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グアバ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
グアバ
グアバの果実かじつとその断面だんめん
分類ぶんるいAPG IV
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ Angiosperms
階級かいきゅうなし : 真正しんしょうそう子葉しようるい eudicots
階級かいきゅうなし : コア真正しんせいそう子葉しようるい core eudicots
階級かいきゅうなし : バラうえぐん superrosids
階級かいきゅうなし : バラるい rosids
階級かいきゅうなし : rosid II / Malvidae
: フトモモ Myrtales
: フトモモ Myrtaceae
ぞく : バンジロウぞく Psidium
たね : バンジロウ P. guajava
学名がくめい
Psidium guajava L.
和名わみょう
バンジロウ
グアバ (common, raw)
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 285 kJ (68 kcal)
14.32 g
糖類とうるい 8.92 g
食物しょくもつ繊維せんい 5.4 g
0.95 g
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 0.272 g
一価いっか飽和ほうわ 0.087 g
あたい飽和ほうわ 0.401 g
2.55 g
ビタミン
ビタミンA相当そうとうりょう
(4%)
31 µg
(3%)
374 µg
0 µg
チアミン (B1)
(6%)
0.067 mg
リボフラビン (B2)
(3%)
0.04 mg
ナイアシン (B3)
(7%)
1.084 mg
パントテンさん (B5)
(9%)
0.451 mg
ビタミンB6
(8%)
0.11 mg
葉酸ようさん (B9)
(12%)
49 µg
ビタミンB12
(0%)
0 µg
コリン
(2%)
7.6 mg
ビタミンC
(275%)
228.3 mg
ビタミンD
(0%)
0 IU
ビタミンE
(5%)
0.73 mg
ビタミンK
(2%)
2.6 µg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
2 mg
カリウム
(9%)
417 mg
カルシウム
(2%)
18 mg
マグネシウム
(6%)
22 mg
リン
(6%)
40 mg
鉄分てつぶん
(2%)
0.26 mg
亜鉛あえん
(2%)
0.23 mg
マンガン
(7%)
0.15 mg
セレン
(1%)
0.6 µg
成分せいぶん
水分すいぶん 80.8 g
リコペン 5204 μみゅーg
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい
出典しゅってん: USDA栄養えいようデータベース英語えいご

グアバグァバグヮバはん石榴ざくろハンシリュウグアヴァとも。英語えいご: guavaスペイン: guayabaポルトガル: goiaba学名がくめい: Psidium guajava L.)は、フトモモぞくする熱帯ねったいせい低木ていぼく。または、これとおなバンジロウぞくPsidium)のやく100しゅ植物しょくぶつ総称そうしょう。グアバはカール・フォン・リンネの『植物しょくぶつたね』(1753ねん) で記載きさいされた植物しょくぶつひとつである[1]

植物しょくぶつがくじょう特徴とくちょう分布ぶんぷ

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カリブ海かりぶかい沿岸えんがん中央ちゅうおうアメリカみなみアメリカ北部ほくぶ東南とうなんアジアなどに自生じせいする。和名わみょうしげる石榴ざくろバンジロウまたはバンザクロ、バンセキリュウ)。琉球りゅうきゅうではバンシルー(沖縄おきなわ本島ほんとう)バンシロウ(奄美あまみ)、バンチキロー(宮古島みやこじま)、バンチュル(八重山諸島やえやましょとう)などとばれ、また台湾たいわんでは芭楽(台湾たいわん: 菝仔 pa̍t-á パラー、繁体字はんたいじ: 芭樂簡体字かんたいじ: 芭乐中国ちゅうごく拼音: bā lè パーローちゅうおと: ㄅㄚ ㄌㄜˋ)とばれる。

楕円だえんからたまごがたで、ながさは5-15センチメートル程度ていど対生たいせい枝分えだわかれしない。はなしろく、5まい花弁はなびら多数たすうおしべつ。

果実かじつ食用しょくようとされる。かたちっきゅうようナシがたで、直径ちょっけい3-10センチメートルほど。かわうすくてきめがこまかく、いろうす緑色みどりいろから黄色おうしょく成熟せいじゅくには品種ひんしゅによってピンクやあかになる。つよ特徴とくちょうてきかおりをもち、しろから橙色だいだいいろ果肉かにくあいだには、ちいさくかた種子しゅしがたくさんあり、種子しゅしおお摂取せっしゅするとはらをくだす。ビタミンABC豊富ほうふ

ふくまれるポリフェノールは、αあるふぁ-マルターゼによるデンプン分解ぶんかい抑制よくせいし、とう吸収きゅうしゅうをおだやかにし、血糖けっとう上昇じょうしょう抑制よくせいする作用さようがあり[2]健康けんこうちゃ(グアバちゃ)に使つかわれる。特定とくてい保健ほけんよう食品しょくひん許可きょかがある製品せいひん存在そんざいする。

グアバは熱帯ねったい国々くにぐに食用しょくようとして栽培さいばいされており、ストロベリー、コスタ・リカ、アップル、ギニア、カットリー、マウンテンなどの品種ひんしゅがある。果実かじつはカットしてそのまま食用しょくようとするか、デザートなどに使つかわれる。台湾たいわんでは、せいのグアバに食塩しょくえん唐辛子とうがらし、またはプルーン粉末ふんまつ乾燥かんそう梅干うめぼ粉末ふんまつ甘味あまみりょうしおなどをぜた「さんうめ」をつけてべる。たグアバはキャンディージャムゼリーネクターなど、幅広はばひろ使用しようされる。

グアバはしもよわい。ハワイなど一部いちぶ熱帯ねったい地域ちいきでは、あるしゅのグアバが雑草ざっそうのようにはびこっている。また、グアバは熱帯ねったい植物しょくぶつにはめずらしく、室内しつない育成いくせいすれば温帯おんたい地域ちいきでもべられるおおきさの果実かじつ収穫しゅうかくできるため、園芸えんげい対象たいしょうとしても興味きょうみをもたれている。日本にっぽんにおいては沖縄おきなわけん奄美あまみ群島ぐんとう民家みんか庭木にわきとしてよくられる。

きんえんしゅキバンジロウ(テリハバンジロウ)もグアバとばれ同様どうよう利用りようされている。

侵略しんりゃくてき外来がいらいしゅとして

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グアバはランタナならんでハワイ諸島しょとうガラパゴス諸島しょとうにおいて侵略しんりゃくてき外来がいらいしゅとして猛威もういるっている[3]

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語らてんご). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 470. https://www.biodiversitylibrary.org/page/358489 
  2. ^ グァバ抽出ちゅうしゅつちゃ糖類とうるい分解ぶんかい酵素こうそ活性かっせい阻害そがいならびに消化しょうかかん輸送ゆそうおよびグルコース吸収きゅうしゅう抑制よくせいによる血糖けっとう上昇じょうしょう抑制よくせい作用さよう山内やまうち有信ありのぶほか、栄養えいようがく雑誌ざっし Vol.66 (2008) No.1
  3. ^ Cox, George W. (1999). Alien Species in North America and Hawaii: Impacts on natural Ecosystems. Washington, D.C. / Covelo, California: Island Press. pp. 177f. NCID BA47765515. https://www.google.co.jp/books/edition/Alien_Species_in_North_America_and_Hawai/3JxX8-Bva3oC?hl=ja&gbpv=1&dq=guava+Hawaii+invasive&pg=PA178&printsec=frontcover 

外部がいぶリンク

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