出典 しゅってん : フリー百科 ひゃっか 事典 じてん 『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラススイッチのメカニズム
クラススイッチ (英 えい :Immunoglobulin class switching)とは、免疫 めんえき 反応 はんのう で生産 せいさん される免疫 めんえき グロブリン の定常 ていじょう 領域 りょういき (Fc領域 りょういき )が、抗原 こうげん などの刺激 しげき により可変 かへん 部 ぶ を変 か えずにIgM からIgG やIgE などへと変換 へんかん することである。免疫 めんえき グロブリンクラススイッチ[ 1] またはアイソタイプスイッチ [ 2] またはクラススイッチング [ 3] ともいう。H鎖 くさり の定常 ていじょう 領域 りょういき (Fc領域 りょういき )がクラススイッチを起 お こす。
なお、そもそも免疫 めんえき グロブリンはB細胞 さいぼう で生成 せいせい され、またB細胞 さいぼう が最初 さいしょ に生成 せいせい するヒトの免疫 めんえき グロブリンはIgMであり、そこからクラススイッチによって、その他 た のクラスの免疫 めんえき グロブリンに変化 へんか することになる。
ヘルパーT細胞 さいぼう がB細胞 さいぼう を活性 かっせい 化 か した際 さい にクラススイッチが起 お きることが知 し られており[ 4] 、IgMクラスからどのクラスやサブクラスの抗体 こうたい に変換 へんかん するかは、ヘルパーT細胞 さいぼう の産 さん 生 せい するサイトカイン と呼 よ ばれる活性 かっせい たんぱく質 しつ の作用 さよう によって決 き まる。
CD40リガンド (CD154)を欠損 けっそん するX連鎖 れんさ 高 だか IgM症候群 しょうこうぐん ではクラススイッチが働 はたら かないのでIgMとIgD以外 いがい の免疫 めんえき グロブリン(IgGやIgEやIgA)を産 さん 生 せい できないために免疫 めんえき 不全 ふぜん に陥 おちい る。また、高 こう 頻度 ひんど 体 たい 細胞 さいぼう 突然変異 とつぜんへんい を行 おこな う活性 かっせい 化 か 誘導 ゆうどう シチジンデアミナーゼ (AID)はクラススイッチにも関 かか わっているのでこれを欠損 けっそん するAID欠損 けっそん 症 しょう でもクラススイッチがうまくいかず高 こう IgM血 ち 症 しょう を示 しめ す。
^ “免疫 めんえき グロブリンクラススイッチ ”. J-GLOBAL . 科学 かがく 技術 ぎじゅつ 振興 しんこう 機構 きこう . 2011年 ねん 2月 がつ 6日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 宮坂 みやさか 昌之 まさゆき 編集 へんしゅう 『標準 ひょうじゅん 免疫 めんえき 学 がく 』、医学書院 いがくしょいん 、2016年 ねん 2月 がつ 1日 にち 第 だい 3版 はん 第 だい 2刷 さつ 、101ページ、左 ひだり 段 だん の中 なか 付近 ふきん
^ 宮坂 みやさか 昌之 まさゆき 編集 へんしゅう 『標準 ひょうじゅん 免疫 めんえき 学 がく 』、医学書院 いがくしょいん 、2016年 ねん 2月 がつ 1日 にち 第 だい 3版 はん 第 だい 2刷 さつ 、27ページ、左 ひだり 段 だん の中 なか 付近 ふきん
^ Lodishほか著 ちょ 『分子 ぶんし 細胞 さいぼう 生物 せいぶつ 学 がく 』、第 だい 7版 はん 、石浦 いしうら 章 しょう 一 いち ほか訳 やく 、東京 とうきょう 科学 かがく 同人 どうじん 、963ページ