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Hong Lou Meng : 村姥姥是信口開河　情哥哥偏尋根究底 - Chinese Text Project
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《村むら姥うば姥うば是ぜ信しん口こう開ひらき河かわ　情じょう哥哥偏へん尋ひろ根ね究きわむ底そこ》

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1 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
話はなし說せつ眾人見ひとみ平たいら兒じ來らい了りょう，都と說せつ：「你們奶奶做什麼呢？怎麼不ふ來らい了りょう？」平たいら兒じ笑わらい道どう：「他た那な裡うら得とく空そら兒じ來らい？因いん為ため說せつ沒ぼつ得とく好生よしお吃ども，又また不ふ得とく來らい，所以ゆえん叫さけべ我わが來らい問とい還かえ有ゆう沒ぼつ有ゆう，叫さけべ我わが再さい要よう幾いく個こ拿了家か去さ吃ども罷やめ。」湘雲道どう：「有ゆう，多た著ちょ呢。」忙せわし命いのち人じん拿盒子こ裝そう了りょう十じゅう個こ極大きょくだい的てき。平たいら兒じ道どう：「多た拿幾いく個こ團だん臍ほぞ的てき。」眾人又また拉ひしげ平たいら兒じ坐すわ，平たいら兒じ不ふ肯。李り紈瞅著しる他ほか，笑わらい道どう：「偏へん叫さけべ你坐！」因いん拉ひしげ他た身み旁つくり坐すわ下した，端はし了りょう一いち杯はい酒しゅ，送おく到いた他た嘴くちばし邊べ。平ひら兒こ忙せわし喝かつ了りょう一いち口くち，就要走はし。李り紈道：「偏へん不ふ許もと你去！顯あらわ見み得え你只有ゆう鳳おおとり丫頭，就不聽我的てき話ばなし了りょう。」說せつ著ちょ，又また命いのち嬤嬤們：「先さき送おく了りょう盒子去さ，就說我わが留とめ下平しただいら兒じ了りょう。」

2 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
那な婆ばば子こ一時拿了盒子回來，說せつ：「二に奶奶說せつ，叫さけべ奶奶和わ姑娘くーにゃん們別笑話しょうわ要よう嘴くちばし吃ども。這個盒子裡うら，方ぽう纔舅太ふと太ふとし那な裡うら送おく來らい的てき菱ひし粉こ糕和雞油捲めく兒こ，給きゅう奶奶姑娘くーにゃん們吃的てき。」又また向平むかいたい兒じ道どう：「說せつ了りょう：使つかい喚你來らい，你就貪住じゅう嘴くちばし不ふ去さ了りょう，叫さけべ你少喝かつ鍾兒罷やめ。」平たいら兒じ笑わらい道どう：「多た喝かつ了りょう又また把わ我わが怎麼樣さま？」一いち面めん說せつ，一いち面めん只管ひたすら喝かつ，又また吃ども螃蟹。李り紈攬著しる他ほか，笑わらい道どう：「可か惜這麼個好こう體面たいめん模樣もよう兒じ，命いのち卻平常へいじょう，只ただ落得屋や裡うら使し喚！不知ふち道どう的てき人じん，誰だれ不ふ拿你當とう做奶奶太太ふとし看み？」

3 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
平たいら兒じ一面和寶釵湘雲等吃喝著，一いち面めん回かい頭あたま笑わらい道どう：「奶奶，別べつ這麼摸的我わが怪かい癢癢的てき。」李り氏し道どう：「噯喲！這硬的てき是ぜ什麼いんも？」平たいら兒じ道どう：「是ぜ鑰匙。」李り氏し道どう：「有ゆう什麼いんも要よう緊的東西とうざい怕人偷了去さ，這麼帶たい在ざい身上しんじょう？我わが成なり日び家か和人わじん說せつ：有ゆう個こ唐から僧そう取と經けい，就有個こ白馬はくば來らい馱著他た；劉りゅう智さとし遠とお打だ天下てんか，就有個こ瓜ふり精せい來らい送おく盔甲；有ゆう個こ鳳おおとり丫頭，就有個こ你。你就是ぜ你奶奶的一いち把わ總そう鑰匙，還かえ要よう這鑰匙さじ做什麼いんも？」平たいら兒じ笑わらい道どう：「奶奶吃了りょう酒しゅ，又また拿我來き打だ趣おもむき著ちょ取と笑わらい兒じ了りょう。」

4 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
寶たから釵笑道どう：「這倒是ぜ真しん話ばなし。我わが們沒事ごと評論ひょうろん起おこり來らい，你們這幾いく個こ，都と是ぜ百個裡頭挑不出一個來的。妙みょう在ざい各人かくじん有ゆう各人かくじん的てき好こう處しょ。」李り紈道：「大小だいしょう都と有ゆう個こ天理てんり。比ひ如老太ふとし太たい屋や裡うら要よう沒ぼつ鴛鴦えんおう姑娘くーにゃん，如何いか使つかい得とく？從したがえ太ぶと太ふと起おこり，那な一個敢駁老太太的回？他た現げん敢駁回かい，偏へん老おい太ぶと太ふと只ただ聽他一いち個こ人的じんてき話ばなし。老ろう太ふとし太ふとし的てき那な些穿帶たい的てき，別人べつじん不ふ記き得え，他た都と記き得え，要よう不ふ是ぜ他た經けい管かん著ちょ，不知ふち叫さけべ人じん誆騙了りょう多少たしょう去さ呢！況きょう且他心こころ也公道どう，雖然這樣，倒たおせ常つね替がえ人じん上じょう好こう話はなし兒じ，還かえ倒たおせ不ふ倚勢欺人的てき。」惜春せきしゅん笑わらい道どう：「老ろう太ふと太ふと昨日きのう還かえ說せつ呢，他た比ひ我わが們還強きょう呢！」平たいら兒じ道どう：「那な原はら是ただし個こ好このみ的てき，我わが們那裡うら比ひ得とく上じょう他た？」寶玉ほうぎょく道どう：「太ふとし太たい屋や裡うら的てき彩あや霞かすみ，是これ個こ老實ろうじつ人じん。」探さがせ春はる道どう：「可か不ふ是ぜ老實ろうじつ？心裡しんり可か有數ゆうすう兒じ呢。太ふとし太ふとし是ぜ那な麼佛爺じい似に的てき，事情じじょう上じょう不ふ留とめ心しん；他た都みやこ知道ともみち，凡一應おう事ごと，都みやこ是ただし他た提ひさげ著ちょ太ふと太たい行ゆき。連れん老爺ろうや在家ざいけ出外ではずれ去ざ的てき一應いちおう大だい小事しょうじ，他た都みやこ知道ともみち，太ふとし太ふとし忘了，他た背後はいご告訴こくそ太ふと太ふと。」李り紈道：「那な也罷了りょう。」指ゆび著ちょ寶玉ほうぎょく道どう：「這一いち個こ小しょう爺じい屋や裡うら，要よう不ふ是ぜ襲かさね人じん，你們度量どりょう到いた個こ什麼いんも田地でんち？鳳おおとり丫頭就是個こ楚すわえ霸王，也得兩りょう隻せき膀子好こう舉千せん斤きん鼎かなえ；他た不ふ是ぜ這丫頭あたま，他た就得這麼周到しゅうとう了りょう？」平たいら兒じ道どう：「先さき時じ賠了四よん個こ丫頭來らい，死し的てき死し，去さ的てき去さ，只ただ剩あま下しも我が一いち個こ孤こ鬼おに兒じ了りょう。」李り紈道：「你倒是ぜ有ゆう造化ぞうか的てき，鳳おおとり丫頭也是有ゆう造化ぞうか的てき。想そう當初とうしょ你大爺じい在日ざいにち，何なに曾也沒ぼつ兩りょう個人こじん？你們看み，我わが還かえ是ぜ那な容よう不ふ下人げにん的てき？天てん天てん只ただ是ぜ他た們不如意にょい，所以ゆえん你大爺じい一いち沒ぼつ了りょう，我わが趁著年ねん輕けい，都と打だ發はつ了りょう。要よう是ぜ有ゆう一いち個こ好このみ的てき守まもり的てき住じゅう，我わが到底とうてい也有やゆう個こ膀臂了りょう！」說せつ著ちょ，不覺ふかく眼め圈けん兒じ紅べに了りょう。眾人都道とどう：「這又何なん必傷心しん？不ふ如散了りょう倒たおせ好こう。」

5 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
說せつ著ちょ，便びん都と洗あらい了りょう手しゅ，大家たいか約やく著ちょ往賈母はは王おう夫人ふじん處しょ問とい安やす。眾婆子こ丫頭打だ掃亭子こ，收おさむ洗あらい杯盤はいばん。襲かさね人じん便びん和平わへい兒じ一いち同どう往前去さ。襲かさね人じん因いん讓ゆずる平たいら兒じ到いた屋や裡うら坐すわ坐すわ，再さい喝かつ碗わん茶ちゃ去さ。平たいら兒じ回かい說せつ：「不ふ喝かつ茶ちゃ了りょう，再來さいらい罷やめ。」一いち面めん說せつ，一いち面めん便びん要よう出で去ざ。襲かさね人じん又また叫さけべ住じゅう，問もん道どう：「這個月がつ的てき月がつ錢ぜに，連れん老ろう太ふとし太ふとし、太ふとし太たい屋や裡うら還かえ沒ぼっ放ひ，是ぜ為ため什麼いんも？」平たいら兒じ見み問とえ，忙せわし轉身てんしん至いたり襲かさね人じん跟前，又また見み無人むじん，悄悄しょうしょう說せつ道どう：「你快別べつ問とい！橫よこ豎再遲おそ兩りょう天てん就放了りょう。」襲かさね人じん笑わらい道どう：「這是為ため什麼いんも？唬的你這個こ樣さま兒じ。」平たいら兒じ悄聲告訴こくそ他た道みち：「這個月がつ的てき月がつ錢ぜに，我わが們奶奶早已やめ支ささえ了りょう，放ひ給人きゅうにん使し呢。等とう別べつ處しょ利り錢せん收おさむ了りょう來らい，湊みなと齊ひとし了りょう纔放呢。因よし為ため是ぜ你，我わが纔告訴你，可か不ふ許もと告訴こくそ一いち個人こじん去さ！」襲かさね人じん笑わらい道どう：「他た難なん道どう還かえ短たん錢ぜに使し？還かえ沒ぼっ個こ足あし厭いや？何なに苦く還かえ操みさお這心？」平たいら兒じ笑わらい道どう：「何なに曾不是ぜ呢！他た這幾いく年ねん，只ただ拿著這一項銀子翻出有幾百來了。他た的てき公費こうひ月例げつれい又また使つかい不ふ著ちょ，十じゅう兩りょう八はち兩りょう，零れい碎攢了りょう，又また放出ほうしゅつ去さ，單たん他た這體己おのれ利り錢ぜに，一年不到上千的銀子呢！」襲かさね人じん笑わらい道どう：「拿著我わが們的錢ぜに，你們主ぬし子こ奴やつ才ざい賺利錢ぜに，哄的我わが們獃等とう著ちょ！」平たいら兒じ道どう：「你又說せつ沒ぼつ良心りょうしん的てき話ばなし！你難道どう還かえ少しょう錢ぜに？」襲かさね人道じんどう：「我わが雖不少しょう，只ただ是これ我わが也沒處しょ兒じ使し去さ，就只預あずか備我們那一いち個こ。」平たいら兒じ道どう：「你倘若わか有ゆう緊要きんよう事ごと用よう銀ぎん錢ぜに使し時じ，我わが那な裡うら還かえ有ゆう幾いく兩りょう銀子ぎんす你先拿來使し，明日あした我わが扣下你的就是了りょう。」襲かさね人道じんどう：「此時也用不ふ著ちょ。怕一時要用起來不夠了，我が打だ發はつ人じん去さ取ど就是了りょう。」

6 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
平たいら兒じ答こたえ應おう著ちょ，一いち徑みち出で了りょう園えん門もん。只見ただみ鳳おおとり姐あね那な邊べ打だ發はつ人じん來らい找平兒じ，說せつ：「奶奶有事ゆうじ等とう你。」平たいら兒じ道どう：「有ゆう什麼いんも事ごと，這麼要よう緊？我わが叫さけべ大だい奶奶拉ひしげ扯住說話せつわ兒じ，我わが又また沒ぼっ逃了，這麼連れん三接四的叫人來找！」那な丫頭說せつ道どう：「這又不ふ是ぜ我が的てき主意しゅい，姑娘くーにゃん這話自己じこ和わ奶奶說せつ去さ！」

7 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
平たいら兒じ啐道：「好こう了りょう，你們越えつ發はつ上じょう臉了！」說せつ著ちょ走はし來き，只見ただみ鳳おおとり姐あね兒じ不在ふざい屋や裡うら。忽ゆるがせ見上みあげ回かい來き打だ抽豐的てき劉りゅう姥うば姥うば和板わいた兒じ來らい了りょう，坐すわ在ざい那な邊べ屋や裡うら，還かえ有ゆう張はり材ざい家か的てき周しゅう瑞みずほ家か的てき陪著；又また有ゆう兩りょう三さん個こ丫頭，在地ざいち下か倒たおせ口こう袋ぶくろ裡うら的てき棗なつめ兒じ、倭やまと瓜ふり並なみ些野菜やさい。眾人見み他た進すすむ來らい，都と忙せわし站起來らい。劉りゅう姥うば姥うば因いん上じょう次じ來らい過か，知ち道平どうたいら兒じ的てき身分みぶん，忙せわし跳とべ下地したじ來らい，問もん：「姑娘くーにゃん好こう？」又また說せつ：「家いえ裡うら都と問とい好このみ。早はや要よう來らい請姑奶奶的てき安やす，看み姑娘くーにゃん來らい的てき，因いん為ため莊そう家か忙せわし。好こう容易ようい今年ことし多た打だ了りょう兩石りょういし糧食りょうしょく，瓜ふり果菜かさい蔬也豐ゆたか盛もり。這是頭あたま一起摘下來的，並なみ沒ぼつ敢賣呢，留とめ的てき尖とんが兒こ，孝こう敬けい姑しゅうと奶奶姑娘くーにゃん們嘗嘗。姑娘くーにゃん們天天山あまやま珍ちん海味かいしゅう的てき，也吃膩了；吃ども個こ野菜やさい兒じ，也算我わが們的窮きゅう心しん。」平ひら兒こ忙せわし道みち：「多謝たしゃ費ひ心しん！」又また讓ゆず坐すわ。自己じこ坐すわ了りょう，又また讓ゆずる張ちょう嬸子周しゅう大だい娘むすめ坐すわ了りょう，命いのち小しょう丫頭子こ倒たおせ茶ちゃ去さ。周しゅう瑞みずほ張ちょう材ざい兩家りょうけ的てき因いん笑わらい道どう：「姑娘くーにゃん今日きょう臉上有ゆう些春色しょく，眼め圈けん兒じ都と紅べに了りょう。」平たいら兒じ笑わらい道どう：「可か不ふ是ぜ？我わが原はら不ふ喝かつ，大だい奶奶和わ姑娘くーにゃん們只是ぜ拉ひしげ著ちょ死し灌，不ふ得とく已やめ，喝かつ了りょう兩りょう鍾，臉就紅べに了りょう。」張ちょう材ざい家か的てき笑わらい道どう：「我わが倒たおせ想そう著ちょ要よう喝かつ呢，又また沒ぼつ人じん讓ゆず我わが，明日あした再さい有人ゆうじん請姑娘むすめ，可か帶たい了りょう我わが去さ罷やめ。」說せつ著ちょ，大家たいか都と笑わらい了りょう。周しゅう瑞みずほ家か的てき道みち：「早はや起おこ我わが就看見み那な螃蟹了りょう，一いち斤きん只ただ好こう稱しょう兩個りゃんこ，三さん個こ。這麼兩りょう三さん大だい簍，想そう是ぜ有ゆう七なな八はち十じゅう斤きん呢。」張ちょう材ざい家か的てき道みち：「要よう是ぜ上じょう上下じょうげ下か，只ただ怕還不ふ夠。」平たいら兒じ道どう：「那な裡うら都と吃ども？不ふ過か都と是ぜ有名ゆうめい兒じ的てき吃ども兩個りゃんこ子こ。那な些散眾兒的てき，也有やゆう摸著的てき，也有やゆう摸不著ちょ的てき。」劉りゅう姥うば姥うば道どう：「這樣螃蟹，今年ことし就值五ご分ふん一いち斤きん。十じゅう斤きん五ご錢ぜに。五ご五ご二に兩りょう五ご，三さん五ご一いち十じゅう五ご，再さい搭上酒しゅ菜さい，一いち共倒ともだおれ有ゆう二に十じゅう多た兩りょう銀子ぎんす！阿彌陀あみだ佛ふつ！這一頓とみ的てき銀子ぎんす，夠我們莊家人かじん過か一いち年ねん了りょう！」

8 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
平たいら兒じ因いん問とい：「想そう是ぜ見み過か奶奶了りょう？」劉りゅう姥うば姥うば道どう：「見み過か了りょう，叫さけべ我わが們等著ちょ呢。」說せつ著ちょ，又また往窗外がい看み天氣てんき，說せつ著ちょ：「天てん好こう早晚そうばん了りょう，我わが們也去罷やめ。別べつ出で不ふ去さ城しろ，纔是譏そし荒あら呢。」周しゅう瑞みずほ家か的てき道みち：「等ひとし著ちょ我わが替がえ你瞧瞧去。」說せつ著ちょ，一いち徑みち去さ了りょう，半日はんにち方かた來らい，笑わらい道どう：「可か是ぜ姥うば姥うば的てき福來ふき了りょう，竟投了とうりょう這兩個人こじん的てき緣えん了りょう！」平たいら兒じ等とう問とい怎麼樣さま。周しゅう瑞みずほ家か的てき笑わらい道どう：「二奶奶在老太太跟前呢。我わが原はら是ただし悄悄しょうしょう的てき告訴こくそ二に奶奶：『劉りゅう姥うば姥うば要よう家か去さ呢，怕晚了りょう趕不出城でしろ去さ。』二に奶奶說せつ：『大だい遠とお的てき，難なん為ため他た扛了些東西とうざい來らい。晚ばん了りょう，就住一いち夜や，明日あした再さい去さ。』這可不ふ是ぜ投とう上じょう二奶奶的緣了嗎？－－這也罷やめ了りょう，偏へん老おい太ぶと太ふと又また聽見了りょう，問もん劉りゅう姥うば姥うば是ぜ誰だれ。二奶奶就回明白了。老ろう太ふと太ふと又また說せつ：『我わが正せい想そう個こ積せき古いにしえ的てき老人ろうじん家か說話せつわ兒じ，請了來らい我見がけん見み。』這可不ふ是ぜ想おもえ不ふ到いた的てき投とう上じょう緣えん了りょう？」說せつ著ちょ，催劉姥うば姥うば下か來らい前まえ去さ。

9 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
劉りゅう姥うば姥うば道どう：「我わが這生像ぞう兒じ，怎麼見み得え呢？好こう嫂あによめ子こ！你就說せつ我わが去さ了りょう罷やめ！」平ひら兒こ忙せわし道みち：「你快去さ罷やめ，不ふ相あい干ひ的てき。我わが們老太ふと太ふと最さい是ぜ惜老憐貧的てき，比ひ不ふ得とく那な個こ狂きょう三さん詐いつわり四よん的てき那な些人。想そう是ぜ你怯上じょう，我わが和かず周あまね大だい娘むすめ送おく你去。」說せつ著ちょ，同どう周しゅう瑞みず家か的てき帶たい了りょう劉りゅう姥うば姥うば往賈母はは這邊來らい。二門口該班的小廝們見了平兒出來，都と站起來らい，有ゆう兩個りゃんこ又また跑上來らい，趕著平たいら兒じ叫さけべ「姑娘くーにゃん」。平たいら兒じ問とい道どう：「又また說せつ什麼いんも？」那な小しょう廝笑道どう：「這會子こ也好早晚そうばん了りょう，我わが媽病著ちょ，等とう我わが去さ請大夫たいふ。好こう姑娘くーにゃん！我わが討半日び假かり，可か使つかい得とく？」平たいら兒じ道どう：「你們倒たおせ好こう，都と商しょう量定りょうてい了りょう，一天いってん一いち個こ告つげ假かり，又また不ふ回かい奶奶，只ただ和わ我わが胡えびす纏まとい。前日ぜんじつ住じゅう兒じ去さ了りょう，二爺偏叫他叫不著，我わが應おう起おこり來らい了りょう，還かえ說せつ我わが做了情じょう了りょう。你今日び又また來らい了りょう！」周しゅう瑞みずほ家か的てき道みち：「當とう真しん的てき他た媽病了りょう，姑娘くーにゃん也替他た應おう著ちょ，放ひ了りょう他た罷やめ。」平たいら兒じ道どう：「明日あした一いち早來はやきた，聽著，我わが還かえ要よう使つかい你呢。再さい睡ねむ的てき日び頭あたま晒さらし著ちょ屁へ股また再來さいらい！你這一いち去さ，帶おび個こ信しん兒じ給きゅう旺兒，就說奶奶的てき話はなし，問もん他た那な剩あま的てき利り錢ぜに，明日あした要よう還かえ不ふ交來こうらい，奶奶不要ふよう了りょう，索さく性せい送おく他た使つかい罷やめ。」那な小しょう廝歡天てん喜き地ち，答とう應おう去さ了りょう。

10 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
平ひら兒こ等とう來らい至いたり賈母房ぼう中ちゅう，彼かれ時じ大觀たいかん園えん中ちゅう姐あね妹いもうと們都在ざい賈母前まえ承うけたまわ奉たてまつ。劉りゅう姥うば姥うば進しん去さ，只見ただみ滿みつる屋や裡うら珠たま圍かこえ翠みどり繞にょう，花枝はなえ招展的てき，並なみ不知ふち都と係がかり何人なんにん。只見ただみ一張榻上獨歪著一位老婆婆，身み後ご坐すわ著しる一個紗羅裹的美人一般的個丫鬟在那裡搥腿，鳳おおとり姐あね兒じ站著正せい說せつ笑わらい。劉りゅう姥うば姥うば便びん知ち是ぜ賈母了りょう，忙せわし上じょう來らい陪著笑わらい，拜はい了りょう幾いく拜はい，口くち裡うら說せつ：「請老壽ことぶき星ほし安やす。」賈母也忙欠かけ身み問とい好このみ，又また命いのち周しゅう瑞みずほ家か的てき端はし過か椅子いす來らい坐すわ著ちょ。那な板いた兒じ仍是怯おびえ人じん，不知ふち問とい候こう。

11 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
賈母道どう：「老親ろうしん家か，你今年ことし多大ただい年ねん紀きの了りょう？」劉りゅう姥うば姥うば忙せわし起おこり身み答こたえ道どう：「我わが今年ことし七なな十じゅう五ご了りょう。」賈母向こう眾人道どう：「這麼大年おおとし紀きの了りょう，還かえ這麼硬かた朗あきら！比ひ我わが大だい好こう幾いく歲さい呢！我わが要よう到いた這個年紀としのり，還かえ不知ふち怎麼動どう不ふ得とく呢！」劉りゅう姥うば姥うば笑わらい道どう：「我わが們生來せいらい是ぜ受苦じゅく的てき人じん，老ろう太ふと太ふと生來せいらい是ぜ享とおる福ぶく的てき。我わが們要也這麼著，那な些莊家か活かつ也沒人じん做了。」賈母道どう：「眼睛がんせい牙きば齒ぱ還かえ好こう？」劉りゅう姥うば姥うば道どう：「還かえ都みやこ好よしみ，就是今年ことし左邊さへん的てき槽ふね牙きば活動かつどう了りょう。」賈母道どう：「我わが老ろう了りょう，都と不ふ中ちゅう用よう了りょう，眼め也花，耳みみ也聾，記き性せい也沒了りょう。你們這些老ろう親戚しんせき，我わが都と記き不ふ得とく了りょう。親戚しんせき們來了りょう，我わが怕人笑話しょうわ，我わが都と不ふ會かい。不ふ過か嚼的動的どうてき吃ども兩りょう口くち，睡ねむ一いち覺さとし，悶もだえ了りょう時じ，和かず這些孫まご子孫しそん女兒じょじ玩笑會かい子こ就完了かんりょう。」劉りゅう姥うば姥うば笑わらい道どう：「這正是ぜ老ろう太ふとし太ふとし的てき福ぶく了りょう。我わが們想這麼著ちょ不能ふのう。」賈母道どう：「什麼いんも福ぶく？不ふ過か是ぜ老廢ろうはい物ぶつ罷やめ咧！」說せつ的てき大家たいか都と笑わらい了りょう。

12 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
賈母又また笑わらい道どう：「我わが纔聽見み鳳おおとり哥兒說せつ，你帶了りょう好こう些瓜菜さい來らい，我わが叫さけべ他た快かい收拾しゅうしゅう去さ了りょう。我わが正せい想そう個こ地ち裡うら現げん結ゆい的てき瓜ふり兒じ菜さい兒じ吃ども，外そと頭あたま買かい的てき不ふ像ぞう你們地ち裡うら的てき好こう吃ども。」劉りゅう姥うば姥うば笑わらい道どう：「這是野の意い兒じ，不ふ過か吃ども個こ新鮮しんせん；依よ我わが們倒想そう魚肉ぎょにく吃ども，只ただ是これ吃ども不ふ起おこり。」賈母又また道みち：「今日きょう既すんで認みとめ著しる了りょう親おや，別べつ空空くうくう的てき就去；不ふ嫌いや我わが這裡，就住一いち兩りょう天てん再さい去さ。我わが們也有ゆう個こ園子そのこ，園子そのこ裡うら頭あたま也有やゆう果はて子こ，你明日び也嘗嘗，帶おび些家去さ，也算是ぜ看み親戚しんせき一いち趟。」鳳おおとり姐あね兒じ見み賈母喜き歡，也忙留とめ道どう：「我わが們這裡うら雖不比ひ你們的場まとば院いん大だい，空そら屋や子こ還かえ有ゆう兩りょう間あいだ。你住兩りょう天てん，把わ你們那な裡うら的てき新聞しんぶん故事こじ兒じ說せつ些給我わが們老太ふと太ふとし聽聽。」賈母笑わらい道どう：「鳳おおとり丫頭，別べつ拿他取と笑わらい兒じ。他た是ぜ屯たむろ裡うら人じん，老實ろうじつ，那な裡うら擱的住じゅう你打趣おもむき？」說せつ著ちょ，又また命いのち人じん去さ先せん抓つめ果はて子こ給きゅう板いた兒じ吃ども。板いた兒じ見み人じん多た了りょう，又また不ふ敢吃。賈母又また命いのち拿些錢ぜに給きゅう他た，叫さけべ小しょう么兒們帶他た外そと頭あたま頑去。劉りゅう姥うば姥うば吃ども了りょう茶ちゃ，便びん把わ些鄉村中むらなか所見しょけん所しょ聞的事情じじょう說せつ給きゅう賈母聽，賈母越えつ發はつ得とく了りょう趣味しゅみ。

13 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
正せい說せつ著ちょ，鳳おおとり姐あね兒じ便びん命いのち人じん請劉姥うば姥うば吃ども晚ばん飯めし。賈母又また將はた自己じこ的てき菜さい揀了幾いく樣よう，命いのち人じん送おく過去かこ給きゅう劉りゅう姥うば姥うば吃ども。鳳おおとり姐あね知道ともみち合ごう了りょう賈母的てき心しん，吃ども了りょう飯めし，便びん又また打だ發はつ過か來らい。鴛鴦えんおう忙せわし命いのち老婆ろうば子こ帶たい了りょう劉りゅう姥うば姥うば去さ洗あらい了りょう澡，自己じこ去さ挑了兩りょう件けん隨ずい常つね的てき衣裳いしょう，叫さけべ給きゅう劉りゅう姥うば姥うば換かわ上じょう。那な劉りゅう姥うば姥うば那な裡うら見み過か這般しゃはん行事ぎょうじ？忙せわし換かわ了りょう衣裳いしょう出來でき，坐すわ在ざい賈母榻前，又また搜さがせ尋ひろ些話出來でき說せつ。彼かれ時じ寶玉ほうぎょく姐あね妹いもうと們也都と在ざい這裡坐すわ著ちょ。他た們何曾聽見み過か這些話ばなし？自覺じかく比ひ那な些瞽目め先生せんせい說せつ的てき書しょ還かえ好こう聽。

14 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
那な劉りゅう姥うば姥うば雖是個こ村むら野人やじん，卻生來せいらい的てき有ゆう些見識けんしき。況きょう且年紀き老ろう了りょう，世情せじょう上じょう經歷けいれき過か的てき，見み頭あたま一いち件けん賈母高だか興きょう，第だい二件這些哥兒姐兒都愛聽，便びん沒ぼつ話ばなし也編出で些話來らい講こう。因いん說せつ道どう：「我わが們村莊そんそう上じょう，種たね地ち種しゅ菜さい，每年まいとし每日まいにち，春夏秋冬しゅんかしゅうとう，風ふう裡うら雨う裡うら，那な裡うら有ゆう個こ坐すわ著しる的てき空そら兒じ？天てん天てん都と是ぜ在ざい那な地頭上じとうかみ做歇馬ば涼りょう亭てい，什麼いんも奇奇怪怪ききかいかい的てき事こと不ふ見み呢？就像舊年きゅうねん冬ふゆ天てん，接せっ連れん下か了りょう幾いく天てん雪ゆき，地下ちか壓あつ了りょう三さん四よん尺しゃく深ふか，我わが那な日び起おこり的てき早はや，還かえ沒ぼっ出だし屋や門もん，只ただ聽外頭あたま柴草しばくさ響ひびき。我わが想そう著ちょ必定ひつじょう有人ゆうじん偷柴草そう來らい了りょう。我わが巴ともえ著ちょ窗まど戶ど眼め兒じ一いち瞧，不ふ是ぜ我わが們村莊そんそう上じょう的てき人じん。」賈母道どう：「必定ひつじょう是ぜ過か路みち的てき客人きゃくじん們冷了りょう，見み現げん成なり的てき柴しば火ひ，抽些烤火，也是有ゆう的てき。」劉りゅう姥うば姥うば笑わらい道どう：「也並不ふ是ぜ客人きゃくじん，所以ゆえん說せつ來らい奇き怪かい。老ろう壽ことぶき星ほし打だ量りょう什麼いんも人じん？原はら來らい是ぜ一個十七八歲極標致的個小姑娘兒，梳くしけず著しる溜ため油あぶら兒じ光こう的てき頭あたま，穿ほじ著大ちょだい紅べに襖ふすま兒じ，白はく綾子あやこ裙兒。……」剛つよし說せつ到いた這裡，忽ゆるがせ聽外面めん人じん吵嚷起おこり來らい，又また說せつ：「不ふ相あい干ひ，別べつ唬著老ろう太ふとし太ふとし！」賈母等とう聽了，忙せわし問とい：「怎麼了りょう？」丫鬟回かい說せつ：「南みなみ院いん子こ馬ば棚たな裡うら走はし了りょう水すい了りょう。不ふ相あい干ひ，已やめ經けい救すくい下か去さ了りょう。」賈母最さい膽きも小しょう的てき，聽了這話，忙せわし起おこり身み扶了人出ひとで至いたり廊ろう上じょう來らい瞧時，只見ただみ東南とうなん角かく上じょう火ひ光こう猶なお亮あきら。賈母唬得口こう內念佛ねんぶつ，又また忙せわし命いのち人じん去さ火ひ神しん跟前燒香しょうこう。王おう夫人ふじん等とう也忙都と過か來らい請安，回かい說せつ：「已やめ經けい救すくい下か去さ了りょう，老ろう太ふとし太ふとし請進去さ罷やめ。」

15 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
賈母足あし足あし的てき看み著ちょ火ひ光こう熄了，方領ほうりょう眾人進しん來らい。寶玉ほうぎょく且忙問もん劉りゅう姥うば姥うば：「那な女おんな孩兒がいじ大雪おおゆき地ち裡うら做什麼いんも抽柴火ひ？倘或凍こお出で病びょう來らい呢？」賈母道どう：「都みやこ是ただし纔說抽柴火ひ，惹出事ごと來らい了りょう，你還問とい呢。別べつ說せつ這個了りょう，說せつ別べつ的てき罷やめ。」寶玉ほうぎょく聽說，心こころ內雖不ふ樂らく，也只得とく罷やめ了りょう。

16 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
劉りゅう姥うば姥うば便びん又また想おもえ了りょう想おもえ，說せつ道どう：「我わが們莊子こ東ひがし邊べ莊そう上じょう有ゆう個こ老ろう奶奶子こ，今年ことし九きゅう十じゅう多た歲とし了りょう。他た天てん天てん吃ども齋とき念佛ねんぶつ，誰だれ知ち就感動かんどう了りょう觀音かんのん菩薩ぼさつ，夜よる裡うら來らい托たく夢ゆめ，說せつ：『你這麼虔心しん，原本げんぽん你該絕後ぜつご的てき，如今奏そう了りょう玉だま皇すめらぎ，給きゅう你個孫子まごこ。』原はら來らい這老奶奶只ただ有ゆう一いち個こ兒じ子こ，這兒子こ也只一いち個こ兒じ子こ，好こう容易ようい養やしなえ到いた十じゅう七なな八はち歲上としうえ死し了りょう，哭的什麼いんも兒じ似に的てき；後ご起おこり間あいだ真しん又また養やしなえ了りょう一いち個こ，今年ことし纔十じゅう三さん四よん歲さい，長ちょう得とく粉こな團だん兒じ似に的てき，聰明そうめい伶俐的てき了りょう不ふ得とく呢。這些神佛しんぶつ是ぜ有ゆう的てき不ふ是ぜ？」

17 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
這一席話暗合了賈母王夫人的心事，連れん王おう夫人ふじん也都聽住了りょう。寶玉ほうぎょく心中しんちゅうの只ただ惦記著ちょ抽柴的てき故事こじ，因いん悶もだえ的てき心中しんちゅうの籌畫。探さがせ春はる因いん問とい他た：「昨日きのう擾了史し大だい妹いもうと妹いもうと，偺們回かい去さ商議しょうぎ著ちょ邀一いち社しゃ，又また還かえ了りょう席せき，也請老ろう太ふとし太たい賞しょう菊きく，何なに如？」寶玉ほうぎょく笑わらい道どう：「老ろう太ふとし太たい說せつ了りょう，還かえ要よう擺酒還かえ史し妹いもうと妹いもうと的てき席せき，叫さけべ偺們做陪呢。等ひとし吃ども了りょう老ろう太ふとし太ふとし的てき，偺們再さい請不遲おそ。」探さがせ春はる道どう：「越えつ往前越えつ冷ひや了りょう，老ろう太ふとし太ふとし未必みひつ高だか興きょう。」寶玉ほうぎょく道どう：「老ろう太ふと太ふと又また喜き歡下雨下うか雪ゆき的てき，偺們等とう下か頭あたま場じょう雪ゆき請老太ふとし太たい賞しょう雪ゆき，不ふ好こう嗎？偺們雪ゆき下か吟ぎん詩し，也更有ゆう趣おもむき了りょう。」黛まゆずみ玉たま笑わらい道どう：「偺們雪ゆき下か吟ぎん詩し？依よ我わが說せつ，還かえ不ふ如弄一いち捆柴火ひ，雪ゆき下か抽柴，還かえ更さら有ゆう趣おもむき兒じ呢。」說せつ著ちょ，寶たから釵等都と笑わらい了りょう。寶玉ほうぎょく瞅了他た一眼いちがん，也不答こたえ話ばなし。一時いちじ散ち了りょう，背せ地ち裡うら寶玉ほうぎょく到底とうてい拉ひしげ了りょう劉りゅう姥うば姥うば細ほそ問とい那な女おんな孩兒がいじ是ぜ誰だれ。劉りゅう姥うば姥うば只ただ得とく編へん了りょう告訴こくそ他た：「那な原はら是ただし我わが們莊子こ北きた沿兒地ち埂子上じょう有ゆう個こ小しょう祠堂しどう兒じ，供きょう的てき不ふ是ぜ神佛しんぶつ。當とう先さき有ゆう個こ什麼いんも老爺ろうや－－」說せつ著ちょ，又また想そう名めい姓せい。寶玉ほうぎょく道どう：「不ふ拘かかわ什麼いんも名めい姓せい，也不必想了りょう，只ただ說せつ原はら故こ就是了りょう。」劉りゅう姥うば姥うば道どう：「這老爺じい沒ぼつ有ゆう兒じ子こ，只ただ有ゆう一いち位い小しょう姐あね，名字みょうじ叫さけべ什麼いんも若わか玉だま，知ち書しょ兒じ識字しきじ的てき，老爺ろうや太ふとし太たい愛あい的てき像ぞう珍ちん珠たま兒じ。可か惜了兒じ的てき！這小姐あね兒じ長ちょう到いた十じゅう七なな歲さい了りょう，一いち病びょう就病死し了りょう。」寶玉ほうぎょく聽了，跌足歎惜，又また問とい：「後來こうらい怎麼樣さま？」劉りゅう姥うば姥うば道どう：「因いん為ため老爺ろうや太ふとし太たい痛つう的てき心肝しんかん兒じ似に的てき，蓋ぶた了りょう那な祠堂しどう，塑了個こ像ぞう兒じ，派は了りょう人じん燒香しょうこう兒じ撥ばち火ひ的てき。如今年ことし深日ふけ久ひさ了りょう，人にん也沒了りょう，廟びょう也爛了りょう，那な泥どろ胎兒たいじ可か就成了りょう精せい咧。」寶玉ほうぎょく忙せわし道みち：「不ふ是ぜ成なり精しらげ，規矩きく這樣人じん是ぜ不死ふし的てき。」劉りゅう姥うば姥うば道どう：「阿彌陀あみだ佛ふつ！是ぜ這麼著ちょ嗎？不ふ是ぜ哥兒說せつ，我わが們還當とう他た成なり了りょう精せい了りょう呢。他た時じ常つね變へん了りょう人じん出來でき閒あいだ逛，我わが纔說抽柴火ひ的てき就是他た了りょう。我わが們村莊そんそう上じょう的てき人じん商量しょうりょう著ちょ還かえ要よう拿榔頭あたま砸他呢。」寶玉ほうぎょく忙せわし道みち：「快かい別べつ如此！要よう平たいら了りょう廟びょう，罪過ざいか不ふ小しょう！」劉りゅう姥うば姥うば道どう：「幸こう虧哥兒じ告訴こくそ我が。明日あした回かい去さ，攔住他た們就是ぜ了りょう。」寶玉ほうぎょく道どう：「我わが們老太ふと太ふとし、太ふとし太たい都と是ぜ善人ぜんにん，就是合ごう家か大小だいしょう，也都好こう善ぜん喜捨きしゃ，最愛さいあい修おさむ廟びょう塑神的てき。我わが明日あした做一いち個こ疏頭，替がえ你化些佈施ほどこせ，你就做香頭あたま，攢了錢ぜに，把わ這廟修おさむ蓋ぶた，再さい裝そう塑了泥どろ像ぞう，每まい月給げっきゅう你香火ひ錢ぜに燒香しょうこう，好こう不ふ好このみ？」劉りゅう姥うば姥うば道どう：「若わか這樣時じ，我わが託たく那な小しょう姐あね的てき福ぶく，也有やゆう幾いく個こ錢ぜに使し了りょう。」

18 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
寶たから玉たま又また問とい他た地名ちめい莊そう名めい，來往らいおう遠近えんきん，坐すわ落何方かた，劉りゅう姥うば姥うば便びん順じゅん口こう謅了出來でき。寶玉ほうぎょく信しん以為真しん，回かい至いたり房ぼう中ちゅう，盤ばん算さん了りょう一いち夜や。次つぎ日び一いち早はや，便びん出來でき給きゅう了りょう焙あぶ茗幾百ひゃく錢せん，按著劉りゅう姥うば姥うば說せつ的てき方向ほうこう地名ちめい，著ちょ焙あぶ茗去先さき踏看明白めいはく，回かい來らい再さい作さく主意しゅい。

19 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
那な焙あぶ茗去後ご，寶玉ほうぎょく左ひだり等とう也不來らい，右みぎ等とう也不來らい，急きゅう的てき熱ねつ地ち裡うら的てき蚰蜒似に的てき，好こう容易ようい等とう到いた日ひ落，方ぽう見み焙あぶ茗興興きょう頭あたま頭あたま的てき回かい來らい了りょう。寶玉ほうぎょく忙せわし問とい：「可か找著了りょう？」焙あぶ茗笑道どう：「爺じい聽的不明ふめい白しろ，叫さけべ我わが好こう找！那な地名ちめい坐すわ落，不ふ像ぞう爺じい聽的一いち樣よう，所以ゆえん找了一天いってん。找到東北とうほく角田つのだ埂子上じょう，纔有一いち個こ破やぶ廟びょう。」寶玉ほうぎょく聽說，喜き的てき眉まゆ開眼かいがん笑わらい，忙せわし說せつ道どう：「劉りゅう姥うば姥うば有ゆう年紀としのり的てき人じん，一時いちじ錯記了りょう，也是有ゆう的てき。你且說せつ你見的てき。」焙あぶ茗道：「那な廟びょう門もん卻倒也朝南開みなみびらき，也是稀まれ破やぶ的てき。我わが找的正せい沒ぼつ好こう氣き，一見いっけん這個，我わが說せつ：『可か好こう了りょう！』連れん忙せわし進すすむ去さ，一いち看み泥どろ胎，唬的我わが又また跑出來でき了りょう－－活かつ像ぞう真しん的てき似に的てき！」寶たから玉喜たまき的てき笑わらい道どう：「他た能のう變化へんか人じん了りょう，自然しぜん有ゆう些生氣き！」焙あぶ茗拍手はくしゅ道どう：「那な裡うら是ぜ什麼いんも女おんな孩兒がいじ！竟是一位青臉紅髮的瘟神爺！」寶玉ほうぎょく聽了，啐了一いち口くち，罵ののし道みち：「真ま是ぜ個こ沒ぼつ用よう的てき殺ころせ材ざい！這點子こ事ごと也幹不ふ來き！」焙あぶ茗道：「爺じい又また不知ふち看み了りょう什麼いんも書しょ，或ある者もの聽了誰だれ的てき混こん賬話，信しんじ真ま了りょう，把わ這件沒ぼつ頭腦ずのう的てき事こと派は我わが去さ磕頭，怎麼說せつ我わが沒ぼつ用よう呢？」寶玉ほうぎょく見み他た急きゅう了りょう，忙せわし撫なで慰他道どう：「你別急きゅう，改あらため日閒にちかん了りょう，你再找去。要よう是ぜ他た哄我們呢，自然しぜん沒ぼつ了りょう；要よう竟是有ゆう的てき，你豈不ふ也積了りょう陰かげ騭呢？我わが必重重じゅうじゅう的てき賞しょう你。」說せつ著ちょ，只見ただみ二門上的小廝來說：「老ろう太ふとし太たい屋や裡うら的てき姑娘くーにゃん們站在ざい二門口找二爺呢。」

20 村むら姥うば姥うば是ぜ... :
不知ふち何事なにごと，下回したまわ分解ぶんかい。

URN: ctp:hongloumeng/ch39