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Quartz

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

Quartz(クオーツ)は、Appleオペレーティングシステム macOS描画びょうがコアエンジン。前身ぜんしんであるNeXTDPSわり、PDFベースの描画びょうがモデルを採用さいようしたもの。さんベジェ曲線きょくせん描画びょうがプリミティブとするベクトルがたシステムで、QuickDrawとの互換ごかんせいはない。なお、QuickDrawはCarbonアプリケーションの互換ごかんせいのためmacOSにものこされている。

こまかくうと、アプリケーションで個々ここのバッファに描画びょうがおこなうプリミティブはQuartz 2Dび、それらを最終さいしゅうてきGPUのフレームバッファに合成ごうせいする部分ぶぶんQuartz Compositor(クオーツ・コンポジター)という。たんにQuartzという場合ばあいは、大抵たいていQuartz 2Dのことである。現在げんざいのQuartzの構造こうぞうでは、Quartz 2D、QuickDrawOpenGLQuickTimeかく出力しゅつりょく最終さいしゅうてきにQuartz Compositorによって画面がめん描画びょうがされるかたちになっている。

Quartzの機能きのうは、Objective-CからはCocoa APIをとおして、またC/C++言語げんごからはCarbon APIをとおして利用りようできる。またAppleはQuartzのスクリプト言語げんごバインディングのひとつとしてPythonのバインディングを公式こうしき用意よういしている。

Mac OS X v10.2 (Jaguar) 以降いこうでは、環境かんきょうおうじてGPUのジオメトリ演算えんざんユニットを使つかって、 CPU負荷ふか軽減けいげんするQuartz Extreme実装じっそうされた。これはQuartz Compositorのバッファ合成ごうせいをGPU内部ないぶおこなうシステムであり、これによりOpenGLとの混在こんざい描画びょうが可能かのうとなった。

Mac OS X v10.4 (Tiger) ではGPUのプログラマブルシェーダ使つかって、描画びょうが演算えんざんをほぼすべてビデオチップない実行じっこうできるQuartz 2D Extreme(Mac OS X v10.5(Leopard)でQuartzGL名称めいしょう変更へんこう[1])がかく機能きのうとして搭載とうさいされている(おおくの不具合ふぐあいかかえたまま実装じっそうされオフにされており、正式せいしきにはサポートされていない[1])。

DPSからQuartzへと実装じっそう変更へんこうされた理由りゆうは、一説いっせつにはAdobeのライセンスりょう高額こうがくだったためといわれていた。しかし、実際じっさいにはDPSでは機能きのうりず、現代げんだいてき描画びょうがシステムとしてふさわしいリッチなものが必要ひつようであったことがおも理由りゆうである。[よう出典しゅってん]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b OS X ハッキング!(298) 名前なまえわった「QuartzGL」でSafariがはやくなる?”. マイナビニュース (2008ねん11月4にち). 2019ねん11月6にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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