劉りゅう翔しょう

劉りゅう翔しょう
2010年ねん世界せかい室内しつない陸上りくじょう競技きょうぎ選手権せんしゅけん大会たいかい
選手せんしゅ情報じょうほう
フルネーム	劉りゅう翔しょう
愛称あいしょう	黄金おうごんの昇のぼり龍りゅう
国籍こくせき	中国ちゅうごく
種目しゅもく	110mハードル
生年月日せいねんがっぴ	(1983-07-13) 1983年ねん7月がつ13日にち（41歳さい）
生誕せいたん地ち	中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく、上海しゃんはい
身長しんちょう	188cm
体重たいじゅう	74kg
公式こうしきサイト	劉りゅう翔しょう全ぜん球たま个人官かん方かた网站
自己じこベスト
60m	7秒びょう14（2000年ねん）
200m	21秒びょう27（2002年ねん）
60mハードル	7秒びょう41（2012年ねん）
110mハードル	12秒びょう88（2006年ねん）
獲得かくとくメダル 陸上りくじょう競技きょうぎ オリンピック 金きむ 2004 アテネ 110mH 世界せかい選手権せんしゅけん 銅どう 2003 パリ 110mH 銀ぎん 2005 ヘルシンキ 110mH 金きむ 2007 大阪おおさか 110mH 銀ぎん 2011 大邱たいきゅう 110mH
編集へんしゅう

劉りゅう 翔しょう（りゅう しょう、ピンイン：Liú Xiáng_{リヨウ・シャン}、1983年ねん7月がつ13日にち - ）は、中国ちゅうごく・上海しゃんはい出身しゅっしんの元もと陸上りくじょう競技きょうぎ選手せんしゅ（ハードル）。

2004年ねんアテネオリンピック男子だんし110mハードル金きむメダリストであり、アジア人じんで唯一ゆいいつのオリンピックの陸上りくじょうトラック種目しゅもくにおける金きむメダリストとなる。110mハードルの選手せんしゅとして初はじめて、世界せかい選手権せんしゅけん優勝ゆうしょう、オリンピック金きんメダル、世界せかい記録きろく樹立じゅりつの全すべてを達成たっせいした。

現役げんえき時代じだいは、43回かいの優勝ゆうしょう（国際こくさい大会たいかい10回かい、アジアでの大会たいかい10回かい、中国ちゅうごくの国内こくない大会たいかい23回かい）と、11回かいの準じゅん優勝ゆうしょう（国際こくさい大会たいかい6回かい、中国ちゅうごくの国内こくない大会たいかい5回かい）を経験けいけんしている。

その実績じっせきから中国ちゅうごくでは「アジアの昇のぼり龍りゅう」や「黄金おうごんの昇のぼり龍りゅう」、「13億おく人にんの象徴しょうちょう」と称しょうされた。

経歴けいれき・人物じんぶつ

2002年ねん、ローザンヌグランプリの110メートルハードルで13秒びょう12のアジア新しん記録きろくを樹立じゅりつ。

2004年ねんのIAAFグランプリ大阪おおさか大会たいかいでは、アレン・ジョンソン（アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく）を破やぶり、13秒びょう06のアジア新しん記録きろくを樹立じゅりつした。同年どうねん8月がつのアテネオリンピック110メートルハードル決勝けっしょうでは12秒びょう91の世界せかいタイ記録たいきろくで優勝ゆうしょうし、金きんメダルを獲得かくとくした。

2005年ねん5月、「ローレウス世界せかいスポーツ賞しょう (The Laureus World Sports Awards)・年間ねんかん最優秀さいゆうしゅう成長せいちょう選手せんしゅ」を受賞じゅしょう。

2006年ねん7月がつ11日にち、ローザンヌ国際こくさいにおいて12秒びょう88の世界せかい新しん記録きろくを樹立じゅりつした。10代から世界せかいレベルの記録きろくを出だし、以後いごも順調じゅんちょうに成長せいちょうを続つづけた早熟そうじゅく持続じぞく型がたの典型てんけい的てきな選手せんしゅである。

2008年ねん8月がつ18日にち、自国じこく開催かいさいとなった北京ぺきんオリンピックで110メートルハードルに出場しゅつじょう。連覇れんぱが期待きたいされたものの、右足みぎあしのアキレス腱あきれすけんの怪我けがの影響えいきょうから一いち次じ予選よせんで棄権きけんした。1回かいはスタートラインに立たちスタートしたものの、このスタートがフライングでやり直なおしになり、2回かい目めのスタート前まえに棄権きけんした。1回かい目めのスタート時点じてんで右足みぎあしを引ひきずっており、競技きょうぎのできる状態じょうたいではなかった。この棄権きけんにより中国ちゅうごく国民こくみんからのバッシングが相次あいつぐことになった。劉りゅう翔しょうが多おおくの企業きぎょうとタイアップ契約けいやくを結むすび巨額きょがくの報酬ほうしゅうを得えていたことも背景はいけいにある。2008年ねんの劉りゅう翔しょうの収入しゅうにゅうはおよそ24億おく円えん強きょうであった。

2012年ねん8月がつ7日にち、ロンドンオリンピックで110メートルハードル予選よせんに出場しゅつじょうしたが1台だい目めのハードルに左足ひだりあしをぶつけ転倒てんとうし右足みぎあしアキレス腱あきれすけんを断だん裂きれ、途中とちゅう棄権きけんし北京ぺきんオリンピックの雪辱せつじょくを果はたすことは出来できなかった。

2015年ねん4月がつ7日にち、足あしの怪我けがを理由りゆうに現役げんえきを引退いんたいすることを表明ひょうめいした。

名前なまえの由来ゆらい

劉りゅう翔しょうは、最初さいしょ「劉りゅう吉きち」と名なづけられる予定よていだった。当時とうじ、父ちちの姓せいを姓せいとし、母ははの姓せいを名なとするつけ方かたが流行はやっていたためである。しかし、この「劉りゅう吉きち」(Liuji: リウチ)という名なは、北京ぺきん語ごで留年りゅうねんを意味いみする「留とめ級きゅう」(Liuji)と発音はつおんが同おなじだったので、親戚しんせきから拒否きょひされた。その後ご、劉りゅう翔しょうのおじは、丈夫じょうぶな子こに育そだつようにと願ねがいを込こめ、「劉りゅう強つよし」という名前なまえを出だしてはみたものの、母親ははおやに反対はんたいされた。当時とうじ、近所きんじょに「強強ごわごわ」という我侭わがままな子こどもがいたためである。最終さいしゅう的てきに、おじは「劉りゅう翔しょう」という名前なまえを出だした。「翔しょう」(xiang)と「強つよし」(qiang)は北京ぺきん語ご及および上海しゃんはい語ごで発音はつおんが似にており、「翔しょう」という字じは縁起えんぎが良よく、飛翔ひしょうの意味いみもあるので、名前なまえは「劉りゅう翔しょう」に決きまった。

主おもな成績せいせき

年とし	大会たいかい	場所ばしょ	種目しゅもく	結果けっか	記録きろく
2000	世界せかいジュニア選手権せんしゅけん	チリ（サンティアゴ・デ・チレ）	110mハードル	4位い	13秒びょう74
2001	東ひがしアジア競技きょうぎ大会たいかい	大阪おおさか（日本にっぽん）	110mハードル	1位い	13秒びょう42
2001	ユニバーシアード	北京ぺきん（中国ちゅうごく）	110mハードル	1位い	13秒びょう33
2002	ローザンヌ国際こくさい	ローザンヌ（スイス）	110mハードル	2位い	13秒びょう12
2002	アジア陸上りくじょう競技きょうぎ選手権せんしゅけん	コロンボ（スリランカ）	110mハードル	1位い	13秒びょう56
2002	アジア競技きょうぎ大会たいかい	釜山ぷさん（韓国かんこく）	110mハードル	1位い	13秒びょう27
2003	世界せかい室内しつない陸上りくじょう競技きょうぎ選手権せんしゅけん	バーミンガム（イギリス）	60mハードル	3位い	7秒びょう52
2003	世界せかい陸上りくじょう選手権せんしゅけん	パリ（フランス）	110mハードル	3位い	13秒びょう23
2004	世界せかい室内しつない陸上りくじょう競技きょうぎ選手権せんしゅけん	ブダペスト（ハンガリー）	60mハードル	2位い	7秒びょう43
2004	オリンピック	アテネ（ギリシャ）	110mハードル	1位い	12秒びょう91
2004	IAAFグランプリ大阪おおさか大会たいかい	大阪おおさか（日本にっぽん）	110mハードル	1位い	13秒びょう06
2005	世界せかい陸上りくじょう選手権せんしゅけん	ヘルシンキ（フィンランド）	110mハードル	2位い	13秒びょう08
2005	IAAFグランプリ大阪おおさか大会たいかい	大阪おおさか（日本にっぽん）	110mハードル	1位い	13秒びょう12
2006	ローザンヌ国際こくさい	ローザンヌ（スイス）	110mハードル	1位い	12秒びょう88
2006	IAAFワールドアスレチックファイナル	シュトゥットガルト（ドイツ）	110mハードル	1位い	12秒びょう93
2006	アジア競技きょうぎ大会たいかい	ドーハ（カタール）	110mハードル	1位い	13秒びょう15
2007	ローザンヌ国際こくさい	ローザンヌ（スイス）	110mハードル	1位い	13秒びょう01
2007	世界せかい陸上りくじょう選手権せんしゅけん	大阪おおさか（日本にっぽん）	110mハードル	1位い	12秒びょう95
2008	世界せかい室内しつない陸上りくじょう競技きょうぎ選手権せんしゅけん	バレンシア（スペイン）	60mハードル	1位い	7秒びょう46
2008	オリンピック	北京ぺきん（中国ちゅうごく）	110mハードル	DNF	-
2009	上海しゃんはいゴールデン・グランプリ	上海しゃんはい（中国ちゅうごく）	110mハードル	2位い	13秒びょう15
2009	アジア陸上りくじょう競技きょうぎ選手権せんしゅけん	広州こうしゅう（中国ちゅうごく）	110mハードル	1位い	13秒びょう50
2009	東ひがしアジア競技きょうぎ大会たいかい	香港ほんこん	110mハードル	1位い	13秒びょう66
2010	世界せかい室内しつない陸上りくじょう競技きょうぎ選手権せんしゅけん	ドーハ（カタール）	60mハードル	7位い	7秒びょう65
2010	アジア競技きょうぎ大会たいかい	広州こうしゅう（中国ちゅうごく）	110mハードル	1位い	13秒びょう09
2011	世界せかい陸上りくじょう選手権せんしゅけん	大邱たいきゅう（韓国かんこく）	110mハードル	2位い	13秒びょう27
2012	オリンピック	ロンドン（イギリス）	110mハードル	DNF	-

エピソード

• 中国ちゅうごく北京ぺきんオリンピック委員いいん会かいは、通常つうじょう2日間にちかんで行おこなわれる競技きょうぎをあえて4日間にちかんに渡わたって開催かいさいするという日程にっていに変更へんこうした。しかし、110メートルハードル競技きょうぎにおいて足あしの故障こしょうにより、スタート直前ちょくぜんに棄権きけんすることとなった。
• 日本にっぽんでの試合しあいでは相性あいしょうが良よく、3回かい参加さんかして3回かいともに優勝ゆうしょうしている。これは全すべて大阪おおさかの長居ながい陸上りくじょう競技きょうぎ場じょうでの成績せいせきである。

外部がいぶリンク

• 劉りゅう翔しょう - ワールドアスレティックスのプロフィール（英語えいご）
• 劉りゅう翔しょう - Olympedia（英語えいご）
• 劉りゅう翔しょう 全ぜん球たま個人こじん官かん方かた網もう站 公式こうしきサイト（中国ちゅうごく語ご）
• TBS「世界せかい陸上りくじょうヘルシンキ」　黄金おうごんの昇のぼり龍りゅう　劉りゅう翔しょう
• TBS「世界せかい陸上りくじょう大阪おおさか」　黄金おうごんの昇龍しょうりゅう　劉りゅう翔しょう
• TBS「世界せかい陸上りくじょう大阪おおさか」　世界せかいの超人ちょうじんBIG5　劉りゅう翔しょう

先代せんだい コリン・ジャクソン

110mハードル世界せかい記録きろく保持ほじ者しゃ 2004/8/27-2008/6/12

次代じだい ダイロン・ロブレス