(Translated by https://www.hiragana.jp/)
十六摂 - Wikipedia コンテンツにスキップ

じゅうろく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

じゅうろく(じゅうろくせつ)は、音韻おんいんがくにおいてちゅう古音こおんいんははおも母音ぼいんいんによって16種類しゅるい統括とうかつしたもの。このようなしゅ母音ぼいんいんちがいによるまとまりを(せつ)またはいん(いんせつ)という。

こういん』のいんをおおまかにけて名前なまえをつけたものである。すなわちつうこうやめぐうかに・臻摂・やまこうはてかり・宕摂・梗摂・曾摂・ながれふか・咸摂。ひとつのぞくするいんは『こういん』でもとなって存在そんざいするので、もともときりいんけい韻書いんしょ自身じしんかんがかたいん配列はいれつしているともえる。

ひとつの複数ふくすういんふくむが、これらはひらけあいとうよび四声しせいなどによって区別くべつされる。

しゅ母音ぼいん/いん ø -i -u -m
-p
-n
-t

-k
/ɑ/, /a/ はて かり かに こう やま こう
/ə/ ぐう とめ ながれ ふか つう

こういん』のいん平声ひょうしょう、かっこない去声きょしょう専用せんよういん)をじゅうろくごとにまとめると以下いかとおりになる。なお実際じっさいの『いんきょう』でははいいんやめほろいん対応たいおうする入声にっしょう位置いちかれている。

  • つうひがしふゆ、鍾
  • こうこう
  • とめささえあぶらこれほろ
  • ぐうさかなおそれ
  • かにひとし、(まつり)、(やすし)、けいみな、(夬)、はい、咍、(はい
  • 臻摂:しん、諄、臻、ぶん、欣、もとたましいあと
  • やまかん、桓、刪、やまさきせん
  • こうしょうよいさかなごう
  • はてうたほこ
  • かりあさ
  • 宕摂:とう
  • 梗摂:かのえたがやせきよしあお
  • 曾摂:ふけとう
  • ながれゆうほうかそけ
  • ふかおかせ
  • 咸摂:覃、だんしお、添、咸、銜、いむ、凡

じゅうろく名称めいしょうは『いんきょう』・『ななおとりゃく』・『きりいんゆびてのひら』にはえない。『四声しせいとう』・『五音ごいんしゅういん』・『けいせいおときりいん指南しなん』にはじゅうろくしるすが、『四声しせいとう』ではこうと宕摂・かりはて・曾摂と梗摂を統合とうごうしているのでじゅうさんになっている。