長平ながだい之これ戰せん

長平ながだい之これ戰せん
戰國せんごく時代じだい、秦はた趙ちょう戰爭せんそう的てき一いち部分ぶぶん
日にち期き 前ぜん260年ねん四よん月がつ／前ぜん261年ねん年初ねんしょ／前ぜん262年ねん四よん月がつ－前まえ260年ねん九きゅう月がつ 地點ちてん 長平ながだい之の戰たたかえ遺のこ址し（今いま山西さんせい高平たかひら西北せいほく） 結果けっか 秦はた國こく慘むご勝がち 領土りょうど變更へんこう 秦はた國こく攻おさむ佔上うえ黨とう郡ぐん
參戰さんせん方かた
趙ちょう國こく	秦はた國こく
指揮しき官かん與あずか領りょう導しるべ者しゃ
主將しゅしょう：廉れん頗 → 趙ちょう括くく † 馮亭 †	主將しゅしょう：王おう齕 → 白しろ起おこり 副將ふくしょう：司馬しば靳
兵力へいりょく
趙ちょう軍ぐん：約やく450,000人にん（全國ぜんこく軍隊ぐんたい及後勤つとむ） 韓國かんこく原はら有ゆう上じょう黨とう郡ぐん守もり軍ぐん：約やく50,000人にん 總動員そうどういん：約やく500,000人にん	秦はた軍ぐん：約やく600,000人にん（全國ぜんこく軍隊ぐんたい及後勤つとむ）
傷きず亡ほろび與あずか損失そんしつ
約やく250,000人にん陣じん亡ほろび 約やく200,000人にん投降とうこう後ご被ひ處決しょけつ，僅剩年ねん幼者ようしゃ240人にん	約やく200,000人にん陣じん亡ほろび

長平ながだい之これ戰せん是これ東あずま周あまね戰國せんごく時代じだい最大さいだい規模きぼ的てき戰役せんえき。秦しん軍ぐん60萬まん軍隊ぐんたい「傷きず亡ほろび過半かはん」，但ただし成功せいこう殲滅せんめつ了りょう趙ちょう軍ぐん45萬まん士し兵へい。

這場戰役せんえき成なり為ため戰國せんごく局きょく勢ぜい的てき轉てん折おり點てん。趙ちょう國こく作為さくい當時とうじ僅次於秦的てき國家こっか，在ざい戰敗せんぱい後ご迅速じんそく衰おとろえ落。此後，六國再也無法單獨對抗秦國。

40年ねん後ご，秦はた滅めつ六ろく國こく。

背景はいけい

公おおやけ元もと前まえ359年ねん，商しょう鞅受秦はた孝たかし公おおやけ任命にんめい為ため左ひだり庶長，在ざい其支持しじ下か推行政治せいじ改革かいかく。秦はた國實くにざね行重ゆきしげ農のう抑そもそも商しょう、獎勵耕こう戰せん、推廣畝うね制せい，徵收ちょうしゅう戶ど賦ふ，發展はってん小農しょうのう經濟けいざい，富國強兵ふこくきょうへい。

前ぜん333年ねん，秦はた惠めぐみ文ぶん王おう（秦はた孝たかし公おおやけ之子ゆきこ）任命にんめい公孫こうそん衍為ため大良だいら造づくり，命いのち其大舉攻魏ぎ。至いたり前まえ330年ねん，秦しん軍ぐん全ぜん殲魏軍ぐん，俘獲魏ぎ主將しゅしょう龍りゅう賈，魏ぎ國主こくしゅ力盡ちからつき毀。魏ぎ惠めぐみ王おう被ひ迫せり獻けんじ出で西河にしがわ郡ぐん，秦しん國こく收おさむ復ふく河西かさい，並なみ繼續けいぞく攻おさむ佔魏國こく城しろ池ち，控ひかえ制せい黃河こうが南みなみ段だん以西いせい的てき土地とち，獲得かくとく河かわ東之ひがしの地ち，東進とうしん中原ちゅうげん。魏ぎ國原くにはら首都しゅと安やす邑受威い脅おびえ，被ひ迫せり遷都せんと大だい梁はり，持續じぞく受到秦しん國こく侵略しんりゃく。

前ぜん312年ねん，秦はた楚すわえ在ざい丹陽たんよう交戰こうせん，楚すわえ國こく大敗たいはい，損失そんしつ八はち萬まん士し兵へい，屈こごめ匄等將領しょうりょう被ひ俘。楚すわえ懷ふところ王おう隨ずい後ご集結しゅうけつ全國ぜんこく軍隊ぐんたい反攻はんこう，成功せいこう逼近咸陽，但ただし在ざい藍田あいだ再さい敗はい，秦しん軍ぐん乘じょう勢ぜい追擊ついげき，重じゅう奪だつ漢かん中ちゅう並なみ設立せつりつ漢かん中ちゅう郡ぐん。韓かん魏たかし聯れん軍ぐん趁機攻おさむ佔楚國こく召陵，切斷せつだん楚すわえ國後くなしり路ろ，楚すわえ國こく被ひ迫さこ求もとむ和わ。這兩場じょう戰役せんえき（丹陽たんよう、藍あい天たかし之これ戰せん）使つかい楚すわえ國こく損失そんしつ慘むご重おも，屈こごめ氏し宗族そうぞく威い望もち下降かこう，秦しん國こく完全かんぜん控ひかえ制せい漢かん中ちゅう，楚すわえ國威こくい脅おびえ被ひ消けし除じょ。

前ぜん307年ねん，趙ちょう武たけし靈れい王おう推行「胡えびす服ふく騎射きしゃ」軍事ぐんじ變革へんかく，命令めいれい軍隊ぐんたい改あらため穿ほじ胡えびす人じん服飾ふくしょく，發展はってん騎兵きへい，訓練くんれん騎馬きば射しゃ箭や技術ぎじゅつ。趙ちょう國こく地ち處しょ冀州，農業のうぎょう不ふ如秦國こく，但ただし邯鄲かんたん鐵てつ礦豐富ほうふ，是ぜ重要じゅうよう的てき冶鐵手工業しゅこうぎょう中心ちゅうしん，同時どうじ也積極せっきょく發展はってん商業しょうぎょう。

前ぜん306年ねん，秦はた武たけし王おう（秦はた惠めぐみ文ぶん王おう之子ゆきこ）與あずか東ひがし周しゅう力士りきし孟はじめ說せつ比ひ試ためし舉周九鼎時脛骨斷裂意外身亡。武たけ王おう無む子こ，繼つぎ位い引發爭そう執と。公子こうし稷きび（秦はた惠めぐみ文ぶん王おう之子ゆきこ，秦はた武たけし王おう之の弟おとうと）當時とうじ在ざい燕つばめ國こく，趙ちょう武たけし靈れい王おう派は趙ちょう固かた將はた他た至いたり趙ちょう國こく，再さい護送ごそう回かい秦はた。儘管秦しん國こく群臣ぐんしん反對はんたい，但ただし在ざい魏ぎ冉等とう人ひと支持しじ下か，公子こうし稷きび最終さいしゅう繼つぎ位い為ため秦はた昭あきら襄じょう王おう。

前ぜん299年ねん，趙ちょう武たけし靈れい王おう禪ぜん位い給きゅう兒じ子こ趙ちょう何なに，趙ちょう何なに繼つぎ位い，史し稱しょう「趙ちょう惠めぐみ文ぶん王おう」。

前ぜん290年ねん，趙ちょう括くく出生しゅっしょう。

前ぜん284年ねん，燕つばめ昭あきら王おう任つとむ樂らく毅あつし為ため將はた，聯合れんごう各國かっこく攻おさむ齊ひとし，攻おさむ入にゅう臨淄，連れん下か七なな十じゅう餘あまり城じょう，僅莒和わ即そく墨すみ未み下した。齊ひとし湣王逃至莒被殺ころせ，王おう孫まご賈立其子法ほう章あきら為ため齊ひとし襄じょう王おう。田た單たん復ふく國こく後ご，燕つばめ軍ぐん圍かこえ即そく墨すみ，雙方そうほう僵持五ご年ねん。公おおやけ元もと前まえ279年ねん，燕つばめ昭あきら王おう去さ世よ，田た單たん用よう反間はんかん計けい使つかい樂らく毅あつし被ひ罷免ひめん，騎き劫こう接せっ任にん為ため將はた，最終さいしゅう田た單たん以「火ひ牛うし陣じん」大敗たいはい燕つばめ軍ぐん，收おさむ復ふく失地しっち。齊ひとし國こく雖復國こく，元氣げんき大だい傷きず，難なん以與秦はた抗こう衡。

前ぜん273年ねん，趙ちょう國こく與あずか魏ぎ國こく聯れん手しゅ攻おさむ打だ韓國かんこく華陽かよう（今こん河南かなん鄭てい州しゅう南部なんぶ），韓國かんこく求もとめ援於秦しん。秦はた昭あきら襄じょう王おう派は武安たけやす君くん白しろ起おこり、穰みのる侯ほう魏たかし冉和客きゃく卿きょう胡えびす陽ひ率りつ軍ぐん馳はせ援。秦しん軍ぐん採取さいしゅ快速かいそく奔襲戰術せんじゅつ，每日まいにち行軍こうぐん百ひゃく里り，出で其不意地いじ出現しゅつげん在ざい戰場せんじょう上じょう，擊げき敗はい趙ちょう魏たかし聯れん軍ぐん。此戰秦しん軍ぐん斬首ざんしゅ魏ぎ軍ぐん13萬まん，俘虜ふりょ3名めい魏ぎ將しょう，並なみ將はた趙ちょう軍ぐん2萬まん俘虜ふりょ沉入黃河こうが。隨ずい後ご，秦しん軍ぐん攻おさむ取と魏ぎ國こく數すう城しろ，迫さこ使つかい魏ぎ國こく割讓かつじょう南陽なんよう以求和わ。

前ぜん270年ねん，秦しん國こく派は將軍しょうぐん胡えびす陽ひ進攻しんこう趙ちょう國こく閼與（今こん山西さんせい晉すすむ中和ちゅうわ順じゅん西北せいほく）。趙ちょう惠めぐみ文ぶん王おう召集しょうしゅう名將めいしょう廉れん頗、樂らく乘じょう等とう商しょう討，他た們認為ため距離きょり遙遠ようえん，救援きゅうえん困難こんなん。唯ただ獨どく趙ちょう奢おご認みとめ為ため閼與地勢ちせい險要けんよう，「狹せま路ろ相しょう逢勇者しゃ勝かち」，建議けんぎ出兵しゅっぺい。趙ちょう奢おご率りつ軍ぐん出發しゅっぱつ後ご，先さき駐ちゅう紮30日にち以迷惑めいわく敵てき軍ぐん。秦しん軍ぐん派は細作さいさく探さがせ聽虛實きょじつ，趙ちょう奢おご佯裝不知ふち，麻あさ痹秦軍ぐん。隨ずい後ご，趙ちょう奢おご率りつ軍ぐん疾やまし馳はせ兩日りょうじつ，搶佔閼與附近ふきん的てき制せい高點こうてん，居きょ高だか臨下擊げき敗はい秦しん軍ぐん，解かい閼與之の圍かこえ。趙ちょう奢おご因いん此被封ふう為ため馬ば服ふく君くん，許もと歷れき因いん功こう被ひ封ふう為國ためくに尉じょう。

前ぜん266年ねん，趙ちょう惠めぐみ文ぶん王おう去さ世よ，太子たいし趙ちょう丹まこと即位そくい，史し稱しょう「趙ちょう孝たかし成なり王おう」。

前ぜん263年ねん，秦しん國こく白しろ起おこり攻おさむ下か韓國かんこく南陽なんよう（今こん河南かなん省しょう修おさむ武たけ縣けん），絕ぜっ太たい行ゆき羊腸ようちょう道どう。

前ぜん262年ねん（周しゅう赧王53年ねん、秦はた昭あきら襄じょう王おう45年ねん、趙ちょう孝たかし成なり王おう4年ねん），白しろ起おこり攻おさむ佔韓國こく野の王おう（今いま河南かなん省しょう沁陽），切斷せつだん韓國かんこく上うえ黨とう與國よこく都と新しん鄭てい的てき聯れん繫。韓かん桓惠王おう懼秦軍ぐん鋒ほこさき芒すすき，決定けってい將しょう上じょう黨とう郡ぐん獻けんじ給きゅう秦しん國こく求もとめ和わ。然しか而，上うえ黨とう郡ぐん守もり靳黈寧やすし死し不ふ降くだ。韓かん王おう改あらため派は馮亭接せっ手しゅ上じょう黨とう郡ぐん事こと宜よろし。但ただし馮亭因いん懼秦嚴げん法ほう，與あずか吏民商議しょうぎ後ご決定けってい將しょう上じょう黨とう歸かえり趙ちょう。他た認みとめ為ため：「上うえ黨とう孤立こりつ，秦しん軍ぐん逼近，韓國かんこく無力むりょく支援しえん。不如歸ふじょき附ふ趙ちょう國こく，秦はた必攻趙ちょう，趙ちょう遭秦逼，自じ會かい聯れん韓かん抗こう秦しん。」馮亭堅守けんしゅ三さん十じゅう日にち，並なみ遣や使つかい向こう趙ちょう國こく獻上けんじょう十じゅう七なな邑，請求せいきゅう趙ちょう孝たかし成なり王おう接せっ納おさめ。趙ちょう孝たかし成なり王おう猶豫ゆうよ不ふ決けつ時じ，平たいら陽よう君くん趙ちょう豹ひょう主張しゅちょう拒絕きょぜつ，認みとめ為ため接受せつじゅ上じょう黨とう會得えとく罪ざい秦しん國こく，而平原ひらはら君くん趙ちょう勝まさる則のり認みとめ為ため不可ふか失しつ此大利り。趙ちょう王おう採納さいのう平原へいげん君くん的てき意見いけん並なみ派は平原ひらはら君くん前ぜん往接收せっしゅう上じょう黨とう，封ふう馮亭為ため華はな陽よう君くん，賞賜しょうし上じょう黨とう郡ぐん吏民。馮亭卻垂累るい謝絕しゃぜつ，不ふ願ねがい因いん獻けんじ地ち受封。趙ちょう國こく出兵しゅっぺい接せっ管かん上じょう黨とう，廉れん頗率軍ぐん駐ちゅう守まもり長平ちょうへい。

前ぜん261年ねん，秦はた將すすむ白しろ起おこり進攻しんこう韓國かんこく的てき緱氏（今いま河南かなん省しょう偃師市し）和かず綸氏（今いま河南かなん省しょう登とう封ふう市し），進しん一いち步ほ震ふるえ懾韓國こく，孤立こりつ趙ちょう國こく的てき上じょう黨とう。

戰役せんえき進しん程ほど

退すさ守もり據よりどころ險けわし

前ぜん261年ねん，秦しん國こく派は左ひだり庶長王おう齕領りょう兵へい進攻しんこう上じょう黨とう，意圖いと迅速じんそく佔領。趙ちょう國こく將領しょうりょう廉れん頗率りつ領りょう20萬まん軍隊ぐんたい前ぜん往救援きゅうえん。廉れん頗以丹に朱しゅ嶺みね至いたり馬鞍まぐら壑一線いっせん的てき百里ひゃくり石長いしなが城じょう作為さくい主要しゅよう防禦ぼうぎょ陣地じんち，分ふん兵へい前出ぜんしゅつ32公里くり於空そら倉くら嶺みね構建前ぜん沿防線せん，並なみ派は裨將茄なす率りつ五千趙兵前出迎敵。此時，緱氏、綸氏和上わじょう黨とう已やめ被ひ秦しん軍ぐん攻おさむ陷おちい，馮亭率りつ殘部ざんぶ歸き附ふ廉かど頗軍中ちゅう。

四よん月がつ，秦しん軍ぐん與あずか趙ちょう軍ぐん在ざい空そら倉くら嶺みね西にし的てき玉たま溪けい河かわ谷たに首くび次じ交戰こうせん，混こん戰中せんちゅう秦しん軍ぐん斥候せっこう斬殺ざんさつ趙ちょう裨將茄なす。初戰しょせん失しつ利り後ご，趙ちょう軍ぐん堅守けんしゅ空そら倉くら嶺みね防ぼう線せん。

六ろく月がつ，秦しん軍ぐん發起ほっき攻擊こうげき，突破とっぱ防ぼう線せん，佔領趙ちょう軍ぐん的てき兩りょう座ざ城じょう池ち，殺ころせ死し四よん名めい都と尉じょう。

七なな月がつ，趙ちょう軍ぐん被ひ迫せり撤退てったい，在ざい石長いしなが城じょう以西いせい的てき丹に河かわ一線いっせん構築こうちく防禦ぼうぎょ工事こうじ。秦しん軍ぐん再さい次つぎ強攻きょうこう，殺ころせ死し兩りょう名みょう都と尉じょう，奪取だっしゅ西にし壘壁るいへき。

趙ちょう軍ぐん戰敗せんぱい後退こうたい入にゅう故こ關せき，堅守けんしゅ百ひゃく里さと石長いしなが城じょう。石長いしなが城じょう位い於丹朱しゅ嶺みね至いたる馬鞍まぐら壑的分水嶺ぶんすいれい（東西とうざい走はし向むこう），現今げんこん在ざい高平たかひら市し北部ほくぶ約やく二に十じゅう公里くり，面めん對たい秦しん軍ぐん的てき南みなみ坡陡峭。長城ちょうじょう底そこ寬ひろし4米めーとる，設しつらえ有ゆう堡壘ほうるい，延のべ綿めん百ひゃく里り，其中故こ關せき為ため天然てんねん隘口，連接れんせつ南北なんぼく交通こうつう，設しつらえ有ゆう城門じょうもん，與あずか長城ちょうじょう融とおる為ため一體いったい。

趙ちょう軍ぐん在ざい百里石長城全線佈防，重點じゅうてん防禦ぼうぎょ故こ關せき、韓かん王おう山やま和大かずひろ糧かて山さん，利用りよう高だか地ち優勢ゆうせい抵禦秦しん軍ぐん。《水みず經けい注ちゅう》引《上うえ黨とう記き》曰：「秦はた壘るい在ざい（長平ちょうへい）城西じょうせい，二に軍ぐん共食ともぐい流水りゅうすい，澗相去あいさり五ご里さと。城しろ之の左右さゆう沿山亙わた隰，南北なんぼく五ご十じゅう許もと里さと，東西とうざい二に十じゅう餘あまり里さと，悉秦、趙ちょう故こ壘るい」。

秦はた軍ぐん主力しゅりょく集中しゅうちゅう在ざい丹に河かわ河谷こうだに，進攻しんこう受挫後ご，挑釁趙ちょう軍ぐん出で長城ちょうじょう決戰けっせん，但ただし趙ちょう軍ぐん拒絕きょぜつ出で戰せん。廉れん頗指揮しき的てき二に十じゅう萬趙軍在失去險要地形後，憑藉堅けん壁かべ遏制住じゅう秦しん軍ぐん攻勢こうせい。

外交がいこう反間はんかん

攻おさむ戰せん無む進展しんてん，消耗しょうもう戰せん僵持雙方そうほう都と陷おちい入にゅう糧食りょうしょく短たん缺かけ，糧かて芻輜重しちょう補給ほきゅう維艱。秦しん軍ぐん遠道とおみち而來，補給ほきゅう線せん漫長後ちょうご勤つとむ壓力あつりょく大だい，地方ちほう野史やし記載きさい，空そら倉くら嶺みね因よし秦しん軍ぐん於該處しょ「詭運置おけ倉くら」而得名めい。據よりどころ《戰國せんごく策さく·齊ひとし策さく之の二に》，趙ちょう國こく同樣どうよう糧食りょうしょく短たん缺かけ，請粟於齊おさい，齊ひとし不ふ聽。

外交がいこう失敗しっぱい

趙ちょう孝たかし成なり王おう與あずか樓ろう昌あきら、虞おそれ卿きょう謀はかりごと，樓ろう昌あきら請發重じゅう使つかい至いたり秦しん媾和こうわ。虞おそれ卿きょう反對はんたい與あずか秦はた媾和こうわ，並なみ認みとめ為ため戰せん和わ決定けってい權けん在ざい於秦，而秦國こく已やめ決意けつい打だ敗はい趙ちょう國こく，要よう逼和秦しん國こく，正せい正せい不可ふか與あずか秦はた講和こうわ，反はん而應嘗試拉ひしげ攏魏、楚すわえ，製造せいぞう合あい縱たて之の勢いきおい迫せり使し秦しん國こく退すさ兵へい：「今いま制せい媾者在ざい秦はた；秦はた必欲破やぶ王おう之の軍ぐん矣，雖往請媾，秦はた將すすむ不ふ聽。不ふ如發使し以重寶ちょうほう附ふ楚すわえ、魏ぎ，楚すわえ、魏ぎ受之，則のり秦はた疑うたぐ天下てんか之の合從がっしょう，媾乃可か成なり也。」趙ちょう王おう不ふ聽，使つかい鄭てい朱しゅ媾於秦しん，秦はた受之。虞おそれ卿きょう對たい趙ちょう王おう曰：「王おう必不得とく媾而軍ぐん破やぶ矣。何なに則そく？天下てんか之の賀が戰勝せんしょう者しゃ皆みな在ざい秦しん矣。夫おっと鄭てい朱しゅ，貴人きじん也，秦しん王おう、應おう侯こう必顯重之しげゆき以示天下でんか。天てん下見したみ王おう之の媾於秦しん，必不救すくい王おう；秦はた知とも天下でんか之の不ふ救すくい王おう，則のり媾不可ふか得とく成なり矣。」既すんで而，秦しん國こく果然かぜん利用りよう趙ちょう國こく派は使者ししゃ入いれ咸陽和談わだん之の機き，顯あらわ重おも鄭てい朱しゅ向こう趙ちょう示しめせ好こう，而不與あずか趙ちょう媾。其他諸侯しょこう懼怕秦はた趙ちょう媾和こうわ連れん橫よこ於己不利ふり，不ふ敢支援趙國こく。元もと代だい胡えびす三さん省しょう指ゆび，史し言げん趙ちょう之の喪も師し蹙國，不ふ特とく以趙括くく代だい廉かど頗之故こ，亦また由よし不用ふよう虞おそれ卿きょう之の計けい也。

反はん間あいだ易えき將しょう

秦はた國こく范雎同時どうじ使用しよう反はん間あいだ計けい，在ざい邯鄲かんたん散ち佈謠言ようげん：「秦はた之これ所しょ惡あく，獨どく畏かしこ馬うま服ふく子こ趙ちょう括くく將はた耳みみ，廉れん頗易與あずか，且降矣。」趙ちょう孝たかし成なり王おう本ほん自じ惱怒廉れん頗領軍ぐん傷きず亡ほろび多た，屢次戰敗せんぱい卻堅守けんしゅ營壘不ふ敢出戰せん，謠言ようげん四よん起おこり，不ふ啻於火ひ上じょう澆油。於是趙ちょう王おう力つとむ排はい眾議，臨陣換かわ將はた，以年輕けい將領しょうりょう趙ちょう括くく（趙ちょう國こく名將めいしょう馬ば服ふく君くん趙ちょう奢おご之子ゆきこ）代替だいたい廉かど頗為長平ながだい前線ぜんせん最高さいこう統帥とうすい。

雙そう雙そう易えき帥そち

趙ちょう括くく

前ぜん260年ねん夏なつ，趙ちょう括くく替がえ代だい廉れん頗，再さい領りょう二に十じゅう萬趙軍接管長平前線大小軍務。駐在ちゅうざい長平ながだい的てき趙ちょう軍ぐん，共有きょうゆう四よん十じゅう多た萬まん，聲こえ勢ぜい非常ひじょう浩ひろし大だい。趙ちょう括くく到達とうたつ前線ぜんせん後ご，悉數改變かいへん軍令ぐんれい約束やくそく和わ防ぼう守もり戰略せんりゃく部署ぶしょ，並なみ撤換大だい批中下級かきゅう軍ぐん官かん，收縮しゅうしゅく兵力へいりょく準備じゅんび主動しゅどう出擊しゅつげき，企圖きと一いち戰せん殲滅せんめつ秦しん軍ぐん，收おさむ復ふく上じょう黨とう。

白しろ起おこり

秦はた國こく得知とくち消息しょうそく後ご，秘密ひみつ任命にんめい武安たけやす君くん白しろ起おこり為ため上じょう將軍しょうぐん指揮しき秦しん軍ぐん，王おう齕改任にん副將ふくしょう，並なみ下か令れい：「若わか有ゆう泄露武安たけやす君くん任にん將之まさゆき事ごと，嚴いむ懲不貸かし！」

白しろ起おこり針はり對たい趙ちょう軍ぐん的てき動態どうたい，以丹河東かとう岸がん的てき長平ちょうへい為ため依託いたく，沿丹河東かとう岸がん的てき天然てんねん髙崗構築こうちく起おこり長ちょう達たち十じゅう八はち公里くり的てき主しゅ陣地じんち，右翼うよく一いち直ちょく延伸えんしん到いた小しょう東ひがし倉くら河かわ北岸ほくがん，以抵禦趙軍ぐん主力しゅりょく的てき進攻しんこう。另安排はい伏兵ふくへい二に萬まん五千人在決戰開始後切斷從石長城出擊的趙軍退路；另五千せん騎兵きへい遮さえぎ絕ぜっ留守るす石せき長城ちょうじょう的てき趙ちょう軍ぐん與あずか出擊しゅつげき的てき趙ちょう軍ぐん主力しゅりょく之の間あいだ的てき聯れん繫。

秦はた軍ぐん佯敗，趙ちょう軍ぐん中ちゅう伏ふく

趙ちょう括くく在ざい對たい秦しん軍ぐん所しょ知ち甚少的てき情況じょうきょう下か，指揮しき主力しゅりょく出擊しゅつげき屯たむろ紮在故こ關前せきまえ的てき秦しん軍ぐん部隊ぶたい。秦しん軍ぐん按照白しろ起おこり的てき將しょう令れい，接戰せっせん不ふ久ひさ後便こうびん詐いつわり敗はい，沿直通どおり長平ながだい的てき大道だいどう逃跑，把わ追擊ついげき的てき趙ちょう軍ぐん主力しゅりょく引誘到いた預あずか設しつらえ戰場せんじょう。

趙ちょう括くく不知ふち中ちゅう計けい，集中しゅうちゅう主力しゅりょく猛攻もうこう秦しん軍ぐん陣地じんち，雙方そうほう傷きず亡ほろび慘むご重おも，但ただし秦しん軍ぐん頑強がんきょう抵抗ていこう，趙ちょう軍ぐん無法むほう攻おさむ破やぶ。此時趙ちょう軍ぐん主力しゅりょく已やめ經けい遠とお離はなれ故こ關せき十じゅう二に公里くり。預あずか伏在ふくざい小しょう東ひがし倉くら河北かほく岸がん的てき兩りょう萬まん五千名秦軍突然出擊佔領韓王山，切斷せつだん了りょう趙ちょう軍ぐん的てき退路たいろ。五千騎兵也兵臨故關前，使つかい留守るす故こ關せき的てき趙ちょう軍ぐん不ふ敢支援しえん。趙ちょう軍ぐん被ひ完全かんぜん分ぶん為ため兩りょう段だん。趙ちょう軍ぐん出擊しゅつげき主力しゅりょく失しつ去さ後のち勤つとむ保障ほしょう，留守るす部隊ぶたい空そら守もり糧かて草くさ輜重しちょう不ふ敢增援ぞうえん。秦しん軍ぐん把握はあく有利ゆうり態勢たいせい，派出はしゅつ不ふ帶おび甲之こうし輕けい兵へい從したがえ兩翼りょうよく攻擊こうげき趙ちょう軍ぐん。趙ちょう軍ぐん分ぶん兵へい作戰さくせん，不ふ能取のとろ勝かち，趙ちょう軍ぐん主力しゅりょく被ひ秦しん軍ぐん壓縮あっしゅく在ざい了りょう秦しん軍ぐん防禦ぼうぎょ壁かべ壘るい所在しょざい的てき將軍しょうぐん嶺みね與あずか韓かん王おう山やま所しょ夾挾的てき一片低凹的山谷–泫氏谷だに。原本げんぽん趙ちょう軍ぐん堅守けんしゅ的てき百里石長城被秦軍攻克，反はん而成為ため了りょう秦はた對たい趙ちょう包圍ほうい圈けん的てき一いち部分ぶぶん。

被ひ圍かこえ投降とうこう

國力こくりょく總動員そうどういん

面めん對たい險惡けんあく戰局せんきょく，趙ちょう括くく命令めいれい部隊ぶたい原ばら地ち築ちく壁かべ堅守けんしゅ等とう待まち援兵えんぺい。秦しん軍ぐん乘じょう勢ぜい合ごう圍かこえ趙ちょう軍ぐん於谷地ち。趙ちょう軍ぐん被ひ圍かこえ的てき消息しょうそく報むくい到いた邯鄲かんたん。趙ちょう孝たかし成なり王おう意欲いよく合ごう縱たて抗こう秦はた，遣や使つかい求もとめ救すくい於臨近ちか的てき楚すわえ、魏たかし等とう國くに。但ただし由ゆかり於之前ぜん趙ちょう國こく使者ししゃ入にゅう咸陽和談わだん得とく秦はた昭あきら襄じょう王おう厚遇こうぐう，諸侯しょこう國こく不ふ願ねがい救すくい趙ちょう。趙ちょう孝たかし成なり王おう只ただ得とく派出はしゅつ本國ほんごく的てき部隊ぶたい趕往長平ながだい前線ぜんせん救援きゅうえん。

秦はた國こく得知とくち趙ちょう軍ぐん主力しゅりょく已やめ被ひ合ごう圍かこえ，糧道りょうどう已やめ絕ぜっ，秦はた昭あきら襄じょう王おう親ちかし自じ趕到河かわ內郡（黃河こうが以北いほく，太ふとし行道ぎょうどう以南いなん，故こ魏ぎ韓かん地ち，時じ已やめ屬ぞく秦はた），賜たまもの所有しょゆう郡ぐん民みん爵一いち級きゅう，命いのち郡ぐん內十じゅう五歲以上男丁悉數出征支援長平前線，遮さえぎ絕ぜっ趙ちょう國こく救すくい兵へい及糧食しょく。

前ぜん260年ねん九きゅう月がつ，在ざい被ひ困こま餓かつえ46日にち後ご，趙ちょう軍ぐん戰せん馬食ばしょく盡つき已やめ經けい演えんじ變へん到いた食しょく人じん肉的にくてき狀態じょうたい，且箭矢や兵へい械損壞そんかい無法むほう補充ほじゅう，趙ちょう括くく分ぶん軍ぐん四隊強行突圍四五次始終未能衝出重圍。白しろ起おこり下か令れい秦しん軍ぐん放ひ箭や，圍かこえ而不戰せん。最終さいしゅう，趙ちょう軍ぐん傷病しょうびょう餓かつえ殍無法ほう再戰さいせん，只ただ得とく全體ぜんたい投降とうこう。秦しん軍ぐん俘虜ふりょ趙ちょう軍ぐん20餘あまり萬まん人にん。

坑あな殺ころせ趙ちょう卒そつ

秦はた趙ちょう長平ちょうへい會戰かいせん一般いっぱん形勢けいせい圖ず

秦はた軍ぐん對たい20萬降卒持警戒態度。白しろ起おこり計けい曰：「前ぜん秦はた已やめ拔上黨とう，上うえ黨とう民みん不ふ樂らく爲ため秦しん而歸趙ちょう。趙ちょう卒そつ反覆はんぷく。非ひ盡つき殺ころせ之これ，恐こわ爲ため亂らん。」白しろ起おこり以酒肉しゅにく安やす撫なで降ぶ卒そつ，假かり意い許諾きょだく將はた降くだ兵へい中ちゅう身體しんたい強健きょうけん的てき帶たい回かい秦はた國こく，而年老體ろうたい弱じゃく傷きず殘ざん幼よう小しょう的てき會かい發はつ回かい趙ちょう國こく，趙ちょう人じん不ふ疑うたぐ。後こう白しろ起おこり密みつ令れい秦しん兵へい以白布ぬの裹頭，下した令れい「凡首無む白布しろぬの者しゃ，即そく係がかり趙ちょう人じん，當とう盡つき殺ころせ之これ。」趙ちょう國こく降くだ卒そつ不ふ曾準備じゅんび，又また無む器械きかい，束たば手しゅ就戮，一夜いちや俱盡。根據こんきょ遺のこ址し屍かばね骨こつ坑あな考古こうこ，殺ころせ降ぶ多た屬ぞく先さき擊げき殺ころせ致死ちし而後亂らん葬そう掩埋。史し載の當時とうじ「流血りゅうけつ成川なりかわ，沸にえ聲ごえ若わか雷かみなり」；「血ち流りゅう淙淙そうそう有ゆう聲ごえ，楊谷之の水みず皆みな變へん為ため丹に，至いたり今いま號ごう為ため丹に水すい」；後世こうせい稱しょう血ち流りゅう成なり河かわ。唯ただ有ゆう240名めい年少ねんしょう的てき趙ちょう兵へい被ひ秦しん軍ぐん放ひ歸かえり趙ちょう國こく以散佈恐慌きょうこう，震ふるえ懾山東さんとう六ろく國こく。

秦はた軍ぐん坑あな殺ころせ趙ちょう卒そつ的てき消息しょうそく傳でん入にゅう趙ちょう國こく，整せい個こ國家こっか「子こ哭其父ちち，父ちち哭其子こ，兄あに哭其弟おとうと，弟おとうと哭其兄けい，祖そ哭其孫まご，妻つま哭其夫おっと，沿街滿まん市し，號ごう痛つう之の聲こえ不ふ絕ぜっ」。

乘の勝かち追擊ついげき

一いち個月かげつ後ご，前ぜん260年ねん十じゅう月がつ，白しろ起おこり兵へい分ぶん兩りょう路みち，以司馬しば梗進攻しんこう太ふと原はら，王おう齕率りつ軍ぐん進攻しんこう武安たけやす，威い脅おびえ邯鄲かんたん。

韓かん割わり垣かき雍，趙ちょう割わり六ろく城しろ以和。前ぜん259年ねん正月しょうがつ，秦しん兵へい罷やめ，復ふく守もり上じょう黨とう。

戰後せんご

參まいり見み：邯鄲かんたん之の戰たたかえ

趙ちょう國こく經けい此一いち戰せん元氣げんき大だい傷きず，再さい也無力りょく單獨たんどく和わ秦しん國こく全ぜん方位ほうい對抗たいこう，就此確立かくりつ了りょう秦はた對たい趙ちょう的てき戰略せんりゃく優勢ゆうせい，為ため秦はた王政おうせい日にち後ご攻おさむ滅めつ趙ちょう國こく打だ下か根基こんき。

不ふ過か，秦しん國こく在ざい此戰中也ちゅうや損失そんしつ了りょう巨大きょだい的てき人力じんりき物ぶつ力りょく，再さい加か上うえ日び後ご的てき邯鄲かんたん之の戰たたかえ慘敗ざんぱい，「死者ししゃ過半かはん，國くに內空」，在ざい秦しん王政おうせい繼つぎ位い以前いぜん，秦しん國こく也無法ほう再さい發動はつどう大だい規模きぼ戰爭せんそう，國勢こくせい亦また嚴重げんじゅう削そぎ弱じゃく，這也使し秦はた在ざい三さん十じゅう年ねん後ご，才ざい展開てんかい秦はた滅めつ六ろく國之くにゆき戰せん。

鈕ぼたん先さき鍾在ざい《中國ちゅうごく歷史れきし中ちゅう的てき決定けってい性せい會戰かいせん》一いち書中しょちゅう說せつ，​「幸さいわい有ゆう趙ちょう國こく崛起，始はじめ能のう對たい秦しん國產こくさん生せい制せい衡作えいさく用よう，使つかい其興起こうき不ふ至いたり於一帆ほ風ふう順じゅん，並なみ延長えんちょう戰國せんごく時代じだい達たち數すう十じゅう年ねん之の久ひさ」​。

評論ひょうろん

趙ちょう受上黨とう

漢かん代だい司馬しば遷於《史記しき》批評ひひょう平原へいげん君くん「利り令れい智さとし昏」，「貪むさぼ馮亭邪說じゃせつ，使つかい趙ちょう陷おちい長平ながだい兵へい四よん十じゅう餘あまり萬まん眾，邯鄲かんたん幾いく亡ほろび」。宋そう代だい鮑あわび彪あや注ちゅう《戰國せんごく策さく》謂いい：「平たいら陽よう（趙ちょう豹ひょう）嫁よめ禍か之の言げん，豈あに不易ふえき曉あかつき，而孝成なり（趙ちょう王おう）怒いか之これ，昏於利之としゆき。（平原ひらはら君くん趙ちょう）勝かち、禹入而順旨むね，以濟其欲，不ふ幾いく於一言而喪邦歟？故こ為ため邦くに者しゃ以遠いえん佞人ねいじん為ため急きゅう。」

元もと代だい胡えびす三さん省しょう認みとめ為ため趙ちょう之の禍わざわい不在ふざい於受上じょう黨とう，注ちゅう《資し治ち通どおり鑒》：「秦はた有ゆう吞天下之したの心しん，使つかい趙ちょう不ふ受上黨とう而秦得どく之の，亦また必據上じょう黨とう而攻趙ちょう」。

現代げんだい石せき泉いずみ著ちょ文ぶん《秦はた趙ちょう長平ちょうへい之の戰たたかえ與あずか邯鄲かんたん保衛やすえ戰せん的てき歷史れきし教きょう益えき》認みとめ為ため，上うえ黨とう高地たかち是ただし邯鄲かんたん戰略せんりゃく屏へい障さわ，與あずか其聽任にん秦しん佔領後ご居きょ高だか臨下攻擊こうげき邯鄲かんたん，不ふ如趙率先そっせん佔有這戰略りゃく要地ようち據よりどころ以防衛ぼうえい邯鄲かんたん，是ぜ以趙接せっ納おさめ上じょう黨とう在ざい戰略せんりゃく上本うえほん非ひ失策しっさく。

林はやし聰さとし舜しゅん在ざい《趙ちょう國こく接收せっしゅう上じょう黨とう導しるべ致長平ひら慘敗ざんぱい之の說せつ的てき檢討けんとう》一文いちぶん中指なかゆび出で，長平ながだい之の戰たたかえ是ぜ趙ちょう國こく「不可避ふかひ免めん的てき戰略せんりゃく決戰けっせん」。他た認みとめ為ため，​「接收せっしゅう上じょう黨とう，會かい使し戰略せんりゃく決戰けっせん的てき時間じかん提ひさげ前まえ，但ただし佔據上じょう黨とう有利ゆうり地形ちけい，勝算しょうさん提ひさげ高だか不ふ少しょう。不ふ爭そう取上とりあげ黨とう，使つかい上じょう黨とう戰略せんりゃく要地ようち落入強きょう秦しん之の手て，趙ちょう雖得到いた喘息ぜんそく時間じかん，卻終將しょう面めん對たい秦しん的てき鯨くじら吞蠶食さんしょく，更さら無力むりょく對抗たいこう」​。

趙ちょう國こく確實かくじつ面めん臨「退すさ無む可か退すさ」的てき局面きょくめん，韓國かんこく的てき上じょう黨とう郡ぐん對たい趙ちょう國こく的てき存亡そんぼう至いたり關せき重要じゅうよう。上うえ黨とう地區ちく地勢ちせい較高，可か以俯瞰ふかん四よん周しゅう。《中國ちゅうごく軍事ぐんじ通史つうし·戰國せんごく軍事ぐんじ史し》指出さしで：​「秦はた據よりどころ上じょう黨とう，則のり攻おさむ趙ちょう之これ路ろ暢とおる通どおり，近きん可か威い脅おびえ太たい行ゆき山東さんとう側がわ的てき趙ちょう都みやこ邯鄲かんたん，遠とお可か揮兵北上ほくじょう，控ひかえ制せい呂りょ梁やな山さん與太よた行ぎょう山上さんじょう的てき險けん徑みち要塞ようさい，截斷せつだん趙ちょう與あずか代だい郡ぐん、雁かり門かど郡ぐん、雲くも中郡なかぐん等とう北部ほくぶ地方ちほう的てき聯れん繫」​。事實じじつ上じょう，日にち後ご秦しん國こく的てき滅めつ趙ちょう之これ路ろ，正せい是ぜ取と道上みちがみ黨とう。

秦はた趙ちょう國力こくりょく對比たいひ

在ざい長平ながだい之の戰前せんぜん，趙ちょう國是こくぜ戰國せんごく時期じき的てき第だい二に強國きょうこく，但ただし其綜合そうごう國力こくりょく的てき最大さいだい弱じゃく點在てんざい於農業ぎょう和わ糧食りょうしょく產さん量りょう。趙ちょう國こく的てき地理ちり條件じょうけん較差かくさ，《史記しき·貨殖かしょく列傳れつでん》稱しょう其為「地ち薄うす人じん眾」，適合てきごう農耕のうこう的てき土地とち有限ゆうげん，主要しゅよう糧かて產さん區く華北かほく平原へいげん的てき土壤どじょう狀況じょうきょう被ひ評ひょう為ため中等ちゅうとう，且含有がんゆう鹽分えんぶん，整體せいたい農業のうぎょう發展はってん受限。相そう比ひ之の下した，秦しん國こく的てき農業のうぎょう政策せいさく更さら為ため重視じゅうし，商しょう鞅變法ほう後ご，秦しん國こく確立かくりつ了りょう「耕こう戰せん立國りっこく」的てき國策こくさく，農業のうぎょう生產せいさん能力のうりょく強大きょうだい，尤ゆう其在關せき中ちゅう、成都せいと平原へいげん等地とうち。

趙ちょう國こく經濟けいざい政策せいさく偏向へんこう「重じゅう商しょう」，如邯鄲是著名ちょめい的てき商業しょうぎょう中心ちゅうしん，民みん風ふう輕視けいし農業のうぎょう，導しるべ致糧食しょく不足ふそく。在ざい戰爭せんそう時期じき，即そく使つかい有ゆう資金しきん也難以購買こうばい糧食りょうしょく，長平ながだい之の戰たたかえ期間きかん，趙ちょう國こく向むかい齊ひとし國こく請求せいきゅう糧食りょうしょく卻遭拒絕きょぜつ。因よし此，農業のうぎょう不ふ發達はったつ導しるべ致的缺かけ糧かて問題もんだい成なり為ため趙ちょう國こく在ざい長平ながだい之の戰中せんちゅう的てき重大じゅうだい隱かくれ患，使つかい其難以進行しんこう持久じきゅう戰せん，迫さこ使つかい其尋求もとめ速決そっけつ。

長平ながだい之の戰時せんじ，秦しん國こく雖因連續れんぞく征戰せいせん經濟けいざい狀況じょうきょう不ふ佳けい，但ただし仍能在ざい一定いってい程度ていど上じょう獲得かくとく糧食りょうしょく補給ほきゅう。相あい較之下か，趙ちょう國こく的てき糧食りょうしょく短たん缺かけ使し其在戰局せんきょく中ちゅう處しょ於劣勢ぜい。若わか戰せん鬥推遲おそ5至いたり10年ねん，待まち都と江え堰せき等とう工程こうてい完工かんこう，秦しん國こく的てき後ご勤つとむ優勢ゆうせい將はた進一しんいち步ふ擴大かくだい，從したがえ而使趙ちょう國こく更さら難なん以抵抗ていこう。

趙ちょう括くく功過こうか

長平ながだい戰爭せんそう開ひらけ打だ2年ねん半はん後ご，趙ちょう括くく因いん此一戰斷送己方40萬將士性命和趙國前途而成為千古笑柄，其事跡あと成なり為ため成語せいご「紙上しじょう談だん兵へい」。

近年きんねん不ふ少すくな為ため趙ちょう括くく翻案ほんあん之の文章ぶんしょう引用いんよう《史記しき》：「秦しん卒そつ死者ししゃ過半かはん，國くに內空」，《戰國せんごく策さく》亦また說せつ長ちょう平之ひらの戰せん使し得とく秦はた「國くに虛きょ民みん飢かつえ」，主張しゅちょう趙ちょう括くく突圍時じ也重創そう秦しん軍ぐん，不ふ失しつ為ため驍勇善戰ぜんせん。雖然有人ゆうじん指出さしで長ちょう平之ひらの戰せん前後ぜんこう由よし一連串的軍事衝突和大小會戰組成，秦しん軍ぐん和わ廉れん頗對峙たいじ消耗しょうもう，後ご王おう陵りょう兵へい敗はい，秦しん軍ぐん折損せっそん五ご位い大將たいしょう。直ちょく到いた秦しん王おう與あずか白しろ起おこり談論だんろん時じ，白しろ起おこり所しょ言げん「秦しん卒そつ死者ししゃ過半かはん，國くに內空」當とう指ゆび邯鄲かんたん之の戰中せんちゅう，重大じゅうだい傷きず亡ほろび的てき結果けっか。

張ちょう明あきら楊認為ため，從したがえ長ちょう平之ひらの戰せん的てき戰局せんきょく發展はってん來らい看み，趙ちょう括くく的てき臨陣指揮しき能力のうりょく較為一般いっぱん，輕易けいい進入しんにゅう白しろ起おこり的てき包圍ほうい圈けん，且圍困こま四十餘日後沒有顯著表現。然しか而，他た仍能有效ゆうこう組織そしき突圍，維持いじ趙ちょう軍ぐん的てき士氣しき，這表明ひょうめい他た並なみ非ひ完全かんぜん無能むのう，尤ゆう其是趙ちょう軍ぐん直ちょく到いた他た犧牲ぎせい後ご才ざい最終さいしゅう崩潰ほうかい。

李り碩せき在ざい《長平ながだい之の戰たたかえ，真ま敗はい於趙括くく無能むのう嗎？》一文中提供了對長平之戰和趙括的另一種解讀。他た通過つうか《史記しき正義まさよし》中ちゅう的てき地名ちめい考證こうしょう，確定かくてい趙ちょう括くく兵へい敗はい的てき地點ちてん為ため今こん箭や頭あたま村むら。結合けつごう戰場せんじょう的てき地理ちり形勢けいせい，趙ちょう括くく在ざい箭や頭あたま村むら冒險ぼうけん出擊しゅつげき，試ためし圖ず切斷せつだん秦しん軍ぐん的てき補給ほきゅう線せん並なみ形成けいせい包圍ほうい態勢たいせい。當時とうじ，趙ちょう軍ぐん主力しゅりょく在ざい距離きょり箭や頭あたま村むら約やく20公里くり的てき防ぼう線せん集結しゅうけつ，以山脈さんみゃく和わ壘るい牆抵禦秦軍ぐん，後者こうしゃ則そく在ざい丹に河かわ河谷こうだに中ちゅう試ためし圖ず突破とっぱ防ぼう線せん。儘管趙ちょう括くく的てき奇襲きしゅう一いち度ど成功せいこう，但ただし趙ちょう軍ぐん主力しゅりょく未み能のう及時發起ほっき總そう攻おさむ，導しるべ致趙括くく兵へい敗はい身み亡ほろび，主力しゅりょく部隊ぶたい也因此投降とうこう。如果趙ちょう軍ぐん主力しゅりょく能のう配合はいごう趙ちょう括くく切斷せつだん秦しん軍ぐん的てき糧道りょうどう，或ある許もと能のう夠導致秦軍ぐん的てき崩潰ほうかい。然しか而，趙ちょう軍ぐん主力しゅりょく在ざい百里石長城上保持靜止，導しるべ致趙括くく的てき行動こうどう失しつ去さ意義いぎ。秦しん軍ぐん因いん此得以繞過か趙ちょう括くく的てき營地繼續けいぞく運うん糧かて，並なみ派は騎兵きへい巡邏じゅんら以防兩りょう軍ぐん互通信つうしん息いき。最終さいしゅう，趙ちょう括くく的てき孤軍こぐん在ざい多た次つぎ突圍失敗しっぱい後ご全ぜん軍ぐん覆沒ふくぼつ，而防線上せんじょう的てき四十萬趙軍主力在趙括損失5萬まん軍隊ぐんたい後ご選擇せんたく投降とうこう。李り碩せき認みとめ為ため，長平ながだい之の戰たたかえ的てき真正しんせい責任せきにん應おう歸き咎とがめ於那些在主ぬし帥そち覆くつがえ亡ほろび後ご選擇せんたく投降とうこう的てき趙ちょう國こく將領しょうりょう，他た們的姓名せいめい在ざい歷史れきし中ちゅう已やめ被ひ遺忘いぼう。

坑あな殺ころせ

也有やゆう些人質疑しつぎ史記しき記載きさい秦しん軍ぐん坑あな殺ころせ40萬趙降卒之事。南みなみ宋そう朱しゅ熹就提出ていしゅつ「長平ながだい坑あな殺ころせ四よん十じゅう萬まん人にん，史し遷言不足ふそく信しん。敗はい則そく有ゆう之の，若わか謂いい之の盡つき坑あな四よん十じゅう萬まん人にん，將はた幾多いくた所在しょざい！又また趙ちょう卒そつ都と是ぜ百ひゃく戰せん之の士し，豈あに有ゆう四よん十じゅう萬まん人にん肯束手しゅ就死？決けつ不可ふか信しん。」胡えびす三さん省しょう在ざい《資し治ち通どおり鑑かん》注ちゅう時じ亦また稱しょう：「此言秦しん兵へい自じ挫くじけ廉れん頗至大破たいは趙ちょう括くく，前後ぜんご所しょ斬首ざんしゅ虜とりこ之の數すう耳みみ。兵へい非ひ大敗たいはい，四十萬人肯束手而死邪！」近きん人ひと錢せん穆きよし也質疑しつぎ：「白しろ起おこり損失そんしつ數すう十じゅう萬まん人にん，沒ぼつ人じん頭上ずじょう交，只ただ好こう殺ころせ幾いく萬降卒當成坑殺騙功，也因此不敢直指ゆび趙ちょう都みやこ，故こ秦はた王おう知之ともゆき而後殺ころせ之これ。」但ただし後續こうぞく從したがえ白しろ起おこり的てき遭遇そうぐう中ちゅう可知かち宰相さいしょう范雎忌き妒白起おこり的てき功こう勳くん已やめ久ひさし，被ひ命中めいちゅう途と折おり返かえし未み直接ちょくせつ攻おさむ下か邯鄲かんたん亦また可能かのう是ぜ宰相さいしょう在朝ざいちょう中ちゅう的てき運うん作さく。所謂いわゆる坑あな殺ころせ，其實就是屠殺とさつ，且真實しんじつ數字すうじ應おう該是趙ちょう軍ぐん戰せん鬥中死傷ししょう20多た萬まん，事後じご處しょ死し的てき20多た萬まん，而這其中又また包含ほうがん不ふ少しょう不ふ願ねがい投降とうこう秦しん國こく的てき上じょう黨とう軍民ぐんみん。

白しろ起おこり戰術せんじゅつ

魏ぎ汝なんじ霖譽長ちょう平之ひらの戰せん為ため「殲滅せんめつ戰せん之の最さい佳史よしふみ例れい」。

2011年ねん拍はく攝と的てき電でん視し劇げき大秦たいしん帝國ていこく之の崛起中ちゅう對たい長平ながだい之の戰たたかえ有ゆう詳細しょうさい演繹えんえき，串くし聯れん了りょう史し學界がっかい考證こうしょう結果けっか，在ざい冷ひや兵器へいき時代じだい雙方そうほう武器ぶき效能こうのう略りゃく同どう，兵へい力也りきや相當そうとう，無む一方いっぽう有ゆう絕對ぜったい優勢ゆうせい，在ざい趙ちょう地ち作戰さくせん對たい趙ちょう軍ぐん有ゆう些許優勢ゆうせい，而秦軍ぐん軍功ぐんこう制度せいど和わ四川巴蜀糧草供應也有優勢，可か說せつ互有抵銷。但ただし此戰白しろ起おこり所用しょよう的てき戰術せんじゅつ非常ひじょう巧妙こうみょう，也可說せつ只ただ有ゆう在ざい長平ながだい能のう用よう此戰術じゅつ，趙ちょう軍ぐん長期ちょうき依託いたく當地とうち特有とくゆう山やま崖がけ地形ちけい，構築こうちく三さん層そう壁かべ壘るい戰術せんじゅつ，由ゆかり於大おだい戰せん前期ぜんき秦しん軍ぐん已やめ經けい攻おさむ入にゅう第だい一層いっそう壁かべ壘るい，在ざい一いち二に層そう之の間あいだ雙方そうほう僵持三さん年ねん，白しろ起おこり戰術せんじゅつ便びん是ぜ用よう詐いつわり敗はい儘量誘さそえ其全軍ぐん出擊しゅつげき，深入ふかいり靠もたれ近ちか第だい一いち壁かべ壘るい東側ひがしがわ，之これ後ご迅速じんそく以騎兵へい和戰わせん馬車ばしゃ的てき高速こうそく分隊ぶんたい從したがえ兩翼りょうよく大だい迂まが迴高速そく包つつみ抄しょう，深入ふかいり後方こうほう攻おさむ下か第だい二層壁壘的唯二通道故關和長平關，切斷せつだん趙ちょう軍ぐん主力しゅりょく與あずか二層壁壘後方大糧山的糧草基地，將はた其困於一二に層そう間あいだ山谷さんや，趙ちょう軍ぐん精せい心しん構築こうちく三年的壁壘此時成為包圍自己的鐵桶。

孫子まごこ兵法ひょうほう上所かみところ言げん的てき十じゅう則のり圍かこえ之これ，要よう有ゆう十じゅう倍ばい兵力へいりょく才能さいのう打だ包圍ほうい戰せん，但ただし指ゆび的てき是ぜ完全かんぜん以兵圍かこえ兵へい的てき平原へいげん戰場せんじょう，在ざい此特殊とくしゅ壁かべ壘るい化か的てき戰場せんじょう，是ぜ有ゆう可能かのう用よう相等そうとう或ある較少兵力へいりょく達成たっせい包圍ほうい，白しろ起おこり可か說せつ是ぜ讀通透とおる了りょう兵法ひょうほう，而趙括くく則のり是ぜ讀死書しょ依よ照あきら教條きょうじょう來らい思考しこう，這也是ぜ後世こうせい譏そし為ため紙上しじょう談だん兵へい的てき主因しゅいん，之これ後ご秦しん軍ぐん準じゅん確かく預あずか測はか了りょう趙ちょう軍ぐん可能かのう的てき突圍方向ほうこう，因いん為ため絕壁ぜっぺき山谷さんや中ちゅう的てき路線ろせん其實不ふ多た，並なみ重點じゅうてん加か強きょう固守こしゅ，秦しん所しょ擅長之の弩いしゆみ兵へい利用りよう防禦ぼうぎょ優勢ゆうせい居きょ高だか臨下多た次つぎ擊退げきたい，隨時ずいじ間あいだ推移すいい得とく不ふ到いた補給ほきゅう的てき趙ちょう軍ぐん糧かて草くさ和わ箭や矢や耗盡，胡えびす服ふく騎射きしゃ所しょ擅長的てき騎兵きへい也因戰せん馬ば缺かけ糧かて倒たおせ下か，最後さいご殺ころせ馬ば為ため食しょく，最後さいご趙ちょう軍ぐん45萬人被圍一個半月在谷中，變成へんせい吃ども人ひと肉にく求もとめ活かつ的てき慘狀さんじょう，只ただ能のう在ざい統帥とうすい戰死せんし後ご投降とうこう。

殺ころせ降ぶ爭議そうぎ

秦はた趙ちょう是ただし當時とうじ最強さいきょう兩りょう大國たいこく，故こ長平ながだい交戰こうせん數すう年ねん其餘各國かっこく都と持じ謹慎きんしん態度たいど不ふ敢介入かいにゅう，更さら希望きぼう兩りょう強つよ相あい爭そう，兩りょう敗はい俱傷。秦しん國こく戰後せんご坑あな殺ころせ剩餘じょうよ降くだ卒そつ的てき主要しゅよう原因げんいん有三ゆうぞう：

• 當時とうじ雙方そうほう籌集糧かて草くさ國力こくりょく已やめ達たち極限きょくげん，全ぜん中原なかはら又また大旱たいかん才ざい迫はさま使し趙ちょう軍ぐん放棄ほうき堅守けんしゅ戰術せんじゅつ出で戰せん，秦しん國こく糧かて草くさ也不樂觀らっかん無法むほう遠とお程ほど運うん糧かて多た養やしなえ20萬まん人にん。
• 若わか將はた其押送おうそう回國かいこく則そく後續こうぞく攻おさむ伐き深入ふかいり趙ちょう國こく佔地的てき行動こうどう必須ひっす中止ちゅうし，且冷兵器へいき時代じだい若わか是ぜ押送おうそう途中とちゅう或ある回國かいこく後ご這20萬まん人にん造反ぞうはん將はた是ぜ大患たいかん。
• 若わか將はた降くだ卒そつ放ひ歸き，趙ちょう軍ぐん會かい在ざい短時間たんじかん內得到いた恢復かいふく，則のり長ちょう平之ひらの戰せん雙方そうほう各かく折損せっそん20多た萬まん人にん，餘よ下か趙ちょう軍ぐん20多た萬まん人にん返かえし國こく，秦しん國こく等とう於落得とく平手ひらて和かず多た佔了些地。

李り碩せき認みとめ為ため，在ざい長平ながだい之の戰中せんちゅう，趙ちょう國こく的てき高級こうきゅう將領しょうりょう選擇せんたく投降とうこう以求自じ保ほ。對たい於戰敗せんぱい，趙ちょう軍ぐん中ちゅう下級かきゅう士し兵へい難なん以接受せつじゅ被ひ俘的命運めいうん，因いん為ため他た們並非ひ被ひ敵てき人じん擊げき敗はい，而是被ひ內部將領しょうりょう出で賣うり。秦しん軍ぐん統帥とうすい白しろ起おこり對たい此十じゅう分ふん警覺，迅速じんそく對たい俘虜ふりょ展開てんかい屠殺とさつ。後來こうらい的てき發現はつげん表明ひょうめい，趙ちょう軍ぐん的てき屍かばね骨こつ坑あな位い於百ひゃく里さと石せき長城ちょうじょう以南いなん，說明せつめい這些士し兵へい在ざい被ひ繳械後ご被ひ轉移てんい並なみ殺害さつがい。

抨擊

三さん國こく時とき，何なに晏抨擊白しろ起おこり屠ほふ降ぶ，使つかい敵てき軍ぐん日び後ご死し戰たたかえ不ふ降くだ：「天下てんか見み降ぶ秦はた之の將はた頭あたま顱似山さん，歸かえり秦しん之の眾骸積せき成なり丘おか，則のり後日ごじつ之の戰たたかえ，死し當とう死し耳みみ，何なに眾肯服ふく，何なに城じょう肯下乎？是ぜ為ため雖能裁さい四十萬之命而適足以強天下之戰，欲よく以要一朝之功而乃更堅諸侯之守，故こ兵へい進しん而自伐き其勢，軍ぐん勝しょう而還喪も其計。」

參考さんこう

遺のこ址し

由よし於秦朝あさ焚書坑儒ふんしょこうじゅ，關せき於長平之ひらの戰せん的てき具體ぐたい記載きさい大だい多た已やめ經けい遺失いしつ，現今げんこん只ただ能のう通過つうか考古こうこ發掘はっくつ來らい推斷すいだん這場歷史れきし戰役せんえき的てき細ほそ節ぶし。長平ながだい古戰場こせんじょう遺のこ址し位くらい於山西にし省しょう晉すすむ城市じょうし高平たかひら市し，屬ぞく山西さんせい省しょう重點じゅうてん文物ぶんぶつ保護ほご單位たんい。遺のこ址し範圍はんい廣闊こうかつ，西にし起おこり骷髏山さん、馬鞍まぐら壑，東あずま至いたる鴻おおとり家か溝みぞ、邢村，南北なんぼく縱たて深ふか約やく30公里くり。如今，永えい祿ろく鄉きょう建たて有ゆう一座いちざ小型こがた博物館はくぶつかん（長平ながだい之の戰たたかえ紀き念ねん館かん），開放かいほう供きょう遊ゆう人じん參觀さんかん，其藍色しょく屋や頂いただき（35°51'57.32"N 112°53'9.71"E）在ざい衛星えいせい照あきら片上かたがみ尤ゆう為ため顯あらわ眼め。

1995年ねん5月がつ，山西さんせい高こう平永ひらなが祿ろく鄉ごう永ひさし祿ろく村むら農民のうみん李り珠たま海うみ及其子こ李り有ゆう金きん在ざい田地でんち裏うら工作こうさく時じ，偶然ぐうぜん發現はつげん了りょう戰國せんごく時代じだい的てき屍かばね骨こつ。同年どうねん10月がつ，考古こうこ人員じんいん隨したがえ即そく展開てんかい發掘はっくつ，發現はつげん了りょう兩りょう座ざ屍かばね骨こつ坑あな：一いち號ごう坑あな寬ひろし5米めーとる、長ちょう11米めーとる，二に號ごう坑あな寬ひろし3至いたり4米めーとる、長ちょう55米まい。經過けいか發掘はっくつ，一號坑中堆滿了士兵的遺骸，許多きょた骨骼こっかく上じょう留とめ有ゆう箭や鏃及砍殺的てき痕跡こんせき，表明ひょうめい這些俘虜ふりょ曾在坑あな邊べ被ひ集しゅう體たい屠殺とさつ。二に號ごう坑あな規模きぼ更さら大だい，但ただし尚なお未み進行しんこう正式せいしき發掘はっくつ。

該遺址し周邊しゅうへん多た為ため淺山あさやま丘陵きゅうりょう地帶ちたい，歷史れきし上高平かみたかひら地區ちく屢次發現はつげん類似るいじ的てき屍かばね骨こつ坑あな。例れい如，城ぐすく區く西にし郊的「骷髏廟びょう」碑文ひぶん記錄きろく了りょう此地曾發現はつげん大量たいりょう骸骨がいこつ，唐から玄げん宗むね曾下令れい掩埋並なみ祭祀さいし這些骸骨がいこつ；宋そう金きん時期じき的てき地方ちほう官員かんいん也曾提ひっさげ到いた「省しょう冤穀」經常けいじょう暴露ばくろ出で大量たいりょう骸骨がいこつ。這些歷史れきし記載きさい和わ發現はつげん表明ひょうめい，秦しん軍ぐん曾對趙ちょう軍ぐん俘虜ふりょ進行しんこう分散ぶんさん屠殺とさつ，並なみ將はた屍體したい掩埋於當地ち山やま溝みぞ之の中なか。《史記しき·白しろ起おこり列傳れつでん》中ちゅう秦しん軍ぐん「盡つき坑あな殺ころせ之これ」的てき記載きさい，與あずか這些遺址し的てき考古こうこ發現はつげん相互そうご印しるし證しょう。

文獻ぶんけん

• 司馬しば遷所ところ著ちょ《史記しき》是ぜ研究けんきゅう此次戰役せんえき的てき重要じゅうよう史料しりょう之の一いち，司馬しば遷之遠祖えんそ司馬しば靳亦また參與さんよ這次戰役せんえき，後來こうらい與あずか白しろ起おこり俱死於杜郵，因いん此很可能かのう是ぜ家か史し。對たい此戰役やく兵力へいりょく調ちょう動どう，後ご勤つとむ等とう之の描述甚簡略かんりゃく。但ただし司馬しば遷卻記錄きろく了りょう秦しん軍ぐん坑あな殺ころせ趙ちょう軍ぐん降くだ兵へい之の黑くろ暗くら面めん。
• 楊寬先生せんせい所しょ著ちょ《戰國せんごく史し》對たい長平ながだい之の戰中せんちゅう王おう齕軍ぐん進擊しんげき上うえ黨とう的てき時間じかん有ゆう獨どく到いた見解けんかい。關せき於秦軍ぐん參戰さんせん人數にんずう，史し無む明確めいかく記載きさい。一般認為應與趙軍相當。也有やゆう學者がくしゃ認みとめ為ため秦しん軍ぐん連れん後ご勤つとむ應おう有ゆう100萬まん人にん以上いじょう。
• 靳生禾、謝しゃ鴻おおとり喜き先生せんせい合あい著ちょ之の《長平ながだい之の戰たたかえ——中國ちゅうごく古代こだい最大さいだい戰役せんえき之の研究けんきゅう》是ぜ20世紀せいき末まつ研究けんきゅう長ちょう平之ひらの戰せん之の專せん著ちょ。
• 前ぜん207年ねん十一月じゅういちがつ（前ぜん207年ねん12月14日にち–前まえ206年ねん1月がつ11日にち），項羽こうう在ざい新しん安城あき南みなみ坑あな殺ころせ20餘あまり萬秦軍降卒。

影かげ視し作品さくひん

• 央ひさし視し《探索たんさく發現はつげん》20150628《東方とうほう帝王ていおう谷だに》第だい六ろく集しゅう：鐵血てっけつ長平ちょうへい （頁ぺーじ面めん存そん檔備份，存そん於互聯網もう檔案館かん）
• 央ひさし視し紀き錄ろく頻しき道みち《喋ちょう血ち長平ながだい》 （頁ぺーじ面めん存そん檔備份，存そん於互聯網もう檔案館かん）