寶生ほうしょう佛ふつ

宝生ほうしょう如來にょらい，蓮華院誕生寺れんげいんたんじょうじ，熊本くまもと縣けん，日本にっぽん

寶生ほうしょう佛ふつ（梵文ぼんぶん名めいRatna-sambhava，藏ぞう語ご名めいRin-Chen hbyun-ba），又また稱たたえ為ため寶生ほうしょう如來にょらい、寶たから相しょう如來にょらい、寶たから勝かつ如來にょらい、開ひらき敷じき華はな王おう如來にょらい。寶生ほうしょう佛ふつ為ため佛教ぶっきょう五ご方ぽう佛ほとけ中之なかの南方なんぽう如來にょらい，居きょ於歡喜かんき世界せかい（Śrimat），代表だいひょう毗盧遮那佛るしゃなぶつ（釋迦牟尼しゃかむに佛ほとけ的てき法ほう身み）的てき「平等びょうどう性せい智さとし」，也代表だいひょう佛法ぶっぽう微妙びみょう之の德とく，亦また即そく在ざい佛法ぶっぽう圓滿えんまん中ちゅう，得え到いた無量むりょう福德ふくとく、珍寶ちんぽう，故こ曰「寶生ほうしょう」。

簡介

《守護しゅご國界こっかい主ぬし陀羅尼だらに經けい》中ちゅう說せつ，寶生ほうしょう佛ふつ手て印しるし為ため滿願まんがん印しるし，即そく左ひだり手持てもち衣ころも角かく當とう心しん，右手みぎて仰おおせ掌てのひら，能のう隨順ずいじゅん眾生之これ所しょ欲よく，滿足まんぞく其所願ねがい，以便其修法ほう。

《金きむ剛つよし頂いただき瑜伽ゆが略述りゃくじゅつ三さん十じゅう七なな尊みこと心こころ要よう》中ちゅう說せつ：「次つぎ當とう禮れい南方なんぽう福德ふくとく聚寶生せい如來にょらい。想そう持じ摩ま尼あま寶たから瓶びん，想そう與一よいち切きり如來にょらい灌頂，即そく虛空藏菩薩こくうぞうぼさつ執と摩ま尼あま寶珠ほうしゅ，成なり滿まん一切いっさい眾生所しょ求もとめ願ねがい。由よし於福おふく德とく聚功德くどく無量むりょう無邊むへん，赫奕威光いこう所しょ求もとめ願ねがい滿みつる，此乃寶生ほうしょう如來にょらい部ぶ所しょ攝と，即そく平等びょうどう性せい智さとし。」

一般いっぱん來らい說せつ，寶生ほうしょう佛ふつ以虛空藏菩薩こくうぞうぼさつ、無邊むへん身み菩薩ぼさつ配はい祀まつ。無邊むへん身み菩薩ぼさつ一說いっせつ即そく地藏じぞう菩薩ぼさつ化身けしん。

寶生ほうしょう佛ふつ常つね現げん衣ころも著ちょ黃色おうしょく、座ざ於駿馬うま背負せおい的てき蓮台れんだい之これ像ぞう，因いん「馬うま」代表だいひょう世間せけん吉祥きっしょう奮疾之の寶物ほうもつ，故こ馬うま座ざ屬ぞく寶たから部ぶ之の座ざ。有ゆう時じ手持てもち寶たから瓶びん、寶珠ほうしゅ。

化身けしん

寶たから幢如來にょらい被ひ認みとめ為ため寶生ほうしょう如來にょらい化身けしん，在ざい《觀かん佛ふつ三昧ざんまい海うみ經けい》、《陀羅尼だらに集しゅう經けい》、《金光かねみつ明あきら最さい勝かち王おう經けい》等とう佛典ぶってん皆みな有ゆう此說，密宗みっしゅう的てき一いち些派別べつ則のり說せつ寶たから幢如來にょらい是ぜ東方とうほう不動ふどう如來にょらい的てき化身けしん，地藏じぞう菩薩ぼさつ亦また被ひ認みとめ為ため是ぜ寶生ほうしょう如來にょらい化身けしん。

「五ご姓せい財ざい神しん」中ちゅう的てき黃き財ざい神しん被ひ認みとめ為ため是ぜ寶生ほうしょう如來にょらい化身けしん。

密教みっきょう中なか，伏ふく魔ま去さ病的びょうてき甘露かんろ明王みょうおう亦また被ひ認みとめ為ため是ぜ寶生ほうしょう如來にょらい化身けしん。

參考さんこう資料しりょう

《佛學ぶつがく大だい辭典じてん》

參看さんかん