huffpost.com/entry/dsm5-changes-what-parents-need-to-know_n_3294413 21 May 2013 閲覧 えつらん 。
^ “Schizophrenia and Other Psychotic Disorders ”. American Psychiatric Association. May 6, 2010 閲覧 えつらん 。
^ Lena H. Sun (17 May 2013). “Psychiatry’s revamped DSM guidebook fuels debate” . The Washington Post . http://www.washingtonpost.com/national/health-science/updates-to-psychiatrys-guidebook-change-criteria-for-adhd-autism/2013/05/16/dee4de0c-bd87-11e2-97d4-a479289a31f9_story.html 21 May 2013 閲覧 えつらん 。
^ “Home ”. DSM-5 Development . American Psychiatric Association (2012年 ねん ). 21 May 2013 閲覧 えつらん 。
^ “Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition, Text Revision (DSM-5-TR™) ”. American Psychiatric Association . 2024年 ねん 3月 がつ 31日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “News&Topics 「障害 しょうがい 」から「症 しょう 」へ—DSM-5からDSM-5-TRへ、何 なに が変 か わった? ”. 2024年 ねん 3月 がつ 31日 にち 閲覧 えつらん 。
^ a b 神庭 かみにわ 重信 しげのぶ (2023年 ねん 5月 がつ )「DSM-5-TRの病名 びょうめい と用語 ようご の邦訳 ほうやく について 」医学書院 いがくしょいん 。2024年 ねん 8月 がつ 28日 にち 閲覧 えつらん 。
^ a b アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 1987 (翻訳 ほんやく 書 しょ は アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 1988 );アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 1994 (翻訳 ほんやく 書 しょ は アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 1996 )
^ a b Randall C. Wyatt, "Thomas Szasz on Freedom and Psychotherapy ," Psychotherapy.net , December 2000.
^ 清水 しみず 栄司 えいじ et al. 2014 , pp. 116–117
^ a b Eric R. Kandel (April 1, 1998). “A New Intellectual Framework for Psychiatry” . The American Journal of Psychiatry (American Psychiatric Association) 155 (4): 457-469. PMID 9545989 . http://ajp.psychiatryonline.org/article.aspx?articleid=172780 .
^ a b 倉知 くらち 正佳 まさよし (13 Sep. 2012). “生物 せいぶつ 学 がく 的 てき 精神 せいしん 医学 いがく ” (Japanese). 脳 のう 科学 かがく 辞典 じてん . 脳 のう 科学 かがく 辞典 じてん 編集 へんしゅう 委員 いいん 会 かい . 2014年 ねん 10月 がつ 22日 にち 閲覧 えつらん 。
^ アレン・フランセス 2013 , pp. 53–58
^ a b c d e f g h i j k l m アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 1994 , pp. xxi–xxii.
^ a b c d e f g h i j k l m American Psychiatric Association 2000 , pp. xxx–xxxii.
^ a b c ベンジャミン・J.サドック & バージニア・A.サドック 2004 , p. 19
^ a b c d e Elliot Valenstein 1998 , pp. 159–160 (翻訳 ほんやく 書 しょ は エリオット・ヴァレンスタイン 2008 , pp. 211–212)
^ Maser JD, Patterson T (December 2002). “Spectrum and nosology:implications for DSM-V”. The Psychiatric Clinics of North America 25 (4): 855–85, viii–ix. PMID 12462864 .
^ “DSM:Frequently Asked Questions |psychiatry.org ”. Psych.org. 2012年 ねん 11月25日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 内海 うつみ 健 けん 『うつ病 びょう 新 しん 時代 じだい ―双極 そうきょく 2型 がた 障害 しょうがい という病 やまい 』 〈勉 つとむ 誠 まこと 出版 しゅっぱん 〉2006年 ねん 7月 がつ
^ a b Loren Mosher (December 4, 1998), Letter of Resignation from the American Psychiatric Association , http://www.moshersoteria.com/articles/resignation-from-apa/ .
^ Judy Schreiber-Mosher, Biography of Loren R. Mosher, Ph.D. , http://www.moshersoteria.com/bio-of-loren-mosher-soteria/ January 31, 2014 閲覧 えつらん 。 .
^ 伊藤 いとう 正男 まさお ; 井村 いむら 裕夫 ひろお ; 高 こう 久史 ひさし 麿 まろ 編 へん 『医学書院 いがくしょいん 医学 いがく 大 だい 辞典 じてん 』(第 だい 2)医学書院 いがくしょいん 、2009年 ねん 2月 がつ 、1906頁 ぺーじ 。ISBN 978-4260005821 。http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=54705 。
^ 内海 うつみ 健 けん 「特集 とくしゅう にあたって 」『Depression Frontier』第 だい 7巻 かん 第 だい 1号 ごう 、医薬 いやく ジャーナル社 しゃ 、2009年 ねん 3月 がつ 、6-7頁 ぺーじ 、ISBN 978-4753223718 。
^ イギリス心理 しんり 学会 がっかい (June 2011). "Response to the American Psychiatric Association:DSM-5 Development" (pdf) (Press release). British Psychological Society. pp. 1=2. 2014年 ねん 4月 がつ 20日 はつか 閲覧 えつらん 。
^ “Coalition for DSM-5 Reform ”. Coalition for DSM-5 Reform. 2014年 ねん 4月 がつ 25日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 『精神 せいしん 疾患 しっかん の分類 ぶんるい 改訂 かいてい こころの力 ちから 見落 みお とす危険 きけん 性 せい 』「こころの健康 けんこう 学 がく 」日本経済新聞 にほんけいざいしんぶん 2013年 ねん 10月 がつ 18日 にち 夕刊 ゆうかん 7面 めん
^ a b 上野 うえの 修一 しゅういち . “第 だい 34回 かい 日本 にっぽん 精神 せいしん 科 か 診断 しんだん 学会 がっかい 会長 かいちょう 挨拶 あいさつ ”. 日本 にっぽん 精神 せいしん 科 か 診断 しんだん 学会 がっかい . 2014年 ねん 4月 がつ 15日 にち 閲覧 えつらん 。 (2014年 ねん 11月13~14日 にち ・第 だい 34回 かい 日本 にっぽん 精神 せいしん 科 か 診断 しんだん 学会 がっかい )
^ Benedict Carey (Feb 3, 2014-02-03). “Blazing Trails in Brain Science” . New York Times . http://www.nytimes.com/2014/02/04/science/blazing-trails-in-brain-science.html 2014年 ねん 3月 がつ 15日 にち 閲覧 えつらん 。
^ a b Thomas Insel (April 29, 2013), Director’s Blog:Transforming Diagnosis , National Institute of Mental Health, http://www.nimh.nih.gov/about/director/2013/transforming-diagnosis.shtml
^ a b Insel, Thomas R. (April 2014). “The NIMH Research Domain Criteria (RDoC) Project:Precision Medicine for Psychiatry” . American Journal of Psychiatry 171 (4): 395. doi :10.1176/appi.ajp.2014.14020138 . PMID 24687194 . http://www.biomedcentral.com/1741-7015/11/126 . "Current diagnostic systems ... current definitions do not adequately reflect relevant neurobiological and behavioral systems"
^ a b c d Insel, T. ; Cuthbert, B.; Garvey, M.; Heinssen, R.; Pine, D. S.; Quinn, K.; Sanislow, C.; Wang, P. (July 2010). “Research Domain Criteria (RDoC):Toward a New Classification Framework for Research on Mental Disorders” . American Journal of Psychiatry 167 (7): 748–751. doi :10.1176/appi.ajp.2010.09091379 . PMID 20595427 . http://journals.psychiatryonline.org/article.aspx?articleid=102361 . "Current versions of the DSM and ICD ... Diagnostic categories based on clinical consensus fail to align with findings emerging from clinical neuroscience and genetics."
^ 斎藤 さいとう 学 まなぶ 「診断 しんだん のインフレ」『アディクションと家族 かぞく 』第 だい 29巻 かん 第 だい 4号 ごう 。
^ a b c Frances, Allen (6 August 2013). “The new crisis of confidence in psychiatric diagnosis” . Annals of Internal Medicine 159 (2): 221–222. doi :10.7326/0003-4819-159-3-201308060-00655 . PMID 23685989 . http://annals.org/article.aspx?articleid=1722526 .
^ Frances, A. (November 2009). “Whither DSM-V?” . The British Journal of Psychiatry 195 (5): 391–392. doi :10.1192/bjp.bp.109.073932 . PMID 19880926 . http://bjp.rcpsych.org/content/195/5/391.long .
^ Cosgrove, Lisa; Krimsky, Sheldon (2012). “A Comparison of DSM-IV and DSM-5 Panel Members' Financial Associations with Industry: A Pernicious Problem Persists” . PLoS Medicine 9 (3): e1001190. doi :10.1371/journal.pmed.1001190 . PMID 3302834 . http://journals.plos.org/plosmedicine/article?id=10.1371/journal.pmed.1001190 .
^ 林 はやし 拓 たく 二 に 「精神 せいしん 医療 いりょう と精神 せいしん 医学 いがく の現在 げんざい 」『財団 ざいだん 法人 ほうじん 豊郷 とよさと 病院 びょういん 附属 ふぞく 臨床 りんしょう 精神 せいしん 医学 いがく 研究所 けんきゅうじょ 年報 ねんぽう 』第 だい 1巻 かん 、2010年 ねん 、10-11頁 ぺーじ 。
^ Elliot Valenstein 1998 , pp. 125–132, 150–151 (翻訳 ほんやく 書 しょ は エリオット・ヴァレンスタイン 2008 , pp. 166–175, 199)
^ David J. Kupfer, Michael B. First & Darrel A. Regier 2002 , pp. xv, xviii, 3
^ 2005年 ねん 5月 がつ 30日 にち 朝日新聞 あさひしんぶん 朝刊 ちょうかん 「進化 しんか する画像 がぞう 診断 しんだん 心 しん の病 やまい 画像 がぞう で探知 たんち 」
^ 医学 いがく 研究 けんきゅう 科 か 精神 せいしん 機能 きのう 病態 びょうたい 学 がく (2013年 ねん 4月 がつ 1日 にち ). “スタッフ紹介 しょうかい ”. 京都府立医科大学 きょうとふりついかだいがく 大学院 だいがくいん . 2014年 ねん 6月 がつ 6日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 中前 ちゅうぜん 貴 とうと 「精神 せいしん 医学 いがく における生物 せいぶつ ・心理 しんり ・社会 しゃかい モデルの今後 こんご の展望 てんぼう について 」(PDF)『精神 せいしん 神経 しんけい 学 がく 雑誌 ざっし 』第 だい 112巻 かん 第 だい 2号 ごう 、公益社 こうえきしゃ 団 だん 法人 ほうじん 日本 にっぽん 精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい 、2010年 ねん 、171-173頁 ぺーじ 。
^ a b Gary Greenberg「Inside the Battle to Define Mental Illness 」WIRED英語 えいご 版 ばん 2010年 ねん 12月27日 にち (2011年 ねん 1月 がつ 号 ごう )
^ “First do no harm”. Nature (Nature Publishing Group) 469 (7329): 132. (2011). doi :10.1038/469132a . PMID 21228830 .
^ 佐藤 さとう 光 ひかり 展 てん 「DSMの功罪 こうざい 小児 しょうに の障害 しょうがい が20倍 ばい ! 」『精神 せいしん 医療 いりょう ルネサンス』、読売新聞 よみうりしんぶん の医療 いりょう サイトyomiDr.(ヨミドクター)、2012年 ねん 10月 がつ 24日 にち 。https://web.archive.org/web/20121129022325/http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=66961 。
^ 高田 たかだ 孝二 こうじ 「基礎 きそ と臨床 りんしょう の相克 そうこく ?:NIMH vs APA 」(PDF)『DSM-5をめぐる話題 わだい 』、日本 にっぽん 依存 いぞん 神経 しんけい 精神 せいしん 科 か 学会 がっかい 、2013年 ねん 6月 がつ 1日 にち 。https://web.archive.org/web/20130914172308/http://www.jspra.jp/news/download.php?id=37&idx=2 。
^ David Kupfer (May 5, 2013) (PDF), Statement by David Kupfer, MD , American Psychiatric Association , https://web.archive.org/web/20140414124339/http://www.psychiatry.org/File%20Library/Advocacy%20and%20Newsroom/Press%20Releases/2013%20Releases/13-33-Statement-from-DSM-Chair-David-Kupfer--MD.pdf
^ 「精神 せいしん ・神経 しんけい 疾患 しっかん 研究 けんきゅう の新 あら たな道 みち を開 ひら く 」(PDF)『JST news』2013年 ねん 9月 がつ 号 ごう 、独立 どくりつ 行政 ぎょうせい 法人 ほうじん 科学 かがく 技術 ぎじゅつ 振興 しんこう 機構 きこう 、2013年 ねん 9月 がつ 2日 にち 、8頁 ぺーじ 、ISSN 1349-6085 。
^ 岩田 いわた 仲 なか 生 せい 「日本 にっぽん 版 ばん NIH の『精神 せいしん 疾患 しっかん 研究 けんきゅう 』推進 すいしん と精神 せいしん 医学 いがく 研究 けんきゅう 」(PDF)『精神 せいしん 神経 しんけい 学 がく 雑誌 ざっし 』第 だい 116巻 かん 第 だい 2号 ごう 、日本 にっぽん 精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい 、2014年 ねん 、105頁 ぺーじ 。
^ Stuart A. Kirk; Herb Kutchins (June 20, 1994), Is Bad Writing a Mental Disorder? , The New York Times .
^ 周 しゅう 藤 ふじ 真 しん 也「〈精神 せいしん 障害 しょうがい 者 しゃ 〉の誕生 たんじょう -心身 しんしん 二元論 にげんろん 的 てき 世界 せかい 観 かん の終焉 しゅうえん - 」『早稲田 わせだ 社会 しゃかい 科学 かがく 総合 そうごう 研究 けんきゅう 』第 だい 11巻 かん 第 だい 3号 ごう 、早稲田大学 わせだだいがく 社会 しゃかい 科学 かがく 学会 がっかい 、2011年 ねん 3月 がつ 25日 にち 、ISSN 1345-7640 。
^ アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 1987 (翻訳 ほんやく 書 しょ は アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 1988 )
^ “法律 ほうりつ 第 だい 七 なな 十 じゅう 四 よん 号 ごう (平 たいら 五 ご ・六 ろく ・一 いち 八 はち ) ”. 衆議院 しゅうぎいん . 2014年 ねん 7月 がつ 30日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 大野 おおの 裕 ひろし 「中根 なかね 允 まこと 文 ぶん ・岡崎 おかざき 祐士 ゆうし 著 ちょ 『ICD-10「精神 せいしん ・行動 こうどう の障害 しょうがい 」マニュアル』 ――用語 ようご 集 しゅう ・対照 たいしょう 表 ひょう 付 づけ ――」『心身 しんしん 医学 いがく 』第 だい 35巻 かん 第 だい 3号 ごう 、日本 にっぽん 心身 しんしん 医 い 学会 がっかい 、1995年 ねん 3月 がつ 、217頁 ぺーじ 、doi :10.15064/jjpm.35.3_217 。
^ a b “文部 もんぶ 科学 かがく 省 しょう ・日本 にっぽん 医 い 学会 がっかい 共編 きょうへん :学術 がくじゅつ 用語 ようご 集 しゅう 医学 いがく 編 へん ”. 日本 にっぽん 医 い 学会 がっかい . 2014年 ねん 8月 がつ 6日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 文部 もんぶ 科学 かがく 省 しょう & 日本 にっぽん 医 い 学会 がっかい 2003 , pp. 346, 831, 917, 序 じょ
^ 野田 のだ 正彰 まさあき 「製薬 せいやく 会社 かいしゃ と医者 いしゃ が『うつ病 びょう 』を作 つく り出 だ している」『新 しん 潮 しお 45 』2013年 ねん 2月 がつ 号 ごう 、新潮社 しんちょうしゃ 、2013年 ねん 1月 がつ 18日 にち 、192頁 ぺーじ 。
^ 野田 のだ 正彰 まさあき 『うつに非 ひ ず うつ病 びょう の真実 しんじつ と精神 せいしん 医療 いりょう の罪 つみ 』講談社 こうだんしゃ 、2013年 ねん 9月 がつ 11日 にち 、38-40頁 ぺーじ 。ISBN 978-4062184496 。
^ 針 はり 間 あいだ 博彦 ひろひこ 「精神病 せいしんびょう 性 せい 障害 しょうがい 関連 かんれん 用語 ようご の再 さい 検討 けんとう 」(PDF)『精神 せいしん 神経 しんけい 学 がく 雑誌 ざっし 』第 だい 108回 かい 総会 そうかい 特別 とくべつ 号 ごう 、日本 にっぽん 精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい 、2013年 ねん 、615-616頁 ぺーじ 。
^ a b 日本 にっぽん 精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい ・精神 せいしん 科 か 用語 ようご 検討 けんとう 委員 いいん 会 かい 2008 , p. 60
^ 最新 さいしん 医学 いがく 大 だい 辞典 じてん 編集 へんしゅう 委員 いいん 会 かい 編 へん 『最新 さいしん 医学 いがく 大 だい 辞典 じてん 』(第 だい 3)医歯薬出版 いしやくしゅっぱん 、2005年 ねん 4月 がつ 、1242頁 ぺーじ 。ISBN 978-4263205631 。http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=205630 。
^ 『南山 みなみやま 堂 どう 医学 いがく 大 だい 辞典 じてん 』(第 だい 19)南山 みなみやま 堂 どう 、2006年 ねん 、1364頁 ぺーじ 。ISBN 978-4525010294 。http://www.nanzando.com/books/01029.php 。
^ アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 1987 , p. xviii (翻訳 ほんやく 書 しょ は アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 1988 , p. viii)
アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい (1952), Diagnostic and Statistical Manual:Mental Disorders (DSM-I) , ISBN 978-0890420171 .
アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい (1968), Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Second Edition (DSM-II) , ASIN B000O1AS0C .
アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい (1980), Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Third Edition (DSM-III) , ASIN B000GWLNEO .
アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい (1987), Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Third Edition-Revised (DSM-III-R) , ISBN 978-0890420188 .(翻訳 ほんやく 書 しょ は アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 『DSM-III-R 精神 せいしん 障害 しょうがい の診断 しんだん ・統計 とうけい マニュアル』高橋 たかはし 三郎 さぶろう 訳 やく 、医学書院 いがくしょいん 、1988年 ねん 。ISBN 978-4260117388 。 )
アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい (1994), Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fourth Edition (DSM-IV) , ISBN 978-0890420614 .(翻訳 ほんやく 書 しょ は アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 『DSM-IV 精神 せいしん 疾患 しっかん の診断 しんだん ・統計 とうけい マニュアル』高橋 たかはし 三郎 さぶろう ・大野 おおの 裕 ひろし ・染 しみ 矢 や 俊幸 としゆき 訳 やく 、医学書院 いがくしょいん 、1996年 ねん 。ISBN 978-4260118040 。 )
American Psychiatric Association (2000), Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fourth Edition, Text Revision (DSM-IV-TR) , ISBN 978-0890420256 .(翻訳 ほんやく 書 しょ は アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 『DSM-IV-TR 精神 せいしん 疾患 しっかん の診断 しんだん ・統計 とうけい マニュアル(新 しん 訂 てい 版 ばん )』高橋 たかはし 三郎 さぶろう ・大野 おおの 裕 ひろし ・染 しみ 矢 や 俊幸 としゆき 訳 やく 、医学書院 いがくしょいん 、2004年 ねん 。ISBN 978-4260118897 。 )
アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい (2013), Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition (DSM-5) , ISBN 978-0890425541 .(翻訳 ほんやく 書 しょ は アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 『DSM-5 精神 せいしん 疾患 しっかん の診断 しんだん ・統計 とうけい マニュアル』日本 にっぽん 精神 せいしん 神経 しんけい 学会 がっかい 日本語 にほんご 版 ばん 用語 ようご 監修 かんしゅう ・高橋 たかはし 三郎 さぶろう ・大野 おおの 裕 ひろし 監訳 かんやく ・染 しみ 矢 や 俊幸 としゆき ・神庭 かみにわ 重信 しげのぶ ・尾崎 おざき 紀夫 のりお ・三村 みつむら 將 すすむ ・村井 むらい 俊哉 としや 訳 わけ 、医学書院 いがくしょいん 、2014年 ねん 6月 がつ 30日 にち 。ISBN 978-4260019071 。 )
DSM各 かく 版 はん の診断 しんだん 基準 きじゅん の早見 はやみ 表 ひょう [ 編集 へんしゅう ]
アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 『DSM-III精神 せいしん 障害 しょうがい の分類 ぶんるい と診断 しんだん の手引 てびき 』高橋 たかはし 三郎 さぶろう (翻訳 ほんやく )、医学書院 いがくしょいん 、1982年 ねん 。ISBN 978-4260116824 。 、Quick reference to the diagnostic criteria from DSM-III の日本語 にほんご 訳書 やくしょ
アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 『DSM-III-R精神 せいしん 障害 しょうがい の分類 ぶんるい と診断 しんだん の手引 てびき 』高橋 たかはし 三郎 さぶろう (翻訳 ほんやく )、花田 はなた 耕一 こういち (翻訳 ほんやく )、藤縄 ふじなわ 昭 あきら (翻訳 ほんやく )、医学書院 いがくしょいん 、1988年 ねん 。ISBN 978-4260117333 。 、Quick Refference to the Diagnostic Criteria from DSM-III-R の日本語 にほんご 訳書 やくしょ
アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 『DSM-IV精神 せいしん 疾患 しっかん の分類 ぶんるい と診断 しんだん の手引 てびき 』高橋 たかはし 三郎 さぶろう (翻訳 ほんやく )、医学書院 いがくしょいん 、1995年 ねん 。ISBN 978-4260117937 。 、Quick Refference to the Diagnostic Criteria from DSM-IV , 1994の日本語 にほんご 訳書 やくしょ
アメリカ精神 せいしん 医 い 学会 がっかい 『DSM-IV-TR精神 せいしん 疾患 しっかん の分類 ぶんるい と診断 しんだん の手引 てびき 』高橋 たかはし 三郎 さぶろう (翻訳 ほんやく )、大野 おおの 裕 ひろし (翻訳 ほんやく )、染 しみ 矢 や 俊幸 としゆき (翻訳 ほんやく )、医学書院 いがくしょいん 、2003年 ねん 。ISBN 978-4260118866 。 、Quick Refference to the Diagnostic Criteria from DSM-IV-TR の日本語 にほんご 訳書 やくしょ
David J. Kupfer; Michael B. First; Darrel A. Regier, eds. (August 15, 2002), A Research Agenda for DSM-V , American Psychiatric Publishing, ISBN 978-0890422922 .(翻訳 ほんやく 書 しょ は デヴィッド・J・クッファー; マイケル・B・ファースト; ダレル・A・レジエ 編 へん 『DSM-V研究 けんきゅう 行動 こうどう 計画 けいかく 』黒木 くろき 俊秀 としひで ・松尾 まつお 信一郎 しんいちろう ・中井 なかい 久夫 ひさお 訳 やく 、みすず書房 しょぼう 、2008年 ねん 7月 がつ 23日 にち 。ISBN 978-4622073949 。 )
アレン・フランセス 著 しる 、大野 おおの 裕 ひろし (監修 かんしゅう ) 編 へん 『〈正常 せいじょう 〉を救 すく え―精神 せいしん 医学 いがく を混乱 こんらん させるDSM-5への警告 けいこく 』青木 あおき 創 はじめ (翻訳 ほんやく )、講談社 こうだんしゃ 、2013年 ねん 10月 がつ 。ISBN 978-4062185516 。 、Saving Normal:An Insider's Revolt Against Out-of-Control Psychiatric Diagnosis, DSM-5, Big Pharma, and the Medicalization of Ordinary Life , 2013
アレン・フランセス『精神 せいしん 疾患 しっかん 診断 しんだん のエッセンス―DSM-5の上手 じょうず な使 つか い方 かた 』金剛 こんごう 出版 しゅっぱん 、2014年 ねん 3月 がつ 。ISBN 978-4772413527 。 、Essentials of Psychiatric Diagnosis, Revised Edition:Responding to the Challenge of DSM-5® , The Guilford Press, 2013.
神庭 かみにわ 重信 しげのぶ ・総 そう 編集 へんしゅう 、神尾 かみお 陽子 ようこ ・編集 へんしゅう 「DSM-5時代 じだい の精神 せいしん 科 か 診断 しんだん 」『DSM-5を読 よ み解 と く 1─伝統 でんとう 的 てき 精神 せいしん 病理 びょうり , DSM-IV, ICD-10をふまえた新 しん 時代 じだい の精神 せいしん 科 か 診断 しんだん 』中山 なかやま 書店 しょてん 、2014年 ねん 9月 がつ 25日 にち 、1-22頁 ぺーじ 。ISBN 978-4-521-73973-1 。
医学書院 いがくしょいん 「DSM-5をめぐって─Dr. Allen Francesに聞 き く 」『精神 せいしん 医学 いがく 』第 だい 54巻 かん 、第 だい 8号 ごう 、医学書院 いがくしょいん 、2012年 ねん 8月 がつ 。http://ej.islib.jp/ejournal/1405102246.html 。