コレー

ぺプロフォロス（Peplosphoros）あるいはぺプロス・コレーと呼よばれているコレー像ぞう。

コレー（古希こき: Κόρη, Korē）は、ギリシア神話しんわにおいて、ゼウスとデーメーテールとの間あいだに生うまれた娘むすめペルセポネーの別称べっしょうである。ちなみにデーメーテールが「母ははなる大地だいち」を意味いみするのに対たいし、コレーは「若わかい娘むすめ」を意味いみする。

木星もくせいの第だい49衛星えいせいコレの由来ゆらいでもある。

その神話しんわについては、デーメーテール及およびペルセポネーを参照さんしょう。日本にっぽんでは長ちょう母音ぼいん省略しょうりゃく表記ひょうきのコレでも知しられる。

美術びじゅつ史しにおいてはアルカイック期きのギリシアにおける若わかい女性じょせいの彫像ちょうぞうが「コレー像ぞう」（文字通もじどおり「乙女おとめ像ぞう」）と呼よばれる。若わかい男性だんせい像ぞうは「クーロス」とよばれ、コレー像ぞう・クーロス像ぞうは若わかい男女だんじょの彫像ちょうぞうの典型てんけいであった。コレー像ぞうは、アルカイク・スマイルを浮うかべ、アテーナー神しんへの捧ささげ物ぶつを持もった着衣ちゃくい・直立ちょくりつ不動ふどうの姿すがたで表現ひょうげんされる。