薩迦耶見

薩迦耶見（巴ともえ利とし語ご：sakkāya-diṭṭhi，梵語ぼんご：satkāya-dṛṣṭi），音譯おんやく為ため薩迦耶達利り瑟致，義ぎ譯やく為ため有ゆう身み見み、身み見み、虛偽きょぎ身み見み、移轉いてん身み見み，佛教ぶっきょう術語じゅつご，被ひ列れつ為ため五ご見み、十じゅう隨ずい眠ねむ之これ一いち。未み斷だん薩迦耶見(又また名めい五ご陰かげ身み見み)者しゃ，必然ひつぜん伴とも隨ずい「人ひと我見がけん」及「法ほう我見がけん」。錯誤さくご認みとめ為ため靈魂れいこん真ま我流がりゅう遷未來らい(人ひと我見がけん)，或ある錯誤さくご認みとめ為ため五蘊ごうん一切法擁有自帶各種功能(法ほう我見がけん)；或ある錯誤さくご認みとめ為ため五蘊ごうん一切法擁有自帶各種功能終歸壞滅消失(斷滅だんめつ見み)；或ある錯誤さくご猜想有ゆう真しん我わが能のう擁よう有ゆう，或ある能のう控ひかえ制せい，或ある能のう出生しゅっしょう五蘊ごうん一切いっさい法ほう(梵我見がけん)。唯ただ有ゆう依よ四聖諦斷除薩迦耶見。

音義おんぎ

薩迦耶（巴ともえ利文としふみ：sakkāya，梵文ぼんぶん：satkāya），又また譯わけ為ため薩迦邪よこしま、颯迦耶，字面じめん意義いぎ為ため有ゆう身み，是ぜ由ゆかり巴ともえ利文としふみ與あずか梵文ぼんぶん的てき：sa（即そくsanta，意譯いやく為ため存在そんざい，有ゆう，也有やゆう虛偽きょぎ、移轉いてん的てき意思いし），以及kāya（意譯いやく為ため身み，即そく名めい、色いろ諸しょ蘊）所しょ組成そせい的てき複ふく合あい詞し。

概論がいろん

佛教ぶっきょう「有ゆう」，是ぜ指ゆび三さん世せい；「有ゆう身み」是ぜ指ゆび依よ三さん世せい而建立こんりゅう的てき「功こう能のう」；或ある依よ「成なり住じゅう壞」而建立こんりゅう的てき功こう能のう，又また可か稱しょう為ため「命いのち」、「壽ことぶき」。不知ふち「有ゆう身み」的てき漏も洞ほら，稱しょう為ため薩迦耶見。依よ四聖しせい諦たい伺尋五ご取と蘊斷だん薩迦耶見^[1]，即そく為ため：色いろ身み、六ろく受身み、六ろく想そう身み、六ろく思おもえ身み、六ろく識身み，以及六ろく觸さわ身み，六ろく愛あい身み等とう。五取蘊皆依有身建立，有ゆう身み苦く、有ゆう身み集しゅう、有ゆう身み滅ほろび、有ゆう身み滅めつ道どう跡あと^[2]，即そく是これ四聖しせい諦たい的まと苦く集しゅう滅めつ道どう^[3]。認みとめ為ため五ご取と蘊中ちゅう擁よう有ゆう各自かくじ功こう能のう，即そく我わが、我わが所ところ。譬たとえ如火能生のう熱ねつ，即そく是ぜ我見がけん；熱ねつ能のう被ひ火ひ生せい，即そく是ぜ我が所しょ(唯ただ知見ちけん四聖諦者知譬喻義)見解けんかい^[4]，都と名めい為ため薩迦耶見，或ある譯わけ為ため有ゆう身み見み。

婆羅門教ばらもんきょう和わ其他沙門しゃもん教派きょうは，及佛門もん內的外道げどう，依よ他た們所誤認ごにん定じょう的てき我わが或ある類似るいじ概念がいねん，加か以批判ひはん佛教ぶっきょう，因いん為ため未見みけん四よん聖ひじり諦たい故ゆえ^[5] ^[6]。依よ五蘊ごうん可分かぶん為ため有ゆう五ご種しゅ我見がけん，隨ずい次じ深入ふかいり細分さいぶん為ため二に十じゅう種しゅ薩迦耶見^[7] ^[8]。

《梵網經けい》記載きさい的てき六ろく十じゅう二見ふたみ，都と以薩迦耶見み為ため根本こんぽん^[9] ^[10]。說せつ一切いっさい有ゆう部ぶ等とう將しょう薩迦耶見列れつ為ため五ご見み之これ首しゅ。

我執がしゅう

眾生無法むほう正確せいかく觀察かんさつ由よし五取蘊，產さん生せい愛あい取と執と著しる，帶おび來らい了りょう苦く。執と著しる五蘊ごうん是ぜ我わが，為ため我執がしゅう的てき一いち種しゅ，稱しょう為ため薩迦耶我執がしゅう。我見がけん、我執がしゅう和わ我わが所ところ執と等ひとし的てき根源こんげん在ざい無明むみょう，修行しゅぎょう八はち正道せいどう，得え到いた正せい見み智慧ちえ，可か去さ除じょ這些錯誤さくご見解けんかい。

參考さんこう條目じょうもく

參考さんこう文獻ぶんけん

^
《雜ざつ阿おもね含經》卷まき3〈71經けい〉：「世尊せそん告つげ諸しょ比丘びく：我わが今いま當とう說せつ，有ゆう身み、有ゆう身み集しゅう、有ゆう身み滅ほろび、有ゆう身み滅めつ道どう跡あと。……
- 云うん何なん有ゆう身み？謂いい：五ご受陰，云うん何なん為ため五ご？色いろ受陰，受、想おもえ、行くだり、識受陰かげ，是ぜ名めい有ゆう身み。
- 云うん何なん有ゆう身み集しゅう？當來とうらい有ゆう愛あい、貪むさぼ、喜き俱，彼かれ彼かれ染しみ著ちょ，是ぜ名めい有ゆう身み集しゅう。
- 云うん何なん有ゆう身み滅めつ？當來とうらい有ゆう愛あい、貪むさぼ、喜き俱，彼かれ彼かれ樂らく著ちょ，無む餘よ斷だん、吐、盡つき、離はなれ欲よく、滅ほろび，是ぜ名めい有ゆう身み滅めつ。
- 云うん何なん有ゆう身み滅めつ道どう跡あと？謂いい八はち聖ひじり道どう：正せい見み、正せい志こころざし、正せい語ご、正業せいぎょう、正せい命いのち、正方せいほう便びん、正念しょうねん、正せい定じょう，是ぜ名めい有ゆう身み滅めつ道どう跡あと。」
《雜ざつ阿おもね含經》卷まき3〈70經けい〉：「世尊せそん告つげ諸しょ比丘びく：我わが今いま當とう說せつ，有ゆう身邊しんぺん、有ゆう身み集しゅう邊あたり、有ゆう身み滅めつ邊べ。……
- 云うん何なん有ゆう身邊しんぺん？謂いい：五ご受陰，云うん何なん為ため五ご？色いろ受陰，受、想おもえ、行くだり、識受陰かげ，是ぜ名めい有ゆう身邊しんぺん。
- 云うん何なん有ゆう身み集しゅう邊あたり？謂いい受，當來とうらい有ゆう愛あい、貪むさぼ、喜き俱，彼かれ彼かれ樂らく著ちょ，是ぜ名めい有ゆう身み集しゅう邊あたり。
- 云うん何なん有ゆう身み滅めつ邊べ？即そく此受，當來とうらい有ゆう愛あい、貪むさぼ、喜き俱，彼かれ彼かれ樂らく著ちょ，無む餘よ斷だん、吐、盡つき、離はなれ欲よく、滅ほろび、寂さび、沒ぼつ，是ぜ名めい有ゆう身み滅めつ邊べ。」
^
《雜ざつ阿おもね含經》卷まき3〈69經けい〉：「世尊せそん告つげ諸しょ比丘びく：我わが今いま當とう說せつ，有ゆう身み集しゅう趣おもむき道どう及有身み集しゅう滅めつ道どう。……
- 云うん何なん有ゆう身み集しゅう趣おもむき道どう？愚癡ぐち無む聞凡夫ぼんぷ，見み不ふ如實にょじつ知ち色しょく集しゅう、色いろ滅ほろび、色味いろみ、色いろ患、色いろ離はなれ；不ふ如實にょじつ知ち故こ，樂らく色しょく、歎色、著ちょ色しょく、住じゅう色しょく；樂らく色しょく、歎色、著ちょ色しょく、住じゅう色しょく故こ，愛あい樂らく取と；緣取へりとり有ゆう，緣えん有生ゆうせい，緣えん生せい、老おい、病やめ、死し、憂ゆう、悲、苦く、惱，如是にょぜ純大じゅんだい苦く聚生。如是にょぜ受、想おもえ、行くだり、識廣說せつ，是ぜ名めい有ゆう身み集しゅう趣おもむき道どう。比丘びく！有ゆう身み集しゅう趣おもむき道どう，當知とうち即そく是ぜ苦く集しゅう趣おもむき道どう。
- 云うん何なん有ゆう身み集しゅう滅めつ道どう？多聞たもん聖きよし弟子でし，如實にょじつ知ち色しょく、色いろ集しゅう、色いろ滅ほろび、色味いろみ、色いろ患、色いろ離はなれ；如實にょじつ知ち故こ，於色不ふ樂らく、不ふ歎、不ふ著ちょ、不ふ住じゅう；不ふ樂らく、不ふ歎、不ふ著ちょ、不ふ住じゅう故こ，彼かれ色しょく愛あい樂らく滅めつ；愛あい樂らく滅めつ則そく取と滅ほろび，取と滅めつ則そく有ゆう滅ほろび，有ゆう滅めつ則そく生滅しょうめつ，生滅しょうめつ則そく老おい、病やめ、死し、憂ゆう、悲、苦く、惱,純大じゅんだい苦く聚滅。如色，受、想おもえ、行くだり、識亦如是にょぜ，是ぜ名めい有ゆう身み滅めつ道どう跡あと。有ゆう身み滅めつ道どう跡あと，則のり是ぜ苦く滅めつ道どう跡あと，是ぜ故こ說せつ有ゆう身み滅めつ道どう跡あと。」
^
《雜ざつ阿おもね含經·三さん四よん四よん經けい》：「多聞たもん聖きよし弟子でし，於苦如實にょじつ知ち、苦く集しゅう如實にょじつ知ち、苦く滅めつ如實にょじつ知ち、苦く滅めつ道どう跡あと如實にょじつ知ち。
- 云うん何なん苦く如實にょじつ知ち？謂いい：生なま苦く、老ろう苦く、病苦びょうく、死し苦く、恩愛おんあい別べつ苦く、怨憎會かい苦く、所ところ欲ほし不ふ得とく苦く，如是にょぜ略說りゃくせつ：五ご受陰苦く，是ぜ名めい為ため苦く，如是にょぜ苦く如實にょじつ知ち。
- 云うん何なん苦く集しゅう如實にょじつ知ち？當來とうらい有ゆう愛あい、喜き、貪むさぼ俱，彼かれ彼かれ集しゅう著ちょ，是ぜ名めい苦く集しゅう，如是にょぜ苦く集しゅう如實にょじつ知ち。
- 云うん何なん苦く滅めつ如實にょじつ知ち？若わか當來とうらい有ゆう愛あい、喜き、貪むさぼ俱，彼かれ彼かれ染しみ著ちょ，無む餘よ斷だん、乃至ないし息いき、沒ぼつ，是ぜ名めい苦く滅ほろび，如是にょぜ苦く滅めつ如實にょじつ知ち。
- 云うん何なん苦く滅めつ道どう跡あと如實にょじつ知ち？謂いい：八はち聖ひじり道どう。……」
^ 《雜ざつ阿おもね含經》卷まき2〈45經けい〉：「爾なんじ時じ，世尊せそん告つげ諸しょ比丘びく：『有ゆう五ご受陰。云うん何なん為ため五ご？色いろ受陰，受、想おもえ、行くだり、識受陰かげ。若わか諸しょ沙門しゃもん、婆羅門ばらもん見み有我ありが者しゃ，一切皆於此五受陰見我。諸しょ沙門しゃもん、婆羅門ばらもん見み色しょく是ぜ我わが，色いろ異い我が，我わが在ざい色いろ，色しょく在あ我わが；見受みうけ、想おもえ、行くだり、識是我わが，識異我わが，我わが在ざい識，識在我が。愚癡ぐち無む聞凡夫ぼんぷ以無明むみょう故こ，見み色しょく是ぜ我わが、異い我が、相あい在ざい，言こと我わが真實しんじつ不ふ捨。』」
^ 《雜ざつ阿おもね含經·一いち六ろく六ろく經けい》：「爾なんじ時じ，世尊せそん告つげ諸しょ比丘びく：何なに所有しょゆう故こ？何なん所しょ起おこり？何なん所しょ繫著？何なに所見しょけん我が？令れい諸しょ眾生作さく如是にょぜ見み、如是にょぜ說せつ：『色いろ是ぜ我わが，餘よ則そく虛名きょめい；無色むしょく是ぜ我わが，餘よ則そく虛名きょめい；色しょく非ひ色いろ是ぜ我わが，餘よ則そく虛名きょめい；非ひ色いろ非ひ無色むしょく是ぜ我わが，餘よ則そく虛名きょめい。我わが有ゆう邊あたり，餘よ則そく虛名きょめい；我わが無邊むへん，餘よ則そく虛名きょめい；我わが有ゆう邊べ無邊むへん，餘よ則そく虛名きょめい；我わが非ひ有ゆう邊べ非ひ無邊むへん，餘よ則そく虛名きょめい。一いち想そう，種種しゅじゅ想おもえ，多た想おもえ，無量むりょう想そう；我わが一向いっこう樂らく，一向いっこう苦く，若わか苦く、樂らく，不ふ苦く不ふ樂らく，餘よ則そく虛名きょめい。』」
《雜ざつ阿おもね含經·一いち六ろく七なな經けい》：「爾なんじ時じ，世尊せそん告つげ諸しょ比丘びく：何なに所有しょゆう故こ？何なん所しょ起おこり？何なん所しょ繫著？何なに所見しょけん我が？令れい諸しょ眾生作さく如是にょぜ見み、如是にょぜ說せつ：『色いろ是ぜ我わが，餘よ則そく妄想もうそう；非ひ色いろ、非ひ非ひ色いろ是ぜ我わが，餘よ則そく妄想もうそう。我わが有ゆう邊あたり，餘よ則そく妄想もうそう；我わが無邊むへん，餘よ則そく妄想もうそう；我わが非ひ有ゆう邊べ非ひ無邊むへん，餘よ則そく妄想もうそう。我わが一いち想そう、種種しゅじゅ想おもえ、少しょう想おもえ、無量むりょう想そう；我わが一向いっこう樂らく、一向いっこう苦く，若わか苦く、樂らく，不ふ苦く不ふ樂らく。』」
^ 《雜ざつ阿おもね含經·五ご七なな〇經けい》：「時じ，長者ちょうじゃ即そく問とい梨なし犀さい達たち多た：尊者そんじゃ！凡世間あいだ所見しょけん，何なん本ほん？何なん集しゅう？何なに生せい？何なん轉てん？尊者そんじゃ梨なし犀さい達たち多た答こたえ言ごと：長者ちょうじゃ！凡世間あいだ所見しょけん，或ある言げん有我ありが，或ある說せつ眾生，或ある說せつ壽命じゅみょう，或ある說せつ世間せけん吉凶きっきょう，斯等諸見しょみ，一切皆以身見為本，身み見み集しゅう，身み見み生せい，身み見み轉てん。復ふく問とい：尊者そんじゃ！云うん何なん為ため身み見み？答こたえ言ごと：長者ちょうじゃ！愚癡ぐち無む聞凡夫ぼんぷ，見み色しょく是ぜ我わが，色いろ異い我が，色しょく中ちゅう我わが，我わが中なか色いろ，受、想おもえ、行くだり、識見しきけん是ぜ我わが，識異我わが，我わが中なか識，識中我わが，長者ちょうじゃ！是ぜ名めい身み見み。」
《雜ざつ阿おもね含經·四よん五經ごきょう》：「有ゆう五ご受陰，云うん何なん為ため五ご？色いろ受陰，受、想おもえ、行くだり、識受陰かげ。若わか諸しょ沙門しゃもん、婆羅門ばらもん，見み有我ありが者しゃ，一切いっさい皆みな於此五ご受陰，見み我わが。諸しょ沙門しゃもん、婆羅門ばらもん，見み色しょく是ぜ我わが，色いろ異い我が，我わが在ざい色いろ，色しょく在あ我わが；見受みうけ、想おもえ、行くだり、識是我わが，識異我わが，我わが在ざい識，識在我が。」
^ 《雜ざつ阿おもね含經·六ろく三さん經けい》：「有ゆう五ご受陰？謂いい：色いろ受陰，受、想おもえ、行くだり、識受陰かげ。比丘びく！若わか沙門しゃもん、婆羅門ばらもん，計けい有我ありが，一切いっさい皆みな於此五ご受陰，計けい有我ありが，何等なんら為ため五ご？諸しょ沙門しゃもん、婆羅門ばらもん，於色見しきみ是ぜ我わが，異い我が，相あい在ざい；如是にょぜ受、想おもえ、行くだり、識，見み是ぜ我わが，異い我が，相そう在ざい。」
^ 《雜ざつ阿おもね含經·一いち〇九きゅう經けい》：「愚癡ぐち無む聞凡夫ぼんぷ，見み色しょく是ぜ我わが，異い我が，我わが在ざい色いろ，色しょく在あ我わが；見受みうけ、想おもえ、行くだり、識，是ぜ我わが，異い我が，我わが在ざい識，識在我が。」
《發はつ智さとし論ろん》：「此二に十じゅう句く薩迦耶見，幾いく我見がけん？幾いく我わが所見しょけん耶？答こたえ：五ご我見がけん，謂いい：等とう隨ずい觀かん色しょく是ぜ我わが，受、想おもえ、行くだり、識是我わが；十じゅう五ご我わが所見しょけん，謂いい：等とう隨ずい觀かん我わが有色ゆうしょく，色しょく是ぜ我わが所ところ，我わが在ざい色しょく中ちゅう，我わが有ゆう受、想おもえ、行くだり、識，受、想おもえ、行くだり、識是我わが所ところ，我わが在ざい受、想おもえ、行くだり、識中。」
^ 引用いんよう错误：没ぼつ有ゆう为名为fwj的てき参考さんこう文献ぶんけん提供ていきょう内容ないよう
^ 《雜ざつ阿おもね含經·一いち一いち〇經けい》：「薩遮尼あま犍子白しろ佛ふつ言ごと：瞿曇！我わが今いま當とう說せつ譬たとえ。……譬たとえ如世間あいだ一切いっさい所作しょさ，皆みな依よ於地，如是にょぜ色しょく是ぜ我人われひと，善惡ぜんあく從したがえ生なま；受、想おもえ、行くだり、識是我人われひと，善惡ぜんあく從したがえ生せい。又また復ふく譬たとえ如人界かい、神かみ界かい、藥草やくそう、樹木じゅもく，皆みな依よ於地而得生長せいちょう，如是にょぜ色しょく是ぜ我人われひと，受、想おもえ、行くだり、識是我人われひと。……如是にょぜ，瞿曇！色いろ是ぜ我人われひと，受、想おもえ、行くだり、識是我人われひと，此等諸しょ眾，悉作是ぜ說せつ。」

[1] 《雜ざつ阿おもね含經》卷まき3〈71經けい〉：「世尊せそん告つげ諸しょ比丘びく：我わが今いま當とう說せつ，有ゆう身み、有ゆう身み集しゅう、有ゆう身み滅ほろび、有ゆう身み滅めつ道どう跡あと。……
云うん何なん有ゆう身み？謂いい：五ご受陰，云うん何なん為ため五ご？色いろ受陰，受、想おもえ、行くだり、識受陰かげ，是ぜ名めい有ゆう身み。

云うん何なん有ゆう身み集しゅう？當來とうらい有ゆう愛あい、貪むさぼ、喜き俱，彼かれ彼かれ染しみ著ちょ，是ぜ名めい有ゆう身み集しゅう。

云うん何なん有ゆう身み滅めつ？當來とうらい有ゆう愛あい、貪むさぼ、喜き俱，彼かれ彼かれ樂らく著ちょ，無む餘よ斷だん、吐、盡つき、離はなれ欲よく、滅ほろび，是ぜ名めい有ゆう身み滅めつ。

云うん何なん有ゆう身み滅めつ道どう跡あと？謂いい八はち聖ひじり道どう：正せい見み、正せい志こころざし、正せい語ご、正業せいぎょう、正せい命いのち、正方せいほう便びん、正念しょうねん、正せい定じょう，是ぜ名めい有ゆう身み滅めつ道どう跡あと。」
《雜ざつ阿おもね含經》卷まき3〈70經けい〉：「世尊せそん告つげ諸しょ比丘びく：我わが今いま當とう說せつ，有ゆう身邊しんぺん、有ゆう身み集しゅう邊あたり、有ゆう身み滅めつ邊べ。……
云うん何なん有ゆう身邊しんぺん？謂いい：五ご受陰，云うん何なん為ため五ご？色いろ受陰，受、想おもえ、行くだり、識受陰かげ，是ぜ名めい有ゆう身邊しんぺん。

云うん何なん有ゆう身み集しゅう邊あたり？謂いい受，當來とうらい有ゆう愛あい、貪むさぼ、喜き俱，彼かれ彼かれ樂らく著ちょ，是ぜ名めい有ゆう身み集しゅう邊あたり。

云うん何なん有ゆう身み滅めつ邊べ？即そく此受，當來とうらい有ゆう愛あい、貪むさぼ、喜き俱，彼かれ彼かれ樂らく著ちょ，無む餘よ斷だん、吐、盡つき、離はなれ欲よく、滅ほろび、寂さび、沒ぼつ，是ぜ名めい有ゆう身み滅めつ邊べ。」

[2] 云うん何なん有ゆう身み？謂いい：五ご受陰，云うん何なん為ため五ご？色いろ受陰，受、想おもえ、行くだり、識受陰かげ，是ぜ名めい有ゆう身み。

[3] 云うん何なん有ゆう身み集しゅう？當來とうらい有ゆう愛あい、貪むさぼ、喜き俱，彼かれ彼かれ染しみ著ちょ，是ぜ名めい有ゆう身み集しゅう。

[4] 云うん何なん有ゆう身み滅めつ？當來とうらい有ゆう愛あい、貪むさぼ、喜き俱，彼かれ彼かれ樂らく著ちょ，無む餘よ斷だん、吐、盡つき、離はなれ欲よく、滅ほろび，是ぜ名めい有ゆう身み滅めつ。

[5] 云うん何なん有ゆう身み滅めつ道どう跡あと？謂いい八はち聖ひじり道どう：正せい見み、正せい志こころざし、正せい語ご、正業せいぎょう、正せい命いのち、正方せいほう便びん、正念しょうねん、正せい定じょう，是ぜ名めい有ゆう身み滅めつ道どう跡あと。」

[6] 云うん何なん有ゆう身邊しんぺん？謂いい：五ご受陰，云うん何なん為ため五ご？色いろ受陰，受、想おもえ、行くだり、識受陰かげ，是ぜ名めい有ゆう身邊しんぺん。

[7] 云うん何なん有ゆう身み集しゅう邊あたり？謂いい受，當來とうらい有ゆう愛あい、貪むさぼ、喜き俱，彼かれ彼かれ樂らく著ちょ，是ぜ名めい有ゆう身み集しゅう邊あたり。

[8] 云うん何なん有ゆう身み滅めつ邊べ？即そく此受，當來とうらい有ゆう愛あい、貪むさぼ、喜き俱，彼かれ彼かれ樂らく著ちょ，無む餘よ斷だん、吐、盡つき、離はなれ欲よく、滅ほろび、寂さび、沒ぼつ，是ぜ名めい有ゆう身み滅めつ邊べ。」

[2] 《雜ざつ阿おもね含經》卷まき3〈69經けい〉：「世尊せそん告つげ諸しょ比丘びく：我わが今いま當とう說せつ，有ゆう身み集しゅう趣おもむき道どう及有身み集しゅう滅めつ道どう。……
云うん何なん有ゆう身み集しゅう趣おもむき道どう？愚癡ぐち無む聞凡夫ぼんぷ，見み不ふ如實にょじつ知ち色しょく集しゅう、色いろ滅ほろび、色味いろみ、色いろ患、色いろ離はなれ；不ふ如實にょじつ知ち故こ，樂らく色しょく、歎色、著ちょ色しょく、住じゅう色しょく；樂らく色しょく、歎色、著ちょ色しょく、住じゅう色しょく故こ，愛あい樂らく取と；緣取へりとり有ゆう，緣えん有生ゆうせい，緣えん生せい、老おい、病やめ、死し、憂ゆう、悲、苦く、惱，如是にょぜ純大じゅんだい苦く聚生。如是にょぜ受、想おもえ、行くだり、識廣說せつ，是ぜ名めい有ゆう身み集しゅう趣おもむき道どう。比丘びく！有ゆう身み集しゅう趣おもむき道どう，當知とうち即そく是ぜ苦く集しゅう趣おもむき道どう。

云うん何なん有ゆう身み集しゅう滅めつ道どう？多聞たもん聖きよし弟子でし，如實にょじつ知ち色しょく、色いろ集しゅう、色いろ滅ほろび、色味いろみ、色いろ患、色いろ離はなれ；如實にょじつ知ち故こ，於色不ふ樂らく、不ふ歎、不ふ著ちょ、不ふ住じゅう；不ふ樂らく、不ふ歎、不ふ著ちょ、不ふ住じゅう故こ，彼かれ色しょく愛あい樂らく滅めつ；愛あい樂らく滅めつ則そく取と滅ほろび，取と滅めつ則そく有ゆう滅ほろび，有ゆう滅めつ則そく生滅しょうめつ，生滅しょうめつ則そく老おい、病やめ、死し、憂ゆう、悲、苦く、惱,純大じゅんだい苦く聚滅。如色，受、想おもえ、行くだり、識亦如是にょぜ，是ぜ名めい有ゆう身み滅めつ道どう跡あと。有ゆう身み滅めつ道どう跡あと，則のり是ぜ苦く滅めつ道どう跡あと，是ぜ故こ說せつ有ゆう身み滅めつ道どう跡あと。」

[10] 云うん何なん有ゆう身み集しゅう趣おもむき道どう？愚癡ぐち無む聞凡夫ぼんぷ，見み不ふ如實にょじつ知ち色しょく集しゅう、色いろ滅ほろび、色味いろみ、色いろ患、色いろ離はなれ；不ふ如實にょじつ知ち故こ，樂らく色しょく、歎色、著ちょ色しょく、住じゅう色しょく；樂らく色しょく、歎色、著ちょ色しょく、住じゅう色しょく故こ，愛あい樂らく取と；緣取へりとり有ゆう，緣えん有生ゆうせい，緣えん生せい、老おい、病やめ、死し、憂ゆう、悲、苦く、惱，如是にょぜ純大じゅんだい苦く聚生。如是にょぜ受、想おもえ、行くだり、識廣說せつ，是ぜ名めい有ゆう身み集しゅう趣おもむき道どう。比丘びく！有ゆう身み集しゅう趣おもむき道どう，當知とうち即そく是ぜ苦く集しゅう趣おもむき道どう。

[11] 云うん何なん有ゆう身み集しゅう滅めつ道どう？多聞たもん聖きよし弟子でし，如實にょじつ知ち色しょく、色いろ集しゅう、色いろ滅ほろび、色味いろみ、色いろ患、色いろ離はなれ；如實にょじつ知ち故こ，於色不ふ樂らく、不ふ歎、不ふ著ちょ、不ふ住じゅう；不ふ樂らく、不ふ歎、不ふ著ちょ、不ふ住じゅう故こ，彼かれ色しょく愛あい樂らく滅めつ；愛あい樂らく滅めつ則そく取と滅ほろび，取と滅めつ則そく有ゆう滅ほろび，有ゆう滅めつ則そく生滅しょうめつ，生滅しょうめつ則そく老おい、病やめ、死し、憂ゆう、悲、苦く、惱,純大じゅんだい苦く聚滅。如色，受、想おもえ、行くだり、識亦如是にょぜ，是ぜ名めい有ゆう身み滅めつ道どう跡あと。有ゆう身み滅めつ道どう跡あと，則のり是ぜ苦く滅めつ道どう跡あと，是ぜ故こ說せつ有ゆう身み滅めつ道どう跡あと。」

[3] 《雜ざつ阿おもね含經·三さん四よん四よん經けい》：「多聞たもん聖きよし弟子でし，於苦如實にょじつ知ち、苦く集しゅう如實にょじつ知ち、苦く滅めつ如實にょじつ知ち、苦く滅めつ道どう跡あと如實にょじつ知ち。
云うん何なん苦く如實にょじつ知ち？謂いい：生なま苦く、老ろう苦く、病苦びょうく、死し苦く、恩愛おんあい別べつ苦く、怨憎會かい苦く、所ところ欲ほし不ふ得とく苦く，如是にょぜ略說りゃくせつ：五ご受陰苦く，是ぜ名めい為ため苦く，如是にょぜ苦く如實にょじつ知ち。

云うん何なん苦く集しゅう如實にょじつ知ち？當來とうらい有ゆう愛あい、喜き、貪むさぼ俱，彼かれ彼かれ集しゅう著ちょ，是ぜ名めい苦く集しゅう，如是にょぜ苦く集しゅう如實にょじつ知ち。

云うん何なん苦く滅めつ如實にょじつ知ち？若わか當來とうらい有ゆう愛あい、喜き、貪むさぼ俱，彼かれ彼かれ染しみ著ちょ，無む餘よ斷だん、乃至ないし息いき、沒ぼつ，是ぜ名めい苦く滅ほろび，如是にょぜ苦く滅めつ如實にょじつ知ち。

云うん何なん苦く滅めつ道どう跡あと如實にょじつ知ち？謂いい：八はち聖ひじり道どう。……」

[13] 云うん何なん苦く如實にょじつ知ち？謂いい：生なま苦く、老ろう苦く、病苦びょうく、死し苦く、恩愛おんあい別べつ苦く、怨憎會かい苦く、所ところ欲ほし不ふ得とく苦く，如是にょぜ略說りゃくせつ：五ご受陰苦く，是ぜ名めい為ため苦く，如是にょぜ苦く如實にょじつ知ち。

[14] 云うん何なん苦く集しゅう如實にょじつ知ち？當來とうらい有ゆう愛あい、喜き、貪むさぼ俱，彼かれ彼かれ集しゅう著ちょ，是ぜ名めい苦く集しゅう，如是にょぜ苦く集しゅう如實にょじつ知ち。

[15] 云うん何なん苦く滅めつ如實にょじつ知ち？若わか當來とうらい有ゆう愛あい、喜き、貪むさぼ俱，彼かれ彼かれ染しみ著ちょ，無む餘よ斷だん、乃至ないし息いき、沒ぼつ，是ぜ名めい苦く滅ほろび，如是にょぜ苦く滅めつ如實にょじつ知ち。

[16] 云うん何なん苦く滅めつ道どう跡あと如實にょじつ知ち？謂いい：八はち聖ひじり道どう。……」

[4] 《雜ざつ阿おもね含經》卷まき2〈45經けい〉：「爾なんじ時じ，世尊せそん告つげ諸しょ比丘びく：『有ゆう五ご受陰。云うん何なん為ため五ご？色いろ受陰，受、想おもえ、行くだり、識受陰かげ。若わか諸しょ沙門しゃもん、婆羅門ばらもん見み有我ありが者しゃ，一切皆於此五受陰見我。諸しょ沙門しゃもん、婆羅門ばらもん見み色しょく是ぜ我わが，色いろ異い我が，我わが在ざい色いろ，色しょく在あ我わが；見受みうけ、想おもえ、行くだり、識是我わが，識異我わが，我わが在ざい識，識在我が。愚癡ぐち無む聞凡夫ぼんぷ以無明むみょう故こ，見み色しょく是ぜ我わが、異い我が、相あい在ざい，言こと我わが真實しんじつ不ふ捨。』」

[5] 《雜ざつ阿おもね含經·一いち六ろく六ろく經けい》：「爾なんじ時じ，世尊せそん告つげ諸しょ比丘びく：何なに所有しょゆう故こ？何なん所しょ起おこり？何なん所しょ繫著？何なに所見しょけん我が？令れい諸しょ眾生作さく如是にょぜ見み、如是にょぜ說せつ：『色いろ是ぜ我わが，餘よ則そく虛名きょめい；無色むしょく是ぜ我わが，餘よ則そく虛名きょめい；色しょく非ひ色いろ是ぜ我わが，餘よ則そく虛名きょめい；非ひ色いろ非ひ無色むしょく是ぜ我わが，餘よ則そく虛名きょめい。我わが有ゆう邊あたり，餘よ則そく虛名きょめい；我わが無邊むへん，餘よ則そく虛名きょめい；我わが有ゆう邊べ無邊むへん，餘よ則そく虛名きょめい；我わが非ひ有ゆう邊べ非ひ無邊むへん，餘よ則そく虛名きょめい。一いち想そう，種種しゅじゅ想おもえ，多た想おもえ，無量むりょう想そう；我わが一向いっこう樂らく，一向いっこう苦く，若わか苦く、樂らく，不ふ苦く不ふ樂らく，餘よ則そく虛名きょめい。』」
《雜ざつ阿おもね含經·一いち六ろく七なな經けい》：「爾なんじ時じ，世尊せそん告つげ諸しょ比丘びく：何なに所有しょゆう故こ？何なん所しょ起おこり？何なん所しょ繫著？何なに所見しょけん我が？令れい諸しょ眾生作さく如是にょぜ見み、如是にょぜ說せつ：『色いろ是ぜ我わが，餘よ則そく妄想もうそう；非ひ色いろ、非ひ非ひ色いろ是ぜ我わが，餘よ則そく妄想もうそう。我わが有ゆう邊あたり，餘よ則そく妄想もうそう；我わが無邊むへん，餘よ則そく妄想もうそう；我わが非ひ有ゆう邊べ非ひ無邊むへん，餘よ則そく妄想もうそう。我わが一いち想そう、種種しゅじゅ想おもえ、少しょう想おもえ、無量むりょう想そう；我わが一向いっこう樂らく、一向いっこう苦く，若わか苦く、樂らく，不ふ苦く不ふ樂らく。』」

[6] 《雜ざつ阿おもね含經·五ご七なな〇經けい》：「時じ，長者ちょうじゃ即そく問とい梨なし犀さい達たち多た：尊者そんじゃ！凡世間あいだ所見しょけん，何なん本ほん？何なん集しゅう？何なに生せい？何なん轉てん？尊者そんじゃ梨なし犀さい達たち多た答こたえ言ごと：長者ちょうじゃ！凡世間あいだ所見しょけん，或ある言げん有我ありが，或ある說せつ眾生，或ある說せつ壽命じゅみょう，或ある說せつ世間せけん吉凶きっきょう，斯等諸見しょみ，一切皆以身見為本，身み見み集しゅう，身み見み生せい，身み見み轉てん。復ふく問とい：尊者そんじゃ！云うん何なん為ため身み見み？答こたえ言ごと：長者ちょうじゃ！愚癡ぐち無む聞凡夫ぼんぷ，見み色しょく是ぜ我わが，色いろ異い我が，色しょく中ちゅう我わが，我わが中なか色いろ，受、想おもえ、行くだり、識見しきけん是ぜ我わが，識異我わが，我わが中なか識，識中我わが，長者ちょうじゃ！是ぜ名めい身み見み。」
《雜ざつ阿おもね含經·四よん五經ごきょう》：「有ゆう五ご受陰，云うん何なん為ため五ご？色いろ受陰，受、想おもえ、行くだり、識受陰かげ。若わか諸しょ沙門しゃもん、婆羅門ばらもん，見み有我ありが者しゃ，一切いっさい皆みな於此五ご受陰，見み我わが。諸しょ沙門しゃもん、婆羅門ばらもん，見み色しょく是ぜ我わが，色いろ異い我が，我わが在ざい色いろ，色しょく在あ我わが；見受みうけ、想おもえ、行くだり、識是我わが，識異我わが，我わが在ざい識，識在我が。」

[7] 《雜ざつ阿おもね含經·六ろく三さん經けい》：「有ゆう五ご受陰？謂いい：色いろ受陰，受、想おもえ、行くだり、識受陰かげ。比丘びく！若わか沙門しゃもん、婆羅門ばらもん，計けい有我ありが，一切いっさい皆みな於此五ご受陰，計けい有我ありが，何等なんら為ため五ご？諸しょ沙門しゃもん、婆羅門ばらもん，於色見しきみ是ぜ我わが，異い我が，相あい在ざい；如是にょぜ受、想おもえ、行くだり、識，見み是ぜ我わが，異い我が，相そう在ざい。」

[8] 《雜ざつ阿おもね含經·一いち〇九きゅう經けい》：「愚癡ぐち無む聞凡夫ぼんぷ，見み色しょく是ぜ我わが，異い我が，我わが在ざい色いろ，色しょく在あ我わが；見受みうけ、想おもえ、行くだり、識，是ぜ我わが，異い我が，我わが在ざい識，識在我が。」
《發はつ智さとし論ろん》：「此二に十じゅう句く薩迦耶見，幾いく我見がけん？幾いく我わが所見しょけん耶？答こたえ：五ご我見がけん，謂いい：等とう隨ずい觀かん色しょく是ぜ我わが，受、想おもえ、行くだり、識是我わが；十じゅう五ご我わが所見しょけん，謂いい：等とう隨ずい觀かん我わが有色ゆうしょく，色しょく是ぜ我わが所ところ，我わが在ざい色しょく中ちゅう，我わが有ゆう受、想おもえ、行くだり、識，受、想おもえ、行くだり、識是我わが所ところ，我わが在ざい受、想おもえ、行くだり、識中。」

[fwj-9] 引用いんよう错误：没ぼつ有ゆう为名为fwj的てき参考さんこう文献ぶんけん提供ていきょう内容ないよう

[10] 《雜ざつ阿おもね含經·一いち一いち〇經けい》：「薩遮尼あま犍子白しろ佛ふつ言ごと：瞿曇！我わが今いま當とう說せつ譬たとえ。……譬たとえ如世間あいだ一切いっさい所作しょさ，皆みな依よ於地，如是にょぜ色しょく是ぜ我人われひと，善惡ぜんあく從したがえ生なま；受、想おもえ、行くだり、識是我人われひと，善惡ぜんあく從したがえ生せい。又また復ふく譬たとえ如人界かい、神かみ界かい、藥草やくそう、樹木じゅもく，皆みな依よ於地而得生長せいちょう，如是にょぜ色しょく是ぜ我人われひと，受、想おもえ、行くだり、識是我人われひと。……如是にょぜ，瞿曇！色いろ是ぜ我人われひと，受、想おもえ、行くだり、識是我人われひと，此等諸しょ眾，悉作是ぜ說せつ。」

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