CELT

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CELT
開発かいはつしゃJean-Marc Valin, Xiph.Org Foundation
種別しゅべつ音声おんせい圧縮あっしゅくコーデック
包含ほうがんさきOgg
国際こくさい標準ひょうじゅんドキュメンテーション

CELT(ケルト、英語えいご: Constrained Energy Lapped Transform)は、Xiph.Org Foundationが2007ねんまつから開発かいはつはじまった、可逆かぎゃく圧縮あっしゅく音声おんせいコーデックである。CELTはXiph.Orgのほかのプロジェクトとおなじくソフトウェア特許とっきょ抵触ていしょくせず、修正しゅうせいBSDライセンス提供ていきょうされるフリーソフトウェアである。2011ねん8がつ[1]開発かいはつ終了しゅうりょうになり、後継こうけいOpus (RFC 6716)にがれた。

概要がいよう[編集へんしゅう]

すでにXiph.Orgは可逆かぎゃく圧縮あっしゅく音声おんせいコーデックだけでも、おも音楽おんがく利用りようされる汎用はんよう目的もくてきVorbis人声ひとごえによる通話つうわようSpeexという2種類しゅるい開発かいはつしているが、CELT両者りょうしゃ隙間すきまめる役割やくわりになっている。具体ぐたいてきには 32~128 kbps周辺しゅうへんていビットレートいきでの使用しよう想定そうていして開発かいはつされ、VoIPアプリケーションでのリアルタイム通信つうしんやウェブでのポッドキャストなどの用途ようとかんがえられる。またCELT最大さいだい特徴とくちょうとして、遅延ちえんレイテンシ)がきわめてちいさいことがあげられる。

2011ねん3がつにHydrogenaudioでおこなわれた、64 kbps帯域たいいきにおけるリスニングテスト[2]では、HE-AAC同等どうとうもしくはそれ以上いじょう性能せいのうしめした。

IETFでの標準ひょうじゅんによる終焉しゅうえん[編集へんしゅう]

Xiph.OrgはIETFにおいてCELT標準ひょうじゅん目指めざしていたが、その議論ぎろんなかで、Skypeしゃ当時とうじ)が開発かいはつした無償むしょう音声おんせいコーデック「SILK[3]CELT併用へいようさせたコーデック「Opus」の草案そうあんが、2010ねん9がつ双方そうほう開発かいはつしゃ連名れんめいでIETFに提出ていしゅつされた。この結果けっか、2011ねん8がつにCELTの開発かいはつ終了しゅうりょうし、標準ひょうじゅん作業さぎょうも2012ねん9がつ終了しゅうりょうRFC 6716[4]として登録とうろくされた。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

参照さんしょう[編集へんしゅう]

  1. ^ CELT-dev CELT/Opus Status Update
  2. ^ Results of the public multiformat listening test @ 64 kbps (March/April 2011)
  3. ^ SILK: Super Wideband Audio Codec
  4. ^ RFC [https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc6716 6716 - Definition of the Opus Audio Codec]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]