ティモール海かい

ティモール海かい周辺しゅうへん図ず

ティモール海かい

ティモール海かい（ティモールかい、英えい: Timor Sea）は、インドネシア東ひがし南部なんぶ、オーストラリア北西ほくせい方かたにある海域かいいきのこと。名称めいしょうはティモール島とうにちなむ。

概要がいよう

インド洋いんどようの一部いちぶであり、北きたはティモール島とう、南みなみはオーストラリアに挟はさまれている。東ひがしはアラフラ海かいとなっている。なお、アラフラ海かいは太平洋たいへいようの一部いちぶとされている。オーストラリア北岸ほくがんにはジョセフ・ボナパルト湾わんとファン・ディーメンズ湾わんがあり、また、港湾こうわん都市としとしてダーウィンもある。

ティモール海かいの広ひろさは、東西とうざい約やく800km、南北なんぼく約やく500kmほどである。深度しんどはティモール島とう近海きんかいが深ふかく3,000mほどになるが、それを除のぞけば、大だい部分ぶぶんは200m以浅の大陸棚たいりくだなとなっている。島しまは多おおくなく、海域かいいき中央ちゅうおう部ぶには少すくなくアシュモア・カルティエ諸島しょとう程度ていどであるが、ティモール島とう周辺しゅうへんやオーストラリア縁辺えんぺんには多おおく、メルヴィル島とうやパサースト島とうなどがある。

海底かいてい資源しげんと境界きょうかい

海底かいていにおいては、石油せきゆおよび天然てんねんガスの埋蔵まいぞうが知しられており、ガス田た「バユ・ウンダン」からの生産せいさんやガス田でん「グレーターサンライズ」などの探鉱たんこう・開発かいはつが行おこなわれている。これらの海底かいてい資源しげんについては、オーストラリア資本しほんを中心ちゅうしんに開発かいはつが行おこなわれてきた。東ひがしティモールが長ながらく非ひ独立どくりつ地域ちいきであったことと、大陸棚たいりくだな境界きょうかいの位置いちの問題もんだいにより、排他はいた的てき経済けいざい水域すいいきの設定せっていには論争ろんそうがあった。このエリアはティモール・ギャップと呼よばれ、2007年ねん2月がつに両国りょうこくは領海りょうかい線せんを確定かくていせずに、共同きょうどう石油せきゆ開発かいはつエリアを批准ひじゅんし、海底かいてい資源しげんの東ひがしティモール・オーストラリア間あいだの分配ぶんぱいを決定けっていした。オーストラリア側がわでは、シェルや国際こくさい石油せきゆ開発かいはつ帝みかど石せきなどがLNGの生産せいさんに向むけた取とり組くみを進すすめてきた。

2018年ねん3月がつ、東ひがしティモールに「グレーターサンライズ」の大半たいはんが含ふくまれる形かたちでの境界きょうかい画定かくてい条約じょうやくが結むすばれた。