ディック・グロート

ディック・グロート
*Dick Groat*
	デューク時代じだいのグロート
基本きほん情報じょうほう
国籍こくせき	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
生年月日せいねんがっぴ	1930年ねん11月4日にち
没ぼつ年月日ねんがっぴ	2023年ねん4月がつ27日にち（92歳さい没ぼつ）
出身しゅっしん地ち	ペンシルベニア州しゅうウィルキンスバーグ
身長しんちょう	180cm (5 ft 11 in)
体重たいじゅう	72kg (159 lb)
キャリア情報じょうほう
高校こうこう	スイスヴェール高等こうとう学校がっこう
大学だいがく	デューク大学だいがく
NBAドラフト	1952年ねん / 1巡じゅん目め / 全体ぜんたい3位い[1]
	フォートウェイン・ピストンズから指名しめい
プロ選手せんしゅ期間きかん	1952年ねん–1953年ねん
ポジション	ポイントガード
背番号せばんごう歴れき	5
経歴けいれき
1952–1953	フォートウェイン・ピストンズ
受賞じゅしょう歴れき
	UPI年間ねんかん最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅ賞しょう (1952); ヘルムズ財団ざいだん年間ねんかん最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅ賞しょう (1951); オールアメリカン・コンセンサスファーストチーム (1952); オールアメリカン・コンセンサスセカンドチーム (1951); 2x SoCon男子だんし年間ねんかん最優秀さいゆうしゅうアスリート賞しょう (1951, 1952); 2x SoConトーナメントMVP (1951, 1952); No. 10 デューク・ブルーデビルズ永久えいきゅう欠番けつばん;
NBA通算つうさん成績せいせき
得点とくてん数すう	309 (11.9 ppg)
アシスト数すう	69 (2.7 asp)
リバウンド数すう	86 (3.3 rpg)
	Stats Basketball-Reference.com
	Stats NBA.com 選手せんしゅ情報じょうほう NBA.Rakuten
	カレッジバスケットボール殿堂でんどう入いり (2007年ねん)

ディック・グロート　
*Dick Groat*
	1960年ねん
基本きほん情報じょうほう
国籍こくせき	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
出身しゅっしん地ち	ペンシルベニア州しゅうウィルキンスバーグ
生年月日せいねんがっぴ	1930年ねん11月4日にち
没ぼつ年月日ねんがっぴ	2023年ねん4月がつ27日にち（92歳さい没ぼつ）
身長しんちょう; 体重たいじゅう	5' 11" ＝約やく180.3 cm; 180 lb ＝約やく81.6 kg
選手せんしゅ情報じょうほう
投球とうきゅう・打席だせき	右みぎ投とう右みぎ打だ
ポジション	遊撃手ゆうげきしゅ
プロ入いり	1952年ねんアマチュアFA
初はつ出場しゅつじょう	1952年ねん6月がつ19日にち
最終さいしゅう出場しゅつじょう	1967年ねん10月がつ1日にち
経歴けいれき（括弧かっこ内ないはプロチーム在籍ざいせき年度ねんど）
	デューク大学だいがく; ピッツバーグ・パイレーツ (1952 - 1962); セントルイス・カージナルス (1963 - 1965); フィラデルフィア・フィリーズ (1966 - 1967); サンフランシスコ・ジャイアンツ (1967);
	この表ひょうについて

リチャード・モロー・グロート（Richard Morrow "Dick" Groat, 1930年ねん 11月4日にち - 2023年ねん 4月がつ27日にち^[1]）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくペンシルベニア州しゅうウィルキンスバーグ出身しゅっしんのプロ野球やきゅう選手せんしゅ（遊撃手ゆうげきしゅ）・元もとプロバスケットボール選手せんしゅ。右みぎ投とう右みぎ打だ。

MLBとNBAの両方りょうほうでのプレー経験けいけんがあり、2013年ねん時点じてんで「アメリカ大学だいがく野球やきゅう殿堂でんどう入はいりと全米ぜんべいカレッジバスケットボール殿堂でんどう入いりの両方りょうほうを果はたした唯一ゆいいつの選手せんしゅ」である。

甥おいはプロゴルファーのブルックス・ケプカである。

経歴けいれき

デューク大学だいがく時代じだいは野球やきゅうとバスケットボールの両方りょうほうでオールアメリカン（全米ぜんべい代表だいひょうチーム）に選えらばれており^[2]、両りょうスポーツで優秀ゆうしゅうな実績じっせきを残のこした。特とくにバスケでは839ポイントのNCAAシーズン記録きろくも樹立じゅりつした^[3]。

大学だいがくを卒業そつぎょうした数日すうじつ後ごにアマチュアフリーエージェントとして、ブランチ・リッキーがゼネラルマネージャーを務つとめるMLBのピッツバーグ・パイレーツと契約けいやくを交かわした^[2]。初年しょねんの1952年ねんにいきなり遊撃手ゆうげきしゅとして95試合しあいに出場しゅつじょうし、同年どうねんの新人しんじん王おう投票とうひょうでも3位いの得票とくひょう率りつを獲得かくとくした^[4]。また、1952年ねんのNBAドラフトでNBAのフォートウェイン・ピストンズから1巡じゅん目め（全体ぜんたい3位い）指名しめいを受うけて入団にゅうだんしており、この野球やきゅうシーズンのオフにピストンズで1シーズンのみプレーしている。

1953年ねんと1954年ねんはアメリカ陸軍りくぐんで兵役へいえきに就ついていたために試合しあいに出場しゅつじょうすることが出来できなかった^[2]。

1955年ねんにピストンズには戻もどらず、パイレーツに復帰ふっきした。

1960年ねんは打率だりつ.325で首位しゅい打者だしゃのタイトルを獲得かくとくし、MVPも受賞じゅしょうした。以後いご、ナショナルリーグ遊撃手ゆうげきしゅの打撃だげきタイトル獲得かくとく者しゃは2009年ねんまで40年ねん近ちかく現あらわれなかった（2009年ねんにフロリダ・マーリンズのハンリー・ラミレスが打率だりつ.342で首位しゅい打者だしゃ獲得かくとく）^[2]。チームもこの年としにナショナルリーグを制覇せいはしており、ニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズ第だい7戦せんの4-7と3点てんリードされた8回かい裏うらにグロートは反撃はんげきの口火くちびとなる適時てきじ打だを放はなった。パイレーツはこの回かいに一挙いっきょ5点てんを取とり、9-7と逆転ぎゃくてんした。9回かい表ひょうにヤンキースに同点どうてんに追おい付つかれたが、9回かい裏うらにパイレーツは先頭せんとう打者だしゃのビル・マゼロスキーがワールドシリーズ史上しじょう初はつとなる劇的げきてきなサヨナラ本塁打ほんるいだを放はなち、ワールドチャンピオンに輝かがやいた。

1962年ねん11月19日にちにドン・カードウェルらとの交換こうかんトレードでセントルイス・カージナルスへ移籍いせきした。

1964年ねんはワールドシリーズでカージナルスが4勝しょう3敗はいでヤンキースを破やぶり、2度目どめのワールドチャンピオンを経験けいけんした。

1965年ねん10月27日にちにビル・ホワイトらとのトレードでフィラデルフィア・フィリーズへ移籍いせきした。

売却ばいきゃくする形かたちで1967年ねん6月22日にちにサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍いせきしたが、1967年ねんはトータルで打率だりつ.156しか残のこせず、この年とし限かぎりで現役げんえきを引退いんたいした。

ヒットエンドランの達人たつじんであり、パイレーツ時代じだいは堅実けんじつな守備しゅびで二塁手にるいしゅのビル・マゼロスキー（後のちに守備しゅびが評価ひょうかされてアメリカ野球やきゅう殿堂でんどう入はいり）と鉄壁てっぺきの二に遊ゆう間あいだを形成けいせいした。打撃だげきの方ほうは非力ひりきであったが、打率だりつ3割わり以上いじょうを4度ど記録きろくした。オールスターゲームには通算つうさんで5度ど（1959・1960・1962・1963・1964年ねん）選出せんしゅつされている。

2011年ねんにアメリカ大学だいがく野球やきゅう殿堂でんどう入いりを果はたした^[5]。4年ねん前まえの2007年ねんにはアメリカ大学だいがくバスケットボール殿堂でんどう入いりしているため^[2]、「アメリカ大学だいがく野球やきゅう殿堂でんどうとアメリカ大学だいがくバスケットボール殿堂でんどうの両方りょうほうで殿堂でんどう入いりを果はたした最初さいしょの（2013年ねん時点じてんで唯一ゆいいつの）選手せんしゅ」となった。

2023年ねん4月がつ27日にち死去しきょ。92歳さい没ぼつ^[1]。

詳細しょうさい情報じょうほう

MLB年度ねんど別べつ打撃だげき成績せいせき

年とし度ど	球たま団だん	試ためし合ごう	打だ席せき	打だ数かず	得とく点てん	安やす打だ	二に塁るい打だ	三さん塁るい打だ	本ほん塁るい打だ	塁るい打だ	打だ点てん	盗ぬすめ塁るい	盗ぬすめ塁るい死し	犠打だ	犠飛ひ	四よん球たま	敬けい遠とお	死し球たま	三さん振ふ	併殺ころせ打だ	打だ率りつ	出で塁るい率りつ	長なが打だ率りつ	O P S
1952	PIT	95	415	384	38	109	6	1	1	120	29	2	4	11	--	19	--	1	27	18	.284	.319	.313	.632
1955		151	572	521	45	139	28	2	4	183	51	0	2	11	1	38	11	1	26	20	.267	.317	.351	.669
1956		142	575	520	40	142	19	3	0	167	37	0	3	17	3	35	3	0	25	14	.273	.317	.321	.638
1957		125	551	501	58	158	30	5	7	219	54	0	1	14	6	27	1	3	28	16	.315	.350	.437	.787
1958		151	621	584	67	175	36	9	3	238	66	2	2	6	5	23	7	4	32	21	.300	.328	.408	.735
1959		147	641	593	74	163	22	7	5	214	51	0	2	9	4	32	2	2	35	21	.275	.312	.361	.673
1960		138	629	573	85	186	26	4	2	226	50	0	2	12	1	39	0	4	35	7	.325	.371	.394	.766
1961		148	648	596	71	164	25	6	6	219	55	0	4	7	4	40	0	1	44	22	.275	.320	.367	.687
1962		161	723	678	76	199	34	3	2	245	61	2	1	5	6	31	1	3	61	14	.294	.325	.361	.686
1963	STL	158	704	631	85	201	43	11	6	284	73	3	1	7	4	56	2	6	58	18	.319	.377	.450	.827
1964		161	696	636	70	186	35	6	1	236	70	2	3	9	7	44	3	0	42	15	.292	.335	.371	.706
1965		153	655	587	55	149	26	5	0	185	52	1	1	4	7	56	2	1	50	11	.254	.316	.315	.632
1966	PHI	155	640	584	58	152	21	4	2	187	53	2	1	7	4	40	6	5	38	20	.260	.311	.320	.631
1967	PHI	10	31	26	3	3	0	0	0	3	1	0	0	1	0	4	0	0	4	0	.115	.233	.115	.349
1967	SFG	34	78	70	4	12	1	1	0	15	4	0	0	2	0	6	1	0	7	3	.171	.237	.214	.451
'67計けい	SFG	44	109	96	7	15	1	1	0	18	5	0	0	3	0	10	1	0	11	3	.156	.236	.188	.423
通算つうさん：14年ねん		1929	8179	7484	829	2138	352	67	39	2741	707	14	27	122	52	490	39	31	512	220	.286	.330	.366	.696

各かく年度ねんどの太字ふとじはリーグ最高さいこう

MLBにおけるタイトル

首位しゅい打者だしゃ：1回かい（1960年ねん）

MLBにおける表彰ひょうしょう

シーズンMVP：1回かい（1960年ねん）
ルー・ゲーリッグ賞しょう：1回かい（1960年ねん）
MLBオールスターゲーム選出せんしゅつ：5回かい（1959年ねん - 1960年ねん、1962年ねん - 1964年ねん）

MLBでの背番号せばんごう

24 （1952年ねん - 1967年ねん）　
20 （1967年ねん）

NBA個人こじん成績せいせき

略称りゃくしょう説明せつめい
GP	出場しゅつじょう試合しあい数すう	GS	先発せんぱつ出場しゅつじょう試合しあい数すう	MPG	平均へいきん出場しゅつじょう時間じかん
FG%	フィールドゴール成功せいこう率りつ	3P%	スリーポイント成功せいこう率りつ	FT%	フリースロー成功せいこう率りつ
RPG	平均へいきんリバウンド数かず	APG	平均へいきんアシスト数かず	SPG	平均へいきんスティール数かず
BPG	平均へいきんブロック数かず	PPG	平均へいきん得点とくてん	太字ふとじ	キャリアハイ

レギュラーシーズン

シーズン	チーム	GP	MPG	FG%	FT%	RPG	APG	PPG
1984–85	FTW	26	25.5	.368	.790	3.3	2.7	11.9

NBA通算つうさん成績せいせき

	レギュラーシーズン (1シーズン)
	26試合しあい総計そうけい	ゲーム平均へいきん	40分ふん平均へいきん
ポイント数すう	309	11.9	18.6
リバウンド数すう	86	3.3	5.2
アシスト数すう	69	2.7	4.2

NBAでの背番号せばんごう

5 （1952年ねん - 1953年ねん）

出典しゅってん

^ ^a ^b “元もとパイレーツのディック・グロート氏しが死去しきょ　92歳さい　MLB＆NBAの二刀流にとうりゅう13人にんの1人ひとり”. スポニチアネックス. (2023年ねん4月がつ28日にち) 2023年ねん4月がつ28日にち閲覧えつらん。
^ ^a ^b ^c ^d ^e Dick Groat - BR Bullpen Baseball-Reference
^ Guide to the Dick Groat Collection, 1948-1955 Duke University Libraries
^ NL Rookie of the Year Voting Baseball-Reference
^ 2011 College Baseball Hall of Fame Inductees collegebaseballhall.org

外部がいぶリンク

選手せんしゅの通算つうさん成績せいせきと情報じょうほう NBA、NBA日本にっぽん、Basketball-Reference
Dick Groat GoDuke.StatsGeek.com
Dick Groat Duke Basketball Stats - Player Info
選手せんしゅの通算つうさん成績せいせきと情報じょうほう ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Basketball-reference.com

[sponichi01-1] “元もとパイレーツのディック・グロート氏しが死去しきょ　92歳さい　MLB＆NBAの二刀流にとうりゅう13人にんの1人ひとり”. スポニチアネックス. (2023年ねん4月がつ28日にち) 2023年ねん4月がつ28日にち閲覧えつらん。

[Bullpen-2] Dick Groat - BR Bullpen Baseball-Reference

[3] Guide to the Dick Groat Collection, 1948-1955 Duke University Libraries

[4] NL Rookie of the Year Voting Baseball-Reference

[5] 2011 College Baseball Hall of Fame Inductees collegebaseballhall.org

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典拠てんきょ管理かんりデータベース
全般ぜんぱん	FAST VIAF WorldCat
国立こくりつ図書館としょかん	アメリカ