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デス・スター - Wikipedia コンテンツにスキップ

デス・スター

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デス・スター(Death Star)は、映画えいがスター・ウォーズシリーズ』に登場とうじょうする架空かくう宇宙うちゅう要塞ようさい人工じんこう天体てんたいである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

銀河ぎんが帝国ていこく保有ほゆうする大型おおがた軍事ぐんじバトル・ステーション。直径ちょっけいやく120km[1]にもおよぶ。

巨大きょだいなカイバー・クリスタルを経由けいゆして収束しゅうそくされた複数ふくすうのレーザーをいちしょ収束しゅうそくさせて発射はっしゃすることによって、惑星わくせいをたった一撃いちげき破壊はかい可能かのうこう威力いりょくほこ強力きょうりょくなスーパーレーザーほう主砲しゅほうとして搭載とうさいしている。エピソード4ではこのレーザーほうにより惑星わくせいオルデラン破壊はかいされた[2]。また、リアクター(反応はんのう)の稼働かどうすう調節ちょうせつすることで威力いりょく自由じゆう制御せいぎょでき、ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーにおいて試射ししゃとして惑星わくせいジェダけて発射はっしゃしたものはリアクター1のみの稼働かどうであったため、オルデランのようにほしごと破壊はかいされてはおらず、惑星わくせい首都しゅとであるジェダ・シティとその周辺しゅうへんのみが消滅しょうめつさせられた。また、デス・スターの防諜ぼうちょうのために惑星わくせいスカリフけて発射はっしゃしたものも同様どうようであり、シタデル・タワーとその周辺しゅうへんのみが消滅しょうめつさせられた。

このスーパーレーザーほう以外いがいにもてき艦隊かんたいによる攻撃こうげき排除はいじょすべく、約数やくすうひゃく以上いじょうもの艦載かんさい各種かくしゅターボ・レーザーほうにより強固きょうこ武装ぶそうされていた[2][3]

映画えいがスター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃こうげき』ではジオノーシアン所有しょゆうしていたデス・スターの設計せっけいドゥークー伯爵はくしゃく(ダース・ティラナス)がダース・シディアスとどけるシーンがあり、ジオノーシアンが本体ほんたい設計せっけい関与かんよしていたことがかされている。なお、「クロスセクション」では、ターキン総督そうとく発案はつあんとしている[2]映画えいがローグ・ワンおよびその前日ぜんじつたんたる小説しょうせつ『カタリスト』では上記じょうきの「スーパーレーザー」の開発かいはつさいし、オーソン・クレニックによる指揮しきのもと、主任しゅにん開発かいはつしゃであるゲイレン・アーソなど大勢おおぜい科学かがくしゃ強制きょうせいてき動員どういんしたことかされた。

構造こうぞう[編集へんしゅう]

デス・スターは惑星わくせいをも破壊はかい可能かのう非常ひじょう強大きょうだい兵力へいりょく宇宙うちゅう要塞ようさいだが、通常つうじょう航行こうこうのためのイオン光速こうそくエンジンと、ハイパー・スペースジャンプに必要ひつようなハイパー・ドライブとをそなえた巨大きょだい宇宙うちゅう戦艦せんかん戦闘せんとうステーション)でもある[2]げきちゅうでもデス・スターが惑星わくせいオルデランに接近せっきんする様子ようす描写びょうしゃされている。この巨体きょたい稼働かどうさせるためのエンジンやハイパードライブとうは、デス・スターの赤道せきどうみぞ沿って設置せっちされていた[4]。また、このトレンチは港湾こうわん施設しせつねており、エピソード4ミレニアム・ファルコン拿捕だほされたドッキングベイ3207も、ここに存在そんざいする[5]さら最高さいこう司令しれいしつは、スーパーレーザー・デッシュのえん(デス・スターの"")に位置いちしていた[6]

体制たいせい[編集へんしゅう]

デス・スターはそれ自体じたい巨大きょだい軍事ぐんじ組織そしきでもあり、乗員じょういんけいやく120まんにんにもおよんだ。なお内部ないぶには乗員じょういん生活せいかつする居住きょじゅう施設しせつのみならず、トレーニングジムから酒保しゅほいたるまで様々さまざま福利ふくり厚生こうせい施設しせつ完備かんびされていた。また初代しょだいデス・スターの指揮しきかんターキン総督そうとくであり、その補佐ほさやくとして帝国ていこくぐん上層じょうそう高級こうきゅう将校しょうこうたちがこのデス・スターにんでいた。なお、だい2デス・スターの指揮しき皇帝こうてい自身じしんがとっており、モフ・ジャジャーロッドが司令しれいかんとして、皇帝こうてい命令めいれいにデス・スターの乗員じょういんたちを指揮しきしていた。

バリエーション[編集へんしゅう]

本編ほんぺんにおけるデス・スターは2わた建造けんぞうされたが、いずれも設計せっけい反乱はんらん同盟どうめいぐんわたって弱点じゃくてん露見ろけんし、破壊はかいされた。

初代しょだいデス・スター(Death Star I )[編集へんしゅう]

初代しょだいデス・スターはエピソード3『シスの復讐ふくしゅう』の終盤しゅうばん建造けんぞう開始かいしされ、エピソード4『あらたなる希望きぼう』の時点じてんではすで完成かんせいしていた。乗員じょういんけいやく100まんにん開発かいはつ段階だんかいのコードネームは「スターダスト」とされており、惑星わくせい完全かんぜん破壊はかいりょくゆうすることから、帝国ていこく内部ないぶでは「プラネット・キラー」の通称つうしょうでも呼称こしょうされていた。

スーパーレーザーほうてい出力しゅつりょくでの試射ししゃのために、惑星わくせいジェダのせいおよ初代しょだいデス・スターの設計せっけい保管ほかんされていた惑星わくせいスカリフのシタデル・タワーとを、そして反逆はんぎゃくしゃへのせしめと、フルパワー状態じょうたいでの試射ししゃのために、惑星わくせいオルデランをそれぞれ破壊はかいしている。

アナキンがダース・ベイダーへと変貌へんぼうしたころにはすで着工ちゃっこうしていたことがかされており、完成かんせいまでやく20ねんかっていたことがかる。一方いっぽうだい2デス・スターは、エピソード5と6のあいだやく1ねんでそのだい部分ぶぶんすで完成かんせいしているが、ジョージ・ルーカスはこの工期こうきについて「シスの復讐ふくしゅう」のDVDの解説かいせつ音声おんせいで「最初さいしょのデス・スターは物資ぶっし調達ちょうたつ苦労くろうしたから」とかたっていた。のち正史せいしのスピンオフ作品さくひんでは、デス・スターの建設けんせつ資材しざい中継ちゅうけい基地きち反乱はんらんぐんテロ攻撃こうげき標的ひょうてきとなったり、設計せっけい完成かんせい協力きょうりょくいられていた技術ぎじゅつしゃたちが逃亡とうぼうしたりといったアクシデントがきていたことかされており、そうしたトラブルが工事こうじ遅延ちえんつながっていたこと示唆しさされている。

スピンオフとなる映画えいがローグ・ワン』では、主任しゅにん開発かいはつしゃゲイレン・アーソ存在そんざいかたられた。かれは、デス・スターの計画けいかくそう責任せきにんしゃオーソン・クレニック旧友きゅうゆうであり、当初とうしょ開発かいはつ協力きょうりょくしていたがのち逃走とうそうした。クレニックはデス・スター建造けんぞうおくれをもどすためにゲイレンをもどし、そのさい抵抗ていこうしたかれつま殺害さつがいした。むすめともわかれとなったゲイレンは復讐ふくしゅうのために「デス・スターを破壊はかいするための弱点じゃくてん」をひそかに用意よういし、わざと反乱はんらんぐんにその情報じょうほうわたらせた。また、ほんさくではオルデラン破壊はかい以前いぜんに「スーパーレーザーほうのテスト」としょうして、カイバー・クリスタルの採掘さいくつがおこなわれていた惑星わくせいジェダの中心ちゅうしんにして、ジェダイはじめとするフォース信奉しんぽうしゃたちの聖地せいちでもあるジェダ・シティを破壊はかいしている。この"テスト"は帝国ていこく元老げんろういんには「事故じこ」として報告ほうこくされた。なお、デス・スターの存在そんざい反乱はんらんぐんは、デス・スターの設計せっけい保管ほかんされていた帝国ていこくぐんのスカリフ基地きち果敢かかん攻撃こうげき仕掛しかけ、多大ただい犠牲ぎせいはらったうえつい設計せっけいのデータ奪取だっしゅ成功せいこうした。

その前述ぜんじゅつとおりオルデランを破壊はかいひそかに追跡ついせき装置そうちけられたミレニアム・ファルコン追跡ついせきして反乱はんらんぐん本拠ほんきょヤヴィン4へと侵攻しんこうするが、そこで多数たすう反乱はんらん軍機ぐんきによる猛攻もうこうげきける。最終さいしゅうてきXウイング搭乗とうじょうしたルーク・スカイウォーカーダース・ベイダー追撃ついげきたくみにかわしながら、デス・スター表面ひょうめんじょうのトレンチない疾走しっそうし、ハイパーマター(ちょう物質ぶっしつ反応はんのうへとつうじる換気かんきダクトにプロトン魚雷ぎょらいんで、だい規模きぼ連鎖れんさ反応はんのうてき爆発ばくはつこさせることで破壊はかいした[2]。このはいねつあなとダクトこそ、アーソによって仕組しくまれた唯一ゆいいつ最大さいだいにして致命ちめいてき弱点じゃくてんであった。また、反乱はんらんぐんくびり、換気かんきダクトに必要ひつよう最低限さいていげん電磁でんじシールドしか搭載とうさいしておらず、プロトン魚雷ぎょらいなどの物理ぶつりてき物体ぶったい侵入しんにゅうふせぐことができなかったこともその一因いちいんである[7]

さらに、戦闘せんとうによる攻撃こうげき一切いっさい想定そうていしておらず、小型こがた高速こうそく標的ひょうてきたいする照準しょうじゅんシステムの設計せっけい不備ふびがあったとされており、換気かんきダクトを攻撃こうげきするてき撃墜げきつい出来できなかったこともわざわいした[8]

だい2デス・スター(Death Star II)[編集へんしゅう]

だい2デス・スターは、エピソード6『ジェダイの帰還きかん』に登場とうじょう乗員じょういんは200まんにんえる。

初代しょだいデス・スターでの惨敗ざんぱい失望しつぼうした皇帝こうてい右腕うわんのダース・ベイダーを降格こうかくする一方いっぽうで、かねてから初代しょだいデス・スターの脆弱ぜいじゃくせいつよ警鐘けいしょうらしていたカシオ・タッグあらたに大将軍だいしょうぐん任命にんめいし、だい2デス・スターの建造けんぞうにはかれ意向いこう最大限さいだいげん反映はんえいするようめいじた。その結果けっか初代しょだい問題もんだいてん大幅おおはば改善かいぜんされ、根本こんぽんてきさい設計せっけいおこなわれた。だい2デス・スターのスーパーレーザーほうは、航行こうこうちゅう敵艦てきかん迅速じんそくかつ的確てきかく捕捉ほそく砲撃ほうげきすることが可能かのうとなった[9]。また、発射はっしゃようする充電じゅうでん時間じかんも、動力どうりょく大型おおがたすることで大幅おおはば短縮たんしゅくすることに成功せいこうした。そのため、だい2デス・スターは初代しょだいより大型おおがたで、直径ちょっけい160km[10]にもおよぶ。

くわえてへいそう大幅おおはば強化きょうかし、初代しょだいのもうひとつの欠点けってんともわれていた、戦闘せんとうたいする強固きょうこ防空ぼうくう対策たいさく実施じっしされた。対空たいくうレーザーほう大幅おおはばふえ備することで、てきがほぼ突破とっぱ不能ふのう対空たいくう砲火ほうか可能かのうとしたじょう[11]迎撃げいげきよう無数むすうTIEファイター配備はいびした。

皇帝こうてい反乱はんらん同盟どうめいぐん一挙いっきょ殲滅せんめつすべく、スーパーレーザーほう完成かんせいみであることはえてかくし、あらたなデス・スターを衛星えいせいエンドア付近ふきん建造けんぞうちゅうであるという機密きみつ情報じょうほう故意こいらした。そのため、エンドアのたたか時点じてんではだい2デス・スターはまだ完成かんせいであった。

しかし、てき侵入しんにゅう防御ぼうぎょしていたシールド発生はっせい装置そうちを、ハン・ソロ将軍しょうぐんひきいる反乱はんらんぐん特殊とくしゅ部隊ぶたいにより破壊はかいされたことで、ランド・カルリジアン操縦そうじゅうするミレニアム・ファルコンごう反乱はんらんぐん戦闘せんとう部隊ぶたいとの防衛ぼうえいせん突破とっぱゆるしてしまった挙句あげく迷路めいろよう複雑ふくざつなダクトをつたって直接ちょくせつ内部ないぶ侵入しんにゅうされ、中心ちゅうしんかく融合ゆうごう破壊はかいされたことでだい2デス・スターはだい規模きぼ誘爆ゆうばくこし、皇帝こうてい共々ともども完全かんぜん消滅しょうめつした。

のちに、『エピソード9』にたる『スカイウォーカーの夜明よあ』において、ばくさんしただい2デス・スターの残骸ざんがいはエンドアの衛星えいせいであるケフ・バーの海上かいじょう大量たいりょう落下らっかしており、その残骸ざんがいなかには皇帝こうてい謁見えっけんしつやそれに隣接りんせつするウェイファインダーの保管ほかんしつなどが残存ざんそんしていた。またげきちゅう描写びょうしゃから、シスを信奉しんぽうするカルト集団しゅうだん「シス・エターナル」にぞくするベストゥーンのオーチが、どう組織そしき拠点きょてんである惑星わくせいエグゼゴルへの道標どうひょうとなるウェイファインダーの番人ばんにんつとめていたが、とう本人ほんにん惑星わくせいパサーナにて流砂りゅうしゃまれて死亡しぼうしたことで番人ばんにん役目やくめたせなくなり、結果けっかとしてウェイファインダーをさがすレイたちがそのめるにいたったことが示唆しさされている。

シークエル・トリロジーに登場とうじょうするデス・スターの後続こうぞくおよび関連かんれん兵器へいき[編集へんしゅう]

スターキラー基地きち(Starkiller Base)
エピソード6『ジェダイの帰還きかん』から30ねん舞台ぶたいとなる、エピソード7『フォースの覚醒かくせい』においてはつ登場とうじょうした、きゅう帝国ていこくぐん残党ざんとう勢力せいりょく結成けっせいしたあらたな国家こっかファースト・オーダー」の本拠地ほんきょちねるほしけい全体ぜんたい破壊はかい可能かのう移動いどうしき要塞ようさい惑星わくせいで、げきちゅうでは「あらたなデス・スター」ともばれていた。
外見がいけんはデス・スターにているが、その最大さいだいちがいは完全かんぜん人工じんこうぶつであったデス・スターとはことなり、こちらはひとつの惑星わくせいまるごと利用りようして建造けんぞうされたものとなっていることである。惑星わくせい全体ぜんたいがファースト・オーダーの軍事ぐんじ基地きちとして改造かいぞうされており、そのおおきさは衛星えいせいサイズだったデス・スターと比較ひかくしてもはるかに巨大きょだいなものとなっている。設定せってい資料しりょうによれば「帝国ていこく占領せんりょうした未知みち領域りょういきにあるこおり惑星わくせい」「惑星わくせい存在そんざいしたエネルギー収束しゅうそくクリスタルを利用りようした」などの特徴とくちょうから『クローン・ウォーズ』などで登場とうじょうした、「ジェダイライトセーバー材料ざいりょうであるカイバー・クリスタルを収集しゅうしゅうしていたこおりゆきおおわれた惑星わくせいイラム」と推測すいそくされていたが、『スカイウォーカーの夜明よあ』の設定せってい資料集しりょうしゅうない記述きじゅつで、スターキラー基地きち土台どだいとなった惑星わくせい惑星わくせいイラムであることが確定かくていした。
このスターキラー基地きち過去かこ帝国ていこくぐん研究けんきゅうされていた「ちょう兵器へいきのテクノロジーの集大成しゅうたいせい」ともべる規模きぼ強力きょうりょく主砲しゅほう搭載とうさいしており、約数やくすうひゃく光年こうねん以上いじょうはなれた遠方えんぽうほしけい直接ちょくせつ砲撃ほうげきすることが可能かのうという途方とほうもない威力いりょく発揮はっきする。デス・スターが搭載とうさいしていたスーパーレーザーほうは、ハイパースペースとつながるメイン反応はんのうからちょう光速こうそく物質ぶっしつ「ハイパーマター」のエネルギーをして、惑星わくせい一撃いちげき破壊はかいするほど強大きょうだいなパワーをすという画期的かっきてき仕組しくみだったが、スターキラー基地きち宇宙うちゅう偏在へんざいする暗黒あんこく物質ぶっしつ収集しゅうしゅうしてエネルギーに変換へんかんし、さら近隣きんりん恒星こうせいかく融合ゆうごうエネルギーをまるごと吸収きゅうしゅうすることで超新星ちょうしんせい爆発ばくはつ匹敵ひってきするほどの膨大ぼうだいなエネルギーを蓄積ちくせき。そして仮想かそうエネルギー(ファントム・エネルギー)」へと変換へんかんし、主砲しゅほうからハイパースペースそのものを驚異きょういてき威力いりょくったビームとして発射はっしゃする。この光線こうせん肉眼にくがんるとビームのようにえるが、実際じっさいは「空間くうかんゆがみ」そのものであり、相対性理論そうたいせいりろんえて瞬時しゅんじ目標もくひょうとするすうひゃく光年こうねんはなれたほしけい到達とうたつ惑星わくせい質量しつりょう衝突しょうとつするとそこで瞬間しゅんかんてきにエネルギーが開放かいほうされ、小規模しょうきぼ超新星ちょうしんせい爆発ばくはつこす。このさい天文てんもん現象げんしょう空間くうかんそのものがいびつまされることで、すうひゃく光年こうねんはなれた場所ばしょでも圧倒的あっとうてきひかりとして観測かんそくされる。
銀河ぎんが未知みち領域りょういき奥深おくふかくで、しん共和きょうわこく政治せいじレジスタンス探査たんさによる注意ちゅういふか監視かんしまぬかれ、30ねんというなが年月としつきけておそれるべきちょう兵器へいきとして建造けんぞうされたスターキラー基地きちは、最初さいしょ標的ひょうてきとしてレジスタンスをかげ支援しえんしているしん共和きょうわこく現在げんざい元老げんろういんいていたコア・ワールドの都市とし惑星わくせいホズニアン・プライムえらぶ。このときしん共和きょうわこく元老げんろういんではレジスタンスの将校しょうこうコー・セラ中佐ちゅうさがファースト・オーダーの危険きけんせい議会ぎかいうったえていたがすで手遅ておくれであり、コー・セラ中佐ちゅうさしん共和きょうわこく議長ぎちょうおよび議員ぎいんたちが真紅しんくまるそら見上みあげたころには、ホズニアン・プライムをようするほしけいほし々とそれを警護けいごするしん共和きょうわこく防衛ぼうえい艦隊かんたいすべてが一瞬いっしゅんにして消滅しょうめつしてしまった。
ファースト・オーダーはつぎ標的ひょうてきとしてレジスタンスの本拠地ほんきょちかれた惑星わくせいディカーをねらうが、レジスタンスとの激戦げきせんすえに、唯一ゆいいつ弱点じゃくてんであるエネルギー制御せいぎょ装置そうちサーマル・オシレーター)を破壊はかいされ、蓄積ちくせきした膨大ぼうだい恒星こうせいかく融合ゆうごうエネルギーを制御せいぎょすることが不可能ふかのうとなってしまう。そして徐々じょじょ惑星わくせい地殻ちかくそのものが崩壊ほうかいし、最後さいごひとつのさか恒星こうせいし、スターキラー基地きち存在そんざいしたほしけいれんぼしけいとなった。
エピソード9『スカイウォーカーの夜明よあけ』において、最高さいこう指導しどうしゃとなったカイロ・レンが惑星わくせいエクセゴルからかえったパルパティーンのシス艦隊かんたい「ファイナル・オーダー」やカルト集団しゅうだん「シス・エターナル」についてを討論とうろんする最高さいこう評議ひょうぎかいにおいて、1人ひとり幹部かんぶがシスのカルトとむことに難色なんしょくしめすが、エンリック・プライド元帥げんすいは「これだけの艦隊かんたい合流ごうりゅうすれば、スターキラー基地きちうしなったあなめられる」と発言はつげんしており、一星いちぼしけい全体ぜんたい瞬時しゅんじ破壊はかいできるだけの破壊はかいりょくゆうするスターキラー基地きちうしなったことがファースト・オーダーにとっていかに痛手いたでであったかがえがかれている。
バッタリング・ラム・キャノン(Battering ram cannon
スーパーレーザー・シージ・キャノンの一種いっしゅ。エピソード8『最後さいごのジェダイ』に登場とうじょう地上ちじょうせんにおける城塞じょうさい破壊はかいよう兵器へいきとしてデス・スターの原理げんり応用おうよう小型こがたしたものであることげきちゅうでのフィンとポーの会話かいわかたられる。そのためデス・スターと比較ひかくすると威力いりょく非常ひじょうちいさいものの、惑星わくせいクレイトにあるレジスタンスの前哨ぜんしょう基地きちのブラスト・ドアを一撃いちげき融解ゆうかいさせた。
ジストンきゅうスター・デストロイヤー(Xyston-class Star Destroyer)
別名べつめい「シス・スター・デストロイヤー」ともわれており、スター・デストロイヤーきゅうしゅである。エピソード9『スカイウォーカーの夜明よあけ』にてパルパティーンのシス艦隊かんたい「ファイナル・オーダー」を構成こうせいしていた。船体せんたい下面かめんにスーパーレーザーほう搭載とうさいしており、デス・スターに搭載とうさいされていたスーパーレーザーほうのように惑星わくせい一撃いちげき破壊はかいすることは不可能ふかのうだが、レーザーを連続れんぞくつづけることによって惑星わくせい破壊はかいすることができる。

そののバリエーション[編集へんしゅう]

スピンオフ作品さくひんにはデス・スターと同等どうとう破壊はかいりょく機能きのうそなえる兵器へいき多数たすう登場とうじょうする。しかし、現在げんざいではこれらはすべて「レジェンズ(正史せいし)」のものである。

だい3デス・スター(Death Star III)
ディズニーランドディズニー・ハリウッド・スタジオ東京とうきょうディズニーランドディズニーランド・パークのアトラクションである『スター・ツアーズ(Star Tours)』に登場とうじょう。エンドアのたたかいでのこった銀河ぎんが帝国ていこく離脱りだつしたアーダス・ケインによって創立そうりつされたペンタスター連合れんごうにより秘密裏ひみつり建造けんぞうされていた。
しん共和きょうわ国軍こくぐんのローグ中隊ちゅうたいにより初代しょだいデス・スターとおな方法ほうほう破壊はかいされる。
デス・スター・プロトタイプ(Death Star prototype)
帝国ていこくぐんのモー秘密ひみつ研究所けんきゅうじょ保管ほかんされていた初代しょだいデス・スターの試作しさくひん。まだむくろたいのみであったが、中心ちゅうしんかく融合ゆうごう厳重げんじゅう保護ほごされており、さらに限定げんていてきだがスーパーレーザーほう推進すいしんシステムとう搭載とうさいしていた。
ダークセーバー(Darksaber)
のちにダーガ・ザ・ハットからの依頼いらいで、デス・スターの設計せっけいしゃであるベヴェル・レメリスクが独自どくじ開発かいはつした小規模しょうきぼ居住きょじゅう施設しせつとスーパーレーザーほうのみから構成こうせいされる簡易かんいばんデス・スター。外見がいけんライトセーバーていることから"ダークセーバー"とばれていた。
強引ごういんなコストダウンと無理むり突貫とっかん工事こうじによって、設計せっけいどおりの性能せいのう十分じゅうぶん発揮はっきすることが出来できず、最終さいしゅうてき惑星わくせいホス付近ふきん小惑星しょうわくせい衝突しょうとつ破壊はかいされた。
エクスペディショナリー・バトル・プラネット(Expeditionary Battle Planet)
スピンオフ作品さくひん『スター・ウォーズ ローグ・プラネット』に登場とうじょうするデス・スターのオリジナルアイディア。
帝国ていこくぐんのTIEファイターなどを手掛てがける大手おおて造船ぞうせん企業きぎょう「サイナー・フリート・システムズ」の重役じゅうやくであるレイス・サイナーが、旧友きゅうゆうであったグランド・モフ・ウィルハフ・ターキン歓心かんしんるべく独自どくじ考案こうあんした計画けいかくで、初期しょき設計せっけいでは本体ほんたいほか小型こがた球体きゅうたい外部がいぶふた存在そんざいしていた。
この計画けいかくのちにターキンによって横取よこどりされ、ターキン自身じしんのアイディアとして帝国ていこく元老げんろういんまれてしまうなど、ターキンの名誉めいよ挽回ばんかいのために利用りようされたが、とうのレイス自身じしんはこの計画けいかくいてはおらずなん異議いぎとなえなかった。

レジェンズ(正史せいし[編集へんしゅう]

初代しょだいデス・スターは「恐怖きょうふによる支配しはい」というターキン主義しゅぎ(「カノン(正史せいし)」におけるターキン・ドクトリンとはことなる)を銀河ぎんが全体ぜんたい浸透しんとうさせるための道具どうぐとして利用りようされていた。事実じじつ、ターキンは独自どくじにスーパーレーザーの使用しよう権限けんげん付与ふよされており、げきちゅうでの描写びょうしゃとお自由じゆう使用しようできるばかりか、ターキン総督そうとく側近そっきんモッティ提督ていとくなどはデス・スターのちから皇帝こうてい謀反むほんこすようターキンに進言しんげんするなどしており、デス・スターの司令しれいかんたち皇帝こうていたいつよ独立どくりつせいたもっていたことがうかがえる。エピソード4にけるダース・ベイダーはターキンの監視かんし密命みつめいびていたともいう。

初代しょだいデス・スターの完成かんせいまでにやく20ねんものなが工期こうきついやした理由りゆうについて、「ジオノーシアンによる当初とうしょ設計せっけい重大じゅうだい欠陥けっかんつかり、ケッセルに程近ほどちかいモー秘密ひみつ研究所けんきゅうじょさい検討けんとう余儀よぎなくされたため、一時いちじ建造けんぞう中断ちゅうだんされていた」というのちけによる公式こうしき設定せってい発表はっぴょうされていた。のち発表はっぴょうされたスピンオフ小説しょうせつ『デス・スター』では、政治せいじてき理由りゆうからんで初代しょだいのデス・スターの工事こうじなん中断ちゅうだんされていたとされている。

また、ジオノーシスやモー秘密ひみつ研究所けんきゅうじょ初代しょだいと2代目だいめ設計せっけい担当たんとうした帝国ていこく技術ぎじゅつしゃベヴェル・レメリスク存在そんざいおおきい。かれ初代しょだいデス・スターの喪失そうしつに、激怒げきどした皇帝こうてい命令めいれいによって巨大きょだい昆虫こんちゅうころされるという残虐ざんぎゃくきわまりない方法ほうほう処刑しょけいされたのち、クローンとして強制きょうせい復活ふっかつさせられた。レメリスクはまず最大さいだい弱点じゃくてん克服こくふくするため、2代目だいめ大型おおがたはいねつダクトをなんひゃくまんものミリ単位たんい小型こがたはいねつダクトに置換ちかんし、それらによって初代しょだいデス・スターに搭載とうさいされていた機能きのう完全かんぜん補完ほかん可能かのうよう改良かいりょうした。これによって、初代しょだいデス・スターのようはいねつあな魚雷ぎょらいまれることをふせぎ、まんいち攻撃こうげきけたとしても、ダクト内部ないぶ外圧がいあつのエネルギーを完全かんぜん吸収きゅうしゅう可能かのう設計せっけいされているため、攻撃こうげき動力どうりょく到達とうたつするまえ無力むりょくしてしまう。

最大さいだい弱点じゃくてん克服こくふくしたのち、レメリスクはデス・スターのしゅへいそうであるスーパーレーザーの改良かいりょうにも着手ちゃくしゅした。初代しょだいのスーパーレーザーは威力いりょくもうぶんしであったが、照準しょうじゅんシステムと火力かりょく調節ちょうせつ機構きこうさら改良かいりょうする必要ひつようがあった。このレメリスクによるこころみはおおきな成功せいこうおさめ、だい2デス・スターはこれらの対策たいさく鉄壁てっぺき防御ぼうぎょほこり、レメリスクは「まんいちやぶれる可能かのうせいがあるとすれば、それは建設けんせつちゅう攻撃こうげきされたときである」と予想よそうしていた。かれはこの事実じじつ皇帝こうていにも進言しんげんしていたとされる。また、「完成かんせいさえすれば、絶対ぜったい破壊はかい不可能ふかのうである」と断言だんげんしていたともいう[12]

なお、デス・スターを完成かんせいさせたモー秘密ひみつ研究所けんきゅうじょでは、ほかにも極秘ごくひ各種かくしゅちょう兵器へいき研究けんきゅう開発かいはつおこなわれ、そのうちいくつかは実際じっさい帝国ていこくぐんによって実戦じっせん投入とうにゅうされていたが、のちしん共和きょうわこくによってこの研究けんきゅう施設しせつ完全かんぜん破壊はかいされた。

破壊はかいによる銀河ぎんが経済けいざいへの影響えいきょう[編集へんしゅう]

デス・スターとその建造けんぞう費用ひよう[編集へんしゅう]

アメリカでは2012ねんに「雇用こよう創出そうしゅつ国防こくぼうのため」という目的もくてきホワイトハウスあてにデス・スター建造けんぞう陳情ちんじょうしょあつめられた34,435にんぶん署名しょめい提出ていしゅつされた。それにたいしホワイトハウスは2013ねん1がつに、建設けんせつに85きょうドルやく7,580きょうまどか)が必要ひつようとなるために却下きゃっかする回答かいとう発表はっぴょうした[13]。これは世界中せかいじゅうGDPの13,000ねんぶん相当そうとうする。なお、建造けんぞう必要ひつようてつ1,080ちょうトンすだけでも833,315ねんかかるという[14]

Feinstein の見積みつもり[編集へんしゅう]

Zachary FeinsteinはarXiv投稿とうこうした論文ろんぶんIt's a Trap: Emperor Palpatine's Poison Pill (「それはわなだ。皇帝こうていパルパティーンのポイズンピル」)において、デス・スターの建造けんぞう費用ひよう銀河ぎんが全体ぜんたいGDP(GGP)の比率ひりつだい世界せかい大戦たいせん当時とうじ原爆げんばく製造せいぞう費用ひようとアメリカのGDPの比率ひりつおなじであると仮定かていして、デススターが破壊はかいされたさいベイルアウト英語えいごばん必要ひつよう金額きんがく見積みつもった[15]。このがく銀河ぎんが全体ぜんたい金融きんゆうセクターにはGGPのおよそ60%の資金しきんがあると各種かくしゅ資料しりょうから算出さんしゅつし、期待きたいバリュー・アット・リスク期待きたいショートフォールなどをもちいて計算けいさんされている。Feinstein によると1ねんたりGGPはおよそ4600000000000000000000ドル(46ドル)と見積みつもられ、デス・スター破壊はかいにともなう銀河ぎんが経済けいざいへの破滅はめつてき影響えいきょう緩和かんわのために、GGP15%から20%の準備じゅんびだか必要ひつようであるとされた[16]

補足ほそく[編集へんしゅう]

  • 地球ちきゅうサイズの惑星わくせいばすには、1032ジュールエネルギー必要ひつようになると推定すいていされる。これは太陽たいよう放出ほうしゅつするいち週間しゅうかんぶんのエネルギーに相当そうとうする。ちなみに広島ひろしまへの原子げんしばくだん投下とうか放出ほうしゅつされたエネルギーは6.28 × 1013ジュールであった。
  • エピソード4の反乱はんらんぐん基地きちうつされていたデス・スターの設計せっけい初期しょきあんをそのまま流用りゅうようしたもので、スーパーレーザーの位置いちことなっている(北半球きたはんきゅうではなく赤道せきどう位置いちしている)が、特別とくべつへんでもDVDばんでも修正しゅうせいされておらず、さらにローグ・ワンで設計せっけい受信じゅしんするシーンもこの設計せっけい踏襲とうしゅうされた。なお、エピソード2で登場とうじょうした初期しょき設計せっけいではスーパーレーザーの位置いちはエピソード3以降いこう実際じっさい建造けんぞうされたものおなじになっている。
  • 土星どせいミマス直径ちょっけいやく400キロのちいさな衛星えいせいで、こおりおおわれており、特徴とくちょうてききょだいクレーターがあり、「デス・スター」にていることでもられる。
  • 初代しょだいデス・スターの直径ちょっけい木星もくせい衛星えいせいであるテーベよりややおおきく、だい2デス・スターの直径ちょっけい木星もくせい衛星えいせいであるヒマリアよりややちいさい。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ ただし、『Lucas Books』の「クロスセクション」にいてのみ160kmとしるされる。
  2. ^ a b c d e #クロスセクション10ぺーじ
  3. ^ 扶桑社ふそうしゃ『スター・ウォーズ完全かんぜん基礎きそ講座こうざ』190-191ぺーじによると、ターボ・レーザー砲塔ほうとうは5000
  4. ^ #クロスセクション10、13ぺーじ
  5. ^ #クロスセクション11ぺーじ
  6. ^ #クロスセクション13ぺーじ
  7. ^ 扶桑社ふそうしゃ『スター・ウォーズ完全かんぜん基礎きそ講座こうざ・ エピソードI1へん』113-115ぺーじ
  8. ^ 映画えいがえがかれた対空たいくう砲火ほうかげた戦績せんせきはジェック・ポーキンスのるXウイングを撃墜げきついした程度ていどである。また、トレンチない飛行ひこうする反乱はんらんぐん戦闘せんとうたい迎撃げいげきしようとする、ダース・ベイダーをふくむTIEファイター部隊ぶたい邪魔じゃませぬよう対空たいくう砲火ほうか一斉いっせい姿すがたが、ルーク・スカイウォーカーをはじめとする反乱はんらんぐんパイロットたちつよ緊張きんちょうかんあたえた。
  9. ^ 事実じじつエンドアのたたかいては、反乱はんらん同盟どうめいぐん大型おおがた戦艦せんかんすうせき破壊はかいしていた。
  10. ^ 多数たすう書籍しょせきにおいてこの数値すうち記載きさいされているが、『Lucas books』の「主要しゅよう舞台ぶたい完全かんぜんガイド」においては900km以上いじょうしるされている。
  11. ^ 扶桑社ふそうしゃ『スター・ウォーズ完全かんぜん基礎きそ講座こうざ』191ぺーじによると、ターボ・レーザー砲塔ほうとう初代しょだいさんばい
  12. ^ 扶桑社ふそうしゃ『スター・ウォーズ完全かんぜん基礎きそ講座こうざ』191ぺーじ
  13. ^ “デス・スター、たかすぎて建造けんぞう却下きゃっか!日本にっぽん国家こっか予算よさん84まんねんぶん. スポーツ報知ほうち. (2012ねん1がつ14にち). https://web.archive.org/web/20130114061923/http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20130113-OHT1T00200.htm 2013ねん1がつ14にち閲覧えつらん 
  14. ^ How Much Would It Cost To Build The Death Star? Centives”. 2015ねん12月23にち閲覧えつらん
  15. ^ This Professor Calculated The True Cost of Destroying The Death Star”. 2015ねん12月23にち閲覧えつらん
  16. ^ Zachary, Feinstein (2015), “It's a Trap: Emperor Palpatine's Poison Pill”, arXiv, http://arxiv.org/abs/1511.09054 

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • デイヴィッド・ウエスト・レイノルズ富永とみなが和子かずこわけ『スター・ウォーズ クロスセクション』小学館しょうがくかん、1999ねんISBN 4-09-356142-7