渋井しぶい陽子ようこ

	2013年ねんロンドンマラソン
選手せんしゅ情報じょうほう
フルネーム	しぶいようこ
ラテン文字もじ	Yoko SHIBUI
国籍こくせき	日本にっぽん
種目しゅもく	長距離ちょうきょり走はし・マラソン
所属しょぞく	三井みつい住友すみとも海上かいじょう女子じょし陸上りくじょう部ぶ
生年月日せいねんがっぴ	1979年ねん3月14日にち（45歳さい）
生誕せいたん地ち	栃木とちぎ県けん黒磯くろいそ市し（現げん・那須塩原なすしおばら市し）
身長しんちょう	165cm
体重たいじゅう	47kg
自己じこベスト
3000m	9分ふん11秒びょう37（1996年ねん）
5000m	15分ふん18秒びょう92（2002年ねん）
10000m	30分ふん48秒びょう89（2002年ねん）
ハーフマラソン	1時じ間あいだ09分ふん31秒びょう（2000年ねん）
マラソン	2時じ間あいだ19分ふん41秒びょう（2004年ねん）
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渋井しぶい陽子ようこ（しぶいようこ、1979年ねん 3月14日にち - ）は、日本にっぽんの陸上りくじょう競技きょうぎ選手せんしゅ。主おもな競技きょうぎ種目しゅもくはマラソン、長距離ちょうきょりトラック・10000m、駅伝えきでんなど。2002年ねんから18年ねんにわたって10000mの日本にっぽん記録きろくを保持ほじし、女子じょしマラソンでも日本にっぽん歴代れきだい4位いの記録きろくを持もつ。2008年ねん北京ぺきんオリンピック女子じょし長距離ちょうきょり走はし（10000m）代表だいひょう、2001年ねん世界せかい陸上りくじょうエドモントン大会たいかい女子じょしマラソン4位い入賞にゅうしょう。血液けつえき型がたはO型がた。

経歴けいれき[編集へんしゅう]

高校こうこう卒業そつぎょうまで[編集へんしゅう]

栃木とちぎ県けん黒磯くろいそ市し（現げん・那須塩原なすしおばら市し）出身しゅっしん。黒磯くろいそ市立しりつ共ども英えい小学校しょうがっこう、同どう厚崎あつさき中学校ちゅうがっこう卒業そつぎょう。小学校しょうがっこうの時ときから運動うんどうが好すきでマラソン大会たいかいなどもトップだった。中学ちゅうがく時代じだいは陸上りくじょう部ぶ所属しょぞく。

1994年ねん、厚崎あつさき中学校ちゅうがっこう卒業そつぎょう後ご、栃木とちぎ県立けんりつ那須なす拓たく陽ひ高等こうとう学校がっこうに進学しんがく。高校こうこう総体そうたい栃木とちぎ県けん大会たいかいで大会たいかい新しんをマーク、国体こくたいや全国ぜんこく高校こうこう駅伝えきでんでも活躍かつやくする^[1]。全国ぜんこく高校こうこう駅伝えきでんには高校こうこう2・3年ねん時じの1995年ねん・1996年ねん大会たいかいに出場しゅつじょうし、いずれも同どう学年がくねんで2年ねん連続れんぞく1区く区間くかん賞しょうのアン・ワムチ（仙台育英せんだいいくえい）、山中やまなか美和子みわこ（添上そえかみ）、秦はた由華ゆか（市立船橋いちりつふなばし）らを相手あいてに、エース区間くかん1区く6kmで14位い・3位いの成績せいせきだった^[2]。

高校こうこう卒業そつぎょう後ご〜アテネ五輪ごりん前まえ[編集へんしゅう]

1997年ねんに高校こうこう卒業そつぎょう後ごは大学だいがくには進すすまずに、当時とうじの三井みつい（現げん・三井みつい住友すみとも）海上かいじょう火災かさい保険ほけんに入社にゅうしゃ、女子じょし陸上りくじょう部ぶへ入部にゅうぶ。20世紀せいき中ちゅうは、トラック競技きょうぎ・駅伝えきでん・長距離ちょうきょり走はしりで力りょくを蓄たくわえていった。

2001年ねん1月がつの第だい20回かい記念きねん大阪おおさか国際こくさい女子じょしマラソンが初はつマラソンだったが、いきなり2時じ間あいだ23分ふん11秒びょうの当時とうじ初はつマラソン世界せかい最高さいこう記録きろくを達成たっせいして初はつ優勝ゆうしょう（当時とうじ1位い記録きろくを3分ふん以上いじょう更新こうしん）、衝撃しょうげき的てきなマラソンデビューを果はたしている。同年どうねん8月がつの、世界せかい陸上りくじょう選手権せんしゅけんエドモントン大会たいかい女子じょしマラソン代表だいひょうに選出せんしゅつされた。

そのエドモントン世界せかい陸上りくじょう女子じょしマラソンでは、本番ほんばん前まえに風邪かぜで体調たいちょうを崩くずしながらも、リディア・シモン（ルーマニア）、土佐とさ、スベトラーナ・ザハロワ（ロシア）らと先頭せんとう集団しゅうだんで最後さいごまで争あらそい、惜おしくもメダルにあと一いち歩ほの4位いに入賞にゅうしょう。土佐とさ礼子あやこの銀ぎんメダル獲得かくとくと併あわせて、日本にっぽん女子じょしのマラソン団体だんたい優勝ゆうしょうに貢献こうけんする（世界せかい陸上りくじょうでは国くに別べつの団体だんたい戦せんも行おこなわれているため）。一躍いちやく2004年ねん8月がつ開催かいさいのアテネオリンピックの代表だいひょう有力ゆうりょく候補こうほとして注目ちゅうもくされるようになった。

翌よく2002年ねん5月には、アメリカのパロアルトの競技きょうぎ会かいで女子じょし10000mの日本にっぽん記録きろく更新こうしんに挑戦ちょうせん、当時とうじ川上かわかみ優子ゆうこの持もつ31分ふん09秒びょう46のタイムを20秒びょう以上いじょう更新こうしんする、日本にっぽん女子じょしで初はじめて30分ふん台だいに突入とつにゅうする30分ふん48秒びょう89の日本にっぽん新しん記録きろくを達成たっせいした（2位いのディーナ・カスター（アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく）も当時とうじのアメリカ新しん記録きろくを樹立じゅりつ）。この記録きろくは、新谷しんたに仁美ひとみが2020年ねん12月4日にちに30分ふん20秒びょう44の新しん記録きろくを出だすまで18年間ねんかんにわたって日本にっぽん記録きろくであった^[3]。

同年どうねん10月がつのシカゴマラソンでは、日本にっぽん記録きろく更新こうしんも期待きたいされていた。序盤じょばんからポーラ・ラドクリフ（イギリス）、キャサリン・ヌデレバ（ケニア）らのハイペースに付ついて行いき、終盤しゅうばんはややペースダウンとなるが2時じ間あいだ21分ふん22秒びょうの3位いに入はいり、自己じこ記録きろくを大おおきく更新こうしんした。

2003年ねん3月の第だい24回かい名古屋なごや国際こくさい女子じょしマラソンに出走しゅっそう予定よていだったが、エントリー発表はっぴょう直前ちょくぜんに足あしを故障こしょう、出場しゅつじょうを断念だんねん。2003年ねん8月がつの世界せかい陸上りくじょう選手権せんしゅけんパリ大会たいかいは、マラソンでは無むく10000mで出場しゅつじょうしたが周回しゅうかい遅おくれとなり、結局けっきょく31分ふん42秒びょう01の記録きろくで14位いに終おわる。

翌よく2004年ねんアテネ五輪ごりんの女子じょしマラソン代表だいひょう選考せんこうレースだった、同年どうねん1月がつの第だい23回かい大阪おおさか国際こくさい女子じょしマラソンでは、前半ぜんはんの思おもわぬ超ちょうスローペースに惑まどわされる。10Km過すぎから渋井しぶい自みずから先頭せんとう集団しゅうだんを引ひっ張ぱる形かたちとなり、27km地点ちてん付近ふきんの大阪城公園おおさかじょうこうえん内うちで千葉ちば真子しんじの飛とび出だしには何なにとかついたが、優勝ゆうしょうした坂本さかもと直子なおこの30km地点ちてんから猛烈もうれつな高速こうそくスパートには全まったくついていけなかった。その後ごは完全かんぜんにスローダウンとなり後続こうぞくの選手せんしゅに次々つぎつぎ抜ぬかれ、結局けっきょくゴール順位じゅんいは9位いと完敗かんぱいだった。

2004年ねん6月がつのアテネ五輪ごりん陸上りくじょう競技きょうぎ選考せんこう会かいだった日本にっぽん陸上りくじょう選手権せんしゅけんでは、長距離ちょうきょりトラック代表だいひょうで五輪ごりん選出せんしゅつを目指めざしたものの、女子じょし10000mは9位い、女子じょし5000mは12位いに終おわり、目標もくひょうだったアテネ五輪ごりん出場しゅつじょうはならなかった。

アテネ五輪ごりん後ご〜北京ぺきん五輪ごりん[編集へんしゅう]

2004年ねん9月がつのベルリンマラソンでは、当時とうじシドニーオリンピック金きむメダリストの高橋たかはし尚子しょうこが持もっていた日本にっぽん記録きろくを5秒びょう更新こうしんする、2時じ間あいだ19分ふん41秒びょう（当時とうじ世界せかい歴代れきだい4位い）をマークして優勝ゆうしょう（獲得かくとく賞金しょうきん7万まんユーロ・約やく950万まん円えん）、雪辱せつじょくを果はたした（その後ご、翌よく2005年ねん9月のベルリンマラソンで、アテネ五輪ごりん金きんメダリストの野口のぐちみずきに日本にっぽん記録きろくを塗ぬり替かえられる）。この記録きろくは、2013年ねん8月がつ時点じてんで女子じょしマラソン日本にっぽん歴代れきだい2位い（世界せかい歴代れきだい12位い）である。

2005年ねん3月の第だい26回かい名古屋なごや国際こくさい女子じょしマラソンでは、レース直前ちょくぜんに風邪かぜを引ひき体調たいちょう不良ふりょうによる影響えいきょうで、35kmの手前てまえで優勝ゆうしょう争あらそいから脱落だつらく。結果けっか7位いに終おわり、世界せかい陸上りくじょうヘルシンキ大会たいかいのマラソン代表だいひょう入いりを逃のがした。翌よく2006年ねん3月の第だい27回かい名古屋なごや国際こくさい女子じょしマラソンでは、レース序盤じょばんから独走どくそうするも終盤しゅうばんペースダウン、ゴールまで残のこり約やく1km付近ふきんで弘山ひろやま晴美はるみに逆転ぎゃくてんされ、惜おしくも2位いとなる。

2007年ねん1月がつに行おこなわれた第だい26回かい大阪おおさか国際こくさい女子じょしマラソンには、ほぼ同おなじコースで行おこなわれる世界せかい陸上りくじょう大阪おおさか大会たいかい女子じょしマラソン代表だいひょうを目指めざして出場しゅつじょう。序盤じょばんから野口のぐちみずきの持もつ大会たいかい新しん記録きろくを目指めざし、優勝ゆうしょうした原はら裕美子ゆみこと共ともにハイペースで飛とばしたが、中盤ちゅうばんで故障こしょうが発生はっせいして29Km付近ふきんで原はらに突つき放はなされる。その後ご34km過すぎでは突然とつぜん立たち停とままってしまい^[4]、両足りょうあしを屈伸くっしんする場面ばめんも有あって急きゅう失速しっそく、結果けっか10位いに終おわり又またも世界せかい陸上りくじょう出場しゅつじょうは断たたれた。

2008年ねん8月がつに開催かいさいされる北京ぺきんオリンピックの女子じょしマラソン国内こくない代表だいひょう選考せんこう会かいだった、2007年ねん11月の第だい29回かい東京とうきょう国際こくさい女子じょしマラソンに出場しゅつじょう。現げん日本にっぽん記録きろく保持ほじ者しゃの野口のぐちみずきとの一いち騎き討うちが予想よそうされたが、後半こうはんの30km手前てまえで再ふたたび失速しっそく。その後ごは尾崎おざき朱美あけみや大南おおみなみ博美ひろみらにも抜ぬかれて結局けっきょく7位いと敗北はいぼく、前回ぜんかいのアテネ五輪ごりんに続つづいて北京ぺきん五輪ごりんも女子じょしマラソン代表だいひょうを逃のがした。

しかし2008年ねん4月がつ27日にちの兵庫ひょうごリレーカーニバル女子じょし10000mでは2位いに入はいり、五輪ごりん参加さんか標準ひょうじゅん記録きろくAを突破とっぱする31分ふん19秒びょう73の好こうタイムをマーク。そして同年どうねん6月27日にちの日本にっぽん陸上りくじょう選手権せんしゅけん女子じょし10000mでは、ゴール直前ちょくぜんまで2位いの赤羽あかはね有紀子ゆきこと3位いの福士ふくし加代子かよこらとデッドヒートを展開てんかい、残のこり50ｍ渋井しぶいが先頭せんとうに立たち、31分ふん15秒びょう07の大会たいかい新しん記録きろくで日本にっぽん選手権せんしゅけん初はつ優勝ゆうしょうを果はたした。これによって、渋井しぶいの北京ぺきん五輪ごりん代表だいひょうが内定ないていとなる（6月29日にちの女子じょし5000mにも出場しゅつじょうしたが4位い留とまりだった）。その後ご6月30日にちの日本にっぽん陸連りくれん理事りじ会かいにおいて、念願ねんがんであった初はつのオリンピックへは、長距離ちょうきょりトラック種目しゅもく（10000m）の代表だいひょうとして正式せいしきに選出せんしゅつとなった。

北京ぺきんオリンピックの女子じょし10000m本番ほんばんレースは2008年ねん8月がつ15日にちに行おこなわれたが、序盤じょばんからの超ちょう高速こうそくなペースについていけず、終盤しゅうばん周回しゅうかい遅おくれとなり17位いに終おわった（ゴールタイムは31分ふん31秒びょう13）。

北京ぺきん五輪ごりん後ご〜ロンドン五輪ごりん前まえ[編集へんしゅう]

今こん大会たいかいで最後さいごとなる2008年ねん11月の第だい30回かい東京とうきょう国際こくさい女子じょしマラソンに出場しゅつじょう（世界せかい陸上りくじょうベルリン大会たいかい選考せんこうレース）。レース前半ぜんはんから5Kmラップ16分ふん台だいのハイペースで独走どくそうしていたが、後半こうはんで17〜19分ふん台だいにペースダウン。38.4Kmで優勝ゆうしょうした尾崎おざき好美よしみに逆転ぎゃくてんされ、その後ごも加納かのう由理ゆり、マーラ・ヤマウチ（イギリス）にかわされて4位いに留とどまった。

東京とうきょうから約やく2か月げつ後ごの2009年ねん1月がつに開催かいさいされた第だい28回かい大阪おおさか国際こくさい女子じょしマラソンへ、世界せかい陸上りくじょう代表だいひょう選出せんしゅつを目指めざして再さい挑戦ちょうせん。レース序盤じょばんから5Kmラップが17分ふん台だい前半ぜんはんで進すすむ先頭せんとう集団しゅうだんに加くわわっていたが、30Km付近ふきんで渋井しぶい自みずからロングスパートを仕掛しかける。それについていったのは今回こんかい初はつマラソンの赤羽あかはね有紀子ゆきこひとりだったが、31Km過すぎでさらに渋井しぶいがスパートすると赤羽あかはねもついていけなくなり、渋井しぶいの独走どくそう状態じょうたいとなる。スピードは最後さいごまで衰おとろえることなく、40 km〜ゴールまでのタイムも7分ふん2秒びょうと歴代れきだい日本人にっぽんじん最速さいそくとなるラップを叩はたきだし、結果けっか2位いの赤羽あかはねとは1分ふん58秒びょうの大差たいさをつける圧勝あっしょうで、2004年ねん9月がつのベルリン以来いらい4年ねん4か月げつぶりのマラソン優勝ゆうしょうを飾かざり、世界せかい陸上りくじょうベルリン大会たいかい・女子じょしマラソン代表だいひょうに内定ないていする。^[5]

しかし、2009年ねん8月がつの世界せかい陸上りくじょうベルリン大会たいかい女子じょしマラソン本番ほんばん前まえに、右足みぎあしの甲かぶとを痛いためるケガが悪化あっか。疲労ひろう骨折こっせつと診断しんだんされたため、同どうレースを欠場けつじょうする事ことを表明ひょうめいした（補欠ほけつの森本もりもと友ともも体調たいちょう不良ふりょうにより出場しゅつじょう辞退じたい。同どう女子じょしマラソンの日本にっぽん代表だいひょうは4人にんで出場しゅつじょう、その内うち尾崎おざき好美よしみが銀ぎんメダルを獲得かくとく）。それから2009年ねん12月の全日本ぜんにほん実業じつぎょう団だん女子じょし駅伝えきでんの出走しゅっそう後ご、暫しばらくの期間きかん完全かんぜん休養きゅうように入はいっていた。翌よく2010年ねん11月の東日本ひがしにっぽん実業じつぎょう団だん対抗たいこう女子じょし駅伝えきでんに出場しゅつじょう、1年ねん近ちかくぶりに公式こうしきレース復帰ふっきを果はたしている。

久々ひさびさのフルマラソン出場しゅつじょうだった東京とうきょうマラソン2011女子じょしの部ぶでは、27Km付近ふきんでトップに立たち、独走どくそう状態じょうたいとなった。だが35Km辺あたりからだんだんペースが落おち始はじめ、39Km過すぎでタチアナ・アリャソワ（ロシア）に追おい抜ぬかれ、その後ごも日本にっぽん女子じょしトップの樋口ひぐち紀子のりことタチアナ・ペトロワ（ロシア）にかわされてしまい、結局けっきょく4位い（当初とうしょ）だった。しかし翌よく2012年ねん1月がつ、優勝ゆうしょう者しゃだったアリャソワのドーピング違反いはんが発覚はっかくし失格しっかくしたため、女子じょし優勝ゆうしょうは2着ちゃくだった樋口ひぐちに変更へんこうとなり、渋井しぶいの順位じゅんいも3位いに繰くり上あがった。

2011年ねん8月がつの北海道ほっかいどうマラソンは、中盤ちゅうばん一いち人にん抜ぬけ出だして一時いちじ独走どくそうとなった吉田よしだ香織かおりにはついていかず、2位いグループで待機たいきするが、33Km過すぎにスパートした後のち吉田よしだに逆転ぎゃくてん優勝ゆうしょうした森本もりもと友ともには徐々じょじょに離はなされて後退こうたいし、3位いに留とどまった（同おなじくエントリーしていた土佐とさ礼子あやこは座骨ざこつ神経痛しんけいつうにより欠場けつじょう）。

2012年ねん8月がつ開催かいさいのロンドンオリンピック女子じょしマラソンの国内こくない最終さいしゅう選考せんこう会かいだった、同年どうねん3月がつの第だい1回かい名古屋なごやウィメンズマラソンでは、30Km過すぎまでトップグループに位置いちし存在そんざい感かんをアピール。34km付近ふきん辺あたりで先頭せんとう集団しゅうだんから徐々じょじょに遅おくれ始はじめ、優勝ゆうしょうのアルビナ・マヨロワ（ロシア）や、尾崎おざき好美よしみ（2位い）・中里なかさと麗美れいみ（3位い）に先行せんこうされ、日本人にっぽんじん3番手ばんての4位いでゴール。それでも本人ほんにん自身じしんは充実じゅうじつ感かんを覚おぼえたのか、フィニッシュ後ごは右手みぎてを突つき上あげて喜よろこびを表あらわしていた。また一般いっぱん参加さんかの土佐とさ礼子あやこがラストランで40位いでのゴール後ご、二人ふたりは笑顔えがおで健闘けんとうを称となえ合あっていた^[6]。

ロンドン五輪ごりん後ご[編集へんしゅう]

同どう2012年ねん7月がつ、現役げんえき選手せんしゅ兼けん三井住友海上女子陸上部のプレーイングアドバイザーに就任しゅうにんし、4年ねん後ごの2016年ねん4月がつには同どう陸上りくじょう部ぶの選手せんしゅ兼けんヘッドコーチに転任てんにん。2013年ねん以降いこう、マラソンでは好成績こうせいせきを残のこせなくなったが、2016年ねん8月がつ開催かいさいのリオデジャネイロオリンピック女子じょしマラソン国内こくない選考せんこう会かいだった、2015年ねん11月のさいたま国際こくさいマラソンでは4位い（日本人にっぽんじんでは吉田よしだ香織かおりに次ついで2番手ばんて）に入はいり^[7]、ほか東日本ひがしにっぽん実業じつぎょう団だん女子じょし駅伝えきでん・20年ねん連続れんぞくの出場しゅつじょうとなった全日本ぜんにほん実業じつぎょう団だん女子じょし駅伝えきでんへ出走しゅっそう^[8]^[9]^[10]。

2017年ねん4月がつより、城西大学じょうさいだいがく附属ふぞく城西じょうさい高等こうとう学校がっこうのプレイングコーチにも就任しゅうにんしている^[11]。

2020年ねん4月がつ1日にち、三井みつい住友すみとも海上かいじょう女子じょし陸上りくじょう競技きょうぎ部ぶコーチに就任しゅうにん^[12]。

エピソード・人物じんぶつ[編集へんしゅう]

非常ひじょうにお茶ちゃ目めでひょうきんな性格せいかくの持もち主ぬしでもある。

2004年ねんアテネオリンピック女子じょしマラソンで5位い入賞にゅうしょうの部ぶの先輩せんぱい（入社にゅうしゃは渋井しぶいが先さき）でよき理解りかい者しゃでもある土佐とさ礼子あやこ（現げん・三井みつい住友海上火災保険すみともかいじょうかさいほけん女子じょし陸上りくじょう競技きょうぎ部ぶ・プレーイングアドバイザー）を尊敬そんけいしており、またかつて土佐とさは渋井しぶいのレースにおいて“セコンド”役やくを買かって出でることもあった。

腹筋ふっきんが趣味しゅみ。