三國志さんごくしVI

三國志さんごくしVI

ジャンル	歴史れきしシミュレーションゲーム
対応たいおう機種きしゅ	Windows 95 - XP[Win] Macintosh PlayStation[PS] ドリームキャスト[DC] PlayStation Portable[PSP]
開発元かいはつもと	光栄こうえい（→コーエー）
発売はつばい元もと	光栄こうえい
人数にんずう	1-8人にん
メディア	CD-ROM [PS・DC・Win] UMD [PSP] ダウンロード[Steam]
発売はつばい日び	1998年ねん3月13日にち[Win] 1998年ねん8月がつ28日にち[Win・PK] 1998年ねん9月25日にち[Win・PK] 1998年ねん10月8日にち[PS] 1999年ねん10月7日にち[PS・withPK] 2000年ねん4月がつ6日にち[DC・withPK] 2001年ねん7月がつ26日にち[PS・TheBest] 2003年ねん5月16日にち[Win・定番ていばん] 2004年ねん8月がつ6日にち[Win・withPK KOEI The Best] 2005年ねん10月6日にち[PSP] 2006年ねん11月9日にち[PSP・TheBest] 2007年ねん12月27日にち[PSP・定番ていばん] 2017年ねん6月がつ28日にち[Steam・withPK]
対象たいしょう年齢ねんれい	CERO：A（全ぜん年齢ねんれい対象たいしょう）

『三國志さんごくしVI』（さんごくし・シックス）は、1998年ねんに光栄こうえい（現げん・コーエーテクモゲームス）から発売はつばいされた歴史れきしシミュレーションゲーム。「三國志さんごくしシリーズ」の第だい6作さく。なお、シリーズで初はじめてWindows用ようソフトとして出だされた作品さくひんである。音楽おんがくはつのごうじが担当たんとう。

Windows版ばんが発売はつばいされた後のち、さまざまな家庭かてい用ようゲーム機きに移植いしょくされた。「コーエー定番ていばんシリーズ」「KOEI The Best」として廉価れんか版ばんも発売はつばいされており、Windows版ばんについては2005年ねん9月29日にちに『三國志さんごくし曹操そうそう伝でん』とのツインキャンペーン版ばんも発売はつばいされている。

概要がいよう

中国ちゅうごくの三さん国こく時代じだいの群雄ぐんゆうの一人ひとりとなり、古代こだい中国ちゅうごくの主要しゅよう都市としの完全かんぜん制覇せいはを目指めざすという基本きほん的てきな枠組わくぐみは前作ぜんさくまでと同様どうよう。シリーズの他ほかの作品さくひんでは「君主くんしゅ」と呼よばれるが、本ほん作さくのみ「群雄ぐんゆう」と呼よぶ。

数すう多おおくのイベントや皇帝こうていの詔勅しょうちょくなどの「天てんの時とき」、多おおくの地形ちけいが存在そんざいし、兵科へいかの有利ゆうり不利ふりが問とわれる「地ちの利り」、武将ぶしょうにはそれぞれ夢ゆめがあり、また派閥はばつの発生はっせい、特技とくぎなどを用もちいた「人ひとの和わ」を三さん本ほん柱ばしらとしている。

群雄ぐんゆうには『三國志さんごくしII』の「信用度しんようど」とほぼ同様どうようのパラメータである「人徳にんとく」があり、人徳にんとくが低ひくいと、全すべての戦略せんりゃく面めんで不利ふりになる。人事じんじ・外交がいこうの成功せいこう率りつが落おちるほか、直接ちょくせつ利害りがい関係かんけいのない遠方えんぽうの群雄ぐんゆうまで、目めの仇かたきにして謀略ぼうりゃくを仕掛しかけてくるようになる。「後こう漢かん皇帝こうていの要求ようきゅうを断ことわる」「略奪りゃくだつをする」「捕とらえた武将ぶしょうの首くびを斬きる」などの行動こうどうをすると、信義しんぎに反はんすると見みなされ人徳にんとくが下さがる。逆ぎゃくに、「後こう漢かん皇帝こうていの要求ようきゅうに応おうじる」「捕とらえた武将ぶしょうを勧誘かんゆうせず、即座そくざに解放かいほうする」「同盟どうめい国こくの使者ししゃの通過つうかを許ゆるす」などで上あがって行いく。なお、後こう漢かん皇帝こうていにも人徳にんとくの設定せっていがあり、要求ようきゅうを断ことわられると同時どうじに下さがる。

群雄ぐんゆうは官爵かんしゃくを持もち、無位むい無冠むかんならば配下はいか武将ぶしょうの率ひきいる兵士へいし数すうは一律いちりつ5000だが、高たかい官爵かんしゃくを得えるにつれ、配下はいかにより多おおくの兵士へいし数すう（最大さいだい20000）を率ひきいさせることのできる将軍しょうぐん位いを与あたえることができるようになる。

外交がいこう・謀略ぼうりゃくの使者ししゃがメイン画面がめんを目めに見みえる形かたちで移動いどうするのも『三國志さんごくしII』と同様どうようの特徴とくちょうで、不利ふりな使者ししゃの足止あしどめに成功せいこうした場合ばあい、追おい返かえすこともできる。

補給ほきゅう路ろの概念がいねんが存在そんざいし、その勢力せいりょくの本拠地ほんきょちと補給ほきゅう路ろが通つうじていない都市としに対たいしては命令めいれいができず、戦闘せんとう時じも兵糧ひょうろう切きれの状態じょうたいに陥おちいる。

戦闘せんとうシステムは同時どうじプロット制せいという、敵てきの動うごきなどを予測よそくして予あらかじめ進軍しんぐん、攻撃こうげき方法ほうほうを設定せっていする方法ほうほうが取とられ、また、一いち騎き討うちが細こまかく指示しじできるようになった。

プレイ中ちゅうの主おもな出来事できごとが「群雄ぐんゆう年表ねんぴょう」として、武将ぶしょうの行動こうどうが「傑士けっし回顧かいこ録ろく」として記録きろくされる。ただし、「傑士けっし回顧かいこ録ろく」のほうは一定いっていの容量ようりょうを超こえると過去かこの出来事できごとから削除さくじょされる。

後のちに発売はつばいされたパワーアップキットでは、曹操そうそう、劉りゅう備、孫まご策さくの3人にんの中なかから1人ひとりを選えらび、シナリオに沿そって戦闘せんとうを行おこなう「戦術せんじゅつシミュレーション」が搭載とうさいされた。なお、3人にんのシナリオをクリアすると司馬しば懿のシナリオが選択せんたく可能かのうになる。

シナリオ

シナリオは今いままでどおりのシナリオと、ショートシナリオと呼よばれる短期たんき決戦けっせん型がたのシナリオが用意よういされている。

シナリオ名めいの後うしろに*が付ついている物ものはパワーアップキット版ばん収録しゅうろくのシナリオである。

通常つうじょうシナリオ

1. １８４年ねん　２月がつ　黄き巾はばの乱らん
2. １８９年ねん１２月じゅうにがつ　董ただし卓たくの野望やぼう
3. １９４年ねん１０月がつ　群雄割拠ぐんゆうかっきょ
4. ２００年ねん　２月がつ　河北かわきた争乱そうらん
5. ２０７年ねん　３月さんがつ　臥龍がりょうと鳳雛ほうすう
6. ２１９年ねん　７月がつ　漢かん中ちゅう王おう劉りゅう備
7. ２３４年ねん　９月くがつ　星ほし落五丈原ごじょうげん
8. １９２年ねん　４月がつ　董ただし太たい師し誅殺ちゅうさつ＊
9. １９８年ねん　９月くがつ　下しも邳の攻防こうぼう＊（DC版ばんオリジナル）
10. ２１０年ねん　１月がつ　入にゅう蜀しょく＊
11. ２１４年ねん１１月がつ　伏ふく皇后こうごうの死し＊（DC版ばんオリジナル）
12. ２２３年ねん　５月がつ　昭あきら烈れつ帝みかど崩御ほうぎょ＊

ショートシナリオ

1. １８４年ねん　２月がつ　義勇軍ぎゆうぐん初陣ういじん　（担当たんとう武将ぶしょう：劉りゅう備　）
2. １９６年ねん１０月がつ　呂りょ布ぬの討伐とうばつ戦せん　（担当たんとう武将ぶしょう：曹操そうそう　）
3. １９７年ねん　１月がつ　河北かほくの統一とういつ　（担当たんとう武将ぶしょう：袁紹　）
4. １９７年ねん　３月さんがつ　皇帝こうてい袁術　　（担当たんとう武将ぶしょう：袁術　）
5. ２０８年ねん　９月くがつ　赤あか壁かべの戦たたかい　（担当たんとう武将ぶしょう：孫まご権けん　）
6. ２１１年ねん　４月がつ　復讐ふくしゅうの馬うま超ちょう　（担当たんとう武将ぶしょう：馬うま超ちょう　）
7. ２２７年ねん　３月さんがつ　出師すいしの表ひょう　　（担当たんとう武将ぶしょう：諸しょ葛かずら亮あきら）
8. １９１年ねん　７月がつ　白馬はくば長ちょう史し＊　（担当たんとう武将ぶしょう：公孫こうそん瓚）
9. ２００年ねん　２月がつ　小しょう覇王はおう急襲きゅうしゅう＊（担当たんとう武将ぶしょう：孫まご策さく　）
10. ２０２年ねん　５月がつ　袁家駆逐くちく＊　（担当たんとう武将ぶしょう：曹操そうそう　）
11. ２４９年ねん　３月さんがつ　北きた伐き強行きょうこう＊　（担当たんとう武将ぶしょう：姜きょう維　）
12. ２５７年ねん　４月がつ　諸しょ葛かずら誕決起けっき＊（担当たんとう武将ぶしょう：諸しょ葛かずら誕）

戦術せんじゅつシミュレーションモード

PKで新あらたに追加ついかされたモードでステージクリア型がたの戦闘せんとうを楽たのしむモード。

シナリオ

曹操そうそう編へん

1. １９５年ねん　４月がつ　定てい陶すえの戦たたかい
2. ２００年ねん　３月さんがつ　白馬はくばの戦たたかい
3. ２００年ねん　９月くがつ　官かん渡わたりの戦たたかい
4. ２１１年ねん　６月がつ　潼関の戦たたかい
5. ２１９年ねん　７月がつ　荊州攻防こうぼう戦せん

孫まご策さく編へん

1. １９５年ねん　１月がつ　牛ぎゅう渚なぎさ攻防こうぼう戦せん
2. ２０８年ねん　３月さんがつ　江夏えなつの戦たたかい
3. ２０８年ねん１１月がつ　赤あか壁かべの戦たたかい
4. ２１２年ねん１０月がつ　濡須の戦たたかい
5. ２２１年ねん　７月がつ　夷えびす陵りょうの戦たたかい

劉りゅう備編

1. ２０８年ねん　４月がつ　博ひろし望もち坡の戦たたかい
2. ２１３年ねん　４月がつ　雒城攻防こうぼう戦せん
3. ２１８年ねん　７月がつ　定じょう軍ぐん山やまの戦たたかい
4. ２２５年ねん　３月さんがつ　南蛮なんばん征討せいとう戦せん
5. ２２８年ねん　３月さんがつ　祁山の戦たたかい

司馬しば懿編

1. ２２８年ねん　３月さんがつ　街まち亭ていの戦たたかい
2. ２３４年ねん　８月がつ　五丈原ごじょうげんの戦たたかい
3. ２３８年ねん　６月がつ　襄じょう平たいら包囲ほうい戦せん
4. ２５７年ねん　８月がつ　寿ことぶき春はる攻囲こうい戦せん
5. ２８０年ねん　３月さんがつ　呉ご討伐とうばつ戦せん

勝利しょうり条件じょうけん

通常つうじょうシナリオでは、シリーズ共通きょうつうの中国ちゅうごく全土ぜんど（異い民族みんぞく本拠ほんきょ除のぞく）を統一とういつするか、群雄ぐんゆうがプレイヤーと、プレイヤー群雄ぐんゆうに従属じゅうぞくする群雄ぐんゆうだけの状態じょうたいになれば勝利しょうりとなる。いずれも、空白くうはく地ちの無ないことが条件じょうけんとなる。

ショートシナリオ・戦術せんじゅつシミュレーションでは、各かくシナリオごとに独自どくじの勝利しょうり条件じょうけんが設定せっていされている。

プレイヤー群雄ぐんゆうが全すべての領地りょうちか武将ぶしょうを失うしなうとゲームオーバーである。また、中国ちゅうごく全土ぜんどの全ぜん武将ぶしょうが死しに絶たえた場合ばあい、「589年ねんの隋ずいの統一とういつまで混乱こんらんの時代じだいは続つづく」とメッセージが表示ひょうじされる。

内容ないよう

武将ぶしょう

登場とうじょう数すうは520名めい。シリーズで初はじめて、小説しょうせつ『三国志さんごくし演義えんぎ』に登場とうじょうしない、歴史れきし書しょ『三国志さんごくし』のみに言及げんきゅうのある人物じんぶつが、本格ほんかく的てきに登場とうじょうするようになった。ゲーム中ちゅうで武将ぶしょうの略歴りゃくれきを参照さんしょうできる「列伝れつでん」機能きのうには、「正史せいしに登場とうじょうする」の但ただし書がきが付つけられている。陳ひね到いた、賀が斉ひとしなどがその例れいである。

能力のうりょく値ち

能力のうりょく値ちは「統率とうそつ」「武力ぶりょく」「知力ちりょく」「政治せいじ」「魅力みりょく」の5つ。後述こうじゅつのように成長せいちょうパターンによって数値すうちは変化へんかしていく。

特殊とくしゅ能力のうりょくは「兵法ひょうほう」「内務ないむ」「交渉こうしょう」「諜報ちょうほう」「武勇ぶゆう」「都みやこ督ただし」の6つで、『三國志さんごくしIV』以降いこうのシリーズで登場とうじょうする「幻術げんじゅつ」「天変てんぺん」「落雷らくらい」などの現実離げんじつばなれした特殊とくしゅ能力のうりょくは存在そんざいしない。

また一騎討いっきうちちの作戦さくせんが12個こ存在そんざいする。

成長せいちょう

本ほん作さくでは、年齢ねんれいによって能力のうりょくが変化へんかする。成長せいちょうパターンは以下いかの通とおりである。

通常つうじょう

10代のうちは能力のうりょくが低ひくく、40代だいでピークに達たっし、以降いこうはなだらかに老衰ろうすいして行いく。一般いっぱん的てきなタイプ。

神童しんどう

20代だいでピークに達たっし、老衰ろうすいも遅おそい。最もっとも長ながく活躍かつやくできるタイプで、諸しょ葛かずら亮あきらが代表だいひょう例れい。

麒麟児きりんじ

30代だいでピークに達たっし、神童しんどうほどではないが老衰ろうすいも遅おそい。龐統が代表だいひょう例れい。

早熟そうじゅく

20代だいでピークに達たっするが、40代だいから老衰ろうすいが進すすむ。周しゅう瑜が代表だいひょう例れい。

晩成ばんせい

ピークは50代だいと遅おそいが、老衰ろうすいは遅おそい。黄き忠ただしが代表だいひょう例れい。

戦闘せんとう、および内政ないせいの経験けいけん値ちに応おうじて、成長せいちょうを早はやめたり老衰ろうすいを遅おくらせることができる。ただし、設定せっていされた上限じょうげん以上いじょうには成長せいちょうできない。

夢ゆめ

武将ぶしょうたちは基本きほん目標もくひょうとして「夢ゆめ」を持もっており、それに従したがった意見いけんを述のべる。夢ゆめによって仕事しごとの好すき嫌きらいがあり、さらに好すき嫌きらいと能力のうりょくが釣つり合あわない武将ぶしょうもいるため、人材じんざいの使つかい方かたが難むずかしくなった。また、何なにもさせないでおくと、夢ゆめが「隠遁いんとん」以外いがいの武将ぶしょうはごくわずかだが不満ふまんが溜たまって行いく。

不満ふまんが溜たまると、ターン毎ごとに少すこしずつ忠誠ちゅうせい度どが下さがり、逆ぎゃくに不満ふまんのない状態じょうたいならば、少すこしずつ上あがって行いく。不満ふまんが著いちじるしく溜たまった場合ばあい、忠誠ちゅうせい度どにかかわらず謀反むほんや下野げやする確かく率りつが上あがる上うえ、まれに憤死ふんしすることもある。

礼れい教きょう主義しゅぎ

儒教じゅきょうによる礼れい教きょうを重視じゅうしし、汚きたない手段しゅだんを嫌きらう。外交がいこうや人材じんざい登用とうようを好このみ、謀略ぼうりゃくを嫌きらう。後こう漢かん王朝おうちょうへの忠誠ちゅうせい心しんが強つよく、群雄ぐんゆうが帝位ていい簒奪さんだつを企図きとすると不満ふまんが激はげしく高たかまる。要素ようその強つよい順じゅんに「王佐おうさ」「大義たいぎ」「才幹さいかん」に分わかれる。劉りゅう備が代表だいひょう格かく。

中庸ちゅうよう主義しゅぎ

現状げんじょう維持いじを重視じゅうしし、積極せっきょく的てきな目標もくひょうを持もたない。そのため、内政ないせいを好このみ、戦争せんそうを嫌きらう。要素ようその強つよい順じゅんに「割拠かっきょ」「維持いじ」「安全あんぜん」に分わかれる。孫まご権けんが代表だいひょう格かく。

覇権はけん主義しゅぎ

建前たてまえよりも実力じつりょくを重視じゅうしし、乱世らんせいで勝かち抜ぬくために汚きたない手段しゅだんを厭いとわない。戦争せんそう・謀略ぼうりゃくを好このみ、外交がいこうを嫌きらう。また、帝位ていい簒奪さんだつにも積極せっきょく的てきである。要素ようその強つよい順じゅんに「覇権はけん」「征服せいふく」「出世しゅっせ」に分わかれる。後こう漢かんからの帝位ていい簒奪さんだつを進言しんげんするのは、「覇権はけん」の武将ぶしょうのみ。曹操そうそうが代表だいひょう格かく。

「礼れい教きょう」と「覇権はけん」は対立たいりつ関係かんけいにある。特とくに「王佐おうさ」「覇権はけん」双方そうほうの配下はいか武将ぶしょうがいる状態じょうたいでそれぞれが不満ふまんを溜ためると、それぞれの武将ぶしょうを長ちょうとした派閥はばつ抗こう争そうが勢力せいりょく内ないで勃発ぼっぱつすることがある。和解わかいさせないと全すべての配下はいかの不満ふまんが溜たまりやすくなり、抗こう争そうの結果けっか負傷ふしょうする武将ぶしょうが現あらわれたり、謀反むほんや下野げやを誘発ゆうはつする危険きけん性せいが高たかまる。また、中庸ちゅうよう主義しゅぎの武将ぶしょうが、双方そうほうの勧誘かんゆうで転向てんこうすることもある。

武将ぶしょうと会見かいけんすることで、ある程度ていど不満ふまんを解消かいしょうさせることができる。また、評定ひょうじょうを開ひらくと、評定ひょうじょうに出席しゅっせきした武将ぶしょうの主張しゅちょうを採用さいようした場合ばあい、同おなじ夢ゆめの全すべての配下はいか武将ぶしょうの不満ふまんが下さがる。これを利用りようして、帝位ていい簒奪さんだつする場合ばあいは、最初さいしょに「王佐おうさ」など反対はんたいする武将ぶしょうを評定ひょうじょうに出席しゅっせきさせ、何なん度どか進言しんげんをき入きいれることで不満ふまんを減へらして置おき、満まんを持もたして簒奪さんだつを実行じっこうすると、配下はいかの離反りはんが最小限さいしょうげんで済すむ。このシステムは、現実げんじつの簒奪さんだつをシミュレートしていると言いえる。

また、上記じょうきの分類ぶんるいに属ぞくさない夢ゆめも存在そんざいする。このような夢ゆめを持もつ武将ぶしょうはごく少数しょうすうである。

義侠ぎきょう

全すべての命令めいれいを喜よろこんで引ひき受うけるほか、「親分おやぶん」と仰あおぐ群雄ぐんゆうは絶対ぜったいに裏切うらぎらない特徴とくちょうがある。ほとんどの場合ばあい、最初さいしょに仕つかえた群雄ぐんゆうが親分おやぶんである。最初さいしょに仕つかえた群雄ぐんゆうが親分おやぶんではない場合ばあい、次つぎに仕つかえた群雄ぐんゆうを親分おやぶんと認識にんしきする。関せき羽はね（親分おやぶんは劉りゅう備。曹操そうそうに仕つかえるシナリオでは、親分おやぶんの設定せっていがない）が代表だいひょう格かく。

隠遁いんとん

現世げんせいを避さけたいと思おもっているため、全すべての命令めいれいに不満ふまんを抱いだく。群雄ぐんゆうであった武将ぶしょうが勢力せいりょくを失うしなうと、この夢ゆめに変かわることがある。初はじめからこの夢ゆめなのは禰衡のみ。イベントなどで曹操そうそう配下はいかになった徐じょ庶もこの夢ゆめに変かわる。 隠遁いんとんの者ものが群雄ぐんゆうになると夢ゆめが変かわる。

皇帝こうてい

皇帝こうていは、群雄ぐんゆうの官爵かんしゃくの最さい上位じょういに位置いちづけられ、また後こう漢かん皇帝こうていをも指さす。

後こう漢かん皇帝こうていは、通常つうじょうはどこかの群雄ぐんゆうに擁立ようりつされており、擁立ようりつしている群雄ぐんゆうのみ会見かいけんができる。会見かいけんで後こう漢かん皇帝こうていは様々さまざまな要求ようきゅうを行おこなう。後こう漢かん皇帝こうていには霊れい帝みかど、少しょう帝みかど、献けんじ帝みかどがいる。

• 献金けんきんの要求ようきゅう。
• 遷都せんとの要求ようきゅう。
• 他た群雄ぐんゆうへの官爵かんしゃく斡旋あっせん。
• 夢ゆめが「覇権はけん」の武将ぶしょうの追放ついほう。この夢ゆめの武将ぶしょうは、帝位ていい簒奪さんだつを進言しんげんするため。

また、独自どくじに行動こうどうすることもあり、官爵かんしゃくを代償だいしょうに群雄ぐんゆう同士どうしの同盟どうめいなどを要求ようきゅうする。皇帝こうていの要求ようきゅうに応おうじると群雄ぐんゆうの官爵かんしゃくが上あがり、皇帝こうていおよび群雄ぐんゆうの人徳にんとくが上あがる。

また後こう漢かん皇帝こうていが空白くうはく都市としへ逃亡とうぼうする事ことがありその都市としを占拠せんきょすれば労ろうせず擁立ようりつすることができる。

後こう漢かん皇帝こうていの人徳にんとくが0になり、群雄ぐんゆうが王おうになった状態じょうたいで夢ゆめが「覇権はけん」の武将ぶしょうと会見かいけんすると、群雄ぐんゆうに評定ひょうじょうを開ひらき、簒奪さんだつするよう進言しんげんしてくることがある。しかし、後こう漢かん皇帝こうていの人徳にんとくを下さげるには、その要求ようきゅうを断ことわらなければならず、同時どうじに群雄ぐんゆうの人徳にんとくも下さがる。さらに、夢ゆめが「王佐おうさ」「大義たいぎ」「才幹さいかん」の武将ぶしょうが反発はんぱつするため、性急せいきゅうな簒奪さんだつはこれらの武将ぶしょうの謀反むほんや憤死ふんしが起おきやすくなる。

尚なお、ショートシナリオ「出師すいしの表ひょう」及および「北きた伐き強行きょうこう」では劉りゅう禅ぜんが、同おなじくショートシナリオ「諸しょ葛かずら誕決起けっき」では曹髦が後こう漢かん皇帝こうてい扱あつかいとなっている。

評価ひょうか

評価ひょうか
レビュー結果けっか 媒体ばいたい 結果けっか オールゲーム （PS） ファミ通ふぁみつう （PS）29/40 GameSpot （PS）6.5/10 IGN （PS）7.5/10 電撃でんげきPlayStation （PS）165/200

電撃でんげきPlayStationDPSソフトレビューでは80、85の165点てん。レビュアーは前作ぜんさくまで隠かくしパラメータだった武将ぶしょうの性格せいかくが確認かくにん可能かのう、武将ぶしょうは若わかいと能力のうりょくが低ひくく経験けいけんや年齢ねんれいを重かさねるごとに上昇じょうしょうするのはリアリティがある、操作性そうさせいわるなど細部さいぶは文句もんくなし、システム面めんは簡略かんりゃく化かされたため初心者しょしんしゃでも三國志さんごくし世界せかいを満喫まんきつするプレイが可能かのうだが、プレイヤーのすることが少すくなくなりシリーズファンには物足ものたりないがサクサク進すすむのは多人数たにんずうプレイとしては進化しんかしているとした。

IGNでは7.5/10のスコアでメニューは簡単かんたんながら時折ときおり奇妙きみょうな略語りゃくごを目めにするため説明せつめい書しょが必要ひつようになるがプレゼンテーションはエステティックでかけあいは華はなやか、グラフィックはそれが重要じゅうようがゲームではないため容赦ようしゃするがキャラクターポートレートはかなりいい、サウンドは背景はいけいに溶とけ込こんで主おもなイベントでエフェクトが強調きょうちょうされるが印象いんしょう的てきではない、ゲームプレイは年々ねんねん洗練せんれんされており楽たのしめる、多彩たさいなオプションと様々さまざまなシナリオはゲームプレイと設定せっていにあなたが惹ひかれるならすぐにやめるゲームではないだろうとした。

Allgameでは4.5/5の星ほしを与あたえグラフィックは大おおきくない軍隊ぐんたいでアリの大群たいぐんを指揮しきしているようでアニメーションはやや不十分ふじゅうぶんで戦場せんじょうは過去かこ作さくより小ちいさいが戦略せんりゃくはあまり必要ひつようとせずに済すむ、音楽おんがくはレイドバックで効果こうか音おんはミニマム、繰くり返かえしプレイするときは様々さまざまなポイントから始はじめられるため同おなじこと最初さいしょから繰くり返かえす必要ひつようはない、説明せつめい書しょには多おおくの情報じょうほうがあるため覚おぼえる必要ひつようがあるがシリーズのファンは失望しつぼうすることはないとした。

GameSpotでは6.5/10のスコアで多おおくのオプションにより洗練せんれんされたが真しんの革新かくしんはなくグラフィックはスーパーファミコンやセガサターンでも可能かのうなレベルながら全体ぜんたい的てきな内容ないようは1か月げつ遊あそべる堅実けんじつで複雑ふくざつなシミュレーションタイトルだとした。

外部がいぶリンク

• 三國志さんごくしVI　製品せいひん案内あんない
• 三國志さんごくしVIwithパワーアップキット　製品せいひん案内あんない
• 三國志さんごくしVI PSP版ばん公式こうしきサイト
• PlayStation.com(Japan)｜ソフトウェアカタログ｜三国志さんごくしVI ｗｉｔｈ パワーアップキット - ウェイバックマシン（2016年ねん3月がつ4日にちアーカイブ分ぶん）