Hong Lou Meng : 林如海靈返蘇州郡　賈寶玉路謁北靜王

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《林はやし如海靈れい返かえし蘇州そしゅう郡ぐん　賈寶玉だま路ろ謁北靜せい王おう》

1 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	話はなし說せつ寧やすし國こく府中ふちゅう都と總そう管かん賴よりゆき陞聞知ぶんち裡うら面めん委い請了鳳おおとり姐あね，因いん傳でん齊ひとし同どう事こと人じん等とう，說せつ道どう：「如今請了西府にしふ裡うら璉二に奶奶管理かんり內事，倘或他た來らい支ささえ取ど東西とうざい，或ある是ぜ說話せつわ，小心しょうしん伺候しこう纔好。每日まいにち大家たいか早來はやきた晚ばん散ち，寧やすし可か辛苦しんく這一いち個月かげつ，過か後ご再さい歇息，別べつ把わ老ろう臉面扔了。那な是ぜ個こ有名ゆうめい的てき烈れつ貨，臉酸心こころ硬かた，一時いちじ惱了，不ふ認みとめ人的じんてき！」眾人都道とどう：「說せつ的てき是ぜ。」又また有ゆう一いち個こ笑わらい道どう：「論理ろんり我わが們裡頭あたま也得他た來らい整せい治ち整せい治ち，都と忒不像ぞう了りょう。」正せい說せつ著ちょ，只見ただみ來らい旺媳婦ふ拿了對たい牌ぱい來らい領りょう呈てい文ぶん經文きょうもん榜紙，票ひょう上うえ開ひらく著ちょ數すう目め。眾人連れん忙せわし讓ゆずる坐すわ倒たおせ茶ちゃ，一面命人按數取紙。來らい旺抱著ちょ，同どう來らい旺媳婦ふ一路來至儀門，方ぽう交與來らい旺媳婦ふ自己じこ抱だき進しん去さ了りょう。
2 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	鳳おおとり姐あね即そく命いのち彩あや明あきら釘くぎ造づくり冊さつ簿ぼ，即時そくじ傳でん了りょう賴よりゆき陞媳婦ふ，要よう「家いえ口こう花はな名めい冊さつ」查看；又また限きり明日あした一早傳齊家人媳婦進府聽差。大概たいがい點てん了りょう一いち點數てんすう目め單たん冊さつ，問もん了りょう賴よりゆき陞媳婦ふ幾いく句く話ばなし，便びん坐すわ車くるま回かい家か。至いたり次じ日び卯う正せい二に刻こく，便びん過か來らい了りょう。
3 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	那な寧やすし國こく府中ふちゅう老婆ろうば、媳婦早はや已やめ到いた齊ひとし，只見ただみ鳳おおとり姐あね和かず賴よりゆき陞媳婦ふ分派ぶんぱ眾人執事しつじ，不ふ敢擅入いれ，在ざい窗まど外がい打だ聽。聽見鳳おおとり姐あね和かず賴よりゆき陞媳婦道ふどう：「既すんで託たく了りょう我わが，我わが就說不ふ得とく要よう討你們嫌了りょう。我わが可か比ひ不ふ得とく你們奶奶好こう性せい兒じ，諸しょ事由じゆう得とく你們。再さい別べつ說せつ你們這府裡うら原はら是ただし這麼樣さま的てき話ばなし，如今可か要よう依よ著しる我わが行くだり。錯我一いち點てん兒じ，管かん不ふ得とく誰だれ是ぜ有ゆう臉的，誰だれ是ぜ沒ぼつ臉的，一いち例れい清白すずしろ處しょ治ち。」說せつ罷やめ，便びん吩咐彩あや明あきら念ねん「花はな名めい冊さつ」，按名一個一個叫進來看視。一時いちじ看み完かん，又また吩咐道どう：「這二に十じゅう個こ分ぶん作さく兩りょう班はん，一いち班はん十じゅう個こ，每日まいにち在ざい內單管かん親友しんゆう來往らいおう，倒たおせ茶ちゃ，別べつ的てき事こと不用ふよう管かん。這二に十個也分作兩班，每日まいにち單たん管かん本家ほんけ親戚しんせき茶飯ちゃめし，也不管かん別べつ的てき事こと。這四十個人也分作兩班，單たん在ざい靈前れいぜん上じょう香こう、添油、掛かけ幔、守まもり靈れい、供きょう飯めし、供きょう茶ちゃ、隨ずい起おこり舉哀，也不管かん別べつ的てき事こと。這四個人專在內茶房收管杯碟茶器，要よう少しょう了りょう一いち件けん，四よん人にん分ぶん賠。這四個人單管酒飯器皿，少しょう一いち件けん也是分ぶん賠。這八個人單管收祭禮。這八個人單管各處燈油、蠟燭、紙かみ劄，－－我わが一總支了來交給你們八個人，然しか後こう按我的てき數すう兒じ往各處分しょぶん派は。這二に十個每日輪流各處上夜，照あきら管かん門戶もんこ，監察かんさつ火ひ燭しょく，打だ掃地方ちほう。這下剩あま的てき按房分ぶん開ひらけ，某ぼう人じん守もり某ぼう處しょ，某ぼう處しょ所有しょゆう桌椅古こ玩起，至いたり於痰盒、撣子等とう物ぶつ，一いち草くさ一いち苗なえ，或ある丟或壞，就問這看守かんしゅ的てき賠補。賴よりゆき陞家的てき每日まいにち攬總查看，或ある有ゆう偷懶的てき、賭と錢ぜに、吃ども酒さけ、打だ架か、拌嘴的てき，立たて刻こく拿了來らい回かい我わが；你要徇情，叫さけべ我わが查出來でき，三さん四輩子的老臉就顧不成了。－－如今都と有ゆう了りょう定規じょうぎ，以後いご那な一いち行ぎょう亂らん了りょう，只ただ和わ那な一いち行ぎょう算さん賬。素もと日び跟我的てき人じん，隨身ずいじん俱有鐘かね表ひょう，不ふ論ろん大だい小事しょうじ，皆みな有ゆう一定いってい的てき時刻じこく。橫よこ豎你們上房ぼう裡うら也有やゆう時じ辰たつ鐘がね。卯う正せい二に刻こく，我わが來らい點てん卯う。巳み正ただし吃ども早さ飯めし。凡有領りょう牌ぱい回かい事ごと，只ただ在ざい午うま初はつ二に刻こく。戌いぬ初はつ燒やき過か黃昏たそがれ紙し，我わが親おや到いた各かく處しょ查一いち遍へん回かい來らい，上うえ夜よる交明鑰匙。第だい二日還是卯正二刻過來。說せつ不ふ得とく偺們大家たいか辛苦しんく幾いく日にち罷やめ。事こと完了かんりょう，你們大だい爺じい自然しぜん賞しょう你們。」說せつ畢，又また吩咐按數發はつ茶ちゃ葉は、油あぶら燭しょく、雞毛撣子、笤帚等とう物ぶつ；一面又搬取傢伙：桌圍、椅搭、坐すわ褥しとね、氈席、痰たん盒、腳踏……之これ類るい。一いち面めん交發，一いち面めん提ひさげ筆ひつ登記とうき，某ぼう人ひと管かん某ぼう處しょ，某ぼう人ひと領りょう物件ぶっけん，開ひらく的てき十じゅう分ふん清楚せいそ。眾人領りょう了りょう去さ，也都有ゆう了りょう投とう奔，不ふ似に先さき時じ只ただ揀便宜べんぎ的てき做，剩あま下しも苦く差さ，沒ぼつ個こ招攬。各かく房ぼう中也ちゅうや不能ふのう趁亂迷失東西とうざい。便びん是ぜ人じん來客らいきゃく去さ，也都安靜あんせい了りょう，不ふ比ひ先さき前ぜん紊亂びんらん無む頭あたま緒いとぐち。一切いっさい偷安竊取せっしゅ等とう弊へい，一概いちがい都と蠲了。
4 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	鳳おおとり姐あね自己じこ威い重じゅう令れい行ぎょう，心中しんちゅうの十じゅう分ふん得意とくい。因よし見み尤ゆう氏し犯はん病びょう，賈珍也過於悲哀あい不ふ大進たいしん飲食いんしょく，自己じこ每日まいにち從したがえ那な府中ふちゅう熬い了りょう各樣かくよう細ほそ粥かゆ，精美せいび小しょう菜さい，令れい人じん送おく過か來らい。賈珍也另外がい吩咐每日まいにち送おく上等じょうとう菜さい到いた抱だき廈內，單たん與あずか鳳おおとり姐あね。鳳おおとり姐あね不ふ畏かしこ勤勞きんろう，天てん天てん按時刻こく過か來らい點てん卯う理事りじ。獨どく在ざい抱だき廈內起おこり坐すわ，不ふ與あずか眾妯娌合群ぐん，便びん有ゆう女おんな眷來往らいおう，也不迎むかえ送おく。
5 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	這日乃五七なな，正せい五ご日にち上じょう，那な應おう付づけ僧正そうじょう開ひらけ方かた破獄はごく，傳燈でんとう照あきら亡ほろび，參まいり閻君，拘かかわ都と鬼おに，延のべ請地うけち藏王ざおう，開ひらき金橋かなはし，引幢旛；那な道士どうし們正伏ふく章しょう申さる表ひょう，朝あさ三さん清きよし，叩玉帝みかど；禪僧ぜんそう們行香が，放ひ焰口，拜はい水すい懺；又また有ゆう十じゅう二に眾青年ねん尼僧にそう，搭繡衣ころも，靸紅鞋，在ざい靈前れいぜん默だま誦「接せっ引」諸しょ咒。－－十じゅう分ふん熱鬧ねっとう。
6 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	那な鳳おおとり姐あね知道ともみち今日きょう的てき客きゃく不ふ少しょう，寅とら正せい便びん起おこり來らい梳くしけず洗あらい。及收拾しゅうしゅう完備かんび，更衣ころもがえ盥たらい手しゅ，喝かつ了りょう幾いく口くち奶子，漱口已やめ畢，正せい是ぜ卯う正せい二に刻こく了りょう。來らい旺媳婦ふ率りつ領りょう眾人伺候しこう已やめ久ひさし。鳳おおとり姐あね出で至いたり廳ちょう前まえ，上うえ了りょう車しゃ，前面ぜんめん一いち對たい明あかり角燈かくとう，上うえ寫うつし「榮さかえ國府こくふ」三さん個こ大字だいじ。來らい至いたり寧やすし府ふ大門おおかど首くび，門燈もんとう朗ろう掛かけ，兩邊りょうへん一色いっしょく綽燈，照あきら如白晝ひる。白はく汪ひろし汪ひろし穿ほじ孝こう家人かじん，兩行りょうこう侍立じりつ。請車至いたり正門せいもん上じょう，小しょう廝退去たいきょ，眾媳婦ふ上じょう來らい揭起車しゃ簾すだれ。
7 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	鳳おおとり姐あね下か了りょう車しゃ，一手いって扶著豐ゆたか兒じ，兩個りゃんこ媳婦執と著ちょ手しゅ把わ燈とう照あきら著ちょ，簇むらが擁よう鳳おおとり姐あね進しん來らい。寧やすし府ふ諸しょ媳婦迎むかい著ちょ請安。鳳おおとり姐あね款步入會にゅうかい芳よし園えん中ちゅう登仙とうせん閣かく靈前れいぜん，一見いっけん棺かん材ざい，那な眼め淚なみだ恰似斷線だんせん之の珠たま，滾たぎ將しょう下か來らい。院いん中ちゅう多少たしょう小しょう廝垂手しゅ侍立じりつ，伺候しこう燒しょう紙し。鳳おおとり姐あね吩咐一聲いっせい「供きょう茶ちゃ燒しょう紙し」，只ただ聽一棒ぼう鑼鳴，諸しょ樂らく齊ひとし奏そう。早さ有人ゆうじん請過一張大圈椅來放在靈前，鳳おおとり姐あね坐すわ下した，放ひ聲こえ大だい哭。於是裡うら外がい上下じょうげ男女だんじょ都と接せっ聲ごえ嚎哭。
8 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	賈珍尤ゆう氏し忙せわし令れい人ひと勸すすむ止とめ，鳳おおとり姐あね纔止住じゅう了りょう哭。來らい旺媳婦ふ倒たおせ茶ちゃ漱口畢，方ぽう起おこり身み別べつ了りょう族ぞく中ちゅう諸人もろびと，自じ入いれ抱だき廈來。按名查點各項かくこう人數にんずう，俱已到いた齊ひとし，只ただ有ゆう迎むかえ送おく親友しんゆう上じょう的てき一いち人にん未到みとう。即そく令れい傳來でんらい。那な人じん惶恐。鳳おおとり姐あね冷笑れいしょう道どう：「原はら來らい是ぜ你誤了りょう。你比他た們有體面たいめん，所以ゆえん不ふ聽我的てき話ばなし！」那な人じん回かい道どう：「奴やつ才天さいてん天てん都と來らい的てき早はや，只ただ有ゆう今いま兒じ來らい遲おそ了りょう一いち步ほ，求もとめ奶奶饒にょう過か初次はつじ！」正せい說せつ著ちょ，只見ただみ榮さかえ國こく府中ふちゅう的てき王おう興きょう媳婦來らい了りょう，往裡探さがせ頭あたま兒じ。鳳おおとり姐あね且不發はつ放ひ這人，卻問王おう興きょう媳婦：「來らい作さく什麼いんも？」王おう興きょう家か的てき近きん前說ぜんせつ：「領りょう牌ぱい取と線せん，打だ車しゃ轎網絡からま。」說せつ著ちょ，將はた帖じょう兒じ遞上。鳳おおとり姐あね令れい彩あや明あきら念ねん道どう：「大だい轎兩頂いただき，小しょう轎四頂いただき，車くるま四よん輛，共用きょうよう大小だいしょう絡からま子こ若干じゃっかん根ね，每まい根ね用よう珠たま兒じ線せん若干じゃっかん斤きん。」鳳おおとり姐あね聽了，數かず目め相合そうごう，便びん命いのち彩あや明あきら登記とうき，取と榮さかえ府ふ對たい牌ぱい發はつ下か。王おう興きょう家か的てき去さ了りょう。
9 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	鳳おおとり姐あね方かた欲よく說話せつわ，只見ただみ榮さかえ國府こくふ的てき四よん個こ執事しつじ人じん進しん來らい，都みやこ是ただし支ささえ取ど東西とうざい領りょう牌ぱい的てき。鳳おおとり姐あね問とい他た們要了りょう帖じょう，念ねん過か聽了，一いち共ども四よん件けん。因よし指ゆび兩りょう件けん道どう：「這個開ひらき銷錯了りょう，再さい算さん清せい了りょう來らい領りょう。」說せつ著ちょ，將はた帖じょう子こ摔下來らい。那な二に人にん掃興而去。
10 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	鳳おおとり姐あね因いん見張みはり材ざい家か的てき在ざい旁つくり，便びん問とい：「你有什麼いんも事ごと？」張ちょう材ざい家か的てき忙せわし取と帖じょう子こ回かい道どう：「就是方かた纔車轎圍子こ做成，領りょう取と裁縫さいほう工こう銀ぎん若干じゃっかん兩りょう。」鳳おおとり姐あね聽了，收おさむ了りょう帖じょう子こ，命いのち彩あや明あきら登記とうき，待まち王おう興きょう交過，得とく了りょう買かい辦的回かい押相符ふ，然しか後ご與あずか張ちょう材ざい家か的てき去さ領りょう。一いち面めん又また命いのち念ねん那な一いち件けん，是ぜ為ため寶玉ほうぎょく外がい書房しょぼう完かん竣，支ささえ領りょう買かい紙し料りょう糊のり裱。鳳おおとり姐あね聽了，即そく命いのち收おさむ帖じょう兒じ登記とうき，待まち張ちょう材ざい家か的てき繳清再發さいはつ。
11 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	鳳おおとり姐あね便びん說せつ道どう：「明あかり兒じ他た也來遲おそ了りょう，後こう兒じ我わが也來遲おそ了りょう，將來しょうらい都と沒ぼつ有人ゆうじん了りょう！本來ほんらい要よう饒にょう你，只ただ是これ我わが頭あたま一いち次じ寬ひろし了りょう，下した次じ就難管かん別人べつじん了りょう，不ふ如開發かいはつ了りょう好このみ。」登とう時じ放下ほうか臉來，叫さけべ：「帶出たいしゅつ去さ打だ他た二に十じゅう板子いたご！」眾人見ひとみ鳳おおとり姐あね動どう怒いか，不ふ敢怠慢たいまん，拉ひしげ出で去ざ照あきら數すう打だ了りょう，進しん來らい回かい覆くつがえ。鳳おおとり姐あね又また擲下寧やすし府ふ對たい牌ぱい，說せつ與あずか賴よりゆき陞革他た一いち個月かげつ的てき錢ぜに糧かて，吩咐：「散ち了りょう罷やめ。」眾人方かた各自かくじ辦事去さ了りょう。那な被ひ打だ的てき也含羞飲泣而去。彼かれ時じ榮さかえ寧やすし兩りょう處しょ領りょう牌ぱい交牌人じん往來おうらい不ふ絕ぜっ，鳳おおとり姐あね又また一いち一いち開發かいはつ了りょう。於是寧やすし府中ふちゅう人じん纔知鳳おおとり姐あね利害りがい。自じ此，俱各兢兢きょうきょう業ぎょう業ぎょう，不ふ敢偷安やす。不在ふざい話はなし下か。
12 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	如今且說寶玉ほうぎょく因いん見み人じん眾，恐こわ秦はた鐘かね受委屈こごめ，遂とげ同どう他た往鳳姐あね處しょ坐すわ坐すわ。鳳おおとり姐あね正ただし吃ども飯めし，見み他た們來了りょう，笑わらい道どう：「好このみ長ちょう腿もも子こ！快かい上うえ來らい罷やめ。」寶玉ほうぎょく道どう：「我わが們偏了りょう。」鳳おおとり姐あね道どう：「在ざい這邊外がい頭あたま吃ども的てき，還かえ是ぜ那な邊あたり吃ども的てき？」寶玉ほうぎょく道どう：「同どう那な些渾人じん吃ども什麼いんも！還かえ是ぜ那な邊べ跟著老おい太ぶと太ふと吃ども了りょう來らい的てき。」說せつ著ちょ，一いち面めん歸き坐すわ。
13 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	鳳おおとり姐あね飯めし畢，就有寧やすし府ふ一個媳婦來領牌，為ため支ささえ取香とっこう燈とう。鳳おおとり姐あね笑わらい道どう：「我わが算さん著ちょ你今兒じ該來支ささえ取ど。想そう是ぜ忘了？要よう終おわり久ひさ忘了，自然しぜん是ぜ你包出來でき，都と便宜べんぎ了りょう我わが！」那な媳婦笑わらい道どう：「何なに嘗不是ぜ忘了！方かた纔想起そうき來らい。再さい遲おそ一いち步ほ，也領不ふ成なり了りょう。」說せつ畢，領りょう牌ぱい而去。
14 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	一時いちじ登記とうき交牌。秦はた鐘かね因いん笑わらい道どう：「你們兩りょう府ふ裡うら都と是ぜ這牌，倘別人じん私わたし造づくり一いち個こ，支ささえ了りょう銀子ぎんす去さ，怎麼好こう？」鳳おおとり姐あね笑わらい道どう：「依よ你說，都と沒ぼつ王法おうほう了りょう！」寶玉ほうぎょく因いん道どう：「怎麼偺們家か沒ぼつ人じん來らい領りょう牌ぱい子こ支ささえ東西とうざい？」鳳おおとり姐あね道どう：「他た們來領りょう的てき時候じこう，你還做夢呢。－－我わが且問你，你們多た早晚そうばん纔念夜よる書しょ呢？」寶玉ほうぎょく道どう：「巴ともえ不ふ得とく今日きょう就念纔好。只ただ是ぜ他た們不快ふかい給きゅう收拾しゅうしゅう書房しょぼう，也是沒ぼつ法ほう兒じ。」鳳おおとり姐あね笑わらい道どう：「你請我わが請兒，包つつみ管かん就快了りょう。」寶玉ほうぎょく道どう：「你也不ふ中ちゅう用よう。他た們該做到那な裡うら的てき時候じこう，自然しぜん有ゆう了りょう。」鳳おおとり姐あね道どう：「就是他た們做，也得要よう東西とうざい，擱不住じゅう我わが不ふ給きゅう對たい牌ぱい，是ぜ難なん的てき！」寶玉ほうぎょく聽說，便びん挨向鳳おおとり姐あね身上しんじょう，立たて刻こく要よう牌ぱい，說せつ：「好こう姐あね姐あね！給きゅう他た們牌，好こう支ささえ東西とうざい去さ收拾しゅうしゅう。」鳳おおとり姐あね道どう：「我わが乏とぼし的てき身上しんじょう生せい痛つう，還かえ擱的住じゅう你這麼揉搓？你放心こころ罷やめ，今いま兒じ纔領了りょう裱糊紙し去さ了りょう。他た們該要よう的てき，還かえ等とう叫さけべ去ざ呢？可か不ふ傻了？」寶玉ほうぎょく不信ふしん，鳳おおとり姐あね便びん叫さけべ彩あや明あきら查冊子さっし給きゅう他た看み。
15 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	正せい鬧著，人にん來らい回かい：「蘇州そしゅう去さ的てき昭あきら兒じ來らい了りょう。」鳳おおとり姐あね急きゅう命いのち叫さけべ進すすむ來らい。昭あきら兒じ打だ千せん兒じ請安。鳳おおとり姐あね便びん問とい：「回かい來らい做什麼いんも？」昭あきら兒じ道どう：「二爺打發回來的。林はやし姑しゅうと老爺ろうや是ぜ九きゅう月がつ初はつ三さん巳み時じ沒ぼつ的てき。二に爺じい帶たい了りょう林はやし姑娘くーにゃん，同どう送おく林はやし姑しゅうと老爺ろうや的てき靈れい到いた蘇州そしゅう，大約たいやく趕年底そこ回かい來らい。二爺打發奴才來報個信兒，請安，討老太ふと太ふとし的てき示しめせ下か，還かえ瞧瞧奶奶家か裡うら好このみ，叫さけべ把わ大毛おおけ衣裳いしょう帶たい幾いく件けん去さ。」鳳おおとり姐あね道どう：「你見過か別人べつじん了りょう沒ぼつ有ゆう？」昭あきら兒じ道どう：「都と見み過か了りょう。」說せつ畢，連れん忙せわし退出たいしゅつ。鳳おおとり姐あね向こう寶玉ほうぎょく笑わらい道どう：「你林妹いもうと妹いもうと可か在ざい偺們家か住じゅう長ちょう了りょう。」寶玉ほうぎょく道どう：「了りょう不ふ得とく！想おもえ來らい這幾日び他た不知ふち哭的怎麼樣さま呢。」說せつ著ちょ，蹙眉長歎ちょうたん。
16 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	鳳おおとり姐あね見み昭あきら兒じ回かい來らい，因いん當とう著ちょ人じん不ふ及細問とい賈璉，心中しんちゅうの七なな上じょう八はち下か，待まち要よう回かい去さ，奈事未み畢，少しょう不ふ得とく耐たい到いた晚ばん上じょう回かい來らい，又また叫さけべ進すすむ昭あきら兒じ來らい，細ほそ問とい一路いちろ平安へいあん。連夜れんや打點だてん大毛おおけ衣服いふく，和平わへい兒じ親おや自じ檢けん點てん收拾しゅうしゅう，再さい細細こまごま追想ついそう所しょ需何物ぶつ，一いち並なみ包つつみ裹，交給昭あきら兒じ。又また細細こまごま兒こ的てき吩咐昭あきら兒じ：「在外ざいがい好生よしお小心しょうしん些伏侍さむらい，別べつ惹你二に爺じい生氣せいき。時とき常つね勸すすむ他た少しょう喝かつ酒しゅ，別べつ勾引こういん他た認みとめ得え混こん賬女人じん。我わが知道ともみち了りょう，回かい來らい打だ折おり了りょう你的腿もも！」昭あきら兒じ笑えみ著ちょ答こたえ應おう出で去ざ。那な時じ天てん已やめ四よん更さら，睡ねむ下した，不覺ふかく早はや又また天明てんめい，忙せわし梳くしけず洗あらい，過か寧やすし府ふ來らい。
17 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	那な賈珍因いん見み發はつ引日近ひぢかい，親おや自じ坐すわ車くるま，帶おび了りょう陰陽いんよう生せい，往鐵檻おり寺てら來らい踏看寄よせ靈れい之これ所しょ。又また一一囑咐住持色空，好生よしお預あずか備新鮮陳設しつらえ，多た請名僧そう，以備接せっ靈れい使用しよう。色いろ空むなし忙せわし備晚齋とき。賈珍也無心こころ茶飯ちゃめし，因いん天てん晚ばん不ふ及進城じょう，就在淨きよし室しつ胡亂うろん歇了一いち夜や，次じ日び一いち早はや，趕忙的てき進しん城じょう來らい料理りょうり出で殯之事ごと；一面又派人先往鐵檻寺連夜另外修飾停靈之處並廚茶等項，接せっ靈れい人口じんこう。鳳おおとり姐あね見み發はつ引日期き在ざい邇，也預先さき逐細分派ぶんぱ料理りょうり，一面又派榮府中車轎人從跟王夫人送殯，又また顧自己おのれ送おく殯去占うらない下か處しょ。
18 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	目今もっこん正せい值繕國こく公おおやけ誥命亡ほろび故こ，邢王二に夫人ふじん又また去さ弔ちょう祭さい，送おく殯；西安しーあん郡ぐん王妃おうひ華はな誕，送おく壽ことぶき禮あや；又また有ゆう胞兄王おう仁連にれ家か眷回南みなみ，一面寫家信並帶往之物；又また兼けん迎春げいしゅん染しみ疾やまし，每日まいにち請醫服藥ふくやく，看み醫い生せい的てき啟けい帖じょう，講こう論ろん症しょう源げん，斟酌しんしゃく藥やく案あん……各かく事こと冗雜，亦また難なん盡つき述じゅつ。因よし此，忙せわし的てき鳳おおとり姐あね茶飯ちゃめし無心むしん，坐臥ざが不ふ寧やすし。到いた了りょう寧やすし府ふ裡うら，這邊榮さかえ府ふ的てき人じん跟著；回かい到いた榮さかえ府ふ裡うら，那な邊べ寧やすし府ふ的てき人じん又また跟著。鳳おおとり姐あね雖然如此之の忙せわし，只ただ因いん素性すじょう好勝よしかつ，惟おもんみ恐おそれ落人おちうど褒貶ほうへん，故ゆえ費ひ盡つき精神せいしん，籌畫的てき十じゅう分ふん整齊せいせい，於是，合ごう族ぞく中ちゅう上下じょうげ無む不ふ稱しょう歎。
19 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	這日伴とも宿やど之の夕ゆう，親おや朋とも滿座まんざ，尤ゆう氏し獨どく臥が於內室しつ，一切張羅款待都是鳳姐一人周全承應。合ごう族ぞく中ちゅう雖有許多きょた妯娌，也有やゆう言語げんご鈍どん拙つたな的てき，也有やゆう舉止輕けい浮的，也有やゆう羞口羞腳不ふ慣見人的じんてき，也有やゆう懼貴怯おびえ官かん的てき，越えつ顯あらわ得とく鳳おおとり姐あね灑爽風流ふうりゅう，典てん則そく俊しゅん雅みやび，真ま是ぜ「萬綠ばんりょく叢くさむら中ちゅう一いち點てん紅べに」了りょう。－－那な裡うら還かえ把わ眾人放ひ在ざい眼め裡うら？揮霍指示しじ，任にん其所為しょい。
20 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	那な一いち夜中よなか燈明とうみょう火ひ彩いろどり，客きゃく送おく官かん迎むかえ，百般ひゃっぱん熱鬧ねっとう，自じ不用ふよう說せつ。至いたり天明てんめい吉きち時じ，一般いっぱん六ろく十じゅう四よん名めい青あお衣ころも請靈，前面ぜんめん銘めい旌上大書たいしょ「誥封一いち等とう寧やすし國こく公おおやけ冢孫婦ふ防護ぼうご內廷紫むらさき禁きん道どう御前ごぜん侍さむらい衛まもる龍りゅう禁きん尉じょう享とおる強きょう壽ことぶき賈門秦はた氏し宜むべ人ひと之の靈柩れいきゅう」。一應執事陳設皆係現趕新做出來的，一色いっしょく光彩こうさい奪だつ目め。寶珠ほうしゅ自じ行くだり未み嫁女よめじょ之の禮れい，摔喪駕が靈れい，十分じゅうぶん哀あい苦く。
21 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	那な時じ官かん客きゃく送おく殯的有ゆう鎮國公こう牛ぎゅう清之きよゆき孫まご現げん襲かさね一等伯牛繼宗，理り國こく公おおやけ柳やなぎ彪ぴょう之の孫まご現げん襲かさね一等いっとう子こ柳やなぎ芳かおる，齊ひとし國こく公おおやけ陳ちん翼つばさ之の孫まご世襲せしゅう三品威鎮將軍陳瑞文，治國ちこく公おおやけ馬ば魁さきがけ之の孫まご世襲せしゅう三品威遠將軍馬尚德，修おさむ國こく公おおやけ侯こう曉あかつき明あかり之の孫まご世襲せしゅう一等いっとう子こ侯ほう孝康たかやす（繕つくろえ國こく公おおやけ誥命亡ほろび故こ，其孫石光いしみつ珠たま守孝もりたか不ふ得とく來らい）：這六家與榮寧二家，當日とうじつ所しょ稱しょう「八はち公おおやけ」的てき便びん是ぜ。餘よ者しゃ更さら有ゆう南みなみ安やす郡ぐん王おう之の孫まご，西にし寧やすし郡ぐん王おう之の孫まご，忠ただし靖やすし侯こう史し鼎かなえ，平原へいげん侯こう之の孫まご世襲せしゅう二等男蔣子寧，定てい城しろ侯こう之の孫まご世襲せしゅう二等男兼京營游擊謝鯤，襄じょう陽ひ侯こう之の孫まご世襲せしゅう二に等とう男おとこ戚建輝てる，景けい田た侯こう之の孫まご五城兵馬司裘良。餘よ者しゃ，錦にしき鄉きょう伯はく公子こうし韓かん奇き、神武じんむ將軍しょうぐん公子こうし馮紫英えい、陳ちん也俊、衛まもる若わか蘭らん等とう諸王しょおう孫まご公子こうし，不可ふか枚數まいすう。堂どう客きゃく也共有きょうゆう十來頂大轎，三さん四よん十じゅう頂いただき小しょう轎，連れん家か下か大小だいしょう轎子車輛しゃりょう，不ふ下した百ひゃく十じゅう餘よ乘じょう。連れん前面ぜんめん各かく色いろ執事しつじ陳ひね設しつらえ，接せっ連れん一帶いったい，擺了有ゆう三さん四よん里さと遠とお。
22 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	走はし不ふ多た時じ，路上ろじょう彩いろどり棚たな高だか搭，設しつらえ席せき張ちょう筵むしろ，和音わおん奏樂そうがく，俱是各かく家路いえじ祭さい。第だい一棚是東平郡王府的祭，第だい二棚是南安郡王的祭，第だい三棚是西寧郡王的祭，第だい四棚便是北靜郡王的祭。原はら來らい這四王おう，當日とうじつ惟おもんみ北きた靜しず王おう功いさお最高さいこう，及今子孫しそん猶なお襲かさね王おう爵。現げん今北いまきた靜しず王おう世よ榮さかえ年ねん未み弱冠じゃっかん，生得しょうとく美び秀しゅう異常いじょう，性情せいじょう謙けん和わ。近きん聞寧國府こくふ冢孫婦ふ告つげ殂，因いん想そう當日とうじつ彼此ひし祖父そふ有ゆう相しょう與あずか之これ情じょう，同どう難なん同どう榮さかえ，因いん此不以王位い自じ居い，前日ぜんじつ也曾探さがせ喪も弔ちょう祭さい，如今又また設しつらえ了りょう路ろ奠，命いのち麾下きか的てき各かく官かん在ざい此伺候しこう。自己じこ五ご鼓こ入朝にゅうちょう，公事こうじ一いち畢，便びん換かわ了りょう素もと服ふく，坐すわ著大ちょだい轎，鳴な鑼張傘かさ而來，到いた了りょう棚たな前ぜん落轎。手下てした各かく官かん兩りょう旁つくり擁よう侍さむらい，軍民ぐんみん人じん眾不得とく往還おうかん。一時いちじ，只見ただみ寧やすし府ふ大だい殯浩浩ひろし蕩蕩とうとう，壓あつ地ち銀山ぎんざん一いち般從北きた而至。早はや有ゆう寧やすし府ふ開ひらき路ろ傳でん事こと人じん報むくい與あずか賈珍，賈珍急きゅう命いのち前面ぜんめん執事しつじ扎住，同どう賈赦賈政三人連忙迎上來以國禮相見。北きた靜せい王おう轎內欠かけ身み，含笑答禮とうれい，仍以世よ交稱呼しょうこ接待せったい，並なみ不ふ自大じだい。賈珍道どう：「犬いぬ婦ふ之の喪も，累るい蒙こうむ郡ぐん駕が下か臨，廕生輩やから何なん以克當とう！」北きた靜しず王おう笑えみ道どう：「世よ交至誼よしみ，何なに出で此言？」遂とげ回かい頭あたま令れい長ちょう府ふ官かん主祭しゅさい代だい奠。賈赦等とう一いち旁つくり還かえ禮れい，復ふく親身しんみ來き謝しゃ。北きた靜せい王おう十じゅう分ふん謙遜けんそん，因いん問とい賈政道どう：「那な一位是啣玉而誕者？久ひさ欲よく一見いっけん為ため快かい，今日きょう一定いってい在ざい此，何なに不ふ請來しょうらい？」賈政忙せわし退すさ下した來らい，命いのち寶玉ほうぎょく更衣ころもがえ，領りょう他た前ぜん來らい謁見えっけん。
23 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	那な寶玉ほうぎょく素もと聞北靜せい王おう的てき賢けん德とく，且才貌俱全ぜん，風流ふうりゅう跌宕，不為ふため官かん俗ぞく國體こくたい所しょ縛ばく，每まい思おもえ相しょう會かい，只ただ是ぜ父親ちちおや拘束こうそく，不ふ克かつ如願，今見いまみ反はん來らい叫さけべ他ほか，自じ是ぜ喜き歡，一いち面めん走はし，一面瞥見那北靜王坐在轎內，好個こうこ儀表ぎひょう。
24 Jump to dictionary	林はやし如海靈れい... :	不知ふち近ちか前ぜん又また是ぜ怎樣，且聽下か回かい分解ぶんかい。

URN: ctp:hongloumeng/ch14

《林はやし如海靈れい返かえし蘇州そしゅう郡ぐん 賈寶玉だま路ろ謁北靜せい王おう》

《林はやし如海靈れい返かえし蘇州そしゅう郡ぐん　賈寶玉だま路ろ謁北靜せい王おう》