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地底ちてい世界せかいのターザン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

地底ちてい世界せかいのターザン』(ちていせかいのたーざん、えい: Tarzan at the Earth's Core)は、エドガー・ライス・バローズによるアメリカSF小説しょうせつ

ターザンが、地球ちきゅう内部ないぶにあるペルシダーおとずれる」という骨子こっしであり、やく110さく[1]単行本たんこうぼんではやく70さつ[2])あるバローズの作品さくひんなかでも、ほぼ唯一ゆいいつ本格ほんかくてきクロスオーバー作品さくひんである(後述こうじゅつ)。

ほんこうでは、ペルシダー・シリーズの最終さいしゅうさく"Savage Pellucidar"の版権はんけんゆうし、ターザン・シリーズおおくを翻訳ほんやくしている早川書房はやかわしょぼうはん表記ひょうき優先ゆうせんする。東京とうきょうそうもとしゃはんわけだいは『ターザンの世界せかいペルシダー』。

出版しゅっぱん[編集へんしゅう]

ほんさくは、"Tarzan at the Earth's Core"のタイトルでブルー・ブックに1929ねん連載れんさいされ、1930ねんにメトロポリタンから単行本たんこうぼんされた。ペルシダー・シリーズではだい4かんとなり、そのほぼ半分はんぶんかえし)の位置いちにある。ターザン・シリーズ場合ばあいも、ほぼ半分はんぶん位置いちたる(後述こうじゅつ詳細しょうさいターザン・シリーズ#作品さくひん一覧いちらん参照さんしょう)。

日本語にほんごやくは、以下いかとおり。両社りょうしゃとも「地底ちてい世界せかいシリーズ」の一環いっかんとして刊行かんこうされた(ハヤカワばんでの「ターザン・シリーズ」の刊行かんこう1971ねん8がつからである)。

ハヤカワ文庫ぶんこSF
地底ちてい世界せかいのターザン』、1971ねん5がつ31にち佐藤さとう高子たかこやく挿絵さしえ、カバーイラスト、口絵くちえやなぎ柊二しゅうじ(ただし、「ハヤカワSF」ばん文庫ぶんこである[3])。解説かいせつ野田のだ昌宏まさひろ
つくもと推理すいり文庫ぶんこSF
『ターザンの世界せかいペルシダー』、1976ねん6月25にち厚木あつぎあつしわけ挿絵さしえ、カバーイラスト、口絵くちえ武部たけべもと一郎いちろう

ストーリー[編集へんしゅう]

設定せっていてきには、ペルシダー・シリーズの前作ぜんさくだい3かん)『戦乱せんらんのペルシダー』(Tanar of Pellucidarそうもとばんは『海賊かいぞく世界せかいペルシダー』)の続編ぞくへんたるが、ターザン・シリーズとしても前作ぜんさく『ターザンとうしなわれた帝国ていこく』(Tarzan and the Lost Empire1928ねん~1929ねん)の設定せっていいでいる部分ぶぶんがある。

ペルシダー・シリーズだい2かんまで
本来ほんらい、ペルシダー・シリーズはぜん2かんとして1915ねん連載れんさい完結かんけつしていた(単行本たんこうぼん1923ねん[4]
  • 主人公しゅじんこうのアメリカじん青年せいねん、デヴィッド・イネスは、技師ぎしのアブナー・ペリー老人ろうじん試作しさくした採掘さいくつようマシン、てつモグラ(機械きかいモグラ)の試運転しうんてん同乗どうじょうする。しかし、途中とちゅう方向ほうこう転換てんかんができないことが判明はんめい。「マグマに突入とつにゅうする!」という最期さいごおもえがくも、実際じっさいたのは「太陽たいようかがや大地だいち」に、であった。じつ地球ちきゅう内部ないぶ巨大きょだい空洞くうどうになっておりかれらはそこに到達とうたつしたのである。そこはペルシダーとばれ、恐竜きょうりゅう生物せいぶつ跋扈ばっこし、原始げんしじん生活せいかつレベルにあるギラク(ペルシダーじん)を、つばさりゅうから進化しんかしたマハール支配しはいしていた。
  • サリぞく中心ちゅうしんにペルシダーじんをまとめたデヴィッドは、マハールに抵抗ていこう一度いちど地上ちじょうもどって装備そうび調達ちょうたつし、部族ぶぞくをまとめてペルシダー帝国ていこく建国けんこく、マハールを領土りょうどから一掃いっそうする。デヴィッドは皇帝こうてい就任しゅうにんかれらを文明ぶんめいすることを夢見ゆめみていた。
だい3かん
ブルー・ブックに1929ねん3がつごうから8がつごうにかけて、ぜん6かいわたって掲載けいさいされた。
ペルシダーとの通信つうしん使用しようされる「グリドリー」が、ジェイスン・グリドリーによって発見はっけんされる。続編ぞくへんはもちろん、バルスームとの通信つうしんにも使用しようされた(だい7かん火星かせい秘密ひみつ兵器へいき』、だい9かん火星かせい合成ごうせい人間にんげん』)。
  • デヴィッドのえがいた「文明ぶんめい」はこばまれ、時計とけい廃止はいし列車れっしゃかげかたちもなく、ライフルいたっては、いざというときにも棍棒こんぼうわりにされる始末しまつであった。
  • そんなおり仇敵きゅうてきマハールを上回うわまわ強敵きょうてき、コルサールじん国家こっかとして台頭たいとうしてくる。かれらはだい航海こうかい時代じだいふう帆船はんせんじゅうあつか文明ぶんめいじんであり、ムーアふう壮麗そうれい建物たてものようし、首領しゅりょうは「エル・シド」とばれていた(デヴィッドは、「11世紀せいき実在じつざいしたエル・シド(El Cid)に由来ゆらいする」、とている)。
  • コルサールじんとの戦争せんそう結果けっか疾風しっぷうのタナー(デヴィッドの親友しんゆうであるガークの息子むすこ。デヴィッドのつまダイアンにとっては息子むすこ同然どうぜん存在そんざい)らが捕虜ほりょとなる。デヴィッドは、捕虜ほりょ奪回だっかいのためコルサールの艦隊かんたい追跡ついせき首都しゅともぐむ。逃走とうそう結果けっか北極ほっきょくだい開口かいこう発見はっけん、「コルサールじんは、だい航海こうかい時代じだい開口かいこうとおってはいんだ海賊かいぞくわたしかすめせん。コルセア(fr:Corsaire))の子孫しそん」と確信かくしんする。
  • 冒険ぼうけんすえ、タナーらはペルシダー帝国ていこく帰還きかんするものの、デヴィッドはコルサールにらえられたままだった。アブナー・ペリーはコルサールとの戦争せんそうとデヴィッドの窮状きゅうじょう地上ちじょううったえるが、通信つうしん最後さいご途絶とだえてしまう。ジェイスンは、デヴィッド救出きゅうしゅつ志願しがんする。

以上いじょうまえ、ほんさくでは、冒頭ぼうとうでジェイスンがターザン捜索そうさくたい隊長たいちょうにスカウトする。かれ提案ていあんで、しん素材そざいハーベナイト収集しゅうしゅうされた(『ターザンとうしなわれた帝国ていこく』の主人公しゅじんこう、エリッヒ・フォン・ハーベンが発見はっけんしたため、この名前なまえがついた)。強固きょうこかるいハーベナイトせい飛行船ひこうせんO-220ごうはドイツで建造けんぞうされ、ドイツ軍人ぐんじん士官しかんらをせ、北極ほっきょくだい開口かいこう目指めざし、地球ちきゅう内部ないぶ突入とつにゅうする。しかし、到着とうちゃく早々そうそう、ターザンは単独たんどく行動こうどう結果けっか帰路きろ見失みうしなう。捜索そうさくかけたフォン・ホルストやワジリぞく遭難そうなんし、かえってきたのはジェイスンのみだった。かれ飛行機ひこうきによる単独たんどく捜索そうさく主張しゅちょうし、実行じっこうするものの、つばさりゅうとの邂逅かいこう不時着ふじちゃくしてしまう。

以後いごは、ターザン・シリーズで確立かくりつしていた「複数ふくすう主人公しゅじんこうによる冒険ぼうけん(と、サブヒーローのこい)」を展開てんかい終盤しゅうばんまでデヴィッドの出番でばんおとずれない(しかも、直接的ちょくせつてき描写びょうしゃ皆無かいむ)。また、コルサールじん終盤しゅうばんちかくまで登場とうじょうせず、エル・シドや前作ぜんさく人物じんぶつはほぼ登場とうじょうしない、という、本筋ほんすじからはずれた展開てんかい主流しゅりゅうめている。また、「飛行機ひこうきつばさりゅう遭遇そうぐうし、不時着ふじちゃく。ヒロインと遭遇そうぐうする」という展開てんかいは、1918ねんの『時間じかんわすれられたくにだい2おなじである。

ラストでは、ついにフォン・ホルストのみ発見はっけんされず、ジェイスンは残留ざんりゅうして捜索そうさく続行ぞっこうする決意けついをする。これにヒロインのジャナが同行どうこうもうたところで、ほんさく終了しゅうりょうした。

だい5かん
フォン・ホルストは、『栄光えいこうのペルシダー』(Back to the Stone Age1937ねん[5]そうもとばんは『石器せっき世界せかいペルシダー』)の主人公しゅじんこうとして活躍かつやくし、最終さいしゅうてきにデヴィッドの捜索そうさくたい合流ごうりゅうする。その運命うんめい明言めいげんされていないが、フォン・ホルストのつまとなったラ・ジャがサリ(ペルシダー帝国ていこく首都しゅと)にんでいるので、かれもサリに移住いじゅうしたとおもわれる。
また、「ジェイスンはターザンらに説得せっとくされ、飛行船ひこうせんO-220ごう地上ちじょう帰還きかんした」むねが、だい5かんのラストでデヴィッドのくちからフォン・ホルストにかたられている。
前作ぜんさく前々まえまえさく)で消息しょうそくった人物じんぶつ冒険ぼうけん」と形式けいしきは、『時間じかんわすれられたくにだい3おなじである。
だい6かん
フォン・ホルストを発見はっけんしたデヴィッドが、サリへの帰路きろ遭遇そうぐうした冒険ぼうけん。フォン・ホルスト云々うんぬんは、冒頭ぼうとう以外いがいではほとんど無関係むかんけいで、独立どくりつしたいちへんとなっている。

ターザン・シリーズのつぎさく無敵むてきおうターザン』(Tarzan the Invincible、1930ねん)では、ターザンが「飛行船ひこうせんによる無謀むぼう計画けいかく」によりアフリカを留守るすにしている状況じょうきょうかたられ、そのスキをついて革命かくめいグループがオパル(アトランティス植民しょくみん末裔まつえい。ターザン・シリーズの基本きほん設定せっていひとつ)の宝物ほうもつねらう、というストーリーが展開てんかいする。しかし、以後いごのシリーズは「たんまきみきり」という状態じょうたいとなり、例外れいがいは『ターザンとおんな戦士せんし』(1936ねん~1937ねん)の後半こうはんのみ(『ターザンと黄金おうごん都市とし』(1932ねん)の続編ぞくへん)となっている(ただし、わけぶん3かんについては不明ふめい)。

キャラクターとう[編集へんしゅう]

ほんさくは、その性質せいしつじょう既存きそんのシリーズの人物じんぶつとうターザン・シリーズペルシダー・シリーズとも)と、ほんさくオリジナルの3種類しゅるい大別たいべつされる。

ターザン・シリーズの人物じんぶつ[編集へんしゅう]

ペルシダーをおとずれたのはターザンとワジリぞくだけであるが、飛行船ひこうせんO-220ごう建造けんぞうかんし、エリッヒ・フォン・ハーベンの協力きょうりょく不可欠ふかけつだった。また、ハーベンのような「ゲスト・ヒーロー(ゲスト・ヒロイン)」の後日ごじつえがかれるのもめずらしい。

ターザン
ジェイスンによってデヴィッド奪還だっかんたい隊長たいちょうえらばれた。経済けいざいてき援助えんじょもとめられている。飛行船ひこうせんO-220ごう設計せっけいせられ、しん素材そざいハーベナイトの使用しよう提案ていあんする。
ペルシダー到着とうちゃくは、単独たんどく行動こうどう主張しゅちょう実行じっこうした結果けっか、サゴス(ゴリラ人間にんげん)のわなにかかったすえ、「方角ほうがくわからない」という不測ふそく事態じたいおちいる(ペルシダーの太陽たいよう地球ちきゅう中心ちゅうしん固定こていされているため、よるのない永遠えいえん真昼まひる世界せかいである)。かれ捜索そうさくたワジリぞくやフォン・ホルストも、事情じじょうちがうものの遭難そうなんしており、到着とうちゃく早々そうそう部隊ぶたい多大ただい迷惑めいわくをかけた。
野田のだ昌宏まさひろは「初期しょき作品さくひんにえがかれているようなターザンの人間にんげんくささみたいなものが、もうこのへんまでくると、鮮度せんどがかなりおちている」[6]としたうえで、展開てんかいがマンネリになっている、と、ほんさくかんし、手厳てきびしい意見いけんべている。
ワジリぞく
シリーズだい2かんから登場とうじょうしている黒人こくじん部族ぶぞく。アフリカの原住民げんじゅうみんで、厚木あつぎじゅんは「勇敢ゆうかん寡黙かもく[7]、「堂々どうどうたる威厳いげん[8]絶賛ぜっさんしている。リチャード・A・ルポフは「ターザンの義兄弟ぎきょうだいにあたる」[9]紹介しょうかいしている。
ワジリぞく酋長しゅうちょう地位ちいはターザンがいでいる(だい2かん相続そうぞく)ものの、実戦じっせんたってはムヴィロが指揮しきをとっている(べつ人物じんぶつ指揮しきしている時期じきもある)。総勢そうぜい10めい登場とうじょうし、遭難そうなんをしたものの、終盤しゅうばんでターザンらと合流ごうりゅうし、ライフルを使つかってその窮地きゅうちすくった。
勤勉きんべん聡明そうめい部族ぶぞくでもあり、飛行船ひこうせんO-220ごう操縦そうじゅう運用うんようかんしても訓練くんれんけている。
エリッヒ・フォン・ハーベン
そうもとばんエリッヒ・フォン・ハルベン。ターザン・シリーズの前作ぜんさく『ターザンとうしなわれた帝国ていこく』(1928ねん~1929ねん)の主人公しゅじんこうハーベナイトそうもとばんハルベナイト)の発見はっけんしゃという重要じゅうよう役割やくわりだが、出番でばんすくない。
フェヴォニア
そうもとばんファヴォニアで、ハヤカワばんでも、『ターザンとうしなわれた帝国ていこく』ではおなじくファヴォニアとなっている。前作ぜんさくのヒロインで「うしなわれた帝国ていこく出身しゅっしん。ハーベンのつまとして、みじかいシーンながら登場とうじょうしている。

ペルシダー・シリーズの人物じんぶつ[編集へんしゅう]

ジャ
出身しゅっしんからアノロックのジャばれる。ペルシダー帝国ていこく海軍かいぐん提督ていとく。デヴィッド奪還だっかん艦隊かんたいひきいる。
ダコール
アモズぞくおうで、ダイアン(デヴィッドのつま)のあに。デヴィッド奪還だっかん艦隊かんたい構成こうせいいん
タナー
前作ぜんさく主人公しゅじんこうで、ガークの息子むすこ。ガークのいもうとがダイアンのははたる。ダイアンにとっては息子むすこのような存在そんざい。デヴィッド奪還だっかん艦隊かんたい構成こうせいいん
グールク
スリアぞくおうで、ペルシダー帝国ていこく一員いちいん。デヴィッド奪還だっかん艦隊かんたい構成こうせいいん

以上いじょうのうち、まともに登場とうじょうするのはジャぐらいで、しかも非常ひじょう出番でばんすくない。構成こうせいいんはさらにかげうすく、頭数とうすうちかい。アブナー・ペリーは言及げんきゅうされるのみで、登場とうじょうしていない。ガークは「タナーのちち」とれてある程度ていどである。そもそもデヴィッドの直接的ちょくせつてき出番でばん皆無かいむちかく、結果けっかてきに「前作ぜんさくまでとは関係かんけいない物語ものがたり」が主体しゅたいとなり、単独たんどく物語ものがたりちか構成こうせいになっている。

ほんさくオリジナルの人物じんぶつとう[編集へんしゅう]

本節ほんぶしでは、人類じんるい以外いがい種族しゅぞく機体きたいについても説明せつめいする。なお、ジェイスン・グリドリーは、厳密げんみつには前作ぜんさく戦乱せんらんのペルシダー』(そうもとばんは『海賊かいぞく世界せかいペルシダー』)で登場とうじょうした人物じんぶつである。かれとフォン・ホルスト以外いがいは、後続こうぞく作品さくひんでは基本きほんてき登場とうじょうしない。

ジェイスン・グリドリー
ほんさく主人公しゅじんこう。ターザナにんでおり、ある程度ていど資産しさんっている。
前作ぜんさくでグリドリー発見はっけんした。以後いご複数ふくすう作品さくひん言及げんきゅうされる。
  • だい6かん恐怖きょうふのペルシダー』(そうもとばんは『恐怖きょうふ世界せかいペルシダー』)冒頭ぼうとうでのジェイスンとデヴィッドの交信こうしん
  • 火星かせいシリーズだい7かん火星かせい秘密ひみつ兵器へいき』、だい9かん火星かせい合成ごうせい人間にんげん』での冒頭ぼうとう通信つうしん。ただし、ジェイスンにかんしては、前者ぜんしゃでは不在ふざい(ペルシダー訪問ほうもんちゅう)と明記めいきされており、後者こうしゃでは名前なまえてくるのみである。
  • 金星かなぼしシリーズだい1かん金星きんぼし海賊かいぞく冒頭ぼうとうで、ジェイスンがバローズに電話でんわをかけ、フォン・ホルストの無事ぶじつたえている。
ジャナ
ほんさくのヒロインで、<ゾラムのあかはな>とばれる、ゾラムぞく美女びじょ。バローズのヒロインらしく、プライドがたかい。
ソア
ジャナのあに。ターザンと遭遇そうぐうしたのち行動こうどうともにする。ターザンが行方ゆくえ不明ふめいになったのち、ジェイスンと遭遇そうぐうし、行動こうどうともにする。
誤解ごかいから、ジェイスンはかれをジャナの恋人こいびとおもみ、やきもきしていた。
フォン・ホルスト
飛行船ひこうせんO-220ごう乗組のりくみいん航空こうくう)で、階級かいきゅう中尉ちゅうい。ドイツの軍人ぐんじん貴族きぞくほんさくではターザン捜索そうさくちゅう行方ゆくえ不明ふめいとなる。つぎまき主人公しゅじんこう
ズップナー
そうもとばんツップナー飛行船ひこうせんO-220ごう船長せんちょう。ターザン、フォン・ホルスト、ワジリぞく、ジェイスン、と、次々つぎつぎ遭難そうなんしゃるため、飛行船ひこうせん待機たいきしているシーンがおおい。最終さいしゅうてきに、かれらの帰還きかんたず、O-220ごうでペルシダーへの捜索そうさくす。
ハインズ中尉ちゅうい操縦そうじゅう)、ドルフ(航空こうくう)という乗組のりくみいん搭乗とうじょうしているほか技師ぎし12めい整備せいびいん8めい、コック1めい、フィリッピンじんのキャビン・ボーイ2めいんでいる[10]
ロバート・ジョーンズ
飛行船ひこうせんO-220ごうのコック。厚木あつぎじゅんは「文明ぶんめいされたアメリカ黒人こくじん」とでもいうべき表現ひょうげん使つかったのち、「愛嬌あいきょうしゃではあるが腰抜こしぬけの臆病者おくびょうもの[11]と、手厳てきびしい評価ひょうかくだしている。
タル・ガシュ
サゴスぞく(ゴリラ人間にんげん)にぞくする。タル(ター)はマンガニ(類人猿るいじんえん)の言語げんごで「しろ」を意味いみしているが、ペルシダーのサゴスでもおな意味いみであった。「タル・ガシュ」は「しろきば」となる(「ターザン」は「しろはだ」)。
序盤じょばんでターザンと遭遇そうぐうし、きがかりじょうかれ同行どうこうする。途中とちゅうでソアもくわわるが、ターザンがシプダール(プテラノドン)にさらわれたため、かれ確信かくしんし、部族ぶぞくもともどった。
  • そうもとばん表紙ひょうしでは、シプダールがターザンをさらうシーンがえがかれている。
ホリブ
へび人間にんげんばれる種族しゅぞくで、いわゆるリザードマン屈強くっきょう種族しゅぞくで、ターザンらをりにしたものの、ワジリぞく加勢かせい脱走だっそうされてしまう。
ゴロボオ
ホリブのっている生物せいぶつ。ターザンの判断はんだんでは、さんじょうのパレイザウルスに相当そうとうする。
  • ハヤカワばん表紙ひょうしでターザンがまたがっているのは、この生物せいぶつである。
ダイロドル
そうもとばんではダイロドールステゴサウルスだが好戦こうせんてきびれを水平すいへいにすることで滑空かっくう可能かのうかじる。

飛行船ひこうせんO-220ごうとハーベナイト[編集へんしゅう]

ほんさく重要じゅうよう存在そんざいとなる飛行船ひこうせんO-220ごうだが、バローズの作品さくひんにとっては例外れいがいてき機体きたいである。すなわち、「主人公しゅじんこうがわがあらかじめ用意よういした機体きたい」としては、てきたいして圧倒的あっとうてき優位ゆういっている、というてんである(厳密げんみつには、ほんさく続編ぞくへんであり、その視点してんかられば「強敵きょうてきへの対抗たいこうさく」であり、「こうし」ではあるが)。

コルクのようなかるさと、鋼鉄こうてつ強度きょうど両立りょうりつしている」しん素材そざい、ハーベナイトで船体せんたい真空しんくうタンクが建造けんぞうされており(ヘリウムガスは高価こうかであり、水素すいそガスは危険きけんであるため、当初とうしょ飛行船ひこうせんO-220ごう建造けんぞう自体じたい疑問ぎもんされていた[12])、かるくて強固きょうこ機体きたい仕上しあがっており、操作性そうさせいわるたかさに乗員じょういんおどろいている。

船体せんたい葉巻はまきがたで、ながさは299メートル、直径ちょっけいは45メートル。そう重量じゅうりょうは75トン。真空しんくうタンクの揚力ようりょくは225トン。エンジンは5600馬力ばりき時速じそく168キロで航行こうこう可能かのう[13]直接ちょくせつ戦力せんりょく不明ふめいだが、コルサールをおとずれたさいは、ばくげき用意よういがあることをかしている[14]

また、「大勢おおぜい地上ちじょうじんせてペルシダーをおとずれた」、「その乗員じょういんほとんどを無事ぶじかえした」とてんでも特筆とくひつすべき存在そんざいである(イレギュラーな存在そんざい、ともいえる)。ほんさくでは、ズップナー船長せんちょうのところで紹介しょうかいした26めい本人ほんにんふくむ)に、グリドリー、フォン・ホルスト、ターザン、ムヴィロひきいる10めいのワジリぞくくわわっており、総勢そうぜい39めいんでいるが、ほんさく以外いがい直接ちょくせつ登場とうじょうする地上ちじょうじんは3めいのみ(デヴィッド・イネス、アブナー・ペリー、アー・ギラク)である(フォン・ホルストをのぞく)。アー・ギラクの登場とうじょう最終巻さいしゅうかんであることをかんがえれば、ほんさく地上ちじょうじんが「大勢おおぜい」であるといえる。

ただし、ほんさく以前いぜんで「ペルシダーをおとずれた」人物じんぶつは、以上いじょう42めいよりもおおいことが判明はんめいしている(コルサールじん祖先そせんと、アー・ギラクのふね乗員じょういん)が、だい1かん時点じてんで、かれらはあきらかに故人こじんである。だい3かんでは気球ききゅう残骸ざんがいをデヴィッドが発見はっけんし、「北極ほっきょくだい開口かいこうがある」と確信かくしんするシーンはあるものの、乗組のりくみいん運命うんめい明示めいじされていない(デヴィッドは帽子ぼうしり、黙祷もくとうしていることから、かれらの生存せいぞん絶望ぜつぼうしている模様もよう)。この直前ちょくぜんに「もうひとつの太陽たいよう」(ペルシダーのそれではなく、宇宙うちゅうかぶ天体てんたいとしての太陽たいよう)をデヴィッドらが目撃もくげきするシーンがある。

なお、「O-220」というのは、当時とうじのバローズの電話でんわ番号ばんごうである[15]

備考びこう[編集へんしゅう]

バローズにとっての「かえ地点ちてん[編集へんしゅう]

ペルシダー・シリーズでは、ぜん7かんちゅうだい4かんだが、ターザン・シリーズでは13さくたる(しかし、かぞかたによっては、14さく、あるいは15さく[16][17]と、異同いどうがある。厚木あつぎじゅんは「訳者やくしゃあとがき」で16さく、と紹介しょうかいしている[18])。ターザン・シリーズはぜん24かん最大さいだいぜん26かん、あるいはぜん29さく[19][20]であり、こちらも「ほぼ半分はんぶん」といえる。

1912ねんに『火星かせいのプリンセス』ではじまるバローズの作家さっか人生じんせいは、1950ねん一旦いったん終了しゅうりょうした[21]が、生前せいぜん最後さいご作品さくひん1947ねんの"Tarzan and the Foreign Legion"(『ターザンと外人がいじん部隊ぶたい』、ハヤカワばん未刊みかん)であり、作家さっか人生じんせいとしてかんがえた場合ばあいも、ほぼ半分はんぶん位置いち相当そうとうする。単行たんこうほんリストでは、69さつちゅう34さつ[22]であり、やはり半分はんぶんほどにたる。ヘインズのリストでは、ぜん110さく(109さく欠番けつばん1つ)ちゅう、67ばん[23]だが、ヘインズのリストは短編たんぺん長編ちょうへんわず、ともに1さくとしてカウントされているので、事情じじょうちがってくる。たとえば、連作れんさくたん編集へんしゅう『ターザンの密林みつりん物語ものがたり』はシリーズでは6さくであり、12の短編たんぺんから構成こうせいされているが、ヘインズのリストではそれぞれの短編たんぺんにナンバリングされている(22ばんから37ばんまで。番号ばんごうが12以上いじょうになっているのは、作品さくひん途中とちゅうはさんでいるため[24])。

「ネタれ」[編集へんしゅう]

野田のだ昌宏まさひろは、ほんさく解説かいせつ「ターザン、ペルシダーへく」で「ネタれに大変たいへんくるしんでいる[25]ひょうしている。「ターザンがのシリーズに登場とうじょうする」という発想はっそう以前いぜんからあり、火星かせいシリーズだい4かん(『火星かせいまぼろし兵団へいだん』、1914ねん執筆しっぴつ1916ねん連載れんさい)において構想こうそうされたものの、破棄はきされている[26]

また、ほんさくでは、サゴス(ペルシダー現住げんじゅう種族しゅぞく。ゴリラ人間にんげん、と呼称こしょうされる)と、地上ちじょう類人猿るいじんえん(マンガニ。ターザンをそだてた種族しゅぞく)の言語げんご同一どういつであることが、ターザンによって確認かくにんされている。そのうえ、プロットの一部いちぶが『時間じかんわすれられたくに』(1918ねん)に類似るいじしている(#ストーリー参照さんしょう)。

そうもとばん武部たけべもと一郎いちろう[編集へんしゅう]

そうもとばんは、バローズの1さくでもある『火星かせいのプリンセス以降いこう火星かせいシリーズ金星かなぼしシリーズ…と、一貫いっかんして武部たけべもと一郎いちろうがけていた。ハヤカワばんではシリーズによって画家がかちがっており、武部たけべがけたのはターザン・シリーズのみである。両社りょうしゃとも、武部たけべ死後しご加藤かとう直之なおゆきいだ。

また、のちつくもとしゃからだい1さく『ターザン』(1999ねん)とだい2さく『ターザンの帰還きかん』(2000ねん)が刊行かんこうされたが、それまでは同社どうしゃのターザン・シリーズとしては、唯一ゆいいつ作品さくひんであった(『石器せっき時代じだいからおとこ』が1977ねん刊行かんこうされたが、ターザンは登場とうじょうするものの、脇役わきやくでしかない)。ターザン・シリーズ#ハヤカワばんそうもとばん邦訳ほうやくじゅん参照さんしょう

バローズ作品さくひんのカメオ出演しゅつえん[編集へんしゅう]

ジェイスン・グリドリー自身じしんやグリドリーによって複数ふくすう作品さくひんむすびついているれいがあるほか、「ある作品さくひん主人公しゅじんこうが、べつ作品さくひん登場とうじょうする」という事例じれいもある。しかし、設定せっていてき重要じゅうようなのは、ほんさくほかは「つきシリーズだい1のみで、それも冒頭ぼうとうのみであり、だい2本文ほんぶん以降いこう接点せってんくなる。

以下いか、タイトルののち数字すうじは「E・R・バロウズ作品さくひんそう目録もくろく(H・H・ヘインズの資料しりょうによる)」の作品さくひん番号ばんごうである。複数ふくすうってあるものは、2さく(3さく)であり、それぞれに番号ばんごうあたえられているため。

The Outlaw of Torn(8)
わけ執筆しっぴつじゅんでは、バローズの2さく[27](もしくは1さく[28])にたる。
13世紀せいきのイギリスを舞台ぶたいにしており、この時代じだいのグレイストークきょうターザン先祖せんぞ)が登場とうじょうする。
石器せっき時代じだいからおとこ(9、14)
ターザンが登場とうじょうする。ただし半裸はんらの「さるじんターザン」としては登場とうじょうせず、衣服いふくたグレイストークきょうとして登場とうじょうし、悪漢あっかん一味いちみかんしても単独たんどく行動こうどうことく、仲間なかまともたる。「さるじん」としては引退いんたい状態じょうたいである。
だい2かん『ターザンの復讐ふくしゅう』(そうもとばんは『ターザンの帰還きかん』)とだい3かん『ターザンの凱歌がいか』のあいだ位置いちする。結局けっきょくゆめオチ」が採用さいようされており、上記じょうき状態じょうたいなかば「なかったこと」にされた。ただし、ターザンの息子むすこジャックの誕生たんじょうは、そのまま続編ぞくへんかされている。
ルータ王国おうこく危機きき(10、16)
だい1だい2あいだに『石器せっき時代じだいからおとこ』がかれた(作品さくひん番号ばんごう発表はっぴょうじゅんであり、執筆しっぴつじゅんとはことなる)。ほんさく主人公しゅじんこうバーニー・カスターと、その友人ゆうじんバッツオウ中尉ちゅういが『石器せっき時代じだいからおとこ』(こちらではバッツオー)に登場とうじょうする。また、バーニーのいもうとヴィクトリアが、『石器せっき時代じだいからおとこ』のヒロインとなっている。
ほんさくだい2冒頭ぼうとうでは、ヴィクトリアとバッツオウのあいだに、ほのかな愛情あいじょうかよっているものの、出番でばんはそれだけである。
つきシリーズ(55、58、59)
だい1つき地底ちてい王国おうこく』(そうもとばんは『つきのプリンセス』)において、バルスーム(火星かせい地球ちきゅう交信こうしんえがかれている。火星かせいからの技術ぎじゅつ供与きょうよだい8光線こうせん原理げんり解明かいめいされ、地球ちきゅうから宇宙船うちゅうせんつものの、事故じこつき不時着ふじちゃくする。ジョン・カーターについてもれられており、当該とうがいさくでは教科書きょうかしょるレベルの知名度ちめいどほこっているが、主体しゅたいつき内部ないぶでの冒険ぼうけんである。
だい2では、冒頭ぼうとう火星かせいとの交流こうりゅううしなわれたむね簡潔かんけつしるされている。だい3では、アメリカから文明ぶんめいうしなわれており、インディアンレベルの生活せいかつ白人はくじんおくっている。
ただし、バローズの作品さくひんとしては、例外れいがいてき未来みらい舞台ぶたいにした作品さくひんである(2025ねん~2432ねんごろまで。雑誌ざっし掲載けいさい1923ねん~1925ねん)。に、未来みらい舞台ぶたいにしたバローズ作品さくひんは、『うしなわれた大陸たいりく』、"The Scientists Revolt"(わけ)がある程度ていどであり、かなり例外れいがいてきである。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

そうもとばんは「エドガー・ライス・バロズ」、ハヤカワばんは「エドガー・ライス・バロズ」と表記ひょうきゆれが存在そんざいする。

  1. ^ エドガー・ライス・バロウズ 「E・R・バロウズ作品さくひんそう目録もくろく(H・H・ヘインズの資料しりょうによる)」『恐怖きょうふのペルシダー』 関口せきぐち幸男ゆきおやく早川書房はやかわしょぼうハヤカワ文庫ぶんこSF〉、野田のだ昌宏まさひろ1971ねん、289-296ぺーじでは、109さく欠番けつばん1つでぜん110さく。しかし、死後しご短編たんぺん金星きんぼし魔法使まほうつかい」(金星かなぼしシリーズ最終さいしゅうさく)や「タンゴールさい登場とうじょう」が発見はっけんされており、それらはこのリストにはっていない。
  2. ^ リチャード・A・ルポフ 『バルスーム』 厚木あつぎあつしわけ東京とうきょうそうもとしゃ1982ねん、261-265ぺーじでは69さつ同書どうしょ14ぺーじれてある、「1970ねんのエース・ブックスのペイパーバックばん金星きんぼし魔法使まほうつかい』(それまで収録しゅうろくだった「海賊かいぞく」を収録しゅうろく)」をれると70さつになる。
  3. ^ エドガー・ライス・バロウズ 「地球ちきゅう空洞くうどうせつ系譜けいふ」『地底ちてい世界せかいペルシダー』 佐藤さとう高子たかこやく早川書房はやかわしょぼう〈ハヤカワ文庫ぶんこSF〉、野田のだ昌宏まさひろ、1971ねん、239ぺーじ
  4. ^ 連載れんさいは、だい1さく1914ねんだい2さく1915ねん単行本たんこうぼんは、それぞれ1922ねん1923ねん
  5. ^ エドガー・ライス・バローズ 「訳者やくしゃあとがき」『石器せっき世界せかいペルシダー』 厚木あつぎじゅんやく東京とうきょうそうもとしゃそうもと推理すいり文庫ぶんこ〉、1976ねん、359ぺーじによると、1935ねん
  6. ^ エドガー・ライス・バロウズ 「ターザン、ペルシダーへく」『地底ちてい世界せかいのターザン』 佐藤さとう高子たかこやく早川書房はやかわしょぼう〈ハヤカワ文庫ぶんこSF〉、野田のだ昌宏まさひろ、1971ねん、337ぺーじ
  7. ^ エドガー・ライス・バローズ 「訳者やくしゃあとがき」『ターザンの世界せかいペルシダー』 厚木あつぎじゅんやく東京とうきょうそうもとしゃそうもと推理すいり文庫ぶんこ〉、1976ねん、343ぺーじ
  8. ^ 同上どうじょう
  9. ^ 『バルスーム』 178ぺーじ
  10. ^ 地底ちてい世界せかいのターザン』 29ぺーじ
  11. ^ 訳者やくしゃあとがき」『ターザンの世界せかいペルシダー』 343ぺーじ
  12. ^ 地底ちてい世界せかいのターザン』 23ぺーじ
  13. ^ 地底ちてい世界せかいのターザン』 26-27ぺーじ
  14. ^ 地底ちてい世界せかいのターザン』 326ぺーじ
  15. ^ 訳者やくしゃあとがき」『ターザンの世界せかいペルシダー』 342ぺーじ
  16. ^ 「E・R・バロウズ作品さくひんそう目録もくろく(H・H・ヘインズの資料しりょうによる)」『恐怖きょうふのペルシダー』 293ぺーじ
  17. ^ 「ターザン、ペルシダーへく」『地底ちてい世界せかいのターザン』 337ぺーじ
  18. ^ 訳者やくしゃあとがき」『ターザンの世界せかいペルシダー』 340ぺーじ
  19. ^ 「E・R・バロウズ作品さくひんそう目録もくろく(H・H・ヘインズの資料しりょうによる)」『恐怖きょうふのペルシダー』 289-296ぺーじ
  20. ^ ヘインズのリストのうちすくなくとも『石器せっき時代じだいからおとこ』は、通常つうじょう、シリーズにはふくめない(ハヤカワばんでも正伝せいでんとしての刊行かんこう予定よていはなく、別巻べっかんあつかいでの刊行かんこう予定よていであった)。また、子供こども作品さくひん2さく("The Tarzan Twins"と"Tarzan and The Tarzan Twins with jad-bal-ja the Golden Lion"、邦訳ほうやくは『ターザンの双生児そうせいじ』として1さつにまとめられている)は、シリーズにふくめる場合ばあいふくめない場合ばあいがある。
  21. ^ 死後しご複数ふくすう遺稿いこう発見はっけんされ、すくなくとも5かん発行はっこうされた。ただし、単行本たんこうぼんだった作品さくひんふくむ。
  22. ^ 『バルスーム』 263ぺーじ
  23. ^ 「E・R・バロウズ作品さくひんそう目録もくろく(H・H・ヘインズの資料しりょうによる)」『恐怖きょうふのペルシダー』 293ぺーじ
  24. ^ 「E・R・バロウズ作品さくひんそう目録もくろく(H・H・ヘインズの資料しりょうによる)」『恐怖きょうふのペルシダー』 290-291ぺーじ
  25. ^ 「ターザン、ペルシダーへく」『地底ちてい世界せかいのターザン』 337ぺーじ
  26. ^ エドガー・ライス・バローズ 「訳者やくしゃあとがき」『合本がっぽんばん火星かせいシリーズだい2しゅう火星かせいまぼろし兵団へいだん』 厚木あつぎじゅんやく東京とうきょうそうもとしゃつくもとSF文庫ぶんこ〉、2002ねん、768-769ぺーじ
  27. ^ エドガー・ライス・バローズ 「訳者やくしゃあとがき」『ターザン』 厚木あつぎじゅんやく東京とうきょうそうもとしゃそうもとSF文庫ぶんこ〉、1999ねん、394ぺーじ
  28. ^ 「E・R・バロウズ作品さくひんそう目録もくろく(H・H・ヘインズの資料しりょうによる)」『恐怖きょうふのペルシダー』 289ぺーじ

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]