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円 (通貨) - Wikipedia

えん (通貨つうか)

日本にっぽん法定ほうてい通貨つうか
日本円にほんえんから転送てんそう

えん(えん)は、日本にっぽんこく法定ほうてい通貨つうか通貨つうか単位たんい通貨つうか記号きごう¥えん記号きごう)、ISO 4217による通貨つうかコードはJPYきゅう字体じたいではえんマ字まじではyen表記ひょうきされ、しばしば日本円にほんえん(にほんえん、にっぽんえん)ともいう。

えん
紙幣しへい硬貨こうか
ISO 4217
コード
JPY
中央ちゅうおう銀行ぎんこう日本銀行にっぽんぎんこう
 ウェブサイトwww.boj.or.jp
公式こうしき
使用しようこく地域ちいき
日本の旗 日本にっぽん
非公式ひこうしき使用しよう
くに地域ちいき
ミャンマーの旗 ミャンマー[1]
インフレりつ3.7%
情報じょうほうげん総務そうむしょう統計とうけいきょく2019ねん平均へいきん
指数しすうCPI
補助ほじょ単位たんい
 1/100ぜに通貨つうか廃止はいし
いちえん未満みまん金額きんがく計算けいさん単位たんい使用しよう
 1/1000りん通貨つうか廃止はいし
いちえん未満みまん金額きんがく計算けいさん単位たんい使用しよう
通貨つうか記号きごう¥
複数ふくすうがたこの通貨つうか言語げんご形態けいたいがくてき複数ふくすうがた区別くべつはない。
硬貨こうか
ひろ流通りゅうつう¥1, ¥5, ¥10, ¥50, ¥100, ¥500
紙幣しへい
ひろ流通りゅうつう¥1,000, ¥5,000, ¥10,000
流通りゅうつうまれ¥2,000ほとん沖縄おきなわけんのみの流通りゅうつう
紙幣しへい製造せいぞう国立こくりつ印刷いんさつきょく
 ウェブサイトwww.npb.go.jp
硬貨こうか鋳造ちゅうぞう造幣局ぞうへいきょく
 ウェブサイトwww.mint.go.jp

通貨つうか単位たんいおよ貨幣かへい発行はっこうとうかんする法律ほうりつ昭和しょうわ62ねん法律ほうりつだい42ごう)により「通貨つうか額面がくめん価格かかく単位たんいえんとし、その額面がくめん価格かかくいちえん整数せいすうばいとする。」とさだめられている(通貨つうか単位たんいおよ貨幣かへい発行はっこうとうかんする法律ほうりつだい2じょうだい1こう)。

概要がいよう

編集へんしゅう

日本にっぽん通貨つうか単位たんいである「えん」は、明治めいじ4ねん5がつ10日とおか1871ねん6月27にち)に制定せいていされたしん貨条れい明治めいじ4ねん太政官だじょうかん布告ふこくだい267ごう)でさだめられたものである。

当時とうじ表記ひょうききゅう字体じたいの「えん」であった。貨幣かへいほう明治めいじ30ねん法律ほうりつだい16ごう施行しこうにより貨幣かへい条例じょうれい明治めいじ8ねん太政官だじょうかん布告ふこくだい108ごうしん貨条れい改正かいせい公布こうふ)は廃止はいしされたが、通貨つうか単位たんいとしてのえんがれ、現在げんざい通貨つうか単位たんいおよ貨幣かへい発行はっこうとうかんする法律ほうりつ昭和しょうわ62ねん法律ほうりつだい42ごう)にがれている。

外国がいこく為替かわせ市場いちば為替かわせレートなど、日本にっぽん以外いがい通貨つうかとのかかわりのふか分野ぶんやでは、「日本円にほんえん」という表記ひょうき呼称こしょうがよくもちいられ、国際こくさい通貨つうか特別とくべつ引出けんのひとつである。

2021ねん後半こうはんから2023ねん後半こうはんにかけての下落げらくりつは40%以上いじょうとなっている[2]日経にっけい予想よそう的中てきちゅうし、2024ねん3がつには名目めいもく実効じっこう為替かわせレートで34ねんぶりえんやす水準すいじゅんとなった[3]

使用しようこく

編集へんしゅう

過去かこ流通りゅうつうした地域ちいき

編集へんしゅう
  •   ジンバブエ - 外貨がいか8通貨つうかとも法定ほうてい通貨つうかくわえられていた。流通りゅうつうじょうきょう不明ふめい

ながらく日本にっぽんにおいてのみ法定ほうてい通貨つうかとされていたが、2014ねん1がつより2019ねん6がつまではジンバブエの法定ほうてい通貨つうかの1つにくわえられ[4]、この期間きかん日本円にほんえん法定ほうてい通貨つうかとするくには2カ国かこくとなっていた。なお、ジンバブエでは日本円にほんえんほかあめりかドルユーロいぎりすポンドみなみアフリカ・ランドボツワナ・プラ中国ちゅうごく人民元じんみんげインド・ルピーごうドル法定ほうてい通貨つうかとして導入どうにゅうされていた[5]。2019ねん6がつ暫定ざんてい通貨つうかRTGSドル唯一ゆいいつ法定ほうてい通貨つうか指定していされ、これらの外貨がいか法定ほうてい通貨つうかとすることがきんじられた[6]

通貨つうか単位たんい

編集へんしゅう

えんえん」という単位たんいめい中国ちゅうごく由来ゆらいする。中国ちゅうごくでは、ぎん鋳造ちゅうぞうせずにかたまり秤量ひょうりょう貨幣かへいとしてあつかわれたが(ぎんじょう)、18世紀せいきころからスペインと、それ以上いじょうにその植民しょくみんであったメキシコからぎん鋳造ちゅうぞう貨幣かへい流入りゅうにゅうした(洋銀ようぎん)。これらはそのかたちから、「ぎんえん」とばれた。のちにイギリスの香港ほんこん造幣局ぞうへいきょくが「香港ほんこんいちえん」と刻印こくいんしたドル銀貨ぎんか発行はっこうしたのはこのながれからである。「ぎんえん」は、そのとも日本にっぽんにも流入りゅうにゅうし、日本にっぽんもこれを真似まね通貨つうか単位たんいを「えんえん)」とあらためた。1870ねん日本にっぽんは、香港ほんこんドル銀貨ぎんかどう品位ひんいどうりょう銀貨ぎんか本位ほんい貨幣かへいとする銀本位ぎんほんいせい採用さいようすると決定けっていしたが、直後ちょくご伊藤いとう博文ひろぶみ当時とうじ国際こくさい情勢じょうせいかんがみて急遽きゅうきょ金本位きんほんいせい変更へんこうすることを建議けんぎした[7]

現在げんざいマ字まじ表記ひょうきが「en」ではなく「yen」とかれるようになった原因げんいん日銀にちぎん自身じしん不明ふめいとしており、外国がいこくじん正確せいかく発音はつおんをさせるため、西欧せいおう言語げんご頻発ひんぱつする「en」という単語たんご混同こんどうされないための区別くべつ中国ちゅうごくの「えん=YUAN」からの転化てんかの3つのせつげている[8]外国がいこくではつづりにかれて、「イェン」/jɛn/といった具合ぐあいに「y」を発音はつおんする。

歴史れきしてき仮名遣かなづかは「ゑん (wen)」であるが、16世紀せいきごろの日本にっぽんでは、発音はつおんじょうは「え」も「ゑ」も区別くべつなく /je/発音はつおんされていた。この時代じだいのキリシタン文献ぶんけんには、「え」「ゑ」がどちらも ye とつづられている(詳細しょうさい日本語にほんごこう音韻おんいん、または「」のこう参照さんしょう)。

英国えいこくじん宣教師せんきょうしW.H.メドハーストは、日本にっぽんおとずれたことも日本人にっぽんじんったこともなかったが、ジャカルタバタヴィア)で、かずらん辞典じてん日本にっぽんおとずれたことのある人々ひとびと情報じょうほうもとに『英和えいわ和英かずひで語彙ごい』(1830ねん)をあらわした。この語彙ごいしゅうには「e」と「ye」が混在こんざいしており、たとえば冒頭ぼうとう仮名かめい一覧いちらんると、「え」「ゑ」に「e」「ye」の両方りょうほうてられている。19世紀せいき後半こうはん来日らいにちしたアメリカじん宣教師せんきょうし J. C. ヘボンは、先行せんこうする辞典じてん語彙ごいしゅうなどを参考さんこうにしながら、史上しじょうはつ本格ほんかくてき英和えいわ和英かずひで辞典じてんである『かず英語えいごりん集成しゅうせい』(初版しょはん1867ねん)をあらわした。この辞典じてんはメドハーストの表記ひょうきならい、「えん以外いがいにも、「え」「ゑ」ではじまる単語たんごすべて「ye」とつづられている。しかし一部いちぶ地域ちいきをのぞいて、この時代じだいには /je/ おと/e/ おとへと移行いこうしており、ヘボンはつづりを実際じっさいおとちかづけるため、だい3はん(1886ねん。このはんにおいてヘボンしきマ字まじ確立かくりつ)にいたって、「えん」とかく助詞じょしの「へ」以外いがい、「え」「ゑ」をすべて「e」で表記ひょうきすることにした[9]

補助ほじょ単位たんいとしては、

  • ぜに - えんの100ぶんの1(1えん=100ぜに
  • りん - えんの1,000ぶんの1、ぜにの10ぶんの1(1えん=1,000りん、1ぜに=10りん

規定きていされるが、ぜにおよびりん単位たんいいちえん未満みまん)のすべての硬貨こうか紙幣しへい補助ほじょ貨幣かへい臨時りんじ補助ほじょ貨幣かへい小額しょうがく日本銀行にっぽんぎんこうけん小額しょうがく政府せいふ紙幣しへい)は1953ねんすえ小額しょうがく通貨つうか整理せいりおよ支払しはらいきんはしすう計算けいさんかんする法律ほうりつ昭和しょうわ28ねん法律ほうりつだい60ごう)によって小額しょうがく通貨つうか整理せいりされたさい使用しよう流通りゅうつう禁止きんし措置そちられた。現在げんざい、「ぜに」や「りん」の単位たんい通貨つうか単位たんいおよ貨幣かへい発行はっこうとうかんする法律ほうりつによって「いちえん未満みまん金額きんがく計算けいさん単位たんい」とさだめられており(通貨つうか単位たんいおよ貨幣かへい発行はっこうとうかんする法律ほうりつだい2じょうだい2こう)、為替かわせ株式かぶしき取引とりひき少額しょうがく物品ぶっぴん単価たんか見積みつもり単位たんいとしてのぜに便宜べんぎてき使用しようされるにすぎない。ただし、電子でんしマネープリペイドカードかぎり、一部いちぶ取引とりひき小数点しょうすうてんだい2まで0.01えん(1ぜに単位たんいでの取引とりひきみとめられている。

なお、えんにはいくつか種類しゅるいがあり、だい世界せかい大戦たいせん終戦しゅうせんまでは内地ないち流通りゅうつうした日本円にほんえんほか外地がいち通貨つうかである台湾たいわんえん台湾たいわん流通りゅうつう)や朝鮮ちょうせんえん朝鮮ちょうせんおよ関東かんとうしゅう流通りゅうつう)も存在そんざいした(南洋なんよう群島ぐんとう例外れいがいてき日本円にほんえん流通りゅうつう)。また、まんしゅうこく通貨つうかも「えん」としょうしており、1935ねん康徳やすのり2ねん)9がつ以降いこう日本円にほんえん完全かんぜん等価とうか通用つうようしていた。

中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく通貨つうか単位たんいである「もと」の正式せいしき名称めいしょうは「(=えんえん)」である。かつて「"えん"の画数かくすうおおい」という理由りゆうで、そのわりに同音どうおん (yuan) の「もと」がてられ、今日きょういたる。韓国かんこく北朝鮮きたちょうせんの「ウォン」も「えん(=えん)」の朝鮮ちょうせんみである(ただし現在げんざいはウォンの公式こうしき漢字かんじ表記ひょうきはない)。香港ほんこん特別とくべつ行政ぎょうせい香港ほんこんドルマカオ特別とくべつ行政ぎょうせいマカオ・パタカ中華民国ちゅうかみんこくしん台湾たいわんドルも、区内くない国内こくないでの名称めいしょうは「もと」ないし「えん」であるほか、モンゴル通貨つうか単位たんいであるトゥグルグモンゴルで「えん」と同義どうぎである。すなわち、これらひがしアジアのしょ通貨つうかは、みな本質ほんしつてきには「えん」という名称めいしょう共有きょうゆうしているといえる。

同様どうよう通貨つうか記号きごう“¥”も日本にっぽんえん中国ちゅうごく人民元じんみんげ共有きょうゆうしている。

なお中国ちゅうごくでは日本円にほんえんを「にちえん」「にちもと」、あめりかドルを「もと」、ユーロを「おうもと」というように、くに地域ちいきめいかんしてそこでもちいられる通貨つうか用法ようほう派生はせいした。

流通りゅうつう硬貨こうか紙幣しへい

編集へんしゅう

現在げんざい継続けいぞくてき発行はっこうされているものは硬貨こうか6種類しゅるい紙幣しへい4種類しゅるいである。ここでは現在げんざい発行はっこうされている種類しゅるいのもので、かつ硬貨こうか場合ばあい通常つうじょう硬貨こうかのみをしめす。現在げんざい発行はっこうされていないきゅう紙幣しへいきゅう硬貨こうかについては日本銀行にっぽんぎんこうけん日本にっぽん硬貨こうか記念きねん硬貨こうかについては日本にっぽん記念きねん貨幣かへい参照さんしょうのこと。

現在げんざい発行はっこうされている硬貨こうか[10]
画像がぞう がく データ 説明せつめい 発行はっこう開始かいしねん
直径ちょっけい あつ おも 組成そせい えん 表面ひょうめん 裏面りめん
  1えん 20 mm 1.2 mm 1 g 100 % アルミニウム 無地むじ 若木わかき国名こくめい金額きんがく 金額きんがく鋳造ちゅうぞうねん 1955ねん昭和しょうわ30ねん
  5えん 22 mm 1.5 mm 3.75 g 黄銅こうどう
60 - 70 % どう
30 - 40 % 亜鉛あえん
無地むじ 稲穂いなほ水面すいめんあなまわりに歯車はぐるま金額きんがく 国名こくめい鋳造ちゅうぞうねん双葉ふたば 1959ねん昭和しょうわ34ねん
  10えん 23.5 mm 1.5 mm 4.5 g 青銅せいどう
95 % どう
3 - 4 % 亜鉛あえん
1 - 2 % スズ
無地むじ 平等院びょうどういん鳳凰堂ほうおうどう国名こくめい金額きんがく 常盤木ときわぎ金額きんがく鋳造ちゅうぞうねん 1959ねん昭和しょうわ34ねん
  50えん 21 mm 1.7 mm 4 g 白銅はくどう
75 % どう
25 % ニッケル
ギザ きく国名こくめい金額きんがく 金額きんがく鋳造ちゅうぞうねん 1967ねん昭和しょうわ42ねん
  100えん 22.6 mm 1.7 mm 4.8 g 白銅はくどう
75 % どう
25 % ニッケル
ギザ さくら国名こくめい金額きんがく 金額きんがく鋳造ちゅうぞうねん 1967ねん昭和しょうわ42ねん
  500えん 26.5 mm 7.1 g 外縁がいえんニッケル黄銅こうどう
中心ちゅうしん表層ひょうそう):白銅はくどう
中心ちゅうしん内側うちがわ):どう
バイカラークラッド
75 % どう
12.5 % 亜鉛あえん
12.5 %ニッケル
異形いぎょうななめギザ きり国名こくめい金額きんがく ささたちばな金額きんがく鋳造ちゅうぞうねん 2021ねんれい3ねん
Fシリーズ (2024)
画像がぞう 金額きんがく おおきさ いろ 説明せつめい 発行はっこう
表面ひょうめん 裏面りめん 表面ひょうめん 裏面りめん
    1000えん 150 × 76 mm あお 北里きたさとしば三郎さぶろう 葛飾かつしか北斎ほくさいふで富嶽ふがくさんじゅうろくけい』の「神奈川かながわおきなみうら 2024ねんれい6ねん)7がつ3にち
    5000えん 156 × 76 mm むらさき 津田つだ梅子うめこ ふじ
    10000えん 160 × 76 mm ちゃ 渋沢しぶさわ栄一えいいち 東京とうきょうえきまるうち駅舎えきしゃ
Eシリーズ (2004)[11]
画像がぞう 金額きんがく おおきさ いろ 説明せつめい 発行はっこう
表面ひょうめん 裏面りめん 表面ひょうめん 裏面りめん
    1000えん 150 × 76 mm あお 野口のぐち英世ひでよ 富士山ふじさん本栖湖もとすこうつさか富士ふじ)、さくら 2004ねん平成へいせい16ねん)11月1にち
    5000えん 156 × 76 mm むらさき 樋口ひぐち一葉かずは 尾形おがた光琳こうりんふで燕子花かきつばた
    10000えん 160 × 76 mm ちゃ 福澤ふくさわ諭吉ゆきち 平等院びょうどういん鳳凰堂ほうおうどう鳳凰ほうおうぞう
Dシリーズ (2000)[12]
画像がぞう 金額きんがく おおきさ いろ 説明せつめい 発行はっこう
表面ひょうめん 裏面りめん 表面ひょうめん 裏面りめん
    2000えん 154 × 76 mm みどり まもりれいもん 紫式部むらさきしきぶ、『源氏物語げんじものがたり絵巻えまきだい38じょう鈴虫すずむし」(光源氏ひかるげんじ冷泉れいせんみかど 2000ねん平成へいせい12ねん)7がつ19にち

えん制定せいてい経緯けいい

編集へんしゅう
 
きゅう国立こくりつ銀行ぎんこうけん 1えん 田道たみち将軍しょうぐん兵船へいせん(1873ねん
 
明治めいじ初期しょきつくられていた20えん金貨きんか(1870ねん
 
しんじゅうえん金貨きんか明治めいじさんじゅうねん(1897ねん

明治維新めいじいしんによって江戸えど幕府ばくふ崩壊ほうかいし、あらたに明治めいじ政府せいふ誕生たんじょうしたものの、通貨つうか制度せいどはいまだ江戸えど幕府ばくふのものをいでおり、さらに維新いしん混乱こんらんによって経済けいざい混乱こんらんきていた。また、かねてからの江戸えど幕府ばくふ財政難ざいせいなん改善かいぜんされておらず、むしろ悪化あっか一途いっと辿たどり、幕末ばくまつには破綻はたん寸前すんぜんにまでおちいっていた。通貨つうか制度せいど複雑ふくざつなもので、東日本ひがしにっぽんきむ計数けいすう貨幣かへい)と西日本にしにほんぎん秤量ひょうりょう貨幣かへい)の統一とういつすらなされておらず、さらに金銀きんぎん比価ひかによって幕末ばくまつ大量たいりょうかね海外かいがい流出りゅうしゅつしていたこともあり(幕末ばくまつ通貨つうか問題もんだい)、これらの財政難ざいせいなん通貨つうか問題もんだい解消かいしょうのために近代きんだいてき通貨つうか制度せいど確立かくりつ急務きゅうむとなっていた。

1871ねん明治めいじ4ねん)に明治めいじ政府せいふしん貨条れい制定せいていし、貨幣かへい基本きほん単位たんいえんもちいることを決定けっていした。このとき、通貨つうか十進法じっしんほうもちい、補助ほじょ単位たんいとしてぜにおよびりんもちいることがさだめられるともに、純金じゅんきん1,500mgを1えん(すなわちかね平価へいか1,500mg)とする金本位きんほんいせい導入どうにゅうこころみられ、20えん、10えん、5えん、2えん、1えん日本にっぽんはつ洋式ようしき本位ほんい金貨きんか鋳造ちゅうぞう発行はっこうされた。この量目りょうめ米国べいこく訪問ほうもんちゅう伊藤いとう博文ひろぶみ建言けんげんしたものであり、当時とうじ国際こくさい貨幣かへい制度せいどかく立案りつあんとして米国べいこく下院かいん提案ていあんちゅうだった1ドル金貨きんかかね純分じゅんぶんとほぼひとしい[13]

また、当時とうじ明治めいじ政府せいふ鋳造ちゅうぞう流通りゅうつうしていた明治めいじ二分にぶんばん量目りょうめ3g きむ純分じゅんぶん22.3%)2まい(=1りょう)の純金じゅんきんおよび純銀じゅんぎん含有がんゆうりょう合計ごうけい実質じっしつ価値かち近似きんじでもあり、新旧しんきゅう物価ぶっかが1りょう=1えんとして連結れんけつし、物価ぶっか体系たいけい移行いこうなんすくないとして採用さいようされた(なお、江戸えど幕府ばくふ最後さいご二分にぶんばんである万延まんえん二分にぶんばん明治めいじ二分にぶんばん純金じゅんきん含有がんゆうりょうはほぼおなじである)。

きむ銀本位ぎんほんいせい

編集へんしゅう

しかし輸入ゆにゅう増加ぞうか西南せいなん戦争せんそうにちしん戦争せんそうひとしによる不換紙幣ふかんしへい銀行ぎんこうけん濫発らんぱつきむ流出りゅうしゅつとうにより実際じっさいには金本位きんほんいせい機能きのうしなくなり、事実じじつじょう銀本位ぎんほんいせいのままだった。これは当時とうじ発行はっこうされていた日本銀行にっぽんぎんこうけんが、本位ほんい金貨きんか存在そんざいしたのにもかかわらず、兌換だかんぎんけんであったことでもうなづける。

そのにちしん戦争せんそう賠償金ばいしょうきんとしてったかね兌換だかん準備じゅんび充当じゅうとう正貨せいかとして、1897ねん貨幣かへいほう制定せいていされ、だい2金本位きんほんい制度せいど確立かくりつし、ようやく紙幣しへいかね兌換だかん実現じつげんした。

ただし、このときさだめられた1えん金平きんぴらは750mgと半減はんげんし、しかも兌換だかん準備じゅんび充当じゅうとう正貨せいか英国えいこくいたままの在外ざいがい正貨せいかかたち運用うんようされた。これにともない1871ねんから発行はっこうされた最初さいしょ本位ほんい金貨きんかは、このときから額面がくめんの2ばい通用つうようりょくゆうすこととなった。一方いっぽうしん貨幣かへいほうによる本位ほんい金貨きんかは20えん、10えん、5えんのみとなり、1えん金貨きんか発行はっこうされなかった。これらの本位ほんい金貨きんかだい世界せかい大戦たいせんこう廃止はいしされず、1988ねん4がつ1にち通貨つうか単位たんいおよ貨幣かへい発行はっこうとうかんする法律ほうりつ施行しこうされるまで名目めいもくじょう現行げんこう通貨つうかであった。

このかね兌換だかん1917ねんまで継続けいぞくされたが、だいいち世界せかい大戦たいせん勃発ぼっぱつすると各国かっこくかね輸出ゆしゅつ禁止きんしし、日本にっぽんもこれに追随ついずいするかたち金本位きんほんいせい停止ていしして、これによりきむ輸出ゆしゅつ禁止きんしされ、兌換だかん停止ていしされた。

だいいち世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつすると、いちはやくきむ輸出ゆしゅつ解禁かいきんしたアメリカを皮切かわきりに、主要しゅようこく次々つぎつぎかね輸出ゆしゅつ解禁かいきんし、1928ねんにフランスがかね輸出ゆしゅつ解禁かいきんすると、列強れっきょうのうちかね輸出ゆしゅつ解禁かいきんしていないくに日本にっぽんだけとなった。このため、1930ねん1がつかね輸出ゆしゅつ自由じゆうして金本位きんほんい制度せいど復活ふっかつさせる措置そちきむ解禁かいきん)がられたが、当時とうじ1929ねん10月24にち発生はっせいしたウォうぉル街るがい株価かぶかだい暴落ぼうらく暗黒あんこく木曜日もくようび)によって世界せかい経済けいざいだい混乱こんらんおちいっており、このかね解禁かいきん日本にっぽん経済けいざいにもだい混乱こんらんをもたらした。このため、解禁かいきんから2ねんもたたない1931ねん12月にはかね輸出ゆしゅつきむ兌換だかんふたた禁止きんしとなり日本にっぽん金本位きんほんいせい崩壊ほうかい、その管理かんり通貨つうか制度せいど移行いこうした。だい世界せかい大戦たいせんは、生産せいさん設備せつび壊滅かいめつ賠償ばいしょう引当ひきあて経済けいざい統制とうせい弛緩しかん不作ふさく占領せんりょう経費けいひ円建えんだ支払しはらいなどの理由りゆうにより、インフレーションが進行しんこうしんえん切替きりかえいたる。

きむ為替かわせ本位ほんいせい

編集へんしゅう

だい世界せかい大戦たいせんIMF体制たいせい(いわゆるブレトン・ウッズ体制たいせいしたでは、あめりかドルかいしたきむ為替かわせ本位ほんいせいにより、1えん金平きんぴらは2.4685mgとなった。この価格かかくは、1ドルのかね平価へいか1/35トロイオンスを、当時とうじたいドル円為替えんかわせ相場そうばである1ドル=360えんって算出さんしゅつされたものである[ちゅう 1]あめりかドルを基軸きじく通貨つうかとする体制たいせいはこれまでの金本位きんほんいせいたいし、ぞくに「ドル本位ほんいせい」とばれる。このたいドル固定こてい相場そうばせいもとづくかね為替かわせ本位ほんいせい世界せかいてき経済けいざい安定あんていをもたらしたが、この体制たいせいそのものがだい世界せかい大戦たいせんちゅうのアメリカ経済けいざい比重ひじゅう非常ひじょうたかまった時期じきのものであり、ヨーロッパや日本にっぽん復興ふっこうげるとともに通貨つうかのバランスが変動へんどうして、1960年代ねんだい以降いこうはアメリカからのドルの流出りゅうしゅつつづき、ドルの地位ちい低下ていか深刻しんこくなものとなった。

このブレトン・ウッズ体制たいせい1971ねん8がつ15にちニクソン・ショック(ドル・ショック)により、アメリカがドルのかね兌換だかん停止ていししたことで崩壊ほうかいした。その固定こてい相場そうばせいへの復帰ふっきこころみられ、同年どうねん12がつ18にちにはスミソニアン協定きょうていIMFの10カ国かこくグループ(G10)のあいだむすばれた。この協定きょうていにおいて日本にっぽん経済けいざい成長せいちょう反映はんえいし、それまでの1ドル=360えんから大幅おおはばげ(16.88%)した1ドル=308えん決定けっていした。しかしそのもドルの下落げらくまらず、イギリスをはじめとして各国かっこく次々つぎつぎとスミソニアン体制たいせいから脱退だったいして変動へんどう相場そうばせいへと移行いこう日本にっぽんもこれを維持いじしきれずに1973ねん2がつには変動へんどう相場そうばせい移行いこうした。

変動へんどう相場そうばせい

編集へんしゅう
日本円にほんえん実効じっこう為替かわせレート名目めいもく実質じっしつ)の変遷へんせん(2005ねん = 100, 1970ねん1がつ〜)

変動へんどう相場そうばせいへの移行いこう上下じょうげつづけたえん相場そうばは1970年代ねんだいまつにアメリカのインフレ対策たいさくへの失望しつぼうから急速きゅうそくえんだかすすんだ(ドル危機きき)。ポール・ボルカーFRB議長ぎちょうによりしん金融きんゆう調節ちょうせつ方式ほうしき採用さいようされるとドルの金利きんり急速きゅうそく上昇じょうしょうし、わせてえん相場そうばえんやすかった。1985ねんたかすぎるドル相場そうば安定あんていてき是正ぜせい目指めざしてプラザ合意ごういおこなわれると、えん相場そうばは1ねんで2ばいえんだかとなった。バブル経済けいざい一時いちじてきえんやすむかえたのち、1995ねんにかけてえんだかすすみ1ドル=70えんだい後半こうはんまでえんだかすすんだ。1990年代ねんだい後半こうはんには「つよいドル政策せいさく」と日本にっぽん金融きんゆう危機ききによりえんやす進行しんこう以後いご、2012ねんごろまでゆるやかにえんだかかった。そのアベノミクスによってえんやすとなり、また2022ねん以降いこう急激きゅうげき通貨つうか価値かち下落げらくつづいている。

現在げんざいハードカレンシーのひとつ、つアメリカドル、ユーロとなら世界せかいさんだい通貨つうか[14]日本にっぽんではG3通貨つうかとも。ないしはイギリス・ポンドとあわせて世界せかい4だい通貨つうか)として国際こくさいてき認知にんちされ、信用しんようされている。えん特徴とくちょうとしては、日本にっぽん経常けいじょう黒字くろじこくであること、物価ぶっか上昇じょうしょうりつひくいこと、てい金利きんりであることがげられる。市場いちばボラティリティひく状況じょうきょうでは、てい金利きんりえんれて通貨つうか投資とうしするうごき(いわゆるまどかキャリー取引とりひき)が活性かっせいするため、ゆるやかにえんやすすす傾向けいこうにある。一方いっぽう、ボラティリティの上昇じょうしょう局面きょくめんには、こうした投資とうしもどしにくわえて、経常けいじょう黒字くろじひく物価ぶっか上昇じょうしょうりつといった要因よういん意識いしきされるため、えんだか急速きゅうそくすす傾向けいこうにある。えんだかえんやすのリスクのどちらがよりおおきいかをしめ指標しひょうであるリスクリバーサルは、過去かこ10ねん以上いじょうにわたりほぼ一貫いっかんしてえんだかリスクのほうおおきいことを示唆しさしている。

2000年代ねんだい中盤ちゅうばんにかけての世界せかいてきていボラティリティ環境かんきょうでは、てい金利きんりえん減価げんかつづけた。あめりかドルとあめりかドル以外いがい主要しゅようこく通貨つうかふくめた通貨つうか国際こくさいてき購買こうばいりょくしめ実質じっしつ実効じっこう為替かわせレートると、2007ねんにはプラザ合意ごうい以前いぜんえんやす水準すいじゅんへと逆戻ぎゃくもどりし(右上みぎうえグラフあおせん)、えんはもはやローカル通貨つうかでしかないという評価ひょうかもされた[15][16]えんたいするこうした評価ひょうかは、えんたいする先安さきやすかん助長じょちょうし、先述せんじゅつしたまどかキャリー取引とりひき加速かそくさせた。しかし、2008ねんにかけて、金融きんゆう危機きき深刻しんこくするなかえん独歩どっぽだか進行しんこうしており、このとき過度かどえんやす期待きたいいがんだものであったことを示唆しさしていた。2022ねん以降いこう急激きゅうげき通貨つうか価値かち下落げらくから、これはいがんだものではなかったことをも意味いみしている。

えん流通りゅうつうだか

編集へんしゅう

えん流通りゅうつうだかは2015ねん9がつ現在げんざいにおいて現金げんきんベースで96ちょう0,377おくえんであり、このうち日本銀行にっぽんぎんこう発行はっこうする紙幣しへい日本銀行にっぽんぎんこうけん)が91ちょう3,980おくえん財務省ざいむしょう発行はっこうする硬貨こうか貨幣かへい)が4ちょう6,397おくえんである[17]えん通貨つうか流通りゅうつうだかとは、現金げんきん総額そうがくとらえることもできる。紙幣しへい国立こくりつ印刷いんさつきょく印刷いんさつ製造せいぞうしており、製品せいひんそのものは市中しちゅう出回でまわっている紙幣しへい以外いがい日本銀行にっぽんぎんこう金庫きんこないにも保管ほかんされており、必要ひつようおうじて発行はっこうされる。個人こじん企業きぎょうへの支払しはらい使つか紙幣しへい調達ちょうたつするために、金融きんゆう機関きかん日本にっぽん銀行ぎんこう保有ほゆうしている当座とうざ預金よきんから資金しきんして、日本銀行にっぽんぎんこう窓口まどぐち紙幣しへいることによって日本銀行にっぽんぎんこうけん発行はっこうされる。日銀にちぎん当座とうざ預金よきんふくマネタリーベース日本銀行にっぽんぎんこう供給きょうきゅうする通貨つうか)での合計ごうけいがくは332ちょう1,941おくえんである[17]

経済けいざい活動かつどう使つかわれる資金しきんとしてのえんは、現金げんきん以外いがいにも銀行ぎんこう個人こじん企業きぎょう保有ほゆうしている当座とうざ預金よきん普通ふつう預金よきんなどほとんど現金げんきん同様どうよう日々ひび取引とりひき決済けっさい利用りようできる資金しきんなどもある。日本にっぽんでは、金融きんゆう機関きかん以外いがい民間みんかん企業きぎょう個人こじん地方ちほう公共こうきょう団体だんたいなどが保有ほゆうしている現金げんきん当座とうざ預金よきん普通ふつう預金よきん定期ていきせい預金よきんなどをくわえ、さらにCD(譲渡じょうとせい預金よきん)をくわえたM2+CDが市中しちゅうにあるえん資金しきん流通りゅうつうりょう指標しひょうとして使つかわれることがおおい(くわしくはマネーサプライ参照さんしょう)。

為替かわせレート

編集へんしゅう

あめりかドル - えん東京とうきょう外国がいこく為替かわせ市場いちば東京とうきょうインターバンク相場そうば)、ドル・えんスポット・レート日本にっぽん標準時ひょうじゅんじ17時点じてんがつ中平なかひらひとし[18][19]

とし つき
1がつ 2がつ 3がつ 4がつ 5月 6がつ 7がつ 8がつ 9月 10月 11月 12月
1949ねん昭和しょうわ24ねん)から
1971ねん昭和しょうわ46ねん)まで
360(固定こてい相場そうば
1972ねん昭和しょうわ47ねん 308(1971ねん昭和しょうわ46ねん12月よりげ)
1973ねん昭和しょうわ48ねん 301.15 270.00 265.83 265.50 264.95 265.30 263.45 265.30 265.70 266.68 279.00 280.00
1974ねん昭和しょうわ49ねん 299.00 287.60 276.00 279.75 281.90 284.10 297.80 302.70 298.50 299.85 300.10 300.95
1975ねん昭和しょうわ50ねん 297.85 286.60 293.80 293.30 291.35 296.35 297.35 297.90 302.70 301.80 303.00 305.15
1976ねん昭和しょうわ51ねん 303.70 302.25 299.70 299.40 299.95 297.40 293.40 288.76 287.30 293.70 296.45 293.00
1977ねん昭和しょうわ52ねん 288.25 283.25 277.30 277.50 277.30 266.50 266.30 267.43 264.50 250.65 244.20 240.00
1978ねん昭和しょうわ53ねん 241.74 238.83 223.40 223.90 223.15 204.50 190.80 190.00 189.15 176.05 197.80 195.10
1979ねん昭和しょうわ54ねん 201.40 202.35 209.30 219.15 219.70 217.00 216.90 220.05 223.45 237.80 249.50 239.90
1980ねん昭和しょうわ55ねん 237.73 244.07 248.61 251.45 228.06 218.11 220.91 224.34 214.95 209.21 212.99 209.79
1981ねん昭和しょうわ56ねん 202.19 205.76 208.84 215.07 220.78 224.21 232.11 233.62 229.83 231.40 223.76 219.02
1982ねん昭和しょうわ57ねん 224.55 235.25 240.64 244.90 236.97 251.11 255.10 258.67 262.74 271.33 265.02 242.49
1983ねん昭和しょうわ58ねん 232.90 236.27 237.92 237.70 234.78 240.06 240.49 244.36 242.71 233.00 235.25 234.34
1984ねん昭和しょうわ59ねん 233.95 233.67 225.52 224.95 230.67 233.29 242.72 242.24 245.19 246.89 243.29 247.96
1985ねん昭和しょうわ60ねん 254.11 260.34 258.43 251.67 251.57 248.95 241.70 237.20 236.91 214.84 203.85 202.75
1986ねん昭和しょうわ61ねん 200.05 184.62 178.83 175.56 166.89 167.82 158.65 154.11 154.78 156.04 162.72 162.13
1987ねん昭和しょうわ62ねん 154.48 153.49 151.56 142.96 140.47 144.52 150.20 147.57 143.03 143.48 135.25 128.25
1988ねん昭和しょうわ63ねん 127.44 129.26 127.23 124.88 124.74 127.20 133.10 133.63 134.45 128.85 123.16 123.63
1989ねん昭和しょうわ64ねん/平成へいせい元年がんねん 127.24 127.77 130.35 132.01 138.40 143.92 140.63 141.20 145.06 141.99 143.55 143.62
1990ねん平成へいせい2ねん 145.09 145.54 153.19 158.50 153.52 153.78 149.23 147.46 138.96 129.73 129.01 133.72
1991ねん平成へいせい3ねん 133.65 130.44 137.09 137.15 138.02 139.83 137.98 136.85 134.59 130.81 129.64 128.07
1992ねん平成へいせい4ねん 125.05 127.53 132.75 133.59 130.55 126.90 125.66 126.34 122.72 121.14 123.84 123.98
1993ねん平成へいせい5ねん 125.02 120.97 117.02 112.37 110.23 107.29 107.77 103.72 105.27 106.94 107.81 109.72
1994ねん平成へいせい6ねん 111.49 106.14 105.12 103.48 104.00 102.69 098.54 099.86 098.79 098.40 098.00 100.17
1995ねん平成へいせい7ねん 099.79 098.23 090.77 083.53 085.21 084.54 087.24 094.56 100.31 100.68 101.89 101.86
1996ねん平成へいせい8ねん 105.81 105.70 105.85 107.40 106.49 108.82 109.25 107.84 109.76 112.30 112.27 113.74
1997ねん平成へいせい9ねん 118.18 123.01 122.66 125.47 118.91 114.31 115.10 117.89 120.74 121.13 125.35 129.52
1998ねん平成へいせい10ねん 129.45 125.85 128.83 131.81 135.08 140.35 140.66 144.76 134.50 121.33 120.61 117.40
1999ねん平成へいせい11ねん 113.14 116.73 119.71 119.66 122.14 120.81 119.76 113.30 107.45 106.00 104.83 102.61
2000ねん平成へいせい12ねん 105.21 109.34 106.62 105.35 108.13 106.13 107.90 108.02 106.75 108.34 108.87 112.21
2001ねん平成へいせい13ねん 117.10 116.10 121.21 123.77 121.83 122.19 124.63 121.53 118.91 121.32 122.33 127.32
2002ねん平成へいせい14ねん 132.66 133.53 131.15 131.01 126.39 123.44 118.08 119.03 120.49 123.88 121.54 122.17
2003ねん平成へいせい15ねん 118.67 119.29 118.49 119.82 117.26 118.27 118.65 118.81 115.09 109.58 109.18 107.87
2004ねん平成へいせい16ねん 106.39 106.54 108.57 107.31 112.27 109.45 109.34 110.41 110.05 108.90 104.86 103.82
2005ねん平成へいせい17ねん 103.27 104.84 105.30 107.35 106.94 108.62 111.94 110.65 111.03 114.84 118.45 118.60
2006ねん平成へいせい18ねん 115.33 117.81 117.31 117.13 111.53 114.57 115.59 115.86 117.02 118.59 117.33 117.26
2007ねん平成へいせい19ねん 120.59 120.49 117.29 118.81 120.77 122.64 121.56 116.74 115.01 115.77 111.24 112.28
2008ねん平成へいせい20ねん 107.60 107.18 100.83 102.41 104.11 106.86 106.76 109.24 106.71 100.20 096.89 091.21
2009ねん平成へいせい21ねん 090.35 092.53 097.83 098.92 096.43 096.58 094.49 094.90 091.40 090.28 089.11 089.52
2010ねん平成へいせい22ねん 091.26 090.28 090.56 093.43 091.79 090.89 087.67 085.44 084.31 081.80 082.43 083.38
2011ねん平成へいせい23ねん 082.63 082.52 081.82 083.34 081.23 080.49 079.44 077.09 076.78 076.72 077.50 077.81
2012ねん平成へいせい24ねん 076.94 078.47 082.37 081.42 079.70 079.27 078.96 078.68 078.17 078.97 080.92 083.60
2013ねん平成へいせい25ねん 089.15 093.07 094.73 097.74 101.01 097.52 099.66 097.83 099.30 097.73 100.04 103.42
2014ねん平成へいせい26ねん 103.94 102.02 102.30 102.54 101.78 102.05 101.73 102.95 107.16 108.03 116.24 119.29
2015ねん平成へいせい27ねん 118.25 118.59 120.37 119.57 120.82 123.70 123.31 123.17 120.13 119.99 122.58 121.78
2016ねん平成へいせい28ねん 118.18 115.01 113.05 109.72 109.24 105.44 103.97 101.28 101.99 103.81 108.33 116.01
2017ねん平成へいせい29ねん 114.69 113.13 113.02 110.08 112.24 110.89 112.50 109.90 110.67 112.94 112.89 112.96
2018ねん平成へいせい30ねん 110.74 107.90 106.01 107.49 109.74 110.02 111.41 111.06 111.91 112.81 113.36 112.38
2019ねん平成へいせい31ねん/れい元年がんねん 108.97 110.36 111.22 111.63 109.76 108.07 108.23 106.34 107.40 108.12 108.88 109.18
2020ねんれい2ねん 109.38 109.96 107.42 107.85 107.28 107.60 106.75 106.02 105.67 105.21 104.40 103.83
2021ねんれい3ねん 103.70 105.38 108.70 109.10 109.13 110.09 110.26 109.82 110.20 113.09 114.03 113.88
2022ねんれい4ねん 114.84 115.16 118.54 126.13 128.68 133.85 136.70 135.28 143.09 147.16 142.17 134.85
2023ねんれい5ねん 130.28 132.69 133.86 133.40 137.39 141.33 144.73 147.65 149.59 149.88 144.09
2024ねんれい6ねん 146.59 149.41 149.70 153.57 156.21 157.90
   
1950ねん以降いこうたいドル為替かわせレートの変遷へんせん
平成へいせいになってからのたいドル為替かわせレート
   
たいユーロ
たいポンド
現在げんざいのJPYの為替かわせレート
Google Finance: AUD CADきゃど CHF CNY EUR GBP HKD USD
Yahoo! Finance: AUD CADきゃど CHF CNY EUR GBP HKD USD
Yahoo! ファイナンス: AUD CADきゃど CHF CNY EUR GBP HKD USD
XE: AUD CADきゃど CHF CNY EUR GBP HKD USD
OANDA: AUD CADきゃど CHF CNY EUR GBP HKD USD

外貨がいか準備じゅんび

編集へんしゅう

日本円にほんえん世界中せかいじゅうくに外貨がいか準備じゅんびとしてもちいられており、2018ねんではだい3通貨つうかである。

外貨がいか準備じゅんびにおける主要しゅよう通貨つうか比率ひりつ推移すいい(1965 - 2018)

取引とりひきシェア

編集へんしゅう
外国がいこく為替かわせ市場いちばにおける取引とりひきだか通貨つうか分布ぶんぷ[20][21]
順位じゅんい 通貨つうか ISO 4217 コード
(通貨つうか記号きごう)
いちにちたりシェア(%)
(2019ねん4がつ)
1
 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくドル
USD ($)
88.3%
2
 ユーロ
EUR (€)
32.3%
3
 日本円にほんえん
JPY (¥)
16.8%
4
 イギリス・ポンド
GBP (£)
12.8%
5
 オーストラリア・ドル
AUD ($)
6.8%
6
 カナダ・ドル
CADきゃど ($)
5.0%
7
 スイス・フラン
CHF (Fr)
5.0%
8
 人民元じんみんげ
CNY (¥)
4.3%
9
 香港ほんこんドル
HKD ($)
3.5%
10
 ニュージーランド・ドル
NZD ($)
2.1%
11
 スウェーデン・クローナ
SEK (kr)
2.0%
12
  韓国かんこくウォン
KRW (₩)
2.0%
13
 シンガポール・ドル
SGD ($)
1.8%
14
  ノルウェー・クローネ
NOK (kr)
1.8%
15
 メキシコ・ペソ
MXN ($)
1.7%
16
  インド・ルピー
INR (₹)
1.7%
17
 ロシア・ルーブル
RUB (₽)
1.1%
18
  みなみアフリカ・ランド
ZAR (R)
1.1%
19
 トルコ・リラ
TRY (₺)
1.1%
20
  レアル
BRL (R$)
1.1%
その通貨つうか 8.0%
総計そうけい 200%

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ えん角度かくどが360であることに由来ゆらいするとせつがあるが、これは俗説ぞくせつただしくない。物価ぶっか情勢じょうせいなどをかんがえて計算けいさんされたものである。

出典しゅってん

編集へんしゅう
  1. ^ Aung, Htin Lynn (2019ねん1がつ30にち). “CBM permits border trades in yen and yuan denominations”. The Myanmar Times. https://www.mmtimes.com/news/cbm-permits-border-trades-yen-and-yuan-denominations.html 
  2. ^ US Dollar per 1 Japanese Yen Monthly average (2022)”. X-rates.com. 2024ねん1がつ31にち閲覧えつらん
  3. ^ えんたいドルでやく34ねんぶり安値やすね下落げらくたかまる為替かわせ介入かいにゅうへの警戒けいかいかん”. Bloomberg.com (2024ねん3がつ27にち). 2024ねん3がつ27にち閲覧えつらん
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先代せんだい
りょう
理由りゆう明治維新めいじいしん
  日本にっぽん通貨つうか
1870 –
次代じだい
現在げんざい
先代せんだい
ジンバブエ・ドル
理由りゆう通貨つうかバスケットせい導入どうにゅうジンバブエ・ドル期限きげん発行はっこう停止ていしのち流通りゅうつう廃止はいし
  ジンバブエ通貨つうか
2014 – 2019
次代じだい
RTGSドル