スイス国鉄 Re420形 電気 機関 車
スイス | |
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Re4/4II 11267 | |
スイス | |
SLM、ブラウン・ボベリ、MFO、セシュロン | |
1964 | |
276 | |
Bo'Bo' | |
1,435 mm | |
| |
15,410 mm | |
2,970 mm | |
4,500 mm | |
80 t | |
2,800 mm | |
1,260 mm | |
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140 km/h | |
4,700 kW | |
149.4 kN ( 167.2 kN (1 254.8 kN ( |
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/01/SBB_Re_420-5.jpg/200px-SBB_Re_420-5.jpg)
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ee/Swiss_Rail_Re_4_4_Swissexpress4756.jpg/200px-Swiss_Rail_Re_4_4_Swissexpress4756.jpg)
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/77/Swiss_Rail_Re_TEE_De_4_4_2265.jpg/200px-Swiss_Rail_Re_TEE_De_4_4_2265.jpg)
スイス
概要 [編集 ]
1960
1960
試作 機 量産 機 - 11107-11152、11153-11155 - 4640-4684、4686-4688[11] - SLM/BBC/MFO/SAAS - 1966
年 -1967年 - 1967年 -1968年 - 11156-11215 - 4718-4777 - SLM/BBC/MFO/SAAS - 1968
年 - 1969年 -1970年 (11156号機 以降 運転 室 延長 、集 電 装置 2基 搭載 形 ) - 11216-11254 - 4813-4851[12] - SLM/BBC/MFO/SAAS - 1970
年 - 1971年 -1973年 (11220(除 11236-11238)号機 以降 自動 連結 器 取付 準備 ) - 11255-11304 - 4901-4950 - SLM/BBC/SAAS - 1972
年 - 1973年 -1974年 (11299号機 以降 運転 台 改良 形 、11302号機 以降 バックミラー設置 形 ) - 11305-11349 - 5168-5212 - SLM/BBC - 1980
年 -1983年 - 1981年 -1983年 - 11371-11397 - 5235-5261 - SLM/BBC - 1983
年 -1985年 - 1984年 -1985年 (11371号機 以降 角 型 前 照 灯 形 、11377号機 以降 赤 塗装 )
- 11107-11152、11153-11155 - 4640-4684、4686-4688[11] - SLM/BBC/MFO/SAAS - 1966
編入 機 - 11172II - 4797 - SLM/BBC/MFO/SAAS - 1969
年 - 1969年 (ミッテルトゥールガウ鉄道 Re4/4II 21号機 を2002年 に編入 )
- 11172II - 4797 - SLM/BBC/MFO/SAAS - 1969
なお、
運転 室長 と集 電 装置 搭載 数 による基本 的 な分類 試作 機 - 11101-11106- 1
次 量産 機 - 11107-11155 - 2
次 量産 機 - 11156-11349、11371-11397
上記 に加 え自動 連結 器 取付 準備 の有無 などによる分類 試作 機 - 11101-11106- 1
次 量産 機 - 11107-11155 - 2
次 量産 機 - 11156-11219、11236-11238 - 2
次 量産 機 (改 ) - 11220-11235、11239-11254 最終 量産 機 - 11255-11349、11371-11397
また、
- 11239 - Porrentruy
仕様 [編集 ]
車体 [編集 ]
車体 デザインはAe610形 のものをベースとしたもので、正面 は後退 角 の付 いた2面 折 妻 で2枚 窓 +車体 隅 部 の曲面 ガラスの小 窓 の組合 せで、下部 左右 と前面 窓 間 に小型 の丸 型 前 照 灯 謙 標識 灯 を計 3箇所 設置 したもの、側面 は平滑 で機器 室 部 には明 取 窓 が3箇所 設 けられており、Ae610形 と比較 して正面 窓 が大 きくなり、ガラス押 えが金属 枠 +ゴムのものに変更 されている。なお、このデザインはベースとなったAe610形 のほか、同型 のRe430形 、後 のRe620形 や、若干 アレンジされた上 で狭軌 私鉄 であるレーティッシュ鉄道 [13]のGe4/4II形 にも引継 がれており、1950-1980年代 におけるのスイス国鉄 の標準 的 なデザインとなっている。なお、Re440形 試作 後 に製造 された11371号機 以降 は正面 下部 左右 の前 照 灯 がRe440形 のものと同一 で、1980年代 以降 のスイス車両 標準 となった角 型 の前 照 灯 と標識 灯 のユニットに変更 されている。連結 器 は標準 ではねじ式 連結 器 で角 型 の緩衝 器 が左右 、フック・リングが中央 にあるものであるが、一部 機体 は台 枠 端 梁 を改造 の上 、UIC方式 のAK69e自動 連結 器 を装備 していた時期 があり、また、11220(除 11236-11238)号機 では端 梁 の改造 なしで自動 連結 器 が設置 できる構造 となっている。(詳細 は改造 の項 を参照 )。- 11101-11155
号機 までは屋根 上前 位 側 に菱 型 のパンタグラフ、中央 部 から後 位 側 にかけて各種 抵抗 器 や主 開閉 器 が設置 される配置 となっており、11156号機 が両 端 部 に計 2基 のシングルアーム式 パンタグラフを、機器 類 をその間 に設置 する配置 をなっている。また、屋根 肩 部 には主 電動 機 や主 変圧 器 の冷却 気 導入 口 が設 けられているが、11101-11155号機 では小型 のルーバーが前後 に4箇所 ずつと中央 に1箇所 配置 されており、11156号機 以降 では前後 のルーバーが大型 の2分割 のものに変更 されている。 台 枠 は鋼材 を箱 型 に組 んで構成 され、端 梁 には5 mm厚 の鋼板 を使用 しており、台車 も台 枠 内 にはまり込 む形 で装備 されるものとなっている。台 枠 長 は試作 機 では13500 mmであったが、11107-11155号機 では13600 mm、11156号機 以降 では運転 室 の延長 と端 梁 の連結 器 取付 部 構造 強化 のため14410 mmとなっているが、台車 中心 間 距離 はいずれも同一 の7900 mmで台 枠 端 部 のみが延長 されている。また、端 梁 下部 にはスカートが取付 けられているほか、車 端 部 台 枠 内 には砂 箱 が設置 されている。車体 は鋼 製 で外 板 は正面 は3 mm、側面 は2.5 mm、屋根 は2 mm厚 の鋼板 で構成 され、長 さ10200 mmの機器 室 部 の屋根 は機器 積降 ろしを考慮 して取 外 式 となっている。機器 室内 はZ形 に通路 が配置 され、中央 を低 床 として主 変圧 器 とタップ切 換 装置 、変圧 器用 油 ポンブ等 を搭載 し、台車 上部 を高床 として主 電動 機 用 送風 機 、各種 接触 器 等 を設置 している。運転 室 は11101-11155号機 は奥行 1780 mm、11156号機 以降 では拡大 されて2035 mmとなっており、反 運転 席 側 にのみ乗務 員 室 扉 がある構造 で、ドイツなどで一般 的 な円形 のハンドル式 のマスターコントローラーではなく、Ae8/14 11801、11851号機 で試行 された運転 席 左側 の空気 ブレーキ関係 のレバーと右側 の電気 関係 のレバー式 のマスターコントローラーにより操作 を行 う方式 を本格 的 に採用 しており、その後 のスイス国鉄 の標準 的 な配置 となっている。運転 席 横 および乗務 員 室 扉 の窓 は下落 し式 で、11302号機 以降 は乗務 員 に室 扉 の前部 に小 窓 と電動 式 のバックミラーを設置 している。運転 台 はデスクタイプで、運転 席 左側 に縦 軸 式 の逆転 ハンドル、マスターコントローラーハンドル等 が、右側 にFV4b自動 ブレーキ弁 、FD1単独 ブレーキ弁 が設置 され、正面 がスイッチおよび表示 灯 盤 となっており、その前方 に2面 の計器 盤 が設置 されて正面 のものに空気圧 関連 、右側 に電流 関連 のメーターが配置 され、計器 盤 の左側 に速度 計 が配置 されている。なお、11299号機 以降 は機器 配置 が一部 変更 となり、運転 席 正面 の計器 盤 が3面 となり、左側 に空気圧 関連 、右側 に電流 関連 のメーターが配置 され、正面 に横 軸 式 の速度 計 と表示 灯 類 が配置 されるものとなっている。
塗装 [編集 ]
試作 機 の塗装 はAe610形 の後期 形 と同一 のもので、車体 は濃緑 色 をベースとして、正面 中央 にスイス国旗 のエンブレムが設置 され、側面 中央 下部 には「SBB」の、右側 には「CFF」もしくは「FFS」の、側面 中央 と正面 エンブレム下 には機 番 の切抜 文字 が設置 されている。なお、正面 下部 のステップ部 に白 帯 が入 り、屋根 上 機器 および屋根 は銀色 もしくはグレー、床下 機器 と台車 はダークグレーである。- 11107
号機 以降 の量産 機 は正面 下部 ステップ部 からの白 帯 が車体 全 周 に入 り、その下 の車体 裾 部 がグレーとなるものに変更 されており、試作 機 も1966年 には同様 の塗装 に変更 されている。 - 1984
年 製 の11377号機 以降 はそれまでの濃緑 色 ベースの塗装 から赤 ベースのものに変更 となり、それまでの濃緑 色 機体 も1986年 の11112号機 などを手始 めにR3と呼 ばれる大 規模 検査 /修繕 時 を中心 に順次 赤 系 の車体 に変更 が進 んでいる。なお、この塗装 は従来 の濃緑 色 が赤 となった以外 の紋章 や切抜 文字 の設置 は同一 のものとなっているほか、塗装 変更 のペースは遅 く、2010年 時点 でも3機 程度 が濃緑 色 ベースの塗装 のままとなっている。 - スイス
国鉄 の貨物 輸送 部門 であるSBB-Cargoの所属 となった機体 のうち、SBB-Cargo仕様 の塗装 変更 がなされた機体 は、スイス国鉄 時代 の赤色 塗装 をベースに、赤色 部 裾 の白 帯 がなくなるとともに側面 機械 室 部分 が青 となって「Cargo」のレタリングが大 きく入 り、その横 にSBB-Cargoのロゴが入 れられている。また、SBB-Cargo塗装 機 は全 機 がUIC方式 の機 番 となっており、正面 中央 下部 と側面 下部 左側 に機 番 が入 れられているほか、切抜 文字 類 は撤去 されている。なお、こちらも塗装 変更 のペースは遅 く、2009年 時点 で貨物 会社 所属 機 のうち90機 以上 が赤 塗装 のままとなっている。 - このほかの
特別 塗装 機 として、11181号機 が「Bourret」(1983-1985年 )および「Zugkraft Aargau」(1999年 -2005年 )、11288号機 がスイスの旅行 代理 店 の広告 機 である「Kuoni」(1998年 -)、11238号機 がスイス鉄道 労働 者 組合 75周年 記念 塗装 機 である「SEV Schweizer Eisenbahner-Verband」(1994年 -1995年 )、11276号機 がSBBカーゴの広告 塗装 機 である「SBB CFF FFS Cargo - We go logistics」(1999年 -2002年 )、11322号機 が「2X150=222?」(1999-2002年 )の塗装 となり運行 されていたほか、2009年 からは11320号機 が新 しい制御 貨車 による貨物 列車 のシャトルトレインを運行 する「Interregio Cargo」塗装 となり運行 されている。
TEE塗装 [編集 ]
- 1957
年 から運行 されたTEEの専用 機 として、11158-11161、11249-11253号機 の9機 が赤 とクリーム色 からなるTEE標準 色 で1969年 および1972年 に製造 され、同様 にTEE塗装 に変更 されたRe4/4I 10033、10034、10046、10050号機 の4機 とともに運行 されている。 車体 は下 半 部 を赤 、上 半 部 をクリーム色 、正面 ステップ部 を白 としたもので、紋章 、切抜 文字 類 は基本 的 には標準 塗装 機 と同様 であるが、赤 とクリーム色 の塗 分 位置 との関連 で正面 のスイス国旗 の紋章 が標準 塗装 機 より上方 へ、側面 の「SBB」、「CFF」もしくは「FFS」の切抜 文字 が下方 へ設置 されている。- その
後 のTEEのインターシティへの移行 に伴 い、TEE塗装 機 も標準 塗装 へ変更 されることとなり、11158-11161号機 が1981-1982年 に濃緑 色 塗装 へ、11249-11253号機 が1993年 -1994年 に赤 塗装 へ変更 され、車体 の紋章 および切抜 文字 の位置 も従来 機 同様 に変更 されている。
スイスエクスプレス塗装 [編集 ]
- 1975
年 から運行 されたEW III系 客車 によるスイス国内 の急行 列車 であるスイスエクスプレス専用 の牽引 機 として、1972-1975年 に11103、11106、11108、11109、11112、11113、11133、11141号機 の計 8機 が自動 連結 器 取付 改造 を実施 するとともにEW III系 と同一 の塗装 に変更 されている。 車体 はライトグレーをベースに車体 下 半 部 と窓 周 りをオレンジ色 としたもので、正面 にはスイス国旗 のエンブレムの代 わりにスイス国旗 の十字 と矢印 を組合 わせたスイス国鉄 の紋章 が設置 され、側面 の「SBB」、「CFF」もしくは「FFS」の切抜 文字 を撤去 して改 めてオレンジ色 部分 に「SBB」、「CFF」および「FFS」の三 か国 後 のロゴが入 れられるものとなっている。- 8
機 は1982年 のスイスエクスプレスのインターシティへの代替 後 もスイスエクスプレス塗装 のまま運行 されていたが、1983年 -2009年 にかけて11112、11113、11133、11141号機 が赤 塗装 へ変更 され、11103、11106号機 は後述 するBLS AGへの譲渡 に伴 いBLS塗装 へ変更 されている。なお、赤 塗装 に変更 された機体 のうち11112号機 以外 の機体 の正面 の紋章 はスイス国鉄 の紋章 のままとなっているほか、11108、11109号機 は現在 でもスイスエクスプレス塗装 のままとなっている。
走行 機器 [編集 ]
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/97/SBB_Historic_-_F_112_00068_30_-_Re_4-4_II_Drehgestell_ausgebaut_bei_11143_eingebaut_bei_11117.tif/lossy-page1-200px-SBB_Historic_-_F_112_00068_30_-_Re_4-4_II_Drehgestell_ausgebaut_bei_11143_eingebaut_bei_11117.tif.jpg)
本 機 はMFO製 の交流 整流 子 電動 機 を4台 搭載 し、試作 機 の11101-11106号機 は1時 間 定 格 出力 4010 kW、牽引 力 144.1 kN、最大 牽引 力 254.8 kN、量産 機 の11107号機 以降 は1時 間 定 格 出力 4650 kW、牽引 力 167.4 kN、最大 牽引 力 255.0 kNの性能 を発揮 する。冷却 は台車 毎 に設 けられたファンによる強制 通風 式 で、冷却 風 は車体 肩 部 のルーバーから吸気 口 から吸入 され、主 変圧 器用 油 冷却 器 を経由 して主 電動 機 へ導 かれる。主 電動 機 は試作 機 はTyp 10 HW 895、量産 機 はTyp 10 HW 895で、軸 出力 はそれぞれ1時 間 定 格 出力 1030、1195 kW、連続 定 格 955 kW、1113 kWで定 格 電圧 は500および525 V、最大 電流 はいずれも3400 Aとなっており、冷却 風 量 は2.5 m3/s、絶縁 は量産 機 の回転子 のみH種 絶縁 、固定 子 と試作 機 の回転子 はF種 絶縁 、重量 3900 kgで製作 されている。台車 は軸 距2800 mm、車輪 径 1260 mm(新品 時 )の鋼板 溶接 組立 式 台車 で、曲線 通過 性能 の確保 を念頭 に置 いて設計 されており、前後 の台車 をリンクで接続 し、曲線 区間 での台車 変位 を均等 なものにしてレールとの横 圧 を減 らす方式 としているほか、軸 箱 内 の軸受 部 で10 mmの各 軸 とも2×10 mmの横 動 量 を設 けている。また、Ae610形 では台車 軸 距を短縮 するため主 電動 機 を動輪 のほぼ直上 に装荷 していたが、本 形式 では台車 枠 を端 梁 と側 梁 のみとして中 梁 を省略 した上 から見 てロの字 型 の構成 とし、搭載 する前後 2台 の主 電動 機 を直接 連結 し、それを台車 前後 の端 梁 に装荷 する方式 として低 重心 化 と軸 距の短縮 を両立 しており、結果 として定 格 出力 が半分 以下 のRe410形 の台車 よりも軸 距を200 mm短 い2800 mmとしている。軸 箱 支持 方式 は円筒 案内 式 で軸 箱 ベアリングはSKF製 のコロ軸受 Typ 235548と軸 端 部 の玉 軸受 Typ 6040 MA/C3の組合 せ、軸 ばねはコイルばねとしているほか、枕 ばねは試作 機 ではゴムブロックであったが、量産 機 からは3重 のコイルばねに変更 となり、試作 機 も後 にコイルばねに改造 されている。牽引 力 伝達 は低 引張 棒 方式 で、台 枠 端 梁 と車 端 側 主 電動 機 下部 間 、車体 中央 側 主 電動 機 下部 と台 枠 横 梁間 にそれぞれの中央 1本 ずつの引張 棒 で連結 しており、台車 は無心 皿 構造 である。主 電動 機 および歯車 箱 は台車 装荷 となっており、クイル式 の一種 であるBBC製 のスプリングドライブ式 駆動 装置 で動力 が伝達 され、歯車 比 は33:87=2.636となっている。このほか、基礎 ブレーキ装置 は両 抱 式 の踏面ブレーキで、ブレーキシリンダは各 台車 2基 ずつ台車 端 梁 下部 に設置 されているほか、両 端 動輪 に砂 撒 き装置 が装備 されている。
電気 機器 [編集 ]
制御 方式 はTyp NO 32/4タップ切 換 装置 による高 圧 タップ切 換 制御 で、制御 段数 はそれぞれ力行 32段 、回生 ブレーキ23段 、主 電動 機 は4台 永久 並列 接続 である。主 変圧 器 は油 冷 式 のTyp TUDB xzラジアル積層 コアトランスで入力 15 kV、出力 は走行 用 はタップ切 換 により19 - 550 V、列車 暖房 用 1046 V(定 格 1000 V)、補 機 駆動 用 252 V(定 格 240 V)で容量 は走行 用 が4000 kVA、列車 暖房 用 500 kVA、補 機 駆動 用 80 kVA、重量 は冷却 油 を含 めて約 12500 kgである。- ブレーキ
装置 は電気 ブレーキとしてタップ切 換 装置 による回生 ブレーキを装備 するほか、空気 ブレーキ、手 ブレーキを装備 しており、空気 ブレーキ関係 の機器 は機器 室内 中央 の主 変圧 器 付近 に設置 されており、容量 2520 L/minの電動 空気 圧縮 機 1台 を搭載 し、空気 タンクを台 枠 中央 下部 に搭載 して元 空気 溜 容量 計 900 Lを確保 している。 - そのほか、パンタグラフは11101-11155
号機 はBBC製 のTyp 350/2菱形 を1基 、11156号機 以降 は同 じくBBC製 のTyp ESa 06-2500を2基 、主 開閉 器 はTyp DBTF 20i200空気 遮断 器 をそれぞれ屋根 上 に搭載 し、補 機 類 は定 格 出力 22 kWの主 電動 機 送風 機 2台 、定 格 出力 2.8 kWのオイルポンプ1台 、蓄電池 充電 用 のコンバーターなどを機器 室内 に、36 Vの蓄電池 を床下 に搭載 している。 電気 連結 器 は列車 暖房 引通用 のものを正面 端 梁 右 下部 に、重 連 総括 制御 用 で42芯 のTyp STK 42 36を正面 端 梁 下部 中央 左側 に設置 されており、重 連 総括 制御 装置 としてはSystem IIIdを搭載 し、以下 の各 動力 車 と重 連 総括 制御 および制御 客車 からの遠隔 制御 を可能 としている。
主要 諸 元 [編集 ]
軌間 :1435 mm電気 方式 :AC15 kV・16.7 Hz架空 電車 線 方式 最大 寸法 :(下表 参照 )軸 距:2800 mm自重 :80 t走行 装置 定 格 出力 試作 機 :3700 kW(連続 定 格 、105 km/hにおいて)、4010 kW(1時 間 定 格 、100 km/hにおいて)量産 機 :4360 kW(連続 定 格 、105 km/hにおいて)、4650 kW(1時 間 定 格 、100 km/hにおいて)
定 格 牽引 力 試作 機 :127.4 kN(連続 定 格 、105 km/hにおいて)、144.1 kN(1時 間 定 格 、100 km/hにおいて)、254.8 kN(最大 )量産 機 :149.4 kN(連続 定 格 、105 km/hにおいて)、167.2 kN(1時 間 定 格 、100 km/hにおいて)、254.8 kN(最大 )
牽引 トン数 (量産 機 ):2000 t(平坦 )、500 t(26パーミル)、250 t(50パーミル)最高 速度 :140 km/h- ブレーキ
装置 :回生 ブレーキ、空気 ブレーキ、手 ブレーキ
/ / |
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11101-11106 | ピン・リンク |
7900 mm | 3800 mm /4460 mm /1780 mm |
13500 mm | 650 mm | 14800 mm | ||
11103、11106 | 14410 mm | 705 mm | 16030 mm | |||||
ピン・リンク |
15520 mm | |||||||
1 |
11107-11155 | ピン・リンク |
13600 mm | 650 mm | 14900 mm | |||
11108、109、112、 113、133、141、155 |
14410 mm | 705 mm | 16030 mm | |||||
ピン・リンク |
15520 mm | |||||||
2 |
11156 - 11219 11236 - 11238 |
ピン・リンク |
3805 mm /4415 mm /2035 mm |
650 mm | 15410 mm | |||
11157、166、169 | 705 mm | 16030 mm | ||||||
ピン・リンク |
15520 mm | 11157 | ||||||
2 |
11220 - 11235 11239 - 11254 |
ピン・リンク |
700 mm | 15510 mm | ||||
11255 - 11349 11371 - 11397 |
705 mm | 15520 mm |
改造 [編集 ]
- 1990
年代 より、入 換 時 の作業 員 の安全 確保 のため、正面 右側 のバッファの横 と上 にステップを設置 し、前面 に手 すりを設置 する改造 がスイス国鉄 のほぼ全 機 を対象 になされており、Re420形 についても全 機 完了 している。 駅 発車 時 の後方 確認 用 バックミラーを製造 当初 から設置 なかった11302号機 以前 の機体 について、運転 室 乗降 扉 窓 に電動 式 のバックミラー設置 する工事 が順次 実施 されている。正面 の左右 正面 窓 間 の前 照 灯 下部 に重 連 時 および旅客 列車 牽引 時 等 に使用 する放送 用 の電気 連結 器 が設置 されている。菱 型 のパンタグラフで製造 された11155号機 までの機体 のうち、一部 についてはシングルアーム式 へ換 装 されており、2009年 時点 では11109、11114、11140、11141、11143、11145号機 の6機 がシングルアーム式 1基 搭載 となっている。- チューリッヒからオーストリアのブレゲンツおよびドイツ
国内 リンダウまで乗 り入 れるユーロシティの牽引 用 として、1980年代 半 ばに片側 の集 電 装置 をドイツおよびオーストリア対応 の舟 体 幅 の広 いものへ交換 する改造 がRe4/4II 11196-11201号機 を対象 に行 われた。その後 1988年 には11201号機 が復元 されて新 たに11195号機 が改造 され、さらに2005年 には11199、11200号機 も通常 の集 電 装置 に復元 されており、現在 では11195-11198号機 と後述 するSBBカーゴの本格 的 ドイツ乗入 対応 改造 機 のRe421形 がこれらの運行 に使用 されている。 - 11349
号機 までの機体 の正面 下部 左右 の前 照 灯 は1980年代 から11371号機 以降 と同様 の角 型 のものに交換 されているほか、2010年 には11229号機 にLED式 の前 照 灯 を設置 する改造 が行 われており、従来 の3箇所 の前 照 灯 を中央 上 のものは丸 型 の、下部 左右 のものは角 型 のケースに丸 型 の前 照 灯 と標識 灯 が並 ぶものに変更 している。 - バーゼルSBB
駅 の入 換 、車両 洗浄 用 として従来 はAe4/7形 、その後 RBe4/4形 が使用 されていたが、0 - 40 km/hの低速 用 の速度 センサを装備 した11101、11120号機 がそれぞれ2006、2007年 から使用 されている。
自動 連結 器 設置 [編集 ]
- スイスエクスプレスでは、
終端 駅 での機関 車 付替 え時間 の短縮 を目的 として、旧 ソ連 で使用 されるSA3自動 連結 器 をベースに空気 管 とオプションで電気 回路 の連結 を可能 としたUIC式 のAK69e自動 連結 器 [18]を採用 することとなり、試作 として一 次 量産 機 のRe4/4II 11155号機 に必要 な対応 する改造 を実施 の上 、自動 連結 器 を設置 している。なお、11155号機 は実際 にはスイスエクスプレス塗装 には変更 されず、緑色 塗装 のままとされていた。 試作 機 および1次 量産 機 では大型 化 した連結 器 に対応 するため台 枠 端 梁 を前方 へ片側 255 mmずつ延長 するとともに、通常 全長 650 mmの緩衝 器 を基部 を延長 して705 mmとしており、通常 機 では台 枠 端 梁 が車体 前面 より若干 後方 へ下 がっているものが、改造 機 は車体 前面 より台 枠 端 梁 が張 り出 す形態 となっているのが特徴 である。この台 枠 端 梁 の延長 と大型 の連結 器 の設置 により、通常 試作 機 では全長 14800 mm、台 枠 長 13500 mm、1次 量産 機 では全長 14900 mm、台 枠 長 13600 mmである最大 寸法 が全長 16030 mm、連結 面 間 長 15570 mm、台 枠 長 14110 mmとなっている。運転 室 延長 型 である2次 量産 機 以降 では台 枠 を延長 改造 しなくても緩衝 器 基部 の延長 のみで自動 連結 器 の設置 が可能 で、通常 全長 15410 mmである最大 寸法 が、改造 時 には全長 16030 mm、連結 面 間 長 15570 mmとなるほか、Re4/4II 11220号機 以降 は連結 器 のフック取付 部 に自動 連結 器 を取付 けられるよう準備 工事 がなされ、基部 を延長 した緩衝 器 が予 め設置 されている。- スイスエクスプレスの
運行 に当 たっては試作 機 の11103、11106号機 と、一 次 量産 機 の11108、11109、11112、11113、11133、11141号機 の計 8機 が塗装 変更 および自動 連結 器 搭載 改造 を実施 しているが、1982年 のスイスエクスプレスの運行 終了 、インターシティへの置換 えに伴 って順次 通常 のフック・リング式 の連結 器 に改造 されているが、延長 された台 枠 と緩衝 器 基部 はそのままとされ、全長 が15520 mmとなっている。 - その
後 1973年 から1981年 にかけてゴッタルド線 での重 連 運用 の効率 化 を目的 として11155号機 と11166号機 、11157と11274号機 の組合 せで片側 を自動 連結 器 化 して運用 試験 が行 われ、実用 化 はされずに原形 に戻 されているが、11157号機 のみ緩衝 器 基部 の延長 が片側 のみとなっており、復元 後 の全長 が15465 mmとなっている。
運転 室 空調 /気密 改良 [編集 ]
- 2000
年代 に入 り、乗務 員 の作業 環境 向上 を目的 として運転 室 に空調 装置 を搭載 することとなり、まず2003年 に試作 として11218、11160、11162、11242号機 とRe4/4III 11368号機 の4機 に運転 室 左側 後方 の機器 室内 に空調 ユニットを追 設 する改造 を実施 している。設置 時 に車体 が濃緑 色 であった機体 も増設 した空調 機 は赤色 塗装 となっており、"Test Klima-Anlage"(空調 試験 )のロゴが入 れられていたが、後 に量産 仕様 に再度 改造 されている。 - その
後 本格 的 な改造 が順次 進 められ、空調 機 が試作 機 より若干 小型 ものとなり、運転 室 側面 窓 および乗務 員 室 乗降 扉 窓 を気密 性 の高 いものに変更 する改造 も合 わせて実施 されており、濃緑 色 塗装 のまま残 る機体 には車体 色 と同 じ空調 機 が設置 されている。改造 は2006年 までに100機 以上 に実施 されるペースで進 められ、現在 ではほぼ全 機 が装備 しているが、後述 のRe421形 については車体 内 の設置 スペースとドイツ国内 の認可 の関係 で当面 は改造 が実施 されない予定 となっている。
無線 操縦 装置 設置 [編集 ]
- 26パーミルの
勾配 が続 くゴッタルド峠 では古 くから特 に貨物 列車 は重 連 で牽引 されていたが、スイス国鉄 では新形 のRe460形 で貨物 列車 牽引 用 に導入 した機体 に対 して、後 補 機 での使用 を目的 に、アメリカ等 で実績 のある無線 操縦 装置 を導入 することとなった。この無線 操縦 装置 は理論 的 には機関 士 が16機 のRe460形 を制御 できるもので、1996年 にRe460 096-118号機 の計 24機 がこれを搭載 して通称 Ref460形 と呼 ばれている。このほか、Re6/6形 約 30機 およびRe4/4II 11156-11189(除 11172、11181)号機 にもRef460形 を制御 するための送信 専用 の無線 制御 装置 を搭載 され、それぞれ通称 Ref6/6形 およびRef4/4II形 とも呼 ばれている。 - Re460
形 は1999年 にスイス国鉄 が旅客 と貨物 、インフラ部門 に分離 した際 に000-078号機 が旅客 会社 に、079-118号機 が貨物 会社 の所属 になったが、後 に全 機 が旅客 会社 の所属 となったため、現在 では貨物 列車 の牽引 には使用 されず、無線 操縦 装置 も使用 されていない。
ETCS設置 [編集 ]
欧州 の統一 信号 システムとして1990年代 前半 から開発 が進 められていたETCS[19]の導入 が進 められており、まずETCS Level 1が11156-11192(除 11172、11181)号機 、Re421形 に搭載 されている。- その
後 2002年 にZofingen-Sempach間 で欧州 でも最初 のETCS Level 2の実用 試験 が実施 されることに併 せて11265-11298(除 11282)号機 に同 システムが搭載 され、その後 2004年 にマットシュテッテン-ロートリスト新 線 およびゾロトゥルン–ヴァンツヴィル改良 線 、2007年 開業 のレッチュベルクベーストンネルのETCS Level 2化 に対応 するため、11240、11320-11349(除 11323)号機 にも同 システムが搭載 されている。ETCS Level 1搭載 機 は速度 計 等 が1画面 の液晶 表示 のもの、Level 2搭載 機 は2画面 表示 となるなどの運転 台 の対応 工事 が実施 され、乗務 員 室 扉 に白色 で逆 三角形 のマークが入 れられている。
Re421形 [編集 ]
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b2/Re_4-4_II_%2B_Re_421_%2B_Zrh_HB.jpg/200px-Re_4-4_II_%2B_Re_421_%2B_Zrh_HB.jpg)
- スイス
国鉄 の貨物 列車 運行 部門 であるSBBカーゴは欧州 鉄道 におけるオープンアクセス化 の進行 により、ドイツおよびオーストリア国内 での貨物 列車 運行 も行 っており、ドイツ国内 を担当 するSBBカーゴ・ドイツはドイツ国内 ではDBシェンカーに次 ぐ鉄道 貨物 輸送 会社 となっている。このため、SBBカーゴが保有 するRe420形 も一部 をドイツ国内 乗入 用 に改造 することとなり、2002年 -2004年 にRe420形 の最終 シリーズである11371-11397号機 のうち、事故 廃車 となった11382号機 を除 く26機 を改造 したものがRe421 371...397号機 である。 - ドイツ
国内 とスイス国内 の電化 方式 は同 じ交流 15 kV・16.7Hz [20]であるが、スイス国内 ではトンネル断面 を小 さくするため集 電 装置 の舟 体 幅 を1450 mmに抑 えているのに対 し、ドイツ国内 では舟 体 幅 1950 mmに合 わせて地上 設備 が設置 されているため、前 位 側 の集 電 装置 を標準 のBBC製 Typ ESa 06-2500からドイツ対応 のTyp WBL 85シングルアーム式 パンタグラフに交換 している。なお、374、385、389、390号機 は当初 ドイツ国内 対応 の集 電 装置 の搭載 が間 に合 わず、スイス国内 専用 機 として運行 されていた。 信号 装置 と無線 装置 はドイツ国内 対応 のものを追 設 しており、スイス国内 用 に加 えて信号 装置 はPZBおよびLZB、無線 装置 はTyp AEG ZFM21を搭載 している。- このほか、
全 機 がSBB-Cargo塗装 となり、最高 速度 がドイツ国内 では120 km/hに抑 えられているほか、ドイツ国内 の車両 限界 に対応 するため、正面 窓 下部 の手摺 が通常 側面 まで回 り込 む形状 のものを正面 窓 下部 のみに、側面 の乗務 員 室 乗降 扉 の手摺 も張 出 寸法 の小 さい平板 形状 のものにそれぞれ変更 しているほか、運転 室 側面 のバックミラーはドイツ国内 では動作 しないような回路 とされ、正面 下部 のスカートも左右 下部 の形状 を変更 して小型 化 されたものとなっている。
運行 [編集 ]
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/18/Re442_portrait.jpg/200px-Re442_portrait.jpg)
製造 後 はスイス国内 の多 くの路線 で旅客 列車 、貨物 列車 双方 の牽引 に使用 されている。- ゴッタルドルートやレッチュベルク・シンプロンルートを
越 える貨物 列車 、旅客 列車 では26パーミル区間 の500 t列車 を単機 で、通称 Re10/10と呼 ばれるRe620形 との重 連 では1400 tの列車 を牽引 している。 - 1957
年 から当時 の西 ヨーロッパで運行 された全 1等 車 からなる国際 列車 であるTEEの牽引 用 の機体 として、11158-11161、11249-11253号機 の9機 が赤 とクリーム色 からなるTEE標準 色 で製造 され、Re4/4I形 の10033、10034、10046、10050の4機 とともに専用 機 として運行 されている。主 な牽引 列車 は以下 の通 り。 - 1974
年 のダイヤ改正 により、スイスエクスプレスと呼 ばれる都市 間 急行 列車 の運行 が開始 され、この専用 機 として自動 連結 器 を装備 した11103、11106、11108、11109、11112、11113、11133、11141号機 の計 8機 が同 じく自動 連結 器 を装備 した専用 客車 であるEW III系 とが用意 された。運行 区間 はジュネーヴ - ローザンヌ - ベルン - チューリッヒ - ザンクト・ガレン( - ロールシャッハ)で、列車 の基本 編成 はRe420形 -1等 /荷物 合 造 車 -1等 車 5両 -食堂 車 -2等 車 7両 のものが6編成 用意 されていた。スイスエクスプレスは1982年 のダイヤ改正 まで運行 され、その後 はインターシティに置 き換 えられている。 - 1990
年 頃 の所属 機関 区 は以下 の通 りであった。 - スイス
国鉄 は1999年 9月1日 に旅客 部門 から貨物 部門 であるSBBカーゴが分離 し、Re420形 も両 部門 に振 り分 けられているが、運用 上 混用 されることもある。分離 当初 の両 部門 の所属 機 は以下 の通 り。旅客 部門 :11101-155、181、191-270、299-304貨物 部門 :11156-190(除 172I、181)、11271–298(除 282)、305–349(除 323)、11371–397
- その
後 Re460形 の旅客 部門 への全 機 移行 や貨物 部門 への新形 機 Re482、Re474、Re484形 の配備 などによって両 部門 間 での移動 があり、現在 の両 部門 の所属 機 は以下 の通 りとなっている。また、現在 ではRe420形 はRe620形 とともに機関 区 固有 の所属 機 を設定 せず、共通 で運用 されている。旅客 部門 :11101-159(除 102-107、110-113、117、119、123、137、142)、161、164、172II、181、191-230、299-304貨物 部門 :420 160-190(除 161、164、172II、181)、231-298(除 282)、305-349(除 312、323)
- ドイツ
乗入 対応 のRe421形 は、全 機 がバーゼルの配置 となっており、ドイツ国内 乗入 の貨物 列車 の運行 で使用 されてフライブルク、マンハイム、ザールまで乗 り入 れるほか、4機 がチューリッヒ中央 駅 からミュンヘン間 のユーロシティのドイツ国内 リンダウ間 までのほか、インターシティおよびインターレギオ列車 の牽引 にも、同 じくドイツ国内 乗入 用 の集 電 装置 を設置 したRe4/4II 11195-11198号機 とともに使用 されている。 - チューリッヒでは
他 形式 とともにSバーン列車 の牽引 用 としても使用 され、EW I系 、EW II系 客車 に自動 扉 化 などの改造 を実施 したSバーン用 車 を牽引 するほか、1990年 頃 にはSバーンの2階 建 通勤 客車 とRe450形 からなるDPZ[21]の機関 車 の製造 が遅 れたため、DPZ用 の2階 建 客車 の牽引 にも使用 されている。また、DPZの低 床 式 2階 建 客車 の組込 みにより置換 えられる113両 の従来 の2階 建 客車 をRe420形 が牽引 する列車 としてSバーンで運行 することとなり、2015年 までに16編成 が用意 される予定 である。 - グラウビュンデン
州 に路線 を持 つスイス最大 級 の私鉄 であるレーティッシュ鉄道 は軌間 1000 mm、電化 方式 交流 11 kV・16.7Hz の路線 であるが、このうちクール - ドマ/エムス間 6.28 kmは1959年 から複線 のうち片側 を1435 mmとの三 線 軌条 として沿線 の工場 の専用 線 への貨物 列車 がスイス国鉄 から乗入 れており、Re420形 もこれに使用 されている。なお、架線 電圧 が11 kVと低 いものとなっているが本 形式 はそのまま乗入 れている。 - なお、Re420
形 の列車 牽引 トン数 および類似 の80 t 4軸 機 である、Re420形 の低 ギア比 貨物 用 機 Re430形 とBLS AGのRe425形 との比較 は以下 の通 り。
0パーミル | 10パーミル | 16パーミル | 20パーミル | 26パーミル | 35パーミル | 38パーミル | 45パーミル | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Re420 |
2000 t | 1180 t | 780 t | 650 t | 500 t | 365 t | 330 t | 240 t |
( |
2000 t | 1230 t | 870 t | 730 t | 580 t | 400 t | 365 t | 290 t |
( |
2000 t | 1470 t | 1020 t | 840 t | 650 t | 440 t | 400 t | |
( |
2000 t | 1680 t | 1300 t | 980 t | 900 t | 740 t |
廃車 ・譲渡 [編集 ]
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/86/Blsre420-503.jpg/200px-Blsre420-503.jpg)
- Re420
形 は古 い機体 で製造 後 40年 を超 えているが、現在 でもスイス国鉄 の主力 機種 の一 つであり、事故 等 による6機 および後述 のBLSレッチュベルク鉄道 に譲渡 された12機 が廃車 となったのみとなっている。 事故 により廃車 となった機体 の機 番 および廃車 年 は以下 の通 り- Re4/4II 11113 - 2004
年 - Re4/4II 11172I - 1978
年 - Re4/4II 11282 - 1975
年 - Re4/4II 11312 - 1985
年 - Re4/4II 11323 - 2005
年 - Re4/4II 11382 - 2002
年
- Re4/4II 11113 - 2004
- なお、11141
号機 は2007年 10月 から運行 を外 れて廃車 が検討 され、ローザンヌで定置 の暖房 電源 供給 機 として使用 されていたが、2009年 に運行 に戻 っている。
BLS AG Re420.5形 [編集 ]
- アルプス
横断 ルールとしてゴッタルドルートと並 ぶレッチュベルク-シンプロンルートのうち、レッチュベルク峠 越 えの区間 はスイス最大 級 の私鉄 で、現在 はBLS AGとなっているベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道 およびその後 身 のBLSレッチュベルク鉄道 [22]が所有 するルートであるが、2004年 12月のダイヤ改正 にあわせてスイス国鉄 とBLSレッチュベルク鉄道 で列車 運行 の整理 がなされ、長距離 列車 についてはBLSレッチュベルク鉄道 区間 においてもスイス国鉄 が担当 し、BLSレッチュベルク鉄道 の区間 列車 とスイス国鉄 区間 を含 むベルン近郊 のSバーンについてはBLSレッチュベルク鉄道 が運行 を担当 することとなった。これにともない、両 鉄道 間 で一部 機材 の交換 が行 われることとなり、BLSレッチュベルク鉄道 が所有 していた長距離 列車 用 のEW IV系 客車 35両 がスイス国鉄 へ、スイスエクスプレス用 から区間 列車 用 に転用 されていたスイス国鉄 のEW III系 客車 57両 [23]がBLSレッチュベルク鉄道 へ譲渡 されることとなった。 - しかし、EW III
系 客車 の重 連 総括 制御 装置 はスイス国鉄 標準 で42芯 のSystem IIId[24]であったが、BLSレッチュベルク鉄道 ではRe425形 などにSystem IIIdと互換 性 のない61芯 のSystem BBCを使用 しており、機関 車 不足 の状況 でもあったため、スイス国鉄 からRe420形 を購入 してEW III系 によるシャトルトレインの牽引 用 として使用 することとなり、形式 名 はRe420形 のまま500番台 の機 番 に変更 して通称 Re420.5形 と呼 ばれる機体 を計 12機 導入 している。 - 2004
年 12月にはRe420形 の初期 製造 機体 6機 がR3整備 、修繕 を実施 した上 でBLSレッチュベルク鉄道 へ譲渡 されている。これに続 き2005年 12月にはベルンSバーンの牽引 用 としてさらに6機 が譲渡 されている。譲渡 にあたっては当初 からBLSレッチュベルク鉄道 塗装 となっていた501号機 を除 き、オリジナルのスイス国鉄 濃緑 色 、赤 もしくはスイスエクスプレス塗装 のまま、正面 のスイス国旗 もしくはスイス国鉄 の紋章 、「SBB」「CFF」「FFS」および機 番 の切抜 文字 が撤去 され、正面 下部 中央 には機 番 が、側面 中央 下部 にはBLSレッチュベルク鉄道 のロゴと機 番 が入 るものにまず変更 されている。 - その
後 501-506号機 については順次 本格 的 な塗装 変更 が実施 され、ライトグレーをベースに車体 裾 部 に青 帯 が入 り、正面 下部 を黄 緑色 、正面 窓 周 りを青 、側面 窓 周 りを黒 として、正面 下部 中央 と側面 左側 にBLSレッチュベルク鉄道 のロゴマークを、側面 右 下部 に形式 名 と機 番 を、正面 右側 窓 下 に機 番 を入 れたものとなっている。なお、その後 のBLS AGの発足 に伴 い、正面 および側面 のロゴが新 しいBLS AGのマークとロゴに変更 されているが、507-512号機 についてはこのBLS塗装 には変更 されていない。 - なお、501
号機 となった旧 11110号機 のみはBLSレッチュベルク鉄道 への譲渡 に先立 つ2004年 7月 には改 番 とBLS塗装 への変更 されているほか、菱 型 パンタグラフのまま譲渡 された502、505、508、511号機 についてもシングルアーム式 パンタグラフへの交換 が進 められている。 譲渡 前後 の機 番 、譲渡 年月 は以下 の通 り
- BLS AGでは
主 にEW III系 によるシャトルトレインを牽引 してベルンSバーンのS5系統 であるベルン - ヌーシャテル間 のレギオエクスプレスと、ベルンSバーン区間 、シュピーツ付近 のローカル区間 で客車 列車 の牽引 で運行 されるほか、レッチュベルクベーストンネルを除 く全線 で主 に旅客 列車 を牽引 している。なおEW III系 客車 によるシャトルトレインはベルン - ルツェルン間 でも運行 されているが、こちらは主 にRe465形 が牽引 をしているほか、区間 列車 のシャトルトレイン化 用 として、2006年 にSystem IIIdを装備 するスイス国鉄 のEW II系 客車 の2等 /荷物 制御 客車 5両 がBLSレッチュベルク鉄道 へ譲渡 されて、Re420.5形 牽引 の列車 で使用 されている。 - Sバーン
用 のRABe525形 電車 (通称 NINA)や区間 列車 用 のRe535形 電車 (通称 Lötschberger)の増 備 により余剰 となった507-512号機 が2009年 終 わり頃 に運用 を外 れ、510号機 が2010年 2月 に廃車 となっている。
同型 機 [編集 ]
Re420
ミッテルトゥールガウ鉄道 Re4/4II形 [編集 ]
- Re4/4II 21
号機 は1969年 製 で、集 電 装置 2基 搭載 、運転 室 延長 型 で自動 連結 器 設置 準備 のない、スイス国鉄 の11156-11219、11239-11254号機 と同 タイプであり、運転 室 の反 運転 室 側 にバックミラーを設置 しているほかは塗装 および標記 類 のみ異 なるものとなっている。車体 は濃緑 色 をベースに車体 上端 部 と腰部 をクリーム色 としたもので、正面 中央 にはトゥールガウ州 の紋章 を、その下部 に"21"の切抜 文字 を設置 し、側面 下部 中央 にミッテルトゥールガウ鉄道 のロゴが入 れられたものである。 製造 後 は旅客 列車 および貨物 列車 の牽引 に使用 されており、正面 下部 左右 の前 照 灯 の角 型 のものへの交換 もスイス国鉄 機 と同様 に実施 されていた。- 2002
年 にミッテルトゥールガウ鉄道 が経営 破綻 して路線 はスイス国鉄 が、運行 はスイス国鉄 が90 %を出資 するトゥルボ[26]が引継 いでいるが、これに伴 いRe4/4II 21号機 は2002年 11月1日 にスイス国鉄 へ譲渡 され、事故 廃車 により空 き番号 となっていた11172I号機 の機 番 を引継 ぎ、11172II号 機 となっている。車体 塗装 は当初 そのままで使用 されていたが、2005年 2月 に通常 のスイス国鉄 赤 塗装 へ変更 されている。
脚注 [編集 ]
- ^
後期 形 の10637-10714号機 が1937年 に最 高速度 110 km/hまで引 き上 げられている - ^
前期 形 の10001-10026および後期 形 の10027-10050号機 で出力 が異 なる - ^
本 形式 の1時 間 定 格 出力 は4700 kWと表記 する文献 もある - ^ Bern-Lötschberg-Simplon-Bahn(BLS)
- ^
最初 の5機 である161-165号機 は当初 形式 はAe4/4II 261-265号機 であった - ^ Schweizerische Bundesbahnen SBB Cargo AG
- ^ Schweizerische Lokomotiv- und Maschinenfablik Winterthur
- ^ Brown, Boveri & Cie
- ^ Maschinenfabrik Oerlikon, Zürich
- ^ SA des Ateliers de Sechéron, Genève
- ^ SLM
製 番 4685は11153号 予定 機 であったが、ギア比 を変更 した貨物 用 の試作 機 となり、後 にスイス南東 鉄道 Re4/4III 41号機 となったほか、1996年 にはスイス国鉄 に譲渡 されてRe4/4III 11350号機 となり、同 形式 中 唯一 の短 運転 室 、集 電 装置 1基 搭載 機 となっている - ^
同 一 ロットの製 番 4852-4871はギア比 変更 の貨物 用 機 Re4/4III 11351-11370号機 - ^ Rhätische Bahn(RhB)
- ^ このほか、
電流 2080 A、回転 数 1200 rpm、電圧 500 V - ^ このほか、
電流 2250 A、回転 数 1140 rpm、電圧 500 V - ^ このほか、
電流 2300 A、回転 数 1200 rpm、電圧 525 V - ^ このほか、
電流 2485 A、回転 数 1140 rpm、電圧 525 V - ^ UIC-Mittelpufferkupplung
- ^ European Rail Traffic Management System
- ^
以前 は16 2/3Hz であったが、スイス国内 は1997年 に周波数 変更 を行 い、16.7Hz となっている - ^ Doppelstock-Pendelz
- ^ 1996
年 に BLSグループのベルン-レッチュベルグ-シンプロン鉄道 (Bern-Lötschberg-Simplon-Bahn(BLS))とギュルベタル-ベルン-シュヴァルツェンブルク鉄道 (Gürbetal-Bern-Schwarzenburg-Bahn(GBS))、シュピーツ-エルレンバッハ-ツヴァイジメン鉄道 (Spiez- Erlenbach-Zweisimmen-Bahnn(SEZ))、ベルン-ノイエンブルク鉄道 (Bern-Neuenburg-Bahn(BN))が統合 してBLSレッチュベルク鉄道 (BLS LötschbergBahn(BLS))となり、さらに2006年 にはミッテルランド地域 交通 (Regionalverkehr Mittelland(RM))と統合 してBLS AGとなる - ^ 1
等 車 11両 、2等 車 28両 、1等 /荷物 合 造 編成 端 用 車 7両 、1等 /2等 合 造 編成 端 用 車 2両 、2等 制御 客車 9両 、なお、食堂 車 などは譲渡 されていない - ^
編成 内 では25芯 のSystem VおよびVaが使用 される - ^ Mittelthurgau-Bahn(MThB)
- ^ THURBO
参考 文献 [編集 ]
- Von Karl Meyer 『Die Locomotiven Serie Re 4/4II und Re 4/4III der SBB』 「Schweizerische Bauzeitung (88.Jahrgang Heft 14・2. April 1970 )」
- Claude Jeanmaire-dit-Quartier 「Die Lokomotiven der Schweizerischen Bundesbahnen (SBB)」(Verlag Eisenbahn) ISBN 3 85649 036 1
- Peter Willen 「Lokomotiven und Triebwagen der Schweizer Bahnen Band1 Schweizerische Bundesbahnen (SBB)」 (Orell Füssli) ISBN 3 280 01618 5
- Dvid Haydock, Peter Fox, Brian Garvin 「SWISS RAILWAYS」 (Platform 5) ISBN 1 872524 90-7
- 「SBB Lokomotiven und Triebwagen」 (Stiftung Historisches Erbe der SBB)