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エウクレイア (ギリシア神話) - Wikipedia コンテンツにスキップ

エウクレイア (ギリシア神話しんわ)

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エウクレイアギリシャΕいぷしろんὔκλεια)は、ギリシア神話しんわにおける栄光えいこう名声めいせい女神めがみである。優雅ゆうが女神めがみカリスいちはしらプルタルコスによれば、エウクレイアはヘーラクレースとミュルトーのむすめで、かつては人間にんげんであったが、死後しご処女しょじょ女神めがみとしてまつられるようになった[1]。しかし、オルフェウスきょうへんには、エウクレイアはヘファイストスアグライアーむすめだと言及げんきゅうされている。

信仰しんこう[編集へんしゅう]

おもマケドニアボイオティアロクリスにて信仰しんこうされており、ギリシアしょ都市としにおいてもアゴラ周辺しゅうへんまつられることがおおかった。マケドニアのかつての首都しゅとであったアイガイのアゴラにもエウクレイアの神域しんいきがあり、そこからはピリッポス2せいははエウリュディケ奉納ほうのうした台座だいざ(「シッラスのむすめエウリュディケがエウクレイアに奉納ほうのうする」という銘文めいぶんきざまれている)が発掘はっくつされた。この神域しんいき内部ないぶには、ピリッポス2せい紀元前きげんぜん340ねんごろ建造けんぞうしたエウクレイア神殿しんでんがあった。アテナイにもエウクレイアの神域しんいきがあり、マラトンのたたか勇敢ゆうかんたたかった市民しみんたちの栄光えいこう記念きねんしてささげられたものである[2]陶器とうきにおいてはアフロディテ一緒いっしょえがかれることがおおいが、これは「貞操ていそうかんして評判ひょうばんがある花嫁はなよめ」をあらわしている。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Plutarch, Aristides, 20. 6
  2. ^ Pausanias, Description of Greece, 1. 14. 4

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • しゅうふじ/澤田さわだ古代こだいギリシア遺跡いせき事典じてん東京とうきょうどう出版しゅっぱん、2004ねん