セレベス海かい

セレベス海かいの位置いち

スラウェシ島とう北岸ほくがん

セレベス海かい（セレベスかい、インドネシア語ご: Laut Sulawesi, 英えい: Celebes Sea）は、東南とうなんアジアにある西にし太平洋たいへいようの一いち海うみ域いき。フィリピン南部なんぶミンダナオ島みんだなおとう、インドネシアのカリマンタン島とう、スラウェシ島とうなどに囲かこまれており、スラウェシ海うみとも呼よばれる。最大さいだい水深すいしん6,200mに達たっする。南北なんぼくに675km、東西とうざいに837km、総そう表面積ひょうめんせきは280,000km²である。セレベス海かいは4200万まん年ねん前まえに形成けいせいされた古ふるい海洋かいよう盆地ぼんちで、2000万まん年ねん前まえに現在げんざいの位置いちに移動いどうした。

北きたはスールー諸島しょとうを挟はさんでスールー海うみと、南みなみはカリマンタン島とうとスラウェシ島とうの間あいだのマカッサル海峡かいきょうでジャワ海かいと、東ひがしは太平洋たいへいよう（フィリピン海うみ）やモルッカ海かいに繋つながっている。

サンゴ、クジラ、イルカを始はじめ多様たような海洋かいよう生物せいぶつに富とみ、スキューバダイビングで人気にんきがある。

古ふるくから沿岸えんがん住民じゅうみんが漁業ぎょぎょうを営いとなみ、移住いじゅう者しゃや交易こうえき船せんが行いき来きした。太平洋戦争たいへいようせんそうでは戦場せんじょうになった。現代げんだいではソマリア沖おきと並ならび海賊かいぞくが出没しゅつぼつしているほか、イスラム過激かげき派はの往来おうらいも疑うたがわれている。このため2017年ねん6月19日にち、セレベス海かいに面めんするインドネシアのタラカンにマレーシア、フィリピンとの合同ごうどう警備けいび司令しれいセンターが設置せっちされ、テロリストなどを警戒けいかいする海うみ空そらのパトロールが開始かいしされた。