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コードシェア便 - Wikipedia コンテンツにスキップ

コードシェア便びん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
コードシェア便びん案内あんない表示ひょうじ福岡空港ふくおかくうこう)。どういち便びん複数ふくすう便びんめい付与ふよされていることがかる。この画像がぞうれいでは香港ほんこんき、台北たいぺい/桃園ももぞのき、ソウルきの便びんがコードシェア便びんとなっている。

コードシェア便びん(コードシェアびん、えい: Code sharing)とは、ひとつの定期ていき航空こうくう便びん複数ふくすう航空こうくう会社かいしゃ便びんめい付与ふよして運航うんこうされる便びんす。共同きょうどう運航うんこう便びんともばれる。「共同きょうどう」という名目めいもくではあるが、一部いちぶ例外れいがいのぞいて運航うんこうめんでの協力きょうりょくおこなわれず、事実じじつじょうは1つの便びん複数ふくすう航空こうくう会社かいしゃ発売はつばいしている形態けいたいってもさわりない。

この運航うんこう形態けいたいは、複数ふくすうしゃによる座席ざせき販売はんばい強化きょうか運航うんこう効率こうりつ向上こうじょうねらって実施じっしされる。

日本航空にほんこうくう(JAL)の乗務じょうむいん航空機こうくうき運航うんこうされる国際線こくさいせんれいげると、おなワンワールドメンバーであるアメリカン航空こうくうフィンエアーブリティッシュ・エアウェイズカンタス航空かんたすこうくうカタール航空こうくうマレーシア航空こうくうなどの便びんめい付与ふよされる場合ばあいがある。

つまり、JALの航空機こうくうき運航うんこうされる便びんでありながら、アメリカン航空こうくう便びんとしても航空こうくうけん販売はんばいされ、マイレージサービスについては、それぞれ購入こうにゅうした会社かいしゃのサービスがけられる。このさいチェックイン荷物にもつりなどの手続てつづきは、JALのカウンターに出向でむ必要ひつようがあり、利用りようきゃくたいして混乱こんらん発生はっせいする原因げんいんにもなっている。したがって、コードシェア便びん利用りようする場合ばあいには、成田なりた国際こくさい空港くうこうなど航空こうくう会社かいしゃによってターミナルかれている空港くうこうでは、受付うけつけカウンターの場所ばしょなどをきちんと確認かくにんしないと、ターミナルを間違まちがえることもある。

ちがいとしては自社じしゃ運用うんよう他社たしゃ販売はんばいぶんせきがあるものを「共同きょうどう運航うんこう便びん」と表記ひょうきされ、ぎゃく他社たしゃ運用うんよう自社じしゃ販売はんばいぶんせきがあるものを「共同きょうどう運送うんそう便びん」または「○○しゃ機材きざい運航うんこう」と区別くべつされていることがある。このれいは、航空こうくう会社かいしゃやくサイトや一般いっぱんには鉄道てつどう時刻じこくひょうとして有名ゆうめいな『JTB時刻じこくひょう』(JTBパブリッシング発行はっこう)などでられる[1]

国内線こくないせん

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国内こくない航空こうくう会社かいしゃあいだ

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国内こくない航空こうくう会社かいしゃ同士どうしにおいてもコードシェアがおこなわれ、この場合ばあい大手おおて航空こうくう会社かいしゃ新興しんこう航空こうくう会社かいしゃまたは地方ちほう拠点きょてん地域ちいき航空こうくう会社かいしゃ便びんを、自社じしゃ便びんとして販売はんばいすることがおおい。日本航空にほんこうくう(JAL)は格安かくやす航空こうくう会社かいしゃ(LCC)のジェットスター・ジャパンともコードシェアを実施じっししているが、同社どうしゃ運航うんこう便びんはJAL国際線こくさいせんとのぎの場合ばあいかぎって利用りようできる。大手おおて航空こうくう会社かいしゃにとってはていコストで就航しゅうこう便数びんすう増加ぞうかさせることが、コードシェア相手あいて運航うんこう会社かいしゃにとっては販路はんろ強力きょうりょく大手おおて経由けいゆで、一定いっていすう座席ざせき確保かくほ可能かのうとなる。利用りようきゃくにとってもいちしゃ集約しゅうやくして、マイレージサービス加算かさんできることや、利用りようするときあいだたい路線ろせん選択せんたくできるはばひろがるなどのメリットがある。一部いちぶのぞいて、大手おおて航空こうくう会社かいしゃのマイレージ特典とくてん航空こうくうけん利用りようすることも可能かのうである。JALの場合ばあいは、同社どうしゃとコードシェアしているフジドリームエアラインズおよび天草てんぐさエアライン、オリエンタルエアブリッジ便びんをJAL便びんめい特典とくてん航空こうくうけんとして利用りようできる。ジェットスター・ジャパンについてはJAL便びんめいでは利用りようできないが、JJP単独たんどく利用りよう可能かのう特典とくてん航空こうくうけん別途べっと用意よういされている。全日本ぜんにほん空輸くうゆ(ANA)の場合ばあいは、同社どうしゃとコードシェアしている国内こくない航空こうくう会社かいしゃすべてをANA便びんめい特典とくてん航空こうくうけん利用りようできる。

2019ねんには天草てんぐさエアラインにおいて運航うんこう乗務じょうむいん病気びょうき療養りょうようすることとなり運航うんこう乗務じょうむいん不足ふそくする事態じたいとなり、同社どうしゃ便びん欠航けっこう多数たすう発生はっせいする事態じたいおちいった。そのため、同年どうねん8がつからは日本航空にほんこうくう天草あまくさエアラインのコードシェアをあらたにJAL子会社こがいしゃジェイ・エア運航うんこう便びんにおいて実施じっししていた。これは天草てんぐさエアラインが自社じしゃ運航うんこうしている大阪国際空港おおさかこくさいくうこう - 熊本くまもと空港くうこうせんを、運航うんこう乗務じょうむいん不足ふそく解消かいしょうされるまではジェイ・エア運航うんこう便びんでのコードシェアに一時いちじえ、天草あまくさエアラインの運航うんこう乗務じょうむいん不足ふそくたいする影響えいきょうおさえるねらいがあったものである。

日本にっぽん国内線こくないせんにおけるコードシェア関係かんけいは2021ねん8がつ27にち現在げんざいつぎとおりである。

※Peachとのコードシェアは2022ねん10がつ29にちをもって終了しゅうりょう。JAL・ORCあいだ、JAC、AMX・ANAあいだによるコードシェアは2022ねん10がつ30にちから。

海外かいがい航空こうくう会社かいしゃ

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地方ちほう空港くうこうから大都市だいとし国際こくさい空港くうこうむす便びん中心ちゅうしんに、国内線こくないせんでもコードシェア便びん運航うんこうされる。

たとえば、日本航空にほんこうくう(JAL)便びんにおいてはコードシェア便びんとしてブリティッシュ・エアウェイズバンコクエアウェイズカタール航空こうくうハワイアン航空こうくうなどの便びんめい付与ふよされることもある。そのことにより、海外かいがい航空こうくう会社かいしゃにとっては、日本にっぽん空港くうこうから自国じこくまで、あるいはそのぎゃく経路けいろ一貫いっかんして(便びんめいじょうは)自社じしゃ便びんとして販売はんばいすることが可能かのうとなる。同時どうじ日本にっぽん航空こうくう会社かいしゃにとっては、海外かいがい航空こうくう会社かいしゃ利用りようきゃくにまで販路はんろひろがる。

このような場合ばあい海外かいがい航空こうくう会社かいしゃ便びんとして搭乗とうじょうできるのは、国際線こくさいせん国内線こくないせんとのぎをおこな場合ばあいだけで、国内線こくないせん区間くかんだけを搭乗とうじょうする場合ばあいは、実際じっさい運航うんこうする航空こうくう会社かいしゃ便びんとしてのみ購入こうにゅう可能かのうとなっている。

アライアンスあいだのねじれ

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おおむ同一どういつアライアンスあいだでの共同きょうどう運航うんこうおお設定せっていされる傾向けいこうにあるが、アライアンス加盟かめいまえからの共同きょうどう運航うんこう継続けいぞくしている場合ばあいなど、アライアンスをまたぐ事例じれい存在そんざいしている。2010年代ねんだいなか以降いこう日本にっぽん国内こくない大手おおてしゃでは既存きそんのアライアンスの提携ていけいだけではカバーできないくに地域ちいき路線ろせんにおいて、スカイチーム加盟かめい航空こうくう会社かいしゃとアライアンスをまたいで提携ていけいする事例じれいおよびアライアンス加盟かめい航空こうくう会社かいしゃ提携ていけいする事例じれいえてきている。さら日本航空にほんこうくう場合ばあいには、2017ねん以降いこうハワイアン航空こうくうとの提携ていけい皮切かわきりに、スカイチーム加盟かめい航空こうくう会社かいしゃもしくはアライアンス加盟かめい航空こうくう会社かいしゃとの共同きょうどう事業じぎょうについても検討けんとうすすめている。

さらに、2022ねん10がつからは離島りとう生活せいかつ路線ろせんとう航空こうくう路線ろせん維持いじ目的もくてきとして、航空こうくう会社かいしゃ系列けいれつえたコードシェアを実施じっしすることとなり、ORC運航うんこう便びんたいしJAL便びんめい、AMX、JAC運航うんこう便びんたいし、ANA便びんめい付与ふよすることとなった。

以下いかでは日本にっぽん国内こくないにおけるれいげる。

日本航空にほんこうくう(ワンワールド加盟かめい

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以下いか航空こうくう会社かいしゃとコードシェア便びんによる運航うんこうがある。以下いかかかげる航空こうくう会社かいしゃすべスカイチームぞくしている。エールフランス・中国ちゅうごく東方とうほう航空こうくう大韓航空だいかんこうくうはマイレージの提携ていけいおこなっている(2021ねん10がつ現在げんざい)。大韓航空だいかんこうくう日本にっぽん-韓国かんこくあいだ路線ろせんかぎりマイル加算かさん特典とくてん利用りよう対象たいしょうとなる。

JALのワンワールド加盟かめいまえは、ワンワールド・スターアライアンス・スカイチーム加盟かめい航空こうくう会社かいしゃしゃあいだ提携ていけいによりコードシェア便びん運航うんこうされていた。2018ねん現在げんざいもスカイチーム加盟かめい航空こうくう会社かいしゃとのコードシェアが継続けいぞくされ、ことなるアライアンスあいだにおけるコードシェア便びん運航うんこうられる。JALのワンワールド加盟かめいもコードシェア便びん拡充かくじゅうはかられている。

2010ねん10がつまでは、スカイチームメンバーのアリタリア航空こうくうとのコードシェアをおこなっていたが、JALのイタリアせん撤退てったいにより解消かいしょうされた。その2018ねん3がつにアリタリア航空こうくうはANAと提携ていけいすることが公表こうひょうされた。

2012ねん3がつ24にちまでは、スターアライアンスメンバーのニュージーランド航空こうくうともコードシェアをおこなっていたが、同社どうしゃはJALとのあいだでのコードシェア便びん運航うんこうり、日本にっぽんがわのコードシェア相手あいてをスターアライアンスメンバーであるANAに変更へんこうした。

2017ねん10がつ28にちまでは、スターアライアンスメンバーのタイ国際こくさい航空こうくうともコードシェアをおこなっていた。タイ国際こくさい航空こうくうはANAと同一どういつアライアンスであったが、JALとのコードシェアは継続けいぞくしていた[8]

2014ねん4がつ22にちには、大韓航空だいかんこうくう日本にっぽん発着はっちゃく路線ろせん全便ぜんびんが、JALとのコードシェア便びんとなった[9]。2016ねん12月1にちからマイレージの提携ていけい開始かいし当初とうしょ那覇なは発着はっちゃくのぞ日本にっぽん-韓国かんこくあいだ路線ろせんにおける特典とくてん航空こうくうけん利用りようかぎられ、大韓航空だいかんこうくう便びんめいでのJMBへのマイレージ加算かさんはできなかったが、2018ねん12月より日本にっぽん-韓国かんこくあいだかぎ同社どうしゃ便びんめいでのJMBへのマイレージ加算かさん可能かのうとなった。あわせて那覇なは発着はっちゃく路線ろせん特典とくてん利用りよう可能かのうとなった。なお、日本にっぽん-韓国かんこくあいだ直行ちょっこう便びん以外いがいでの同社どうしゃ特典とくてん航空こうくうけん利用りようとJMBへのマイレージ加算かさんはできない。[10] [11]

2017ねん10がつにはアエロメヒコ航空こうくう[12]同年どうねん11がつにはアエロフロート・ロシア航空こうくう[13]とのコードシェア提携ていけい合意ごういした。コードシェアとマイレージ提携ていけいは2018ねん以降いこう実施じっし予定よてい

2018ねんはいり、スカイチーム加盟かめいである中国ちゅうごく東方とうほう航空こうくう[14]およびガルーダ・インドネシア航空こうくう[15]とのあいだ共同きょうどう事業じぎょうおこなうことを検討けんとうしていることを相次あいついで公表こうひょうした。 なお、共同きょうどう事業じぎょう対象たいしょう中国ちゅうごく東方とうほう航空こうくう日本にっぽん中国ちゅうごく本土ほんどあいだ、ガルーダ・インドネシア航空こうくう日本にっぽん・インドネシアあいだである。中国ちゅうごく本土ほんど香港ほんこんのぞく)とインドネシアはワンワールド加盟かめい航空こうくう会社かいしゃ存在そんざいしないくにである。 ガルーダ・インドネシア航空こうくうについてはこれまでANAと提携ていけいしていたが、2018ねん10がつ以降いこうはJALともコードシェアを実施じっし、その順次じゅんじ対象たいしょう路線ろせん拡充かくじゅうすすめられ、マイレージの提携ていけい今後こんご実施じっしされる予定よてい。ANAとの提携ていけい当面とうめんあいだ継続けいぞくされ、1ねん目処めどにガルーダ・インドネシア航空こうくうはJAL・ANAとのなか日本にっぽんでの共同きょうどう事業じぎょう相手あいて選択せんたくする見込みこ[16]

全日本ぜんにほん空輸くうゆ(スターアライアンス加盟かめい

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以下いか航空こうくう会社かいしゃとコードシェア便びん運航うんこうおよびマイレージの提携ていけいおこなっている(2018ねん10がつ現在げんざい)。以下いかかかげる航空こうくう会社かいしゃすべてスカイチームにぞくしている。下記かきかかげる航空こうくう会社かいしゃはANAとのコードシェアを実施じっししている区間くかんかぎってマイレージの加算かさん対象たいしょうとなる。

2013ねん10がつ30にちにワンワールドへ加盟かめいしたカタール航空こうくう東京とうきょう成田なりた)・大阪おおさか関西かんさい - ドーハせんは、同社どうしゃのワンワールド加盟かめい当初とうしょにおいて、おなじくワンワールド加盟かめいであるJALおよび、スターアライアンス加盟かめいであるANAによる日本にっぽん国内こくない航空こうくう大手おおてしゃによるコードシェア便びんとなっていた。JALとANAの便びんめい同時どうじ付与ふよされるれいは、成田なりた関西かんさい - ドーハせんのカタール航空こうくう運航うんこう便びんのみであった。なお、2014ねん6がつ18にちから開設かいせつされた東京とうきょう羽田はた - ドーハせんは、JALとのあいだでのみコードシェアを実施じっしし、ANAとのあいだではコードシェアをしなかった。

カタール航空こうくうはもともとANAとのあいだしゃあいだ提携ていけいおこなっており、カタール航空こうくうのワンワールド加盟かめい以前いぜんしゃあいだでのコードシェアであった。同社どうしゃのワンワールド加盟かめい当初とうしょは、ANAとのコードシェアをそのままを継続けいぞくしJALもコードシェアにくわわるかたちになった。

2014ねん8がつ31にちをもって、ANAとカタール航空こうくうとのマイレージ提携ていけいおよびコードシェア便びん運航うんこう終了しゅうりょうし、カタール航空こうくう日本にっぽんでの提携ていけいさきはJALに一本いっぽんされた[17]

なお、ワンワールド加盟かめいまえにANAとのあいだでコードシェア便びん運航うんこうしていたマレーシア航空こうくう場合ばあいは、同社どうしゃのワンワールド加盟かめいまえ[18]の2012ねん5がつ31にちをもってANAとのあいだでのコードシェア便びん運航うんこうとマイレージ提携ていけいり、2012ねん7がつ1にちから日本にっぽんがわのコードシェア相手あいてをJALに変更へんこうしている。JALとのマイレージ提携ていけいはマレーシア航空こうくうのワンワールド加盟かめいである2013ねん2がつ1にちから開始かいしされた。

TAM航空こうくうはかつてスターアライアンスに加盟かめいしていた。2014ねん3がつ30にちにスターアライアンスを脱退だったいし、翌日よくじつワンワールドへ加盟かめいしたがANAとのコードシェア便びん運航うんこうとマイレージ提携ていけい継続けいぞくとなった。ただし、同社どうしゃのスターアライアンス脱退だったいANAマイレージクラブにおいて、上級じょうきゅう会員かいいんになるための基準きじゅんとなっているプレミアムポイントの加算かさん対象たいしょうがいとなった。また、TAM航空こうくう特典とくてん航空こうくうけん同社どうしゃ区間くかん単独たんどくでの利用りようとなった。同社どうしゃのワンワールド加盟かめいからはJALともマイレージの提携ていけいおこなっている。のち同社どうしゃとのコードシェアについても実施じっしされている。ANAとTAM航空こうくうとの提携ていけいは2016ねん3がつ26にちまで継続けいぞくされていた[19]

USエアウェイズはワンワールド加盟かめいであるアメリカン航空こうくうとの経営けいえい統合とうごうともない、2014ねん3がつ30にちにスターアライアンスを脱退だったいし、翌日よくじつワンワールドへ加盟かめいしたため同社どうしゃのスターアライアンス脱退だったいをもってANAとのあいだでのコードシェア便びん運航うんこうとマイレージ提携ていけいり、日本にっぽんがわのマイレージの提携ていけい相手あいてをJALに変更へんこうした。完全かんぜん統合とうごう先立さきだち、経営けいえい統合とうごう相手あいてのアメリカン航空こうくうとUSエアウェイズとのあいだでのコードシェアを2014ねん開始かいし。2015ねん3がつにはマイレージをアメリカン航空こうくうがわ統合とうごうした。同年どうねん10がつをもってアメリカン航空こうくう完全かんぜん統合とうごうされ消滅しょうめつした。なお、マイレージの提携ていけいをJALに変更へんこうしたのち、JALとUSエアウェイズとのコードシェアにかんしては実施じっしされなかった。

2014ねん4がつ25にちからはガルーダ・インドネシア航空こうくうとANAのあいだでコードシェア便びん運航うんこうとマイレージ提携ていけい開始かいしされた[20]

2016ねん1がつ12にち、ANAとベトナム航空こうくうあいだで、業務ぎょうむ資本しほん提携ていけいかんする基本きほん合意ごういしょ締結ていけつしたことが両社りょうしゃより発表はっぴょうされた。これにともない、ANAはベトナム航空こうくう株式かぶしきやく8.8%を2ちょう4,310おくドンやく130おくえん)で取得しゅとくし、同社どうしゃたいして取締役とりしまりやく派遣はけんする。さらに広範こうはん業務ぎょうむ提携ていけい検討けんとうすることとなる。コードシェア便びんマイレージサービス相互そうご提携ていけいは、2016ねん10がつから開始かいしされた。なお、ANAとの提携ていけいともない、JALとのコードシェア便びん運航うんこう終了しゅうりょうした[21][22]

2018ねん3月23にち、ANAとアリタリア航空こうくうあいだで、包括ほうかつ提携ていけい契約けいやく締結ていけつしたことが両社りょうしゃより発表はっぴょうされた。これにともない2018ねん10がつ以降いこうコードシェアとマイレージの提携ていけい開始かいしした[23]。なお、アリタリア航空こうくうCOVID-19ひとしともな経営けいえい危機ききにより2021ねん10がつ14にち最後さいご運航うんこう終了しゅうりょうした。

地域ちいき航空こうくうサービスアライアンス」の枠組わくぐみ

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人口じんこう減少げんしょうなどで経営けいえい環境かんきょうきびしくなっている地域ちいき航空こうくう会社かいしゃ路線ろせん大手おおて航空こうくう会社かいしゃ系列けいれつ離島りとう路線ろせん維持いじしていくため、地域ちいき航空こうくう会社かいしゃあいだでの協業きょうぎょう経営けいえい統合とうごうなどについて、JALグループ・ANAグループ・天草あまくさエアラインなど地域ちいき航空こうくう各社かくしゃ国土こくど交通省こうつうしょうとのあいだ検討けんとうすすめられていた。その一環いっかんとして、航空こうくう会社かいしゃ系列けいれつえたコードシェアが検討けんとうされており、関係かんけいしゃあいだ収益しゅうえきせい向上こうじょう有用ゆうようであると認識にんしき共有きょうゆうされている状況じょうきょうであった。[24]

先行せんこうてきみとして、JALのマイルをANAの提携ていけい航空こうくう会社かいしゃであるオリエンタルエアブリッジの長崎ながさき離島りとう路線ろせん、ANAのマイルをJALグループの航空こうくう会社かいしゃである日本にほんエアコミューター奄美あまみ群島ぐんとう路線ろせん運賃うんちん支払しはらいに利用りようできるクーポンの特典とくてん期間きかん限定げんてい導入どうにゅうした[25]

2019ねん10がつ25にちに、地域ちいき航空こうくう会社かいしゃあいだでの協業きょうぎょう促進そくしんするために、JAL・ANA・ORC・AMX・JACで構成こうせいされる「地域ちいき航空こうくうサービスアライアンス」(EAS LLP)が設立せつりつされた[26]。 その、2022ねん10がつ30にちより、ORC運航うんこう便びんたいしJAL便びんめい、AMX、JAC運航うんこう便びんたいし、ANA便びんめい付与ふよするコードシェアの実施じっし発表はっぴょうされた。JALグループ運航うんこう便びんにANA便びんめい付与ふよされる事例じれいはじめてである。JAL・ANA便びんめい双方そうほう付与ふよされることも、前述ぜんじゅつのカタール航空こうくう運航うんこう便びんにおいて、同社どうしゃがワンワールドに加盟かめいした直後ちょくご一時いちじてきにあったが、恒久こうきゅうてきなものとしては今回こんかいはつとなる[27]

運航うんこうめんふくめた「共同きょうどう運航うんこう便びん

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共同きょうどう運航うんこう」には、機材きざい乗務じょうむいんについても運航うんこう会社かいしゃえて共通きょうつうするケースがまれにある。こういった形態けいたいジョイント・オペレーションぶ。

  • 1967ねん開設かいせつされたモスクワ - 羽田はたせんでのアエロフロート・ソビエト連邦れんぽう国営こくえい航空こうくうとJALとの共同きょうどう運航うんこう便びん機材きざいツポレフTu-114)と運航うんこう乗務じょうむいんはアエロフロートのみが提供ていきょうしていたが、客室きゃくしつ乗務じょうむいんはアエロフロートとJALがそれぞれ半数はんすうずつ乗務じょうむしており[28]機体きたい前方ぜんぽうには「JAPAN AIRLINES」の文字もじとJALのロゴ(鶴丸つるまる)がペイントされていた。また、経費けいひ負担ふたん運賃うんちん収入しゅうにゅうについても両者りょうしゃ折半せっぱんとなっていた。この形態けいたいでの運航うんこうは1969ねんまでつづけられ、以降いこうはそれぞれでの単独たんどく運航うんこうとなった(Tu-114 (航空機こうくうき)#日本にっぽんにおけるTu-114参照さんしょう)。
  • ウィーン - 成田なりたせんでのANAとオーストリア航空こうくうによる共同きょうどう運航うんこう便びんしゅう3往復おうふく運航うんこうのうち、機材きざい運航うんこう乗務じょうむいんについてはうち2往復おうふくはオーストリア航空こうくうが、のこり1往復おうふくはANAが提供ていきょうしていたが、オーストリア航空こうくう機材きざい便びんではANAの客室きゃくしつ乗務じょうむいん乗務じょうむしていた。2003ねん4がつしゅう5便びん増便ぞうびんして以降いこうは、ANAの乗務じょうむいんがオーストリア航空こうくう機材きざい便びん乗務じょうむすることはなくなった。
  • ANAとアシアナ航空こうくうは2007ねん10がつ28にち以降いこう東京とうきょう羽田はた) - ソウル(金浦このうらせんにおいて相互そうごコードシェアを実施じっししているが、当初とうしょ日本語にほんご韓国かんこく言語げんごサービス向上こうじょうなどにつとめるため、ANA所属しょぞく日本人にっぽんじん客室きゃくしつ乗務じょうむいんをアシアナ航空こうくう運航うんこう便びんに、アシアナ航空こうくう所属しょぞく韓国かんこくじん客室きゃくしつ乗務じょうむいんをANA運航うんこう便びん乗務じょうむさせていた。

その

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  • 他社たしゃからせき提供ていきょうけているコードシェア便びんをマイレージの特典とくてんとしてみとめているケースは、日本にっぽん国内線こくないせんのうちジェットスター・ジャパン以外いがい運航うんこう便びんのぞいてほぼないため、コードシェアでカバーしている地域ちいきへの特典とくてん航空こうくうけん取得しゅとくできないケースが発生はっせいすることがおおい。このときには提携ていけい航空こうくう会社かいしゃとしてマイレージによる特典とくてん航空こうくうけん取得しゅとくすることになるが、国内こくない接続せつぞくせんみとめられず別途べっと手配てはい必要ひつようであり、必要ひつようマイレージすう割高わりだかになるケースがおおい。
  • 日本航空にほんこうくう国内線こくないせんではフジドリームエアラインズ(FDA)と天草てんぐさエアライン(AMX)、オリエンタルエアブリッジ(ORC)運航うんこうのコードシェア便びん、ANAの国内線こくないせんではAIR DOやソラシドエアなどが運航うんこうするコードシェア便びん全便ぜんびんをそれぞれ自社じしゃ便びんめい特典とくてん航空こうくうけんとして利用りよう可能かのうである。
  • 搭乗とうじょうけん手荷物てにもつ引換ひきかえしょう運航うんこう会社かいしゃ便びんめい表示ひょうじされるケースがある。JAL国内線こくないせんコードシェア便びんとしてFDAおよびAMXを利用りようする場合ばあいは、それぞれの運航うんこう会社かいしゃ様式ようしき搭乗とうじょうけん発行はっこうされ、JALコードシェア便びん場合ばあいはJALとしての便びんめい印刷いんさつしたシールが搭乗とうじょうけんられる。ANA便びんめいでAIR DOなど国内線こくないせんでコードシェアしている航空こうくう会社かいしゃ利用りようする場合ばあい、ANAのロゴが印刷いんさつされた搭乗とうじょうけん発行はっこうされる。JAL・ANAども手荷物てにもつ引換ひきかえしょうはその運航うんこう会社かいしゃ便びんめい記載きさいされる。
  • 往々おうおうにして提供ていきょうもと航空こうくう会社かいしゃ便びんめい航空こうくうけん購入こうにゅうしたほう割安わりやすになりがちである。自社じしゃ手数料てすうりょう卸値おろしね上乗うわのせしているケースがおおいのにたいし、提供ていきょうもと卸値おろしね一般いっぱん販売はんばいしているケースがおおいためである。
  • 燃油ねんゆサーチャージについては、原則げんそくとして航空こうくうけん印字いんじされている航空こうくう会社かいしゃのサーチャージがく適用てきようされる。したがって、どういち便びんでも航空こうくうけんによってサーチャージがくことなる場合ばあいもある。
  • 原則げんそくとして、提供ていきょうもと航空こうくう会社かいしゃ規定きてい適用てきようされることから、荷物にもつ制限せいげん運送うんそう約款やっかん機内きない設備せつび、サービスなどが契約けいやくした航空こうくう会社かいしゃとはことなる場合ばあいもある[1]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b コードシェア便びん共同きょうどう運航うんこう便びん)ってなに”. 消費しょうひしゃトラブル解説かいせつしゅう. 国民こくみん生活せいかつセンター (2020ねん4がつ10日とおか). 2023ねん6がつ28にち閲覧えつらん
  2. ^ チャちゃ便びん一部いちぶ臨時りんじ便びんはコードシェア対象たいしょうがいとなる。
  3. ^ ジェットスター・ジャパン(JJP)の便びん日本航空にほんこうくう(JAL)便びんめい搭乗とうじょうできるのは、JJP国内線こくないせん利用りようしてJAL国際線こくさいせん場合ばあいのみ。
  4. ^ 長崎ながさき-壱岐いき対馬つしま五島ごしま福江ふくえおよび福岡ふくおか対馬つしま五島ごしま福江ふくえがコードシェア対象たいしょうとなる。
  5. ^ https://www.anahd.co.jp/group/pr/202107/20210728.html
  6. ^ 伊丹いたみ-熊本くまもとあいだはコードシェア対象たいしょうがいとなる。
  7. ^ 九州きゅうしゅう沖縄おきなわ地区ちく路線ろせん一部いちぶがコードシェア対象たいしょうとなる。
  8. ^ タイ国際こくさい航空こうくうとのコードシェアの休止きゅうしについて - JAL国際線こくさいせん
  9. ^ [1] 大韓航空だいかんこうくう運航うんこうする日本にっぽん韓国かんこくぜん路線ろせん全便ぜんびんでコードシェアを実施じっし - JALホームページ
  10. ^ JALと大韓航空だいかんこうくう(KE)、特典とくてん航空こうくうけん相互そうご交換こうかん開始かいし
  11. ^ 大韓航空だいかんこうくう - JALマイレージバンク
  12. ^ JALとアエロメヒコ航空こうくう、コードシェア提携ていけい合意ごうい
  13. ^ JALとアエロフロート・ロシア航空こうくう包括ほうかつてき業務ぎょうむ提携ていけい合意ごうい
  14. ^ JALと中国ちゅうごく東方とうほう航空こうくう共同きょうどう事業じぎょうけた覚書おぼえがき合意ごうい
  15. ^ JALとガルーダ・インドネシア航空こうくう包括ほうかつてき業務ぎょうむ提携ていけい合意ごうい
  16. ^ JAL、ガルーダ・インドネシア航空こうくうとコードシェア ANAと提携ていけい維持いじ
  17. ^ [2] カタール航空こうくう(QR)とのコードシェアおよびマイレージ提携ていけい終了しゅうりょうについて - ANAホームページ
  18. ^ [3] マレーシア航空こうくうがワンワールド・アライアンスに正式せいしき加盟かめい - JALホームページ
  19. ^ [4] TAMブラジル航空こうくう(JJ)、TAMメルコスール航空こうくう(PZ)とのマイレージ提携ていけい終了しゅうりょうについて - ANAホームページ
  20. ^ [5] ガルーダ・インドネシア航空こうくうとのマイレージサービス提携ていけい開始かいしのおらせ - ANAホームページ
  21. ^ ベトナム航空こうくう業務ぎょうむ資本しほん提携ていけいかんする基本きほん合意ごういしょ締結ていけつ~ANAグループはベトナム航空こうくうへの戦略せんりゃくてき投資とうしをおこないます~ ANAホールディングス 2016ねん1がつ12にち
  22. ^ ANA、ベトナム航空こうくう出資しゅっし提携ていけい 今秋こんしゅうにも共同きょうどう運航うんこう 朝日新聞あさひしんぶんデジタル 2016ねん1がつ12にち
  23. ^ ANAとアリタリア、包括ほうかつ提携ていけい契約けいやく締結ていけつ 全日本空輸ぜんにほんくうゆ株式会社かぶしきがいしゃ 2018ねん3がつ23にち
  24. ^ 地域ちいき航空こうくうになのありかたかか実務じつむしゃ協議きょうぎかい 検討けんとう結果けっか報告ほうこくしょ 国土こくど交通省こうつうしょう 2018ねん12月18にち
  25. ^ ANA、JAL、ORC、JACと長崎ながさきけん鹿児島かごしまけんろくしゃ連携れんけいにより、マイル交換こうかん特典とくてん「しまとびクーポン」の共同きょうどうみを実施じっし 日本航空にほんこうくう株式会社かぶしきがいしゃ 2018ねん10がつ29にち
  26. ^ AMX, ORC, JAC, ANA, JALの5しゃ地域ちいき航空こうくうサービスアライアンス有限ゆうげん責任せきにん事業じぎょう組合くみあい(EAS LLP)を設立せつりつしました 日本航空にほんこうくう株式会社かぶしきがいしゃ 2019ねん10がつ25にち
  27. ^ 地域ちいき航空こうくうサービスアライアンス有限ゆうげん責任せきにん事業じぎょう組合くみあい(EAS LLP) 本邦ほんぽうはつ メンバー5しゃによる系列けいれつえたコードシェア(共同きょうどう運航うんこう)を開始かいしします 日本航空にほんこうくう株式会社かぶしきがいしゃ 2022ねん8がつ23にち
  28. ^ 日本にっぽん就航しゅうこう45ねん | Aeroflotによれば、「日本にっぽんがわソ連それんがわ航空機こうくうきをレンタルし、パイロットはソ連それんがわ客室きゃくしつ乗務じょうむいん日本にっぽんソ連それん混成こんせい」だったという。

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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