アントニオ・ネグリ
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アントニオ・“トーニ”・ネグリ(Antonio “Toni” Negri、1933
概要 [編集 ]
マイケル・ハートとの
私 たちの基本 的 な前提 はこうなる。すなわち、主権 が新 たな形態 をとるようになったということ、しかも、この新 たな形態 は、単一 の支配 論理 のもとに統合 された一連 の国家 的 (ナショナル)かつ超 国家 的 (スプラナショナル)な組織 体 からなるということ、これである。この新 しいグローバルな主権 形態 こそ、私 たちが〈帝国 〉と呼 ぶものにほかならない。〔…〕帝国 主義 とは対照 的 に、〈帝国 〉は権力 の領土 上 の中心 を打 ち立 てることもなければ、固定 した境界 や障壁 にも依拠 しない。〈帝国 〉とは、脱 中心 的 で脱 領土 的 な支配 装置 なのであり、これは、そのたえず拡大 しつづける開 かれた境界 の内部 に、グローバルな領域 全体 を漸進 的 に組 み込 んでいくのである。〔…〕じっさいいかなる国民 国家 も、今日 、帝国 主義 的 プロジェクトの中心 を形成 することはできないのであって、合衆国 もまた中心 とはなりえないのだ。帝国 主義 の時代 は終 わった。 — アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート、『〈帝国 〉』pp.4-6。[2]
マルチチュードとは何 か。グローバル化 に伴 い登場 しつつある、国境 を越 えたネットワーク状 の権力 <帝国 >。この新 しい権力 の形成 途上 で生 じる終 わりなきグローバル戦争 状態 への抗議 運動 は、それぞれの特異 性 を保 ちながらも、共通 のネットワークを創 りあげる。権力 と同型 の、ネットワーク状 の形態 で闘 う多種 多様 な運動 の先 に、グローバル民主 主義 を推進 する主体 =マルチチュードの登場 を予見 する。<帝国 >論 の新 たなる展開 、ついに日本語 版 登場 ! — アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート『マルチチュード』<帝国 >時代 の戦争 と民主 主義 表紙 見返 し[3]
経歴 [編集 ]
ヴェネト
2023
2008年 の訪日 に際 して[編集 ]
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その
著作 (邦訳 )[編集 ]
単 著 [編集 ]
- 『
未来 への帰還 ―ポスト資本 主義 への道 』、インパクト出版 会 、1999年 。 - 『
構成 的 権力 ―近代 のオルタナティブ』、松籟 社 、1999年 。 - 『
転覆 の政治 学 ―21世紀 へ向 けての宣言 』、現代 企画 室 、2000年 。 - 『ネグリ
生 政治 的 自伝 ―帰還 』、作品社 、2003年 。 - 『マルクスを
超 えるマルクス―『経済 学 批判 要綱 』研究 』、作品社 、2003年 。 - 『〈
帝国 〉をめぐる5つの講義 』、青土 社 、2004年 。 - 『ヨブ―
奴隷 の力 』、情況 出版 、2004年 。 - 『
芸術 とマルチチュード』、月曜 社 、2007年 。 - 『アントニオ・ネグリ
講演 集 』上村 忠男 監訳 、筑摩書房 [ちくま学芸 文庫 ]、2007年 。上巻 「〈帝国 〉とその彼方 」下巻 「〈帝国 〉的 ポスト近代 の政治 哲学 」
- 『さらば、"
近代 民主 主義 "―政治 概念 のポスト近代 革命 』、作品社 、2007年 。 - 『
未来 派 左翼 ―グローバル民主 主義 の可能 性 をさぐる(上 ・下 )』ラフ・バルボラ・シェルジ編 、日本 放送 出版 協会 [NHKブックス]。2008年 。 - 『
野生 のアノマリースピノザにおける力 能 と権力 』杉村 昌昭 ・信友 建 志 訳 、作品社 、2008年 。 - 『
革命 の秋 ―いまあるコミュニズム』長原 豊 ・伊吹 浩一 ・真田 満 訳 、世界 書院 、2010年 。 - 『スピノザとわたしたち』
信友 建 志 訳 、水声 社 、2011年 。 - 『デカルト・ポリティコ
政治 的 存在 論 について』中村 勝己 ・津崎 良典 訳 、青土 社 、2019年 。
編著 [編集 ]
- 『
世界 が日本 のことを考 えている3・11後 の文明 を問 う 17賢人 のメッセージ』共同通信社 2012年 。 - 『
現代 思想 特集 =ネグリ+ハート帝国 〉・マルチチュード・コモンウェルス』2013年 7月 号 、青土 社 - 『ネグリ、
日本 と向 き合 う』三浦 信孝 訳 、NHK出版 新書 、2014年 3月 。来日 時 の討論
共著 [編集 ]
- フェリックス・ガタリ『
自由 の新 たな空間 ――闘争 機械 』朝日出版社 、1986年 、世界 書院 、2007年 。 - マイケル・ハート『〈
帝国 〉―グローバル化 の世界 秩序 とマルチチュードの可能 性 』 以文社 、2003年 。 - 『
非対称 化 する世界 ―『〈帝国 〉』への射程 』 以文社 、2005年 。
- マイケル・ハート『マルチチュード―〈
帝国 〉時代 の戦争 と民主 主義 (上 ・下 )』日本 放送 出版 協会 [NHKブックス]、2005年 。 - マイケル・ハート『ディオニュソスの
労働 ―国家 形態 批判 』人文書院 、2008年 。 白井 聡 、市田 良彦 『戦略 の工場 ―レーニンを超 えるレーニン』作品社 、2011年 。- マイケル・ハート『コモンウェルス―〈
帝国 〉を超 える革命 論 (上 ・下 )』、NHKブックス、2012年 。 - マイケル・ハート『
叛逆 ―マルチチュードの民主 主義 宣言 』、水嶋 一憲 、清水 知子 訳 、NHKブックス、2013年 。 - マイケル・ハート『アセンブリ—
新 たな民主 主義 の編成 』、水嶋 一憲 、佐藤 嘉幸 、箱田 徹 、飯村 祥之 訳 、岩波書店 、2022年 。
脚注 [編集 ]
- ^ マイケル・ハート、『〈
帝国 〉――グローバル化 の世界 秩序 とマルチチュードの可能 性 』、以文社 、2003年 - ^ なお、
下線 部 で示 した箇所 は邦訳 書 においては傍点 で示 されている。 - ^ マイケル・ハート、『マルチチュード――〈
帝国 〉時代 の戦争 と民主 主義 (上 ・下 )』、日本 放送 出版 協会 [NHKブックス]、2005年 - ^ “Toni Negri è morto, il leader di Autonomia Operaia è deceduto nella notte a Parigi. Il ministro Sangiuliano: “Fu cattivo maestro”” (イタリア
語 ). la Repubblica (2023年 12月16日 ). 2023年 12月16日 閲覧 。 - ^ “
政治 哲学 者 アントニオ・ネグリ氏 死去 欧州 を代表 する左派 知識 人 ”.朝日新聞 デジタル (2023年 12月16日 ). 2023年 12月17日 閲覧 。 - ^ 『ネグリ、
日本 と向 き合 う』 NHK出版 2014/03
関連 項目 [編集 ]
外部 リンク[編集 ]
- "Empire"
原 著 (英語 ,PDF,部分 表示 )