PPSh-41

PPSh-41

PPSh-41（後期こうき生産せいさん型がた）
PPSh-41
種類しゅるい	短たん機関きかん銃じゅう
製造せいぞう国こく	ソビエト連邦れんぽう
設計せっけい・製造せいぞう	設計せっけい：ゲオルギー・シュパーギン
年代ねんだい	第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん
仕様しよう
種別しゅべつ	短たん機関きかん銃じゅう
口径こうけい	7.62mm
銃身じゅうしん長ちょう	269mm
ライフリング	4条じょう右みぎ転てん
使用しよう弾薬だんやく	7.62×25mm トカレフ弾だん
装弾そうだん数すう	71発はつ（ドラム形がた弾倉だんそう） 35発はつ（箱はこ形がた弾倉だんそう）
作動さどう方式ほうしき	シンプル・ブローバック方式ほうしき オープン・ボルト撃げき発はつ
全長ぜんちょう	840mm
重量じゅうりょう	3500g
発射はっしゃ速度そくど	900 - 1000発はつ/分ぶん
銃口じゅうこう初速しょそく	488m/秒びょう
有効ゆうこう射程しゃてい	150m
歴史れきし
設計せっけい年ねん	1940年ねん
製造せいぞう期間きかん	1941年ねん - 1950年代ねんだい
配備はいび期間きかん	1941年ねん -
配備はいび先さき	ソ連それん軍ぐん 東側ひがしがわ諸国しょこく
関連かんれん戦争せんそう・紛争ふんそう	第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん 国共こっきょう内戦ないせん 朝鮮ちょうせん戦争せんそう ベトナム戦争せんそう カンボジア内戦ないせん
バリエーション	バリエーションを参照さんしょう
製造せいぞう数すう	500万まん丁ちょう以上いじょう

PPSh-41（ロシア語ご：Пистолет-пулемёт Шпагина (ППШ) （Pistolet-Pulemyot Shpagina））とは、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん時ときにソビエト連邦れんぽう（以下いか「ソ連それん」と表記ひょうき）で使用しようされた代表だいひょう的てきな短たん機関きかん銃じゅうである。

正式せいしき名称めいしょうは「7,62-мм пистолет-пулемёт образца 1941 года системы Шпагина （シュパーギン1941型がた7.62mm短たん機関きかん銃じゅう）」。バラライカあるいはマンドリンの異名いみょうでも知しられる。

開発かいはつ

1939年ねん11月、ソ連それん軍ぐんはフィンランドに侵攻しんこうし、冬ふゆ戦争せんそうが勃発ぼっぱつした。だが、ソ連それんはフィンランド軍ぐんを相手あいてに大だい苦戦くせんし、特とくに小しょう部隊ぶたいでスキー武装ぶそうしたフィンランド軍ぐんがソ連それん軍ぐん補給ほきゅう部隊ぶたいに仕掛しかける一いち撃げき離脱りだつ戦法せんぽうに悩なやまされる。彼かれらの装備そうびしていたKP/-31のような短たん機関きかん銃じゅうは、近距離きんきょりにおける瞬発しゅんぱつ火力かりょくが、小銃しょうじゅうよりずっと高たかかった。また銃身じゅうしんが短みじかい分ぶん、森林しんりんのような場所ばしょでの取とり回まわしも良よかった。

この戦たたかいにより近接きんせつ戦闘せんとう時じの短たん機関きかん銃じゅうの有効ゆうこう性せいを再さい認識にんしきしたソ連それん軍ぐんは、同年どうねん2月がつに生産せいさん中止ちゅうしになって兵器へいき庫こにしまい込こまれていたPPD-34/38を慌あわてて引ひっ張ぱり出だし、同年どうねん12月がつにPPD-38の増産ぞうさんを決定けっていした。

1940年ねん、改良かいりょう型がたのPPD-40を開発かいはつ・生産せいさんするが、依然いぜんとして非常ひじょうに重おもく、鍛造たんぞう部品ぶひんを削けずり出だす大量たいりょう生産せいさんに不向ふむきな製造せいぞう工程こうていは変かわらなかった。そこでソ連それん軍ぐんは大量たいりょう生産せいさんの可能かのうな短たん機関きかん銃じゅうの開発かいはつを求もとめた。

銃じゅう設計せっけい技師ぎしのゲオルギー・シュパーギンはPPD系けい短たん機関きかん銃じゅうを徹底的てっていてきに分析ぶんせきし、これをより近代きんだい的てきな生産せいさん方式ほうしきで製造せいぞうすることを考かんがえ、1940年ねん9月がつにプロトタイプを軍ぐんに提出ていしゅつ。同年どうねん10月がつに、シュピタルーニとの競争きょうそう試作しさくに勝利しょうりし、同年どうねん12月がつに砲兵ほうへい総局そうきょく局長きょくちょうのソ連邦それんぽう元帥げんすいグリゴリー・クリークからPPSh-41として制式せいしき採用さいようする旨むねが伝つたえられた。

概要がいよう

PPSh-41の構造こうぞう図ず

PPSh-41は依然いぜんとしてPPDから使用しようされていたドラム型がた弾倉だんそう（後のちに箱はこ型がた弾倉だんそうが登場とうじょう）・木製もくせいストックを採用さいようしているものの、各所かくしょに新しん機軸きじくが加くわえられている。

レシーバ（機関きかん部ぶ）はドイツのMP18と同おなじく上下じょうげ2分割ぶんかつ構造こうぞうであり、メンテナンス時じには銃身じゅうしん基部きぶにあるヒンジを軸じくに中折なかおれ状態じょうたいに分解ぶんかいできる。

銃身じゅうしん放熱ほうねつカバーと上部じょうぶレシーバ（機関きかん部ぶ）は一体いったい構造こうぞうであり、鋼板こうはんプレス（高度こうどな水準すいじゅんではなく板金ばんきん曲まげ加工かこうに近ちかい）で製造せいぞうされ、銃身じゅうしんは基部きぶを支ささえるカラーとともに放熱ほうねつカバー内ないに挿入そうにゅうされ、リベットで固定こていされている。

当時とうじの短たん機関きかん銃じゅうには低空ていくうで飛来ひらいする敵てき機きへの対空たいくう射撃しゃげき能力のうりょくも期待きたいされていたため、ボルトは軽量けいりょう化かされて発射はっしゃ速度そくどは900 - 1000発はつ/分ぶんと格段かくだんに上あがっていた。後退こうたいしたボルトがレシーバに直接ちょくせつ衝突しょうとつすることを防ふせぐために、ボルトスプリングの後端こうたんには緩衝かんしょう材ざいが設もうけられた。

また、銃身じゅうしんカバー先さき端はしを傾斜けいしゃさせ、発射はっしゃ時じに噴出ふんしゅつするガスの圧力あつりょくで銃口じゅうこうを押おし下さげるマズルブレーキとして用もちいる工夫くふうがなされ、以降いこうのソ連それん製せい自動じどう火器かきでは様々さまざまなアイデアのマズルブレーキが装着そうちゃくされるようになった。

ドラム型がた弾倉だんそうについてはPPDと同おなじものを引ひき続つづき採用さいようしたが、工場こうじょうや製造せいぞう時期じきによって、補強ほきょう用ようの溝みぞの半径はんけいが異ことなるものが数種類すうしゅるいある。弾倉だんそう止どめのレバーは、誤操作ごそうさを防ふせぐために起おこり倒たおせ式しきであった。

銃身じゅうしんについては、「どうせホースの水みずのように弾丸だんがんをばら撒まくのだから命中めいちゅう精度せいどは問題もんだいない」として、兵器へいき庫こで山積やまづみになっていたM1891/30の銃身じゅうしんを切断せつだんして、2丁ちょうのPPSh-41の銃身じゅうしんとして製造せいぞうしようとする話はなしがあったが、実現じつげんしていない。

改良かいりょう

箱はこ型がた弾倉だんそう

PPDから採用さいようされていたドラム型がた弾倉だんそうは、弾薬だんやく装填そうてんにゼンマイを使用しようし、ドラム内ないに均等きんとうに弾薬だんやくを並ならべることが大変たいへんだった。また装填そうてん中ちゅうに弾薬だんやくが弾ひけ飛とび、ゼンマイで指ゆびを切断せつだんするといった事故じこもしばしば起おきた。これは本ほん銃じゅうのドラム型がた弾倉だんそうの構造こうぞうが、銃弾じゅうだん送おくり用ようゼンマイを巻まいてから銃弾じゅうだんを装填そうてんしていくためである。

1942年ねん2月がつには国家こっか防衛ぼうえい委員いいん会かいから、PPSh-41の生産せいさん拡大かくだいには構造こうぞうが複雑ふくざつなドラム弾倉だんそうは不適ふてきであると指摘してきされる。そこで35連発れんぱつ用ようの箱はこ形がた弾倉だんそうを試作しさくし、配備はいびされたようになった。だが、今度こんどは弾倉だんそうがへこむという苦情くじょうが前線ぜんせんから出でるようになる。調しらべてみると厚あつさ0.5mmの鉄板てっぱんでは強度きょうど不足ふそくであることが判明はんめいし、1mm鉄板てっぱんに変更へんこうしてみると問題もんだいが解決かいけつされた。

ドラム弾倉だんそうの問題もんだい以前いぜんから、照準しょうじゅん器きの簡略かんりゃく化かが言いわれており、実験じっけん的てきに500mサイトを廃止はいしし、100mと200mのみの近距離きんきょり専用せんよう型がたにしてみたところ実用じつように問題もんだいがなかったため、この仕様しようで生産せいさんされることになった。同時どうじに照星しょうせいも溶接ようせつによる単純たんじゅん固定こてい式しきとなった。のちの改良かいりょうで、照準しょうじゅん器き側面そくめんにはカバーが付つけられたものが生産せいさんされた。

その他たの改良かいりょうとしては、弾倉だんそう受部が補強ほきょうされ、銃身じゅうしん内ないはクロムメッキを施ほどこし、緩衝かんしょう材ざいが厚あつさ18mmのファイバーから革かわ製せいに代用だいようされていった。

こうして生産せいさん効率こうりつを第だい一いちにした改良かいりょうにより単純たんじゅんな構造こうぞうとなって、過酷かこくな気象きしょう状況じょうきょうで手入ていれしなくとも確実かくじつに動作どうさするため、信頼しんらい性せいが向上こうじょうした。

運用うんよう

PPSh-41は制式せいしき採用さいよう後ご、1941年ねんに98,664丁ちょう造つくられ、ドイツ軍ぐんの侵攻しんこうに間まに合あう形かたちになった。1942年ねんには149万まん9,269丁ちょう造つくられ、1941年ねん元旦がんたんの部隊ぶたい交付こうふ数すうは5万まん5,147丁ちょう だったのが、1942年ねん元旦がんたんには29万まん8,276丁ちょう、1943年ねん元旦がんたんは67万まん8,068丁ちょう、1944年ねんで142万まん7,085丁ちょう が部隊ぶたいで使用しようされるまでになり、終戦しゅうせんまでに500万まん丁ちょう以上いじょう という大量たいりょう生産せいさんが行おこなわれた。

このため、どの歩兵ほへい中隊ちゅうたいにもSMG小隊しょうたいは存在そんざいし、ソ連それん海軍かいぐん歩兵ほへいから、偵察ていさつ部隊ぶたいや空挺くうてい部隊ぶたいなどの特殊とくしゅ部隊ぶたいまで幅広はばひろく使用しようされ、戦車せんしゃ跨またが乗の大隊だいたいでは全員ぜんいんが装備そうびしている部隊ぶたいもあったほどである。まさにソ連それん軍ぐんを代表だいひょうする短たん機関きかん銃じゅうとなった。

しかし、大量たいりょうに配備はいびされたからと言いって、不満ふまんがなかったわけではなく、偵察ていさつ兵へいと戦車せんしゃ兵へい、工兵こうへいや通信つうしん兵へいなどから重量じゅうりょうや携帯けいたい性せいから使つかいづらいと批判ひはんがあり、また、軍ぐん当局とうきょくもPPSh-41の生産せいさんが軌道きどうに乗のると、少すこし材料ざいりょうを浪費ろうひしていると考かんがえるようになる。1942年ねん、ソ連それん軍ぐんはPPSh-41よりコンパクトで生産せいさん効率こうりつが良よい新型しんがた短たん機関きかん銃じゅうの開発かいはつを要求ようきゅうする。シュパーギンはPPSh-2をデザインするも不ふ採用さいようとなり、スダエフのPPSが採用さいようされるが、既すでに本ほん銃じゅうが前線ぜんせんに大量たいりょう配備はいびされていたことから生産せいさんは抑制よくせいされ、1945年ねんまでに100万まん丁ちょう近ちかく製造せいぞうされるに終おわった。また、PPSが採用さいようされていても、PPSh-41は1945年ねんまで生産せいさんされ続つづけた。

PPSh-41はドイツ兵へいからは「バラライカ」、また日本にっぽん兵へいからは「マンドリン」など様々さまざまな異名いみょうをつけられた。また、装弾そうだん数すうの多おおさや堅牢けんろうな構造こうぞうが好このまれたのか、ドイツ軍ぐんは鹵獲ろかくした本ほん銃じゅうに「MP717(r)」という名称めいしょうを与あたえて使用しようした。

第だい二に次じ大戦たいせん後ご、AK-47の採用さいようでソ連それん軍ぐんから退役たいえきしたPPSh-41は、東側ひがしがわ諸国しょこくに供与きょうよされた。また、中国ちゅうごく（50式しき衝鋒槍やり）と北朝鮮きたちょうせん（49式しき衝鋒槍やり）でライセンス生産せいさんがなされ、朝鮮ちょうせん戦争せんそうやベトナム戦争せんそうにおいて共産きょうさん主義しゅぎ勢力せいりょくの主力しゅりょく短たん機関きかん銃じゅうとして使用しようされていた。北きたベトナム軍ぐんではPPsh-41にMAT 49やAK-47の部品ぶひんを組くみ合あわせた「K-50M」という改良かいりょう型がたも生産せいさんされた。

第だい二に次じ大戦たいせん直後ちょくごに武力ぶりょくによって独立どくりつを勝かち取とった国くにや政権せいけんを奪取だっしゅした政府せいふにとって、戦乱せんらんで使用しようしたPPSh-41は革命かくめいの象徴しょうちょうとされることが多おおく、様々さまざまなシンボルのモチーフにされている。例れいを挙あげるとハンガリー労働ろうどう者しゃ民兵みんぺいの組織そしきの団だん章あきら（団だん旗はた）には、PPsh-41の図柄ずがらが取とり入いれられている。このような革命かくめいの象徴しょうちょうとしての扱あつかいは、後ごのカラシニコフ小銃しょうじゅうへの扱あつかいとも共通きょうつうしている。

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  スターリングラードで鹵獲ろかくしたPPSh-41を使用しようするドイツ兵へい（1942年ねん）
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  PPsh-41を装備そうびした東ひがしドイツの鉄道てつどう警察けいさつ（ベルリン、1961年ねん8月がつ19日にち）
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  PPSh-41を装備そうびするポーランド兵へい（1951年ねん）
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  PPSh-41を持もって行進こうしんするコムソモールの青年せいねん（1975年ねん）
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  PPSh-41を装備そうびしたソ連それん兵へい顕彰けんしょう碑ひ（ドイツ、ゼーロウ高地こうち）
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  ハンガリー労働ろうどう者しゃ民兵みんぺいの団だん章あきら
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  大だい祖国そこく戦争せんそう戦勝せんしょう65周年しゅうねん6ルーブル切手きってのPPSh-41とPPS（2009年ねん）

バリエーション

PPSh-41

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんでソ連それん軍ぐんが使用しようしたオリジナルタイプ。改良かいりょうの項目こうもくにあるように、生産せいさん時期じきによって仕様しように差異さいがある。また、生産せいさん工場こうじょうによって部品ぶひん形状けいじょうなど、細こまかい箇所かしょでの差さが多おおく見みられる。

戦後せんごは東側ひがしがわ諸国しょこくに広ひろく供与きょうよされた。

MP717(r)

ドイツ軍ぐんが鹵獲ろかくしたPPSh-41の呼称こしょう。ソ連それん軍ぐんの7.62x25mmトカレフ弾だんとドイツ軍ぐんの7.63x25mmマウザー弾だんには互換ごかん性せいがあり、チャンバーやバレルに手てを加くわえる事ことなくそのまま使用しようされた。

MP41(r)

ドイツ軍ぐんが鹵獲ろかくしたPPSh-41の中なかで、自国じこくの主力しゅりょく拳銃けんじゅう弾だんである9mmパラベラム弾だんを使用しようするためにバレルを交換こうかんし、MP40弾倉だんそう用ようのアダプターを装着そうちゃくしたものはMP41(r)と呼称こしょうされた。

MP41(r)

50式しき衝鋒槍やり

中国ちゅうごくでライセンス生産せいさんされたPPSh-41。オリジナルのPPsh-41と比くらべて、前後ぜんご照準しょうじゅん器きや負おい革かわ金具かなぐの位置いちがわずかに異ことなる。PPsh-41では弾倉だんそう装着そうちゃく部ぶの上うえ左右さゆうに三角形さんかっけいの補強ほきょう板ばんが無ないものとあるものとがあるが、50式しきは基本きほん的てきに補強ほきょう板ばんを持もたない。また照あきら門もんの形状けいじょうがオープンノッチではなく環たまき形がたである。箱はこ型がた弾倉だんそう専用せんようという俗説ぞくせつがあるが、生産せいさん量りょうは少すくないもののドラム型がた弾倉だんそうも使用しようできた。

北きたベトナム軍ぐんも中国ちゅうごくから供与きょうよされた本ほん銃じゅうを使用しようした。

49式しき短たん機関きかん銃じゅう

北朝鮮きたちょうせんでライセンス生産せいさんされたPPSh-41。ドラム型がた弾倉だんそうを使用しようする。

M49短たん機関きかん銃じゅう

ユーゴスラビア社会しゃかい主義しゅぎ連邦れんぽう共和きょうわ国こくで設計せっけいされた短たん機関きかん銃じゅう。1949年ねんから、ツァスタバ・クラクヤベク兵器廠へいきしょうで製造せいぞうされた。

全体ぜんたいのデザインはPPSh-41に強つよい影響えいきょうを受うけ、ドラム型がた弾倉だんそう・箱はこ型がた弾倉だんそうの互換ごかん性せいがあるものの、内部ないぶ構造こうぞうは異ことなる。PPSh-41とは、レシーバーと銃身じゅうしん放熱ほうねつカバーが切削せっさく加工かこうされた円筒えんとう状じょうである、コッキング・ハンドルの形状けいじょうが異ことなる、薬莢やっきょう口こうが左上ひだりうえに開ひらいている、レシーバーの後部こうぶに取とり付つけられたエンドキャップが銃じゅう把わの上うえにはみ出だしている、引ひき金がねの斜ななめ上じょうにクロスボルト式しきの安全あんぜん装置そうちがある点てんなど、外見がいけん上じょうの差異さいから区別くべつできる。 照星しょうせいを保護ほごするカバーはKar98kとよく似にた形かたちをしている。

ユーゴスラビアで撮影さつえいされたいくつかの戦争せんそう映画えいがにはPPSh-41の代役だいやくとして登場とうじょうしている。

K-50M

北きたベトナム軍ぐんが使用しようした50式しき衝鋒槍やりの改良かいりょう型がた。

50式しき衝鋒槍やりは木製もくせい曲きょく銃床じゅうしょうだったが、本ほん銃じゅうは木製もくせいの銃じゅう把わと鉄製てつせいのパイプ状じょうの銃床じゅうしょうに変更へんこうされている。銃床じゅうしょうは前後ぜんごにスライドさせて長ながさを変かえられる。50式しき衝鋒槍やりより3in短みじかく、銃身じゅうしん放熱ほうねつカバーの形状けいじょうも変更へんこうされ、外観がいかんは50式しき衝鋒槍やりと大おおきく異ことなっている。グリップと照星しょうせいはAK-47、銃床じゅうしょうはMAT 49の形状けいじょうに類似るいじしている。

ショカツ

クロアチア紛争ふんそう時とき、クロアチアで製造せいぞうされた短たん機関きかん銃じゅう。

PPSh-41の基本きほん構造こうぞうを踏襲とうしゅうしつつ、前半ぜんはんが露出ろしゅつした銃身じゅうしん、ピストルグリップ、折おり畳たたみ式しき銃床じゅうしょうを備そなえる。クロアチア勢力せいりょくの兵器へいき不足ふそくを補おぎなうべく、複数ふくすうの小規模しょうきぼな工房こうぼうで製造せいぞうされたため、様々さまざまなバリエーションがある。

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  50式しき衝鋒槍やりを持もつ中国ちゅうごく人民じんみん解放かいほう軍ぐんの雷かみなり鋒ほこさき
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  50式しき衝鋒槍やりを装備そうびした北きたベトナム軍ぐん伍長ごちょう（1966年ねん頃ごろ）
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  49式しき衝鋒槍やりを装備そうびする北朝鮮きたちょうせん兵へいのモニュメント（祖国そこく解放かいほう戦争せんそう勝利しょうり記念きねん館かん）
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  K-50M

登場とうじょう作品さくひん

PPSh-41の登場とうじょう作品さくひんを表示ひょうじするには右みぎの [表示ひょうじ] をクリックしてください。

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんのソ連それん軍ぐん・戦後せんごの共産きょうさん陣営じんえい軍ぐんを扱あつかった作品さくひんの多おおくに登場とうじょうする。

映画えいが・テレビドラマ

『いだてん〜東京とうきょうオリムピック噺ばなし〜』

第だい39回かい「懐なつかしの満州まんしゅう」に登場とうじょう。ソ連それん兵へいが小松こまつ勝かちを射殺しゃさつするのに使用しよう。

『霧きりの火ひ 樺太からふと・真岡もおか郵便ゆうびん局きょくに散ちった九きゅう人にんの乙女おとめたち』

『ジェネレーションウォー』

劇げき中ちゅうでソ連それん兵へいが発砲はっぽう。

『スターリングラード』

『戦火せんかの中なかへ』

『戦場せんじょうのピアニスト』

『戦争せんそうのはらわた』

ソ連それん兵へいのほか、主人公しゅじんこうのドイツ兵へいシュタイナーが全編ぜんぺんを通つうじて使用しようしている。

『大地だいちの子こ』

第だい1部ぶ「父ちち二に人にん」に登場とうじょう。ソ連それん兵へいが信濃しなの郷さと満蒙まもう開拓かいたく団だんを虐殺ぎゃくさつするのに使用しよう。

『タイム・ジャンパー』

『血ちと砂すな』

『人間にんげんの條件じょうけん』

『ハムナプトラ3 呪のろわれた皇帝こうていの秘宝ひほう』

中国ちゅうごく人民じんみん解放かいほう軍ぐんの兵士へいしたちが装備そうびし、それを奪うばった主人公しゅじんこうたちが使用しようする。

『ヒトラー 〜最期さいごの12日間にちかん〜』

『ブラザーフッド』

朝鮮人民軍ちょうせんじんみんぐんの兵士へいしが装備そうびする。

『炎ほのお628』

パルチザンとロシア解放かいほう軍ぐんの兵士へいしたちが使用しよう。

『ラストエンペラー』

『レッド・スナイパー 〜独どくソ最終さいしゅう決戦けっせん〜』　　　　　　　　　　　　　　　　　

漫画まんが・アニメ

『Angel Beats!』

死しんだ世界せかい戦線せんせん（SSS）メンバーの藤巻ふじまきが使用しよう。

『HELLSING』

少佐しょうさの回想かいそうシーンにて、赤軍せきぐんが使用しようする。

『Re:CREATORS』

アルタイルが使用しよう。

『ウォースパイト〜マルスの目め〜』

『ウクライナ混成こんせい旅団りょだん』

単行本たんこうぼん「幻まぼろしの豹ひょう The Panther in Ukraina 1950」または「独立どくりつ戦車せんしゃ隊たい」収録しゅうろく作品さくひん。赤軍せきぐん歩兵ほへいやウクライナ混成こんせい旅団りょだんの主あるじ武器ぶきとして登場とうじょうする。

『人ひと狼おおかみ』

セクト戦闘せんとう員いんが使用しよう。

『戦場せんじょうドラマコミックシリーズ JAPAN WAR 1945 新大しんおお東亜とうあ戦記せんき』

JAPAN WAR 1945 - マンガ図書館としょかんZ（外部がいぶリンク）

『ドールズフロントライン』

ペーペーシャ41が使用しよう。

『ルパン三さん世せい カリオストロの城しろ』

『甲きのえ鉄てつ傳でん紀おさむ』

「ウシガエル」でテリヤス警備けいび保障ほしょう隊員たいいんが使用しよう。

ゲーム

『Alliance of Valiant Arms』

『Fallout』シリーズ

コンバットライフル、コンバットショットガンとして登場とうじょう。

『HIDDEN & DANGEROUS 2』

『OPERATION7』

『Operation Darkness』

『Red Orchestra: Ostfront 41-45』

『VIETCONG: ベトコン』

『You Are Empty』

ドラムマガジン仕様しようが登場とうじょうする。

『コール オブ デューティシリーズ』

『CoD』

ソ連それん軍ぐんのサブマシンガンとして登場とうじょうする。

『CoD:UO』

ソ連それん軍ぐんのサブマシンガンとして登場とうじょうする。

『CoD:FH』

ソ連それん軍ぐんのサブマシンガンとして登場とうじょうする。

『CoD2』

ソ連それん軍ぐんのサブマシンガンとして登場とうじょうする。

『CoD:WaW』

ソ連それん軍ぐんの短たん機関きかん銃じゅうとして登場とうじょうする。

『CoD:BO』

キャンペーンでソ連それん軍ぐんが使用しようしており、ボックスマガジン仕様しようとドラムマガジン仕様しようの両方りょうほうが登場とうじょうする。

『CoD:BO3』

ゾンビモード、マルチプレイヤーで使用しよう可能かのう。

『CoD:WWII』

サブマシンガンとして登場とうじょうする。

『スナイパーエリートV2』

ソ連それん兵へいがドラムマガジン仕様しようを装備そうび。主人公しゅじんこう、カール・フェアバーンも奪うばって使用しようすることが可能かのう。

『戦場せんじょうのカルマ』

『トータル・タンク・シミュレーター』

ソビエト連邦れんぽうのSMG(サブマシンガン兵へい)が装備そうびしている。また戦車せんしゃ搭乗とうじょう員いんらも装備そうびしている。

『バトルフィールド バッド カンパニー2』

『メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲きょうしゅう』

小説しょうせつ・ラノベ

『モスクワ2160』

主人公しゅじんこうダニーラ=クラギンの愛あい銃じゅう

『スキル『市場いちば』で異い世界せかいから繋つながったのは地球ちきゅうのブラックマーケットでした』

ヨシュアこと武生たけふ由ゆかり晶あきらが中東ちゅうとう某ぼう小国しょうこくの武器ぶき商人しょうにんサイモンから仕入しいれた銃器じゅうきとして登場とうじょう。ヨシュアやエルダードワーフ娘むすめミルリル、南みなみ大陸たいりくのエルフの元もと王子おうじと付つき人びと兼けん巫女ふじょが使用しようしたり等ひとし。

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• 短たん機関きかん銃じゅう・PDW等とう一覧いちらん
• 短たん機関きかん銃じゅう
• 独どくソ戦せん
• 独どく米べい戦せん
• PPS-43

外部がいぶリンク

• Bill's PPSh-41 Pages （英語えいご）