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Hong Lou Meng : 林黛玉焚稿斷癡情 薛寶釵出閨成大禮 - Chinese Text Project
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はやしまゆずみたま焚稿だん癡情ちじょう 薛寶釵出ねやなり大禮たいれい

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1 はやしまゆずみたま焚... :
はなしせつまゆずみだまいた瀟湘かん門口かどぐちむらさき鵑說りょういちばなしさらどうりょうこころ一時いちじ吐出としゅつらいいく乎暈たおせ,虧了むらさき鵑還どうちょあきもんりょう個人こじん攙扶ちょまゆずみだまいたうららいあきもんのちむらさき鵑雪かりもりちょややややよみがえ醒過らいもんむらさき鵑道:「你們もりちょ什麼いんも?」むらさき鵑見說話せつわ明白めいはくたおせりょうこころりょういんせつ:「姑娘くーにゃんつよし纔打ろうふとしふとしかいらい身上しんじょうさとしちょだいこのみ,嚇的わが們沒りょう主意しゅい所以ゆえん哭了。」まゆずみたまわらいどう:「わがうら就能夠死呢!」這いちはなしぼつかんまた喘成いちしょ

2 はやしまゆずみたま焚... :
はららいまゆずみだまいん今日きょう聽得寶玉ほうぎょくたから釵的事情じじょう,這本すうねんてきしんびょう一時いちじきゅういか所以ゆえん迷惑めいわくりょう本性ほんしょう。及至かいらい吐了這いちくち心中しんちゅうの卻漸すすむてき明白めいはくらいあたまうらてきこと一字也不記得。這會むらさき鵑哭りょうぽう糢糊想起そうき傻大あねてきはなしらい。此時はん傷心しょうしんおもんみもとめそく,以完此債。

3 はやしまゆずみたま焚... :
這裡むらさき鵑雪かりただとくもりちょそうよう告訴こくそじん,怕又ぞうじょうかい招的おおとりあねせつ們失おどろきかい那知なちあきもんかい神色しんしょく慌張,せい值賈ははねむおこりちゅうさとしらい這般しゃはん光景こうけい便びんとい:「怎麼りょう?」あきもん嚇的れんせわしつよし纔的ごとかいりょういちへん。賈母だいおどろきせつ:「這還りょうとく!」れんせわしちょじんさけべりょうおう夫人ふじんおおとりあね告訴こくそりょうばば兩個りゃんこおおとりあねどう:「わがしょく咐了,這是什麼いんもじんはしりょうかぜりょう呢?這不さらいちけん難事なんじりょう嗎!」賈母どう:「且別かん些,さき瞧瞧去怎麼さまりょう。」せつちょ便びんおこりたいちょおう夫人ふじんおおとりあねとうらいまゆずみたま顏色かおいろ如雪,並無ならびないちてん血色けっしょく神氣しんき昏沉,氣息きそく微細びさい半日はんにちまた咳嗽がいそうりょういちじん,丫頭遞了たん盂,吐出としゅつたんちゅうたいてき大家たいか慌了。只見ただみまゆずみたま微微びび睜眼,賈母ざいつくり便びん喘吁吁的せつどう:「ろうふとしふとし!你白疼了わがりょう!」

4 はやしまゆずみたま焚... :
賈母いち聞此ごと十分じゅうぶんなん受,便びんどう:「こう孩子,你養ちょやめ怕的!」まゆずみたま微微びび一笑いっしょうまた閉上りょう外面がいめん丫頭しんらいかいおおとりあねどう:「大夫たいふらいりょう。」於是大家たいかりゃく避。おう大夫たいふどうちょ賈璉しんらいりょうみゃくせつどう:「なおさまたげごと。這是鬱氣うっききずきもきもぞう所以ゆえん神氣しんき不定ふてい。如今要用ようよう斂陰止血しけつてきくすりぽうもちこのみ。」おう大夫たいふせつかんどうちょ賈鏈ひらけかたくすりりょう

5 はやしまゆずみたま焚... :
賈母まゆずみたま神氣しんきこう便びん出來でき告訴こくそおおとりあねとうどう:「わが這孩てきびょうわが咒他,ただ怕難こう!你們也該かえあずか備預備,おきいちおきあるものこうりょうあに大家たいかしょうしん?就是怎麼さま,也不いたり臨時りんじせわしらん。偺們うら這兩天正てんしょう有事ゆうじ呢。」おおとりあねこたえおうりょう。賈母またといりょうむらさきいちかい到底とうてい不知ふちせつてき。賈母心裡しんりただおさめもだえいんせつ:「孩子們從小兒しょうにざいいちしょ玩,こう些是ゆうてき。如今だいりょう,懂的人事じんじ,就該よう分別ふんべつ些纔做女孩兒がいじてき本分ほんぶんわが心裡しんり疼他。わか心裡しんりゆうべつてきそうあたまなりりょう什麼いんもじんりょう呢!わがしろ疼了りょう!你們せつりょうわがたおせゆう些不放心ほうしん。」いんかいいたぼうちゅうまたさけべかさねじんらいとえかさねじん仍將前日ぜんじつかいおう夫人ふじんてきばなしなみかた纔黛だまてき光景こうけいじゅつりょういちへん

6 はやしまゆずみたま焚... :
賈母どう:「わがほう纔看卻還いたり糊塗こと。這個わが就不明白めいはくりょう。偺們這種人家じんかべつてきこと自然しぜんぼつゆうてき,這心びょう也是だんだんゆうとくてきはやし丫頭わか這個びょう呢,わが憑著はな多少たしょうぜに使とく;就是這個びょうただしこのみわが也沒こころちょうりょう!」おおとりあねどう:「はやしいもうといもうとてきことろうふとしふとしたおせ必張よこ豎有二哥哥天天同著大夫瞧,たおせしゅうと媽那てきことよう緊。いまはやおこり,聽見せつ房子ふさこ什麼いんも,就妥とうりょう。竟是ろうふとしふとしふとふといたしゅうと媽那あたりわが也跟りょう商量しょうりょう商量しょうりょう。就只いちけんしゅうと媽家うらゆうたからいもうといもうとざいうらなん以說ばなし如索せい請姑媽晚じょう,偺們一夜都說結了,就好辦了。」賈母おう夫人ふじん都道とどう:「你說てきいまばんりょうあかりめし,偺們むすめ們就過去かこ。」せつちょ,賈母ようりょうばんめしおおとりあねどうおう夫人ふじん各自かくじぼうひさげ

7 はやしまゆずみたま焚... :
且說おおとりあねどもりょうめしらい便びんようためしためし寶玉ほうぎょくはしすすむうらせつどう:「たから兄弟きょうだい大喜だいぎ老爺ろうややめりょう吉日きちじつようきゅう你娶おやりょう!你喜歡不歡?」寶玉ほうぎょく聽了,只管ひたすら瞅著おおとりあねわらい微微びびてきてん點頭てんとうおおとりあねわらいどう:「きゅう你娶りんいもうといもうとこうこのみ?」寶玉ほうぎょく卻大わらいおこりらいおおとりあねちょ,也斷とおる明白めいはく糊塗こといんまたといどう:「老爺ろうやせつ:你好りょう就給你娶りんいもうといもうと呢;わかかえ這麼傻,就不きゅう你娶りょう。」寶玉ほうぎょくゆるがせしかせい色道しきどう:「わが傻,你纔傻呢!」せつちょ便びん站起らいせつ:「わが瞧瞧りんいもうといもうとさけべ放心ほうしん。」おおとりあねせわし扶住りょうせつ:「はやしいもうといもうとはや知道ともみちりょう如今よう做新媳婦りょう自然しぜんがい羞,肯見你的。」寶玉ほうぎょくどう:「めと到底とうていこれわが?」おおとりあねまたこうわらいまたしるせわし心裡しんりそう:「かさね人的じんてきばなしひっさげいたはやしいもうといもうと,雖說仍舊せつ些瘋ばなし,卻覺どく明白めいはく些。わか真明まさあきはくりょう將來しょうらいりん姑娘くーにゃん打破だはりょう這個とうとらかつえあら纔難呢!」便びんしのぶえみせつどう:「你好こうてき便びん你;わか瘋瘋癲癲てき就不你了。」寶玉ほうぎょくせつどう:「わがゆういちこころぜんやめ交給りんいもうといもうとりょうようよこ豎給たいらいかえざいわが肚子うらあたま。」

8 はやしまゆずみたま焚... :
おおとりあね聽著竟是瘋話,便びん出來できちょ賈母わらい。賈母聽了またわらいまた疼,せつどう:「わがはや聽見りょう。如今且不ようさけべかさねじんこうこのみてきやす慰他,偺們走やめ。」せつちょおう夫人ふじん也來。大家たいかいたりょう薛姨媽那うらただせつ惦記ちょ這邊てきことらい瞧瞧。薛姨媽感激かんげき不盡ふじんせつ些薛蟠てきばなしかつりょうちゃ,薛姨媽要さけべじん告訴こくそたから釵,おおとりあねれんせわし攔住,せつ:「しゅうと媽不必告訴こくそたからいもうといもうと。」またこう薛姨媽陪わらいせつどう:「ろうふとしふとし此來,一則為瞧姑媽;二則也有句要緊的話,とく請姑媽到商議しょうぎ。」薛姨媽聽りょうてん點頭てんとうせつ:「りょう。」於是大家たいかまたせつ些閒ばなし便びんかいらいりょう

9 はやしまゆずみたま焚... :
とうばん,薛姨媽果しかりょう賈母,いたおう夫人ふじんうららいめんせつおこり王子おうじあが大家たいか落了いちかいなみだ。薛姨媽便といどう:「つよし纔我いたろうふとしふとしうらたから哥兒出來でき請安,かえこうこうてきりゃく瘦些,怎麼你們說得せっとく利害りがい?」おおとりあね便びんどう:「其實也不怎麼,這只おいぶとふとがかこころ目今もっこん老爺ろうやまたようおこりがいにん不知ふちいくねん纔來。ろうふとしふとしてき意思いしあたま一件叫老爺看著寶兄弟成了家,也放心ほうしん;二則也給寶兄弟沖沖喜,だいいもうといもうとてききむくさりあつあつ邪氣じゃきただ怕就こうりょう。」

10 はやしまゆずみたま焚... :
薛姨媽心裡しんり願意がんいただおもんばかしるたから釵委こごめせつどう:「也使ただ大家たいかかえようしたがえ長計ちょうけい較計較纔このみ。」おう夫人ふじん便びん按著おおとりあねてきばなし薛姨媽說,ただせつ:「姨太ふとし這會うらぼつじん如把粧奩一概いちがい蠲免,明日あした就打はつ蝌兒つげ訴蟠,一面這裡過門,一面給他變法兒撕擄官事。」なみひさげ寶玉ほうぎょくてき心事しんじまたせつ:「姨太ふとしすんでさくりょうおやめとはやこう一天いってん大家たいかはやいち天心てんしん。」

11 はやしまゆずみたま焚... :
せいせつちょ只見ただみ賈母鴛鴦えんおうらいこうしん。薛姨媽雖おそれたから釵委こごめしか也沒ほうまた這般しゃはん光景こうけいただ滿まんくちおううけたまわ鴛鴦えんおうかいかいりょう賈母,賈母也甚歡,またさけべ鴛鴦えんおうらいもとめ薛姨媽和たから釵說明原あけはらさけべ受委こごめ。薛姨媽也こたえおうりょう便びん議定ぎていおおとりあね夫婦ふうふさくなかだちじん大家たいかりょうおう夫人ふじん姊妹めんまた敘了半夜はんやてきはなし

12 はやしまゆずみたま焚... :
つぎ,薛姨媽回はた這邊てきばなし細細こまごまてき告訴こくそりょうたから釵。かえせつ:「わがやめけいおううけたまわりょう。」たから釵始そく低頭ていとうかたり後來こうらい便びんたれなみだ。薛姨媽用こうげんすすむ慰,解釋かいしゃくりょうこう些話。たから釵自かいぼう內,たからことしたがえかいもだえ。薛姨媽又告訴こくそりょう薛蝌,さけべ:「明日あしたおこり,一則打聽審詳的事;一則告訴你哥哥一個信兒。你即便びんかいらい。」

13 はやしまゆずみたま焚... :
薛蝌去りょうよんにち便びんかいらいかいくつがえ薛姨媽道:「哥哥てきこと上司じょうしやめけいじゅんりょう誤殺ごさつ,一過堂就要題本了,さけべ偺們預備贖罪しょくざいてき銀子ぎんすいもうといもうとてきことせつ:『媽媽做主很好てき。趕著辦又しょうりょうこう些銀さけべ媽媽不用ふようとう。該怎麼著就怎麼辦やめ。』」

14 はやしまゆずみたま焚... :
薛姨媽聽りょう,一則薛蟠可以回家,二則完了寶釵的事,心裡しんりやすひたすらりょうこう些。便びんしるたから心裡しんりこのみぞう願意がんいてき,「雖是這樣,女兒じょじもとらい也孝順守じゅんしゅれいてきじんわがおうりょう也沒とくせつてき。」便びんさけべ薛蝌:「辦泥きんかのえじょうはまうえはちそくさけべじんおくいたじいあたりかえといりょうれいてき日子にっしらい,你好あずか備。本來ほんらい偺們おどろきどう親友しんゆう。哥哥てき朋友ほうゆう你說てきみやこただしこん賬人。おや戚呢,就是賈王兩家りょうけ。如今賈家おとこ王家おうけ無人むじん在京ざいきょううら姑娘くーにゃんていてきこと他家たけぼつゆうらい請偺們,偺們也不よう通知つうちたおせこれちょういさおてる請了らいたくあきらりょう些,うえいくさい年紀としのりてきじん到底とうてい懂事。」薛蝌りょういのちさけべじんおくじょう過去かこ

15 はやしまゆずみたま焚... :
つぎ,賈璉來見くるみりょう薛姨媽,請了やす便びんせつ:「明日あした就是じょうこのみてき日子にっし今日きょうらいかい姨太ふとし,就是明日あしたれいやめただもとめ姨太ふと不要ふよう挑飭就是りょう。」せつちょささげつうしょらい。薛姨媽也謙遜けんそんりょういく點頭てんとうおうまこと。賈璉趕著かいかいあきら賈政。賈政便びんどう:「你回ろうふとしたいせつすんでさけべ親友しんゆう們知どう諸事しょじやすし簡便かんべん些。わか東西とうざいじょう,請老ふとふとし瞧了就是りょう必告訴我。」賈璉こたえおうしん內將ばなしかいあきら賈母。

16 はやしまゆずみたま焚... :
這裡おう夫人ふじんさけべりょうおおとりあねいのちじんはたれいてき物件ぶっけんおくあずか賈母なみさけべかさねじん告訴こくそ寶玉ほうぎょく寶玉ほうぎょくまた嘻嘻てきわらいどう:「這裡おくいたえんうらかいらいえんうらまたおくいた這裡,偺們てきじんおく,偺們てきじんおさむなにらい呢?」賈母おう夫人ふじん聽了,歡道:「せつ糊塗こと今日きょう怎麼這麼明白めいはく呢?」鴛鴦えんおうとうにんじゅうこうわらいただとくじょう一件一件的點明給賈母瞧,せつ:「這是きんこうけん,這是きんたまくびかざりきょうはちじゅうけん。這是粧蟒よんじゅう疋。這是かくいろ綢緞いちひゃくじゅう疋。這是四季しきてき衣服いふくきょういちひゃくじゅうけん外面がいめん也沒ゆうあずか備羊しゅ,這是おりひつじしゅてき銀子ぎんす。」

17 はやしまゆずみたま焚... :
賈母りょうせつこのみ輕輕けいけいてきあずかおおとりあねせつどう:「你去告訴こくそ姨太ふとしせつ虛禮きょれいもとめ姨太ふとひとしわだかま出來でき,慢慢てきさけべじんきゅういもうといもうと做來就是りょうこう日子にっしてきしとねかえ偺們這裡だい辦了やめ。」おおとりあねこたえおう出來できさけべ賈璉さき過去かこまたさけべしゅうみずほ旺兒とう,吩咐們:「必走大門おおもんただしたがええんうら從前じゅうぜんひらけてき便びんもん內送わが也就過去かこ。這門はなれ瀟湘かんかえとお,倘別しょてき人見ひとみりょうしょく咐他們不ようざい瀟湘かんうら提起ていき。」眾人こたえおうちょおくれい而去。寶玉ほうぎょくみとめ以為しん心裡しんりだいらく精神せいしん便びんさとしてきこう些,ただげん總有そうゆう些瘋傻。れいてきかいらいひさげめいせつせいいん此,上下じょうげじんとう雖都知道ともみちただよしおおとりあね吩咐,敢走風聲ふうせい

18 はやしまゆずみたま焚... :
且說まゆずみだま雖然服藥ふくやく,這病じゅういちにちむらさき鵑等ざいつくりすすむせつどう:「事情じじょういたりょう這個ぶんとくせつりょう姑娘くーにゃんてき心事しんじわが們也みやこ知道ともみちいたり於意がいことさいぼつゆうてき姑娘くーにゃん不信ふしんただ拿寶だまてきせつおこり:這樣大病たいびょう怎麼做得おや呢?姑娘くーにゃんべつ聽瞎ばなし自己じこ安心あんしんじゅう纔好。」まゆずみたま微笑びしょう一笑いっしょう,也不こたえごとまた咳嗽がいそうすうごえ吐出としゅつこう些血らいむらさき鵑等ただゆう一息ひといき奄奄えんえん明知めいちすすむおもんみゆうもりちょりゅうなみだてんてんさんよん趟去告訴こくそ賈母,鴛鴦えんおう測度そくど賈母近日きんじつぜん疼黛だまてきしんりょう些,所以ゆえんつねかいきょう賈母這幾てきこころざいたから釵寶だま身上しんじょうまゆずみたまてきしん,也不だい提起ていきただ請太調ちょうやめりょう

19 はやしまゆずみたま焚... :
まゆずみたまこうびょうちょ賈母起直おきなおいたいもうといもうと們的下人げにんつねらいといこう今見いまみ府中ふちゅう上下じょうげじんとうれん一個問的人都沒有,睜開眼かいがんただゆうむらさきいちにんりょうまん生理せいりいん扎掙ちょこうむらさき鵑說どう:「いもうといもうと!你是わが最知さいちしんてき!雖是ろうふとしたい你伏さむらいわがいくねんわが拿你就當さくてきおやいもうといもうと--」せついた這裡,またせっうえらいむらさき鵑聽りょういちじんこころさんはや哭得せつ不出ふしゅつばなしらい

20 はやしまゆずみたま焚... :
おそりょう半日はんにちまゆずみたままたいちめん喘,いちめんせつどう:「むらさき鵑妹いもうとわが躺著受用じゅよう,你扶おこりわがらいもたれちょすわすわ纔好。」むらさき鵑道:「姑娘くーにゃんてき身上しんじょうだいこのみおこりらいまたよう抖摟ちょりょう。」まゆずみたま聽了,閉上言語げんごりょう一時いちじまたようおこりらいむらさき鵑沒ほうただどうゆきかり扶起,兩邊りょうへんよう軟枕もたれじゅう自己じこ卻倚ざいつくりまゆずみたまうらすわじゅうしも自覺じかく硌的疼,狠命てきてのひらちょさけべゆき雁來かりきどう:「てき本子もとこ--」せつちょまた喘。

21 はやしまゆずみたま焚... :
ゆきかりりょうよう前日ぜんじつしょてき稿こういん找來おくいたまゆずみたま跟前。まゆずみたまてん點頭てんとうまた抬眼ばこゆきかりかいただはつ怔。まゆずみたまてきりょうちょく瞪,また咳嗽がいそうおこりらいまた吐了いちくちゆきかりれんせわしかいりょうすいらいまゆずみたま漱了,吐在盂內。むらさき鵑用絹子きぬこきゅうぬぐえりょうくちばしまゆずみたま便びん拿那絹子きぬこゆびちょばこまた喘成いちしょせつうえらい,閉了むらさき鵑道:「姑娘くーにゃんいびついびつやめ。」まゆずみたままたゆらゆらあたま

22 はやしまゆずみたま焚... :
むらさき鵑料ようきぬ便びんさけべゆきかりひらきばこ,拿出一塊白綾絹子來。まゆずみたま瞧了,撂在いちへん使つかい勁說どう:「ゆうてき!」むらさき鵑這纔明しろようかたまり題詩だいしてききゅう帕,ただとくさけべゆきかり出來でき,遞給まゆずみだまむらさき鵑勸どう:「姑娘くーにゃん歇歇やめなにまたろうしんとうこうりょうさい瞧罷。」只見ただみまゆずみたませっいたうら也不瞧,扎掙ちょしん隻手せきしゅらい,狠命てき撕那絹子きぬこ,卻是ただゆう顫的ぶんうら撕得どうむらさき鵑早やめ恨寶だま,卻也說破せっぱただせつ:「姑娘くーにゃんなに自己じこまた生氣せいき!」

23 はやしまゆずみたま焚... :
まゆずみたま微微びびてき點頭てんとう便びんわきざいそでうらせつさけべ點燈てんとうゆきかりこたえおうれんせわしてんうえとうらいまゆずみたま瞧瞧,また閉上すわしる,喘了いちかいまたみち:「籠上かごうえぼん。」むらさき鵑打りょうひやいんせつどう:「姑娘くーにゃん躺下ぶたいちけんやめずみただ怕耽じゅう。」まゆずみたままたゆらあたまゆきかりただとく籠上かごうえ,擱在下火したびぼんじょうまゆずみたま點頭てんとう意思いしさけべ挪到炕上らいゆきかりただとくはしじょう拿那ちょうぼん炕桌。

24 はやしまゆずみたま焚... :
まゆずみだま卻又かけおこりむらさき鵑只とくりょう隻手せきしゅらい扶著まゆずみたま這纔しょうかた纔的絹子きぬこ拿在手中しゅちゅう,瞅著てん點頭てんとう,往上いち撂。むらさき鵑唬りょういちとべよくかなめ搶時,りょう隻手せきしゅ卻不敢動。ゆきかりまた拿火ぼん桌子。此時絹子きぬこやめけいしょうちょりょうむらさき鵑勸どう:「姑娘くーにゃん!這是怎麼せつ呢?」

25 はやしまゆずみたま焚... :
まゆずみたまたださく聞,かいしゅまた稿こう拿起らい,瞧了瞧,また撂下りょうむらさき鵑怕也要しょうれんせわしはた倚住まゆずみたまあがしゅらい拿時,まゆずみたままたはやひろえおこり,撂在じょう。此時むらさき鵑卻夠不ちょいぬいきゅうゆきかりせい拿進桌子らいまゆずみだまいち撂,不知ふちなんぶつ,趕忙搶時,沾火就著,如何いかのう夠少まてはややめ烘烘てきちょりょうゆきかり也顧とくしょうしゅしたがえうらつめおこりらい,撂在地下ちからん踩,卻已しょうとくしょあまりいくりょう

26 はやしまゆずみたま焚... :
まゆずみだまいち閉,往後いちおおせいく乎不曾把むらさき壓倒あっとうむらさき鵑連せわしさけべゆきかりじょうはたまゆずみたま扶著たおせ心裡しんり突突てきらんとべよくかなめさけべじんてんまたばんりょうほしさけべじん自己じこどうちょゆきかり鸚哥いんことういくしょう丫頭,また怕一時有什麼原故。こう容易よういりょういちいたりょうはやおこりさとしまゆずみたままたなるいちてんらいめしゆるがせしかまたうがいまた吐,また緊起らい

27 はやしまゆずみたま焚... :
むらさき鵑看ちょこうりょうれんせわしはたゆきかりとうさけべすすむらい看守かんしゅ自己じこ卻來かい賈母。那知なちいたりょう賈母上房じょうぼうせい悄悄しょうしょうてきただゆうりょう三個老媽媽和幾個做粗活的丫頭在那裡看屋子呢。むらさき鵑因といどう:「ろうふとしふとし呢?」些人せつ:「不知ふちどう。」

28 はやしまゆずみたま焚... :
むらさき鵑聽這話わびとげいた寶玉ほうぎょくうら,竟也無人むじんとげ問屋とんやうらてき丫頭,也說不知ふちむらさき鵑已はちきゅう,「ただし這些じん怎麼竟這さま狠毒冷淡れいたん?」また想到そうとうまゆずみだま這幾てん竟連一個人問的也沒有,えつそうえつ悲,さくせいげきおこりいち腔悶らいいち扭身,便びん出來できりょう自己じこそうりょういちそう:「今日きょうたおせよう寶玉ほうぎょくなん形狀けいじょう他見たけんりょうわが怎麼さまてき一年我說了一句謊話,就急びょうりょう今日きょう公然こうぜん做出這件ごとらい可知かち天下てんか男子だんしこころ冰寒ゆきひえれいじんきりてき!……」いちめんはしいちめんおもえはややめらいいた怡紅いん只見ただみいんもんきょ掩,うらめん卻又寂靜じゃくじょうてき很,むらさき鵑忽しか想到そうとう:「ようめとおや自然しぜんゆう新屋あたらしやてきただし不知ふち這新ざい何處どこ?」

29 はやしまゆずみたま焚... :
せいざいうら徘徊はいかい瞻顧,ぼく跑,むらさき鵑便さけべじゅうぼくらいわらい嘻嘻てきみち:「あねあねいた這裡做什麼いんも?」むらさき鵑道:「わが聽見たからじいめとおやわがようらい熱鬧ねっとうだれ不在ふざい這裡,也不知ふちいく?」ぼく悄悄しょうしょうてきみち:「わが這話,ただ告訴こくそあねあね,你可べつ告訴こくそゆきかり們上あたま吩咐りょうれん你們さけべ知道ともみち呢。就是今日きょうよるうらめとうらざい這裡?老爺ろうや璉二爺另收拾了房子了。」せつちょまたとい:「あねあねゆう什麼いんもごと麼?」むらさき鵑道:「ぼつ什麼いんもごと,你去やめ。」ぼく仍舊跑去りょう

30 はやしまゆずみたま焚... :
むらさき自己じこはつりょういちかい獃,ゆるがせしか想起そうきまゆずみ玉來たまらい,這時候じこうかえ不知ふちかついんりょうなみだひろしひろし,咬著きばはつ狠道:「たからたまわがあかりりょう,你算躲的りょう!你過りょう你那如心如意にょいてきこと,拿什麼臉來見くるみ!」いちめん哭,いちめんはし,嗚嗚咽おえつのどてきかいりょうかえ未到みとう瀟湘かん只見ただみ兩個りゃんこしょう丫頭ざいもんうら往外さがせあたまさがせのうてき,一眼看見紫鵑,いち便びん嚷道:「むらさき鵑姐あねらいりょう嗎!」むらさき鵑知どうこうりょうれんせわし擺手さけべ嚷。趕忙しんらい只見ただみまゆずみたまきもじょうえんりょう顴紅あかむらさき鵑覺とく妥,さけべりょうまゆずみたまてき奶媽おう奶奶らいいち便びんだい哭起らい

31 はやしまゆずみたま焚... :
這紫鵑因おう奶媽ゆう些年以仗きもだれ竟是ぼつ主意しゅいてきじんはんたおせむらさき鵑弄てき心裡しんりななじょうはちゆるがせしか想起そうきいち個人こじんらい便びんいのちしょう丫頭きゅうせわし請。你道だれはららいむらさき想起そうきみやさいこれ孀居,今日きょう寶玉ほうぎょくゆいおや自然しぜん迴避;きょう且園ちゅう諸事しょじむこうがかり料理りょうり所以ゆえんはつじん請他。

32 はやしまゆずみたま焚... :
紈正ざいうらきゅう賈蘭あらためおかせおかせしつしつてき一個丫頭進來回說:「だい奶奶!ただ怕林姑娘くーにゃんこうりょううら哭呢。」紈聽りょう,嚇了一大いちだいとべ,也不及問りょうれんせわし站起らい便びんはし素雲そうんあおがつ跟著。いちとうはししるいちとう落淚らくるいそうちょ:「姊妹ざいいちしょ一場いちじょうさらけん容貌ようぼうざいじょうしょうそうおもんみゆうあおおんなもと娥可以仿ほとけいち。竟這さましょうしょうてき年紀としのり就作りょうきた邙鄉おんな』。へんへんおおとりあねそういちじょう『偷梁かわはしらけい自己じこ也不こう瀟湘かんらい,竟未のうしょうつき姊妹じょうしん可憐かれん歎!」いちとうそうちょやめはしいた瀟湘かんてき門口かどぐちうらめん卻又寂然じゃくねん無聲むせい紈倒ちょおこりせわしらい:「そうらい必是やめ哭過りょうころもふすま粧裹未知みち妥當だとうりょうぼつゆう?……」れんせわし三步兩步走進屋子來。うらあいだ門口かどぐち一個小丫頭已經看見,便びんせつ:「だい奶奶らいりょう!」むらさき鵑忙往外はしかず紈走りょう對面たいめんせわしとい:「怎麼さま?」むらさき鵑欲說話せつわおもんみゆうのどちゅう哽咽てきぶん,卻いちせつ不出ふしゅつなみだ一似斷線珍珠一般,ただしょう一隻手回過去指著黛玉。

33 はやしまゆずみたま焚... :
紈看りょうむらさき這般しゃはん光景こうけいさらさとしこころさん,也不さいといれんせわしはしらいまゆずみだまやめ不能ふのうごと輕輕かるがるさけべりょうりょうこえまゆずみたま卻還微微びびてき開眼かいがんゆう知識ちしきじょうただしただがわくちばし脣微ゆう動意どういくち內尚ゆう出入でいりいき,卻要一句話一點淚也沒有了。紈回むらさき鵑不ざい眼前がんぜん便びんといゆきかりゆき雁道がんみち:「在外ざいがいあたまうら呢。」

34 はやしまゆずみたま焚... :
紈連せわし出來でき只見ただみむらさき鵑在がいあいだそら床上ゆかうえ躺著,顏色かおいろあお,閉了只管ひたすらながれなみだはな涕眼なみだ一個砌花錦邊的褥子已濕了碗大的一片。紈連せわし喚他,むらさき鵑纔慢慢てき開眼かいがんかけおこりらい紈道:「傻丫あたま!這是什麼いんも時候じこう,且只顧哭你的!はやし姑娘くーにゃんてきころもふすまかえ出來でききゅうかわじょうかえひとし早晚そうばん呢?なんみちおんな孩兒がいじ,你還さけべ赤身あかみたいきよしちょらいひかりちょ嗎?」むらさき鵑聽りょう這句ばなし,一發止不住痛哭起來。いちめん也哭,いちめんちょきゅういちめんぬぐえなみだ,一面拍著紫鵑的肩膀說:「こう孩子!你把てきしん哭亂りょうかいちょ收拾しゅうしゅうてき東西とうざいやめさいおそ一會子就了不得了!」

35 はやしまゆずみたま焚... :
せい鬧著,そといちにん慌慌ちょうちょう跑進らいたおせ紈嚇りょういちとべ,卻是たいら。跑進らい這樣,ただ獃磕磕的はつ怔。紈道:「你這かい不在ふざいあたり,做什麼來りょう?」せつちょはやし之孝ゆきたかてき也進らいりょうたいらどう:「奶奶放心ほうしんさけべらい瞧瞧。そくゆうだい奶奶ざい這裡,わが們奶奶就ただ顧那いちとうりょう。」紈點點頭てんとうたいらどう:「わが也見りん姑娘くーにゃん。」せつちょ,一面往裡走,一面早已流下淚來。

36 はやしまゆずみたま焚... :
這裡紈因はやし之孝ゆきたかてきみち:「你來てきせいこのみかい瞧瞧告訴こくそかんごとてきあずか備林姑娘くーにゃんてき後事こうじ妥當だとうりょうさけべまわわが不用ふよういたあたり。」はやし之孝ゆきたかてきこたえおうりょうかえ站著。紈道:「かえゆう什麼いんもばなし呢?」はやし之孝ゆきたかてきみち:「つよし纔二奶奶和老太太商量了,ようむらさき鵑姑むすめ使喚使喚呢。」紈還こたえごと只見ただみむらさき鵑道:「はやし奶奶,你先請罷!ひとしちょ人死ひとじにりょうわが自然しぜんてきうらよう這麼--」せついた這裡,卻又このみせつりょういんまたあらためせつどう:「きょう且我們在這裡もりちょ病人びょうにん身上しんじょう不潔ふけつきよしはやし姑娘くーにゃんかえゆう呢,不時ふじてきさけべわが。」紈在つくり解說かいせつどう:「とうしんてきはやし姑娘くーにゃん這丫あたま也是前世ぜんせいてきえんほうたおせゆきかりみなみたいらいてきたおせ理會りかいおもんみゆうむらさき鵑,わが兩個りゃんこいち也離ひらき。」

37 はやしまゆずみたま焚... :
はやし之孝ゆきたかてきあたまうら聽了むらさき鵑的ばなしめん受用じゅよう紈這一番いちばんばなし,卻也ぼつゆうせつてきりょうまたむらさき鵑哭てきなみだじん一般いっぱんただこう瞅著微微びびてきわらいせつどう:「むらさき鵑姑むすめ這些あいだばなしたおせ不要ふよう緊,ただ你卻說得せっとくわが怎麼かいおいぶとふと呢?きょう且這ばなし告訴こくそとく奶奶てき嗎?」

38 はやしまゆずみたま焚... :
せいせつちょたいらこすしるなみだ出來できどう:「告訴こくそ奶奶什麼いんもごと?」はやし之孝ゆきたかてきしょうかた纔的はなしせつりょういちへんたいらていりょういちかいあたませつ:「這麼ちょやめ,就叫ゆき姑娘くーにゃんやめ。」紈道:「使つかいとく嗎?」たいらはしいた紈耳せつりょういく紈點點頭てんとうどう:「すんで這麼ちょ,就叫ゆきかり過去かこ也是いちようてき。」

39 はやしまゆずみたま焚... :
はやし之孝ゆきたかてきいんといたいらどう:「ゆき姑娘くーにゃん使とく嗎?」たいらどう:「使つかいいちよう。」林家はやしやてきみち:「麼著,姑娘くーにゃん就快さけべゆき姑娘くーにゃん跟了わが我先われさきかいりょうろうふとしふとし奶奶--這可だい奶奶姑娘くーにゃんてき主意しゅいかいらい姑娘くーにゃんさい各自かくじかい奶奶去。」紈道:「りょう,你這麼大年紀としのりれん這麼てんごとかえふけ呢!」林家はやしやてきわらいどう:「ふけあたまいちむね,這件ごとろうふとしふとし奶奶辦事,わが們都不能ふのう很明しろさいしゃまたゆうだい奶奶和平わへい姑娘くーにゃん呢。」

40 はやしまゆずみたま焚... :
せつちょたいらやめさけべりょうゆきかり出來できはららいゆきかりいん這幾まゆずみだまいやしょう孩子懂得什麼いんも便びん也把しん冷淡れいたんりょうきょう且聽ろうふとしふとし奶奶さけべ,也不敢不れんせわし收拾しゅうしゅうりょうあたまたいらさけべかわりょう新鮮しんせん衣服いふく,跟著りんてきりょうずい後平うしろだいちまたかず紈說りょういくばなし紈又しょく咐平麼催ちょりんてきさけべおとこじんかい辦了らい

41 はやしまゆずみたま焚... :
たいらこたえおうちょ出來できうたてりょう彎子,林家はやしやてきたいちょゆきかりざい前頭まえがしらはし呢,せわしさけべ住道すみのどう:「わがおびりょうやめ。你先告訴こくそりんだいじい辦林姑娘くーにゃんてき東西とうざいやめ。奶奶うらわががえかい就是りょう。」りんてきこたえおうちょりょう。這裡たいらたいりょうゆきかりいたりょうしん房子ふさこうらかいあきらりょう辦事。

42 はやしまゆずみたま焚... :
卻說ゆきかり這個光景こうけい想起そうき他家たけ姑娘くーにゃん,也未めん傷心しょうしんただざい賈母おおとりあね眼前がんぜん露出ろしゅついんまたそうどう:「也不知ふちようさく什麼いんもわが且瞧瞧。寶玉ほうぎょく一日家和我們姑娘好的蜜裡調油,這時候じこうそうめんりょう,也不知ふちしんびょう假病けびょうただ怕是,怕我們姑むすめ惱,假說かせつ丟了だまそう傻子さまらいさけべいちかんりょうこころこうめとたから姑娘くーにゃんてき意思いしわがさくせいほか他見たけんりょうわが傻不傻。なんみちいまかえそう傻麼?……」いちめんそうちょやめためいたうらあいだ門口かどぐち,偷偷てき瞧。

43 はやしまゆずみたま焚... :
這時寶玉ほうぎょく雖因しつだま昏憒,ただしただ聽見めとりょうまゆずみたまためつま乃是したがえいたりいま天上てんじょう人間にんげんだい一件暢心滿意的事了,ひたすらさとしけん旺起らい,--ただ從前じゅうぜん般靈とおる所以ゆえんおおとりあねてき妙計みょうけい百發百中ひゃっぱつひゃくちゅう--ともえとく就見まゆずみたま,盼到今日きょうかん姻,らくてきまいあし蹈,雖有いく傻話,卻與びょう光景こうけいだいしょう懸絕けんぜつりょうゆきかりりょうまた生氣せいきまた傷心しょうしんうらあかつきとく寶玉ほうぎょくてき心事しんじ便びん各自かくじはしひらき

44 はやしまゆずみたま焚... :
這裡寶玉ほうぎょく便びんさけべかさねじんかいかいきゅうそうしんすわざいおう夫人ふじんうらおおとりあねゆうせわしせわし碌碌ろくろくさい盼不いたきち只管ひたすらといかさね人道じんどう:「はやしいもうといもうとえんうららいため什麼いんも這麼ごとかえ?」かさねじんしのぶちょわらいどう:「とうこのみたつ呢。」また聽見おおとりあねおう夫人ふじんせつどう:「雖然ゆうふくそとあたま不用ふようらく,偺們てき規矩きくようはいどうてきひや清清せいせいてき使つかいてきわがでんりょううらがく音樂おんがくかんおどけてき些女じんらい,吹打ちょねつ鬧些。」おう夫人ふじん點頭てんとうせつ:「使つかいとく。」

45 はやしまゆずみたま焚... :
一時いちじだい轎從大門だいもんすすむらいいえうらほそらくむかえじゅう二對宮燈排著進來,たおせ新鮮しんせん雅致がち。儐相請了新人しんじん轎,たから玉見たまみむすめ披著べに,扶著新人しんじん,幪著ぶたあたましたくび扶新人的じんてき,你道だれはららい就是ゆきかり寶玉ほうぎょくゆきかりなおそう:「いんなんむらさき鵑不らいたおせ呢?」またそうどう:「りょうゆき雁原がんばらみなみうらたいらいてきむらさき鵑是わが們家てき自然しぜん必帶らい。」いん此,りょうゆきかり竟如りょうまゆずみたまてき一般いっぱん歡喜かんき。儐相かつれいはいりょう天地てんち,請出賈母受了よんはい請賈せい夫婦ふうふとうのぼりどうぎょうれい畢,おくにゅうほらぼうかえゆうすわとばりとうごと,俱是按本舊例きゅうれい細說さいせつ。賈政げんため賈母さくぬし敢違こじれ,--不信ふしんおき喜之よしゆきせつ那知なち今日きょう寶玉ほうぎょく居然きょぜんぞうこうひと,賈政見せいけんりょうたおせ歡喜かんき

46 はやしまゆずみたま焚... :
新人しんじんすわりょうちょう就要ひさげぶたあたまてきおおとりあねはややめ防備ぼうび,請了賈母おう夫人ふじんとうしん照應しょうおう寶玉ほうぎょく此時到底とうていゆう些傻便びんはしいた新人しんじん前說ぜんせつどう:「いもうといもうと身上しんじょうこうりょうこう些天りょうぶたちょ這勞什子做什麼いんも?」よくまちよう揭去,はん賈母きゅう一身いっしん冷汗ひやあせらい寶玉ほうぎょくまたてんねんいちそうどう:「はやしいもうといもうとあい生氣せいきてき不可ふか造次ぞうじりょう……」また歇了いち歇,仍是按捺じゅうただとくじょう前揭ぜんけいりょうぶたあたまむすめせっゆきかりはしひらけうぐいすじょうらい伺候しこう寶玉ほうぎょく睜眼いちこうぞうたから釵。心中しんちゅうの不信ふしん自己じこいち手持てもちとういちこすいちたから釵麼!只見ただみ盛粧せいそうつやふくゆたかかた軟體,鬟低びん嚲,瞤息ほろろんみやびあわたれ嬌羞きょうしゅうあんずはなけむりじゅんりょう

47 はやしまゆずみたま焚... :
寶玉ほうぎょくはつりょういちかい怔,またうぐいすりつざいつくりあたりりょうゆきかり。此時こころ主意しゅい自己じこはん以為夢中むちゅうりょう,獃獃てき只管ひたすら站著。眾人せっ,扶著すわしたりょう直視ちょくしはんぜん。賈母おそれやまいはつおやらい招呼ちょおおとりあねゆう請了たから進入しんにゅううらあいだすわしたたから釵此自然しぜん低頭ていとうかたり

48 はやしまゆずみたま焚... :
たからたまていりょういちかいしん賈母おう夫人ふじんすわざい便びん輕輕けいけいてきさけべかさね人道じんどう:「わがざいうら呢?這不做夢麼?」かさね人道じんどう:「你今こう日子にっし什麼いんもゆめゆめてきこんせつ老爺ろうや在外ざいがいあたま呢!」寶玉ほうぎょく悄悄しょうしょうてき手指しゅしちょどう:「すわざいうらてきいち美人びじんだれ?」かさねじんにぎりょう自己じこてきくちばしわらいてきせつ不出ふしゅつばなし半日はんにち纔說どう:「しんめとてき奶奶。」眾人也都かいあたましのぶじゅうてきわらい寶玉ほうぎょくまたみち:「こう糊塗こと!你說『奶奶』,到底とうていこれだれ?」かさね人道じんどう:「たから姑娘くーにゃん。」寶玉ほうぎょくどう:「はやし姑娘くーにゃん呢?」かさね人道じんどう:「老爺ろうやさくおもめとてきたから姑娘くーにゃん,怎麼こんせつおこりりん姑娘くーにゃんらい?」寶玉ほうぎょくどう:「わが纔剛りん姑娘くーにゃんりょう麼,かえゆうゆきかり呢。怎麼せつぼつゆう?--你們這都什麼いんも玩呢?」おおとりあね便びんはしうえらい輕輕けいけいてきせつどう:「たから姑娘くーにゃん在屋ありやうらすわしる呢,べつこんせつかいらいとくざいりょうろうふとしふとしてき。」

49 はやしまゆずみたま焚... :
寶玉ほうぎょく聽了,這會糊塗ことてきさら利害りがいりょう本來ほんらいはらゆう昏憒てきびょう今夜こんや神出鬼沒しんしゅつきぼつさらさけべとく主意しゅい便びん也不顧別てき口口くちぐち聲聲こえごえただよう找林いもうといもうと。賈母とう上前うわまえやす慰,奈他ただ懂。またゆうたから釵在內,また好明よしあきせつ寶玉ほうぎょくきゅうやまいふくはつ,也不こうあきらただとく滿屋みつやうらてんおこり安息香あんそくこうらい定住ていじゅうてき神魂しんこん,扶他ねむした。眾人からすすずめ聞。とまりょう片時かたとき寶玉ほうぎょく便びん昏沉ねむ,賈母とう纔得りゃくりゃく放心ほうしんただこうすわ以待だんさけべおおとりあね請寶釵安歇。たから釵置わか罔聞,也便ころもざい內暫歇。賈政在外ざいがい未知みち內裡原由げんゆただ就方纔眼てき光景こうけいそうらいしんたおせひろしりょう。恰是明日あした就是おこりほどてき吉日きちじつりゃく歇了いち歇,眾人おくくだり。賈母寶玉ほうぎょくねむしる,也回ぼう暫歇。

50 はやしまゆずみたま焚... :
はや,賈政りょうそうほこららいはいべつ賈母,稟稱:「不孝ふこうとおはなれおもんみねがいろうふとしたいじゅん頤養。いちいたにんしょそくおさむ稟請りんせいやす必掛ねん寶玉ほうぎょくてきことやめけいりょうろうふとしふとし完結かんけつただもとめろうふとしふとしくん誨。」賈母おそれ賈政ざいみち放心ほうしんなみしょう寶玉ほうぎょくふくびょうてきはなしせつおこりただせつ:「わがゆういちばなし寶玉ほうぎょく昨夜さくやかん姻,なみ同房どうぼう今日きょう你起,必該さけべとおおく纔是。ただしいんびょうおき,如今纔好些,また昨日きのう一天いってんろうとぼし出來できおそれ怕著りょうふう此問你:你叫おく呢,即刻そっこくさけべ;你若疼他,就叫じんたいりょうらい你見さけべきゅう你磕あたま就算りょう。」賈政どう:「さけべおく什麼いんもただようしたがえ此以みとめ念書ねんしょおくわがかえ歡呢。」賈母聽了,またりょういちじょうしん便びんさけべ賈政すわしるさけべ鴛鴦えんおう,如此如此,おびりょう寶玉ほうぎょくさけべかさねじん跟著らい

51 はやしまゆずみたま焚... :
おしどり鴦去りょういちかい果然かぜん寶玉ほうぎょくらいりょう,仍是さけべ他行たぎょうれい便びんぎょうれいただ此時たから玉見たまみりょう父親ちちおやかみこころざしりゃく斂些,片時かたとき清楚せいそ,也沒什麼いんも大差たいさ。賈政吩咐りょういく寶玉ほうぎょくこたえおうりょう。賈政さけべじん扶他かいりょう自己じこかいいたおう夫人ふじんぼうちゅうまた切實せつじつてきさけべおう夫人ふじんかんきょう,「だん不可ふか如前おごたて明年みょうねんさとこころみつとむ必叫下場げば。」おう夫人ふじんいちいちてき聽了,也沒提起ていきべつてきそくせわしいのちじん攙扶ちょたから釵過らいぎょうりょう新婦しんぷおくくだりれい,也不ぼう。其餘內眷俱送いたりもん而回。賈珍とう也受りょういちばんくん飭。大家たいか舉酒おくくだり,一班子弟及晚輩親友直送至十里長亭而別。

52 はやしまゆずみたま焚... :
不言ふげん賈政おこりほど赴任ふにん。且說寶玉ほうぎょくかいらいきゅうやまい陡發,さら昏憒,れん飲食いんしょく不能ふのうしんりょう

53 はやしまゆずみたま焚... :
知性ちせいいのち如何いか,且看かい分解ぶんかい

URN: ctp:hongloumeng/ch97