吉きち王おう山やま修おさむ

基礎きそ情報じょうほう
四股しこ名めい	吉きち王おう山やま修おさむ
本名ほんみょう	吉村よしむら修おさむ
生年月日せいねんがっぴ	1949年ねん5月がつ20日はつか（75歳さい）
出身しゅっしん	熊本くまもと県けん八代やしろ市し迎むかえ町まち
身長しんちょう	185cm
体重たいじゅう	131kg
BMI	38.28
所属しょぞく部屋へや	三保さんぼうヶ関せき部屋へや
得意とくい技わざ	右みぎ四よっつ、寄より、上手じょうず投なげ
成績せいせき
現在げんざいの番付ばんづけ	引退いんたい
最高さいこう位い	東ひがし前頭まえがしら2枚まい目め
生涯しょうがい戦歴せんれき	403勝しょう396敗はい (65場所ばしょ)
幕内まくうち戦歴せんれき	99勝しょう141敗はい (16場所ばしょ)
優勝ゆうしょう	十両じゅうりょう優勝ゆうしょう1回かい; 三さん段だん目め優勝ゆうしょう1回かい
データ
初はつ土俵どひょう	1965年ねん3月がつ場所ばしょ
入幕にゅうまく	1969年ねん11月場所ばしょ
引退いんたい	1976年ねん1月がつ場所ばしょ
引退いんたい後ご	年寄としより・小野川おのがわ
備考びこう
	2014年ねん1月がつ3日にち現在げんざい ■テンプレート ■プロジェクト相撲すもう

吉きち王おう山やま修おさむ（よしおうやまおさむ、1949年ねん 5月がつ20日はつか - ）は、熊本くまもと県けん八代やしろ市し迎むかえ町まち出身しゅっしんで三保さんぼうヶ関せき部屋へやに所属しょぞくした元もと大相撲おおずもう力士りきし。本名ほんみょうは吉村よしむら修おさむ（よしむらおさむ）。現役げんえき時代じだいの体格たいかくは185cm、131kg。最高さいこう位いは東ひがし前頭まえがしら2枚まい目め（1972年ねん3月がつ場所ばしょ）。得意とくい手しゅは右みぎ四よっつ、寄より、上手じょうず投なげ。

来歴らいれき・人物じんぶつ[編集へんしゅう]

幼少ようしょうの頃ころから体からだが大おおきく、小学校しょうがっこう3年生ねんせいの時とき、三保さんぼうヶ関せき親方おやかた（元もと大関おおぜき・増ぞう位山くらいやま（先代せんだい））に見初みそめられた。以来いらい、近所きんじょの人達ひとたちから「将来しょうらいは相撲取すもうとりに」と大相撲おおずもう入いりを勧すすめられ、地元じもとの中学校ちゅうがっこうを卒業そつぎょう後ご三保さんぼうヶ関せき部屋へやへ入門にゅうもん。1965年ねん3月がつ場所ばしょで初はつ土俵どひょうを踏ふんだ。同期どうきの初はつ土俵どひょうには、後ごの大関おおぜき・大だい受らがいる。

序ノ口じょのくち当初とうしょから「吉きち王おう山やま」を名乗なのり、以後いご、引退いんたいまで一いち度ども改名かいめいする事ことは無なかった。

恵めぐまれた体躯たいくと寄よりを武器ぶきに順調じゅんちょうに出世しゅっせし、1968年ねん11月、19歳さいで十じゅう両りょうに昇進しょうしん。十両じゅうりょうは、1場所ばしょ負まけ越こしただけで6場所ばしょで通過つうかし、1969年ねん11月場所ばしょで新しん入幕にゅうまくを果はたした。

入幕にゅうまく後ご1年ねん半はんほどは、脇わきの甘あまさや気きの弱よわさが原因げんいんで持もち前まえの大おおきな体からだを生いかした相撲すもうがなかなかできず、2場所ばしょ幕内まくうちを務つとめた後のち一いち時じ幕下まくしたまで陥落かんらくするなど低迷ていめいした。

しかし、1971年ねん7月がつ場所ばしょにて13勝しょう2敗はいと大だい勝かちして十じゅう両りょう優勝ゆうしょうを果はたすと、以後いご暫しばらく勝かち越こしを続つづける事こととなる。

1972年ねん1月がつ場所ばしょでは関脇せきわけ・貴たかノ花はなや小結こむすび・高見山たかみやまらを破やぶり、11日にち目めには優勝ゆうしょう争あらそいの単独たんどく首位しゅいに立たつなど、10勝しょう5敗はいと幕内まくうちで自身じしん唯一ゆいいつの2桁けた勝利しょうりを記録きろくした。翌よく3月がつ場所ばしょでは自己じこ最高さいこう位いとなる東ひがし前頭まえがしら2枚まい目めに進すすみ、6勝しょう9敗はいと負まけ越こしたものの2日にち目めに大関おおぜき・琴きん櫻さくらを送おくり出だしで破やぶり、「銀ぎん星ぼし」を挙あげている。

同どう部屋へやの横綱よこづな・北きたの湖うみの土俵入どひょういりで、露払つゆはらいを務つとめた事こともある（1974年ねん9月場所ばしょ）。1973年ねん以降いこうは幕内まくうち中位ちゅういから十じゅう両りょうで頑張がんばったが、糖尿とうにょう病びょうに罹かかった事こともあり振ふるわなかった。そして、西にし十じゅう両りょう12枚まい目めの地位ちいで3勝しょう12敗はいと大敗たいはいし幕下まくした陥落かんらくが確定かくていした1976年ねん1月がつ場所ばしょを最後さいごに、26歳さいという若わかさで引退いんたいした。

引退いんたい後ごは年寄としより・小野川おのがわを襲名しゅうめいし、三保さんぼうヶ関せき部屋へや付つきの親方おやかたとして後輩こうはい達たちを指導しどうしていたが、1977年ねん1月がつ場所ばしょ限かぎりで廃業はいぎょう。

角界かくかいを去さってからは、名古屋なごや市し内うちでスナックや相撲すもう料理りょうりの店みせを営いとなむなどしたという。

主おもな成績せいせき・記録きろく[編集へんしゅう]

通算つうさん成績せいせき：403勝しょう396敗はい勝率しょうりつ.504
幕内まくうち成績せいせき：99勝しょう141敗はい勝率しょうりつ.413
通算つうさん在位ざいい：65場所ばしょ
幕内まくうち在位ざいい：16場所ばしょ
連続れんぞく出場しゅつじょう：799回かい（1965年ねん5月がつ場所ばしょ-1976年ねん1月がつ場所ばしょ）
各かく段だん優勝ゆうしょう
- 十両じゅうりょう優勝ゆうしょう：1回かい（1971年ねん7月がつ場所ばしょ）
- 三さん段だん目め優勝ゆうしょう：1回かい（1966年ねん11月場所ばしょ）

場所ばしょ別べつ成績せいせき[編集へんしゅう]

**吉きち王おう山やま修おさむ**
	一いち月がつ場所ばしょ初場所はつばしょ（東京とうきょう）	三さん月がつ場所ばしょ春場所はるばしょ（大阪おおさか）	五月ごがつ場所ばしょ夏場所なつばしょ（東京とうきょう）	七なな月がつ場所ばしょ名古屋なごや場所ばしょ（愛知あいち）	九月場所くがつばしょ秋場所あきばしょ（東京とうきょう）	十一月じゅういちがつ場所ばしょ九州きゅうしゅう場所ばしょ（福岡ふくおか）
1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）	x	（前ぜん相撲すもう）	西にし序ノ口じょのくち15枚まい目め 5–2	西にし序じょ二に段だん86枚まい目め 5–2	東ひがし序じょ二に段だん44枚まい目め 3–4	西にし序じょ二に段だん63枚まい目め 3–4
1966年ねん（昭和しょうわ41年ねん）	東ひがし序じょ二に段だん79枚まい目め 7–0	西にし三さん段だん目め68枚まい目め 3–4	西にし三さん段だん目め76枚まい目め 4–3	東ひがし三さん段だん目め49枚まい目め 4–3	東ひがし三さん段だん目め25枚まい目め 3–4	西にし三さん段だん目め38枚まい目め優勝ゆうしょう 7–0
1967年ねん（昭和しょうわ42年ねん）	西にし幕下まくした47枚まい目め 3–4	東ひがし幕下まくした52枚まい目め 1–6	西にし三さん段だん目め40枚まい目め 5–2	東ひがし三さん段だん目め9枚まい目め 5–2	西にし幕下まくした48枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした41枚まい目め 5–2
1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）	西にし幕下まくした24枚まい目め 4–3	西にし幕下まくした19枚まい目め 5–2	東ひがし幕下まくした10枚まい目め 2–5	東ひがし幕下まくした18枚まい目め 6–1	東ひがし幕下まくした5枚まい目め 5–2	西にし十じゅう両りょう13枚まい目め 8–7
1969年ねん（昭和しょうわ44年ねん）	西にし十じゅう両りょう10枚まい目め 11–4	西にし十じゅう両りょう2枚まい目め 5–10	西にし十じゅう両りょう9枚まい目め 8–7	西にし十じゅう両りょう6枚まい目め 8–7	東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目め 10–5	西前にしまえ頭あたま12枚まい目め 6–9
1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）	西にし十じゅう両りょう2枚まい目め 6–9	東ひがし十じゅう両りょう5枚まい目め 8–7	東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目め 8–7	東ひがし十じゅう両りょう2枚まい目め 11–4	西前にしまえ頭あたま10枚まい目め 3–12	西にし十じゅう両りょう5枚まい目め 7–8
1971年ねん（昭和しょうわ46年ねん）	東ひがし十じゅう両りょう7枚まい目め 8–7	東ひがし十じゅう両りょう6枚まい目め 4–11	東ひがし幕下まくした筆頭ひっとう 5–2	東ひがし十じゅう両りょう11枚まい目め優勝ゆうしょう 13–2	東ひがし十じゅう両りょう筆頭ひっとう 8–7	西前にしまえ頭あたま12枚まい目め 8–7
1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）	西前にしまえ頭あたま8枚まい目め 10–5	東ひがし前頭まえがしら2枚まい目め 6–9	東ひがし前頭まえがしら5枚まい目め 5–10	西前にしまえ頭あたま9枚まい目め 7–8	西前にしまえ頭あたま11枚まい目め 8–7	西前にしまえ頭あたま9枚まい目め 1–14
1973年ねん（昭和しょうわ48年ねん）	西にし十じゅう両りょう5枚まい目め 8–7	東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目め 7–8	東ひがし十じゅう両りょう4枚まい目め 8–7	東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目め 10–5	西前にしまえ頭あたま12枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら9枚まい目め 8–7
1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）	東ひがし前頭まえがしら8枚まい目め 6–9	西前にしまえ頭あたま11枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら9枚まい目め 8–7	西前にしまえ頭あたま6枚まい目め 5–10	西前にしまえ頭あたま11枚まい目め 2–13	西にし十じゅう両りょう7枚まい目め 8–7
1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）	東ひがし十じゅう両りょう4枚まい目め 7–8	西にし十じゅう両りょう5枚まい目め 7–8	東ひがし十じゅう両りょう7枚まい目め 7–8	東ひがし十じゅう両りょう9枚まい目め 8–7	西にし十じゅう両りょう8枚まい目め 8–7	西にし十じゅう両りょう7枚まい目め 6–9
1976年ねん（昭和しょうわ51年ねん）	西にし十じゅう両りょう12枚まい目め引退いんたい 3–12–0	x	x	x	x	x
各かく欄らんの数字すうじは、「勝かち-負まけ-休場きゅうじょう」を示しめす。優勝ゆうしょう引退いんたい休場きゅうじょう十じゅう両りょう幕下まくした三さん賞しょう：敢=敢闘かんとう賞しょう、殊こと=殊勲賞しゅくんしょう、技わざ=技能ぎのう賞しょうその他た：★=金星かなぼし番付ばんづけ階級かいきゅう：幕内まくうち - 十じゅう両りょう - 幕下まくした - 三さん段だん目め - 序じょ二に段だん - 序ノ口じょのくち幕内まくうち序列じょれつ：横綱よこづな - 大関おおぜき - 関脇せきわけ - 小結こむすび - 前頭まえがしら（「#数字すうじ」は各位かくい内ないの序列じょれつ）

幕内まくうち対戦たいせん成績せいせき[編集へんしゅう]

力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう
浅瀬あさせ川がわ	0	1	朝あさ登とう	3	2	旭あさひ國こく	2	4	荒瀬あらせ	4	0
巌いわお虎とら	1	0	大潮おおしお	3(1)	1	大だい錦にしき	1	3	大鷲おおわし	2	1
魁さきがけ傑すぐる	0	2	魁さきがけ罡	1	0	海うみ乃山	1	0	北きた瀬せ海うみ	3	2
北きたの富士ふじ	0	1	清國きよくに	0	1	麒麟児きりんじ	0	1	黒姫山くろひめさん	3	1
高こう鉄山てつざん	3	5	琴きん櫻さくら	1	1	琴乃ことの冨士ふじ	1	0	金きむ剛つよし	0	5
白田しらだ山さん	2	1	錦にしき洋よう	1	3	大だい麒麟きりん	0	1	大だい受	1	2
大雄たいゆう	1	3	貴たかノ花はな	1	1	高見山たかみやま	2	2	玉たま輝山てらしやま	0	1
玉たまノ冨士ふじ	0	1	照あきら櫻さくら	1	0	天龍てんりゅう	3	2	時どき葉山はやま	4	4
栃とち東ひがし	5	6	栃とち勇いさむ	2	2	栃とち王おう山やま	1	2	栃とち富士ふじ	1	1
羽黒はぐろ岩いわ	3	6	長谷川はせがわ	1	2	花はな光こう	0	1	福ぶくの花はな	4	4
富士ふじ櫻さくら	1	2	藤ノ川ふじのかわ	0	1	二子ふたご岳だけ	1	5	双そう津つ竜りゅう	1	1
前まえの山やま	1	1	牧本まきもと	1	0	三重みえノ海うみ	0	3	明あきら武谷たけや	1	0
陸奥むつ嵐あらし	5	7	豊山とよやま	0	4	吉きちの谷たに	0	4	義よしノ花はな	1	2
琉王	2	6	龍虎りゅうこ	2	2	若わか獅子しし	1	3	若浪わかのなみ	1	1
若わかノ海うみ	1	4	若わか三さん杉すぎ	2	1	若わか二に瀬せ	3	1	輪島わじま	0	2
鷲羽山わしゅうざん	1	4

※カッコ内ないは勝かち数すう、負数ふすうの中なかに占しめる不戦勝ふせんしょうの数かず。

年寄としより変遷へんせん[編集へんしゅう]

小しょう野川のがわ修おさむ（おのがわおさむ、1976年ねん1月がつ-1977年ねん1月がつ（廃業はいぎょう））

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

『戦後せんご新しん入幕にゅうまく力士りきし物語ものがたり第だい3巻かん』（著者ちょしゃ：佐竹さたけ義よし惇あつし、ベべースボすぼール・マガジン社るまがじんしゃ刊かん）

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

吉きち王おう山やま修おさむ - 相撲すもうレファレンス