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Han Shu : 傳 : 谷永杜鄴傳 - Chinese Text Project
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たにひさしもり鄴傳》

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1 たにひさしもり鄴... :
たにひさしくも長安ながやすじん也。ちちきちためまもる司馬しば使送しそう郅支たん于侍ため郅支しょころせかたりざいひねでんえいしょうため長安ながやす小史しょうし博學はくがく經書けいしょたてあきらちゅう大夫たいふしげる延壽えんじゅ聞其ゆうしげざいじょぞく,舉為ふとつねすすむかずじょう疏言得失とくしつ

2 たにひさしもり鄴... :
たてはじめさんねんふゆ日食にっしょく地震じしん同日どうじつ俱發,みことのり舉方せい直言ちょくげんごく諫之ふとし常陽じょうようしろこうりゅうけい舉永まちみことのりおおやけしゃたい曰:

3 たにひさしもり鄴... :
陛下へいか秉至ひじりじゅんとく,懼天戒異,飭身おさむせいおさめとい公卿くぎょうまたしもあかりみことのりそち直言ちょくげんつばめつむぎ繹,以求とがめ愆,使臣ししんとうとくづくり明朝みょうちょううけたまわせいといしんざいくちがくあさ不通ふつう政事せいじ。竊聞明王みょうおう即位そくいせいことたて大中でじゅん,以承天心てんしんのり庶徵ついで於下おした日月じつげつ於上;如人くんいんおぼれ後宮こうきゅう,般樂ゆうことしつ於躬,だい中之なかのどうだてのりとがめちょうくだろくきょくいたり。凡災これはつかくぞう過失かしつ,以類つげじん。乃じゅうがつついたちつちのえさる日食にっしょく婺女これぶん地震じしんしょう牆之內,しゃ同日どうじつ俱發,以丁寧ていねい陛下へいか,厥咎とおむべあつもとめしょあに陛下へいかこころざしざいねやもん政事せいじまき舉錯,婁失ちゅうあずか?內寵大盛おおもりおんな遵道,嫉妒せんじょうさまたげつぎ嗣與?いにしえ王者おうじゃはいことちゅうしつ夫婦ふうふきの妻妾さいしょう得意とくい,謁行於內,いきおいぎょう於外,いたりくつがえ傾國けいこくあるらん陰陽いんようむかし褒姒ようこくそうあまね以喪;閻妻おごおうぎにち以不臧。此其こう也。けい曰:「すめらぎごくすめらぎけん其有きょく。」つて曰:「すめらぎきょくいいけんそくゆう日月じつげつ亂行らんぎょう。」

4 たにひさしもり鄴... :
陛下へいか至尊しそん祚為天下でんかぬしたてまつ帝王ていおうしょく以統群生ぐんせいぽう內之治亂ちらんざい陛下へいかしょまこと留意りゅうい於正勉強べんきょう力行りっこうそんつばめわたしあいだ以勞天下でんかいんおぼれらくやめ倡優わらいぜっ卻不とおるよしまきたかしゆうおそれ起居ききょゆうつね,循禮而動,躬親政事せいじ,致行倦,やすふくわかせいけい曰:「つぎ自今じこん嗣王,其毋いん于酒,毋逸于游おもんみ正之まさゆきども。」ゆうせい而臣よこしましゃ也。

5 たにひさしもり鄴... :
夫妻ふさいさい王事おうじ綱紀こうき安危あんき聖王せいおうしょ慎也しんやむかししゅん飭正じょ,以崇至德しとくすわえそうにんぜっひめ,以成はくこうかそけおう惑於褒姒,しゅういさおくだほろび;魯桓おびえ於齊おさいおんな社稷しゃしょく以傾。まことおさむ後宮こうきゅうせいあきら尊卑そんぴじょたかしゃとく嫉妒せんちょう,以絕おご嫚之はしそもそも褒、閻之みだれ,賤者咸得秩進,かくとく厥職,以廣繼嗣けいしすべいきしろはな怨,後宮こうきゅうおやぞくにょう以財,勿與政事せいじ以遠いえんすめらぎちちるいそんつまとうこれけんゆうねや門治もんじ而天らんしゃ也。

6 たにひさしもり鄴... :
とおきんはじめ,習善ざい左右さゆうむかしりゅう納言なごん,而帝いのちおもんみまことよん輔既備,なりおう靡有ことまこと敕正左右さゆうひとしぐりしん,戴金てんかざりつねはくしょくしゃみな使がく先王せんおうみち君臣くんしんよし濟濟せいせい謹孚,敖戲おごほしいままのり左右さゆう肅艾,ぐん僚仰ほうりゅう四方しほうけい曰:「またおもんみさき正克まさかつ左右さゆう。」ゆう左右さゆうせい而百かん枉者也。

7 たにひさしもり鄴... :
天下でんかしゃみことけんこうこうそく,簡賢たがえこうそくらんまことしんおもえ治人はるひとこれじゅつ歡樂かんらくとくけんぶくろんざいせん,必試於職,明度めいどりょう以程のうこうこうじつ以定とく無用むようしゅうむなしほまれ,毋聽寖潤譖愬,のりだきこうおさむしょく吏無蔽傷ゆうしゅうよこしまにせとくそくこう小人こども銷,しゅんもぐさたかしけい曰:「三載考績,さんこう黜陟幽明ゆうめい。」また曰:「

8 たにひさしもり鄴... :
きゅうとく咸事,しゅんもぐさ在官ざいかん。」有功ゆうこうしょうとく於前眾賢ぬの於官而不治者ちしゃ也。

9 たにひさしもり鄴... :
堯遭洪水こうずいわざわい天下てんかぶんぜっためじゅうしゅうせいとおこれどうほろ而無乖畔なんしゃとく厚恩こうおんふか怨於也。しん居平いだいら,一夫大呼而海內崩析者,刑罰けいばつふかこく,吏行ざんぞく也。おっとたがえてんがいとくためじょう怨於,莫甚乎殘ぞく吏。まこと退ずさざんぞくこく暴之吏一はい勿用,えきせん溫良おんりょううえ德之のりゆき以親まんせいひらけいしゃく冤以みんいのちつとむしょう繇役,毋奪みんうすきおさむぜい,毋殫みんざい使つかい天下でんかはじむもと咸安らくぎょう踰時やく患苛暴之せいやまし酷烈こくれつ吏,雖有から堯之だいわざわいみんはなれ上之うえのしんけい曰:「ふところ小人こどもめぐみ于鰥寡。」有德うとくあつ吏良而民ほとりしゃ也。

10 たにひさしもり鄴... :
しん聞災ことすめらぎてん所以ゆえん譴告人君じんくん過失かしつなお嚴父げんぷあかり誡。かしこ懼敬あらためのり銷福くだゆるがせしか簡易かんいのりとがめばつじょけい曰:「きょうよう五福ごふくかしこようろくきょく。」つて曰:「ろく沴作わかともろくばっすんでおかせろくきょく其下。」こんさんねんあいだわざわいほこさきおこりしょうだい畢具,所行しょぎょうとおる上帝じょうてい上帝じょうてい,炳然甚著。もとめしょ改正かいせい,疏舉こうはかりごとまた不用ふよう其言,循不とおるあとしゃこれじつ也,てんせめいよいよふか。此五しゃ王事おうじ綱紀こうき南面なんめん急務きゅうむただ陛下へいかとめしん

11 たにひさしもり鄴... :
たいそう天子てんし焉,とく見永みなが

12 たにひさしもり鄴... :
其夏,みなれいしょ方正ほうせい對策たいさくざいもり欽傳。ながたい畢,いん曰:「しんぜんこうとくじょうたいわざわいことこうわざわいらんしょごくげんせき於聖さとししょひね於前,陛下へいか委棄いき不納ふのう,而更使方正ほうせい對策たいさく懼之だいもん不急ふきゅうつねろんはいうけたまわてん至言しげんかく無用むようきょぶんよくまつころせわざわいこと滿まん讕誣てんすめらぎてん勃然ぼつぜんはついかきのえおのれあいだ暴風ぼうふうさん溱,拔樹折木おりき,此天いたりあかり不可ふか欺之こう也。」じょうとくふくといひさしえいたい曰:「日食にっしょく地震じしん皇后こうごうわらわせんちょうしょ致。」ざいぎょうこころざし

13 たにひさしもり鄴... :
うえはつ即位そくい謙讓けんじょうせいもとしゅうと大將軍だいしょうぐんおうおおとりしゃとがめ焉。えいともおおとりかたようかげほしたく,乃復曰:

14 たにひさしもり鄴... :
方今ほうこんよんえびすまろうどふくみなためしんわらわきたかおるかゆおかせひたぶる患,南無なむちょう佗、りょ嘉之よしゆきなんさんたれ晏然,靡有兵革へいかく警。諸侯しょこうだいしゃ乃食すうけんかん吏制其權がらとく有為ゆういほろびすわえつばめはりいきおい百官ひゃっかんばん互,おや疏相錯,骨肉こつにく大臣だいじんゆうさるはくちゅうほらほらぞくぞく小心しょうしんかしこ重合じゅうごう安陽あんようひろしりくらん。三者無毛髮之辜,不可ふかとがめしょしゅうと。此欲以政事せいじ丞相じょうしょう父子ふしちゅう尚書しょうしょ宦官かんがんおりふさがだいことみな瞽說欺天しゃ也。竊恐陛下へいかしゃあきら昭之あきゆきしろゆるがせ天地てんちあかり戒,聽晻昧之瞽說,かえりとがめ無辜むこ,倚異乎政事せいじじゅうしつ天心てんしん不可ふかだいしゃ也。

15 たにひさしもり鄴... :
陛下へいか即位そくい委任いにん遵舊,ゆうせい元年がんねん正月しょうがつしろ較然おこり東方とうほういたりよんがつ黃濁こうだくよんふさがくつがえおかせ京師けいしさる以大すいちょ以震蝕。かくゆううらないおうそうため表裏ひょうり,百官庶事無所歸倚,陛下へいかどくかいあずかしろおこり東方とうほう,賤人はたきょうおもて也;黃濁こうだくおかせ京師けいし王道おうどうほろぜっおう也。おっと賤人とうおこり而京師道しどうほろしゃやめみにく陛下へいかまことふか察愚しんげん,致懼天地てんちちょうおもえ宗廟そうびょうけいあらため往反こうたたえおぼれかいへん駮之あい,奮乾ごうたいらたかしくつがえこれほどこせ使つかいれつわらわとく人人ひとびと更進こうしんなおなおあし也,きゅうふくえきおさめ宜子のぶこ婦人ふじん,毋擇こうみにく,毋避嘗字,毋論年齒ねんし。推法ごと陛下へいかとく繼嗣けいし於微賤之あいだ,乃反ためぶくとく繼嗣けいし而已,ははゆう賤也。後宮こうきゅう女史じょし使令しれいゆうちょくしゃこうもとめ於微賤之あいだ,以遇てんしょひらきみぎ,慰釋皇太后こうたいごう慍,かいしゃ上帝じょうてい譴怒,のり繼嗣けいししげるしげるわざわい訖息。陛下へいかそくふか察愚しんげんゆるがせ於天戒,とがめじょみずわざわい山石やまいししょうはつひさはつそくわざわいやめごく天變てんぺん成形せいけいしん雖欲捐身せきさく及事やめ

16 たにひさしもり鄴... :
疏賤しんいたり敢直ひね天意てんい,斥譏帷幄いあくわたしよくあいだはなれきさきもりわらわ忤心ぎゃくみみ,必不めん於湯鑊之誅。此天みぎかん使臣ししん直言ちょくげん也。三上みかみふうごとしかこうとく召;まちみことのり一旬いちじゅんしかこうとくおっとよし疏賤おさめいたりちゅう,甚苦;よし至尊しそん天意てんい,甚難。かたり不可ふかねがいしょしょげんいんさむらいちゅうそう陛下へいか,以示腹心ふくしん大臣だいじん腹心ふくしん大臣だいじん以為天意てんいしんとうふく妄言ぼうげん誅;そく以為まこと天意てんい也,奈何いかん國家こっか大本おおもと天意てんい而從よくただ陛下へいか省察せいさつじゅくねんあつため宗廟そうびょうけい

17 たにひさしもり鄴... :
どきたいしゃすうじゅうにんながあずかもり欽為じょうだい焉。うえみな以其しょしめせ後宮こうきゅうこううえ嘗賜もと皇后こうごうしょさいながげん以責かたりざい外戚がいせきでん

18 たにひさしもり鄴... :
えいすんでかげため大將軍だいしょうぐんおおとりせつ矣,能實のうじつ最高さいこうゆかり擢為こう祿ろく大夫たいふえいそうしょしゃおおとり曰:「えい筲之ざいしつうすがくくちいちにちみやび左右さゆうかい將軍しょうぐんせつ狂言きょうげん,擢之皂衣吏,廁之そうしんすえ浸潤しんじゅん譖,しょくはだ受之愬,雖齊桓晉ぶんようあつみつ,察父悊兄覆育ふいく子弟していまこと以加!むかし吞炭壞形以奉ひとしきゃく隕首公門くもん報恩ほうおんほどこせともはじめ嘗猶ゆうなにきょう將軍しょうぐんもん!」おおとりとげあつこれ

19 たにひさしもり鄴... :
すうねんため安定あんてい太守たいしゅとき上諸かみもろしゅうとみなおさむ經書けいしょにん政事せいじたいらおもねほうたん年次ねんじとうつぎ大將軍だいしょうぐんおおとり輔政,ゆうあずかえいよしついたちちゅうおおとり薨。おおとりびょうこまこも從弟じゅうてい大夫たいふおん以自だいうえしたがえこれ,以音ためだい司馬しばしゃ將軍しょうぐんりょう尚書しょうしょごと,而平おもねほうたん特進とくしんりょう城門じょうもんへいえい聞之,あずかたんしょ曰:「君侯くんこう躬周召之とくかん晏之みさおけいけん下士かしらく倦,むべざいうえはたひさ矣,以大將軍だいしょうぐんざいそもそもうつ於家,とく舒憤。こん大將軍だいしょうぐん不幸ふこうのみ薨,絫親疏,じょざいのうむべざい君侯くんこうはい吏之京師けいし大夫たいふ悵然ちょうぜん失望しつぼう。此皆ながとう愚劣ぐれつ不能ふのう褒揚まんいちぞく聞以特進とくしんりょう城門じょうもんへい是則これのりしゃ將軍しょうぐん秉政雍容于內,而至戚賢しゅうとかん籥於がい也。不為ふため君侯くんこうむべふか辭職じしょくひね淺薄せんばく不足ふそく以固城門じょうもんもりおさむふとしはくゆずるけん謙之けんじ,闔門高枕たかまくらため知者ちしゃくびねがい君侯くんこうあずか博覽はくらんしゃさんしょうため君侯くんこうやす此。」たんとく其書だいかんとげゆずる受領じゅりょう城門じょうもんしょくよしたんおとしょうあずか不平ふへい

20 たにひさしもり鄴... :
永遠えいえんためぐん吏,こわためおとしょ危,やまい滿まんさんがつめんおと奏請そうせいなが營軍司馬しばながすう謝罪しゃざいひねとくてんためちょう

21 たにひさしもり鄴... :
おとようしたがえしゅうとこしちかし輔政,けんそん於鳳えいふくせつおん曰:「將軍しょうぐんくつうえ將之まさゆきしょくあぶら腴之つとむしゅう召之しょくよう天下でんかくるるいい富貴ふうきごく人臣じんしん無二むに天下てんかせめよんめんいたり矣,はたなに以居むべ夙夜孳孳,いんつよしとく,以守しょくただしじょう,誅惡避親あい,舉善避仇讎,以章いたりこうたてしん四方しほう篤行とっこうさんしゃ,乃可以長こらえ重任じゅうにんひさとおるもりちょう太白たいはく西方せいほうろくじゅうにちほうとうさんてんいまやめなおざいくわ榆之あいだしつじゃく而行おそかたちしょう而光ほろ。熒惑かくいか明大めいだい逆行ぎゃっこうもり。其逆,つね也;もりへん也。あに將軍しょうぐん忘湛ややこれ委曲いきょく從順じゅうじゅんしょつよしこうようなおゆう好惡こうお蕩蕩とうとうとくじゅんぽうあずかはたあい大臣だいじん乖離かいりもえ也?何故なぜはじめかさね司馬しばこれごうにわか而金なみゆう此變?上天じょうてんいたりあきらきょただ將軍しょうぐんかしこまきふかおもえ其故,あらためもとめ其路,以享天意てんい。」おとなお不平ふへいこもながためまもる菀使しゃ

22 たにひさしもり鄴... :
おと薨,成都せいとこうしょうだいためだい司馬しばまもる將軍しょうぐんえい乃遷ためりょうしゅう刺史ししそうごと京師けいし訖,とうこれゆうくろ龍見たつみひがし萊,上使じょうし尚書しょうしょといひさし,受所ほっごとながたい曰:

23 たにひさしもり鄴... :
上聞じょうぶんのりしょうしゅう不易ふえきせい而迭きょう,三正不變改而更用。なつしょうはたほろび也,ぎょう道之みちゆきじんみな知之ともゆき,晏然以若てんゆう莫能危,惡日あくびこう而不大命たいめいかたぶけ而不寤。《えき》曰:「危者ゆう其安しゃ也,亡者もうじゃ其存しゃ也。」陛下へいかまことたれ寬明ひろあき聽,忌諱きき誅,使つかい芻蕘しんとくつきしょ聞於まえ懼於後患こうかん直言ちょくげんみちひらけのり四方眾賢不遠千里,輻湊ふくそうちんただし群臣ぐんしん上願じょうがん社稷しゃしょく長福ながふく也。

24 たにひさしもり鄴... :
かんぎょうなつただしなつただししょくくろくろりゅう同姓どうせいぞう也。りゅうようとくよししょうだいため王者おうじゃ瑞應ずいおう未知みち同姓どうせいゆう見本みほんあさ繼嗣けいしけい危殆きたいすきよくいん擾亂じょうらん舉兵而起しゃよこしまはたどうこころ冀為後者こうしゃざんぞく不仁ふじんわか廣陵こうりょうあきら邑之るいしん不能ふのうしょ也。元年がんねんきゅうがつくろ龍見たつみ,其晦,にちゆうしょく今年ことし二月己未夜星隕,おつとりにちゆうしょく六月ろくがつあいだだいよんはつ同月どうげつさんだいすえ春秋しゅんじゅうみだれ嘗有也。しん聞三代所以隕社稷喪宗廟者,みなよし婦人ふじんあずかぐんあく沈湎ちんめん於酒。しょ曰:「乃用婦人ふじんげんぜっ于天;」「四方之述逃多罪。むね是長これながしん使。」《うん:「燎之かたやすしあるめつ赫赫かくかくそうあまね,褒姒めつ!」《えき》曰:「濡其くびゆうまことしつはた所以ゆえんせいじゅうろくねん而亡しゃ養生ようじょうやすしおごたてまつおわりたいあつ也。二者陛下兼而有之,しん請略ひね其效。

25 たにひさしもり鄴... :
えき》曰「在中ざいちゅう餽,攸遂」,げん婦人ふじんあずかこと也。《》曰:「懿厥悊婦,ためふくろうためみみずく;」「匪降てんなま婦人ふじんたてはじめかわ平之ひらのぎわもとはんごろどうぜんあさ,熏灼四方しほう賞賜しょうし無量むりょう空虛くうきょ內臧,おんなちょう至極しごく不可ふかじょう矣;いまこうおこりてんしょきょう,什倍於前。はい先帝せんてい法度はっと,聽用其言,かん不當ふとうたてしゃくおう誅,おご其親ぞくかりけんしたがえよこらんせいとげ舉之吏,莫敢奉けんまた以掖にわごくだいためらん阱,榜箠钇於炮格,絕滅ぜつめつ人命じんめいしゅためちょう報德ほうとくふく怨,はんじょしろざい建治けんじせい吏,無辜むこかすめたてせりおそれいたりためじんおこりせめふん受謝。なまいれ死出しでしゃ不可ふかかちすう以日しょくさいすんで,以昭其辜。

26 たにひさしもり鄴... :
王者おうじゃ必先ぜっしかきさきてんぜっ陛下へいかまんじょういたりとうとらく家人かじん賤事,いやだか美之みゆき尊號そんごうこう匹夫ひっぷ卑字,たかし聚僄けい小人こども以為わたしきゃくかずはなれふかみやかた挺身ていしん晨夜,あずか群小ぐんしょうしょうしたがえがらすしゅうざつかいいんよい吏民いえらんふくどもすわりゅう湎媟嫚,溷殽べつ,閔免遁樂,晝夜ちゅうやざいみちてん門戶もんこたてまつ宿衛しゅくえいしん干戈かんか而守そらみや公卿くぎょう百僚不知陛下所在,せきすうねん矣。

27 たにひさしもり鄴... :
王者おうじゃ以民ためもとみん以財為本ためもとざい竭則ほとりしもほとりそくじょうほろび明王みょうおうあいやしなえ基本きほん窮極きゅうきょく使つかいみん如承大祭たいさいこん陛下へいかけいだつみんざいあい民力みんりょく,聽邪しんけいこうたかしはつりょう,捐じゅう年功ねんこういとぐち改作かいさくあきらりょうはん天地てんちせいいんためだかせき為山いざんはつおこり邑,なみみやかんだいきょう繇役,じゅうぞう斂,ちょうほう如雨,やくひゃくいぬい谿,うたぐ驪山,靡敝天下でんか,五年不成而後反故,またこう盱營ひょうはつじん冢墓,斷截だんさい骸骨がいこつ,暴揚しかばねひつぎ百姓ひゃくしょうざい竭力つき,愁恨かんてんわざわい婁降,饑饉ききん仍臻。ながれ冗食,餧死於道,以ひゃくまんすう公家くげいちねん畜,百姓ひゃくしょう旬日じゅんじつもうか上下じょうげ俱匱,以相すくい。《うん:「いんかんとおざいなつきさき。」ねがい陛下へいかおいかんなつしょうしゅうはた所以ゆえんしつ,以鏡こうおのれぎょうゆうごうしゃしんとうふく妄言ぼうげん誅!

28 たにひさしもり鄴... :
かんきょうきゅうせいひゃくきゅうじゅうあまりつぎたいおもななみなうけたまわてんじゅんどう,遵先祖せんぞ法度はっとある中興ちゅうこうある治安ちあんいたり於陛どくたがえどうたてよくけい妄行,とうもりたけしたかし繼嗣けいしぶくゆう危亡ゆうせきしつくんどうごう天意てんいまたやめ矣。ためじん後嗣こうし守人もりと功業こうぎょう,如此,あにまけ哉!方今ほうこん社稷しゃしょく宗廟そうびょう禍福かふく安危あんきざい於陛陛下へいかまこと發明はつめいひじりとくあきらしかとお寤,かしこ上天じょうてんいかふか懼危ほろびちょうちょうとろけ滌邪辟之あくこころざし,厲精致政,せんこころはんみちぜっぐんしょうわたしきゃくめん不正ふせいみことのりじょ,悉罷北宮きたみやわたしやつ車馬しゃば惰出克己こっきふくれい,毋貳微行びこういん,以防はさまきりわざわいふかおもんみ日食にっしょくさいすんでそもそもそんはじかみぼうだまどうもりちょう,毋聽後宮こうきゅう請謁,じょわきにわみだれごく炮格おちい阱,誅戮ちゅうりくよこしま佞之しん左右さゆうひだりどう以事うえしゃ以塞天下でんかもち,且寑はつりょうさくとめしょつくろえ宮室きゅうしつ,闕更げんつききゅうりょくやくそん卹振捄困とぼしこれにん以弭遠方えんぽう,厲崇忠直ただなお退ずさざんぞく使つかいもと餐之吏久しかばねあつ祿ろく,以次ぬきゆき固執こしつたがえ,夙夜孳孳,婁省だるきゅう衍畢あらためしんとくすんであきら,纖介よこしまふくこころのり赫赫かくかくだい庶幾しょき銷,天命てんめい去就きょしゅう庶幾しょきふく社稷しゃしょく宗廟そうびょう庶幾しょきただ陛下へいかとめしん反覆はんぷくじゅくしょうしんごとしんこうとく備邊吏,不知ふち本朝ほんちょうしつ,瞽言さわ忌諱ききつみとう萬死ばんし

29 たにひさしもり鄴... :
なりみかどせいひろし而好文辭ぶんじまたひさし繼嗣けいしすうため微行びこうきんこうしょうしんちょうしたがえほろ賤專ちょうみな皇太后こうたいごうあずかしょしゅうと夙夜しょつねゆういたりおやなんすうこと推永とう使いん天變てんぺん而切諫,すすむ上納じょうのうようえいゆう內應,てんしょたがえまいげんごと輒見答禮とうれい至上しじょう此對,上大かみおおいかまもる將軍しょうぐんしょうみつ擿永れいはつ上使じょうしさむらいおさむひさし,敕過交道廄者勿追。及永,かえ上意じょういまたほどけ悔。明年みょうねんしるしながためふとなか大夫たいふ,遷光祿ろく大夫たいふきゅうごとちゅう

30 たにひさしもり鄴... :
もとのべ元年がんねんため北地きたじ太守たいしゅときわざわいゆうすうえいとうこれかん上使じょうしまもるじょうじゅん于長受永しょよくごとながたい曰:

31 たにひさしもり鄴... :
しんえいみゆきとく以愚くちこれざいためふとなか大夫たいふ,備拾遺しゅういしんしたがえちょうしゃこれしん不能ふのうつきおもえおさめちゅう輔宣聖德せいとく退すさけんするど討不義之よしゆきこう,猥蒙厚恩こうおん,仍遷いたり北地きたじ太守たいしゅ絕命ぜつめい隕首,あぶら草野くさの不足ふそく以報ふさがまんふん陛下へいか聖德せいとく寬仁かんじんのこえき忘之しんたれしゅうぶん聽,しも及芻蕘之ゆうみことのり使まもるじょう受臣ながしょよくごとしん聞事ききごとくんよしゆう言責げんせきしゃつき其忠,ゆうかんもりしゃおさむ其職。しんえいみゆきとくめん言責げんせき辜,ゆうかん守之もりゆきにんとう畢力遵職,やしなえ百姓ひゃくしょう而已,よろしふくせき得失とくしつ忠臣ちゅうしん於上,こころざしざいあつしとおたがえきみ忘國。むかしぎょすんでぼつあまりただし訖,ひつぎ寑,以屍たちまこと;汲黯がいおもえ內,發憤はっぷん舒憂,遺言ゆいごんいきけい曰:「雖爾在外ざいがい,乃心不在ふざい王室おうしつ。」しんえいみゆきとくきゅうごとちゅう出入でいりさんねん,雖執干戈かんかもりたれ思慕しぼこころつねそん於省闥,以敢こしぐん吏之しょくちん累年るいねん

32 たにひさしもり鄴... :
しん聞天せいふけみん不能ふのうしょうためりつ王者おうじゃ以統理之まさゆきかたせいうみ內非ため天子てんしれつふう疆非ため諸侯しょこうみな以為みん也。たれさんすべれつさんせい無道むどうひらき有德うとくわたしいちせい明天めいてん乃天下之したの天下でんかいちにん天下てんか也。王者おうじゃ躬行きゅうこう道德どうとくうけたまわじゅん天地てんち博愛はくあい仁恕じんじょおん及行あしせきぜいみん常法じょうほう宮室きゅうしつしゃふく制度せいどことぶしざいあしはじむ和睦わぼくのりこうちょうじょ百姓ひゃくしょうことぶきかんがえ,庶屮しげるしげるみずなみくだ,以昭みぎしつどう妄行,ぎゃくてん暴物,きゅうおごごくよくたたえ荒淫こういんげんしたがえ,誅逐仁賢にんけんはなれ骨肉こつにく群小ぐんしょう用事ようじたかしけいじゅう百姓ひゃくしょう愁怨,のりもとみだれとがめちょうちょ郵,上天じょうてんふるえいかわざわい婁降,日月じつげつうすしょくほししつぎょう山崩やまくずれかわつぶせみずいずみおどり,妖孽なみ,茀星耀光,饑饉ききん荐臻,百姓ひゃくしょうたんおり萬物ばんぶつ夭傷。おわりあらため寤,あくあまねへん備,ふく譴告,さらいのち有德うとく。《うん:「乃眷西にし顧,此惟たく。」

33 たにひさしもり鄴... :
おっとあくだつじゃく,遷命けんきよし天地てんちつねけい,百王之所同也。功德くどくゆうあつうすしつゆうおさむたん時世じせいゆうちゅう天道てんとうゆう盛衰せいすい陛下へいかうけたまわはちせい功業こうぎょうとうすうしめぎわたるさんななこれぶし,遭无妄之うんちょくひゃくろくこれわざわい阨。さんなんことざつ焉同かいたてはじめ元年がんねん以來いらいじゅうあいだぐんわざわいだいこと交錯こうさくほこさきおこり春秋しゅんじゅう所書ところがきはちせいちょひさしふさがじょじゅう今年ことし正月しょうがつおのれ朔日さくじつゆうしょく三朝みささこれかい,四月丁酉四方眾星白晝流隕,なながつからし彗星すいせいよこてんじょうさんなん際會さいかい,畜眾わざわいこといん饑饉ききんせっ以不贍。彗星すいせいごく也,せい所生しょせいりゅう隕之おう於飢へんこれへい亂作らんさく矣,厥期ひさ隆德たかのり積善せきぜん,懼不かつずみ。內則ためふか宮後みやうしろにわしょうゆうおごしん悍妾よいしゅきょうもとそつおこりはいきた宮苑みやぞの囿街ちまたちゅうしんわらわいえかそけあいだしょちょう舒、ちぇみだれがいそくためしょなつはたゆう樊並、れいちんまさるこうはり奮臂わざわい。內亂朝暮ちょうぼにち戒諸なつ,舉兵以火かくため安危あんき分界ぶんかい宗廟そうびょういたりゆうしんながしょ以破きも寒心かんしん豫言よげん累年るいねんしたゆう其萌,しかへん於上,致慎!

34 たにひさしもり鄴... :
わざわいおこり細微さいびかんせいしょえきねがい陛下へいかせい君臣くんしんよしふくあずか群小ぐんしょう媟黷つばめいんちゅう黃門こうもんにわもと驕慢きょうまん謹嘗以醉しゅしつしん禮者れいしゃ,悉出勿留。つとむ三綱さんこういむおさむ後宮こうきゅうせいそもそもとおおご妒之ちょうたかしきん婉順これぎょう加惠かえしつこころざしこれにん懷柔かいじゅう怨恨えんこんしん至尊しそんおも,秉帝おうあさ覲法而後ひねへい清道きよみち而後ぎょうふくけいどく飲食いんしょくしんわらわいえ三者さんしゃすんでじょ,內亂みちふさが矣。

35 たにひさしもり鄴... :
しょなつ舉兵,もえ在民ざいみん饑饉ききん而吏卹,きょう於百姓困而賦斂重,はつ於下おした怨離而上不知ふち。《えき》曰:「たむろ其膏,しょう貞吉さだきち大貞おおさだきょうつて曰:「かつえ而不そん茲謂たい,厥災すい,厥咎ほろび。」訞辭曰:「せきどうおす,辟為無道むどうしんため,厥咎亂臣らんしんはかりごと篡。」王者おうじゃ遭衰なんゆう飢饉ききんわざわいそんよう而大ほとびきょう;百姓困貧無以共求,愁悲怨恨えんこんみずじょう關守せきもりこくかたかたはた焉,おす往年おうねんぐんこくじゅういちきず於水わざわい,禾黍不入ふにゅう今年ことしかいこむぎ咸惡。百川ももかわ沸騰ふっとう江河こうが溢決,大水おおみず泛濫ぐんこくじゅう有餘ゆうよねん稼,無宿むしゅくむぎ百姓ひゃくしょう失業しつぎょうりゅうぐんやからもりせきだい較炳如彼,みずわざわいひろしひろしはじむ庶窮こま如此,むべそんつねぜいしょうじゅんとき,而有奏請そうせい,甚繆けいよしぎゃく於民しんぬの怨趨道也みちやおすじょう,殆為此發。いにしえしゃこくとう虧膳,わざわい婁至そんふく凶年きょうねん塈塗,明王みょうおうこれせい也。《うん:「凡民有みんゆう,扶服捄之。」論語ろんご曰:「百姓ひゃくしょう不足ふそくきみ孰予あし?」しんねがい陛下へいか勿許かなでえきげん大官たいかんしるべかんちゅうひとしかんてのひら畜、廩犧用度ようどとめひさしかたしつ京師けいしぐんこくこうふくかんはつ造作ぞうさく,以助だいつかさみのりりゅうおんこうほどこせ贍困とぼしひらきせきはり,內流民りゅうみんほしいまましょほっ,以救其急。立春りっしゅん使者ししゃ循行風俗ふうぞく宣布せんぷ聖德せいとくそん卹孤寡,もんみんしょろうせんせき,敕勸こうくわ,毋奪のう,以慰綏元元之もとゆきこころ防塞ぼうさいだいかん侽。しょなつみだれ庶幾しょきいき

36 たにひさしもり鄴... :
しん聞上ぬしあずかためぜん不可ふかあずかためあくしたぬしあずかためあく不可ふかあずかためぜん陛下へいか天然てんねんせい疏通そつうさとさとしうえぬし姿すがた也。しょうしょうしんげんかん寤三なんふかかしこだいことていしんためぜん,捐忘よこしまこころざし,毋貳きゅう愆,厲精致改,至誠しせいおうてんのりせきふさが於上,わざわいらんふく於下おしたなに憂患ゆうかんゆう?竊恐陛下へいかこうこころざしせんわたしこう頗存,なおあい群小ぐんしょう肯為みみ

37 たにひさしもり鄴... :
たいそう天子てんし甚感其言。

38 たにひさしもり鄴... :
えい於經しょひろしため疏達,あずかもり欽、もり鄴略とう不能ふのうあまね浹如りゅうこう父子ふし及揚雄也ゆうや。其於てんかんきょうえきさいみつ善言ぜんげんわざわいこと前後ぜんごしょじょうよんじゅう餘事よじりゃくしょう反覆はんぷく專攻せんこうじょうあずか後宮こうきゅう而已。とう於王うえまた知之ともゆき甚親信也しんや

39 たにひさしもり鄴... :
えいしょきょにんしょくため北地きたじ太守たいしゅとしあまりまもる將軍しょうぐんしょう薨,きょくこうためひょう將軍しょうぐんこもひさしちょうにゅうためだいつかさみのりとしあまりながびょうさんがつ有司ゆうし奏請そうせいめん故事こじ公卿くぎょうびょう,輒賜つげいたりえいどく即時そくじめんすうがつそつ於家。本名ほんみょうなみ,以尉樊並はんさらめいながうん

40 たにひさしもり鄴... :
もり鄴字なつほんぐんしげるじん也。祖父そふ及父せき功勞こうろうみないたりぐんもりたけみかど徙茂りょう。鄴少,其母ちょうたかしおんな。鄴壯,したがえたかし子吉こよし學問がくもんとく其家しょ。以孝れんためろう

41 たにひさしもり鄴... :
あずかくるま將軍しょうぐんおうおとよしたいらおもねほうたん受城もんしょく薨,うえ閔悔,乃復れいたんおとうと成都せいとこうしょう特進とくしんりょう城門じょうもんへいとく舉吏如將ぐん。鄴見おんぜん與平よへいおもねゆうすきそくせつおん曰:「鄴聞人情にんじょうおんふかしゃ其養謹,あいいたりしゃ其求しょうおっと戚而こと,孰能怨?此棠棣はねずかく弓之ゆみの所為しょいさく也。むかしはたはくゆうせんじょうくに,而不能ふのうよう其母おとうと春秋しゅんじゅうまたしょ而譏焉。しゅう召則しかちゅう以相輔,以相ただしどうおのれおやとうおのれみこと聖德せいとくどくけんこくちょうまた不為ふため長專ちょうせん受榮にんふんしょく於陝,なみため弼疑。內無かん恨之すきそとおかせあなどこれ羞,俱享天祐てんゆうりょう高名こうみょうしゃぶた以此也。竊見成都せいとこう特進とくしんりょう城門じょうもんへいふくゆうみことのりとく舉吏如,此明みことのりしょよくちょう也。將軍しょうぐんむべうけたまわじゅんせい往時おうじまいこと凡議,必與及之,ゆびためまことはつ於將ぐんのり孰敢說諭せつゆむかしぶんこう寤大かりけんじ父子ふしえきおや陳平ちんぺいきょういちめし篹而しょうしょう驩,しょせっ雖在楹階まないたまめあいだ,其於為國ためくに折衝せっしょういやなんあにどお哉!竊慕くらとう陸子むつこしょしろごえ內,ただふか察焉。」おと甚嘉其言,ゆかりあずか成都せいとこうしょう親密しんみつ二人ふたりみなじゅう鄴。こう以病ろうしょうためだい司馬しばまもる將軍しょうぐんじょ鄴主簿,以為腹心ふくしん,舉侍あいみかど即位そくい,遷為りょうしゅう刺史しし。鄴居しょくひろし舒,しょう威嚴いげんすうねん以病めん

42 たにひさしもり鄴... :
みかど祖母そぼていすえでんふとしきさきしょうすめらぎふとふとしきさきみかどははひのとひめしょうみかどふとしきさき,而皇后こうごうそくでんふとしきさきしたがえ弟子でし也。でんこうしゃさんにんちょうこうしゃにんまたふうじでんふとしきさき同母どうぼ弟子でしていぎょうためしんこうでんふとしきさきゆうあずかせいせんけんもとことぶき元年がんねん正月しょうがつついたちうえ皇后こうごうちちあなきょうこうでん晏為だい司馬しばまもる將軍しょうぐん,而帝しゅうとやすこうちょうあきらためだい司馬しばひょう將軍しょうぐん。臨拜,日食にっしょくみことのり舉方せい直言ちょくげん。扶陽こう韋育舉鄴方正ほうせい,鄴對曰:

43 たにひさしもり鄴... :
しん聞禽いき憂國ゆうこく,碎首恨;卞和けんじたから,刖足ねがいしんこうたてまつ直言ちょくげんみことのりしゃ危,敢不ごくひねしん聞陽みことかげ卑,卑者ずいみこと尊者そんじゃけん卑,てん道也みちや以男雖賤,かくため其家おんな雖貴,なおため其國かげれいあかりさんしたがえこれ,雖有ぶんははとく,必繫於子。春秋しゅんじゅうしょこうははかげころせ也。むかしていはくずいきょうほっおわりゆう叔段篡國わざわいしゅうじょうおう內迫めぐみきさきなん,而遭きょてい危。かんきょうりょふとしきさきけんわたしおやぞくまた以外いがいまごため孝惠たかえきさき繼嗣けいし不明ふめい,凡事晻,ひる昏冬かみなりへん不可ふかしょう。竊見陛下へいかぎょう不偏ふへんせいまいことやく儉,非禮ひれい不動ふどうまことほしせいあずか天下てんか更始こうし也。しかよしみみずおう,而日しょく地震じしんみんなまり言行げんこう籌,つてしょうおどろきこわあん春秋しゅんじゅうわざわいこと,以指ぞうため言語げんござい於得一類而達之也。日食にっしょくあきらためかげしょ臨,ひつじさるじょうはなれあきら夷之えびすのぞう也。ひつじさる以法ためためはは,以安靜あんせいためとくふるえかげこう也。うらないぞう甚明,しん敢不直言ちょくげん其事!

44 たにひさしもり鄴... :
むかし曾子もんしたがえれいよし孔子こうし曰:「なんことあずか!」ぜん閔子騫守れい苟,したがえしん所行しょぎょう非理ひりしゃあいだ也。ぜんだい司馬しば新都しんとこう莽退ふくおとうと,以詔さくけつふく就國。こうあきらほうひろししげるぜっなお受封せいしょさむらいちゅう駙馬じょう不忠ふちゅうたくみ佞,めんぐんあいだ旬月じゅんげつのりゆうみことのりかえ大臣だいじんそうせい其罰,そつ,而反兼官けんかんたてまつ使つかいあらわちょうゆえ。及陽しんこうぎょうみなえんわたし君國くんこくこうしょとめしょそとこんおとうとけん不肖ふしょうなみさむらい帷幄いあくぬのざいれつあるてん兵衛ひょうえある將軍しょうぐんたむろちょう并於一家いっかせき貴之たかゆきぜいせいしょまれ見所みどころまれ聞也。いたり乃并おけだい司馬しば將軍しょうぐんかんすめらぎはじめ雖盛,さん桓雖たかし,魯為さく三軍さんぐん以甚此。とうはいにち,晻然日食にっしょく不在ふざい前後ぜんこう,臨事而發しゃあきら陛下へいか謙遜けんそんせんうけたまわゆびいちしょげん輒聽,しょよく輒隨,有罪ゆうざい惡者わるものすわ辜罰,こうのうしゃ畢受官爵かんしゃくりゅうややせき猥,せいゆうざいよくれいあきらあきら以覺せいあさむかし詩人しじんしょとげ春秋しゅんじゅうしょそしゆびぞう如此,殆不ざい它。よしまえ,忿邑これ,逮身所行しょぎょうかがみのり以為けいしゃ。疏賤どく偏見へんけんうたぐ內亦ゆう此類。天變てんぺん不空ふくうみぎぬし如此いたり奈何いかんおう

45 たにひさしもり鄴... :
しん聞野雞著かいこうそうふかしどう大風おおかぜ暴過,なりおう怛然。ねがい陛下へいか致精まことおもえうけたまわはじめはつこと稽諸いにしえ,以厭下心したごころのりはじむ群生ぐんせいせつ上帝じょうてい百神收還威怒,ただしさちぶく祿ろくなんいやほう

46 たにひさしもり鄴... :
鄴未はいやまいそつ。鄴言みんなまり言行げんこう籌,及谷ながげん王者おうじゃかいわたし彗星すいせい隕石いんせきおすうらないざいぎょうこころざし

47 たにひさしもり鄴... :
はつ,鄴從ちょうよしまなぶ吉子よしこ竦又ようしたがえ學問がくもんまたちょ於世,ゆうちょう小學しょうがく。鄴子りんせいしず好古こうこまたゆうみやびざいたて武中たけなかれきれつきょう至大しだいそら。其正文字もじ於鄴、竦,げん小學しょうがくしゃよしもりこう

48 たにひさしもり鄴... :
さん曰:こう成之しげゆきせいがいしょしゅうとけんじゅう於丁、でんざいこうあいもり鄴敢譏ひのとでん,而欽、えい敢言おう,其勢しか也。及欽よく挹損おおとりけん,而鄴附會ふかいおんしょうえいひねさんななこれ戒,斯為ちゅう焉,いたり其引さるはく以阿おおとりすきひらめおもね於車指金さしがね以求あいいいりょう不足ふそく而談有餘ゆうよしゃ孔子こうししょうとも多聞たもん」,さんにんちかこれ矣。

URN: ctp:han-shu/gu-yong-du-ye-zhuan