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Hong Lou Meng : 開夜宴異兆發悲音　賞中秋新詞得佳讖 - Chinese Text Project
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《開ひらき夜宴やえん異い兆ちょう發はつ悲音　賞しょう中秋ちゅうしゅう新しん詞し得とく佳けい讖》

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1 開ひらき夜宴やえん異こと... :
話はなし說せつ尤ゆう氏し從したがえ惜春せきしゅん處しょ賭と氣き出來でき，正せい欲よく往王夫人ふじん處しょ去さ。跟從的てき老ろう嬤嬤們因悄悄しょうしょう的てき道みち：「回かい奶奶：且別往上屋や裡うら去さ。纔有甄家的てき幾いく個人こじん來らい，還かえ有ゆう些東西とうざい，不知ふち是ぜ什麼いんも機き密事みつじ。奶奶這一去さ，恐おそれ怕不便びん。」尤ゆう氏し聽了道どう：「咋日聽見你老爺じい說せつ：看み見み抄しょう報ほう上じょう，甄家犯はん了りょう罪ざい，現今げんこん抄しょう沒ぼつ家か私わたし，調しらべ取ど進すすむ京治きょうじ罪ざい。怎麼又また有人ゆうじん來らい？」老ろう嬤嬤道どう：「正せい是ぜ呢。纔來了りょう幾いく個こ女人にょにん，氣色けしき不ふ成なり氣色けしき，慌慌張ちょう張ちょう的てき，想そう必有什麼いんも瞞人的てき事こと。」

2 開ひらき夜宴やえん異こと... :
尤ゆう氏し聽了，便びん不ふ往前去さ，仍往李り紈這邊べ來らい了りょう。恰好かっこう太たい醫い纔診了りょう脈みゃく去さ。李り紈近日び也覺精せい爽了些，擁よう衾ふすま倚枕，坐すわ在ざい床上ゆかうえ，正せい欲よく人じん來らい說せつ些閒話ばなし。因よし見み尤ゆう氏し進しん來らい，不ふ似に方かた纔和藹しげる，只ただ呆ほけ呆ほけ的てき坐すわ著しる，李り紈因問とい道どう：「你過來らい了りょう，可か吃ども些東西とうざい？只ただ怕餓了りょう？」命いのち素雲そうん：「瞧有什麼いんも新鮮しんせん點心てんしん拿來。」尤ゆう氏し忙せわし止とめ道どう：「不ふ必，不ふ必。你這一向ひたぶる病びょう著ちょ，那な裡うら有ゆう什麼いんも新鮮しんせん東西とうざい？況きょう且我也不餓かつえ。」李り紈道：「昨日きのう人家じんか送おく來らい的てき好こう茶ちゃ麵子，倒たおせ是ぜ對たい碗わん來らい你喝罷やめ。」說せつ畢，便びん吩咐去對たい茶ちゃ。

3 開ひらき夜宴やえん異こと... :
尤ゆう氏し出で神かみ無む語ご。跟來的てき丫頭媳婦們因問とい：「奶奶今日きょう晌午尚ひさし未み洗あらい臉，這會子こ趁便可か淨きよし一いち淨きよし好こう？」尤ゆう氏し點頭てんとう。李り紈忙命いのち素雲そうん來き取ど自己じこ粧奩。素雲そうん又また將はた自己じこ脂粉しふん拿來，笑わらい道どう：「我わが們奶奶就少しょう這個。奶奶不ふ嫌いや腌臢，能のう著ちょ用よう些。」李り紈道：「我わが雖沒有ゆう，你就該往姑娘くーにゃん們那裡うら取去とりさ，怎麼公然こうぜん拿出你的來らい？幸こう而是他た，要よう是ぜ別人べつじん，豈あに不ふ惱呢？」尤ゆう氏し笑わらい道どう：「這有何なに妨さまたげ？」說せつ著ちょ，一いち面めん洗あらい臉。丫頭只ただ彎腰捧ささげ著ちょ臉盆。李り紈道：「怎麼這樣沒ぼつ規矩きく？」那な丫頭趕著跪下。尤ゆう氏し笑わらい道どう：「我わが們家下か大小だいしょう的てき人じん，只ただ會かい講こう外面がいめん假かり禮れい假かり體面たいめん，究竟きゅうきょう做出來でき的てき事こと都と夠使的てき了りょう！」李り紈聽如此說せつ，便びん已やめ知道ともみち昨夜さくや的てき事こと，因いん笑わらい道どう：「你這話ばなし有ゆう因いん。是ぜ誰だれ做的事ごと夠使的てき了りょう？」尤ゆう氏し道どう：「你倒問もん我わが，你敢是ぜ病びょう著ちょ過か陰かげ去さ了りょう？」

4 開ひらき夜宴やえん異こと... :
一語いちご未了みりょう，只見ただみ人じん報ほう：「寶たから姑娘くーにゃん來らい了りょう。」二人忙說快請。寶たから釵已走はし進すすむ來らい。尤ゆう氏し忙せわし擦こす臉起身み讓ゆずる坐すわ，因いん問とい：「怎麼一個人忽然走進來，別べつ的てき妹いもうと妹いもと都と不ふ見み？」寶たから釵道：「正せい是ぜ，我わが也沒有ゆう見み他た們。只ただ因いん今日きょう我わが們奶奶身上じょう不ふ自在じざい，家いえ裡うら兩個りゃんこ女人にょにん也都因いん時じ症しょう未み起おこり炕，別べつ的てき靠もたれ不ふ得え，我わが今いま兒じ要よう出で去ざ陪著老人ろうじん家か夜よる裡うら作さく伴とも。要よう去さ回まわ老ろう太ふとし太ふとし、太ふとし太ふとし，我わが想そう又また不ふ是ぜ什麼いんも大事だいじ，且不用よう提ひっさげ，等ひとし好こう了りょう，我わが橫よこ豎進來らい呢。所ところ以來いらい告訴こくそ大だい嫂あによめ子こ一聲いっせい。」李り紈聽說せつ，只ただ看み著ちょ尤ゆう氏し笑わらい，尤ゆう氏し也看著ちょ李り紈笑。

5 開ひらき夜宴やえん異こと... :
一時いちじ，尤ゆう氏し盥たらい洗あらい已やめ畢，大家たいか吃ども麵茶。李り紈因笑えみ著ちょ向こう寶たから釵道：「既すんで這樣，且打發はつ人じん去さ請姨媽的安やす，問もん是ぜ何なん病びょう。我わが也病著ちょ，不能ふのう親したし自じ來らい瞧。好こう妹いもうと妹いもうと，你去只管ひたすら去さ，我わが且打發はつ人じん到いた你那裡うら去さ看み屋や子こ。你好歹住一兩天還進來，別べつ叫さけべ我わが落不是ぜ。」寶たから釵笑道どう：「落什麼いんも不ふ是ぜ呢？也是人じん之の常つね情じょう。你又不ふ曾賣放ひ了りょう賊ぞく。依よ我わが的てき主意しゅい，也不必添人じん過去かこ，竟把雲くも丫頭請了來らい，你和他た住じゅう一いち兩日りょうじつ，豈あに不ふ省しょう事ごと？」尤ゆう氏し道どう：「可か是ぜ史し大だい妹いもうと妹いもうと往那裡うら去さ了りょう？」寶たから釵道：「我わが纔打發はつ他た們找你們探さがせ丫頭去さ了りょう，叫さけべ他た同どう到いた這裡來らい，我わが也明白しろ告訴こくそ他た。」

6 開ひらき夜宴やえん異こと... :
正せい說せつ著ちょ，果然かぜん報むくい：「雲くも姑娘くーにゃん和わ三さん姑娘くーにゃん來らい了りょう。」大家だいけ讓ゆずる坐すわ已やめ畢，寶たから釵便說せつ要よう出で去ざ一事いちじ。探さがせ春はる道どう：「很好。不ふ但ただし姨媽好こう了りょう還かえ來き，就便好こう了りょう不ふ來らい也使得とく。」尤ゆう氏し笑わらい道どう：「這話又また奇き了りょう。怎麼攆起親戚しんせき來らい了りょう？」探さがせ春はる冷笑れいしょう道どう：「正せい是ぜ呢。有ゆう別人べつじん攆的，不ふ如我先さき攆。親戚しんせき們好，也不必要ひつよう死し住じゅう著ちょ纔好。偺們倒たおせ是ぜ一家子親骨肉呢，一個個不像烏眼雞似的，恨不得とく你吃了りょう我わが，我わが吃ども了りょう你！」尤ゆう氏し忙せわし笑わらい道どう：「我わが今いま兒じ是ぜ那な裡うら來らい的てき晦みそ氣き？偏へん都と碰著你姐兒じ們氣頭あたま兒じ上じょう了りょう。」探さがせ春はる道どう：「誰だれ叫さけべ你趁熱ねつ灶火來らい了りょう？」因いん問とい：「誰だれ又また得とく罪ざい了りょう你呢？」因いん又また尋ひろ思おもえ道どう：「鳳おおとり丫頭也不犯はん合ごう你慪氣き。是ぜ誰だれ呢？」尤ゆう氏し只ただ含糊答こたえ應おう。

7 開ひらき夜宴やえん異こと... :
探さがせ春はる知ち他た怕事，不ふ肯多言たげん，因いん笑わらい道どう：「你別裝そう老實ろうじつ了りょう。除じょ了りょう朝廷ちょうてい治ち罪ざい，沒ぼつ有ゆう砍頭的てき，你不必嚇的てき這個樣さま兒じ。告訴こくそ你罷：我わが昨日きのう把わ王おう善よし保ほ的てき老婆ろうば打だ了りょう，我わが還かえ頂いただき著ちょ徒と罪ざい呢。也不過か背せ地ち裡うら說せつ些閒話ばなし罷やめ咧，難なん道みち也還打だ我わが一いち頓ひたぶる不ふ成なり？」寶たから釵忙問とい：「因いん何なに又また打だ他た？」探さがせ春はる悉把昨夜さくや的てき事こと一いち一いち都と說せつ了りょう。尤ゆう氏し見み探さがせ春はる已やめ經けい說せつ出來でき了りょう，便びん把わ惜春せきしゅん方かた纔的事ごと也說了りょう一いち遍へん。探さがせ春はる道どう：「這是他た向こう來き的てき脾氣，孤こ介かい太ふと過か，我わが們再扭不過か他た的てき。」又また告訴こくそ他た們說：「今日きょう一早不見動靜，打だ聽鳳丫頭病びょう著ちょ，就打發はつ人じん四下裡打聽王善保家的是怎麼樣。回かい來らい告訴こくそ我が說せつ：王おう善よし保ほ家か的てき挨了一いち頓ひたぶる打だ，嗔著他た多事たじ。」尤ゆう氏し李り紈道：「這倒也是正ぜせい理り。」探さがせ春はる冷笑れいしょう道どう：「這種遮さえぎ人ひと眼目がんもく兒じ的てき事こと，誰だれ不ふ會かい做？且再瞧就是ぜ了りょう。」尤ゆう氏し李り紈皆默だま無む所ところ答こたえ。一時いちじ，丫頭們來請用飯めし，湘雲寶たから釵回房ぼう打點だてん衣ころも衫，不在ふざい話はなし下か。

8 開ひらき夜宴やえん異こと... :
尤ゆう氏し辭じ了りょう李り紈，往賈母はは這邊來らい。賈母歪いびつ在ざい榻上。王おう夫人ふじん正せい說せつ甄家因いん何なに獲え罪ざい，如今抄しょう沒ぼつ了りょう家產かさん，來らい京治きょうじ罪ざい等とう話ばなし。賈母聽了，心中しんちゅうの甚不自在じざい，恰好かっこう見み他た姊妹來らい了りょう，因いん問とい：「從したがえ那な裡うら來らい的てき？可知かち鳳おおとり姐あね兒じ妯娌兩個りゃんこ病びょう著ちょ，今日きょう怎麼樣さま？」尤ゆう氏し等とう忙せわし回かい道どう：「今日きょう都と好こう些。」賈母點頭てんとう歎道：「偺們別べつ管かん人家じんか的てき事こと，且商量しょうりょう偺們八はち月がつ十じゅう五ご賞しょう月がつ是正ぜせい經けい。」王おう夫人ふじん笑わらい道どう：「已やめ預あずか備下了りょう，不知ふち老ろう太ふとし太ふとし揀那裡うら好こう？只ただ是ぜ園えん裡うら恐こわ夜よる晚ばん風ふう涼すずし。」賈母笑わらい道どう：「多た穿ほじ兩りょう件けん衣服いふく何なに妨さまたげ？那な裡うら正せい是ぜ賞しょう月がつ的てき地方ちほう，豈あに可か倒たおせ不ふ去さ的てき？」

9 開ひらき夜宴やえん異こと... :
說話せつわ之の間あいだ，媳婦們抬過か飯めし桌。王おう夫人ふじん尤ゆう氏し等とう忙せわし上うえ來らい放ひ箸はし捧ささげ飯めし。賈母見み自己じこ幾いく色しょく菜さい已やめ擺完，另有兩りょう大だい捧ささげ盒內，盛もり了りょう幾いく色しょく菜さい，便びん是ぜ各かく房ぼう孝こう敬けい的てき舊きゅう規矩きく。賈母說せつ：「多た吩咐過か幾いく次じ，蠲了罷やめ，你們都と不ふ聽。」王おう夫人ふじん笑わらい道どう：「不ふ過か都と是ぜ家か常つね東西とうざい。今日きょう我わが吃ども齋とき，沒ぼつ有ゆう別べつ的てき孝こう順じゅん。那な些麵筋すじ豆腐とうふ，老ろう太ふと太ふと又また不ふ甚愛吃ども，只ただ揀了一樣椒油蓴齏醬來。」賈母笑わらい道どう：「我わが倒たおせ也想這個吃ども。」鴛鴦えんおう聽說，便びん將はた碟子挪在跟前。寶たから琴きん一いち一いち的てき讓ゆずる了りょう，方ぽう歸き坐すわ。賈母便びん命いのち探さがせ春來はるき同どう吃ども。探さがせ春はる也都讓ゆずる過か了りょう，便びん和かず寶たから琴こと對面たいめん坐すわ下した。侍さむらい書しょ忙せわし去さ取ど了りょう碗わん箸ばし。鴛鴦えんおう又また指ゆび那な幾いく樣よう菜さい道どう：「這兩樣さま看み不出ふしゅつ是ぜ什麼いんも東西とうざい來らい，是ぜ大老たいろう爺じい孝こう敬けい的てき。這一碗是雞髓筍，是ぜ外がい頭あたま老爺ろうや送おく上じょう來き的てき。」一いち面めん說せつ，一面就將這碗筍送至桌上。賈母略りゃく嘗了兩りょう點てん，便びん命いのち將はた那な幾いく樣よう著ちょ人じん都と送おく回まわ去ざ，「就說我わが吃ども了りょう，以後いご不ふ必天天てん送おく。我わが想おもえ吃ども什麼いんも，自然しぜん著ちょ人じん來らい要よう。」媳婦們答應おう著ちょ仍送過去かこ。不在ふざい話はなし下か。

10 開ひらき夜宴やえん異こと... :
賈母因いん問とい：「拿稀飯めし來らい吃ども些罷。」尤ゆう氏し早はや捧ささげ過か一いち碗わん來らい，說せつ是ぜ紅べに稻いね米まい粥かゆ。賈母接せっ來らい吃ども了りょう半はん碗わん，便びん吩咐將はた這粥送おく給きゅう鳳おおとり姐あね兒じ吃ども去ざ；又また指ゆび著ちょ這一盤ばん果はて子こ，獨どく給きゅう平たいら兒じ吃ども去ざ；又また向こう尤ゆう氏し道どう：「我わが吃ども了りょう，你就來らい吃ども了りょう罷やめ。」尤ゆう氏し答こたえ應おう著ちょ，待まち賈母漱口洗あらい手しゅ畢。賈母便びん下地したじ，和わ王おう夫人ふじん說せつ閒あいだ話ばなし行ぎょう食しょく。尤ゆう氏し告つげ坐すわ吃ども飯めし。賈母又また命いのち鴛鴦えんおう等とう來らい陪吃。賈母見み尤ゆう氏し吃ども的てき仍是白しろ米飯べいはん，因いん問とい說せつ：「怎麼不ふ盛もり我が的てき飯めし？」丫頭們回道どう：「老ろう太ふとし太ふとし的てき飯めし完了かんりょう。今日きょう添了一いち位い姑娘くーにゃん，所以ゆえん短たん了りょう些。」鴛鴦えんおう道どう：「如今都と是ぜ『可か著ちょ頭あたま做帽子こ』了りょう，要よう一點兒富餘也不能的。」王おう夫人ふじん忙せわし回かい道どう：「這一二に年ねん旱ひでり澇不定ふてい，莊そう上じょう的てき米べい都と不能ふのう按數交的。這幾樣さま細米ほそこめ更さら艱難かんなん，所以ゆえん都と是ぜ可か著ちょ吃ども的てき做。」賈母笑わらい道どう：「正せい是ぜ巧たくみ媳婦做不出沒しゅつぼつ米まい兒じ粥かゆ來らい。』眾人都と笑わらい起おこり來らい。鴛鴦えんおう一面回頭向門外伺候媳婦們道：「既すんで這樣，你們就去把わ三姑娘的飯拿來添上，也是一いち樣よう。」尤ゆう氏し笑わらい道どう：「我わが這個就夠了りょう，也不用もちい去ざ取と。」鴛鴦えんおう道どう：「你夠了りょう，我わが不ふ會かい吃ども的てき？」媳婦們聽說せつ，方ぽう忙せわし著しる取去とりさ了りょう。

11 開ひらき夜宴やえん異こと... :
一時いちじ，王おう夫人ふじん也去用よう飯めし。這裡尤ゆう氏直うじなお陪賈母はは說話せつわ取と笑わらい。到いた起おこり更さら的てき時候じこう，賈母說せつ：「你也過去かこ罷やめ。」尤ゆう氏し方かた告つげ辭じ出來でき。走はし至いたり二に門外もんがい，上うえ了りょう車しゃ，眾媳婦ふ放下ほうか簾すだれ子來こらい，四よん個こ小しょう廝拉出來でき，套上牲口，幾いく個こ媳婦帶たい著ちょ小しょう丫頭子こ們先走はし，到いた那な邊べ大だい門口かどぐち等とう著ちょ去さ了りょう。這裡送おく的てき丫鬟們也回かい來らい了りょう。

12 開ひらき夜宴やえん異こと... :
尤ゆう氏し在ざい車くるま內，因いん見み自己じこ門もん首くび兩邊りょうへん獅子しし下か，放ひ著しる四よん五ご輛大車しゃ，便びん知ち係がかり來らい赴賭之これ人にん，向むかい小しょう丫頭銀ぎん蝶ちょう兒じ道どう：「你看，坐すわ車くるま的てき是ぜ這些，騎馬きば的てき又また不知ふち有ゆう幾いく個こ呢。」說せつ著ちょ，進しん府ふ，已やめ到いた了りょう廳ちょう上じょう。賈蓉媳婦帶たい了りょう丫鬟媳婦，也都秉著羊ひつじ角かく手しゅ罩接出來でき了りょう。尤ゆう氏し笑わらい道どう：「成なり日び家か我わが要よう偷著瞧瞧他た們賭錢ぜに，也沒得とく便びん，今いま兒じ倒たおせ巧たくみ，順じゅん便びん打だ他た們窗戶ど跟前走はし過去かこ。」眾媳婦ふ答こたえ應おう著ちょ，提燈ちょうちん引路。又また有ゆう一個先去悄悄的知會伏侍的小廝們，不ふ許もと失しつ驚おどろき打だ怪かい。於是尤ゆう氏し一行人悄俏的來至窗下，只ただ聽裡面めん稱たたえ三さん讚たたえ四よん，耍笑之の音おと雖多，又また兼有けんゆう恨五罵ののし六ろく，忿怨之の聲こえ亦また不ふ少しょう。

13 開ひらき夜宴やえん異こと... :
原はら來らい賈珍近因きんいん居きょ喪も，不ふ得とく遊ゆう玩，無聊ぶりょう之の極ごく，便びん生せい了りょう個こ破やぶ悶もだえ的てき法ほう子こ，日間にちかん以習射しゃ為ため由ゆかり，請了幾いく位い世よ家か弟おとうと兄けい及諸富貴ふうき親友しんゆう來らい較射。因いん說せつ白白しろじろ的てき只管ひたすら亂射らんしゃ終おわり是ぜ無益むえき，不ふ但ただし不能ふのう長ちょう進すすむ，且壞了りょう式しき樣さま，必須ひっす立りつ了りょう罰ばつ約やく，賭と個利こり物ぶつ，大家たいか纔有勉つとむ力りょく之の心しん。因よし此，天香てんこう樓ろう下か箭や道どう內立了りょう鵠くぐい子こ，皆みな約定やくじょう每日まいにち早さ飯めし後ご時じ射い鵠くぐい子こ。賈珍不ふ好こう出だし名めい，便びん命いのち賈蓉做局家か。這些都と是ぜ少年しょうねん，正せい是ぜ鬥雞走狗そうく、問とい柳やなぎ評ひょう花はな的てき一干游俠紈袴。因よし此，大家たいか議定ぎてい，每日まいにち輪わ流りゅう做晚飯めし之の主おも。天てん天てん宰おさむ豬割羊ひつじ，屠ほふ鵝殺鴨かも，好こう似に「臨潼鬥寶」的てき一般いっぱん，都と要よう賣うれ弄ろう自己じこ家か裡うら的てき好こう廚役，好こう烹調。

14 開ひらき夜宴やえん異こと... :
不ふ到いた半月はんつき工夫くふう，賈政等とう聽見這般しゃはん，不知ふち就裡，反はん說せつ：「這纔是正ぜせい理り。文ぶん既すんで誤あやま了りょう，武也たけや當とう習，況きょう在ざい武ぶ蔭かげ之の屬ぞく。」遂とげ也令寶玉ほうぎょく、賈環、賈琮、賈蘭等とう四よん人にん，於飯後ご過か來らい跟著賈珍習射一いち回かい，方ぽう許もと回かい去さ。

15 開ひらき夜宴やえん異こと... :
賈珍志こころざし不在ふざい此，再さい過か幾いく日にち，便びん漸次ぜんじ以歇肩かた養やしなえ力りょく為ため由よし，晚ばん間あいだ或ある抹骨牌こっぱい，賭と個こ酒しゅ東ひがし兒じ，至いたり後ご漸次ぜんじ至いたり錢ぜに。如今三さん四よん個月かげつ的てき光景こうけい，竟一いち日にち一いち日にち賭と勝しょう於射了りょう，公然こうぜん鬥葉擲骰，放ひ頭あたま開局かいきょく，大だい賭と起おこり來らい。家いえ下人げにん借か此各有ゆう些利益えき，巴ともえ不ふ得とく如此，所以ゆえん竟成了りょう局きょく勢ぜい，外人がいじん皆みな不知ふち一いち字じ。近日きんじつ邢夫人的じんてき胞弟邢德全ぜん也酷好こう如此，所以ゆえん也在其中；又また有ゆう薛蟠頭あたま一個慣喜送錢與人的，見み此豈不ふ快樂かいらく？

16 開ひらき夜宴やえん異こと... :
這邢德とく全ぜん雖係邢夫人的じんてき胞弟，卻居心こころ行事ぎょうじ大だい不ふ相あい同どう。他た只ただ知ち吃ども酒さけ賭と錢ぜに、眠ねむり花はな宿やど柳やなぎ為ため樂らく，手中しゅちゅう濫漫使し錢ぜに，待人まちびと無心むしん，因いん此，都と叫さけべ他た傻大舅しゅうと。薛蟠早はや已やめ出で名めい的てき獃大爺じい。今日きょう二に人にん湊みなと在ざい一いち處しょ，都みやこ愛あい搶快，便びん又また會かい了りょう兩家りょうけ，在外ざいがい間あいだ炕上搶快。又また有ゆう幾いく個こ在ざい當地とうち下大しもおお桌子上じょう趕羊。裡うら間あいだ又また有ゆう一起斯文些的抹骨牌，打だ天てん九きゅう。此間伏ふく侍さむらい的てき小しょう廝都是ぜ十じゅう五ご歲さい以下いか的てき孩子。－－此是前ぜん話はなし。

17 開ひらき夜宴やえん異こと... :
且說尤ゆう氏し潛せん至いたり窗まど外がい偷看。其中有ちゅうう兩個りゃんこ陪酒的てき小しょう么兒，都と打だ扮ふん的てき粉こな粧錦飾かざり。今日きょう薛蟠又また擲輸了りょう，正せい沒ぼつ好こう氣き，幸こう而後手しゅ裡うら漸やや漸やや翻こぼし過か來らい了りょう，除じょ了りょう衝賬的てき，反はん贏了好こう些，心中しんちゅうの自じ是ぜ興きょう頭あたま起おこり來らい。賈珍道どう：「且打住じゅう，吃ども了りょう東西とうざい再來さいらい。」因いん問とい：「那な兩りょう處しょ怎麼樣さま？」此時打だ天てん九趕老羊的未清，先さき擺下一いち桌，賈珍陪著吃ども。薛蟠興きょう頭あたま了りょう，便びん摟著一いち個こ小しょう么兒喝かつ酒しゅ，又また命いのち將しょう酒しゅ去さ敬けい傻大舅しゅうと。

18 開ひらき夜宴やえん異こと... :
傻大舅しゅうと輸家，沒ぼつ心こころ腸ちょう，喝かつ了りょう兩りょう碗わん，便びん有ゆう些醉意い，嗔著陪酒的てき小しょう么兒只ただ趕贏家か不ふ理り輸家了りょう，因いん罵ののし道みち：「你們這起兔うさぎ子こ，真ま是ぜ些沒良心りょうしん的てき忘八羔子！天てん天てん在ざい一いち處しょ，誰だれ的てき恩おん你們不ふ沾？只ただ不ふ過か這會子こ輸了幾いく兩りょう銀子ぎんす，你們就這樣さま三さん六ろく九きゅう等とう兒じ的てき了りょう。難なん道みち從したがえ此以後ご再さい沒ぼつ有ゆう求もとむ著ちょ我が的てき事こと了りょう？」眾人見み他た帶おび酒しゅ，那な些輸家か不便ふべん言語げんご，只ただ抿著嘴くちばし兒じ笑わらい。那な些贏家か忙せわし說せつ：「大だい舅しゅうと罵ののし的てき很是。這小狗いぬ攘的們都是ぜ這個風俗ふうぞく兒じ。」因いん笑わらい道どう：「還かえ不ふ給きゅう舅しゅうと太ふとし爺じい斟酒呢！」

19 開ひらき夜宴やえん異こと... :
兩個りゃんこ小しょう孩子都と是ぜ演えんじ就的圈けん套，忙せわし都と跪下奉たてまつ酒さけ，扶著傻大舅しゅうと的てき腿もも，一いち面めん撒嬌兒じ，說せつ道どう：「你老人家じんか別べつ生氣せいき，看み著しる我わが們兩個りゃんこ小しょう孩子罷やめ。我わが們師父ちち教きょう的てき：不ふ論ろん遠近えんきん厚あつ薄うす，只ただ看み一いち時じ有ゆう錢ぜに的てき就親近しんきん。你老人家じんか不信ふしん，回かい來らい大大的だいだいてき下か一いち注ちゅう，贏了，白しろ瞧瞧我わが們兩個りゃんこ是ぜ什麼いんも光景こうけい兒じ！」說せつ的てき眾人都と笑わらい了りょう。這傻大だい舅しゅうと掌てのひら不ふ住じゅう也笑了りょう，一面伸手接過酒來，一いち面めん說せつ道どう：「我わが要よう不ふ看み著ちょ你們兩個りゃんこ素もと日び怪かい可憐かれん見み兒じ的てき，我わが這一腳，把わ你們的てき小しょう蛋黃子こ踢出來でき。」說せつ著ちょ，把わ腿もも一いち抬。兩個りゃんこ孩子趁勢兒じ爬起來らい，越えつ發はつ撤嬌撒癡，拿著灑花絹子きぬこ，托たく了りょう傻大舅しゅうと的てき手て，把わ那な鍾酒灌在傻大舅しゅうと嘴くちばし裡うら。

20 開ひらき夜宴やえん異こと... :
傻大舅しゅうと哈哈的てき笑えみ著ちょ，一いち揚あげ脖兒，把わ一いち鍾酒都と乾いぬい了りょう，因いん擰了那な孩子的てき臉一下か兒じ，笑わらい說せつ道どう：「我わが這會子こ看み著しる又また怪かい心こころ疼的了りょう！」說せつ著ちょ，忽ゆるがせ然しか想起そうき舊きゅう事こと來らい，乃拍案あん對たい賈珍說ちんせつ道どう：「昨日きのう我わが和わ你令伯母おば慪氣，你可知道ともみち麼？」賈珍道どう：「沒ぼつ有ゆう聽見。」傻大舅しゅうと歎道：」就為錢ぜに這件東西とうざい！老ろう賢けん甥おい，你不知ふち我わが們邢家か的てき底そこ裡うら。我わが們老太ふと太ふと去さ世よ時じ，我わが還かえ小しょう呢，世事せじ不知ふち。他た姐あね妹いもうと三さん個人こじん，只ただ有ゆう你令伯母おば居きょ長ちょう。他出たしゅつ閣かく時じ，把わ家か私わたし都と帶たい過か來らい了りょう。如今你二姨兒也出了門子了，他家たけ裡うら也很艱窘。你三姨兒尚在家裡。一應いちおう用度ようど，都みやこ是ただし這裡陪房王おう善よし保ほ家か的てき掌てのひら管かん。我わが就是來き要よう幾いく個こ錢ぜに，也並不ふ是ぜ要よう賈府裡うら的てき家か私わたし。我わが邢家的てき家か私わたし也就夠我花はな了りょう，無む奈竟不ふ得え到いた手て！你們就欺負まけ我わが沒ぼつ錢ぜに！」賈珍見み他た酒さけ醉よい，外人がいじん聽見不ふ雅みやび，忙せわし用よう話ばなし解ほどけ勸すすむ。外面がいめん尤ゆう氏し等とう聽得十じゅう分ふん真しん切きり，乃悄向こう銀ぎん蝶ちょう兒じ等とう笑わらい說せつ：「你聽見み了りょう：這是北きた院いん裡うら的てき大だい太ふとし太ふとし的てき兄弟きょうだい抱だき怨他呢。可か見み他た親おや兄弟きょうだい還かえ是ぜ這樣，就怨不ふ得とく這些人じん了りょう。」因いん還かえ要よう聽時，正せい值趕老ろう羊ひつじ的てき那な些人也歇住じゅう了りょう，要よう酒さけ。有ゆう一個人いっこじん問とい道どう：「方ほう纔是誰だれ得とく罪ざい了りょう舅しゅうと太ふとし爺じい？我わが們竟沒ぼつ聽明白しろ。且告訴こくそ我わが們評評ひょう理り。」邢德全便ぜんびん把わ兩個りゃんこ陪酒的てき孩子不ふ理り的てき話はなし說せつ了りょう一いち遍へん。那な人じん接せっ過か來らい就說：「可か惱！怨不得とく舅しゅうと太ふとし爺じい生氣せいき。我わが問とい你：舅しゅうと太ふとし爺じい不ふ過か輸了幾いく個こ錢ぜに罷やめ咧，並なみ沒ぼつ有ゆう輸掉了りょう，怎麼你們就不理り了りょう？」說せつ著ちょ，大家たいか都と笑わらい起おこり來らい。邢德全ぜん也噴了りょう一いち地ち飯めし，說せつ：「你這個こ東西とうざい，行ぎょう不動ふどう兒じ就撒村むら搗怪的てき！」尤ゆう氏し在外ざいがい面めん聽了這話，悄悄しょうしょう的てき啐了一いち口くち，罵ののし道みち：「你聽聽這一起沒廉恥的小挨刀的！再さい灌喪了りょう黃き湯ゆ，還かえ不知ふち唚出些什麼新樣さま兒じ的てき來らい呢！」一面便進去卸粧安歇。

21 開ひらき夜宴やえん異こと... :
至いたり四よん更さら時じ，賈珍方かた散ち，往佩鳳おおとり房ぼう裡うら去さ了りょう。次つぎ日び起おこり來らい，就有人じん回かい：「西瓜すいか月餅げっぺい都と全ちょん了りょう，只ただ待まち分派ぶんぱ送おく人ひと。」賈珍吩咐佩鳳道どう：「你請奶奶看著ちょ送おく罷やめ，我わが還かえ有ゆう別べつ的てき事こと呢。」佩鳳答こたえ應おう去さ了りょう，回かい了りょう尤ゆう氏し，一一分派遣人送去。

22 開ひらき夜宴やえん異こと... :
一時いちじ，佩鳳來ほうらい說せつ：「爺じい問とい奶奶今いま兒じ出で門もん不出ふしゅつ門もん。說せつ偺們是ぜ孝こう家か，十じゅう五ご過か不ふ得とく節ぶし，今いま兒じ晚ばん上じょう倒たおせ好こう，可か以大家か應おう個こ景けい兒じ。」尤ゆう氏し道どう：「我わが倒たおせ不ふ願意がんい出で門もん呢。那な邊べ珠たま大だい奶奶又また病やまい了りょう，璉二奶奶也躺下了，我わが再さい不ふ去さ，越えつ發はつ沒ぼつ個人こじん了りょう。」佩鳳道どう：「爺じい說せつ：奶奶出で門もん，好こう歹早些回來らい，叫さけべ我わが跟了奶奶去呢。」尤ゆう氏し道どう：「既すんで這麼樣さま，快かい些吃了りょう，我わが好こう走はし。」佩鳳道どう：「爺じい說せつ早はや飯めし在外ざいがい頭あたま吃ども，請奶奶自己おのれ吃ども罷やめ。」尤ゆう氏し問とい道どう：「今日きょう外がい頭あたま有ゆう誰だれ？」佩鳳道どう：「聽見外がい頭あたま有ゆう兩個りゃんこ南京なんきん新來しんらい的てき，倒たおせ不知ふち是ぜ誰だれ。」說せつ畢，吃ども飯めし更衣ころもがえ，尤ゆう氏し等とう仍過榮さかえ府ふ來らい，至いたり晚方ばんがた回かい去さ。

23 開ひらき夜宴やえん異こと... :
果然かぜん賈珍煮に了りょう一いち口くち豬，燒しょう了りょう一いち腔羊，備了一桌菜蔬果品，在ざい彙芳園えん叢くさむら綠みどり堂どう中ちゅう，帶おび領りょう妻子さいし姬ひめ妾わらわ先さき吃ども過か晚ばん飯めし，然しか後こう擺上酒しゅ，開ひらき懷ふところ作樂さくら賞しょう月がつ。將しょう一いち更さら時分じぶん，真ま是ぜ風ふう清月せいげつ朗ろう，銀河ぎんが微ほろ隱かくれ。賈珍因いん命いのち佩鳳等とう四個人也都入席，下面かめん一いち溜ため坐すわ下した，猜枚搳拳。飲いん了りょう一いち回かい，賈珍有ゆう了りょう幾分いくぶん酒しゅ，高こう興起こうき來らい，便びん命めいじ取ど了りょう一いち支ささえ紫竹しちく蕭しょう來らい，命いのち佩鳳吹簫，文花ぶんか唱曲。喉のど清きよし韻いん雅みやび，甚令人心じんしん動どう神しん移うつり。唱罷，復ふく又また行くだり令れい。

24 開ひらき夜宴やえん異こと... :
那な天てん將はた有ゆう三更さんこう時分じぶん，賈珍酒しゅ已やめ八はち分ふん，大家たいか正せい添衣喝かつ茶ちゃ換かわ盞更酌しゃく之の際さい，忽ゆるがせ聽那邊べ牆下有人ゆうじん長歎ちょうたん之の聲こえ。大家だいけ明あきら明あきら聽見，都と毛髮もうはつ竦然しょうぜん。賈珍忙せわし厲聲叱しか問とい：「誰だれ在ざい那な邊べ？」連れん問とい幾いく聲こえ，無人むじん答こたえ應おう。尤ゆう氏し道どう：「必是牆外邊べ家か裡うら人じん，也未可知かち。」賈珍道どう：「胡えびす說せつ！這牆四よん面めん皆みな無む下人げにん的てき房子ふさこ，況きょう且那邊べ又また緊靠著ちょ祠堂しどう，焉得有人ゆうじん？」

25 開ひらき夜宴やえん異こと... :
一語いちご未了みりょう，只ただ聽得一いち陣じん風聲ふうせい，竟過牆去了りょう。恍惚こうこつ聞得祠堂しどう內槅扇おうぎ開ひらく闔之聲ごえ，只ただ覺さとし得とく風氣かざけ森森しんしん，比ひ先さき更さら覺さとし淒慘起おこり來らい。看み那な月色げっしょく時じ，也淡淡たんたん的てき，不ふ似に先さき前ぜん明朗めいろう，眾人都みやこ覺さとし毛髮もうはつ倒たおせ豎。賈珍酒しゅ已やめ嚇醒了りょう一半いっぱん，只ただ比ひ別人べつじん拿得住じゅう些，心裡しんり也十じゅう分ふん警畏，便びん大だい沒ぼつ興きょう頭あたま。勉強べんきょう又また坐すわ了りょう一いち會かい，也就歸き房ぼう安やす歇去了りょう。

26 開ひらき夜宴やえん異こと... :
次つぎ日び一いち早さ起おこり來らい，乃是十じゅう五ご日にち，帶おび領りょう眾子姪めい開ひらき祠ほこら行ぎょう朔ついたち望もち之の禮れい。細ほそ察祠內，都と仍是照あきら舊きゅう好こう好このみ的てき，並無ならびな怪異かいい之の跡あと。賈珍自じ以為醉よい後ご自じ怪かい，也不提ひさげ此事。禮れい畢，仍舊閉上門もん，看み著ちょ鎖くさり禁きん起おこり來らい。

27 開ひらき夜宴やえん異こと... :
賈珍夫妻ふさい，至いたり晚ばん飯めし後ご，方ほう過か榮さかえ府ふ來らい。只見ただみ賈赦賈政都と在ざい賈母房ぼう裡うら坐すわ著ちょ說せつ閒あいだ話はなし兒じ，與あずか賈母取と笑わらい呢。賈璉、寶たから玉たま、賈環、賈蘭皆みな在地ざいち下か侍立じりつ。賈珍來らい了りょう，都と一いち一見いっけん過か，說せつ了りょう兩りょう句く話ばなし，賈珍方かた在ざい挨門小しょう杌子上告じょうこく了りょう坐すわ，側がわ著ちょ身み子こ坐すわ下した。賈母笑わらい問とい道どう：「這兩日び，你寶兄弟きょうだい的てき箭や如何いか了りょう？」賈珍忙せわし起おこり身み笑わらい道どう：「大長おおちょう進すすむ了りょう，不ふ但ただし式しき樣さま好このみ，而且弓ゆみ也長了りょう一いち個こ勁。」賈母道どう：「這也夠了，且別貪むさぼ力ちから，仔細しさい努つとむ傷きず著ちょ。」賈珍忙せわし答こたえ應おう了りょう幾いく個こ「是ぜ」。賈母又また道みち：「你昨日び送おく來らい的てき月餅げっぺい好こう；西瓜すいか看み著ちょ倒たおせ好こう，打開だかい卻也不ふ怎麼樣さま。」賈珍陪笑道どう：「月餅げっぺい是ぜ新來しんらい的てき一いち個こ餑餑廚子，我わが試ためし了りょう試ためし果然かぜん好こう，纔敢做了孝こう敬けい來らい的てき。西瓜すいか往年おうねん都と還かえ可か以，不知ふち今年ことし怎麼就不好こう了りょう。」賈政道どう：「大約たいやく今年ことし雨水あまみず太ふと勤つとむ之の過か。」賈母笑わらい道どう：「此時月がつ亮あきら已上いじょう來き了りょう，偺們且去上じょう香こう。」說せつ著ちょ，便びん起おこり身み扶著寶玉ほうぎょく的てき肩かた，帶おび領りょう眾人，齊ひとし往園中ちゅう來らい。

28 開ひらき夜宴やえん異こと... :
當とう下園しもぞの子こ正門せいもん俱已大開おおひらき，掛かけ著ちょ羊ひつじ角燈かくとう。嘉よしみ蔭かげ堂どう月がつ台だい上じょう，焚著斗と香が，秉著燭しょく，陳ひね設しつらえ著ちょ瓜ふり果はて月餅げっぺい等とう物ぶつ。邢夫人ふじん等とう皆みな在ざい裡うら面めん久ひさ候こう。真ま是ぜ月明げつめい燈とう彩いろどり，人氣にんき香煙こうえん，晶あきら豔氤氳，不可ふか名狀めいじょう。地下ちか鋪しき著ちょ拜はい氈錦褥しとね。賈母盥たらい手しゅ上じょう香こう，拜はい畢，於是大家たいか皆みな拜はい過か。賈母便びん說せつ：「賞しょう月がつ在ざい山上さんじょう最さい好このみ。」因いん命いのち在ざい那な山上さんじょう的てき大花おおはな廳ちょう上じょう去さ。眾人聽說，就忙著ちょ在ざい那な裡うら鋪しき設しつらえ。賈母且在嘉よしみ蔭かげ堂どう中ちゅう吃ども茶ちゃ少しょう歇，說せつ些閒話ばなし。

29 開ひらき夜宴やえん異こと... :
一時いちじ，人にん回かい：「都みやこ齊ひとし備了。」賈母方かた扶著人じん上じょう山來やまき。王おう夫人ふじん等とう因いん回かい說せつ：「恐おそれ石上いしがみ苔こけ滑すべり，還かえ是これ坐すわ竹たけ椅子いす上じょう去さ。」賈母道どう：「天てん天てん打だ掃，況きょう且極平穩へいおん的てき寬ひろし路ろ，何なに不ふ疏散疏散筋骨きんこつ也好？」於是賈赦賈政等とう在ざい前ぜん引導いんどう，又また是ぜ兩個りゃんこ老婆ろうば子こ秉著兩りょう把わ羊ひつじ角かく手しゅ罩，鴛鴦えんおう、琥珀こはく、尤ゆう氏し等とう貼は身み攙扶，邢夫人ふじん等とう在ざい後ご圍かこえ隨ずい。從したがえ下か逶迤不ふ過か百ひゃく餘よ步ほ，到いた了りょう主しゅ山やま峰ほう脊上，便びん是ぜ一座いちざ敞たかし廳ちょう。因いん在ざい山やま之の高こう脊，故こ名めい曰凸碧あお山莊さんそう。廳ちょう前平まえひら台だい上じょう列れつ下か桌椅，又また用もちい一架大圍屏隔做兩間，凡桌椅形式しき皆みな是ぜ圓えん的てき，特とく取と團だん圓えん之の意い。上面うわつら居中きょちゅう，賈母坐すわ下した，左邊さへん賈赦、賈珍、賈璉、賈蓉，右邊うへん賈政、寶たから玉たま、賈環，賈蘭，團團だんだん圍かこえ坐すわ，只ただ坐すわ了りょう半はん桌，下面かめん還かえ半はん桌餘空そら。

30 開ひらき夜宴やえん異こと... :
賈母笑わらい道どう：「往常倒たおせ還かえ不覺ふかく人じん少しょう，今日きょう看み來らい，究竟きゅうきょう偺們的てき人じん也甚少しょう，算さん不ふ得とく什麼いんも。想そう當年とうねん過か的てき日子にっし，今夜こんや男女だんじょ三さん四よん十じゅう個こ，何等なんら熱鬧ねっとう！今日きょう那な有ゆう那な些人？如今叫さけべ女じょ孩兒がいじ們來坐すわ在ざい那な邊べ罷やめ。」於是令れい人じん向こう圍かこえ屏へい後ご邢夫人ふじん等とう席上せきじょう將はた迎春げいしゅん、探さがせ春はる、惜春せきしゅん三さん個こ叫さけべ過か來らい。賈璉寶玉ほうぎょく等とう一齊いっせい出で坐すわ，先さき儘他姊妹坐すわ了りょう，然しか後ご在ざい下した依よ次じ坐すわ定じょう。

31 開ひらき夜宴やえん異こと... :
賈母便びん命いのち折おり一いち枝えだ桂かつら花はな來らい，叫さけべ個こ媳婦在ざい屏へい後ご擊げき鼓こ傳でん花はな，若わか花はな在ざい手中しゅちゅう，飲酒いんしゅ一いち杯はい，罰ばっ說せつ笑話しょうわ一いち個こ。於是先さき從したがえ賈母起おこり，次じ賈赦，一いち一いち接せっ過か。鼓こ聲ごえ兩りょう轉てん，恰恰在ざい賈政手中しゅちゅう住じゅう了りょう，只ただ得とく飲いん了りょう酒しゅ。眾姊妹いもうと弟おとうと兄けい都と你悄悄しょうしょう的てき扯我一いち下か，我わが暗暗あんあん的てき又また捏こね你一いち把わ，都と含笑，心裡しんり想そう著ちょ，倒たおせ要よう聽是何なん笑話しょうわ兒じ。

32 開ひらき夜宴やえん異こと... :
賈政見せいけん賈母歡喜かんき，只ただ得え承うけたまわ歡。方かた欲ほっ說せつ時じ，賈母又また笑わらい道どう：「若わか說せつ的てき不ふ笑わらい了りょう，還かえ要よう罰ばっ。」賈政笑わらい道どう：「只ただ得え一いち個こ，若わか不ふ說せつ笑わらい了りょう，也只好こう願ねがい罰ばつ。」賈母道どう：「你就說せつ這一いち個こ。」賈政因いん說せつ道どう：「一家いっか子こ一いち個人こじん，最さい怕老婆ろうば。」只ただ說せつ了りょう這一いち句く，大家たいか都と笑わらい了りょう。因よし從したがえ沒ぼつ聽見賈政說せつ過か，所以ゆえん纔笑。賈母笑わらい道どう：「這必是ぜ好このみ的てき。」賈政笑わらい道どう：「若わか好このみ，老ろう太ふとし太たい先さき多た吃ども一いち杯はい。」賈母笑わらい道どう：「使つかい得とく。」賈赦連れん忙せわし捧ささげ杯はい，賈政執と壺つぼ斟了一いち杯はい。賈赦仍舊遞給賈政，賈赦旁つくり邊べ侍立じりつ。賈政捧ささげ上じょう，安やす放ひ在ざい賈母面前めんぜん，賈母飲いん了りょう一いち口くち。賈赦賈政退すさ回かい本位ほんい。於是賈政又また說せつ道どう：「這個怕老婆ろうば的てき人じん，從したがえ不ふ敢多走はし一いち步ほ。偏へん偏へん那な日び是ぜ八はち月がつ十じゅう五ご，到いた街まち上うえ買かい東西とうざい，便びん見み了りょう幾いく個こ朋友ほうゆう，死活しかつ拉ひしげ到いた家いえ裡うら去さ吃ども酒さけ。不ふ想おもえ吃ども醉よい了りょう，便びん在ざい朋友ほうゆう家か裡うら睡ねむ著しる了りょう。第だい二に日にち醒了，後悔こうかい不ふ及，只ただ得とく來らい家か賠罪。他た老婆ろうば正せい洗あらい腳，說せつ：『既すんで是ぜ這樣，你替我わが舔舔就饒你。』這男人じん只ただ得とく給きゅう他た舔，未み免めん惡心あくしん，要よう吐。他た老婆ろうば便びん惱了，要よう打だ，說せつ：『你這樣さま輕けい狂きょう！』嚇得他た男おとこ人じん忙せわし跪下，求もとめ說せつ：『並なみ不ふ是ぜ奶奶的てき腳腌臢，只ただ因いん昨さく兒こ喝かつ多た了りょう黃き酒しゅ，又また吃ども了りょう月餅げっぺい餡あん子こ，所以ゆえん今日きょう有ゆう些作酸さん呢。』」說得せっとく賈母和わ眾人都と笑わらい了りょう。賈政忙せわし又また斟了一杯送與賈母。賈母笑わらい道どう：「既すんで這樣，快かい叫さけべ人じん取と燒酒やけざけ來らい，別べつ叫さけべ你們有ゆう媳婦的てき人受ひとうけ累るい。」眾人又また都みやこ笑えみ起おこり來らい。只ただ賈璉寶玉ほうぎょく不ふ敢大笑わらい。

33 開ひらき夜宴やえん異こと... :
於是又また擊げき鼓こ，便びん從したがえ賈政起おこり，可か巧たくみ到いた寶玉ほうぎょく鼓こ止どめ。寶玉ほうぎょく因いん賈政在ざい坐すわ，早はや已やめ踧踖不安ふあん，偏へん又また在ざい他た手中しゅちゅう，因いん想そう：「說せつ笑話しょうわ，倘或說せつ不ふ好こう了りょう，又また說せつ沒ぼつ口才こうさい；說せつ好こう了りょう，又また說せつ正せい經けい的てき不ふ會かい，只ただ慣貧嘴くちばし，更さら有ゆう不ふ是ぜ。不ふ如不說せつ。」乃起身み辭じ道どう：「我わが不能ふのう說せつ，求もとめ限げん別べつ的てき罷やめ。」賈政道どう：「既すんで這樣，限げん個こ『秋あき』字じ，就即景けい做一いち首しゅ詩し。好こう便びん賞しょう你；若わか不ふ好このみ，明日あした仔細しさい！」賈母忙せわし道みち：「好こう好このみ的てき行ぎょう令れい，怎麼又また做詩？」賈政陪笑道どう：「他た能のう的てき。」賈母聽說：「既すんで這樣，就做。快かい命いのち人じん取と紙し筆ひつ來らい。」賈政道どう：「只ただ不ふ許もと用よう這些『水みず』『晶あきら』『冰』『玉たま』『銀ぎん』『彩いろどり』『光ひかり』『明あきら』『素もと』等ひとし堆うずたか砌みぎり字じ樣さま。要よう另出主ぬし見み，試ためし試ためし你這幾いく年ねん情じょう思おもえ。」

34 開ひらき夜宴やえん異こと... :
寶玉ほうぎょく聽了，碰在心こころ坎兒上じょう，遂とげ立たて想そう了りょう四よん句く，向こう紙上しじょう寫うつし了りょう，呈てい與あずか賈政看み。賈政看み了りょう，點頭てんとう不ふ語かたり。賈母見み這般しゃはん，知ち無む甚不好こう，便びん問とい：「怎麼樣さま？」賈政因いん欲よく賈母喜き歡，便びん說せつ：「難なん為ため他た。只ただ是ぜ不ふ肯念書しょ，到底とうてい詞し句く不ふ雅みやび。」賈母道どう：「這就罷やめ了りょう。就該獎勵，以後いご越えつ發はつ上じょう心こころ了りょう。」賈政道どう：「正せい是ぜ。」因いん回かい頭あたま命いのち個こ老ろう嬤嬤出で去ざ，「吩咐小しょう廝們，把わ我わが海南かいなん帶たい來らい的てき扇おうぎ子取ことり來らい給きゅう兩りょう把わ與あずか寶玉ほうぎょく。」寶玉ほうぎょく磕了一いち個こ頭あたま，仍復歸ふっき坐すわ行くだり令れい。

35 開ひらき夜宴やえん異こと... :
當とう下した賈蘭見み獎勵寶玉ほうぎょく，他た便びん出席しゅっせき，也做一首呈與賈政看。賈政看み了りょう，更さら覺さとし欣喜きんき，遂とげ並なみ講こう與あずか賈母聽。時とき賈母也十じゅう分ふん歡喜かんき，也忙令れい賈政賞しょう他た。

36 開ひらき夜宴やえん異こと... :
於是大家たいか歸き坐すわ，復ふく行ゆき起おこし令れい來らい。這次賈赦手しゅ內住了りょう，只ただ得え吃ども了りょう酒しゅ，說せつ笑話しょうわ，因いん說せつ道どう：「一家子一個兒子最孝順，偏へん生せい母親ははおや病びょう了りょう，各かく處しょ求もとめ醫い不ふ得とく，便びん請了一個針炙的婆子來。這婆子こ原げん不知ふち道どう脈みゃく理り，只ただ說せつ是ぜ心火しんか，一いち針はり就好了りょう。這兒子こ慌了，便びん問とい：『心こころ見み鐵てつ就死，如何いか針はり得とく？』婆ばば子道しどう：『不用ふよう針はり心しん，只ただ針はり肋あばら條じょう就是了りょう。』兒じ子道しどう：『肋あばら條じょう離はなれ心しん遠とお著ちょ呢，怎麼就好了りょう呢？』婆ばば子道しどう：『不ふ妨さまたげ事ごと。你不知ふち天下でんか作さく父母ちちはは的てき，偏心へんしん的てき多た著ちょ呢！』」眾人聽說，也都笑わらい了りょう。賈母也只得え吃ども半はん杯はい酒しゅ，半日はんにち笑わらい道どう：「我わが也得這婆子こ針はり一いち針はり就好了りょう。」賈赦聽說，自じ知ち出で言げん冒おかせ撞，賈母疑心ぎしん，忙せわし起おこり身み笑わらい與あずか賈母把わ盞，以別言べつげん解釋かいしゃく。賈母亦また不ふ好こう再さい提ひっさげ，且行かつゆき令れい。不ふ料りょう這花卻在賈環手しゅ裡うら。

37 開ひらき夜宴やえん異こと... :
賈環近日きんじつ讀書どくしょ稍やや進すすむ，亦また好こう外務がいむ。今見いまみ寶玉ほうぎょく做詩受獎，他た便びん技癢ぎよう，只ただ當とう著ちょ賈政，不ふ敢造次じ。如今可か巧たくみ花はな在ざい手中しゅちゅう，便びん也索紙し筆ひつ來らい，立たて就一絕ぜっ，呈てい與あずか賈政。賈政看み了りょう，亦また覺さとし罕異，只見ただみ詞し句く中ちゅう終おわり帶たい著ちょ不ふ樂らく讀書どくしょ之の意い，遂とげ不ふ悅えつ道どう：「可か見み是ぜ弟おとうと兄けい了りょう，發言はつげん吐意，總そう屬ぞく邪よこしま派は。古人こじん中有ちゅうう『二に難なん』，你兩個りゃんこ也可以稱『二に難なん』了りょう。就只不ふ是ぜ那な一いち個こ『難なん』字じ，卻是做『難なん以教訓きょうくん』的てき『難なん』字じ講こう纔好。哥哥是ぜ公然こうぜん溫ゆたか飛ひ卿きょう自じ居い，如今兄弟きょうだい又また自じ為ため曹唐再さい世よ了りょう。」說得せっとく眾人都と笑わらい了りょう。

38 開ひらき夜宴やえん異こと... :
賈赦道どう：「拿詩來らい我わが瞧。」便びん連聲れんじょう讚たたえ好道よしみち：「這詩據よりどころ我わが看み，甚是有ゆう氣骨きこつ。想そう來らい偺們這樣人家じんか，原はら不ふ必寒窗まど螢火ほたるび，只ただ要よう讀些書しょ，比ひ人じん略りゃく明白めいはく些，可か以做得とく官かん時じ，就跑不ふ了りょう一いち個こ官かん兒じ的てき。何なに必多費ひ了りょう工夫くふう，反はん弄ろう出で書しょ獃子來らい？所以ゆえん我わが愛あい他た這詩，竟不失しつ偺們侯こう門もん的てき氣概きがい！」因いん回かい頭あたま吩咐人じん去さ取ど自己じこ的てき許多きょた玩物來らい賞賜しょうし與あずか他ほか，因いん又また拍はく著ちょ賈環的てき腦のう袋ぶくろ，笑わらい道どう：「以後いご就這樣さま做去，這世襲せしゅう的てき前まえ程ほど就跑不ふ了りょう你襲了りょう。」

39 開ひらき夜宴やえん異こと... :
賈政聽說，忙せわし勸すすむ說せつ：「不ふ過か他た胡えびす謅如此，那な裡うら就論到いた後事こうじ了りょう？」說せつ著ちょ，便びん斟了酒しゅ，又また行くだり了りょう一いち回かい令れい。賈母便びん說せつ：「你們去罷やめ。自然しぜん外がい頭あたま還かえ有ゆう相しょう公おおやけ們候著ちょ，也不可ふか輕けい忽ゆるがせ了りょう他た們。況きょう且二に更さら多た了りょう，你們散了りょう，再さい讓ゆずる姑娘くーにゃん們多樂らく一いち會かい子こ，好こう歇著了りょう。」賈政等とう聽了，方ぽう止とめ令れい起おこり身み。大家たいか公こう進しん了りょう一いち杯はい酒しゅ，纔帶著ちょ子こ姪めい們出去さ了りょう。

40 開ひらき夜宴やえん異こと... :
要よう知ち端はし底そこ，下回したまわ分解ぶんかい。

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