ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士せんしVS大だい怪獣かいじゅう軍団ぐんだん

『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士せんしVS大だい怪獣かいじゅう軍団ぐんだん』（ウルトラマンゾフィーウルトラのせんしブイエスだいかいじゅうぐんだん）は、歴代れきだいのウルトラシリーズの作品さくひんを再さい編集へんしゅうした劇場げきじょう公開こうかい作品さくひん。1984年ねん 3月17日にち公開こうかい、松竹しょうちく富士ふじ配給はいきゅう。

概要がいよう

宇宙うちゅう警備けいび隊たい隊長たいちょうであり、ウルトラ兄弟きょうだいの長兄ちょうけいであるゾフィーをストーリーテラーに、『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの名めい勝負しょうぶを紹介しょうかいする^[1]^[2]。ゾフィーの声こえを『ウルトラマン』最終さいしゅう回かい（第だい39話わ）以来いらい、17年ねんぶりに浦野うらの光ひかりが演えんじている。

登場とうじょうする怪獣かいじゅう・宇宙うちゅう人じんはバルタン星ばるたんせい人じんに始はじまり、キングジョー、ガラモン、ババルウ星ほし人じんなど、全部ぜんぶで36体たいにおよぶ。登場とうじょうに際さいし、一部いちぶの怪獣かいじゅう・宇宙うちゅう人じんの鳴なき声ごえや光線こうせんの発射はっしゃ音おんが変更へんこうされているほか、最期さいごの描写びょうしゃや倒たおされ方かたも本編ほんぺんとは異ことなる怪獣かいじゅうがいる。当時とうじ、『ワールドプロレスリング』の実況じっきょうで人気にんきがあった古舘ふるたち伊知郎いちろう（当時とうじ・テレビ朝日てれびあさひアナウンサー）が怪獣かいじゅうやウルトラマンの戦たたかいを実況じっきょうする場面ばめんや、ピグモンが『ウルトラQ』に登場とうじょうした可愛かわいらしい怪獣かいじゅうを紹介しょうかいする場面ばめんもある。新規しんきに人間にんげんのセリフが追加ついかされている。

本ほん作品さくひんにおいて帰かえってきたウルトラマンに「ウルトラマンジャック」という名前なまえが設定せっていされ、以降いこうの作品さくひんでもこの名前なまえで呼よばれるようになった^[3]^[4]。

作中さくちゅうには、『ウルトラマンタロウ』第だい34話わの、ウルトラ6兄弟きょうだいが次々つぎつぎとウルトラマンボールから出でると同時どうじに自みずからの名前なまえを名乗なのるシーンがあるが、そこで、ゾフィーが「ジャック」、ジャックが「ゾフィー」と名乗なのるミスがある。

配給はいきゅう収入しゅうにゅうは1億おく5500万まん円えん^[5]。

登場とうじょうウルトラマン

登場とうじょう怪獣かいじゅう・宇宙うちゅう人じん

宇宙うちゅう忍者にんじゃバルタン星ばるたんせい人じん
宇宙うちゅうロボットキングジョー
灼熱しゃくねつ怪獣かいじゅうザンボラー
ロボット怪獣かいじゅうクレージーゴン
冷凍れいとう怪獣かいじゅうギガス
彗星すいせい怪獣かいじゅうドラコ
どくろ怪獣かいじゅうレッドキング（二に代目だいめ）
古代こだい怪獣かいじゅうゴモラ
地底ちてい怪獣かいじゅうパゴス
冷凍れいとう怪獣かいじゅうペギラ
誘拐ゆうかい怪人かいじんケムール人じん
海底かいてい原人げんじんラゴン
- 海底かいてい原人げんじん巨大きょだいラゴン
宇宙うちゅう忍者にんじゃバルタン星ばるたんせい人じん（二に代目だいめ）
怪獣かいじゅう酋長しゅうちょうジェロニモン
謎なぞの円盤えんばん
友好ゆうこう珍獣ちんじゅうピグモン
隕石いんせき怪獣かいじゅうガラモン
コイン怪獣かいじゅうカネゴン
モグラ怪獣かいじゅうモングラー
人工じんこう生命せいめい M1号ごう
脳波のうは怪獣かいじゅうギャンゴ
宇宙うちゅう恐竜きょうりゅうゼットン
兄あに怪獣かいじゅうガロン
弟おとうと怪獣かいじゅうリットル
合体がったい怪獣かいじゅうプラズマ
合体がったい怪獣かいじゅうマイナズマ
暗黒あんこく星ほし人じんババルウ星ほし人じん
- にせアストラ
策略さくりゃく星ほし人じんペダン星ほし人じん
分身ぶんしん宇宙うちゅう人じんガッツ星ほし人じん
宇宙うちゅう大だい怪獣かいじゅうベムスター
暗殺あんさつ宇宙うちゅう人じんナックル星ほし人じん
用心棒ようじんぼう怪獣かいじゅうブラックキング
殺ころし屋や超ちょう獣ししバラバ
大だい蟻あり超ちょう獣ししアリブンタ
地底ちていエージェントギロン人じん
火山かざん怪かい鳥とりバードン
宇宙うちゅう大だい怪獣かいじゅうムルロア
極悪ごくあく宇宙うちゅう人じんテンペラー星ほし人じん

声こえの出演しゅつえん

ゾフィー - 浦野うらの光ひかり
ウルトラマン - 堀内ほりうち賢雄けんゆう
ウルトラセブン、ペダン星ほし人じん、ギロン人じん - 小滝こたき進すすむ
ウルトラマンエース - 佐藤さとう弘ひろし
ウルトラマンタロウ - 桜本さくらもと昌弘まさひろ
バルタン星ばるたんせい人じん二に代目だいめ、テンペラー星ほし人じん - 広瀬ひろせ正ただし志こころざし
ピグモン - 栗ぐり葉子ようこ
カネゴン、M1号ごう - 白川しらかわ澄子すみこ
アナウンサー - 古舘ふるたち伊知郎いちろう（テレビ朝日てれびあさひアナウンサー〈当時とうじ〉）
ナレーター - 矢島やじま正明まさあき

スタッフ

企画きかく・製作せいさく - 円谷つぶらや皐さつき
プロデューサー - 宇川うがわ清隆きよたか、円谷つぶらや皐さつき
脚本きゃくほん・構成こうせい - 藤島ふじしま浩ひろし一郎いちろう、安井やすい尚志ひさし、金田かねだ益えき実み、平野ひらの靖やすし士し
音楽おんがく - 宮内くない国こく郎ろう、冬木ふゆき透とおる
総そう編集へんしゅう - 浦岡うらおか敬一けいいち
撮影さつえい - 大岡おおおか新一しんいち
制作せいさく協力きょうりょく - 円谷つぶらやエンタープライズ
監督かんとく - 高野たかの宏一こういち

主題歌しゅだいか

「ウルトラマンゾフィー」: 作詞さくし - 谷たにのぼる / 作曲さっきょく・編曲へんきょく - 菊池きくち俊輔しゅんすけ / 歌うた - 近藤こんどう光子みつこ、コロムビアゆりかご会かい
「ウルトラマン物語ものがたり」: 作詞さくし - 谷たにのぼる / 作曲さっきょく・編曲へんきょく - 冬木ふゆき透とおる / 歌うた - 水木みずき一郎いちろう、コロムビアゆりかご会かい

映像えいぞうソフト化か

シリーズ40周年しゅうねん作品さくひん『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟きょうだい』の公開こうかいを記念きねんし、2006年ねん9月がつ13日にちにDVDが発売はつばいされた。また、シリーズ45周年しゅうねんを記念きねんした「ウルトラシリーズ45周年しゅうねん記念きねんメモリアルムービーコレクション 1966-1984　DVD-BOX」にも収録しゅうろくされている。

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ UPM vol.18 2021, p. 31, 「ウルトラ特別とくべつ企画きかくvol.17 再さい編集へんしゅうMOVIEの魅力みりょく」
^ HISTORICA 2022, p. 30, 「劇場げきじょう映画えいが」
^ 大石おおいし真司しんじ、江口えぐち水みず基もと・島崎しまざき淳あつし・間宮まみや尚彦なおひこ『円谷つぶらやプロ全ぜん怪獣かいじゅう図鑑ずかん』小学館しょうがくかん、2013年ねん、198頁ぺーじ。ISBN 978-4-09-682074-2。
^ 詳細しょうさいはこちらを参照さんしょう
^ 「邦画ほうがフリーブッキング配はい収おさむベスト作品さくひん」『キネマ旬報きねまじゅんぽう』1985年ねん 2月がつ下旬げじゅん号ごう、キネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ、1985年ねん、119頁ぺーじ。

参考さんこう文献ぶんけん

講談社こうだんしゃ編へん『ウルトラ特撮とくさつ PERFECT MOOK』 vol.18《ウルトラマンG/ウルトラマンパワード》、講談社こうだんしゃ〈講談社こうだんしゃシリーズMOOK〉、2021年ねん3月がつ24日にち。ISBN 978-4-06-520941-7。
『ULTRAMAN HISTORICA ウルトラQからシン・ウルトラマンまで』講談社こうだんしゃ〈講談社こうだんしゃMOOK〉、2022年ねん6月がつ28日にち。ISBN 978-4-06-528129-1。

外部がいぶリンク

[UPM_vol.1831-1] UPM vol.18 2021, p. 31, 「ウルトラ特別とくべつ企画きかくvol.17 再さい編集へんしゅうMOVIEの魅力みりょく」

[HISTORICA30-2] HISTORICA 2022, p. 30, 「劇場げきじょう映画えいが」

[3] 大石おおいし真司しんじ、江口えぐち水みず基もと・島崎しまざき淳あつし・間宮まみや尚彦なおひこ『円谷つぶらやプロ全ぜん怪獣かいじゅう図鑑ずかん』小学館しょうがくかん、2013年ねん、198頁ぺーじ。ISBN 978-4-09-682074-2。

[4] 詳細しょうさいはこちらを参照さんしょう

[5] 「邦画ほうがフリーブッキング配はい収おさむベスト作品さくひん」『キネマ旬報きねまじゅんぽう』1985年ねん 2月がつ下旬げじゅん号ごう、キネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ、1985年ねん、119頁ぺーじ。

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]