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アドビ

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アドビ
Adobe Inc.
アドビの本社ほんしゃ
種類しゅるい 株式会社かぶしきがいしゃ
市場いちば情報じょうほう
略称りゃくしょう Adobe(アドビ)
本社ほんしゃ所在地しょざいち アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
カリフォルニアしゅうサンノゼ
設立せつりつ 1982ねん
業種ぎょうしゅ 情報じょうほう通信つうしんぎょう
事業じぎょう内容ないよう デザイン、イメージングおよびパブリッシングようソフトウェアの提供ていきょう
代表だいひょうしゃ シャンタヌ・ナラヤン会長かいちょうけん最高さいこう経営けいえい責任せきにんしゃ
売上うりあげだか 増加 157おく8500まんドル(2021ねん12月3にち終了しゅうりょうした事業じぎょう年度ねんど[1]
営業えいぎょう利益りえき 増加 58おく20まんドル(2021ねん12月3にち終了しゅうりょうした会計かいけい年度ねんど[1]
じゅん利益りえき 減少 48おく2200まんドル(2021ねん12月3にち終了しゅうりょうした会計かいけい年度ねんど[1]
純資産じゅんしさん 増加 272おく4,100まんドル
(2021ねん12月3にち終了しゅうりょうした会計かいけい年度ねんど[1]
そう資産しさん 増加 147おく9700まんドル
(2021ねん12月3にち終了しゅうりょうした会計かいけい年度ねんど[1]
従業じゅうぎょう員数いんずう 25,988にん(2021ねん
決算けっさん 11月30にちもっとちか金曜日きんようび
関係かんけいする人物じんぶつ

チャールズ・ゲシキ共同きょうどう創業そうぎょうしゃジョン・ワーノック共同きょうどう創業そうぎょうしゃ

スティーブ・ジョブズ創業そうぎょう当時とうじ出資しゅっししゃ
外部がいぶリンク www.adobe.com ウィキデータを編集
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アドビ株式会社かぶしきがいしゃ
Adobe KK
種類しゅるい 株式会社かぶしきがいしゃ
本社ほんしゃ所在地しょざいち 日本の旗 日本にっぽん
141-0032
東京とうきょう品川しながわ大崎おおさきいち丁目ちょうめ11ばん2ごう
ゲートシティ大崎おおさきイーストタワー
設立せつりつ 1992ねん
業種ぎょうしゅ 情報じょうほう通信つうしんぎょう
法人ほうじん番号ばんごう 7010701011841
事業じぎょう内容ないよう ソフトウェアおよび関連かんれんサービスの提供ていきょう
代表だいひょうしゃ 代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう ジェイムズ マイケル マクリディ[2]
資本しほんきん 1おく80ひゃくまんえん(2017ねん11月30にち現在げんざい[2]
じゅん利益りえき 22おく4700まんえん
(2023ねん11がつ[3]
そう資産しさん 157おく8000まんえん
(2023ねん11がつ[3]
従業じゅうぎょう員数いんずう やく400にん
決算けっさん 11月30にち
外部がいぶリンク www.adobe.com/jp/
特記とっき事項じこう:2020ねん6がつ18にちに、アドビシステムズから社名しゃめい変更へんこう
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アドビえい: Adobe Inc.)は、ジョン・ワーノックチャールズ・ゲシキによって1982ねん12月に設立せつりつされた、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくカリフォルニアしゅうサンノゼ本社ほんしゃコンピュータソフトウェア・テクノロジー・カンパニーである。クリエイティブ・デザイン、ビデオ編集へんしゅうツールとAcrobatPDFとうのトップシェア企業きぎょう。マーケティングツール、AI、ECサービスとう提供ていきょうしている。パロアルト研究所けんきゅうじょからInterpress (PageScriptLanguage) を開発かいはつしてスピンアウトし、当初とうしょの1982ねん12月から2018ねん10がつ3にちまではAdobe Systems Incorporatedという社名しゃめいであったが2018ねんにAdobe Inc.に社名しゃめい変更へんこうした。会長かいちょうけんCEOはシャンタヌ・ナラヤン(2024ねん現在げんざい)。

日本にっぽん法人ほうじんであるアドビ株式会社かぶしきがいしゃ(2020ねん6がつ18にちにアドビシステムズ株式会社かぶしきがいしゃから社名しゃめい変更へんこう[4])は、東京とうきょう品川しながわ大崎おおさき所在しょざい。2021ねん4がつ12にちより、神谷かみやともしんスタンフォすたんふぉド大どだい大学院だいがくいん青山学院あおやまがくいんそつ)が、ジェイムズ・マイケル・マクリディ(もとメジャーリーガー、NYメッツの投手とうしゅげん・ServiceNow日本にっぽん法人ほうじん社長しゃちょう)の後任こうにんとして日本にっぽん法人ほうじん社長しゃちょう就任しゅうにんし、「しん、おどる、デジタル」という戦略せんりゃく発表はっぴょう。アクロバットPDFのみのおやで、フォトショップ、イラストレーターらクリエイティブ・デザイン・ツールではトップシェアで業界ぎょうかいのリーダー企業きぎょうでもあり、"Creativity for All"というヴィジョンをかかげている。Behance(ビハンス:アドビが運営うんえいするクリエイターのためのソーシャルメディアプラットフォーム)において、"NFT アート"を展示てんじできるしん機能きのう提供ていきょう

歴史れきし[編集へんしゅう]

べいカリフォルニアしゅうパロアルト研究所けんきゅうじょにいたチャールズ・ゲシキとジョン・ワーノックが創業そうぎょう。クリエイティブ・デザイン、ビデオ編集へんしゅうからマーケティング、AI、ドキュメント管理かんり電子でんしサイン、NFTまでを実践じっせん提供ていきょうするデジタルコラボレーション推進すいしんがたテクノロジーカンパニーとして、べいNASDAQ上場じょうじょう。Acrobat、PDFのみのおやである。当初とうしょ、ページ記述きじゅつ言語げんごである、「Interpress(インタープレス)」の研究けんきゅう開発かいはつ開始かいしした。しかし、ゼロックスはこれをビジネスには利用りようしようとしなかったため、独立どくりつ決意けつい1982ねん、Adobe Systemsを設立せつりつした。社名しゃめいは、当時とうじロスアルトスにあったジョン・ワーノックの自宅じたくうらながれる22.9 kmの小川おがわである"Adobe Creek"というかわ名前なまえ由来ゆらいとされている。

Apple出資しゅっしめたころスティーブ・ジョブズチャールズ・ゲシキジョン・ワーノック(1982ねん12がつ

当初とうしょは、ページ記述きじゅつ言語げんごもとに、DTPシステム自体じたい事業じぎょうかくにしようとかんがえていた。当時とうじApple Computer(げんApple)では、あたらしくレーザープリンター開発かいはつしていたが、こう精度せいど印刷いんさつができなった。そこでスティーブ・ジョブズが、パロアルト研究所けんきゅうじょでInterpressページ記述きじゅつ言語げんご技術ぎじゅつ存在そんざいり、AppleのレーザープリンターLaserWriter供給きょうきゅうすることを依頼いらい[5][6]、Adobe Systemsを設立せつりつさいし20%にたる500まんドルを出資しゅっしした[7]。この結果けっか、アドビはハードウェアメーカーではなく、メーカーにInterpress, ページ記述きじゅつ言語げんご供給きょうきゅうするソフトウェア・テクノロジーにじくあしくこととなった。

1985ねんに、のちにDTP業界ぎょうかい標準ひょうじゅんとなる、"PostScript"開発かいはつ発表はっぴょう。このころげの大半たいはんはAppleからのライセンス使用しようりょうであった(Appleは1983ねん前金まえきんで$100まん支払しはらい、そして$250まん出資しゅっしした[5][6])。しばらくはPostScriptのライセンス供与きょうよがビジネスのはしらであったが、1987ねんIllustrator発表はっぴょう。クリエイティブ・デザイン・ツール、アプリケーションプログラムの開発かいはつ販売はんばい参入さんにゅうするようになり、クリエイター・デザイナーけのツールがビジネスのはしらとなり、現在げんざいいしずえきずいた。

1989ねんにはPhotoshop発売はつばい写真しゃしん編集へんしゅう加工かこうソフトのデファクトとなったが、このころはまだ、アドビのビジネスは「かみ印刷いんさつすること」を実践じっせんしていた。

1991ねん登場とうじょうしたQuickTime利用りようした動画どうが編集へんしゅうソフトウェアの"ADOBE Premiere"を開発かいはつ発売はつばいする。

1993ねんには、こちらも業界ぎょうかいのスタンダードとなる、"AcrobatPDF"を開発かいはつすることで、ビジネスの方向ほうこうデジタル・データオーサリングけ、そのの「かみからデジタルへの変革へんかく提唱ていしょう」したパイオニアとなっていった。

1994ねんアルダス買収ばいしゅうAfter EffectsPersuasionPageMaker"InDesign"のもととなる技術ぎじゅつ開発かいはつしゃれる。

設立せつりつ以来いらい当初とうしょは、Apple(macOSiOSではオペレーティングシステム (OS) レベルでOpenTypeやPDFを採用さいよう)、スティーブ・ジョブズ(NeXTでは全面ぜんめんてきにPostScriptを採用さいよう)との関係かんけいふかかったが、Windows 95発売はつばいされて以降いこう、OpenTypeの設計せっけい策定さくていなどをふくめ、徐々じょじょに、マイクロソフトとの関係かんけいふかくなってきた。

2005ねん4がつ19にち競合きょうごう会社かいしゃであり訴訟そしょう合戦かっせんひろげていた[8][9][10]マクロメディア買収ばいしゅう発表はっぴょう[11]12月3にち買収ばいしゅう完了かんりょうした。

2007ねん、CEOにインドけいCEOのはしりである、シャンタヌ・ナラヤン就任しゅうにん

2009ねん10月にアクセス解析かいせき関連かんれんマーケティングサービス会社かいしゃである"オムニチュア(Omniture)"しゃのすべての発行はっこう株式かぶしき普通ふつうかぶ1かぶたり現金げんきん21.50ドル支払しはらうことにより取得しゅとくする株式かぶしき公開こうかいかいづけ実施じっし株式かぶしき希薄きはくのち純資産じゅんしさんやく18おくドル相当そうとう取引とりひきにて10月23にち買収ばいしゅう完了かんりょうした。

2012ねん月額げつがく課金かきんせいの"Adobe Creative Cloud"を発表はっぴょう同時どうじにパッケージソフトウェア"Adobe Creative Suite"の販売はんばい中止ちゅうしすると発表はっぴょうよく2013ねん完全かんぜん移行いこう)し、SaaSビジネスに積極せっきょくてきにトランスフォーメーションをげる。同年どうねんAdobe Marketing Cloud提供ていきょう開始かいしした。(2017ねんにBrandめいを、Adobe Experience Cloud変更へんこう)。

2016ねん独自どくじのAI・機械きかい学習がくしゅうのテクノロジーである、"Adobe Sensei"を発表はっぴょう。Document Cloud、Acrobat、ExperienceCloudなどでのAI活用かつよう徐々じょじょに、開始かいしすることとなる。

2018ねん電子でんし商取引しょうとりひきプラットフォーム、EC運用うんようSaaSであるMagento買収ばいしゅう[12]し、Adobe Experience Cloudのラインナップない統合とうごうし、データ活用かつよう、カスタマージャーニ、コマース、データインサイトなどをSaaSで実践じっせんするラインナップを充実じゅうじつさせ、AI、機械きかい学習がくしゅうれた。

2018ねん9がつ20日はつか、アドビシステムズはマーケティング・オートメーション、アナリティクスツールとしてシェアをばしていた有力ゆうりょく企業きぎょうである、"Marketo(マルケト)"を47おく5000まんドルで買収ばいしゅうすることを発表はっぴょう同年どうねん10がつ買収ばいしゅう完了かんりょうし、のちにExperience Cloudへと統合とうごうした。

2021ねん、IDC調査ちょうさで、Acrobat、Document Cloudが、1,000にん以上いじょうだい企業きぎょう日本にっぽん国内こくないシェアNo.1となりMicrosoftなどのアプリと連携れんけいさせて、アプリないから直接ちょくせつ編集へんしゅうコラボレーション処理しょりすることも可能かのうであるとし、マイクロソフトとのアライアンスの強化きょうかをアナウンス。

Acrobatに代表だいひょうされる、スマホから、PC、またリモートワークでも、"からデジタルへの変革へんかく"を提唱ていしょうしたパイオニアとして、いつどこでも文書ぶんしょをスキャン、編集へんしゅう共有きょうゆう署名しょめい稟議りんぎ対応たいおうできる「デジタル・コラボレーション・ツール」としてAcrobat Sign(電子でんし稟議りんぎ電子でんし署名しょめい)や、SaaSじょうでコラボ作業さぎょう完結かんけつするためにされた、"Adobe Document Cloud"が、デジタルコラボレーション、共同きょうどう作業さぎょう方法ほうほう業務ぎょうむ処理しょり方法ほうほうに、革新かくしんてきなエンタープライズ、DXツールとして日本にっぽん国内こくないでも、評価ひょうかされた。

2021ねんの、"Adobe Max"において、Behance(ビハンス:アドビが運営うんえいするクリエイターのためのソーシャルメディアプラットフォーム)において、"NFT アート"を展示てんじできるしん機能きのう発表はっぴょう。デジタルアセットから NFT をあらたに発行はっこうするには、ブロックチェーン技術ぎじゅつもちいて Mint とばれる作業さぎょうおこなう。Behanceが最初さいしょ対応たいおうしたブロックチェーン、イーサリアム(ETH)が現在げんざいでは、ソラナ(SOL) と ポリゴン(MATIC) で Mint したアートも展示てんじできるよう機能きのう拡張かくちょうされた。

2021ねん、"Best Company CEO(Large Companies)"に、シャンタヌ・ナラヤンがCreative DesignからAI、MachineLearintg、Marketing、顧客こきゃく、Experience、AcrobatなどのDocument管理かんりから、電子でんし稟議りんぎ電子でんし署名しょめい電子でんし決済けっさいまでをSaaSで実施じっし可能かのうなAdobeの方向ほうこうせいしめしたことなどが評価ひょうかされてえらばれた。(2:IBM、Arvind Krishna、3:Microsoft、Satya Nadella)

製品せいひん[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e Adobe Inc. 2021 Annual Form 10-K Report”. adobe.com (2021ねん12月3にち). 2022ねん10がつ9にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2022ねん2がつ3にち閲覧えつらん
  2. ^ a b だい26決算けっさん公告こうこく、2018ねん平成へいせい30ねん)5がつ31にちづけ官報かんぽう」(号外ごうがいだい116ごう)103ぺーじ
  3. ^ a b アドビ株式会社かぶしきがいしゃ だい32決算けっさん公告こうこく
  4. ^ >アドビ システムズ 株式会社かぶしきがいしゃ、 「アドビ株式会社かぶしきがいしゃ」へ社名しゃめい変更へんこう”. Adob Blog. アドビ株式会社かぶしきがいしゃ (2020ねん6がつ18にち). 2024ねん2がつ9にち閲覧えつらん
  5. ^ a b 創業そうぎょうから現在げんざい連綿れんめんつづくアドビの革新かくしん歴史れきし”. Mac Fan. 2021ねん4がつ19にち閲覧えつらん
  6. ^ a b アドビの創立そうりつしゃ - @IT自分じぶん戦略せんりゃく研究所けんきゅうじょ”. jibun.atmarkit.co.jp. 2021ねん4がつ19にち閲覧えつらん
  7. ^ (日本語にほんご) GRAPHICS SYMPOSIUM, https://www.youtube.com/watch?v=ui3R1Dlmsk0 2024ねん2がつ7にち閲覧えつらん 
  8. ^ べいアドビにたいする特許とっきょ侵害しんがい訴訟そしょうべいマクロメディアに軍配ぐんばい 2002/05/13 ITpro 日経にっけいコンピュータ
  9. ^ Adobe と Macromedia、泥沼どろぬま訴訟そしょう合戦かっせん終止符しゅうしふ
  10. ^ AdobeとMacromedia、特許とっきょ訴訟そしょう和解わかい
  11. ^ アドビ システムズしゃがマクロメディアしゃ買収ばいしゅう for immediate release - About Adobe
  12. ^ アドビ、Magento Commerceを買収ばいしゅう 2018/05/22

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

座標ざひょう: 北緯ほくい3719ふん51びょう 西経せいけい12153ふん37びょう / 北緯ほくい37.33083 西経せいけい121.89361 / 37.33083; -121.89361