ウルトラマンになりたかった男おとこ

『ウルトラマンになりたかった男おとこ』（ウルトラマンになりたかったおとこ）は、1993年ねん 10月18日にちにTBS 系列けいれつ『月曜げつようドラマスペシャル』で放送ほうそうされた、ウルトラシリーズを題材だいざいにした円谷つぶらやプロダクションと木下きのしたプロダクションの共同きょうどう制作せいさくによるドラマ作品さくひん^[1]。正式せいしきなタイトルは『ウルトラマンになりたかった男おとこ怪獣かいじゅうに魅みせられた男おとこの感動かんどうドラマ』^[1]。114分ふん^[1]。

劇げき中ちゅうの特撮とくさつパートでは、初代しょだいウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンA、ウルトラマンタロウ、ウルトラマンレオ、ウルトラマン80が登場とうじょうしている。

あらすじ

円谷つぶらやプロが製作せいさく中ちゅうのウルトラマンの新作しんさく映画えいが『オールウルトラマン対たい怪獣かいじゅう軍団ぐんだん』に、上層じょうそう部ぶの決定けっていでコンピュータ・グラフィックが導入どうにゅうされることとなる。海外かいがいでCGによる映像えいぞう技術ぎじゅつを学まなんだスタッフ・寺村てらむらが加くわわったことにより、操みさお演えんじ部ぶのベテラン・朝見ちょうけんをはじめとする古参こさんのスタッフは現場げんばを外はずされてしまい、朝見ちょうけんは遊ゆう園地えんちのアトラクションでウルトラマンの着きぐるみを着きることとなる。

怪獣かいじゅうに夢中むちゅうな不器用ぶきような操みさお演技えんぎ師しの男おとこ・朝見ちょうけんの人間にんげん模様もようと、新あたらしい特撮とくさつ表現ひょうげんへの挑戦ちょうせんの道程どうていが、このドラマの軸じくとなっている。

登場とうじょう怪獣かいじゅう

ボスゴン

劇げき中ちゅうで製作せいさくされていた映画えいが『オールウルトラマン対たい怪獣かいじゅう軍団ぐんだん』に登場とうじょうする怪獣かいじゅう。

元々もともとは本ほん作品さくひんとは別べつの特番とくばんのためにデザイン・製作せいさくされた新しん怪獣かいじゅうだったが、特番とくばんが製作せいさく中止ちゅうしとなったため、本ほん作品さくひんにて初はつ登場とうじょうとなった^[2]。

ゴッドキング

劇げき中ちゅうで製作せいさくされていた映画えいが『オールウルトラマン対たい怪獣かいじゅう軍団ぐんだん』のラストに登場とうじょうした怪獣かいじゅう。ウルトラマンの10倍ばいの大おおきさを誇ほこり、同どう映画えいがのラストでウルトラマンのスペシウム光線こうせんを受うけて倒たおされる。

劇げき中ちゅうでは「霧きりのスクリーンにCGを映うつして表現ひょうげんし、手てや足あし、頭あたまといった部分ぶぶんのアップを実物じつぶつ大だいの人形にんぎょうを使つかうという手法しゅほうで撮影さつえいされた」という設定せっていになっている。実際じっさいの撮影さつえいには上半身じょうはんしんのみのメカニックを内蔵ないぞうしたパペットが使用しようされた。CGはモーフィングで顔面がんめんが歪いがむカットで実際じっさいに使用しようされている。

怪獣かいじゅう軍団ぐんだん

ボスゴン、ゴッドキングのほかに以下いかの怪獣かいじゅうが登場とうじょうし、ウルトラ戦士せんしと対決たいけつしている。

スタッフ

監督かんとく - 杉村すぎむら六郎ろくろう
脚本きゃくほん - 佐々木ささき守まもる
音楽おんがく - 渡辺わたなべ博也ひろや
撮影さつえい - 藤田ふじた久美くみ
美術びじゅつ監督かんとく - 西村にしむら伸明のぶあき、伊藤いとう悟さとる
照明しょうめい - 山下やました博ひろし
VE - 阪上さかうえ忠雄ただお
録音ろくおん - 福岡ふくおか修おさむ
編集へんしゅう - 宮崎みやざき清春きよはる
選曲せんきょく - 合田あいだ豊ゆたか
効果こうか - 橋本はしもと正二しょうじ
助監督じょかんとく - 高坂こうさか勉つとむ、石川いしかわ整せい、館内たてうち秀樹ひでき、倉くら貫ぬき健二郎けんじろう
特撮とくさつユニット
- 特撮とくさつアドバイザー - 大木おおき淳あつし吉きち
- 怪獣かいじゅうデザイン - 池谷いけがや仙せん克かつ
- 特撮とくさつ絵えコンテ - 樋口ひぐち真しん嗣
- 操みさお演えんじ - 畠山はたけやま修おさむ、滝本たきもと住じゅう夫おっと
- 特殊とくしゅ効果こうか - 保倉ほくら一郎いちろう
- 視覚しかく効果こうか - 中野なかの稔みのる、大屋おおや哲男てつお、渡辺わたなべ義治よしはる
- 怪獣かいじゅう製作せいさく - アップアート、特殊とくしゅ美術びじゅつGAM、亀甲きっこう船せん
- 美術びじゅつ協力きょうりょく - ディスオリジナル
- 助監督じょかんとく - 三留みとめ浩ひろし昌あきら
- 技わざ斗と - 二に家いえ本もと辰己たつみ
CG - 富士通ふじつう（FM TOWNSⅡ使用しよう）
技術ぎじゅつ協力きょうりょく - ビデオフォーカス
企画きかく - 飯島いいじま敏宏としひろ（木下きのしたプロ）、円谷つぶらや皐さつき
プロデューサー補ほ - 円谷つぶらや昌弘まさひろ
プロデューサー - 山本やまもと典のり助すけ、満田みつたかずほ（円谷つぶらやプロ）、浜井はまい誠まこと
製作せいさく - 木下きのしたプロダクション、円谷つぶらやプロダクション、TBS

キャスト

朝見ちょうけん広志ひろし：武田たけだ鉄矢てつや
竹内たけうち祐子ゆうこ：高橋たかはし恵子けいこ
竹内たけうち徹とおる：池田いけだ貴たか尉じょう
寺村てらむら正憲まさのり：長塚ながつか京三きょうぞう
吉田よしだ淳一じゅんいち：尾美おみとしのり
松田まつだ特技とくぎ監督かんとく：佐藤さとうB作さく
夏目なつめ総そう監督かんとく：下川しもかわ辰平たっぺい
朝見ちょうけん洋子ようこ：佐藤さとう忍しのぶ
小倉おぐら一郎いちろう
石井いしい愃一
平松ひらまつ慎吾しんご
冷泉れいせん公こう裕ひろし
須藤すとう学まなぶ
大川おおかわ明子あきこ

ほか

スーツアクター

ウルトラマン - 大滝おおたき明利あきとし
ボスゴン - 松岡まつおか稜りょう士し
ウルトラマンレオ^[3] - 二に家いえ本ほん辰巳たつみ

ソフト化か

1994年ねん2月がつ25日にちにパック・イン・ビデオよりVHSビデオ版ばんが発売はつばい。

DVD化かやネット配信はいしんはされていない。

脚注きゃくちゅう

^ ^a ^b ^c UPM vol.37 2022, p. 31, 「円谷つぶらやプロ作品さくひん新しん紀行きこう『ウルころ』、『ウルトラに材ざいをとったドラマたち』」
^ 『懐なつかしのヒーロー・ウルトラ怪獣かいじゅう99の謎なぞ』（二見ふたみ書房しょぼう・1994年ねん）p.223では「NG企画きかくからの流用りゅうよう」との旨むねが記しるされているが、同どう書籍しょせき中ちゅうにはNGとなった企画きかく名めいや番組ばんぐみ名めいそのものについては記載きさいされていない。
^ 「円谷つぶらやプロダクション 30YEARS+(PART2)」『宇宙船うちゅうせん』Vol.64、朝日あさひソノラマ、1993年ねん5月がつ1日にち、46頁ぺーじ、雑誌ざっしコード：01843-06。

参考さんこう文献ぶんけん

講談社こうだんしゃ編へん『ウルトラ特撮とくさつ PERFECT MOOK』 vol.37《ウルトラマンゼアス/ウルトラマンUSA》、講談社こうだんしゃ〈講談社こうだんしゃシリーズMOOK〉、2022年ねん1月がつ11日にち。ISBN 978-4-06-521064-2。

外部がいぶリンク

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[UPM_vol.3731-1] UPM vol.37 2022, p. 31, 「円谷つぶらやプロ作品さくひん新しん紀行きこう『ウルころ』、『ウルトラに材ざいをとったドラマたち』」

[2] 『懐なつかしのヒーロー・ウルトラ怪獣かいじゅう99の謎なぞ』（二見ふたみ書房しょぼう・1994年ねん）p.223では「NG企画きかくからの流用りゅうよう」との旨むねが記しるされているが、同どう書籍しょせき中ちゅうにはNGとなった企画きかく名めいや番組ばんぐみ名めいそのものについては記載きさいされていない。

[3] 「円谷つぶらやプロダクション 30YEARS+(PART2)」『宇宙船うちゅうせん』Vol.64、朝日あさひソノラマ、1993年ねん5月がつ1日にち、46頁ぺーじ、雑誌ざっしコード：01843-06。

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