火星 の巨人 ジョーグ
『
ERBによる
概要 [編集 ]
贋作 疑惑 [編集 ]
従来 との相違 点 [編集 ]
- ヘリウム
空軍 (エア・フォース)という呼称 (従来 はヘリウム海軍 (ネイビー)[6])。なお、「ヘリウム」は固有名詞 であり、デジャー・ソリスの生国 (都市 国家 )名 である。 - 「
地球人 (アースマン)」が多用 されている[7]。 - アルシオ(
火星 ねずみ)の足 の本数 が3本 に減 っていること[7]。
この
また、デジャー・ソリスの
本 作 以前 の関連 作品 [編集 ]
なお、『~
ストーリー[編集 ]
ピュー・モーゲルは、
カーターたちの
登場 人物 、用語 [編集 ]
主人公 、基本 用語 等 [編集 ]
- ジョン・カーター
本 作 の主人公 。地球 出身 で、元 は南北戦争 の南 軍 大尉 。火星 の低 い重力 下 では抜群 の運動 性 と筋力 を誇 る(本 作 では7メートル[10]と15メートル[11]のジャンプを行 った)。そのうえ剣 の達人 であり、性格 も清廉 にして実直 。いわゆる「頭 を使 うタイプ」ではなく、もっぱら剣 と勇気 に頼 っている。- デジャー・ソリスを
敵 地 から幾度 も救 い、相思相愛 となって結婚 。ヘリウム(都市 名 )の王子 となった(『火星 のプリンセス』)。その後 、数々 の冒険 を経 て「火星 大元帥 (ウォーロード)」の称号 を得 る(『火星 の大元帥 カーター』)。 - デジャー・ソリス
本 作 のヒロインで赤色 火星 人 。ヘリウムの王女 であり、カーターの妻 。絶世 の美女 であるが、すでに成人 した息子 (カーソリス。『火星 の幻 兵団 』の主人公 ))と娘 (ターラ。『火星 のチェス人間 』のヒロイン)もいる(火星 人 は不老 長生 であり、成人 後 は外見 から年齢 を伺 うのは難 しく、老衰 の傾向 が表 れるのは800歳 を過 ぎたあたりからである)。なお、ターラにも娘 (ラナ。『火星 の古代 帝国 』のヒロイン)がいる。- タルス・タルカス
- 4
本 腕 [12]の緑色 火星 人 。サーク族 の族長 でカーターの親友 。義 に篤 い好漢 にして、勇猛 な騎馬 戦士 。部下 の戦士 は10万 人 [13]。 - タルドス・モルス
- ヘリウムを
統 べる老 皇帝 (ジュダック)。デジャー・ソリスの祖父 [14]。 - カントス・カン
- ヘリウム
空軍 の長官 [15]であり、カーターの信頼 できる友人 。 飛行 艇 (フライヤー)火星 第 8光線 と第 9光線 を利用 し浮遊 ・推進 する飛行 機械 。単座 の小型 艇 から戦艦 並 みの大型 艦 まで種々 雑多 なタイプが存在 する。空軍 の主力 。- ラジウム
照明 [16]や火薬 に使 われる素材 。
合成 人間 関係 [編集 ]
- ラス・サヴァス
直接 の登場 シーンはない。赤色 人 の天才 科学 者 。かなりの老齢 で1000歳 以上 と思 われる。『~交換 頭脳 』で青年 の肉体 に脳 を移植 しており、外見 は若 い。合成 人間 の創造 主 である。決 して悪人 ではないが、倫理 観 よりも探求 心 を優先 する傾向 がある。『火星 の合成 人間 』で再 登場 した際 は、合成 人間 たちを作成 したものの、その虜囚 となっていた。- ピュー・モーゲル
合成 人間 <P53-54>にして、その軍団 のボス。まぶたのない目 [17]、小 さすぎる頭 、長 さの違 う両 腕 、大 きさの違 う両足 、と醜 怪 な外見 を持 っている[18]が、均整 の取 れていない姿 は合成 人間 の特徴 である。部下 に医学 の教育 を施 している最中 であり、それが終 われば、自 らの脳 を美形 の赤色 人 に移 し替 えよう、と考 えている[19]。- 100
人 の合成 人間 を連 れ、巨大 な鳥 ・マラゴールの群 れに乗 り、ラス・サヴァスのいるモルバスの研究所 を脱走 [20]。廃 都 コルバスに潜 み、研究 と実験 を重 ね、ジョーグを作 り出 した。 - その
一方 、逃 れてきた赤色 人 の犯罪 者 を部下 に加 え、説得 して大白 猿 の身体 に頭脳 を移 し替 え、戦力 として使役 している[21]。ピュー・モーゲルの征服 計画 が成功 した暁 には、別 の赤色 人 に脳 を移植 する、と彼 らには約束 している[21]。 - ジョーグ
全高 40メートル[22]の巨人 (頭部 だけで5メートル[23])。素材 は1万 体 に及 ぶ赤色 火星 人 と火星 大白 猿 [24]。自意識 はあるものの知能 は低 く、耳 の受信 装置 で操縦 されている。だぶだぶの短 衣 をまとっており[25]、全裸 ではない。製作 には5~6年 かかっている[21]。- ラス・サヴァスの
発明 した血清 のおかげで、不死身 に近 い再生 力 を誇 る[26]。 - コルバス
都市 名 。1000年 前 に滅 んでいる[27]。ピュー・モーゲルがアジトとして利用 していた。- マラゴール
怪 鳥 。人間 を乗 せて飛 べるほど大 きい。ピュー・モーゲルがラス・サヴァスの元 から逃亡 する際 に使用 し、後 には大白 猿 の部隊 を輸送 するために多数 を使用 した(カーターは「数 千 」と踏 んでいる[28])。大白 猿 - 4
本 の腕 を持 つ、大型 の類人猿 。身長 3メートル程度 で、白 い毛 に覆 われている。手 には鋭 い鉤 爪 がある[29]。- ゴア
火星 大白 猿 に赤色 人 の相撲 を移 し替 えた兵士 (の内 の1体 )の名前 (個人 名 )[30]。
なお、マラゴールはテレパシーで
火星 の生物 [編集 ]
- ソート
馬 に該当 する。8本 足 である。- アルシオ
- ねずみに
相当 する火星 の生物 。本書 では3本 足 [34]となっているが、従来 は足 の数 はもっと多 く描 かれていた。尻尾 があり、武器 として使用 可能 [35]。 大 きさは不明 だが「巨大 な」[34]とあり、地球 のねずみより巨体 であるようだが、室内 に多数 が潜 めるため、人間 より大 きくはない模様 。闘争 心 が旺盛 で、人間 にも襲 いかかる。肉食 、もしくは雑食 。群 れを作 る習性 があり、コルバスでは大王 [36]がそれを率 いている。鳥類 の天敵 [37]であり、大白 猿 をも襲撃 するが、ソートには見向 きもせず、その習性 を利用 されてマラゴール退治 [38]、大白 猿 駆逐 [39]に2千 匹 が徴発 された[40]。- アルボック
- ヘリウムの
近 くの森 に棲 む爬虫類 。怪物 と呼 ばれており、牙 と、足 の鉤 爪 を武器 として獲物 に悪 露 いかかる[41]。 - コウモリ
火星 名 、詳細 ともに不明 [42]。火星 グモ詳細 不明 。クモ の巣 を張 る習性 がある[43]。爬虫類 詳細 不明 。水棲 あるいは水陸 両生 と思 われる。複数 が登場 し、コルバスでカーターらを襲 った[44]。
出典 [編集 ]
- ^ エドガー・ライス・バロウズ 「E・R・バロウズ
作品 総 目録 (H・H・ヘインズの資料 による)」『恐怖 のペルシダー』関口 幸男 訳 、早川書房 〈ハヤカワ文庫 SF〉、野田 昌宏 、1971年 、295頁 。 - ^ エドガー・ライス・バローズ 「E・R・バローズの「シリーズ」もの
一覧 表 」『火星 の交換 頭脳 』厚木 淳 訳 、東京 創 元 社 〈創 元 推理 文庫 〉、野田 宏 一郎 、1979年 、255頁 。 - ^ リチャード・A・ルポフ 『バルスーム』
厚木 淳 訳 、東京 創 元 社 、1982年 、14頁 。 - ^ エドガー・ライス・バローズ 『
火星 の巨人 ジョーグ』厚木 淳 訳 、東京 創 元 社 〈創 元 推理 文庫 〉、1968年 276-277頁 。 - ^ 『バルスーム』14
頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 276-277頁 。 - ^ a b 『
火星 の巨人 ジョーグ』 277頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 70、81、88頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 59頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 28頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 41頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 16頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 82頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 14頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 276頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 31頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 50頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 47頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 54頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 55頁 。 - ^ a b c 『
火星 の巨人 ジョーグ』 56頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 52頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』270頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 52-53頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 27頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 56-57、94頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 39頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 72頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 23-24頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 64頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 72-73頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 73頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 84、89頁 。 - ^ a b 『
火星 の巨人 ジョーグ』 33頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 34頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 38頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 111頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 121頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 113、115-116頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 96-97、120頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 12-13頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 22頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 29頁 。 - ^ 『
火星 の巨人 ジョーグ』 72-79頁 。