ネットワーク・インフォメーション・サービス

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ネットワーク・インフォメーション・サービス(Network Information ServiceNIS)は、ユーザがわ端末たんまつ機器ききとサービス提供ていきょうしゃ中央ちゅうおうコンピュータをデータ伝送でんそうもう接続せつぞくしデータ処理しょりおこなわせるサービス[1]

サン・マイクロシステムズにより開発かいはつされ、ネットワークじょうコンピュータあいだでユーザのアカウント情報じょうほうやホストめい情報じょうほうなどを共有きょうゆうし、配布はいふするためのシステムである。初期しょきは、電話でんわちょう意味いみする「イエローページ」という名前なまえであったが、商標しょうひょうなどの問題もんだいから改名かいめいされた。その名残なごりでNISのコマンドめいは、ypはじまる。

NISはクライアントサーバかたディレクトリサービスプロトコル一種いっしゅであり、アカウント情報じょうほうやホストめい情報じょうほう以外いがいにも、複数ふくすうのコンピュータで共有きょうゆうすべき各種かくしゅ情報じょうほう一元いちげん管理かんりすることが可能かのうである。

NISのライセンスはUNIXベンダーにも提供ていきょうされている。ことなるプラットフォーム混在こんざいした環境かんきょうでの運用うんよう可能かのうである。

後継こうけいとしてセキュリティを強化きょうかしたNIS+が開発かいはつされたが、こちらは普及ふきゅうせず消滅しょうめつ方向ほうこうにある。

NISのコマンド[編集へんしゅう]

  • ypinit
NISサーバ、クライアントの初期しょき
  • ypcat
NISマップの一覧いちらん表示ひょうじ
  • ypmatch
NISマップの特定とくていのエントリの検索けんさく
  • ypwhich
NISサーバめい表示ひょうじ

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 昭和しょうわ53年版ねんばん 通信つうしん白書はくしょ”. 総務そうむしょう. 2019ねん11がつ10日とおか閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]