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TOUGHBOOK

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
TOUGHBOOK CF-30

TOUGHBOOKタフブック)とは、パナソニック コネクト発売はつばいするノートパソコンのシリーズめい。このブランドは日本にっぽん国内こくないではタフネス性能せいのう重視じゅうししたモデルのみに使つかわれるが、Let's note輸出ゆしゅつめいとしても使つかわれる。

2022ねん3がつまではパナソニック(げんパナソニックホールディングス)が発売はつばいしていたが、パナソニックグループ持株もちかぶ会社かいしゃせいへの移行いこうともない、同年どうねん4がつからはレッツノートともにパナソニック コネクトがあつかっている。

概要がいよう

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1996ねん初代しょだい発売はつばい。そのとおり、極限きょくげん環境かんきょうでも動作どうさすることが最大さいだいのセールスポイント。アメリカ国防総省こくぼうそうしょうべいぐんへの納入のうにゅうひんたい要求ようきゅうする規格きかくMIL規格きかく)のひとつである「MIL-STD-810F」(現在げんざいは810G)に準拠じゅんきょしたたい衝撃しょうげきたい振動しんどう性能せいのうそなえていることをりにしている。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは(先述せんじゅつとお要求ようきゅう水準すいじゅんたしているので)ぐん採用さいようしたりパトカー大半たいはんまれているのは大変たいへん有名ゆうめいはなしであり、最近さいきんでは日本にっぽんでも警察けいさつ消防しょうぼう自衛隊じえいたい、あるいはロードサービスぎょうなどで採用さいようえているなど、フィールドワークけノートPC市場いちばではトップシェアほこる。

Fully rugged あるいは Semi rugged laptops(rugged=頑丈がんじょうな)とばれる市場いちば規模きぼちいさく、かつては世界せかいてきても、大手おおてPCメーカーのなか同種どうしゅ製品せいひんがける企業きぎょうは、同社どうしゃNEC(2004ねん10がつに「FC-N11F」で参入さんにゅう詳細しょうさいFC-NOTE参照さんしょう)ほどしか存在そんざいしなかったことも、TOUGHBOOKの市場いちば独占どくせん拍車はくしゃをかけた。(2003ねんころソーテック同種どうしゅ製品せいひん発売はつばいしたことがあるが、ほどなく撤退てったいしている)

ただ、2007ねんデルが「Latitude XFR」・「Latitude ATG」を発売はつばいしたほか、2008ねんにはモトローラが「ML910 Rugged Notebook」を発売はつばいヒューレット・パッカードも「EliteBook」にラグドモデルを設定せっていするなど、近年きんねんメーカーもどう分野ぶんや相次あいついで参入さんにゅうしている。

その頑丈がんじょうさはほん製品せいひん発表はっぴょうかいではかならおこなわれる耐久たいきゅうイベントで如実にょじつしめされる。100 cm 程度ていどたかさからコンクリートのゆかとす、みずをかける、すうじゅうキロの荷重かじゅうをかける、金属きんぞくぼう液晶えきしょう画面がめんつよくつつく、などのテストでも動作どうさつづけるか、正常せいじょう動作どうさができない場合ばあいでもデータが保護ほごされる。また、ひろ温度おんど変化へんかにも対応たいおうしており、あらかじめHDDを自動じどう予熱よねつする機構きこうそなえ、マイナス20低温ていおん環境かんきょうでも起動きどう動作どうさする。

これらの思想しそう同社どうしゃほか携帯けいたい機器ききにもがれており、TOUGHPADは120 cm のたい落下らっか性能せいのうIP65準拠じゅんきょぼうちりぼうしずく性能せいのうち、一般いっぱんけノートパソコンである『Let's note』シリーズにも、たい落下らっかたい圧迫あっぱく関連かんれん中心ちゅうしんフィードバックされている。

これほどの仕様しようであるがゆえ、価格かかく最低さいていモデルでも30まんえんだい高額こうがくである。この価格かかく設定せっていは、警察けいさつ消防しょうぼう軍事ぐんじけいなどが主要しゅようユーザーであることも影響えいきょうしている。また、ビジネスモバイルとしてこう価格かかくたい機種きしゅ比較ひかくすると、CPUチップセットなどは見劣みおとりする。ただし最新さいしんモデルでは、Let's noteとうおなintel Core i5 vPro プロセッサーを採用さいようしており、性能せいのうちぢまっている。また、2016ねん3がつ発売はつばいされたCF-20では、本体ほんたい重量じゅうりょうやく1.76kg・あつやく33.5mmと堅牢けんろうせいくわえて軽量けいりょう薄型うすがた実現じつげんされている。

アメリカなど、日本にっぽん以外いがいでは Let's note にも TOUGHBOOK の呼称こしょうもちいられている。たとえば国内こくないけの「Let's note W8」は、北米ほくべいけでは「TOUGHBOOK W8」となる。「ノートパソコン」というかた和製わせい英語えいごであり、英語えいごけんでは「Laptop」とばれるため、「note」という呼称こしょう製品せいひん類推るいすいしづらいおそれがあり、名称めいしょう変更へんこうがなされたとおもわれる。

沿革えんかく

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しるし海外かいがいけモデル

  • 1996ねん9がつ - 初代しょだいモデル「CF-25」発売はつばい当初とうしょ日本にっぽん国内こくないけでは「PRONOTE FG」の名称めいしょう発売はつばいされていた。
  • 1998ねん8がつ - 基本きほん性能せいのう向上こうじょうし、AR処理しょり(Anti Reflection = てい反射はんしゃタッチパネル搭載とうさいした後継こうけいモデル「CF-27」と、屋内おくないでの用途ようと対応たいおうした「CF-71☆」を発売はつばい
  • 1999ねん9がつ - A5ファイルサイズの小型こがたモデル「CF-M34」追加ついか発売はつばい
  • 2000ねん9がつ - カラープリンター内蔵ないぞう特殊とくしゅモデル「CF-110」追加ついか発売はつばい既存きそんモデルにはPentium IIIが搭載とうさいされる。
  • 2000ねん11月 - 「CF-71」の後継こうけいモデルで、AR処理しょりタッチパネルをあらたに搭載とうさいした「CF-72☆」を発売はつばい
  • 2001ねん1がつ - ブランドめい統一とういつため国内こくない製品せいひんも「TOUGHBOOK」にしんモデルとしてぜん方向ほうこうからのぼうしずくせい実現じつげんした「CF-28」を発売はつばい
  • 2001ねん10がつ - 本体ほんたいとディスプレイを分離ぶんりしたワイヤレスモデルの「CF-07」を追加ついか発売はつばい
  • 2001ねん11月 - ハンディタイプの初代しょだいモデル「CF-P1」を発売はつばい
  • 2003ねん6がつ - 180回転かいてんディスプレイの採用さいようで、ノートPCとしてもタブレットPCとしても使つかえる2wayコンパクトモデルの「CF-18」と、拡張かくちょうバッテリーとの併用へいようで、11あいだ長時間ちょうじかん稼動かどう実現じつげんした「CF-73」を発売はつばい
  • 2003ねん11月 - 13.3がた液晶えきしょう搭載とうさいしたフルラガタイズA4モデル「CF-29」発売はつばい
  • 2004ねん - 累計るいけい生産せいさん台数だいすう100まんだい達成たっせい
  • 2004ねん7がつ - 「CF-29」・「CF-18」がコンクリートめん落下らっか対応たいおうし、モデルチェンジ(CF-29F/18D/18E)。
  • 2005ねん9がつ - 「CF-29」・「CF-18」が液晶えきしょうディスプレイの輝度きどをアップし、モデルチェンジ(CF-29L/18K/18L)。
  • 2007ねん2がつ - 従来じゅうらい機種きしゅの2ばい輝度きど実現じつげんしたフルラガタイズA4モデルの「CF-30(CF-30C)」と、タブレットPCモードを搭載とうさいした小型こがたモデル「CF-19(CF-19C/19D)」を発売はつばい
  • 2007ねん5がつ - シンクライアント対応たいおうのワイヤレスディスプレイ「CF-08」追加ついか発売はつばい
  • 2008ねん6がつ - 「CF-30」・「CF-19」をモデルチェンジ(CF-30F/19F/19G)。OSをWindows Vista変更へんこう
  • 2008ねん10がつ - Atom搭載とうさいUMPCモデル「CF-U1(CF-U1A)」とシリーズ最大さいだいだい画面がめん・15.4がたWUXGA液晶えきしょう搭載とうさいの「CF-52(CF-52E)」を追加ついか発売はつばい
  • 2009ねん2がつ - 「CF-30」・「CF-19」をモデルチェンジ(CF-30K/19K/19L)。プラットフォームに「vProテクノロジー intel Centrino 2」を搭載とうさいし、液晶えきしょうディスプレイの改良かいりょうにより屋外おくがいでの視認しにんせいをアップした。
  • 2009ねん3がつ - 世界せかいはつのMCA(intel Mobile Clinical Assistant)準拠じゅんきょ・Windows搭載とうさいPCはつたい薬品やくひん性能せいのう実現じつげんしたヘルスケア医療いりょう機関きかんひとしけタブレットPC「CF-H1(CF-H1A)」を発売はつばい
  • 2010ねん4がつ - ヘルスケアけタブレットPC「CF-H1」をモデルチェンジ(CF-H1C)。OSをWindows 7変更へんこうし、あらたにコンティニュア規格きかく対応たいおうBluetooth内蔵ないぞう
  • 2010ねん5がつ - 「CF-U1」をモデルチェンジ(CF-U1G)。OSをWindows 7に変更へんこう
  • 2010ねん6がつ - だい画面がめん高性能こうせいのうモバイルモデル「CF-52」をモデルチェンジ(CF-52M)。OSをWindows 7に、CPUをintel Core i5-540M vProプロセッサーに変更へんこうし、独立どくりつグラフィックス(ATI Mobility Radeon HD 5650)も搭載とうさい
  • 2010ねん9がつ - 「CF-19」をモデルチェンジ(CF-19R/19S)。IP65に準拠じゅんきょし、Windows 7とintel Core i5-540UM vProプロセッサーを搭載とうさい
  • 2010ねん10がつ - タブレットPC「CF-H1」に現場げんばでの作業さぎょう対応たいおうしたフィールドモデルを追加ついか
  • 2010ねん11月 - IP65に準拠じゅんきょし、120cmの落下らっか試験しけんをクリアしたフルラガタイズA4モデル「CF-31(CF-31A)」を発売はつばい
  • 2011ねん8がつ - 「CF-31」をモデルチェンジ(CF-31J)。CPUをintel Core i5-2520M vProプロセッサーに変更へんこう
  • 2011ねん9がつ - 「CF-19」をモデルチェンジ(CF-19A/B)。「CF-31」同様どうように、CPUをintel Core i5-2520M vProプロセッサーに変更へんこう
  • 2011ねん10がつ - CPUにintel Core i5-2557M vPro プロセッサーを採用さいようしたタブレットモバイルモデル「CF-H2」を発売はつばいぜん機種きしゅの「CF-H1」同様どうように、たい薬品やくひん性能せいのう実現じつげんしたヘルスケアモデル(CF-H2B)と視認しにんせいたかめるはん透過とうかがた液晶えきしょうディスプレイを搭載とうさいしたフィールドモデル(CF-H2A)の2タイプが用意よういされる。
  • 2012ねん2がつ - CPUにintel Core i5-2520M vPro プロセッサーを採用さいようし、IP65準拠じゅんきょ防塵ぼうじん防水ぼうすい性能せいのうつ13.3がたワイド液晶えきしょうディスプレイ搭載とうさいタブレットモデル「CF-D1」発売はつばい開始かいし
  • 2013ねん1がつ - 「CF-19」・「CF-31」・「CF-H2」をモデルチェンジ(CF-191R/191W,CF-31S,CF-H2F)。だい3世代せだいCore iファミリーに刷新さっしん
  • 2013ねん2がつ - Windows 8 Proを搭載とうさいし、画面がめん可動かどうしきによりノートPCにもタブレットPCにも使つかえる軽量けいりょう設計せっけいのコンバーチブルタブレットモバイル「CF-C2」を発売はつばい
  • 2013ねん11月 - 「CF-H2」をモデルチェンジ(CF-H2P)。CPUをCore i5-3437U vProに変更へんこうして性能せいのう強化きょうか
  • 2014ねん1がつ - 「CF-19」・「CF-31」をモデルチェンジ(CF-195R/195W,CF-31W)。CPUをCore i5-3340M vProに変更へんこうして性能せいのう強化きょうかし、OSはおなじWindows 7 Professonalながら、Windows 8 Proのダウングレードけん行使こうしした仕様しようとなる。
  • 2014ねん2がつ - 「CF-C2」をモデルチェンジ(CF-C2CH)。CPUをだい4世代せだいのCore i5-4300U vProに変更へんこうして性能せいのう強化きょうか
  • 2014ねん5がつ - 「CF-D1」をモデルチェンジ(CF-D1G)。CPUをだい3世代せだいのCore i5-3340M vProに変更へんこうして性能せいのう強化きょうかし、OSはおなじWindows 7 Professonalながら、Windows 8.1 Proのダウングレードけん行使こうしした仕様しようとなる。
  • 2015ねん6がつ - 「CF-19」をモデルチェンジ(CF-19Z)。CPUをCore i5-3610ME vProに変更へんこうして性能せいのう強化きょうか
  • 2015ねん7がつ - 「CF-31」をモデルチェンジ(CF-314)。CPUをだい5世代せだいのCore i5-5300U vProに変更へんこうして性能せいのう強化きょうか
  • 2015ねん11月 - 「CF-C2」をモデルチェンジ(CF-C2CU)。CPUをCore i5-4310U vProに変更へんこうして性能せいのう強化きょうか
  • 2016ねん3がつ - タフネス性能せいのう重視じゅうししたノートPCでは世界せかいはつとなるディスプレイ(タブレット)の着脱ちゃくだつ回転かいてん可能かのうな10.1がたデタッチャブル&コンバーチブルモデル「CF-20(CF-20A)」発売はつばい開始かいし
  • 2016ねん8がつ - 「CF-31」をモデルチェンジ。Windows 10 Pro搭載とうさいモデルを追加ついか
  • 2018ねん11月 - 「CF-N1」をモデルチェンジ(CF-N1E)。210cmからの落下らっか試験しけん実施じっし動作どうさ温度おんど拡大かくだいといった頑丈がんじょう性能せいのう駆動くどう時間じかん向上こうじょうほんモデルからノートパソコンとおなじ「TOUGHBOOK」にブランドめい統一とういつ
  • 2019ねん2がつ - 7がたAndroidタブレット「FZ-L1」を発売はつばい。Wi-Fiモデルにくわえ、NTTドコモ回線かいせんやau回線かいせんえらべるワイヤレスWANモデルも設定せっていされる。
  • 2021ねん8がつ - タブレットタイプではつのモジュラー構造こうぞう採用さいようしたことで拡張かくちょう可能かのうとなったWindows搭載とうさいタブレットPC「FZ-G2」を発売はつばい
  • 2022ねん3がつ - 「CF-33」・「FZ-G2」をモデルチェンジ(CF-33GおよびFZ-G2A)。Windows 11 Pro搭載とうさいモデルが設定せっていされ、「FZ-G2」はタフブックではじめて5G公衆こうしゅうもうならびにローカル5G)に対応たいおうした。

現在げんざいのラインナップ

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2018ねん10がつ現在げんざい販売はんばいちゅうのラインナップは以下いかとおり。

  • PC
    • CF-33(CF-33G) - タッチパネル機能きのうづけ12がた液晶えきしょうディスプレイを搭載とうさいしたデタッチャブル&コンバーチブルモデル。現行げんこうのモデルはintel Core i5-10310Uプロセッサー(vProテクノロジー対応たいおう)を搭載とうさい
    • CF-20(CF-20E) - タッチパネル機能きのうづけ10.1がた液晶えきしょうディスプレイを搭載とうさいしたデタッチャブル&コンバーチブルモデル。intel Core m5-7Y57プロセッサー(vProテクノロジー対応たいおう)を搭載とうさい在庫ざいこかぎり。
  • タブレット
    • FZ-G2(FZ-G2A) - タッチパネル機能きのうづけ10.1がた液晶えきしょうディスプレイを搭載とうさいしたWindows搭載とうさいモデル。現行げんこうモデルではOSにWindows 11 Pro(ダウングレードけん行使こうしによりあらかじめWindows 10 Proをプリインストールしたモデルも設定せってい)を搭載とうさいし、CPUにintel Core i5-10310Uプロセッサー(vProテクノロジー対応たいおう)を搭載とうさい
  • スマートフォン
    • P-01K - 5.0インチ液晶えきしょうディスプレイを搭載とうさいし、OSAndroid 8.1を採用さいようしたNTTドコモ専売せんばいモデル。ユーザーによるバッテリー交換こうかん可能かのう法人ほうじんけモデルではあるが、個人こじん名義めいぎでの購入こうにゅう可能かのうとなっている[1]

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ TOUGHBOOK P-01K : FAQ(よくあるご質問しつもん) |docomo business - NTTコミュニケーションズ

外部がいぶリンク

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