PC-9801シリーズ
PC-9801シリーズは、
1995
機種
[PC-9821
- 8086
互換 CPU・GDC搭載 機 の世代 - PC-8800シリーズの資産 を継承 し、16ビット時代 の地歩 を築 いた。この頃 の筐体 はその後 と違 い、茶色 のアローラインが左向 き(太 い部分 が右側 )に走 っていた。 - V30CPU・GRCG
搭載 機 の世代 -標準 的 なハードウェア仕様 が確立 され、圧倒的 なシェアを獲得 した。アローラインは右向 き(太 い部分 が左側 )に変 わった。 - 80286/80386CPU・EGC
搭載 機 の世代 - MS-DOSの浸透 と共 に、爛熟 期 ・絶頂 期 を迎 えた。初期 の機種 を除 き、アローラインに多数 の溝 が入 っていた。 - FELLOW
以降 ・486CPU搭載 の世代 - Windows時代 の乗 り切 りを図 ったが、ついに終焉 を迎 えた。筐体 はIDEO社 によるPC-9821と同様 のデザインが採用 された。
初期 の8086・GDCのみ搭載 モデル、FDD内蔵 への歩 み
[- PC-9801 1982
年 (昭和 57年 )10月
1982
- PC-9801F 1983
年 (昭和 58年 )10月 [2] μ PD8086-2 8MHz、グラフィック画面 2画面 、5インチ2DDドライブ内蔵 、5インチ2D FDD I/F搭載 、漢字 ROM(JIS第 1水準 )搭載 …(JIS第 2水準 漢字 表示 にはオプションROMのPC-9801-12/Kが必要 。拡張 漢字 表示 にはオプションROMのPC-9801-18が必要 )- PC-9801E 1983
年 (昭和 58年 )11月
μ PD8086-2 8MHz、グラフィック画面 2画面 、5インチ2D FDD I/F搭載 、漢字 ROM非 搭載 …(漢字 表示 にはオプションのPC-9801-10ボードが必要 。JIS第 2水準 漢字 表示 にはオプションROMのPC-9801-12/Kが必要 。拡張 漢字 表示 にはオプションROMのPC-9801-18が必要 )
これらの
- PC-9801M 1984
年 (昭和 59年 )11月
μ PD8086-2 8MHz、グラフィック画面 2画面 、5インチ2HDドライブ内蔵 、5インチ2D FDD I/F、マウス I/F搭載 、漢字 ROM(JIS第 1水準 )搭載 、RAMは256KB搭載 …(JIS第 2水準 漢字 表示 にはオプションROMのPC-9801-12/Kが必要 。拡張 漢字 表示 にはオプションROMのPC-9801-18が必要 )
1984
V30とGRCGの搭載 、完全 2HD化 、3.5インチFDD搭載 モデルを発売
[この
- PC-9801U 1985
年 (昭和 60年 )5月 - 3.5インチ2DD FDD を
初 搭載 。CPUはV30/8MHzを初 搭載 。RAMは128KB搭載 。グラフィックVRAMは初代 機 と同様 に1画面 分 のみ実装 している(増設 不可 )。従来 機 ではビープ音 の音程 を変更 できないが、本 機 以降 は音程 を変更 できるようになっている。 - PC-9801VF 1985
年 (昭和 60年 )7月 - 5インチ2DD FDD を
搭載 。CPUはV30/8MHzを搭載 。RAMは256KB搭載 。 - PC-9801VM
前期 1985年 (昭和 60年 )7月 (VM0/2)/9月(VM4)
- 5インチ2HD/2DD
自動 切換 え型 FDD を搭載 (VM0を除 く)。CPUはV30/10MHzを搭載 。RAMは384KB搭載 。VM4は固定 ディスクドライブ(SASI HDD、容量 20MB)を搭載 。16色 表示 はオプション(8色 表示 の場合 も、4096色 から任意 の8色 を選択 できるよう強化 されている。)。VM2は1986年 8月 までに約 21万 台 を出荷 し、当時 のベストセラーになった[13]。同 モデルは米国 にPC-9801VM2Eとして輸出 された[14]。 - PC-9801UV
前期 1986年 (昭和 61年 )5月 - 3.5インチ2HD/2DD
自動 切換 え型 FDD を初 搭載 。初 のFM音源 搭載 。CPUはV30/10MHzを搭載 。RAMは384KB搭載 。キーボードコネクタが背面 から前面 に移動 した。 - PC-9801VM
後期 1986年 (昭和 61年 )11月(VM21)/1988年 (昭和 63年 )11月(VM11) - 5インチ2HD/2DD
自動 切換 え型 FDD を搭載 。RAMは640KBになり、グラフィック用 VRAMは同時 発表 のPC-9801VXと同様 のデュアルポートRAMを採用 している[15]。VM11はVM21とほぼ同 スペックの廉価 モデルで、筐体 のデザインがRA/RXと同様 なものに変更 された。 - PC-9801UV
後期 1987年 (昭和 62年 )7月 (UV21)/1988年 (昭和 63年 )3月 (UV11) - 3.5インチ2HD/2DD
自動 切換 え型 FDD を搭載 。FM音源 搭載 。RAMは640KB搭載 。UV11はUV21とほぼ同 スペックの省 スペースモデル。 - PC-9801CV 1988
年 (昭和 63年 )3月 - カラーCRT
一体 型 モデル。
PC-9801VMは「V30
80286/80386とEGCを搭載
[80286 / i386の
PC-9801U2やVMに
- PC-9801VX
前期 1986年 (昭和 61年 )10月 - 5インチFDD
搭載 (VX0を除 く)、大型 筐体 、FM音源 なし。CPUは80286/8MHz+V30/10MHzを搭載 。VX4は固定 ディスクドライブ(SASI HDD、容量 20MB)を搭載 。 - PC-9801VX
後期 1987年 (昭和 62年 )6月 - 5インチFDD
搭載 (VX01を除 く)、大型 筐体 、FM音源 なし。CPUは80286/10MHz+V30/10MHzを搭載 。VX41は固定 ディスクドライブ(SASI HDD、容量 20MB)を搭載 。 - CPU
切 り替 え使用 可能 な機種 ではこの機種 (とPC-98XL、VXは前 後期 とも)のみ、搭載 されているV30の最大 動作 クロックが10MHzとなっている。 - PC-9801UX 1987
年 (昭和 62年 )10月 - 3.5インチFDD
搭載 、小型 筐体 、FM音源 搭載 。CPUは80286/10MHz+V30/8MHzを搭載 。マウスコネクタが背面 から前面 に移動 した。UX41は固定 ディスクドライブ(SASI HDD、容量 20MB)を搭載 。 正確 にはV30 10MHz版 を搭載 し、8MHzで動作 する。以降 のCPU切 り替 え使用 可能 な機種 も同様 である。
この
1987
- PC-9801RA/RX
前期 1988年 (昭和 63年 )7月 (RA) /9月 (RX) - 5インチFDD
搭載 、大型 筐体 、FM音源 なし。CPUはRA2/5が80386DX/16MHz+V30/8MHz、RXが80286/12MHz+V30/8MHzを搭載 。RA5は固定 ディスクドライブ(SASI HDD、容量 40MB)を、RX4は固定 ディスクドライブ(SASI HDD、容量 20MB)を搭載 。 - PC-9801EX/ES 1989
年 (平成 元年 )4月 - 3.5インチFDD
搭載 、小型 筐体 、EXがFM音源 搭載 でCPUは80286/12MHz+V30/8MHz、ESがFM音源 無 しでCPUは80386SX/16MHz+V30/8MHzを搭載 。EX4は固定 ディスクドライブ(SASI HDD、容量 20MB)を、ES5は固定 ディスクドライブ(SASI HDD、容量 40MB)を搭載 。 - PC-9801RA/RS/RX
後期 1989年 (平成 元年 )10月 - 5インチFDD
搭載 、大型 筐体 、FM音源 なし。CPUはRA21/51が80386DX/20MHz+V30/8MHz、RSが80386SX/16MHz+V30/8MHz、RXが80286/12MHz+V30/8MHzを搭載 。RA51/RS51/RX51は固定 ディスクドライブ(SASI HDD、容量 40MB)を搭載 。RA/RSでは固定 ディスクドライブとしてSASI HDDのほか、SCSI HDDも内蔵 可能 になった。RXは後期 モデルになっても内蔵 HDD専用 I/FはSASIしか利用 できず、HDDモデルのHDD容量 は増 えたものの、FDDモデルでは機能 的 にまったく変化 が無 かった。
この
キーボードにvf・1 - vf・5キーが
Rシリーズの
PC-9801RAに
互換 性 が低 かった初代 ラップトップ機
[1986
NECは
デスクトップ完全 互換 ラップトップ機 の完成
[
PC-98LT
- PC-9801LV 1988
年 (昭和 63年 )3月 (LV21)[27]/1989年 1月 (LV22) - CPUはV30 (10/8MHz) 。EFL(
外部 電極 蛍光 管 )バックライト付 き青 液晶 (8階 調 )を搭載 し、CPUの性能 としてはPC-9801UV21/11に相当 するエントリーモデル。バッテリ駆動 可能 。完全 互換 性 と小型 化 を両立 するために3種類 のカスタムVLSIチップが新 しく開発 され、これらのチップセットはデスクトップ型 (PC-9801UV11やPC-9801RAなど)にもそのまま使用 された[21]。このモデルはディスプレイの視認 性 が劣 っていたため、1989年 (平成 元年 )1月 には8階 調 バックライト付 き白黒 液晶 を搭載 して視認 性 を改善 しつつも若干 大型 化 したマイナーチェンジモデルが登場 した。 - PC-9801LS 1988
年 (昭和 63年 )11月[28] - CPUは80386SX (16MHz) とV30 (8MHz) 。J-3100
同様 のプラズマディスプレイ(15階 調 )を搭載 し、CPUの性能 としてはPC-9801ESに相当 するデスクトップ完全 互換 ラップトップ機 。コンセントからのAC給電 専用 。HDD内蔵 モデルがある。 - PC-9801LX 1989
年 (平成 元年 )4月 [29] - CPUは80286 (12/10MHz) とV30 (8MHz)。EFLバックライト
付 き白黒 液晶 (8階 調 )を搭載 し、CPUの性能 としてはPC-9801EX相当 に相当 する機種 。コンセントからのAC給電 専用 。HDD内蔵 モデルあり。 - PC-9801LX5C 1989
年 (平成 元年 )6月 - LXをベースに
日本 初 のカラー8色 表示 が可能 なディスプレイ(STNカラー液晶 )を搭載 した機種 [30]。HDD内蔵 。
しかし、LXデビューから
- PC-9801T 1990
年 (平成 2年 )2月 - PC-9801LSの
後継 機種 。CPUは80386SX (20MHz) とV30 (8MHz) 。テンキーレスのキーボードが分離 可能 な大型 筐体 が新規 設計 され、2本 のCバススロットが搭載 された。コンセントからのAC給電 専用 。液晶 ディスプレイは単色 8諧調 だったが、後 にSTNおよびTFTのカラーLCDモデルも登場 した(1990年 (平成 2年 )6月 )。当初 、HDD内蔵 モデルはSASI接続 だったが、後 にSCSI接続 の大 容量 モデルも登場 した(1991年 (平成 3年 )7月 )。
ノート型
[ラップトップ
下記 の動作 時間 はFDDモデル、FDD10%仕様 の公称 値 (カタログスペック)である。
- PC-9801N 1989
年 (平成 元年 )11月 初代 98NOTE。CPUはV30-10MHz。3.5インチFDDを1基 搭載 。標準 バッテリーパックとは別 に内部 にニカド電池 を搭載 することで、バッテリーバックアップされたメインメモリの一部 をITF (Initial Test Firmware) /BIOSレベルの機能 として提供 されるRAMドライブに割 り当 て、ブート直後 の時点 でRAMドライブが利用 可能 となっている。これにより、プロテクトがないディスクをRAMドライブへコピーすることで、マシンに2台 のFDDが搭載 されていることを必須 条件 とするアプリケーションを1ドライブで利用 可能 とした。チップセットはラップトップ機 やデスクトップ機 と共通 のVLSIチップセットをキーボード直下 に詰 め込 むようにして実装 している。バッテリーで1.5時 間 動作 。
- PC-9801NS 1990
年 (平成 2年 )6月 - 386SX-12MHz
搭載 の98NOTE。20MB HDD搭載 モデルも登場 した。 - PC-9801NV 1990
年 (平成 2年 )11月 初代 98NOTEの後継 機 。V30HL-16MHzを搭載 して高速 化 が図 られた。レジューム機能 搭載 。セカンドバッテリー(専用 内蔵 モデムと排他 )を搭載 し、動作 時間 が増加 。標準 状態 で3.8時 間 、オプションのバッテリパックを利用 することで5.7時 間 の連続 使用 が可能 とされた[34]。3.5インチFDD1台 と1.25MBのRAMドライブを装備 。- PC-9801NS/E 1991
年 (平成 3年 )7月 - NSをベースに386SX-16MHzに
高速 化 、別売 のCRTパック(バッテリパックと排他 )で外部 ディスプレイ出力 に対応 し、HDDも内蔵 可能 になった。 - PC-9801NC 1991
年 (平成 3年 )10月 - TFTカラーLCDを
搭載 した世界 初 のノートPC製品 、386SX-20MHzに高速 化 された他 はNS/Eに準 じる。しかし当時 のカラー液晶 はまだまだ高 く、価格 は598,000円 と高価 だった。 - PC-9801NL 1992
年 (平成 4年 )1月 - V30HL-16MHz
登載 (8MHz駆動 可 )。初代 98NOTE LIGHT。FDDを外 付 けにした上 、ライトを省 いた反射 型 液晶 の採用 でジャストA4サイズの薄型 (2.95cm)軽量 化 (1.3kg)と長時間 駆動 を実現 している。JEIDA Ver4.0準拠 メモリカードスロット、MS-DOS 3.3D相当 をROMで内蔵 。オプションでアルカリ乾電池 バッテリーケースがある。 - PC-9801NS/T 1992
年 (平成 4年 )1月 - インテルとNECが
共同 開発 した386SL(98)-20MHzを搭載 、動作 時間 3.8時間 (標準 +セカンドバッテリー)。機種 別 の専用 内部 増設 メモリに対応 したほか、数値 演算 ( FPU : Floating Point Unit ) コプロセッサとして、387SX/387SLの増設 に対応 した。 - PC-9801NS/L 1992
年 (平成 4年 )7月 - i386SX-20MHz
搭載 、本体 サイズをジャストA4サイズに重量 を従来 の2.9kgから1.9kgへ小型 軽量 化 したモデル。形状 の変更 によりバッテリーパックとHDDパックは変更 小型 化 されている。動作 時間 は2.0時間 (標準 モード時 )。 - PC-9801NA,NA/C 1992
年 (平成 4年 )10月 - i486SX-20MHz
搭載 。NAはモノクロLCD、NA/CはTFTカラーLCD。専用 の数値 演算 コプロセッサ(487SX)搭載 ボードが用意 され、サードパーティからもこのスロットを流用 したCPUアクセラレータが供給 された。 - PC-9801NS/R 1993
年 (平成 5年 )1月 - インテル
日本 法人 が開発 した486SX(J)-16MHzを搭載 。このCPUは486SX相当 の機能 と省 電力 モードを備 えている一方 、外部 バス幅 は16ビットに削減 されている[35]。動作 時間 5.4時間 (標準 +セカンドバッテリー)。3モード(640KB/1.25MB/1.44MB)FDD搭載 。 - PC-9801NX/C 1993
年 (平成 5年 )7月 - TFTカラーLCD、486SX(J)-20MHz PCカードスロット(PCMCIA2.0/JEIDA Ver4.1)を
搭載 し、従来 のRAMカードスロットが廃止 された。 - PC-9801NS/A 1994
年 (平成 6年 )1月 - i486SX-33MHz
搭載 。CPUアップグレードボードにより、i486DX2 50MHzへアップグレード可能 。外部 モニター端子 標準 搭載 (従来 のCRTパックは取付 不可 )、PCカードスロット(PCMCIA2.0/JEIDA Ver4.1)搭載 。マウスポート・プリンタポート形状 がBX2以降 の新型 に変更 され、専用 内蔵 モデムスロットが廃止 された。 - PC-9801NL/R120A 1994
年 (平成 6年 )1月 - 486SX(J)-16MHzを
搭載 。FDDを外 付 けにしたB5ファイルサイズの小型 軽量 機 。PCカードスロット(PCMCIA2.0/JEIDA Ver4.1)搭載 。コプロセッサ用 ソケット、キーボード端子 、外部 ディスプレイ、内蔵 のバッテリ充電 機能 が省略 されている。オプションで専用 のサムマウス(トラックボール)と一体化 することができる。 - PC-9801NL/A 1994
年 (平成 6年 )10月 - i486SX-33MHz
搭載 。FDDを外 付 けにしたB5ファイルサイズの小型 軽量 機 。同 時期 のPC-9821Ldと同 じ筐体 形状 で、トラックボールが標準 搭載 になった反面 、NL/Rよりは若干 大 きくなった。LCD以外 はLd/Ltと共通 点 が多 く、PCカードスロットはPCMCIA2.1/JEIDA Ver4.2×2基 に対応 した。
通信 機能 の拡張
[NECはかつて「
- RC-9801 1991
年 (平成 3年 )10月 - 1991
年 (平成 3年 )に登場 した、PC-9801nに無線 通信 機能 を備 えた機種 。東京 23区 でサービスが提供 されていた「テレターミナル」と呼 ばれるデ ータ通信 回線 に無線 で繋 ぐことで、パソコン通信 をすることができた[1]。今 でいうモバイル通信 機能 を備 えたパソコンのはしりといえる。しかし、後継 機種 は出 ず、この1機種 のみで終息 した。
ファクトリーコンピュータ
[「ファクトリーコンピュータFC-9800シリーズ」は、PC-9800シリーズの
ホビーユースへの進出
[- PC-9801DA/DS/DX 1990
年 (平成 2年 )11月 (DX) /1991年 (平成 3年 )1月 (DA/DS) - PC-9801RA/RS/RXの
後継 となる機種 。5インチFDD搭載 を搭載 したRA/RS/RXと同様 の大型 デスクトップモデルで、CPUも同一 であるが、このシリーズより小型 筐体 機 と同様 にFM音源 を搭載 し、5インチFDD搭載 モデルの他 、3.5インチFDD搭載 モデルも設定 され、PC-9801ES/EXの後継 も兼 ねた機種 でもあった。DX は80286/12MHzを搭載 し、5インチFDD搭載 のDX2、加 えて40MBHDD内蔵 のDX5、3.5インチFDD搭載 のDX/U2、加 えて40MBHDD内蔵 のDX/U5 が用意 された[34]。この頃 、8ビット機 市場 の衰退 により、ホビーユースでPC-9800シリーズを所有 するユーザーが急増 した。しかし、PC-9800シリーズにはスプライトといったアクションゲーム向 きの描画 機能 などは備 わっていないため、発売 されたゲームは当初 、RPGやシミュレーションゲーム、アダルトゲームが中心 であった。しかしDシリーズの登場 により、PC-9800シリーズの性能 下限 が実質 的 にV30系 から80286に底上 げされたため、CPUのパワーに頼 った“力 技 ”でこれらを解決 し、PC-8800シリーズから移植 されるゲームが相次 いだ[要 出典 ]。 - PC-9801UR/UF 1991
年 (平成 3年 )2月 - CPUはV30HL/16MHz。DA/DS/DXで3.5インチ、5インチモデルを
統合 後 も小型 筐体 機 は製品 ラインアップの一角 を占 めており、UV11と同様 のA4サイズでノート型 機 をベースにしたUR/UFが販売 された。両 機種 ともノート機 で用 いられていたメモリカードスロットを備 える[注 2]。URは通常 のフロッピーディスク1台 の他 にノート機 で用 いられていたフロッピーディスク互換 のRAMドライブを装備 するモデルである。PC-9801型番 のデスクトップでありながらFDDが1台 しか無 いモデルが用意 されたのはPC-9801M3以来 であり、当時 としては珍 しい構成 だった。そのHDDモデルUR/20ではFDD1台 分 の空 いた隙間 にHDDを搭載 しており、デスクトップ型 PC-9800としては初 めてIDE HDDを搭載 した。UFはFDDを2台 装備 するモデルとなる。この頃 のPC-9800向 けソフトベンダーはFDD2台 を前提 に開発 しており、特 にゲームに置 いてはPC-9801NCを除 いてモノクロ液晶 の98ノートでの動作 を保証 しないソフトベンダーが多 かった[注 3]。当時 すでにCPUの主流 は286から386への移行 期 であり、高速 性 が必須 となるゲームなどでは286かつEGCを搭載 したVX以降 を対象 とするものが、その後 増 えていくことになる。V30HLは動作 クロックの向上 もあって処理 速度 は286に匹敵 するうえ、両機 はEGCを搭載 していることもあり、VX以降 を対象 としたゲームでも動 く可能 性 があった。しかし「VX以降 」には大 きく3つの意味 があり、機能 的 に286以上 が必要 なのか、単 に286以上 の速度 を求 めるだけなのか、それともEGCが必要 なのかが曖昧 だった。当時 はまだプロテクトモードや拡張 メモリを必須 とするソフトはほとんど無 かったものの、UF/URは本質 的 にはV30機 であることから機能 面 で抵触 する可能 性 がある[注 4]。結果 的 に、UF/URに言及 が無 く単 にPC-9801VX以降 対応 とだけ表記 されるようなゲームソフトの場合 は、必 ずしもUR/UFで動作 するとは限 らなかった[要 出典 ]。 - PC-9801CS 1991
年 (平成 3年 )10月 - CPUは80386SX/16MHz。14インチCRT
内蔵 モデルで、CVの後継 機 に当 たるが、筐体 のデザインはまったく異 なる。デスクトップのPC-9800シリーズの中 では珍 しい「アローデザイン」を採用 していないモデルである。 - PC-9801FA/FS/FX 1992
年 (平成 4年 )1月 (FA)/5月(FS/FX) - PC-9801DA/DS/DXの
後継 となる機種 。大型 筐体 を持 つ機種 はユーザーによる拡張 が前提 であるため、さらなる拡張 性 (アクセシビリティ)の強化 を行 った機種 である。ディスプレイを載 せたまま筐体 を開 けずにHDD等 のディスクドライブを装着 できる「ファイルスロット」を装備 し、フロントパネルだけ外 せばCPU交換 やメモリ増設 が行 えるよう設計 されているのが特徴 。FAはi486SXを搭載 した最初 のPC-9801。FSは80386SX/20MHzに向上 。FXはDXの80286/12MHzから80386SX/12MHzに変更 され、全 モデルで32ビットCPUが搭載 されたことになる。 - PC-9801US 1992
年 (平成 4年 )7月 - CPUは80386SX/16MHz。
前述 のような事情 もあってUR/UFは、特 にゲームでの互換 性 に問題 があり(ゲームソフトハウス側 でも、この2機種 での動作 を保証 しないことが多 かった)、PC-9801CSにて使 われた機器 類 を流用 する形 で、すでに生産 中止 されたUV11に連 なるUF/URの後継 機種 として投入 された。
486の搭載 と、MS-DOS・MS-Windows 3.1からWindows 95の時代 へ
[1990
これらの
1993
この
PC-9821へ
この「98FELLOW」「98MATE」シリーズから、
- PC-9801BX/BA 1993
年 (平成 5年 )1月 - CPUはi486SX-20MHz/486DX2-40MHzが
搭載 された。それぞれ、それぞれ内蔵 ドライブ構成 の相違 から、/U2(3.5FDD×2)/U6(3.5FDD×1+HDD=80M)/M2(5.25FDD×2)の3種 に仕様 が分 けられていた。 - BXでは
当初 から専用 のオーバードライブプロセッサ ( OverDrive Processor:ODP ) が用意 されるようになり、容易 にBA相当 にパワーアップできるようにされていた。BXとODPの合計 額 は、BAよりも1万 円 高 で済 んだという[44]。
- PC-9801BX2/BS2/BA2 1993
年 (平成 5年 )11月 - CPUはi486SX-25MHz/i486SX-33MHz/486DX2-66MHzが
搭載 され、これらの機種 もそれぞれ内蔵 ドライブ構成 の相違 から、/U2(3.5FDD×2)/U7(3.5FDD×1+HDD=210M)/M2(5.25FDD×2)というサブモデル名 が存在 する。 - HDD
搭載 モデルはFDDが1基 搭載 であるが、この機種 から前面 パネルの一部 を交換 でき、オプションで2つに増設 することも可能 であった。FDDの下 にファイルベイが追加 されている。 - このモデルより
汎用 SIMMが利用 可能 となり、最大 14.6Mバイトの制限 が撤廃 されたほか、パラレルポート(プリンタインタフェース)がハーフピッチに、マウス端子 が丸 型 に変更 されるなど、PC-9800シリーズ過渡 期 のモデルといえる。9801型番 の5インチFDD内蔵 モデルはこの機種 が最後 となり、これ以降 はPC-9821Aシリーズの一部 のFDDモデルに搭載 されるだけとなった。 - グラフィックアクセラレータチップが
省略 された点 を除 けば、それぞれPC-9821Be/Bs/Bpと共通 の設計 が利用 されている。このためPC-9801型番 としては珍 しく、BA2のみBp相当 のセカンドキャッシュが搭載 可能 だった[45]。BX2のみシステムクロックが低 いこともあり、このときの3機種 は下位 機 を拡張 しても上位 機 相当 にはならず、それぞれが性能 的 に差別 化 されていた。 - PC-9801BX3/BA3 1995
年 (平成 7年 )1月 - BX3は
定価 が10万 円 を切 る低 価格 (98,000円 )で発売 された初 の98。i486SX-33MHz(BA3はi486DX2-66MHz)を搭載 する。仕様 別 に/U2(3.5FDD×2)と、ウィンドウアクセラレータB3を汎用 拡張 スロットに実装 し、メモリ容量 を増 やし、HDDを搭載 してWindows 3.1をプリインストールした/U2/W(3.5FDD×2+HDD=210M)が存在 する。前者 を後者 相当 にパワーアップさせる増設 キットPC-9801B3-E02も、別売 で提供 された。 - PC-9801BX4 1995
年 (平成 7年 )7月 - PC-9801
型番 の最終 モデル。オンボードでグラフィックアクセラレータを搭載 した。PC-9801型番 だがPC-9821Xe10と共通 の部品 を使用 し、PC-9821相当 の性能 を持 つ(これによりPC-9801シリーズとして唯一 オンボードでVGA256色 モードを持 つ)。i486DX2-66MHz又 はAMD486DX2-66MHzを搭載 する/U2(3.5FDD×2)及 び、Pentium ODP 63MHzをCPUとして搭載 する/U2-P(3.5FDD×2)が存在 する。2倍 速 CD-ROMをそれぞれ搭載 した/U2/C、/U2/C-Pも存在 する。PODP5V63は25MHz×2.5倍 であるため、33MHz×2倍 のDX2-66MHzと比 べてシステムクロックは低下 した。
ペン入力 への挑戦
[- PC-9801P 1993
年 (平成 5年 )7月 - MS-DOSのペン
入力 対応 版 である日本語 PenDOS2.0、Windows 3.1のペン入力 対応 版 である日本語 Windows for Pen1.1、GO社 の開発 したPenPoint2.0を搭載 した3モデルが発売 された。ジャストA4サイズ、厚 さ31mm、重 さ1.6kgという小型 機 で、CPUは低 消費 電力 の486SX(J)を搭載 してバッテリで連続 6時 間 駆動 を実現 した。しかし、Microsoft製 OS2種 はペンパソコンOSとしての完成 度 の低 さ、PenPoint2.0はアプリケーション資産 がほとんどないことから、ハードウェア技術 の稚拙 さも相 まって商業 的 には完全 に失敗 した。
この
PC-9801シリーズの系譜
[PC-9801の派生 機種
[「NECパーソナルコンピュータ PC-9800シリーズ」の
これらは
これらは
高 解像度 (ハイレゾ)系
[PC-98XAのアーキテクチャを
1985
「ハイレゾ」とは
- PC-98XA 1985
年 (昭和 60年 )5月 - 98シリーズ
初 の80286機 。当時 最高 水準 の画面 解像度 を誇 ったが、他 のPC-9800シリーズが備 えるノーマルモード(640×400)表示 を備 えていないため、ソフトウェア、周辺 機器 の互換 性 が低 い[48]。5インチ2HD/2DD自動 切換 え型 FDDを搭載 (PC-9801VMに継承 )。ビープ音 の音程 が可変 になっている(同時 発売 のPC-9801Uとそれ以降 も同様 )。 - PC-98XL 1986
年 (昭和 61年 )10月 - XAにPC-9801VM
相当 の機能 (ノーマルモード)を付加 し、本流 のPC-9800シリーズとの互換 性 を高 めた機種 。以降 ハイレゾ機 は互換 性 を維持 するためにノーマルモードを備 えるようになった。 - PC-98XL2 1987
年 (昭和 62年 )9月 - 「エックスエルダブル」と
名付 けられた機種 。XLのCPUをi386[注 8]に変更 し、メモリバスを32ビット化 したもの。PC/AT互換 機 のISAバス対応 拡張 カードのような筐体 前後 方向 に長 いライザーボードの形態 でCPUボードやメモリボード、あるいはグラフィックボードを搭載 しており、本体 サイズは大型 になっている。デスク上 に設置 スペースを確保 するのが難 しいというユーザーに配慮 して、デスクサイドに縦 置 きで設置 するための台 がオプションで販売 された[46]。 - PC-98RL 1989
年 (平成 元年 )1月 (前期 )/1990年 (平成 2年 )9月 (後期 ) - XL2を
更 に高速 ・小型 (コンパクト)化 した機種 。前期 に発表 されたモデル2/モデル5はCPUに80386(20MHz、ノー・ウェイト)、1,120x750ドットのハイ・レゾリューション・モード、640x400ドットのノーマル・モードの2種類 を利用 可能 、システム・ソフトとして日本語 MS-Windows ver2.0、日本語 MS OS/2 ver1.0A、PC-UX/V rel3.0Aなどが用意 された[49]。同 時期 のPC-9801RA/RS/RXと同様 、ノーマルモードに関 わるチップセットはラップトップ機 用 として開発 されたものが流用 されており、これによりメモリとCPUのライザーボードは廃止 され、2段 重 ねのマザーボードに実装 される形式 となった。前期 モデルと後期 モデルの差 はロゴタイプの変更 以外 に目立 った違 いはない。
小型 化
[1986
このPC-98LTはROMドライブという
N88-BASIC(LT)は、N88-BASIC(86)MS-DOS
- PC-98LT 1986
年 (昭和 61年 )10月 - ラップトップPCで、
μ PD70216(通称 V50)CPU 8MHz。3.5インチFDDを1基 搭載 。メインメモリ容量 は、初期 モデルでは384KB標準 搭載 (640KBに増設 可能 )だったが、後期 モデルでは標準 で640KBを搭載 していた。 - さらにグラフィックVRAMが1
画面 しかなかったためPC-9800シリーズのソフト資産 が流用 できず、しばらくしてPC-286L・PC-9801LVが発売 されたことから、失敗 作 と評 される事 も多 い。しかし「実用 的 に携帯 可能 なパソコンの重量 の上限 は5kg」とされていた当時 、PC-98LTが3.7kg、PC-9801LVがその倍 以上 の重 さだったので、携帯 型 パソコンそのものとしての完成 度 はPC-98LTの方 が勝 っていた部分 もあり、互換 性 を必要 とせず携帯 性 が重要 な一部 用途 ではむしろ歓迎 されていたという一 面 もある[52]。PC-98LTの携帯 性 とデスクトップ98互換 の両立 は、後 の98ノートの出現 によりはじめて実現 をみることとなった。 - PC-286L・PC-9801LV
登場 前 のPC-98LTの競合 機種 は、いずれも既存 デスクトップ機 非 互換 アーキテクチャか漢字 表示 不能 機種 であった。PC-98LTに位置 づけが近 かった機種 はIBM PCコンバーティブルとFM16π であったが、IBM PCコンバーティブルは重 さが約 6kg・PC-98LTの半分 の画面 サイズのCGA解像度 で漢字 表示 不能 (当時 はまだDOS/Cが存在 しなかった)で、FM16π はIBM PCコンバーティブルと同様 の640x200ドットでOSはCP/M-86、記録 メディアはマイクロカセットだった。 - PC-9801LVはオプションの「PC-9801LV-02(PC-9801LV
用 PC-98LT互換 ボード)」を使用 することによってPC-98LTと互換 可能 となった。 - PC-98HA 1990
年 (平成 2年 )10月 [53] 愛称 は「HANDY98」(ハンディ98)。PC-98LT互換 だがさらにハンディサイズまで小型 化 、CPUをV50(10MHz)[54]にし、アプリケーションソフトをROMに搭載 した製品 。重量 1.1Kg、サイズは幅 234mm、奥行 148mm、厚 さ36mm。ファイル装置 は内蔵 S-RAM、メモリカードのみ。カードでMS-Worksを搭載 可能 。MS-Worksはメモリカードで標準 添付 された[55]。この機種 は専用 ソフトをメモリカード形式 で供給 すれば電源 オンと同時 にソフトを起動 可能 で、ディスク型 の外部 メディアを必要 としない。NECらしからぬ本体 色 (白 ・黒 のほかにワインレッドのモデルが存在 した)の設定 と、丸 みを帯 びた筐体 デザインであった。カードスロットは、後 のPCカード規格 の前身 である初期 のJEIDA(電子 情報 技術 産業 協会 )規格 であった。別売 のドッキングステーションPC-98HA-01を利用 することで、PC-98LT用 3.5インチドライブと接続 可能 [55]。
- N88-BASIC(LT)のバージョンが2.0に
上 がっている。PC-98LTのバージョン1.0との相違 点 は、新 FEPへの対応 である。
PC-8800シリーズ互換
[- PC-98DO 1989
年 (平成 元年 )6月 - PC-8801MH
相当 [注 11]とPC-9801VM21/11相当 のモードスイッチによる切 り替 え機能 を持 つ(内部 的 には一 枚 の基板 になっている)。88モードは拡張 バス・コネクタがない上 に、サウンドボード2相当 の音源 が搭載 されておらず、ATARI仕様 のジョイスティックやRS-232Cも使用 出来 ない(プリンタは使用 可能 )。98モードにはEGC、増設 用 FDD端子 が無 く拡張 スロットが1つなので、本体 だけではHDDと拡張 メモリ(EMSやバンクメモリ)の併用 が出来 ないと言 う非常 に使 い勝手 の悪 い機械 であったため、結局 は双方 のユーザーから敬遠 されてしまった[要 出典 ]。 - PC-98DO+ 1990
年 (平成 2年 )10月 - CPUにV33A 16MHz、EGC、サウンドボード2
相当 音源 (YM2608(OPNA)、98モードでもPCM以外 は86ボード同様 の手順 で使用 可能 )、増設 用 FDD端子 を搭載 し、HDD内蔵 可能 、98NOTE用 の増設 EMSメモリカードスロットを文字通 り内蔵 することで、当時 のPC-8801、PC-9801の標準 的 なソフトウェアを動 かすに足 る仕様 を備 えていた(80286以上 用 のプロテクトメモリやソフト、拡張 カードは使用 出来 ない)。 - マウス
変換 コネクタ PC-98DO/P-11 をマウスコネクタに装着 することで、98モードでもOPNA内蔵 のジョイスティックポート経由 でAtari仕様 のジョイスティックを使用 出来 る。この機能 は後 のPC-98GSや初代 PC-9821、98MATE、それにCanBeを除 くMULTiシリーズに引 き継 がれている。ただし、CanBeはOPNA下位 互換 のYMF-288/297を搭載 しているので、Atari仕様 のジョイスティックは接続 出来 ない。 - しかし、
発売 時点 で既 に、PC-9801DXや80286 16MHzを搭載 したEPSON PCシリーズが同 価格 帯 で販売 されていたために乗 り換 えユーザーの大半 はそちらを購入 し、併用 する事 を選択 した[要 出典 ]。その後 もしばらくの間 販売 されていたが、PC-8800シリーズは衰退 する中 にあり、1993年 (平成 5年 )にPC-9800シリーズやEPSON PCシリーズの価格 性能 比 が向上 するとPC-98DO+は存在 意義 がなくなった[1]。
- OPNAを
標準 搭載 し、OPNAにて音声 信号 に用 いられる適応 的 差分 パルス符号 変調 (adaptive differential pulse code modulation:ADPCM)用 のメモリも搭載 しているPC-98シリーズの機種 は、このPC-98DO+が唯一 である。PC-98GSやPC-9801-73/86/118音源 ボード、それら相当 の音源 内蔵 機 では、OPNA用 ADPCMのメモリを搭載 せず、OPNAとは別 に搭載 されたPCM音源 を代 りに使用 する仕様 になっている。それ以外 の機種 でOPNAのADPCMを使 う場合 は、OPNA音源 ボードの「スピークボード」(または互換 品 )を搭載 するか、または本体 や音源 ボードに搭載 されるOPNAにメモリを増設 ・接続 する改造 をしなければならない。
マルチメディア指向
[オーサリングを
- PC-98GS 1991
年 (平成 3年 )10月 - CD-ROM
搭載 (非 搭載 モデルも同時 発売 された)、フルカラー表示 や複数 プレーン表示 、PCM + FMサウンド機能 、デジタルシグナルプロセッサ (DSP) による音響 効果 。オプションでビデオ処理 機能 。オーサリングソフトの秀逸 なデモが添付 されていた。 本 機 のオプションであったビデオ処理 機能 をCバスボード化 したPC-9801-72、標準 搭載 のDSPを含 むサウンド機能 を抜 き出 したPC-9801-73という2枚 の拡張 ボードにより、通常 のPC-9800シリーズでもグラフィック以外 は本 機 と同等 のマルチメディア拡張 が可能 であったが、こちらも非常 に高価 であったため、普及 せずに終 わっている。- この
機種 は開発 開始 から発売 まで長 い時間 を要 しており、そのため通常 のPC-9801が排他 動作 のデュアルCPU搭載 を止 め、高速 な80286以降 のCPU搭載 に単純 化 された後 に発売 されたにもかかわらず、80386SXだけでなくV30も搭載 する古 い仕様 のままとなっている[要 出典 ]。 本 機種 は1992年 (平成 4年 )に発売 された初代 PC-9821の試作 機 (プロトタイプ)の役割 を果 たした。もっとも、両者 の拡張 機能 には共通 点 が多 いが、グラフィックもサウンドもハードウェア・ソフトウェア共 に互換 性 は限定 的 である。開発 開始 から発売 に至 る時期 は富士通 が「FM TOWNS」でPC-9800のホビーユースシェアを脅 かしていた時期 であり、本 機種 はPC-98シリーズでCD-ROMを初 めて標準 搭載 したことで、その対抗 機 という見方 も当時 はなされた[56]。ただし、実際 には同 じ1991年 にマイクロソフトがNEC含 むPCメーカーと共同 で策定 ・発表 した MPC(Multimedia PC)規格 1.0 に呼応 した市場 テストモデルとしての性格 が強 い[注 12][56]。
脚注
[注釈
[- ^
特 に標準 搭載 の外 付 けFDDインターフェースが50ピンの1MBインターフェースをベースにしており、ディップスイッチで内蔵 FDDを640KB固定 に設定 するか、もしくは自動 認識 設定 で640KBのFDから起動 した場合 は、外 付 けFDDが無効 になる。 - ^ UF/URはCPUがV30
系 であることから実質 的 にEMS専用 スロットである。UR/UFでは機能 が制限 されており、カードドライブなどには利用 できない場合 がある。また当時 の98NOTEのカードメモリは遅 いことで知 られており、Cバスメモリが利用 できればそちらのほうがパフォーマンスが良 い。 - ^
両機 の能力 ・コンポーネントはPC-9801Nの上位 互換 ・PC-9801NVと同等 と言 ったところで、ノートで稼働 しなければ価値 の下 がるビジネスソフトでは互換 性 の問題 はそれほど顕著 ではなかった。 - ^ 80286と80186/V30ではリアルモード
用 命令 としては80287関連 を除 いて全 く同 じ命令 セットを持 っているため、一見 すると互換 性 は非常 に高 い。しかし同 じ命令 であってもPUSH SP
やPOP CS
などのように非 互換 部分 がいくつか存在 する。詳細 はIntel 80286を参照 。 - ^ ただし
基板 直 付 けであるQFPパッケージの386SXが一時期 かなりの機種 に搭載 されていた。PC-9800シリーズでは1991年 冬 モデルを最後 に386DX・286・V30系 CPUの採用 が途絶 え、それから約 2年 弱 の間 に発表 された機種 は上位 機 のH98シリーズに486SXを採用 していた時期 である。結果 的 にこの頃 のPC-9801型番 機種 は、PC-9801FAを除 くすべてのモデルが386SXまたは相当 品 を搭載 していたという状況 だった。また後 に一部 の98MULTiのようにFPU(Floating Point Unit、浮動 小数点 (演算 処理 )装置 )ソケットを省略 したQFP版 486SX搭載 機 も家庭 向 けで流通 量 が少 なくなかったことから、CPUにかぶせる形 のCPUアクセラレータも発売 された。この方式 の場合 、外部 からCPUの動作 を止 める機能 が必要 であり、386SXの場合 はCステップ以降 のロットでなければ利用 できない。 - ^
対応 機種 によりソケットの実装 位置 は異 なったが、後期 の98NOTEで用 いられていたDIMMを2枚 実装 可能 。このDIMMは最大 32MBのものまで使用 可能 で、最大 実装 時 のメモリ容量 は32×2+14.6=78.6MBとなる。このDIMMはCPUと同 じバスクロックで動作 するため、本体 搭載 のメモリと比較 して大幅 に高速 アクセス可能 であり、Windowsでは絶大 な効果 を発揮 した[要 出典 ]。ただしこれはCONFIG.SYSの段階 で専用 のドライバ(DXキャッシュコントロールユーティリティまたはEXキャッシュコントロールユーティリティ)を用 いない限 りアクセスできないため、Windows 95・98には対応 したが、CONFIG.SYSの無 いNT系 には対応 しなかった。 - ^ MATE Aシリーズの
場合 は5インチFDD内蔵 モデルであっても、ファイルスロットに3.5インチ3モーFDDを内蔵 することで、1.44MBのFDを読 み書 きできる[43]。 - ^
仮想 86モード使用 不可能 な初期 リリース版 が搭載 されていた。完全 版 (本来 のi386)へは有償 アップグレードにて対応 。 - ^ デスクトップモデルの「
青 」に相当 。 - ^ ただしCPUがV30
系 からV33系 に変 わったため、それによる非 互換 部分 もわずかながら存在 する。 - ^ 88モードは
当時 のカタログにPC-8801MA2相当 と記述 されていたが、実際 はサウンドボード2機能 を搭載 していないPC-8801MH相当 の仕様 だった。 - ^
後 に富士通 はFM TOWNSと併売 でPC/AT互換 機 のFMVを発売 、それ以外 の各社 も次第 にPC/AT互換 機 に参入 し、PC-9800シリーズに対抗 してゆくことになる。
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関連 項目
[- PC-9821シリーズ
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