エリック・サティ
エリック・サティ Erik Satie | |
---|---|
1920 | |
1866 フランス | |
フランス | |
1925 フランス | |
パリ スコラ・カントルム | |
ジャンル |
クラシック ロマン |
|
エリック・アルフレッド・レスリ・サティ(Éric Alfred Leslie Satie、
「
生涯 [編集 ]
1866
1870
パリ
1887
なお『
1893
1898
1919
アルコール
年表 [編集 ]
生涯 [編集 ]
- 1866
年 5月17日 - フランス第 二 帝政 時代 にノルマンディーはカルヴァドス地方 の港町 オンフルールで生 まれる。聖 公会 で洗礼 を受 ける。 - 1870
年 -父 アルフレッド・サティ (Alfred Satie) が海運 業 を辞 め、一家 はパリに移住 する。 - 1872
年 - スコットランド出身 の母 ジェーン(Jane Satie、英語 発音 音 写 ではジェイン)が死去 。オンフルールに住 む父方 の祖父母 に預 けられ、カトリックとして再度 洗礼 を受 ける。教会 のパイプオルガンに魅 せられて入 り浸 る。 - 1874
年 -祖父 ジュール・サティがエリックにヴィーノのもとで音楽 を学 ばせる。 - 1878
年 -祖母 ユラーリがオンフルールの浜辺 で溺死 体 で発見 される。サティは父 のいるパリへ再度 移住 する。 - 1879
年 - パリ音楽 院 に入学 。父 アルフレッドがピアノ教師 であったユージェニ・バルネシュと再婚 する。 - 1886
年 -音楽 院 が退屈 すぎるとして退学 する。 - 1887
年 - シャンソン酒場 のピアノ弾 きになる。当時 20-21歳 。 - 1889
年 - パリ万国博覧会 で日本 の歌謡 に触 れる。 - 1890
年 -薔薇 十 字 団 の創始 者 であるジョセファン・ペラダンと出会 う。 - 1891
年 -聖 杯 の薔薇 十 字 団 聖歌 隊長 に任命 される。 - 1893
年 -画家 シュザンヌ・ヴァラドンと交際 を始 め、彼女 に300通 を超 える手紙 を書 く。しかし、6か月 後 に絶交 している。 - 1904
年 - スコラ・カントルムに入学 。 - 1905
年 - シュヴィヤール演奏 会 の会場 で雨傘 で決闘 し、警察 に留置 される。当時 38-39歳 。 - 1908
年 - スコラ・カントルムを卒業 。パリ郊外 アルクイユの急進 社会 主義 委員 会 に入党 する。 - 1914
年 -詩人 ジャン・コクトーと知 り合 う。 - 1919
年 - パリで活動 するダダイスムの芸術 家 たちと交流 し、自身 もメンバーとなる。当時 52-53歳 。 - 1925
年 7月 1日 - アルコール乱用 のために肝硬変 を患 っていたが、聖 ジョゼフ病院 にて59歳 で死去 した。その後 間 もなくしてアルクイユの共同 墓地 (Cemetery) [1]に埋葬 された。
没後 [編集 ]
作風 [編集 ]
それまでの
また、
また、
サティが
作品 [編集 ]
舞台 作品 [編集 ]
- あやつり
人形 劇 『ブラバンのジュヴィエーヴ』- 1899年 喜 歌劇 『思春期 』(別名 「愛 の芽生 え」「いとしい奴 」とも)劇 付随 音楽 『星 たちの息子 』(フルート・ハープによる原曲 は消失 )- 1891年 - バレエ
音楽 『ユスピュ』- 1892年 喜 歌劇 『メドゥーサの罠 』- 1913年 (脚本 ・作曲 )- バレエ
音楽 『パラード』- 1917年 交響 劇 『ソクラテス』- 1920年 - グノーの
歌劇 『にわか医師 』のためのレチタティーヴォ - 1923年 - パントマイム『びっくり
箱 』- 1929年 (編曲 ) - バレエ
音楽 『メルキュール』- 1924年 - バレエ
音楽 『本日 休演 (ルラーシュ)』- 1924年 - バレエ
幕間 に上映 された「映画 『幕間 』のための音楽 」を含 む
- バレエ
- 「
救 いの旗 」のための頌歌 - ナザレ
人 天国 の英雄 的 な門 への前奏 曲 夢見 る魚 - サーカス
劇 『5つのしかめっ面 』- 1914年
ピアノ曲 [編集 ]
- アレグロ
- ワルツ=バレエ - 1885
年 幻想 ワルツ - 1885年 - 4つのオジーヴ(
尖 弓形 )- 1886年 - 3つのサラバンド - 1887
年 - 3つのジムノペディ - 1888
年 - グノシエンヌ(6
曲 )- 1890年 薔薇 十 字 教団 の最初 の思想 - 1891年 - 「
星 たちの息子 」への3つの前奏 曲 - 1891年 - 「パンセ」のライトモティーフ - 1891
年 - バラ
十 字 教団 のファンファーレ - 1892年 - ナザレ
人 の前奏 曲 I、II - 1892年 - エジナールの
前奏 曲 - 1892年 ? 祈 り - 1893年 から1895年 (断片 )- ヴェクサシオン(
嫌 がらせ) - 1893年 から1895年 - ゴシック
舞曲 (副題 「我 が魂 の大 いなる静 けさと堅固 な平安 のための9日間 の祈祷 崇拝 と聖歌 隊 的 協賛 」)- 1893年 天国 への英雄 的 な門 への前奏 曲 - 1894年 冷 たい小品 - 1897年 - ビックリ
箱 - 1899年 舞踏 への小 序曲 - 1900年 貧 しき者 の夢想 (Robert Cabyによる校訂 )- 1900年 世俗 的 で豪華 な唱句 - 1900年 愛撫 - 1897年 - ジュ・トゥ・ヴー - 1900
年 夢見 る魚 - 1901年 金 の粉 - 1902年 梨 の形 をした3つの小品 (4手 連弾 )- 1903年 - エンパイア
劇場 のプリマドンナ - 1904年 壁紙 的 な前奏 曲 - 1906年 - パッサカリア - 1906
年 - 12の
小 コラール - 1906年 - フーガ・ワルツ - 1906
年 新 ・冷 たい小品 - 1906年 ?不愉快 な概要 (4手 連弾 )- 1908年 から1912年 - 2つの
夜 の夢 - 1911年 馬 の装具 で(4手 連弾 )- 1911年 - 〈
犬 のための〉ぶよぶよした前奏 曲 - 1912年 - 〈
犬 のための〉ぶよぶよした本当 の前奏 曲 - 1912年 自動 記述 法 - 1913年 干 からびた胎児 - 1913年 - あらゆる
意味 にでっちあげられた数 章 - 1913年 - でぶっちょ
木製 人形 へのスケッチとからかい - 1913年 古 い金貨 と古 い鎧 - 1913年 子供 の音楽 集 - 1913年 新 ・子供 の音楽 集 - 1913年 世紀 的 な時間 と瞬間 的 な時間 - 1914年 嫌 らしい気取 り屋 の3つの高雅 なワルツ - 1914年 - スポーツと
気晴 らし(全 21曲 )- 1914年 - 5つのしかめっ
面 - 1915年 。サティによるオーケストラ版 は現存 するが、サティのピアノ・スケッチは紛失 。ミヨー、高橋 アキによるピアノ独奏 用 の編曲 版 がある。 最後 から2番目 の思想 - 1915年 官僚 的 なソナチネ(全 3楽章 )- 1917年 - 5つの
夜想曲 (3つの夜想曲 +第 4と第 5の夜想曲 )- 1919年 - パンダグリュエルの
幼年 時代 の夢 - 1919年 最初 のメヌエット - 1920年 風変 わりな女 (管弦楽 曲 、または4手 連弾 )- 1920年 - シネマ - 1924
年
童話 音楽 の献立 表 絵 に描 いたような子供 らしさ- はた
迷惑 な微罪
- メドゥーサの
罠 踊 る操 り人形 - ラグ・タイム・パラード
- パラード
組 み立 てられた3つの小品 (4手 連弾 と小 管弦楽 団 )- ハンガリーの
歌 - 1889年 のパリ万博 で聞 いたハンガリー音楽 を採譜 したもの。サティの作品 ではない。 - 「ヒザンティン
帝国 の王子 」前奏 曲 (消失 ) - クリスマス(
消失 ) 詩篇 (消失 )- バレエのための
物語 (消失 ) - アリーヌ・ポルカ
- 2つの
物 - バスクのメヌエット
不思議 なコント作家 - ピエロの
夕食 - シャツ
野蛮 な歌 皿 の上 の夢 薔薇 の指 への夜明 け若 い令嬢 のためにノルマンディの騎士 によって催 された祝宴
その他 の器楽 曲 [編集 ]
右 や左 に見 えるもの〜眼鏡 無 しで(全 3曲 、ヴァイオリンとピアノ)- 1914年 から1915年 家具 の音楽 - 1920年 - いつも
片目 を開 けて眠 るよく肥 った猿 の王様 を目覚 めさせる為 のファンファーレ(2トランペット)- 1921年 - 2つの
弦楽 四 重奏 曲 -作曲 年 不 詳 再 発見 された像 の娯楽 (オルガンとトランペット)- シテール
島 への船出 (ヴァイオリンとピアノ)
宗教 曲 [編集 ]
貧者 のミサ信仰 のミサ(オルガン曲 )(消失 )
歌曲 [編集 ]
- 3つの
歌曲 花 - シャンソン
- やさしく
- こんにちは、ビキ
エリゼ宮 の晩餐 会 男 寡魔女 - ピカドールは
死 んだ 子供 の殉教 空気 の幽霊 - オックスフォード
帝国 (歌詞 散逸 ) 歌詞 のない3つの歌曲 - いいともショショット
中世 の歌 - 3つの
恋愛 詩 - 4つのささやかなメロディ
潜水 人形 十 代 の合唱 神 の赤 い信条 - ベストを
着 た肖像 - おーい! おーい!
医者 の家 で戦 いの前日 - ポールとヴィルジニー
大 きな島 の王様 - ロクサーヌ(
消失 ) 乗 り合 いバス- カリフォルニアの
伝説 - ジュ・トゥ・ヴー
語録 [編集 ]
- 「
肝心 なのはレジオン・ドヌール勲章 を拒絶 することではないんだよ。なんとしても勲章 など受 けるような仕事 をしないでいることが必要 なんだ」(ジャン・コクトーに対 して) - 「
皆 自分 たちのしたいことをちょっとやりすぎると、君 は思 わないかい」
著書 [編集 ]
- エリック・サティ
著 、藤 富保 男 編 訳 編 『エリック・サティ詩集 』思潮 社 、1989年 12月1日 。ISBN 4-7837-2411-3、ISBN 978-4-7837-2411-7、OCLC 672790706 。 - エリック・サティ
著 、秋山 邦 晴 、岩佐 鉄男 編 訳 編 『卵 のように軽 やかに─サティによるサティ』筑摩書房 〈筑摩 叢書 〉、1992年 。- エリック・サティ
著 、秋山 邦 晴 、岩佐 鉄男 編 訳 編 『卵 のように軽 やかに─サティによるサティ』筑摩書房 〈ちくま学芸 文庫 〉、2014年 11月 10日 。ISBN 4-480-09634-5、ISBN 978-4-480-09634-0、OCLC 897088391 。
- エリック・サティ
- エリック・サティ
著 、岩崎 力 訳 、オルネラ・ヴォルタ編 『エリック・サティ文集 』白水 社 、1997年 2月 1日 。ISBN 4-560-03727-2、ISBN 978-4-560-03727-0、OCLC 675397997 。
ギャラリー[編集 ]
-
サンティアゴ・ルシニョールによる
肖像 画 /1891年 発表 。 -
サンティアゴ・ルシニョールによる
肖像 画 /1890年代 の作 と考 えられる。 -
シュザンヌ・ヴァラドンによる
肖像 画 /1893年 (サティ26-27歳 )発表 。 -
31-32
歳 のサティ/1898年 撮影 。 -
42-43
歳 のサティ/1909年 撮影 。 -
同 じく1913年 発表 の自画像 -
52-53
歳 前後 のサティ/1919年 撮影 。 -
サティの
墓
派生 作品 [編集 ]
ここでは、サティの
なお、
小説 :新井 満 『ヴェクサシオン』 - 1987年 の作 。モチーフにした作品 。楽曲 :Cocco「SATIE」 - アルバム『クムイウタ』(1998年 リリース)所収 の曲 。モチーフにした作品 。楽曲 :ALI PROJECT「JE TE VEUX (Erik Satie)」 - アルバム『神 々の黄昏 』(2005年 リリース)に所収 の曲 。カバー曲 。楽曲 :藍 坊主 「ジムノペディック」 - アルバム『ハナミドリ』(2006年 リリース)に所収 の楽曲 。サティの『ジムノペディ』にインスパイアされて作 られた。- ミュージック・ビデオ:
藍 坊主 (9 October 2019).藍 坊主 「ジムノペディック」MV (動画 共有 サービス). YouTube. 2022年 9月 27日 閲覧 。視聴 時間 05分 20秒 。
- ミュージック・ビデオ:
小説 (ライトノベル):みかづき紅 月 『ぶよぶよカルテット』 - 2008年 刊行 。モチーフにした作品 。小説 :森 絵 都 『アーモンド入 りチョコレートのワルツ』 -短 編集 。2013年 刊行 。サティの楽曲 『アーモンド入 りチョコレートのワルツ』をモチーフにした作品 。楽曲 :「サーフサイド・サティ」 - ゲーム『太鼓 の達人 』の課題 曲 。カバー曲 。初 めて収録 されたのは『太鼓 の達人 AC9』(2006年 12月 20日 稼働 )。
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
出典 [編集 ]
- ^ a b “Erik Satie” (
英語 ). Find a Grave. Jim Tipton. 2022年 9月 27日 閲覧 。 - ^ サティ,
秋山 &岩佐 (2014), pp. 302, 304,訳者 あとがき. - ^ サティ,
秋山 &岩佐 (2014), pp. 303–304,訳者 あとがき.
参考 文献 [編集 ]
- オルネラ・ヴォルタ
編著 著 、大谷 千 正 訳 『サティとコクトー ─理解 の誤解 』新 評論 、1994年 12月25日 。ISBN 4-7948-0236-6、ISBN 978-4-7948-0236-1、OCLC 674703949 。 秋山 邦 晴 『エリック・サティ覚 え書 』(初版 )青土 社 、1990年 9月 。ISBN 4-7917-5069-1、ISBN 978-4-7917-5069-6、OCLC 673602640 。秋山 邦 晴 『エリック・サティ覚 え書 』(新装 版 )青土 社 、2016年 5月 20日 。ISBN 4-7917-6925-2、ISBN 978-4-7917-6925-4、OCLC 1006960652 。
関連 文献 [編集 ]
- ジャン=ジョエル・バルビエ
著 、相良 憲昭 訳 『サティとピアノで』リブロポート、1993年 4月 1日 。ISBN 4845707993、ISBN 978-4845707997、OCLC 674338448 。 - ジャン・コクトー
著 、坂口 安吾 、佐藤 朔 訳 『エリック・サティ』深夜 叢書 社 〈深夜 叢書 〉、1976年 (原著 1931年 5月 1日 ) 。- ジャン・コクトー
著 、坂口 安吾 、佐藤 朔 訳 『エリック・サティ』(新装 版 )深夜 叢書 社 、1991年 1月 1日 。ASIN B007MKV41U 。
- ジャン・コクトー
- ヴラディミール・ジャンケレヴィッチ
著 、千葉 文夫 、松浪 未 知世 、川竹 英克 訳 『夜 の音楽 ショパン・フォーレ・サティ ロマン派 から現代 へ』シンフォニア、1986年 3月 。国立 国会図書館 書誌 ID:000010031622、全国 書誌 番号 :21556333 。 - アンヌ・レエ
著 、村松 潔 訳 『エリック・サティ』白水 社 〈白水 Uブックス〉、1985年 。- アンヌ・レエ
著 、村松 潔 訳 『エリック・サティ』白水 社 〈白水 Uブックス〉、2004年 6月 1日 。ISBN 4-560-07371-6、ISBN 978-4-560-07371-1、OCLC 673724804 。
- アンヌ・レエ
- オルネラ・ヴォルタ、
山口 昌男 著 、椋 田 直子 訳 『サティ─イメージ博物館 』音楽之友社 、1987年 。- オルネラ・ヴォルタ、
山口 昌男 著 、椋 田 直子 訳 『サティ─イメージ博物館 』(新装 版 )音楽之友社 、1998年 12月 10日 。ISBN 4-276-00530-2、ISBN 978-4-276-00530-3、OCLC 672787982 。
- オルネラ・ヴォルタ、
- オルネラ ヴォルタ
編著 著 、田村 安佐 子 、有田 英也 訳 『書簡 から見 るサティ』中央公論社 (現 ・中央公論 新 社 )、1993年 2月 1日 。ISBN 4120021866、ISBN 978-4120021862、OCLC 675541786 。 - オルネラ・ヴォルタ
著 、昼間 賢 訳 『エリック・サティの郊外 』早 美 出版 社 、2004年 5月 。ISBN 4-86042-018-7、ISBN 978-4-86042-018-5、OCLC 674138808 。 島田 璃里『サティ弾 きの安息日 』沖積舎 、1991年 11月。ISBN 4-8060-4027-4、ISBN 978-4-8060-4027-9 。島田 璃里『サティ弾 きの休日 』時事通信社 、2003年 5月 1日 。ISBN 4-7887-0271-1、ISBN 978-4-7887-0271-4、OCLC 675571947 。
中島 晴子 『睡 れる梨 へのフーガ―エリック・サティ論 』深夜 叢書 社 〈今日 の音楽 1〉、1977年 12月1日 。ASIN B000J8LH7S 。- 『サティ―
音楽 の手帖 』青土 社 、1981年 3月 。ASIN B000J7TBP4、全国 書誌 番号 :82007884 。 小沼 純一 、坂本 龍一 、高橋 アキ、谷川 俊太郎 、ヤマザキマリ『ユリイカ 2016年 1月 臨時 増刊 号 総 特集 ◎エリック・サティの世界 』小沼 純一 責任 編集 、青土 社 、2016年 1月 。
関連 項目 [編集 ]
- サティの
家 - サティの生家 。