(Translated by https://www.hiragana.jp/)
あきづき型護衛艦 (2代) - Wikipedia コンテンツにスキップ

あきづきがた護衛ごえいかん (2だい)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
あきづきがた護衛ごえいかん
DD-117 すずつき
DD-117 すずつき
基本きほん情報じょうほう
かんしゅ 汎用はんよう護衛ごえいかん(DD)
命名めいめい基準きじゅんがつ」に由来ゆらいする命名めいめい
運用うんようしゃ 海上かいじょう自衛隊じえいたい
建造けんぞう期間きかん 2009ねん - 2014ねん
就役しゅうえき期間きかん 2012ねん - 就役しゅうえきちゅう
建造けんぞうすう 4せき
まえきゅう たかなみがた
つぎきゅう あさひがた
要目ようもく
基準きじゅん排水はいすいりょう 5,050トン
(2ばんかん以降いこうは+50トン)[1]
満載まんさい排水はいすいりょう 6,800トン
全長ぜんちょう 150.5 m
最大さいだいはば 18.3 m
ふか 10.9 m
吃水きっすい 5.4 m
機関きかん方式ほうしき COGAG方式ほうしき
おも SM1Cガスタービンエンジン(16,000ps)×4
推進すいしん 可変かへんピッチ・プロペラ×2じく
出力しゅつりょく 64,000ps
電源でんげん 川崎かわさきM1A-35ガスタービン発電はつでん[2]×3
最大さいだい速力そくりょく 30ノット
乗員じょういん やく200めい
へいそう
搭載とうさい SH-60K哨戒しょうかいヘリコプター×1[ちゅう 1]
C4ISTAR
レーダー
  • FCS-3A 機能きのうがた×1
    捜索そうさくよう、FCようアンテナかく4めん
  • OPS-20C 航海こうかいよう×1
    (おもふくアンテナかく1)
  • ソナー OQQ-22 統合とうごうソナー・システム
    (バウ・ソナー+OQR-3 TACTASS
    電子でんしせん
    対抗たいこう手段しゅだん
    • NOLQ-3D電波でんぱ探知たんち妨害ぼうがい装置そうち
    • Mk.137 6連装れんそうデコイ発射はっしゃ×4
    • 曳航えいこう4がた たい魚雷ぎょらいデコイ×1
    • 投射とうしゃがた静止せいししきジャマー (FAJ)×1
    • はししきデコイ (MOD)×1
    テンプレートを表示ひょうじ

    あきづきがた護衛ごえいかん(あきづきがたごえいかん、英語えいご: Akizuki-class destroyer)は、海上かいじょう自衛隊じえいたい護衛ごえいかんかんきゅう汎用はんよう護衛ごえいかん(DD)だい2世代せだい発展はってんがたとして、17中期ちゅうきぼうもとづき、平成へいせい19ねんから平成へいせい21ねんにかけて4せき建造けんぞうされた。ネームシップ建造けんぞう単価たんかは750おくえんであった[5]原型げんけいにあたるむらさめがた(03〜09DD)およびたかなみがた(10〜14DD)ほんがたしょう改正かいせいがたであるあさひがた(25、26DD)とともに、護衛ごえいたいぐん基準きじゅん構成こうせいかんとなっている[6][ちゅう 2]

    来歴らいれき

    [編集へんしゅう]

    海上かいじょう自衛隊じえいたいでは、03中期ちゅうきぼうよりだい2世代せだい汎用はんよう護衛ごえいかん(DD)の整備せいび着手ちゃくしゅした。まず平成へいせい3ねんから平成へいせい9ねんにかけて4,400トンがた(むらさめがた9せき建造けんぞうしたのち、平成へいせい10ねんからは、船体せんたいせん機関きかん構成こうせい同一どういつのままに装備そうび強化きょうかした4,600トンがた(たかなみがた移行いこうした[7][8]

    一方いっぽう、10DDの建造けんぞう着手ちゃくしゅした当時とうじ技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶでは護衛ごえいかんけの各種かくしゅしん装備そうび開発かいはつ最終さいしゅう段階だんかいむかえており、同時どうじ目標もくひょう処理しょり可能かのう射撃しゃげき指揮しき装置そうちであるFCS-3平成へいせい12ねんごろ、まただい出力しゅつりょくてい周波しゅうはのソナーであるOQS-XXは平成へいせい1516ねんごろの制式せいしき見込みこまれていた。したがって、これらのしん装備そうびがたかなみがたの5ばんかん以降いこう建造けんぞう時期じきかさなることが予想よそうされたことから、これらをどうやってDDにむかが問題もんだいになった[7]

    当初とうしょ同型どうけいを11せき建造けんぞうして、むらさめがた(03DD)とあわせて20せきとすることで8かん8体制たいせいの4護衛ごえいたいぐん所要しょよう充足じゅうそくしたのちに、これらのかん搭載とうさいできなかったしん装備そうび(FCS-3やOQS-XXなど)を搭載とうさいしただい3世代せだいDDをあらためて建造けんぞうすることも検討けんとうされた。しかし最終さいしゅうてきには、たかなみがた建造けんぞう平成へいせい13ねんまでの5せきられ、DDH・DDGの更新こうしんはさんだのち、同型どうけいをもとにこれらのしん装備そうびんだ5,000トンがた移行いこうすることになった。これによって建造けんぞうされたのがほんがたである[7]

    なお当初とうしょは、5,000トンがた平成へいせい18ねんより建造けんぞうはい予定よていであったが、年度ねんどごとの要求ようきゅうがく平準へいじゅんなどを考慮こうりょして、平成へいせい19ねん先送さきおくりされた[7]

    設計せっけい

    [編集へんしゅう]

    上記じょうき経緯けいいより、ほんがた構造こうぞうは、主要しゅよう配置はいちふくめて03/10DDの改良かいりょうがたとなっている[9]計画けいかく番号ばんごうはF130[10]

    船体せんたい

    [編集へんしゅう]

    船型せんけいは、だい1世代せだいDD以来いらいの、2そう全通ぜんつう甲板かんぱんゆうするいぬいふなばたたかさえぎなみ船型せんけい踏襲とうしゅうされた[9]一方いっぽうで、ほんがたではステルス対策たいさくおおきく進歩しんぽした。しゅ船体せんたいおよび上部じょうぶ構造こうぞうぶつ傾斜けいしゃは、むらさめがたの7[8]から10している[11]。FCS-3A搭載とうさいによって対空たいくうレーダーをマストじょう装備そうびする必要ひつようがなくなったこともあり、03/10DDでレーダー反射はんしゃだん面積めんせき増大ぞうだいにつながることが懸念けねんされていたラティスマストは廃止はいしされ、あたごがた(14/15DDG)どう構造こうぞう小型こがたのステルス・マストが採用さいようされた。また、やはりイージス護衛ごえいかんのように上部じょうぶ構造こうぞうぶつ舷側げんそくまで拡大かくだいし、そのうえ甲板かんぱんレベルりょうふなばたかん首尾しゅび方向ほうこう全通ぜんつうした通路つうろもうけた。ここにとびらもうけて舷梯げんていたん魚雷ぎょらい発射はっしゃかんはししき魚雷ぎょらいデコイ発射はっしゃ収容しゅうようした。計画けいかく段階だんかいでは、防衛ぼうえいしょう平成へいせい20年度ねんど予算よさんあん概要がいよう[12]掲載けいさいされていた外観がいかんられるように、艦載かんさいていたいかん誘導ゆうどうだん発射はっしゃとうなどをおおうスクリーンや、甲板かんぱんじょう艤装ぎそうぶつかくすブルワークの設置せっち検討けんとうされていたが、重量じゅうりょうやコストのめんから断念だんねんされたとみられている[4]

    FCS-3Aは、艦橋かんきょう構造こうぞうぶつ後部こうぶ構造こうぞうぶつ上部じょうぶ壁面へきめん前後ぜんご分散ぶんさんして配置はいちされており、アンテナ装備そうびした機器ききしつは04甲板かんぱんレベルにもうけられている。これにより、アーレイ・バークきゅうミサイル駆逐くちくかんのような後部こうぶレーダーしゃかい大幅おおはば制限せいげんけずにみ、配置はいちめん自由じゆうたかまっている[4]

    なお、ダメージコントロール作業さぎょう使用しようする酸素さんそ呼吸こきゅうOBA)にかえて、空気くうきタンクをもちいる自給じきゅうしき呼吸こきゅうSCBA)が採用さいようされた[4]

    搭載とうさいていとしては、7.9メートル内火艇ないかてい2せき搭載とうさい廃止はいしし、11メートル作業さぎょうてい1せきだい1煙突えんとつ右舷うげんがわに、7.5メートルふくごうがた作業さぎょうてい1せきだい2煙突えんとつ左舷さげんがわ搭載とうさいした[9]

    機関きかん

    [編集へんしゅう]

    従来じゅうらいだい2世代せだいDDでは、一貫いっかんして、巡航じゅんこうロールス・ロイス スペイSM1C(13,500馬力ばりき (10,100 kW))(川崎重工業かわさきじゅうこうぎょうライセンス生産せいさん)、加速かそくゼネラル・エレクトリック LM2500(16,500馬力ばりき (12,300 kW))(IHIライセンス生産せいさん)としたCOGAG構成こうせい採用さいようされてきた。しかしほんがた計画けいかく段階だんかいであった2007ねん11月、ほんがた機関きかん選定せんていめぐ当時とうじ守屋もりやたけあきら防衛ぼうえい事務次官じむじかん山田やまだ洋行ひろゆき便宜べんぎ供与きょうよはかるため、SM1Cの対抗たいこう機種きしゅであるGE・アビエーションしゃLM2500有利ゆうりはからいをおこなったうたがいがあると一部いちぶマスコミがほうじた[13]。このためにどう構成こうせい採用さいよう継続けいぞく断念だんねんされ、ちょうどSM1Cの出力しゅつりょく向上こうじょうがた(16,000馬力ばりき (12,000 kW))が実用じつようされたこともあり、同機どうき4によるCOGAG構成こうせい採用さいようされることとなった。これにより、艦内かんないではしゅ機関きかん統一とういつされた一方いっぽう艦隊かんたいないでのしゅ機関きかん方式ほうしき統一とういつ断念だんねんされ、形態けいたい管理かんりじょう問題もんだいかかえることとなった[7]

    しゅ発電はつでんは10DDと同様どうよう、こんごうがた(63DDG)以来いらいの3構成こうせい踏襲とうしゅうされたが、1あたりの容量ようりょうは、10DDの1,500キロワットから2,400キロワットへと大幅おおはば増強ぞうきょうされている。その原動機げんどうきとしては、従来じゅうらいもちいられてきたM1Aがた最新さいしんがたにあたる川崎重工業かわさきじゅうこうぎょうM1A-35(2,400キロワットきゅう)が搭載とうさいされた[14]。なお停泊ていはく発電はつでん廃止はいしされているが、これは陸上りくじょう給電きゅうでん設備せつび充実じゅうじつともなうものとみられている[4]

    機関きかん配置はいちはたかなみがた(10DD)のものをおおむね踏襲とうしゅうしており、被弾ひだんなまざんせいたかめるため、左舷さげんじくよう右舷うげんじくようしゅ機関きかん前後ぜんご間隔かんかくいて配置はいちするシフト配置はいち採用さいようされている。前部ぜんぶだい1機械きかいしつ左舷さげんじく後部こうぶだい2機械きかいしつ右舷うげんじく駆動くどうしており、そのあいだにはしつ設置せっちされている。それぞれの機械きかいしつには2のガスタービンぬし減速げんそくが1くみとして収容しゅうようされている。なお上記じょうきとお停泊ていはく発電はつでん廃止はいしされており、これにともない、10DDとしてしつながさは1メートル短縮たんしゅくされている[4]

    なお所要しょよう馬力ばりき低減ていげんのため、海自かいじ艦船かんせんとしてはじめてかんにスターンフラップが採用さいようされた[11]

    装備そうび

    [編集へんしゅう]

    ほんがたは、しん開発かいはつOYQ-11戦術せんじゅつ情報処理じょうほうしょり装置そうち中核ちゅうかくとしたシステムかんとして構築こうちくされている。

    ほんがたしん戦闘せんとう指揮しきシステム(Advanced Technology Combat System, ATECS) の中核ちゅうかくとなるOYQ-11は、ひゅうががた(16/18DDH)のOYQ-10を汎用はんよう護衛ごえいかんけにカスタマイズしたものとえる。現代げんだい海軍かいぐんC4Iシステム標準ひょうじゅんにあわせて、商用しょうようオフザシェルフされたAN/UYQ-70ワークステーションによる分散ぶんさんコンピューティング方式ほうしき採用さいようしており、AN/UYQ-70と兵器へいき・センサーをローカル・エリア・ネットワークによって連接れんせつすることでかく武器ぶき・センサー・サブシステムが構成こうせいされ、これらのサブシステムはNOYQ-1B統合とうごうネットワークによって連接れんせつされている。ATECSは、OYQ-11サブシステム、FCS-3Aサブシステム、電子でんしせんサブシステム、たいせんせんサブシステムにより構成こうせいされている[3]

    通信つうしん手段しゅだんとしては、通常つうじょう短波たんぱ(HF)・ちょう短波たんぱ(VHF)・ごくちょう短波たんぱ(UHF)の無線むせんのほか、統合とうごうデータ・ネットワーク(JDN)や海軍かいぐん戦術せんじゅつ情報じょうほうシステム(NTDS)に参加さんかできるように、リンク 11およびリンク 16対応たいおうしている。また衛星えいせい通信つうしんとしては、XバンドのNORA-1C(しゅとしてSUPERBIRD B2衛星えいせい通信つうしんよう)、KuバンドのNORQ-1、民間みんかんインマルサット衛星えいせい通信つうしんようのNORC-4B、およびアメリカぐんのUHF-SATCOMに接続せつぞくするためのAN/USC-42衛星えいせい通信つうしん搭載とうさいされている[3]

    たい空戦くうせん

    [編集へんしゅう]
    艦橋かんきょうじょうのFCS-3Aのアンテナ
     
    Mk.41 mod.29 VLS

    上記じょうき経緯けいいより、ほんがたFCS-3射撃しゃげき指揮しきシステム中核ちゅうかくとするまったくあたらしい防空ぼうくうシステムを搭載とうさいしている。

    当初とうしょ構想こうそうでは、99しきそら対空たいくう誘導ゆうどうだん(AAM-4)と共通きょうつう技術ぎじゅつもちいたアクティブ・レーダー・ホーミング誘導ゆうどう方式ほうしきかん対空たいくうミサイルであるAHRIM(XRIM-4)とFCS-3をわせることで、ごく限定げんていてき艦隊かんたい防空ぼうくう能力のうりょくである僚艦りょうかん防空ぼうくう能力のうりょくLimited Local Area Defense, LLAD)を実現じつげんすることとされていた。しかし13中期ちゅうきぼうにおいて、予算よさんなどの制約せいやくによってAHRIMの開発かいはつ見送みおくられることとなり、FCS-3計画けいかくあつかいについても議論ぎろんしょうじた。結局けっきょく、13中期ちゅうきぼう最終さいしゅう年度ねんど建造けんぞうされたひゅうががた(16DDH)では、FCS-3に所定しょてい改修かいしゅうセミアクティブ・レーダー・ホーミング誘導ゆうどうようのイルミネーターを追加ついか)をほどこしたうえでアメリカせいESSM発展はってんがたシースパロー)とわせて搭載とうさいされた[3]

    当時とうじ海自かいじDDGにはイージスBMD導入どうにゅうされつつあったが、とく当時とうじ配備はいびされていたこんごうがたのイージスBMD 3.6においてはたい空戦くうせん(AAW)機能きのうとミサイル防衛ぼうえい(BMD)機能きのう両立りょうりつむずかしく、大気圏たいきけんがいにある弾道だんどうミサイルに対処たいしょしているあいだてい空域くういきでの探知たんち追尾ついび能力のうりょく低下ていかするおそれが指摘してきされていた[ちゅう 3]。このことから、イージスDDGと艦隊かんたい行動こうどうする汎用はんよう護衛ごえいかん低空ていくう防御ぼうぎょ委託いたくすることが構想こうそうされるようになり、その対象たいしょうとしてえらばれたのがほんがたであった[9]

    このことから、海上かいじょう幕僚監部ばくりょうかんぶでは、機能きのうレーダーはFCS-3のかわりにAN/SPY-1D小型こがたばんであるAN/SPY-1F、かん対空たいくうミサイルはESSMのかわりにSM-2変更へんこうすることも検討けんとうされるようになった。しかしこの構成こうせいではミニ・イージスとなり、「イージスかん艦隊かんたい防空ぼうくうほんがた僚艦りょうかん防空ぼうくう」という防衛ぼうえいりょく整備せいびコンセプトから逸脱いつだつすること、またとくにAN/SPY-1FをFCS-3とくらべると、能力のうりょくてきたかいわけではないうえに、技術ぎじゅつてきいち世代せだいふる将来しょうらい発展はってんせいけることが指摘してきされた[9]

    これらの検討けんとうて、最終さいしゅうてきには、FCS-3をもとに下記かきのような性能せいのう強化きょうかさくこうじたFCS-3AがESSMとわされて搭載とうさいされることになった[9][3]

    レーダー性能せいのう強化きょうか
    送受信そうじゅしんモジュールの送信そうしんけい半導体はんどうたい素子そし素材そざい窒化ガリウム変更へんこう(16DDH搭載とうさいではガリウム)することで、出力しゅつりょく強化きょうか広帯域こうたいいきはかられた[3]。これにより、探知たんち距離きょりは16DDH搭載とうさいして2ばいちかくに延伸えんしんされている[15]
    武器ぶき管制かんせい機能きのう強化きょうか
    よこ目標もくひょう自艦じかん以外いがい方向ほうこうかって飛翔ひしょうする目標もくひょう)を処理しょりできるよう、追尾ついび信号しんごう処理しょり交戦こうせんせい射撃しゃげき計算けいさんなどの武器ぶき管制かんせいソフトウェアに所定しょていアルゴリズム追加ついかした[16]

    なお、FCS-3+AHRIMの当初とうしょ構想こうそうとくらべて、FCS-3A+ESSMの現行げんこうシステムのほうが性能せいのうてきすぐれていることから、現在げんざいでは、「僚艦りょうかん防空ぼうくう」に対応たいおうする英語えいごとしては、"Limited"をはずして"Local Area Defense"(LAD)としょうされている[3]。またESSMの搭載とうさいすうについては、標準ひょうじゅんてきにはMk.41 VLSの8セルぶん、32はつ搭載とうさいしているといわれている[17]

    近接きんせつ防空ぼうくう火器かきCIWS)としては高性能こうせいのう20mm機関きかんほう2搭載とうさいされる。ほんがたでは当初とうしょ除籍じょせきかんからさい利用りようされた従来じゅうらいがたのBlock1Aが搭載とうさいされた[3]が、就役しゅうえきにBlock1B Baseline2への改修かいしゅうおこなわれている。2という搭載とうさいすう従来じゅうらいのDDとおなじだが、格納庫かくのうこじょうのCIWSは装備そうび位置いち中心ちゅうしんせんじょうあらためている[4]

    たいせんせん

    [編集へんしゅう]
    投射とうしゃがた静止せいししきジャマー (FAJ)
    はししきデコイ (MOD)
    たん魚雷ぎょらい発射はっしゃかん (HOS-303)

    ほんがたでは、たいせんせんシステムも刷新さっしんされた。従来じゅうらいだい2世代せだいDDでは、ソナーとしてはかんくび装備そうびしきOQS-5曳航えいこうしきOQR-2搭載とうさいし、OYQ-103たいせん情報処理じょうほうしょり装置そうち(ASWCS)中核ちゅうかくとしたシステム構築こうちくおこなっていた。これにたいして、ほんがたでは、16DDHを踏襲とうしゅうした統合とうごうシステムおこなわれている[18]

    システム名称めいしょうOQQ-22とされている。かんくびドームのシリンドリカル・アレイ(CA)は16DDHのOQQ-21同等どうとうであるが、かんそこ装備そうび長大ちょうだいなフランクアレイ(FA)部分ぶぶんはぶかれており、その一方いっぽうでOQR-3曳航えいこうソナー(TASS)が追加ついかされた。また魚雷ぎょらい防御ぼうぎょシステムとも連接れんせつされている。信号しんごう処理しょりなどにもちいる標準ひょうじゅん計算けいさんばんとしてはAN/UYQ-70が採用さいようされている[18][19]

    また、潜水せんすいかん静粛せいしゅくたいせんせんあさ海域かいいき対応たいおうしたしん戦術せんじゅつであるバイ・マルチスタティック戦術せんじゅつへの対応たいおう想定そうていされているが、本格ほんかくてき実装じっそう将来しょうらい装備そうび必要ひつようがある[20]就役しゅうえき平成へいせい26ねんと27年度ねんど予算よさんで「あきづきがた護衛ごえいかんとうたいせん能力のうりょく向上こうじょう(マルチスタティック)」の名目めいもくで、マルチスタティック能力のうりょく付与ふよのための2せきぶん部品ぶひん調達ちょうたつ予算よさんと2せきぶん改修かいしゅう工事こうじ予算よさん計上けいじょうされた[21]

    たいせん兵器へいきとしては、ネームシップでは従来じゅうらいかん同様どうよう垂直すいちょく発射はっしゃしきアスロック(VLA)たいせんミサイル前部ぜんぶじょう甲板かんぱんのVLSないに、324mm3連装れんそうたん魚雷ぎょらい発射はっしゃかんりょうふなばたかく1装備そうびした。ただしたん魚雷ぎょらい発射はっしゃかんは、新型しんがた97しき魚雷ぎょらい12しき魚雷ぎょらい対応たいおうした水上すいじょう発射はっしゃかんHOS-303に更新こうしんされており、また2ばんかん以降いこうは、たいせんミサイルも新型しんがた07しき垂直すいちょく発射はっしゃ魚雷ぎょらい投射とうしゃロケット更新こうしんされた[3]。これにともなたいせんせんシステム強化きょうかにより、2ばんかん以降いこう基準きじゅん排水はいすいりょうにして50トン増加ぞうかとなっている[1]

    このほか魚雷ぎょらい防御ぼうぎょシステムとしては、10DDで採用さいようされた曳航えいこう4がたくわえ、投射とうしゃがた静止せいししきジャマー(FAJ、だい煙突えんとつ前方ぜんぽう船体せんたい中央ちゅうおう)、はししきデコイ(MOD、右舷うげんたん魚雷ぎょらい発射はっしゃかんよこ)をかく1搭載とうさいしている。これらの装備そうびはソナーとともたい魚雷ぎょらい防御ぼうぎょ(TCM)指揮しき管制かんせい装置そうち一元いちげんてき管制かんせいされる。

    竣工しゅんこうたいせん能力のうりょくあさひがたじゅんずる近代きんだい改修かいしゅう逐次ちくじおこなわれている[22]

    たい水上すいじょうせん

    [編集へんしゅう]
    OPS-20CとORQ-1C-2

    たい水上すいじょう捜索そうさくレーダーとしては、ひゅうががた同様どうようOPS-20Cを搭載とうさいする。これは、従来じゅうらい航海こうかいレーダーとしてもちいられていたものを強化きょうかしたもので、マスト中段ちゅうだんフラットのメイン・アンテナ、その左下ひだりしたのサブ・アンテナの2つの空中線くうちゅうせんにより構成こうせいされている[16]

    またほんがたでは、かんほうとして62口径こうけい5インチたんそうほう(Mk.45 mod.4 5インチほう採用さいようされた。これは海上かいじょう自衛隊じえいたいでは14DDGで装備そうびされたもので、10DDで搭載とうさいされていた54口径こうけい127mmたんそう速射そくしゃほう(127mmコンパットほうくらべると発射はっしゃ速度そくどひくいが、よりなが射程しゃていそなえている。FCS-3Aによる射撃しゃげき指揮しきをうけるが、レーダー照準しょうじゅん射撃しゃげきだけでなく、電子でんし光学こうがく照準しょうじゅんによる光学こうがく照準しょうじゅん射撃しゃげき可能かのうである[3]

    かんたいかんミサイルとしては、だい2世代せだいDDの標準ひょうじゅんであった90しきかんたいかん誘導ゆうどうだん(SSM-1B)踏襲とうしゅうされており、4連装れんそう発射はっしゃとう2収容しゅうようされて搭載とうさいされる。発射はっしゃ管制かんせいよう艦上かんじょう装置そうちとして、かんたいかんミサイル艦上かんじょう装置そうち2がた(SSMS-2B)が搭載とうさいされている[3]

    電子でんしせん

    [編集へんしゅう]
    NOLQ-3D(電波でんぱ妨害ぼうがい部分ぶぶん

    電子でんしせん装置そうちとしては、だい2世代せだいDDで標準ひょうじゅん装備そうびとなっているNOLQ-3電波でんぱ探知たんち妨害ぼうがい装置そうちシリーズの最新さいしんバージョンであるNOLQ-3Dが搭載とうさいされる。これはデジタルなど最新さいしん信号しんごう処理しょり技術ぎじゅつ適用てきようし、とく受信じゅしんけいについては、従来じゅうらいのチャネライズド受信じゅしんをデジタルすることで感度かんど向上こうじょうをはかるとともに、探知たんち距離きょり延伸えんしん実現じつげんしている。また方向ほうこう探知たんち方式ほうしきは、従来じゅうらい振幅しんぷく比較ひかく方式ほうしきたいして位相いそう方式ほうしき変更へんこうし、精度せいど向上こうじょうはかっている[16]

    なお、デコイ発射はっしゃとしては、従来じゅうらいどおりのMk.137 6連装れんそう発射はっしゃ×4もちいたMk.36 mod.6搭載とうさいされている[3]

    航空機こうくうき

    [編集へんしゅう]
    格納庫かくのうことヘリ甲板かんぱん
    RAST Mk.6

    哨戒しょうかいヘリコプターSH-60JまたはSH-60K)は常用じょうよう1だが、ハンガーはたかなみがたより拡大かくだいされており、哨戒しょうかいヘリコプターであれば2MCH-101掃海そうかい輸送ゆそうヘリコプターであれば1対応たいおう可能かのうとされている。SH-60Kと母艦ぼかんとのあいだタ通信たつうしんは、ORQ-1C-2ヘリコプター・データリンク(TACLINK)によりおこなわれる[3]

    また、ちゃくかん拘束こうそく装置そうちは、たかなみがたのE-RAST(Expendable-Recovery, Assist, Secure and Traverse)から、これを発展はってんさせたRAST Mk.6の22じょう装備そうび方式ほうしきとされ、手動しゅどう機体きたい移動いどう必要ひつようとしない2運用うんよう可能かのうとなった。RAST Mk.6は、従来じゅうらいベアトラップやRASTと同様どうようちゃくかん拘束こうそく機能きのうくわえて、RSD(Rapid Securing Device)自体じたいにヘリコプターのセンタリング・ストレートニング機能きのうそなえていることから、複雑ふくざつ操作そうさ不要ふようで、拘束こうそくから移送いそうまでの操作そうさ一人ひとり実施じっしできるのが特徴とくちょうである[3][4]

    なお、SH-60Kにはかん誘導ゆうどう支援しえん装置そうち(SLAS)が装備そうびされており、本来ほんらいほんがたがSLAS対応たいおう護衛ごえいかんの1ごうかんとして予定よていされていた(ひゅうががたDDHは広大こうだい全通ぜんつう甲板かんぱんそなえているためSLASを必要ひつようとしなかった)が、予算よさんじょう制約せいやくのため、結局けっきょく、SLASの艦載かんさい部分ぶぶん搭載とうさいされていない[3]。ただし、後日ごじつ装備そうびそなえて、機器ききようのフラットなどは用意よういされている[4]

    比較ひかくひょう

    [編集へんしゅう]
    汎用はんようDDかくかた比較ひかく
    あさひがた あきづきがた たかなみがた むらさめがた あさぎりがた はつゆきがた
    世代せだい だい2世代せだい だい1世代せだい
    船体せんたい 基準きじゅん排水はいすいりょう 5,100 t 5,050 t[ちゅう 4] 4,650 t 4,550 t 3,500 t[ちゅう 5] 2,950 t[ちゅう 6]
    満載まんさい排水はいすいりょう 6,800 t 6,300 t 6,100 t 4,900 t[ちゅう 5] 4,000 t[ちゅう 7]
    全長ぜんちょう 151 m 150.5 m 151 m 137 m 130 m
    全幅ぜんぷく 18.3 m 17.4 m 14.6 m 13.6 m
    機関きかん 方式ほうしき COGLAG COGAG COGOG
    出力しゅつりょく 62,500 ps 64,000 ps 60,000 ps 54,000 ps 45,000 ps
    速力そくりょく 30 kt
    へいそう ほう 62口径こうけい5インチほう×1 54口径こうけい127mmほう×1 62口径こうけい76mmほう×1
    高性能こうせいのう20mm機関きかんほう×2
    ミサイル Mk.41 VLS×32セル
    (ESSM / シースパロー, 07しき / VLA)
    Mk.48 VLS×16セル
    (ESSM)
    GMLS-3 / Mk.29 8連装れんそう発射はっしゃ×1
    (シースパロー)
    Mk.41 VLS×16セル
    (VLA)
    74しき8連装れんそう発射はっしゃ×1
    (アスロック)
    90しき4連装れんそう発射はっしゃとう×2 ハープーン4連装れんそう発射はっしゃとう×2
    水雷すいらい 3連装れんそうたん魚雷ぎょらい発射はっしゃかん×2
    (12しき / 97しき / Mk46 / 73しき)
    艦載かんさい SH-60K×1 SH-60J / K×1 SH-60J / K / HSS-2B×1 SH-60J / HSS-2B×1
    同型どうけいかんすう 2せき 4せき 5せき 9せき 8せき 12せき退役たいえき

    同型どうけいかん

    [編集へんしゅう]

    一覧いちらんひょう

    [編集へんしゅう]
    かん番号ばんごう かんめい 建造けんぞう 起工きこう 進水しんすい 竣工しゅんこう 所属しょぞく
    DD-115 あきづき 三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう
    長崎造船所なかざきぞうせんじょ
    2009ねん
    平成へいせい21ねん
    7がつ17にち
    2010ねん
    平成へいせい22ねん
    10月13にち
    2012ねん
    平成へいせい24ねん
    3月14にち
    だい1護衛ごえいたいぐんだい5護衛ごえいたい
    佐世保させぼ基地きち
    DD-116 てるづき 2010ねん
    平成へいせい22ねん
    6月2にち
    2011ねん
    平成へいせい23ねん
    9月15にち
    2013ねん
    平成へいせい25ねん
    3月7にち
    だい2護衛ごえいたいぐんだい6護衛ごえいたい
    横須賀よこすか基地きち
    DD-117 すずつき 2011ねん
    平成へいせい23ねん
    5月18にち
    2012ねん
    平成へいせい24ねん
    10月17にち
    2014ねん
    平成へいせい26ねん
    3月12にち
    だい4護衛ごえいたいぐんだい8護衛ごえいたい
    佐世保させぼ基地きち
    DD-118 ふゆづき 三井造船みついぞうせん
    玉野たまの事業じぎょうしょ
    2011ねん
    平成へいせい23ねん
    6月14にち
    2012ねん
    平成へいせい24ねん
    8がつ22にち
    2014ねん
    平成へいせい26ねん
    3月13にち
    だい3護衛ごえいたいぐんだい3護衛ごえいたい
    舞鶴まいづる基地きち

    運用うんよう

    [編集へんしゅう]

    ほんがたは、ミサイル防衛ぼうえい対応たいおう重視じゅうししたミサイル護衛ごえいかん(DDG)を中心ちゅうしんとするたいDDGグループだい3・5・6・8護衛ごえいたい)に1せきずつ編入へんにゅう運用うんようする。これはBMDをおこなうこんごうがたDDGを僚艦りょうかん防空ぼうくうすることを主務しゅむとするほんかんがた配置はいちであり、BMDを実施じっしするさいにはこんごうがたDDG1かんにつきあきづきがたDD1かん防空ぼうくうする。

    なお、近年きんねん部隊ぶたい改編かいへんともない、だい3、7護衛ごえいたいのみは編成へんせいかん舞鶴まいづる大湊おおみなと分散ぶんさんされたままであったが、2016ねん再度さいど改編かいへんおこなわれ、現在げんざいだい3護衛ごえいたいすべ舞鶴まいづる所属しょぞくかんだい7護衛ごえいたいおなじく大湊おおみなと所属しょぞくかん構成こうせいされる。そのため、だい3護衛ごえいたいにはDDGが2せきとDDH、あきづきがたDD、だい7護衛ごえいたいには従来じゅうらいがたDDのみ4せきと、変則へんそくてき配置はいちとなっている。ゆえに、だい3、7護衛ごえいたい正確せいかくにはたいのようなDDGグループとDDHグループにわかれていない。(2016ねん改編かいへんまでは、だい3護衛ごえいたいがDDHグループ、だい7護衛ごえいたいがDDGグループとして、所在しょざい基地きちわくえて編成へんせいされていた)これは、所在しょざい基地きち便宜べんぎはかった措置そちであり、実際じっさい任務にんむ行動こうどうにおいては、たいわくえて艦隊かんたい編成へんせいされるものとおもわれる。

    登場とうじょう作品さくひん

    [編集へんしゅう]

    映画えいが

    [編集へんしゅう]
    シン・ウルトラマン
    「てるづき」が登場とうじょう[23]横須賀よこすか基地きち襲撃しゅうげきしたにせウルトラマン主砲しゅほうおよたいかんミサイルで攻撃こうげきするが、通用つうようせずにわる。
    シン・ゴジラ
    「てるづき」が登場とうじょう相模さがみわんなどの太平洋たいへいよううえゴジラ捜索そうさくおこなう。

    アニメ・漫画まんが

    [編集へんしゅう]
    オメガ7
    だい5かんに「すずつき」が登場とうじょう尖閣諸島せんかくしょとう侵攻しんこうする中国ちゅうごく海軍かいぐん艦隊かんたい迎撃げいげきし、中国ちゅうごく海軍かいぐん発射はっしゃしたモスキートたいかんミサイルを1はつ被弾ひだんしてしまうが、不発ふはつだったので損害そんがい軽微けいびわり、そのまま戦闘せんとう続行ぞっこうする。
    学園がくえん黙示録もくしろく HIGHSCHOOL OF THE DEAD
    だい7かん架空かくうの6ばんかん「DD-120」が登場とうじょう。「やつ」の脅威きょういにさらされた民間みんかんじん救出きゅうしゅつのため、架空かくういずもかた護衛ごえいかん「あかぎ」や民間みんかんせんとともにゆかぬしわん展開てんかいする。
    空母くうぼいぶき
    だい1に「てるづき」が登場とうじょう尖閣諸島せんかくしょとう上陸じょうりく事件じけんにて、あたごがた護衛ごえいかんあたご」とともに魚釣島うおつりしま近辺きんぺん調査ちょうさ目的もくてき派遣はけんされるが、中国ちゅうごく海軍かいぐん空母くうぼ遼寧りょうねい」の艦載かんさいである殲15より威嚇いかくばくげきける。
    ゴジラ S.P <シンギュラポイント>
    だい6に「てるづき」が登場とうじょうこんごうがた護衛ごえいかんきりしま」およびあさひがた護衛ごえいかんあさひ」とともに浦賀水道うらがすいどうへと災害さいがい派遣はけんされ、東京とうきょうわんうち目指めざマンダれにかんほう射撃しゃげきくわえ7たい以上いじょう撃破げきは。そのさいに、マンダをゴジラアクアティリス遭遇そうぐうしている。
    ハイスクール・フリート
    東舞鶴ひがしまいづる男子だんし海洋かいよう学校がっこうひがしまいこう)の教員きょういんかんとして、旗艦きかん「あおつき」をはじめとする複数ふくすうかん登場とうじょうだい5にて横須賀よこすか女子じょし海洋かいよう学校がっこうちょう大型おおがた直接ちょくせつ教育きょういくかん武蔵むさし」と交戦こうせんするが、武蔵むさし砲撃ほうげきによりぜんかん航行こうこう不能ふのうにされる。
    劇場げきじょうばん ハイスクール・フリート
    海上かいじょう安全あんぜんまも組織そしき「ホワイトドルフィン」の作戦さくせん艦艇かんていとしてすうせき登場とうじょうする。

    小説しょうせつ

    [編集へんしゅう]
    にちちゅう世界せかい大戦たいせん
    「あきづき」と「てるづき」が登場とうじょう空母くうぼ回航かいこう護衛ごえいのためヨーロッパ派遣はけんされ、「てるづき」がもちほう沖合おきあい中国ちゅうごく海軍かいぐん潜水せんすいかん魚雷ぎょらいから空母くうぼ「あかぎ」をていしてまも撃沈げきちんされる。
    日本国にっぽんこく召喚しょうかん
    「すずつき」が登場とうじょうだい3かんでパーパルディア皇国こうこく皇軍こうぐん戦列せんれつかんやワイバーンロードを主砲しゅほう攻撃こうげきする。だい5かんではグラ・バルカス帝国ていこく本国ほんごく艦隊かんたいだい52地方ちほうたいたいし、だい4護衛ごえいたいぐん僚艦りょうかんとともに90しきかんたいかん誘導ゆうどうだん発射はっしゃする。漫画まんがばんでも「すずつき」がだい2かん登場とうじょうし、ロウリア王国おうこく海軍かいぐん木造もくぞう帆船はんせん主砲しゅほう攻撃こうげきしている。
    日本にっぽん有事ゆうじ鎮西ちんぜい2019」作戦さくせん発動はつどう!』
    「てるづき」が登場とうじょう大正島たいしょうじま周辺しゅうへん海域かいいき警戒けいかいにあたっており、攻撃こうげき仕掛しかけてくる中国ちゅうごくぐん航空機こうくうき迎撃げいげきする。

    その

    [編集へんしゅう]
    『ウェポン・フロントライン 海上かいじょう自衛隊じえいたい イージス 日本にっぽんまも最強さいきょうたて
    「てるづき」が登場とうじょう海上かいじょう自衛隊じえいたい全面ぜんめん協力きょうりょく実物じつぶつ取材しゅざいおこなわれており、対空たいくうたいせん戦闘せんとうにおいてESSMアスロック発射はっしゃするまでのこまかい手順てじゅんや、そのときCIC様子ようすなどがうつされている。

    『Modern Warships』

    [編集へんしゅう]

    2024ねん6がつのバトルパスかんとして「あきづき」が登場とうじょう

    脚注きゃくちゅう

    [編集へんしゅう]

    注釈ちゅうしゃく

    [編集へんしゅう]
    1. ^ 搭載とうさい定数ていすうは1だが、必要ひつようであれば最大さいだいで2まで搭載とうさい可能かのうとされる。[3][4]
    2. ^ なお、「あきづき」のネームシップかんがたは、1960ねん就役しゅうえき初代しょだいあきづきがたつづいて2代目だいめであり、漢字かんじ表記ひょうきであるきゅう海軍かいぐん秋月しゅうげつがた駆逐くちくかんふくめれば3代目だいめになる。
    3. ^ そのまやかたより搭載とうさいされたイージスBMD 5.0以降いこうたい空戦くうせんとミサイル防衛ぼうえい両立りょうりつ対応たいおうした。あたごがたも5.0に改修かいしゅうされて対応たいおうしたがってほんがたは3.6のままのこんごうがた艦隊かんたいむ。
    4. ^ 3ばんかんから50tぞう
    5. ^ a b 5ばんかんから50tぞう
    6. ^ 8ばんかんから50tぞう
    7. ^ 8ばんかんから200tぞう

    出典しゅってん

    [編集へんしゅう]
    1. ^ a b 海人あましゃ 2014.
    2. ^ 西上にしがみ, ひとし2010ねんにおけるマリンエンジニアリング技術ぎじゅつ進歩しんぽ」『日本にっぽんマリンエンジニアリング学会がっかいだい46かんだい4ごう、2011ねん、507ぺーじdoi:10.5988/jime.46.480 
    3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 東郷とうごう 2012.
    4. ^ a b c d e f g h i 海人あましゃ 2012.
    5. ^ 防衛ぼうえいしょう経理けいり装備そうびきょく 艦船かんせん武器ぶき (2011ねん3がつ). “艦船かんせん生産せいさん技術ぎじゅつ基盤きばん現状げんじょうについて” (PDF). 2015ねん6がつ28にち閲覧えつらん
    6. ^ 香田こうだ 2015, pp. 224–231.
    7. ^ a b c d e 香田こうだ 2012.
    8. ^ a b 阿部あべ 2000, pp. 152–157.
    9. ^ a b c d e f 多田ただ 2015.
    10. ^ 技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶ, p. 18.
    11. ^ a b 技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶ, pp. 11–12.
    12. ^ 平成へいせい20年度ねんど予算よさんあん概要がいよう
    13. ^ 護衛ごえいかんエンジンで便宜べんぎ守屋もりやぜん次官じかん検討けんとう要請ようせい. 47NEWS. (2007ねん11月30にち). https://web.archive.org/web/20071210140959/http://www.47news.jp/CN/200711/CN2007113001000716.html 2007ねん12月1にち閲覧えつらん 
    14. ^ 前川まえかわ, 辰巳たつみ & 樋口ひぐち 2012.
    15. ^ 多田ただ 2014.
    16. ^ a b c 海人あましゃ 2010, pp. 94–99.
    17. ^ 海人あましゃ 2011.
    18. ^ a b 山崎やまざき 2011.
    19. ^ 山崎やまざき 2012.
    20. ^ 山崎やまざき 2014.
    21. ^ 防衛ぼうえいしょう (2015ねん4がつ14にち). “くに防衛ぼうえい予算よさん平成へいせい27年度ねんど予算よさん概要がいよう” (PDF). p. 39. 2015ねん6がつ28にち閲覧えつらん
    22. ^ 海人あましゃ 2023, p. 26.
    23. ^ スタッフロールで協力きょうりょくかんめい記載きさいあり

    参考さんこう文献ぶんけん

    [編集へんしゅう]
    • Wertheim, Eric (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. ISBN 978-1591149545 
    • 阿部あべ, 安雄やすお「ガスタービン推進すいしんかん時代じだい--いしかり、はつゆきがた、ゆうばりがた、はたかぜがた、あさぎりがた、あぶくまがた、こんごうがた、むらさめがた (海上かいじょう自衛隊じえいたい護衛ごえいかん1953-2000)」『世界せかい艦船かんせんだい571ごう海人あましゃ、2000ねん7がつ、119-157ぺーじNAID 40002155853 
    • 香田こうだ, 洋二ようじさい新鋭しんえい護衛ごえいかん「あきづき」 : その計画けいかくから誕生たんじょうまで (特集とくしゅう 新型しんがた護衛ごえいかん「あきづき」)」『世界せかい艦船かんせんだい764ごう海人あましゃ、2012ねん8がつ、91-97ぺーじNAID 40019366483 
    • 香田こうだ, 洋二ようじ国産こくさん護衛ごえいかん建造けんぞうあゆみ」『世界せかい艦船かんせんだい827ごう海人あましゃ、2015ねん12月、NAID 40020655404 
    • 多田ただ, 智彦ともひこ国産こくさんイージスに国産こくさん"FCS-4"を開発かいはつせよ! 世界せかい最高さいこう性能せいのう日本にっぽん機能きのうレーダー』」『軍事ぐんじ研究けんきゅうだい49かんだい9ごう、ジャパンミリタリー・レビュー、2014ねん9がつ、193-205ぺーじNAID 40020182890 
    • 多田ただ, 智彦ともひこ「「はらえくりかえるからあのふねにはらない」!? 高性能こうせいのう国産こくさん機能きのうレーダーFCS-3Aにたいするいわれなき中傷ちゅうしょう 最新さいしん汎用はんよう護衛ごえいかん「あきづき」がた」『軍事ぐんじ研究けんきゅうだい50かんだい5ごう、ジャパンミリタリー・レビュー、2015ねん5がつ、28-39ぺーじNAID 40020432730 
    • 東郷とうごう, くだり「ウエポン・システム (特集とくしゅう 新型しんがた護衛ごえいかん「あきづき」) - (徹底てってい解説かいせつ さい新鋭しんえいDD「あきづき」のハードウェア)」『世界せかい艦船かんせんだい764ごう海人あましゃ、2012ねん8がつ、110-117ぺーじNAID 40019366523 
    • 前川まえかわ, 克己こっき辰巳たつみ, 康治こうじ樋口ひぐち, 隆行たかゆき艦艇かんていようしゅ発電はつでんガスタービン(M1A-35)の開発かいはつ」(PDF)『防衛ぼうえい調達ちょうたつ情報じょうほうセキュリティ』2012ねん2がつ、29-30ぺーじ2020ねん9がつ1にち閲覧えつらん 
    • 山崎やまざき, しん「わがくに現有げんゆう護衛ごえいかんのコンバット・システム」『世界せかい艦船かんせんだい748ごう海人あましゃ、2011ねん10がつ、98-107ぺーじNAID 40018965310 
    • 山崎やまざき, しん「「あきづき」がたDDの運用うんよう構想こうそう (特集とくしゅう 新型しんがた護衛ごえいかん「あきづき」)」『世界せかい艦船かんせんだい764ごう海人あましゃ、2012ねん8がつ、118-123ぺーじNAID 40019366528 
    • 山崎やまざき, しん護衛ごえいかん哨戒しょうかい艦艇かんてい (特集とくしゅう 自衛じえいかん2014) -- (自衛じえいかん技術ぎじゅつ能力のうりょく)」『世界せかい艦船かんせんだい790ごう海人あましゃ、2014ねん1がつ、126-131ぺーじNAID 40019881832 
    • 海人あましゃへん)「「19DD」の技術ぎじゅつてき特徴とくちょう (特集とくしゅう進水しんすい目前もくぜん! 注目ちゅうもくの「19DD」)」『世界せかい艦船かんせんだい732ごう海人あましゃ、2010ねん11月、83-99ぺーじNAID 40017318659 
    • 海人あましゃへん)「自衛じえいかん100のトリビア」『世界せかい艦船かんせんだい746ごう海人あましゃ、2011ねん8がつ、57ぺーじNAID 40018919664 
    • 海人あましゃへん)「船体せんたい艤装ぎそう機関きかん (特集とくしゅう 新型しんがた護衛ごえいかん「あきづき」) - (徹底てってい解説かいせつ さい新鋭しんえいDD「あきづき」のハードウェア)」『世界せかい艦船かんせんだい764ごう海人あましゃ、2012ねん8がつ、100-109ぺーじNAID 40019366519 
    • 海人あましゃへん)「写真しゃしん特集とくしゅう 自衛じえいかんぜんタイプ ラインナップ」『世界せかい艦船かんせんだい790ごう海人あましゃ、2014ねん1がつ、74-77ぺーじNAID 40019881781 
    • 海人あましゃへん)「[写真しゃしん特集とくしゅう①]将来しょうらいにな自衛じえいかん」『世界せかい艦船かんせんだい991ごう海人あましゃ、2023ねん4がつ、21-37ぺーじ 
    • 技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶ へん技術ぎじゅつ開発かいはつかん船舶せんぱく担当たんとう)」『技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶ60ねん』2012ねんNCID BB10936527 

    関連かんれん項目こうもく

    [編集へんしゅう]

    外部がいぶリンク

    [編集へんしゅう]