山田やまだ新一郎しんいちろう

山田やまだ新一郎しんいちろう

山田やまだ 新一郎しんいちろう（やまだ しんいちろう、1864年ねん9月1日にち〈元治もとはる元年がんねん8月がつ1日にち〉 - 1946年ねん〈昭和しょうわ21年ねん〉3月2日にち）は、日本にっぽんの教育きょういく者しゃ、内務ないむ官僚かんりょう、神職しんしょく。政友せいゆう会かい系けい官選かんせん鳥取とっとり県けん知事ちじ。

経歴けいれき

筑前ちくぜん国こく夜須やす郡ぐん秋月あきづき春はる小路こうじで、秋月あきづき藩士はんし・山田やまだ正ただし修おさむ（まさのぶ）、清きよし（せい）の長男ちょうなんとして生うまれる。1886年ねん、杉浦すぎうら重剛しげたけの称たたえ好こう塾じゅくに入塾にゅうじゅくし薫陶くんとうを受うけた。1887年ねん、第だい一いち高等こうとう中学校ちゅうがっこうを卒業そつぎょう。さらに1890年ねん7月がつ、帝国ていこく大学だいがく法科ほうか大学だいがく法律ほうりつ学科がっかを卒業そつぎょう。同月どうげつ24日にち、法制ほうせい局きょく試補しほとなる。

1893年ねん、鹿児島かごしま高等こうとう中学ちゅうがく造づくり士し館かん教授きょうじゅとなる。1895年ねん、静岡しずおか県けん参事官さんじかんに転任てんにん。以後いご、広島ひろしま県けん参事官さんじかん、福井ふくい県けん書記官しょきかん、青森あおもり県けん書記官しょきかん、法制ほうせい局きょく参事官さんじかん兼けん同どう書記官しょきかん、大阪おおさか府ふ書記官しょきかん、東京とうきょう府ふ書記官しょきかんなどを歴任れきにん。

1906年ねん7月がつ、鳥取とっとり県知事けんちじに就任しゅうにん。産業さんぎょう振興しんこうに務つとめ、寺田てらだ祐之ひろゆき前ぜん知事ちじの計画けいかくを引ひき継つぎ境港さかいみなとの浚渫しゅんせつを実施じっしする他ほか、米子よなご港こうなどの浚渫しゅんせつも推進すいしん。その他た、耕地こうち整理せいり、果樹かじゅの試験しけん栽培さいばいなどを進すすめた。また、1906年ねん11月、通常つうじょう県けん会かいの冒頭ぼうとうに予算よさん編成へんせい方針ほうしんの説明せつめいを実施じっしし、その後ごの慣例かんれいとなった。1908年ねん6月がつ、知事ちじを休職きゅうしょく。同年どうねん7月がつ、台湾たいわん総督そうとく府民ふみん政せい部ぶ総務そうむ局長きょくちょうに就任しゅうにん。同府どうふ参事官さんじかんに転てんじ、1910年ねんに休職きゅうしょく。

1912年ねん、皇すめらぎ典てん講究こうきゅう所しょ幹事かんじ長ちょうとなり1917年ねんまで在任ざいにん。同年どうねん8月がつ11日にち、北野きたの神社じんじゃ（北野きたの天満てんま宮みや）宮司ぐうじに任にんじられた。1922年ねんから1924年ねんまで稲荷いなり神社じんじゃ（伏見ふしみ稲荷いなり大社たいしゃ）宮司ぐうじを兼任けんにん。1934年ねん、賀茂かも別べつ雷神らいじん社しゃ（上賀茂かみがも神社じんじゃ）宮司ぐうじに転てんじ1936年ねんに退任たいにんした。その他た、大だい日本にっぽん武徳ぶとく会かい常つね議員ぎいんを1918年ねんから1942年ねんまで務つとめた。

栄典えいてん

• 1903年ねん（明治めいじ36年ねん）10月がつ20日はつか - 正せい五ご位い
• 1910年ねん（明治めいじ43年ねん）12月26日にち - 勲くん三さん等とう瑞宝章ずいほうしょう

著作ちょさく

• 『神社じんじゃ祭祀さいし之の意義いぎ』全国ぜんこく神職しんしょく会かい、1915年ねん。
• 『原はら古こ處しょ先生せんせい小史しょうし』1916年ねん。
• 『北野きたの神社じんじゃ社しゃ号ごう要よう誌し』1921年ねん。

参考さんこう文献ぶんけん

• 歴代れきだい知事ちじ編纂へんさん会かい編へん『新編しんぺん日本にっぽんの歴代れきだい知事ちじ』歴代れきだい知事ちじ編纂へんさん会かい、1991年ねん。
• 秦はた郁いく彦編へん『日本にっぽん官僚かんりょう制せい総合そうごう事典じてん：1868 - 2000』東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい、2001年ねん。
• 山田やまだ勝まさる麿まろ他た編へん『山田やまだ新一郎しんいちろう 山田やまだテヨ 追想ついそう録ろく』複写ふくしゃ版ばん（福岡ふくおか県立けんりつ図書館としょかん所蔵しょぞう）