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赤目四十八滝あかめしじゅうはったき

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赤目四十八滝あかめしじゅうはったき

荷担かたんたき
所在地しょざいち 三重みえけん名張なばり赤目あかめまち
位置いち 北緯ほくい3433ふん33びょう 東経とうけい1365ふん30びょう / 北緯ほくい34.55917 東経とうけい136.09167 / 34.55917; 136.09167座標ざひょう: 北緯ほくい3433ふん33びょう 東経とうけい1365ふん30びょう / 北緯ほくい34.55917 東経とうけい136.09167 / 34.55917; 136.09167
落差らくさ 荷担かたんたき8 m
水系すいけい 淀川よどがわ水系すいけい滝川たきかわ
地図
プロジェクト 地形ちけい
テンプレートを表示ひょうじ
赤目あかめうしぞう

赤目四十八滝あかめしじゅうはったき(あかめしじゅうはちたき)は、日本にっぽん数多かずおお存在そんざいする四十八滝しじゅうはったきひとつで、三重みえけん名張なばり赤目あかめまちながれる滝川たきかわ渓谷けいこくにある、一連いちれんたき総称そうしょうである。また、たに赤目四十八滝あかめしじゅうはったき渓谷けいこく(あかめしじゅうはちたき けいこく)としょうされる。

山岳さんがく信仰しんこう[編集へんしゅう]

その地勢ちせいゆえに当地とうちいにしえより山岳さんがく信仰しんこう聖地せいちであり、地元じもとには「たきまいり」というかたいまのこる(後述こうじゅつの「不動滝ふどうたき」を参照さんしょう)。奈良なら時代じだいには修験しゅげんどう開祖かいそである役行者えんのぎょうじゃやく小角おがく修行しゅぎょうじょうともなった。

地名ちめい赤目あかめ」の由来ゆらいは、役行者えんのぎょうじゃ修行しゅぎょうちゅうあかうしった不動明王ふどうみょうおう出会であったとのいいつたえにあるとされる。 また、役行者えんのぎょうじゃおよび修験しゅげんどう関連かんれんするが、忍者にんじゃ修行しゅぎょうじょうであったともつたえられている。

自然しぜん観光かんこう[編集へんしゅう]

日本にっぽんサンショウウオセンター

たきのある渓谷けいこくはおよそ4kmにわたってつづき、とうげはさんでこう落渓(かおちだに)へとつながっている。 渓谷けいこく四季しき折々おりおりたのしめるハイキングコースとなっており、紅葉こうよう名所めいしょとしてもられていて、あきには関西かんさい中京ちゅうきょう方面ほうめんなどからおおくの観光かんこうきゃくにぎわいをせる。2013ねん平成へいせい25ねん)の観光かんこう入込はいりこめ客数きゃくすうは163,948にん[1]

渓谷けいこくとその周辺しゅうへん地域ちいき野生やせい動物どうぶつ植生しょくせい宝庫ほうこである。とく渓谷けいこくは、世界せかい最大さいだいきゅう両生類りょうせいるいひと[2]であるオオサンショウウオ棲息せいそくとしてられ、たきへのくち付近ふきんには飼育しいく展示てんじ施設しせつ日本にっぽんサンショウウオセンターがある。また、テレビ番組ばんぐみでオオサンショウウオをあつかさいロケとなることもすくなくない[3]

赤目あかめ[編集へんしゅう]

不動滝ふどうたき
千手せんじゅたき
れいへびたき

赤目四十八滝あかめしじゅうはったきのうち比較的ひかくてきおおきな5つのたきを、赤目あかめ(あかめ ごばく)とう。

  • 不動滝ふどうたき(ふどうだき)
    落差らくさ15m。不動明王ふどうみょうおうにちなんで名付なづけられたたき。「たきまいり」はこのたきへの参拝さんぱい意味いみする。明治めいじ中期ちゅうき以前いぜんはここよりおく深山ふかやま幽谷ゆうこく原生げんせいりんで、修験しゅげんしゃのみはいることがゆるされていた聖地せいちだった。
  • 千手せんじゅたき(せんじゅだき)
    落差らくさ15m。
    いわつたってせんのように落水おちみずするところからの命名めいめいとするせつと、千手観音せんじゅかんのんちなむともわれている。くろ岩肌いわはだたきからながちるしろみずとしだれかかるイロハモミジとふかみどりたきつぼがのように調和ちょうわした見事みごとたきである。
  • ぬの曳滝(ぬのびきだき)
    落差らくさ30m。30mのたかさからいちじょうぬのけたようにちるこのたき全国ぜんこくにある布引滝ぬのびきたきなかでの代表だいひょうかくともわれている。
  • 荷担かたんたき(にないだき)
    落差らくさ8m。たき中央ちゅうおう位置いちする大岩おおいわはさんでながれがかれる様子ようすが、荷物にもつ綺麗きれいけてになっているようにえることから、「かついのたき」「になたき」とづけられた。三滝みたきふちのこのたきは、渓谷けいこく随一ずいいち景観けいかんしょうされる。
  • 琵琶びわたき(びわだき)
    落差らくさ15m。たきたきつぼをわせた形状けいじょう楽器がっき琵琶びわている。なお、このたき奈良ならけんとの県境けんきょう位置いちする[4]

環境かんきょう評価ひょうか[編集へんしゅう]

赤目四十八滝あかめしじゅうはったき名義めいぎで、もりたき遊歩道ゆうほどうみずがそれぞれ、森林浴しんりんよくもり100せん1986ねん選定せんてい)、日本にっぽんたきひゃくせん1990ねん)、遊歩ゆうほひゃくせん2002ねん)、平成へいせい名水めいすいひゃくせん2008ねん)に選出せんしゅつされており、かさねて遊歩道ゆうほどうは、うつくしい日本にっぽんあるきたくなるみち500せん2004ねん)に「赤目四十八滝あかめしじゅうはったきへのみち」の選出せんしゅつされている。

関連かんれん作品さくひん[編集へんしゅう]

だい119かい直木賞なおきしょう受賞じゅしょうした車谷くるまだに長吉ちょうきち原作げんさくの『赤目四十八瀧あかめしじゅうはったき心中しんちゅうの未遂みすい』の舞台ぶたいとしてられ、のちに荒戸あらと源次郎げんじろう監督かんとく寺島てらしましのぶ主演しゅえん映画えいがされ、そのロケともなった。

アクセス[編集へんしゅう]

渓谷けいこくないでは徒歩とほのみ。

鉄道てつどう
自動車じどうしゃどう
  • 路線ろせんバス近鉄きんてつ大阪おおさかせん赤目あかめこう駅前えきまえバス停ばすていより、三重交通みえこうつう路線ろせんバス「11 赤目あかめせん 赤目あかめたきき」に乗車じょうしゃし、やく10ふん到着とうちゃく
  • 自家用車じかようしゃ国道こくどう165ごう赤目あかめこうえき付近ふきんより、バスとおなじルート(やく6km)をはしり、やく10ふん到着とうちゃく

周辺しゅうへん観光かんこう[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 観光かんこう地点ちてん等分とうぶんるいごとの入込はいりこめ客数きゃくすう”. 三重みえけん雇用こよう経済けいざい 観光かんこう国際こくさいきょく 観光かんこう政策せいさく. 2015ねん1がつ24にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2015ねん1がつ25にち閲覧えつらん
  2. ^ なお、オオサンショウウオは日本にっぽんでは「世界せかい最大さいだい両生類りょうせいるい」と紹介しょうかいされることがおおいが、同属どうぞく異種いしゅチュウゴクオオサンショウウオ同格どうかくであり、したがって「最大さいだいしゅ」は存在そんざいせず「最大さいだいきゅう」2しゅがいる(2010ねん知見ちけん)。
  3. ^ TBS系列けいれつせ!科学かがくくん』 2009ねん8がつ24にち放送ほうそうかいなど。
  4. ^ 三重みえけん告示こくじだい758ごう”. 三重みえけん公報こうほう. 三重みえけん. p. 9 (2017ねん10がつ31にち). 2023ねん8がつ27にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]